JP4232332B2 - タンク付電動床磨機用ブラシ台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルなどの床面清掃に用いるタンク付電動床磨機に取り付けて用いるブラシ台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電動床磨機の上部に洗剤液入りタンクを取り付けて、洗剤液を滴下しながら床面を清掃する方法は従来から存在していたが、タンクの取り付け位置が高く、かつ、タンクが重いため重心が高くなり使いにくいのであまり普及しなかった。
その後、改良機種の登場で徐々に普及し始めたが、付随するブラシ台は樹脂或いはアルミ製基台の上面の内外方向間に複数のリブを設けることにより基台のねじれ防止の役割を科すと共に、リブに近接して小さな洗剤滴下孔を設けたものを用いていて、数十年来、全く進歩が見られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年開発されたタンク付高速電動床磨機に従来のブラシ台を用いる場合、上面の内外方向間に設けた複数のリブに洗剤液が強く当たって望まない方向に洗剤液が飛散し、肝心の洗剤滴下孔内には充分流れないという欠点が生じたが、耐力の関係で細長い大きな洗剤滴下孔を設けることも出来なかった。
【0004】
基台の補強上必要不可欠な肋材としてのリブであるが、位置を単に上面より下面に移設すると、リブが邪魔になってブラシ毛材の取り付けに甚だ不都合が生じると共に洗剤滴下孔の設定位置が困難であった。
【0005】
本発明は高速回転するブラシ台の基台上面に滴下する洗剤液の量に関係なく、全く洗剤液が飛散せず確実に洗剤滴下孔内にすべて流入し得るブラシ台及び研磨効果が高く、回転振動の少ない効率的なブラシ台の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係るタンク付電動床磨機用ブラシ台は次のようなものとした。すなわち、請求項1に係るタンク付電動床磨機用ブラシ台は、円板状の基台1の上面の外周寄りに環状リブ9を設けて下面には内方から外周へ向け間隔をあけて複数のリブ3を設け、各リブ3の間にちょうどはまる形状として下面に多数のブラシ毛材8を植毛した植毛板4を各リブ3の間にそれぞれ取り付け、細長いスリット状の洗剤滴下孔6の複数状をリブ3を設けた位置において内方から外周へ向け基台1に設けたものである。
請求項2に係るタンク付電動床磨機用ブラシ台は、円板状の基台1の上面の外周寄りに環状リブ9を設けて下面には内方から外周へ向け間隔をあけて複数のリブ3を設け、各リブ3の間にちょうどはまる形状として下面に多数のブラシ毛材8を植毛した植毛板4を各リブ3の間にそれぞれ取り付け、細長いスリット状の洗剤滴下孔6の複数状を内方から外周へ向け環状リブ9の内側に設けたものである。
請求項1・2に係るブラシ台をタンク付電動床磨機の下に取り付け、タンクから洗剤を流下させながらブラシ台を回転させ床磨きをするとき、基台1上に流下する洗剤は基台1の上面外周寄りに設けられた環状リブ9によって外周へ飛散することが防がれ、基台1に設けられた洗剤滴下孔6から流下していく。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項に係わるタンク付電動床磨機用ブラシ台は円板状の基台1の中央に、電動床磨機下部の回転体に取り付けるため、円形とした中央穴をあけ、上面のそのまわりには円形の凸部2を設け、さらに、外周寄りに外周に平行して、洗剤液の飛散を防ぐと共に基台1の歪み防止と補強を目的とする凸条を巡らし、環状リブ9としている。
以下、洗剤液は洗剤として記載する。基台1の上面及び下面については、各々その面を上から見た場合として説明する。基台1の下面において、内方から外周に向けて基台1の歪み防止と補強の目的も兼ねて、幅を広くしたリブ3を等間隔で複数、放射状に設けている。各リブ3の両外側の下端を切欠いて、後記する植毛板4を保持するための溝5をそれぞれ設け、リブ3の反対位置の基台1上面には洗剤滴下孔6を形成している。
【0008】
リブ3とリブ3の間にちょうどはまる外周形状とした扇形類似の植毛板4を複数用意するが、植毛板4の両側下端には、リブ3に設けた溝5にはまる突条7をそれぞれ設けていて、植毛板4の表面には研磨粒子を含有させた多数のブラシ毛材8を直立させて植毛している。
植毛板4をリブ3と、隣合うリブ3の間の外周端よりはめ込んだ後、植毛板4の内端付近において、基台1との間に木ねじ11をねじ込んで両者を固定している。固定する方法としては植毛板4の内端付近に接する基台1部分を高くして、両者の間に凹凸を設け、電車の連結器のように凹凸部の組み合わせや布製ファスナーのオス、メスを用いて固定するなど、どのような方法で固定してもよい。
【0009】
ブラシ毛材8は長い毛材の束を切断機を用いて一定の長さに切断するほか、長いブラシ毛材8の一本乃至数本をほぼ一定の長さになるようにジグザグに折り返して束ねたものを用いてもよい。従来広く用いられている円形の植毛穴13の中に、ブラシ毛材8の束の中央部を2つに折り返したのち、U字釘や細針金を挟んで取り付けるほか、どのような植毛法にも用いることができる。
ジグザグに形成し植毛したブラシ毛材8は、毛先の一本一本にループを形成し、使用するときループ部分は押し潰されて平均的に床面に接触する。そして、接床面積を拡げることにより研磨効果を大きく向上させる。同時にループ部分の圧力変形の繰り返しにより、クッションの役割を果すので回転振動が減殺され、作業者の疲労軽減に効果的である。
【0010】
また、たとえば種類の異なるAとBの各ブラシ毛材8を各一本ずつ併せてジグザグに折り返せば、従来は不可能であった異なる種類のブラシ毛材8の完全混植を実現させ、混植比率も意のままで、目の粗い剥離用ブラシ毛材8の残した床面の筋目を次に細かいブラシ毛材8で撫ぜて消す2度の作業が一度で済むという利点が生じる。
本発明者は、ブラシ毛材8をグルグル巻いて輪状にしたものを押し潰して用いることを発明したが、この場合、形成されたループ部分は一様に接床せず、当初、輪状の表層部分のみ接床して、内層部が接床しないという欠点があったが、ジグザグ折りとすることで欠点を解消した。ブラシ毛材8はグルグルと重ね巻きしないで、螺旋状に巻き取ったのち、1個所に寄せ、束ねてもジグザグ折りと同様な効果を奏する。
また、ループ部分は使用に伴いやがて消滅するが、ブラシ毛材8は植毛し、かつ、使用圧力を長く加えた結果、毛グセを生じ、ループ部分破断後の毛先はその後長期に亘って多様な角度を維持して研磨効果を持続する。
【0011】
研磨粒子を含有させたブラシ毛材8は、少ない使用量でブラシ台を製作すると接床面積が小さいので研磨効果はあがらない。反面、立錐の余地がないほどブラシ毛材8を高密植すると、使用するブラシ毛材8が太めの場合は却って効果が低くなる。
たとえば、太さ1mmのブラシ毛材8を同量用いて、それぞれタワシとブラシ台を製作して使用実験をした結果、タワシのほうがブラシ台よりも格段に効果的であった。
それは、ブラシ台は或る程度の植込み密度が必要であると共に限定された植毛角度で構成されるのに対し、タワシは使用したブラシ毛材8の一本一本がはっきり認識出来るほど疎であり、かつ、ブラシ毛材8の構成角度が一本ずつ変化して、先端部分以外でも接床することによる。
【0012】
ブラシ毛材8を植毛する植毛板4の表面には多数の円形の植毛穴13が設けられている。
本発明者はなるべく少なめのブラシ毛材8で効果があるよう、ブラシ毛材8の接床部分において、多様な植毛角度の展開と荷重によりヘタらないよう直立の植毛部分を残すことを考えた。
たとえば、円形の植毛穴13の直径を8mmとし、深さは15mmとする場合、上縁から10mm下った深さで幅は3mm程度、長さ寸法は3mm以上に切欠いた植毛穴溝14を設ける。植毛したブラシ毛材8は弾性反発力或いは荷重圧力により、部分的に植毛穴溝14に入り込み、その部分は扇状に角度を展開し、高低差を生じる。しかも、ブラシ毛材8は耐荷重に有効な核となる直立植毛部分を残している。ブラシ毛材8に多様な植毛角度を付加すると、拡がって接床面積を拡大する。植毛後、その毛先は刈り込んで水平状に揃えている。
【0013】
植毛穴溝14の深さ、幅などは使用するブラシ毛材8の硬度、使用量や太さなどにより異なるので画一的に標準設定することは出来ないが、ブラシ毛材8先端部の散らし効果は本発明のみならず、すべての電動床磨機用ブラシ台に応用可能である。
植毛穴溝14の形状は長方形のほか三角形などとしてもよく、図6に示すように1方向或いは2方向としてもよい。
【0014】
植毛穴溝14の方向性については植毛板4の内外方向間とすることが好ましいが、回転に準じる横手方向間などに設けてもよく、また、必ずしも植毛穴13の中心線を指向しなくてもよい。
植毛穴溝14はプラスチック植毛板4に、成型により個々の植毛穴13と共にあらかじめ設けてもよいが、当初から植毛板4の縦方向或いは横方向に連続する溝状線を設けて植毛穴溝14とし、その植毛穴溝14上に植毛穴13を施しても所期の効果を得る。
ブラシ毛材8の植毛角度の展開の度合いは主として植毛穴溝14の設定深度により調整する。
【0015】
そのほか、植毛板4自体にクッション性を持たせ、回転振動を吸収させて、ブラシ毛材8の毛足が短くなっても作業者に伝える振動を大きく軽減し、さらに、植毛角度に変化を付与することで研磨効果を高めるようにした。
【0016】
まず、軟質プラスチック材で作った植毛板4は回転方向及び逆回転方向を示す横手方向間において、中央部分を上方に少し反らせて成形している。実施する範囲は植毛板4の内端から外周端に至る間の部分で、リブ3とリブ3の間に取り付けて外周より見た場合、基台1と植毛板4の底面との間には僅かに山状の隙間15が生じている。その間隔は最大部分で5〜10mm程度とすることが望ましい。
ブラシ毛材8を植毛した植毛板4は基台1の外周端よりはめこんで取り付ける。
【0017】
他の方法としてリブ3とリブ3の間隔よりも横幅が僅かに広い平板状の植毛板4を用意し、横手方向に湾曲させながら、リブ3とリブ3の間に上部からはめ込み、終わった時点で手をはなすと、植毛板4は僅かに中央部分を上方に反らせた状態で取り付けられる。
【0018】
基台1と植毛板4との隙間15は通常山形となるが、植毛板4の厚みを内方より外周方向へと部分的に薄くしたり、切り込み線を入れたり、或いは植毛穴13の間隔を詰めて直線状に配置することにより、ミシン目を施したように折り曲げ易くなる。
また、植毛板4を一枚のものとしないで横方向に分割したり、或いは薄くしたものを上下に積層し、一部を固着したものとすれば湾曲が容易となる。これらは、隙間15の形状及び位置の設定の多少の変更を可能とするが、接床加圧により隙間15部分が消滅しないよう設定し、場合によっては可撓性の小突起やスポンジ材などの緩衝材を介在させることも考えられる。
【0019】
これら植毛板4の内端付近を基台1にねじ止めしたり、その他任意の方法で固着してもよい。
植毛板4をねじ止めする場合、内端付近のねじ止め個所を挟んで左右に切れ目を入れ、基台1に固定したとき、反り部分の波動に干渉されず、反りを伴わない個所とする。
反り部分の隙間15は接床時、電動床磨機の重圧によって僅かに変形し得るほどの柔軟性と弾性を植毛板4に付与しているので、ブラシ毛材8が短く摩耗しても、隙間15の僅少の変化が、クッションとなって床面の微凹凸に順応し、かつ、回転振動を吸収し、植毛角度の多様化と相まって研磨効果を向上させる。
接床圧力によって変化する個々の植毛板4に対する加圧状況は、常時波動的であり、僅少変形の反復であるため相当長期に亘って使用しても変形恒常化は促進されない。
【0020】
取り外すときは、隙間15にねじ廻しなどを差し込み、上方へ持ち上げれば容易にはずすことができる。
植毛板4は常に基台1側に押しつけた状態で使用するので作業中はずれることはない。
【0021】
何れの場合も、接床圧力は直接的に基台1にかからずリブ3の側面とに分散されるので、振動抑制効果を高める一因となっている。
植毛板4の反りの頂部より展開する植毛角度は45°以上下がると研磨効果が低下する場合もある。
反りの形状は、頂部を回転逆方向端に寄せて、回転方向に向けてゆるやかな下り傾斜を形成してもよいし、形状は任意である。
【0022】
振動発生の原因としては、床面の凹凸にブラシ台が反応するためで、その大半は回転時におけるブラシ台の外周部分に生じる。そこで、本発明者はブラシ毛材8を植毛した植毛板4の外方を基台1の外周端より突出させて振動を抑制することを考えた。
すなわち、植毛板4は隣の植毛板4と直接連続せず、しかも、植毛板4の突出した部分の上面には基台1が存在しないので、ブラシ台の外周部に発生した振動は、当初、当該植毛板4のみに限定され、次に水平波動となって内方へ伝達される。一方、その植毛板4の内方部分に生じた比較的小さな振動は垂直方向及び外方向へと水平伝達されるのであるが、このとき、外方より伝達された振動はほぼ同じ波長として互いに干渉し合い、振動を僅かに相殺する効果を奏する。
【0023】
リブ3の上部及び植毛板4に設けた突条7の一部を切欠いて洗剤滴下孔6としている。また、各植毛板4の突出部分は、ちょうどピアノの鍵盤が浮沈するように、逐次、僅少の浮沈を繰り返すことによって、振動を少なからず抑制する作用を発揮する。
この方法によるもう一つの利点としては、植毛板4のみを交換することで、ひとまわり大きめのブラシ台として活用することが可能となり、軽量化及び経費節減効果も極めて大きい。
本発明のリブ3の形状は連続形としても断続形としてもよく、形状は任意としてよい。植毛板4の形状及び洗剤滴下孔6の形状も任意としてよい。
【0024】
【実施例】
実施例1を図に基づいて説明する。図1は基台1部分の平面斜視図、図2はリブ3の中心を内端から外端方向に縦断した側面図である。図3は、正面から見て環状リブ9の直前部分の縦断面図、図4はブラシ毛材8を植毛した植毛板4を取り付けた底面斜視図である。1は円板状の基台を示していて、中央に円形の中央穴をあけている。基台1は下面から見た場合、幅広のリブ3を8条、内方から外周に向けて等間隔の放射状に設けている。
そして、リブ3の両外側の下端を各々切欠いて溝5を設けている。図1に示す基台1の上面は中央穴のまわりを円形の凸部2として一段高くし電動床磨機の下部に取り付け易くしている。下面のリブ3の反対位置に相当する基台1の上面には反対形状の凹部とした洗剤滴下孔6が形成されている。
洗剤滴下孔6は上面から見た場合、図1に示すように、一つになっている内端より3すじに分かれ、両側の凹部は溝5部分に連なっていて、後記する植毛板4の突条7部分との僅かなすきまからも、洗剤はブラシ毛材8を伝わって少しずつ床面へ滴下するようになっている。
【0025】
基台1の外周寄り付近には、洗剤の外側への流出を防ぐ環状リブ9が洗剤滴下孔6の上方を横断する形で設けられているので、環状リブ9の内側に滴下した洗剤流はすべて洗剤滴下孔6に入り、底面に設けられた円形の小穴10を通って床面へ流れる。洗剤滴下孔6の外周側は洗剤が飛散しないよう壁12でふさいでいる。
環状リブ9の外側にある上面の洗剤滴下孔6は、リブ3の溝5を設けるプラスチック成形上の技術的必要理由から設けたもので、図2に示すように内部では一つになっているが、環状リブ9の外側表面からは一滴の洗剤も流入することはない。
従って内部においても環状リブ9直下の外側はそこに壁を設け遮断してもよい。
【0026】
リブ3と、隣合うリブ3の間にちょうどはまる外周形状とした植毛板4を8個用意するが、植毛板4の両側下端には、リブ3に設けた溝5にはまる突条7をそれぞれ設けていて、植毛板の表面には多数のブラシ毛材8を直立させて植え込んでいる。
植毛板4を基台1の外周端からリブ3と隣合うリブ3の間に入れ、溝5にはまる突条7をそれぞれ合わせながら一杯に押し込み植毛板4と基台1の各外周部を一致させたのち、植毛板4の内端付近において、基台1と植毛板4とを木ねじ11を用い、ねじ止めして両者を固定している。以上のものは基台1に取り付けた植毛板4のブラシ毛材8を接床させ、ブラシ台を回転させながら磨いていく。
【0027】
実施例2を図5で示す。本発明のブラシ毛材8はナイロンなどブラシ用フィラメントに研磨粒子を含有させたものを主として使用している。そして長いブラシ毛材8の束を一定の長さに切断し、従来から広く利用されている植毛法によって植毛している。
そのほか、図5に示すものは前文で詳記したように、長いブラシ毛材8の一本乃至数本をジグザグに折り返してほぼ一定の長さにしたものを束ねて植毛したもので、先端には個々のループを形成している。たとえば、ブラシ毛材8の束の中央部分を2つに折り曲げU字型釘に挟んで植毛穴13に打ち込むなど任意の方法で植毛板4に植毛している。基台1及びリブ3部分は一体成形としないで、たとえば、上下2枚の同形とした円板状のものを用意し、上板に植毛板4のはまる切欠きを複数設け、その左右下端に突条7がはまる溝5を設けた後、下板を重ねてねじ止め固着、一体化としてもよい。この場合、切欠きとその隣りの切欠きの間部分がリブ3に相当するが、その個所に設ける洗剤滴下孔6の形状は任意としてもよい。
【0028】
実施例3を図に基づいて説明する。図6は植毛板4の要部を示す一部縦断面図で、植毛板4の表面に設けた多数の植毛穴13の上縁の一部を横手2方向に切欠いている。
すべてのブラシ毛材8はテンション加工が施されているので反発力が強く、束ねて植毛されたブラシ毛材8の植毛穴溝14に接する部分は、はじけたように扇状に展開し、植毛穴溝14内一杯にはまり込む。この部分の植毛密度は疎にして植毛角度は数本単位で変わっている。しかも、束ねたブラシ毛材8の中心部分は依然直立状態を保持しているので、いわゆる、毛腰は強く、電動床磨機の重量にも容易にヘタることはない。
ブラシ台は接床面積を拡げた状態で床面を効率よく磨いていく。
【0029】
実施例4を図に基づいて説明する。図7は植毛した植毛板4を平板状として、上方に反らしながら取り付けることを示す斜視図、図8はあらかじめ反りを設けた植毛板4の正面図。
図7に示す実施例は環状リブ9の反対面の同位置において、リブ3の両外側に角形に切欠いた爪受部16をそれぞれ設けている。両外側の下端はすでに溝5を設けているので、さらに、その上部を切欠くことになり、爪受部16から内部を見ると環状リブ9の底面が見えるが、爪受部16の設定位置及び形状は任意としてよい。
一方、軟質プラスチック材で作った平板状の植毛板4に設けた突条7には、リブ3に設けた爪受部16に対応させるものとして、角形の突起とした爪部17を設け、上方より、リブ3の溝5にはめたとき爪受部16の中に爪部17がぴったりはまる寸法としている。
【0030】
そのほか、爪受部16を角形の窓状とし、一方の爪部17の上部には小さな鉤状のフックを設けて、はめた後は外れないようにしていて、外すときは爪部17を押して窓の中に沈め、引き抜く方法を用いてよい。
取り付け後の爪部17はリブ3の表面に僅かに突出し、植毛板4の内外方向へのずれを防止している。この植毛板4の横手方向間の幅はリブ3とリブ3の間隔よりも少し広くしているが、単に横幅だけを広くした場合は取り付け後、内端方向が低くなる。外周方向への広がり傾斜角度を狭くなるよう調整することにより、内端と外周との間の高さを均一とすることが出来る。
取り付け方法は、まず、植毛板4を横手方向の上方に反らせながら湾曲させ、一側面の突条7部分を溝5に入れ、手で中央部分を押しながら他側の突条7をもう一方の溝5にはめる。外すときはその逆操作を行う。
平板状の植毛板4とする場合は、横手方向に数分割してもよく、また、表面に対し直立した植毛穴13を多数あけているので、反らしたとき、植毛しているブラシ毛材8も反りと同様な植毛角度を実現する。
【0031】
他に、植毛板4を平板状とせず、あらかじめ、横手方向の上方に反りを持たせて成形する方法がある。
図8で示しているが、基台1の外周端からリブ3とリブ3の間に挿し込んで取り付けるので爪受部16及び爪部17は設けない。反り面に対し、大体直立してあけた多数の植毛穴13を設けることで、ブラシ毛材8も大体反りなりの植毛角度を実現するのが好ましいが、必ずしも反りなりの植毛角度としなくてもよく、数段階の異なる植毛角度を実現してよい。
ブラシ毛材8の毛足は図8に示すように一定水準に揃えているが、多少の高低差は設けてもよい。
【0032】
実施例5を図9、10に基づいて説明する。図9は要部を示す底面図、図10は同、植毛板4を拡大した図である。
基台1に等間隔で8条設けているリブ3は、前項と異なり中央の洗剤滴下孔6及び小穴10を廃し、残り2すじの洗剤滴下孔6は溝5との兼用として配置していて、拡大図10に示すようにリブ3の両外側の一部をそれぞれ大きく上面より切欠いてメインの洗剤滴下孔6を形成している。その位置は、上面に存在する環状リブ9の下面に一部かかっているが、植毛板4を取り付けたとき、その部分は植毛板4の突条7に覆われるので、洗剤が、環状リブ9の外側に流出することはない。リブ3は内端から外端までの幅を均一としている。一方、取り付ける植毛板4の突条7の同位置も切欠いて洗剤滴下孔6を設けている。リブ3に植毛板4を取り付けたとき、両者は部分的に大きく重なって上下面を貫通する洗剤滴下孔6を形成する。
また、植毛板4の内端には、中央穴に向けて併列する2本の脚を設け、その先端には各々外向きのフック19を形成している。中央穴の縁にはフック19が、ちょうどはまるフック受け21を間隔をあけてフック19と同数設け、フック19をそれぞれはめている。フック19を外すときは指先で併列するフック19を寄せて外方へ引き抜くと容易に外すことができる。
【0033】
基台1は軽量化を図るため、上面の凸部2の下面の相当する部分に深めのくぼみ20を設け、くぼみ20が変形しないよう等間隔で8条の補強リブ22を設けている。リブ3の内端にも補強部材23を設けている。
【0034】
その他、本発明の各実施例において、基台1と植毛板4との間に、平均的な隙間を設け、その中に緩衝材としてスポンジ板などを介在させてもよい。
また、洗剤液の飛沫を通さない程度の網目を有する布状のネットを用意し、長手方向の一端を上記の隙間に挿入して取り付けたのち、ネットの中間を基台1の外周端において直角に折り曲げ、もう一方の端部を垂らして床面に接触させ、ときに、床面に滞留する洗剤液の飛沫防止材として用いることも考えられる。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係るタンク付電動床磨機用ブラシ台においては、基台1の上面にリブを設けていないが下面にリブ3を設けている。このため、強度的には問題がない。また、上面にリブを設けていないため、洗浄液がリブに強く当たって望まない方向へ飛散するということもない。そして、このものにおいては基台1の上面外周寄りに環状リブ9を設け基台1に洗剤滴下孔6を設けている。このため、基台1上に流下する洗剤は環状リブ9に遮られて外方へ飛び散ることなく的確に洗剤滴下孔6から流下していく。基台1に設けた環状リブ9は基台1のゆがみ防止及び補強の作用もする。
従来は複数の洗剤滴下孔を複数のリブと別別の位置に設けていたため、場所を取られて基台の耐力にも影響が出ていた。しかし、請求項1に係るタンク付電動床磨機用ブラシ台においては、リブ3の位置に洗剤滴下孔6を設けているため、場所も取られず基台1の耐力が落ちることもない。さらに、リブ3を利用して洗剤滴下孔6を設けるため、洗剤滴下孔6を大きくすることができる。したがって、洗剤をスムースに流下させるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の基台の平面斜視図
【図2】実施例のリブ側面縦断面図
【図3】実施例のリブ正面縦断面図
【図4】実施例1の底面斜視図
【図5】実施例2を示すブラシ毛材の要部正面図
【図6】実施例3の要部を示す一部縦断面図
【図7】実施例4の要部を示す斜視図
【図8】実施例4の正面図
【図9】実施例5の要部を示す底面図
【図10】実施例5の要部拡大図
【符号の説明】
1 基台
3 リブ
4 植毛板
5 溝
6 洗剤滴下孔
7 突条
8 ブラシ毛材
9 環状リブ
10 小穴
13 植毛穴
14 植毛穴溝
15 隙間
16 爪受部
17 爪部
18 張り出し部
19 フック
20 くぼみ
21 フック受け
22 補強リブ
23 補強部材
Claims (2)
- 円板状の基台(1)の上面の外周寄りに環状リブ(9)を設けて下面には内方から外周へ向け間隔をあけて複数のリブ(3)を設け、各リブ(3)の間にちょうどはまる形状として下面に多数のブラシ毛材(8)を植毛した植毛板(4)を各リブ(3)の間にそれぞれ取り付け、細長いスリット状の洗剤滴下孔(6)の複数状をリブ(3)を設けた位置において内方から外周へ向け基台(1)に設けたタンク付電動床磨機用ブラシ台。
- 円板状の基台(1)の上面の外周寄りに環状リブ(9)を設けて下面には内方から外周へ向け間隔をあけて複数のリブ(3)を設け、各リブ(3)の間にちょうどはまる形状として下面に多数のブラシ毛材(8)を植毛した植毛板(4)を各リブ(3)の間にそれぞれ取り付け、細長いスリット状の洗剤滴下孔(6)の複数状を内方から外周へ向け環状リブ(9)の内側に設けたタンク付電動床磨機用ブラシ台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000314464A JP4232332B2 (ja) | 1999-11-10 | 2000-09-08 | タンク付電動床磨機用ブラシ台 |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35490399 | 1999-11-10 | ||
JP2000040281 | 2000-01-14 | ||
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