JP2016180727A - 検出回路、半導体集積回路装置、磁界回転角検出装置、及び、電子機器 - Google Patents

検出回路、半導体集積回路装置、磁界回転角検出装置、及び、電子機器 Download PDF

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Shunichi Kuwano
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Abstract

【課題】センサーの複数のブリッジ回路の出力信号を比較して検出対象の回転角を検出する検出回路において、比較結果の誤差を低減すると共に、高い精度で回転角を検出する検出回路、半導体集積回路装置、磁界回転角検出装置、及び、電子機器を提供する。【解決手段】第1のセンサーユニットの出力信号を増幅して、互いに逆相の増幅信号C1及びC2を出力する第1の増幅回路31と、第2のセンサーユニットの出力信号を異なる増幅率で増幅して増幅信号C3を出力する第2の増幅回路32と、増幅信号C1とC2とを比較するコンパレータ33と、増幅信号C1と第2の増幅回路32から出力される増幅信号C3とを比較するコンパレータ34と、増幅信号C2と第2の増幅回路32から出力される増幅信号C3とを比較するコンパレータ35と、各コンパレータ33〜35の比較結果に基づいて検出対象の回転角を算出する回転角算出回路36とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ブリッジ回路を有するセンサーに接続されて検出対象の回転角を検出する検出回路に関する。また、本発明は、そのような検出回路を内蔵した半導体集積回路装置に関する。さらに、本発明は、磁気センサーと検出回路とを用いた磁界回転角検出装置、及び、そのような磁界回転角検出装置を用いた電子機器等に関する。
例えば、磁気抵抗効果素子(以下においては、「MR素子」ともいう)は、磁気抵抗効果のために、磁界の強さによって抵抗値が変化するという特性を有しており、MR素子に磁界が印加されると、その抵抗値は増加する。そこで、複数のMR素子がブリッジ接続されたブリッジ回路を有する磁気センサーを用いて、回転磁界を発生する回転体の回転角を検出することが行われている。
回転体の回転角は、異なる角度で配置された複数のブリッジ回路の出力信号を比較することによって検出される。しかしながら、磁気センサーに含まれている複数のブリッジ回路の出力信号をコンパレーターに直接入力すると、コンパレーターに含まれているトランジスターの閾値電圧のばらつき等によって、比較結果に誤差を生じてしまう場合がある。
関連する技術として、特許文献1には、回路全体のオフセット電圧のばらつきを最小限に抑え、温度特性に優れる圧力検出装置が開示されている。この圧力検出装置においては、半導体式圧力センサーから出力される第1及び第2の出力電圧を入力する第1及び第2の演算増幅器と、第1及び第2の演算増幅器から出力される第1及び第2の増幅電圧を入力して第1及び第2の増幅電圧の差を増幅する第3の演算増幅器とから差動増幅回路が構成されると共に、第1及び第2の演算増幅器が、ワンパッケージ化された集積回路によって構成されている。
また、特許文献2には、拡散抵抗で形成された抵抗素子でゲインを設定する増幅回路において、入力信号の電圧変化に関わらず、ゲイン及び入出力特性のリニアリティを安定化させることが開示されている。この増幅回路は、基板上に形成される拡散層、及び、拡散層を囲むウエルを有する複数の拡散抵抗の抵抗値比に基づいてゲインを設定する増幅器と、ウエルの電位を、拡散抵抗の抵抗体のいずれかの端子から常時自己バイアスで供給する電位供給回路とを備えている。
特開2002−246854号公報(段落0007−0008、図3) 特開2009−81625号公報(段落0015−0016、図1)
特許文献1及び特許文献2には、1つのブリッジ回路の出力信号を増幅する増幅回路が開示されているが、複数のブリッジ回路の出力信号を異なる増幅率で増幅することは開示されていない。そこで、上記の点に鑑み、本発明の第1の目的は、センサーに含まれている複数のブリッジ回路の出力信号を比較して検出対象の回転角を検出する検出回路において、比較結果の誤差を低減すると共に、高い精度で検出対象の回転角を検出することである。
また、本発明の第2の目的は、そのような検出回路を内蔵した半導体集積回路装置を提供することである。さらに、本発明の第3の目的は、磁気センサーと検出回路とを用いた磁界回転角検出装置、及び、そのような磁界回転角検出装置を用いた電子機器等を提供することである。
以上の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の1つの観点に係る検出回路は、ブリッジ回路を有する第1のセンサーユニット及び第2のセンサーユニットが互いに所定の角度をなして配置されたセンサーに接続される検出回路であって、第1のセンサーユニットの出力信号を第1の増幅率で増幅して、互いに逆相の第1の増幅信号及び第2の増幅信号を出力する第1の増幅回路と、第2のセンサーユニットの出力信号を第1の増幅率と異なる第2の増幅率で増幅して、少なくとも1つの増幅信号を出力する第2の増幅回路と、第1の増幅回路から出力される第1の増幅信号と第2の増幅信号とを比較する第1の比較回路と、第1の増幅回路から出力される第1の増幅信号と第2の増幅回路から出力される増幅信号とを比較する第2の比較回路と、第1の増幅回路から出力される第2の増幅信号と第2の増幅回路から出力される増幅信号とを比較する第3の比較回路と、第1〜第3の比較回路の比較結果に基づいて検出対象の回転角を算出する回転角算出回路とを備えている。
本発明の1つの観点によれば、センサーに含まれている複数のブリッジ回路の出力信号を複数の増幅回路によってそれぞれ増幅してから比較回路に入力することにより、比較回路に含まれているトランジスターの閾値電圧のばらつきやコモンモードノイズ等の影響を低減して、比較結果の誤差を低減することができる。また、それらのブリッジ回路の出力信号を異なる増幅率で増幅することにより、例えば、2つのセンサーユニットを用いて、45°(1/8回転)ではなく、30°(1/12回転)の精度で回転角を算出できるので、高い精度で検出対象の回転角を検出することが可能である。
ここで、第2の増幅率が、第1の増幅率の±31/2倍又は±3−1/2倍となるように設定されても良い。それにより、第1のセンサーユニットと第2のセンサーユニットとにおいて感度が等しい場合に、30°(1/12回転)の精度で回転角を算出するために適した増幅信号の振幅を得ることができる。
また、第1の増幅回路が、第1のセンサーユニットの2つの出力信号をバランス増幅して、振幅が同一で互いに逆相の第1及び第2の増幅信号を出力するようにしても良い。それにより、第1のセンサーユニットの2つの出力信号の振幅が異なっていても、等しい振幅を有する第1の増幅信号及び第2の増幅信号を得ることができる。
以上において、第1又は第2の増幅回路が、増幅率を調整するための可変抵抗器を含むようにしても良い。それにより、第1又は第2の増幅回路の増幅率を正確に調整することができる。
本発明の1つの観点に係る半導体集積回路装置は、上記いずれかの検出回路を備えている。このように、A/D変換回路を使用しない検出回路を半導体集積回路装置に内蔵することにより、検出回路の小型化や低コスト化を達成することができる。
本発明の1つの観点に係る磁界回転角検出装置は、磁気抵抗効果素子のブリッジ回路を有する第1のセンサーユニット及び第2のセンサーユニットが互いに所定の角度をなして配置された磁気センサーと、上記いずれかの検出回路とを備えている。それにより、高い精度で検出対象の回転角を検出する磁界回転角検出装置を提供することができる。
本発明の1つの観点に係る電子機器は、回転磁界を発生する回転体と、上記の磁界回転角検出装置とを備えている。それにより、水道メーター、ガスメーター、又は、速度メーター等の電子機器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器の構成の一部を示す側面図。 第1のセンサーユニットの構成及び配置方向を示す平面図。 第2のセンサーユニットの構成及び配置方向を示す平面図。 本発明の一実施形態に係る検出回路の構成例を示す回路図。 本発明の一実施形態に係る検出回路の動作を説明するための波形図。 検出信号D1〜D3によって表される回転体の回転角を示す図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明は、複数の検出素子をブリッジ接続して構成される複数のセンサーユニットが互いに所定の角度をなして配置されたセンサーを用いる電子機器に適用することができる。そのようなセンサーとしては、磁気センサー、圧力センサー、歪センサー、及び、ロードセル(力を検出するセンサー)等が該当する。以下においては、一例として、磁気センサーを用いる電子機器について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器の構成の一部を示す側面図である。この電子機器は、例えば、水道メーター、ガスメーター、又は、速度メーター等の電子機器であり、検出対象である回転体の回転角を検出することによって、水道水やガスの使用量を算出したり、自転車や自動車の速度等を算出する。
図1に示すように、電子機器は、磁石10aを有する回転体10と、第1のセンサーユニット21及び第2のセンサーユニット22を有する磁気センサー20とを含んでいる。さらに、電子機器は、図4に示す検出回路30を含んでいる。
例えば、回転体10は、水道水やガス等の流体の移動に伴って回転する羽根車に接続されている。あるいは、回転体10は、モーターや車輪の回転軸であっても良い。回転体10が回転すると、磁石10aが回転磁界を発生する。磁石10aのN極からS極に向けて形成される磁束線が通過する位置に、磁気センサー20が配置されている。
磁気センサー20の第1のセンサーユニット21及び第2のセンサーユニット22の各々は、MR素子のブリッジ回路を有する。MR素子は、磁気抵抗効果のために、磁界の強さによって抵抗値が変化するという特性を有しており、MR素子に磁界が印加されると、その抵抗値は増加する。
図2及び図3は、それぞれ第1及び第2のセンサーユニットの構成及び配置方向を示す平面図である。第1のセンサーユニット21は、ブリッジ接続されたMR素子M1〜M4を有している。また、第2のセンサーユニット22は、ブリッジ接続されたMR素子M5〜M8を有している。第1のセンサーユニット21及び第2のセンサーユニット22は、回転磁界を発生する回転体10の回転軸Zに略直交する面内において、互いに略45°の角度をなして配置されている。
図1に示すように、センサーユニット21及び22は、回転体10の回転軸Zの方向において異なる位置を有する2つの面内にそれぞれ配置されても良い。その場合には、図2に示すように、回転軸ZがMR素子M1〜M4の略中心に位置すると共に、図3に示すように、回転軸ZがMR素子M5〜M8の略中心に位置することが望ましい。あるいは、センサーユニット21及び22は、同一面内に配置されても良い。その場合には、センサーユニット21及び22の基板上への実装が容易になる。
図2に示すように、MR素子M1とMR素子M3との接続点は、高電位側のセンサー電源電位Vに接続され、MR素子M2とMR素子M4との接続点は、低電位側の電源電位(本実施形態においては、接地電位0Vとする)に接続されている。MR素子M1とMR素子M2との接続点は、第1の出力端子に接続され、第1の出力端子から出力信号A1が出力される。また、MR素子M3とMR素子M4との接続点は、第2の出力端子に接続され、第2の出力端子から出力信号A2が出力される。
図3に示すように、MR素子M5とMR素子M7との接続点は、高電位側のセンサー電源電位Vに接続され、MR素子M6とMR素子M8との接続点は、低電位側の電源電位(本実施形態においては、接地電位0Vとする)に接続されている。MR素子M5とMR素子M6との接続点は、第1の出力端子に接続され、第1の出力端子から出力信号B1が出力される。また、MR素子M7とMR素子M8との接続点は、第2の出力端子に接続され、第2の出力端子から出力信号B2が出力される。
一般に、センサーユニット21とセンサーユニット22とが互いに略45°の角度をなして配置される場合には、センサーユニット21の出力信号A1及びA2とセンサーユニット22の出力信号B1及びB2とに基づいて、比較回路及び回転角算出回路を用いて、45°(1/8回転)の精度で回転角を容易に算出することができる。
図4は、本発明の一実施形態に係る検出回路の構成例を示す回路図である。検出回路30は、図1に示す磁気センサー20に接続されて、磁気センサー20と共に磁界回転角検出装置を構成する。それにより、高い精度で検出対象の回転角を検出する磁界回転角検出装置を提供することができる。また、磁界回転角検出装置は、図1に示すように回転磁界を発生する回転体10と組み合わされて、回転体10と共に電子機器を構成する。それにより、水道メーター、ガスメーター、又は、速度メーター等の電子機器を提供することができる。
図4に示すように、検出回路30は、第1の増幅回路31と、第2の増幅回路32と、コンパレーター(比較回路)33〜35と、回転角算出回路36と、センサー電源供給回路37とを含んでいる。それらの回路は、半導体集積回路装置に内蔵されても良い。このように、A/D変換回路を使用しない検出回路を半導体集積回路装置に内蔵することにより、検出回路の小型化や低コスト化を達成することができる。
第1の増幅回路31は、図2に示す第1のセンサーユニット21の出力信号A1及びA2を第1の増幅率G1で増幅して、互いに逆相の第1の増幅信号C1及び第2の増幅信号C2を出力する。例えば、第1の増幅回路31は、オペアンプ31a及び31bと、抵抗R1〜R3とを含んでいる。
抵抗R1は、オペアンプ31aの出力端子と反転入力端子との間に接続されている。抵抗R2は、オペアンプ31bの出力端子と反転入力端子との間に接続されている。抵抗R3は、オペアンプ31aの反転入力端子とオペアンプ31bの反転入力端子との間に接続されている。オペアンプ31aの非反転入力端子には、第1のセンサーユニット21の出力信号A1が入力され、オペアンプ31bの非反転入力端子には、第1のセンサーユニット21の出力信号A2が入力される。
第1の増幅回路31の増幅率G1は、オペアンプ31a及び31bのオープンループゲインが十分大きい場合に、次式(1)によって表される。
G1=(C1−C2)/(A1−A2)
=1+(R1+R2)/R3 ・・・(1)
ここで、R1=R2とすれば、第1の増幅率G1は、次式(2)によって表される。
G1=1+2R1/R3 ・・・(2)
その場合に、第1の増幅回路31は、第1のセンサーユニット21の2つの出力信号A1及びA2をバランス増幅して、振幅が同一で互いに逆相の増幅信号C1及びC2を出力する。それにより、第1のセンサーユニット21の2つの出力信号A1及びA2の振幅が異なっていても、等しい振幅を有する増幅信号C1及びC2を得ることができる。
また、第2の増幅回路32は、図3に示す第2のセンサーユニット22の出力信号B1及びB2を第1の増幅率G1と異なる第2の増幅率G2で増幅して、少なくとも1つの増幅信号C3を出力する。例えば、第2の増幅回路32は、オペアンプ32a及び32bと、抵抗R4〜R6とを含んでいる。
抵抗R4は、オペアンプ32aの出力端子と反転入力端子との間に接続されている。抵抗R5は、オペアンプ32bの出力端子と反転入力端子との間に接続されている。抵抗R6は、オペアンプ32aの反転入力端子とオペアンプ32bの反転入力端子との間に接続されている。オペアンプ32aの非反転入力端子には、第2のセンサーユニット22の出力信号B1が入力され、オペアンプ32bの非反転入力端子には、第2のセンサーユニット22の出力信号B2が入力される。
第2の増幅回路32の増幅率G2は、オペアンプ32a及び32bのオープンループゲインが十分大きい場合に、次式(3)によって表される。
G2=1+(R4+R5)/R6 ・・・(3)
ここで、第2の増幅回路32の増幅率G2は、第1の増幅回路31の増幅率G1の±31/2倍となるように設定されても良い。それにより、後で詳しく説明するように、第1のセンサーユニット21と第2のセンサーユニット22とにおいて感度が等しい場合に、30°(1/12回転)の精度で回転角を算出するために適した増幅信号C3の振幅を得ることができる。
例えば、式(2)においてR3≒2.73×R1とし、かつ、式(3)においてR4=R5=R6とすれば、第1の増幅回路31の増幅率G1は31/2となり、第2の増幅回路32の増幅率G2は3となる。従って、第2の増幅回路32の増幅率G2は、第1の増幅回路31の増幅率G1の31/2倍となる。
以上においては、第1の増幅回路31及び第2の増幅回路32がバランス増幅を行う例について説明したが、第1の増幅回路31及び第2の増幅回路32において、バランス増幅以外の増幅動作を行う他の回路構成を用いても良い。また、第1の増幅回路31又は第2の増幅回路32が、抵抗R1〜R6の内の少なくとも1つとして、増幅率を調整するための可変抵抗器を含むようにしても良い。それにより、第1の増幅回路31又は第2の増幅回路の増幅率を正確に調整することができる。図4においては、一例として、抵抗R3及びR6を可変抵抗器とする場合が示されている。
コンパレーター33は、第1の増幅回路31から出力される増幅信号C1と増幅信号C2とを比較して、比較結果を表す検出信号D1を出力する。検出信号D1は、増幅信号C1が増幅信号C2よりも大きいときにハイレベルとなり、増幅信号C1が増幅信号C2よりも小さいときにローレベルとなる。
コンパレーター34は、第1の増幅回路31から出力される増幅信号C1と第2の増幅回路32から出力される増幅信号C3とを比較して、比較結果を表す検出信号D2を出力する。検出信号D2は、増幅信号C3が増幅信号C1よりも大きいときにハイレベルとなり、増幅信号C3が増幅信号C1よりも小さいときにローレベルとなる。
コンパレーター35は、第1の増幅回路31から出力される増幅信号C2と第2の増幅回路32から出力される増幅信号C3とを比較して、比較結果を表す検出信号D3を出力する。検出信号D3は、増幅信号C3が増幅信号C2よりも大きいときにハイレベルとなり、増幅信号C3が増幅信号C2よりも小さいときにローレベルとなる。
回転角算出回路36は、例えば、論理回路及び不揮発性メモリー等で構成される。回転角算出回路36は、コンパレーター33〜35の比較結果である検出信号D1〜D3に基づいて、図1に示す回転体10の回転角を算出する。例えば、不揮発性メモリーに記憶されたルックアップテーブルに、検出信号D1〜D3の値に対応して回転角の値が格納されており、回転角算出回路36は、ルックアップテーブルを参照することにより、検出信号D1〜D3の値に対応する回転角の値を読み出す。
センサー電源供給回路37は、例えば、定電圧発生回路及びボルテージフォロワー等で構成される。センサー電源供給回路37は、図2に示す第1のセンサーユニット21と、図3に示す第2のセンサーユニット22と、図4に示す第1の増幅回路31及び第2の増幅回路32と、コンパレーター33〜35とを含むアナログ回路に、センサー電源電位Vを供給する。
ここで、センサー電源供給回路37は、システムクロック信号に同期して所定の期間だけセンサー電源電位Vをアナログ回路に供給することにより、アナログ回路を間欠駆動しても良い。センサー電源電位Vを供給する期間をシステムクロック信号の1周期よりも短くすることによって、アナログ回路において消費される電力を大幅に低減することができる。
次に、センサーの出力信号に基づいて検出対象の回転角を算出する原理について説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る検出回路の動作を説明するための波形図である。図5において、横軸は、回転体の回転角θを表している。図5(a)には、図2に示す第1のセンサーユニット21の出力信号A1及びA2の波形と、図3に示す第2のセンサーユニット22の出力信号B1の波形とが示されている。
図5(b)には、図4に示す第1の増幅回路31から出力される増幅信号C1及びC2の波形と、第2の増幅回路32から出力される増幅信号C3の波形とが示されている。増幅信号C1及びC2の振幅をAとすると、増幅信号C1及びC2の電位は、次式で表される。
C1=Asin2θ
C2=−Asin2θ
また、増幅信号C3の振幅をBとすると、増幅信号C3の電位は、次式で表される。
C3=−Bcos2θ
30°(1/12回転)の精度で回転体の回転角を検出するために、回転体の回転角θが30°であるときに、増幅信号C2の電位と増幅信号C3の電位とが等しくなるように、センサーユニット21の出力信号A2の増幅率とセンサーユニット22の出力信号B1の増幅率との比が設定される。
−Asin60°=−Bcos60°
∴B/A=sin60°/cos60°=tan60°=31/2
∴B=31/2
従って、センサーユニット21の出力信号A2の増幅率とセンサーユニット22の出力信号B1の増幅率との比は、1:31/2(約1.73)となる。
また、回転体の回転角θが60°であるときに、増幅信号C1の電位と増幅信号C3の電位とが等しくなるように、センサーユニット21の出力信号A1の増幅率とセンサーユニット22の出力信号B1の増幅率との比が設定される。
Asin120°=−Bcos120°
∴B/A=−sin120°/cos120°=−tan120°=31/2
∴B=31/2
従って、センサーユニット21の出力信号A1の増幅率とセンサーユニット22の出力信号B1の増幅率との比は、1:31/2(約1.73)となる。
なお、増幅信号C3の極性を逆転しても30°(1/12回転)の精度で回転体の回転角を検出することができるので、センサーユニット21の出力信号A1及びA2の増幅率とセンサーユニット22の出力信号B1の増幅率との比を、1:−31/2としても良い。
増幅信号C1と増幅信号C2とを比較することにより、図5(c)に示す検出信号D1が生成される。また、増幅信号C3と増幅信号C1とを比較することにより、図5(c)に示す検出信号D2が生成される。さらに、増幅信号C3と増幅信号C2とを比較することにより、図5(c)に示す検出信号D3が生成される。
図6は、検出信号D1〜D3によって表される回転体の回転角を示す図である。図6に示すように、検出信号D1〜D3の3ビットのデータによって、180°内における6つの角度範囲を識別することができる。各角度範囲は、30°(1/12回転)となっている。図4に示す回転角算出回路36は、検出信号D1〜D3に基づいて、回転体の回転角を表す回転角データを算出する。さらに、回転角算出回路36は、回転角データを単位時間において積分することにより、水道水やガスの使用量、又は、自転車や自動車の速度等を求めることができる。
本実施形態によれば、センサーに含まれている複数のブリッジ回路の出力信号を複数の増幅回路によってそれぞれ増幅してからコンパレーターに入力することにより、コンパレーターに含まれているトランジスターの閾値電圧のばらつきやコモンモードノイズ等の影響を低減して、比較結果の誤差を低減することができる。また、それらのブリッジ回路の出力信号を異なる増幅率で増幅することにより、例えば、2つのセンサーユニットを用いて、45°(1/8回転)ではなく、30°(1/12回転)の精度で回転角を算出できるので、高い精度で検出対象の回転角を検出することが可能である。
上記の実施形態においては、図2に示すセンサーユニット21が図4に示す第1の増幅回路31に接続され、図3に示すセンサーユニット22が図4に示す第2の増幅回路32に接続される場合について説明した。しかしながら、センサーユニット21が第2の増幅回路32に接続され、センサーユニット22が第1の増幅回路31に接続されても良い。
その場合には、第2の増幅回路32の増幅率が、第1の増幅回路31の増幅率の±3−1/2倍となるように設定されても良い。それにより、第1のセンサーユニット21と第2のセンサーユニット22とにおいて感度が等しい場合に、30°(1/12回転)の精度で回転角を算出するために適した増幅信号C3の振幅を得ることができる。
このように、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野において通常の知識を有する者によって、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
10…回転体、10a…磁石、20…磁気センサー、21、22…センサーユニット、30…検出回路、31、32…増幅回路、31a〜32b…オペアンプ、31〜35…コンパレーター、36…回転角算出回路、37…センサー電源供給回路、M1〜M8…MR素子、R1〜R6…抵抗

Claims (7)

  1. ブリッジ回路を有する第1のセンサーユニット及び第2のセンサーユニットが互いに所定の角度をなして配置されたセンサーに接続される検出回路であって、
    前記第1のセンサーユニットの出力信号を第1の増幅率で増幅して、互いに逆相の第1の増幅信号及び第2の増幅信号を出力する第1の増幅回路と、
    前記第2のセンサーユニットの出力信号を前記第1の増幅率と異なる第2の増幅率で増幅して、少なくとも1つの増幅信号を出力する第2の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路から出力される第1の増幅信号と第2の増幅信号とを比較する第1の比較回路と、
    前記第1の増幅回路から出力される第1の増幅信号と前記第2の増幅回路から出力される増幅信号とを比較する第2の比較回路と、
    前記第1の増幅回路から出力される第2の増幅信号と前記第2の増幅回路から出力される増幅信号とを比較する第3の比較回路と、
    前記第1〜第3の比較回路の比較結果に基づいて検出対象の回転角を算出する回転角算出回路と、
    を備える検出回路。
  2. 前記第2の増幅率が、前記第1の増幅率の±31/2倍又は±3−1/2倍である、請求項1記載の検出回路。
  3. 前記第1の増幅回路が、前記第1のセンサーユニットの2つの出力信号をバランス増幅して、振幅が同一で互いに逆相の第1及び第2の増幅信号を出力する、請求項1又は2記載の検出回路。
  4. 前記第1又は第2の増幅回路が、増幅率を調整するための可変抵抗器を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の検出回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の検出回路を備える半導体集積回路装置。
  6. 磁気抵抗効果素子のブリッジ回路を有する第1のセンサーユニット及び第2のセンサーユニットが互いに所定の角度をなして配置された磁気センサーと、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の検出回路と、
    を備える磁界回転角検出装置。
  7. 回転磁界を発生する回転体と、
    請求項6記載の磁界回転角検出装置と、
    を備える電子機器。
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