JP4232243B2 - ワンウエイクラッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワンウエイクラッチすなわち一方向クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に内燃機関の発電機は、ベルトで駆動されている。このベルトには、内燃機関の周期的な回転変動、及び走行条件の変化による回転変動による大きなトルク変動で駆動されるので、ベルト寿命が短くなる問題があり、この変動を低減するためにワンウエイクラッチを介設して内燃機関の減速変動期間にワンウエイクラッチを解離して発電機の回転変動を低減することが行われている。
【0003】
ワンウエイクラッチとしては、ローラ方式(たとえば特開平9−196090号公報参照)、スプラグ方式が知られている。これらは、クラッチアウタ及びクラッチインナの両方から独立変位可能なローラやスプラグなどの接続部材及びスプリングと保持器で構成され、これら接続部材の基端部はクラッチインナに支承される上記スプリングにより、クラッチアウタとクラッチインナの間に押し付けられており、クラッチインナがクラッチアウタの回転速度を上回るとトルク伝達を遮断する機構をもつ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のワンウエイクラッチは、次の問題を有している。
・両ロータの一方に、接続部材を相対変位(特に径方向)可能に保持させるとともに、更にこの接続部材を付勢するスプリングを保持させる必要があり、構造が複雑であり、回転慣性質量が大きくなってしまう。
【0005】
・耐久性に優れるローラ方式やスプラグ方式のワンウエイクラッチでは回転拘束精度向上のために摺動部分の形状精度を向上する必要があり、高度の加工技術を必要とする。
・回転(解離)状態から拘束(結合)状態への以降時において拘束衝撃が大きく、この拘束衝撃に耐えるために特に結合部分の材質の強化や形状の大型化を必要とする。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、構造が簡素で回転慣性質量が小さく拘束衝撃の緩和が可能であって、小型軽量化の実現が容易なワンウエイクラッチを提供することをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以下、接続部材をクラッチインナの外周面に周方向相対変位不能に保持し、この接続部材の先端に係止可能な爪部をクラッチアウタの内周面に設けた構造を例に、本発明のワンウエイクラッチの構成を説明する。もちろん、接続部材をクラッチアウタに保持させ、爪部をクラッチインナに設けてもよい。
【0008】
請求項1記載のワンウエイクラッチによれば、接続部材は、基端部がクラッチインナに保持されて周方向一方側及び径方向一方側へ延設される板状の弾性変形部をもち、この弾性変形部は自己の弾性変形によりクラッチアウタの内周面すなわち爪部に押し付けられる。爪部は、周方向一方側に緩傾斜の摺接面を、周方向他方側に急傾斜の係止面を有し、これにより、弾性変形部の先端は、クラッチアウタに対する一方向への相対回転に際して緩傾斜の摺接面上を摺動し、逆方向への相対回転に際して、弾性変形部の胴部よりも大曲率で湾曲する先端部を有するので、急傾斜の係止面に良好に係止される。
【0009】
すなわち、本構成によれば、接続部材の弾性変形部の先端部は、一方向への相対回転に際してそれ自身の湾曲弾性変形により少なくとも径方向に変位して両ロータの相対回転を許容するので、弾性変形部の基端部はクラッチインナに固定することができ、クラッチインナによる接続部材の保持が容易となり、クラッチインナと接続部材との間の摺動抵抗も生じない。
【0010】
また、接続部材の弾性変形部は、それ自身が径方向へ弾性変形により、上記相対回転に際してのその先端部の径方向への変位、及び、クラッチアウタへの押し付け力を得ているので、従来のごとく接続部材と別体のスプリング部材を必要とせず、またこのスプリング部材の保持機構をクラッチインナに設ける必要もない。
【0011】
結局、本構成によれば、構造が簡素で回転慣性質量が小さく、小型軽量化の実現が容易なワンウエイクラッチを実現することができる。 請求項2記載の構成によれば請求項1記載のワンウエイクラッチにおいて更に、接続部材の弾性変形部は、クラッチインナの外周面に固定される基端部から幅方向が略軸方向となる姿勢で周方向一方側及び径方向一方側に向けて延設され、かつ、周方向への弾性変形より径方向への弾性変形が容易となる姿勢で弓状に湾曲している。
【0012】
このようにすれば、弾性変形部は、相対回転時に弾性変形部の基端部を支点として爪部の緩傾斜の摺接面各部の径方向位置変化に追従して滑らかに弾性変形することができるとともに、拘束(結合)時に弓状に深く弾性変形してクラッチインナに保持されるその基端部と爪部の急傾斜の係止面に係止されるその先端部との間の周方向距離を短縮しつつ、拘束(結合)衝撃を緩和することができる。
【0013】
請求項3記載の構成によれば請求項2記載のワンウエイクラッチにおいて更に、このワンウエイクラッチは周期変動トルク発生装置からのトルクを一方向に伝達するのに用いられる。
このようにすれば、上記周期変動トルクの増減に応じてこの弾性変形部の弓状湾曲の度合いが変化して周期変動トルクの変化を吸収することができるので、従来のように周期変動トルク増減に応じてワンウエイクラッチを解離、結合するのに比較して伝達トルク変化を一層低減することができる。
【0014】
請求項4記載の構成によれば請求項2記載のワンウエイクラッチにおいて更に、衝撃緩和部材が少なくとも爪部の基部近傍、特に緩傾斜の摺接面の爪部近傍部分に設けられる。このようにすれば、接続部材の弾性変形部の先端が爪部の頂部からこの緩傾斜の摺接面の爪部近傍部分に落ち込む際の衝撃を緩和し、衝接音を低減することができる。
【0015】
請求項5記載の構成によれば請求項4記載のワンウエイクラッチにおいて更に、この衝撃緩和部材としてOリングを用いる。このようにすれば、一個の部材で各爪部近傍に衝撃緩和部材を一度に設けることができるとともに、クラッチアウタによるその保持もたとえばリング状の溝を設けるなどして容易となる。
請求項6記載の構成によれば請求項1ないし5のいずれか記載のワンウエイクラッチにおいて更に、接続部材は、クラッチインナに係止される略円弧形の支持板部をその周方向一端から軸方向所定幅で周方向所定距離だけ切り起こした形状に形成される。このようにすれば、接続部材の製作作業及びそのクラッチインナへの固定作業を容易とすることができる。
【0016】
請求項7記載の構成によれば請求項6記載のワンウエイクラッチにおいて更に、接続部材は、クラッチインナの外周面に係止される略円筒状の支持板部から周方向所定ピッチ離れたずつ離れて軸方向所定幅で周方向所定距離だけ切り起こした形状に形成される。このようにすれば、接続部材の製作作業及びそのクラッチインナへの固定作業を容易とすることができる。
【0018】
【発明を実施するための態様】
本発明のワンウエイクラッチの好適な態様を以下の実施例を参照して説明する。
【0019】
【実施例1】
本発明のワンウエイクラッチの一実施例を図1を参照して以下に説明する。このワンウエイクラッチの径方向断面図を図1に示し、それを用いたプーリー装置の軸方向断面図を図2に示し、このプーリー装置を装着した車両用交流発電機の一部軸方向断面図を図3に示し、クラッチインナ11の径方向からみた正面図を図4(a)に示し、クラッチインナ11の軸方向からみた半断面図を図4(b)に示す。
【0020】
このワンウエイクラッチ1は、周方向に所定間隔を挟んで同心配置されたクラッチインナ11及びクラッチアウタ12を有する他に、クラッチインナ11の外周面に固定される接続部材13、並びに、クラッチアウタ12の内周面に保持されるOリング14からなる。
クラッチインナ11にはスペーサ2が圧入され、クラッチアウタ12はプーリ3の軸方向中央部に圧入されている。プーリ3は、ワンウエイクラッチ1の軸方向両側に位置して一対の球軸受け4,5を介してスペーサ2により相対回転自在に支承されている。
【0021】
クラッチアウタ12の内周面には、周方向一方側に緩傾斜の摺接面15を、周方向他方側に急傾斜の係止面16を有して、周方向所定ピッチで径内側へ突設された爪部17を有している。。
クラッチインナ11の外周面には、クラッチアウタ12の爪部17と同ピッチで係止突起18が設けられ、各係止突起18間の溝19には接続部材13がそれぞれ支承されている。
【0022】
接続部材13は、りん青銅などの弾性金属を素材とする板部材からなり、溝19にクラッチインナ11の外周面に沿って延設される略円弧形の支持板部131を有し、支持板部131の周方向一端には係止突起18に係止される係止板部132が設けられている。
係止板部132は、支持板部131の軸方向中央部を、互いに軸方向所定距離離れて周方向にのびる一対の切り込み線に沿って、支持板部131の周方向一端縁から切り込んだ後、径外側へ弓状湾曲させた形状を有している。これにより係止板部132は係止突起18の3側面に当接する形状となり、係止突起18に安定に係止されることができる。
【0023】
係止板部132は、ロック(拘束時)における接続部材13の回り止めのために係止突起18に係止され、支持板部131の係止板部132と反対側の端縁は、接続部材13のオーバーラン時におけるその回り止めのために係止突起18の反対端に係止されている。
接続部材13は、支持板部131の係止板部132近傍から係止板部132から遠ざかりつつ径外方向へ向けて弓状に湾曲する板状の弾性変形部133を有し、弾性変形部133は、自己の弾性変形によりその先端部をクラッチアウタ12の内周面に押圧している。
【0024】
弾性変形部133は、支持板部131の軸方向中央部を、互いに軸方向所定距離離れて周方向にのびる一対の切り込み線に沿って係止板部132とは周方向反対側の端縁から切り込んだ後、径外側へ弓状湾曲させた形状を有している。
弾性変形部133の先端部は、弾性変形部133の主部よりも大きな曲率で径内側へ湾曲して、図1に示すように、爪部17の急傾斜の係止面16に係止容易となっている。
【0025】
クラッチアウタ12の内周面には、図2に示すように、Oリング14が嵌着されたOリング溝20が挿入されており、Oリング溝20の径は、急傾斜の係止面16近傍の緩傾斜の摺接面15の最深部から径内側にOリング20の一部が露出する寸法とされている。このワンウエイクラッチ1は、図3に示すように、車両用交流発電機のシャフトの先端部にスペーサ2を介して装着され、エンジン(図示せず)により駆動されるベルト(図示せず)からの一方向トルクをこの車両用交流発電機のシャフト6に伝達する。7はグリスである。
【0026】
このワンウエイクラッチ1の作動を以下に説明する。
(オーバーラン(相対回転)動作)
クラッチアウタ12がクラッチインナ11に対して、図1中、時計方向に相対回転する場合、接続部材13の弾性変形部133の先端部が緩傾斜の摺接面15を摺動すると、弾性変形部133の先端部は弾性変形部133の基端部を支点として径小側へ弾性変位して緩傾斜の摺接面15の最も径小部である爪部17の先端及びそれに続く急傾斜の係止面16を乗り越えて次の緩傾斜の摺接面15の最深部に落ち込む。
【0027】
緩傾斜の摺接面15にはOリング20が露出するので、弾性変形部133の先端部はこのOリング20に衝接して衝突衝撃や衝突音が緩和され、このようにしてクラッチアウタ12はクラッチインナ11にトルクを伝達することなく自由回転する。
(ロック(拘束)動作)
クラッチアウタ12がクラッチインナ11に対して、図1中、反時計方向に相対回転しようとする場合、接続部材13の弾性変形部133の先端部がクラッチアウタ12の急傾斜の係止面16に衝突し、これにより弾性変形部133が弓状湾曲してトルクを吸収し、その分だけクラッチアウタ12はクラッチインナ11に対して相対回動し、その後、弾性変形部133が緩傾斜の摺接面15に接するなどして、それ以上の弓状湾曲が規制されるとクラッチアウタ12のトルクは弾性変形部133を通じてクラッチインナ11に伝達される。
【0028】
これにより、構造が極めて簡素なワンウエイクラッチが実現できるとともに、Oリング20の採用により騒音も低減でき、更に、自由回転動作からロック動作に移行する場合に接続部材13の弾性変形部133が弓状湾曲することにより拘束衝撃を低減できるという優れた効果を奏する。
。
【0029】
(ロック(拘束)動作中の周期変動トルクの吸収動作)
車両用内燃機関であるトルク源は、周期的に変動するトルク成分及びそれに対応する角速度の周期変動成分をもつ。しかし、この実施例では、この周期変動トルクや角速度の周期変動成分は弾性変形部133の弓状湾曲の度合いがそれらに応じて周期変動して吸収することができるので、クラッチインナ11を通じて車両用交流発電機にはトルク変動や角速度変動が少ない回転エネルギーを供給することができ、それによる発電出力変動を抑止することができる。
【0030】
【実施例2】
本発明のワンウエイクラッチの他の実施例を図5を参照して説明する。ただし、説明の簡素化のために実施例1の構成要素と主機能が共通する構成要素には同一符号を付す。図5は接続部材13の斜視図、図6(a)はその軸直角方向にみた正面図、図6(b)はその径方向にみた側面図である。
【0031】
この実施例の接続部材13は、実施例1の各接続部材13を連接して円筒形状の一部材とした点をその特徴としている。
更に説明すると、この接続部材13は、長尺の帯板状のりん青銅板の軸方向中央部に切り残し部13aを除いて軸方向所定幅をもつ一対の周方向切り込みを周方向に入れ、更に、上記軸方向中央部を所定位置にて両端が両周方向切り込みに達する軸方向切り込みを軸方向に入れ、実施例1と同様に、所定ピッチで切り欠いて径外方向に曲げることにより、係止板部132及び弾性変形部133および係止板部132を形成し、その後、このりん青銅板を円筒状に丸め、両端を重ねて作製する。なお、両端部を溶接などして固定してもよい。
【0032】
重要なことは、弾性変形部133を切り起こした後の接続部材13の支持板部131に設けられた切り抜き開口の周方向縁に、その後、更に段差134を設けたことである。
この段差134は、クラッチインナ11の係止突起18に係合してオーバーラン時における接続部材13とクラッチインナ11との相対回動を禁止する。
【0033】
なお、上記段差134は、係止板部132または弾性変形部133の切り起こしにより形成してもよく、異なるプレス工程により形成してもよい。
【0034】
【実施例3】
他のワンウエイクラッチの一実施例を図7を参照して以下に説明する。
このワンウエイクラッチ1は、接続部材135がそれぞれ別々に形成されて、その基端部がクラッチインナ11の外周面に設けられた溝に差し込まれてクラッチインナ11に係止されている点が、実施例1の接続部材13と異なっている。
接続部材135は、実施例1の接続部材135の弾性変形部133と略同一形状を有しており、その基端部から径外方向へ向けて弓状に湾曲して、自己の弾性変形によりその先端部をクラッチアウタ12の内周面に押圧している。
【0035】
このようにすれば、接続部材135の構造を簡素化することができる。
(変形態様)
実施例2では、図5に示すように、長尺の帯板状のりん青銅板の両端を径方向に重ねた重ね部13bを設けたが、両端を突き合わせてもよく、更に突き合わせられた両端を溶接などで固定してもよいことはもちろんである。
【0036】
また、弾性変形部133は図面と逆側に湾曲可能であり、弾性変形部133の数とそれを係止する爪部17の個数とは一致しなくてもよい。
更に、弾性変形部133の長さが弾性変形部133の配設ピッチより長くてなって、隣接する一対の弾性変形部133が周方向に重なることもでき、この場合には両弾性変形部133は軸方向に離れて配置される。
【0037】
また更に、回動ころのようなものを爪部17の先端に設けてもよく、弾性変形部133の摺動面に摺動抵抗低減のために突条を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のワンウエイクラッチの径方向断面図である。
【図2】 図1のワンウエイクラッチを用いたプーリー装置の軸方向断面図である。
【図3】 図2に示すプーリー装置を装着した車両用交流発電機の一部軸方向断面図である。
【図4】 図4(a)は図1に示すクラッチインナ11の径方向からみた正面図であり、図4(b)はクラッチインナ11の軸方向からみた半断面図である。
【図5】 実施例2のワンウエイクラッチの接続部材13の斜視図である。
【図6】 図6(a)は図5に示すクラッチインナ11の軸直角方向にみた正面図であり、図6(b)はその径方向にみた側面図である。
【図7】 実施例3のワンウエイクラッチの正面図である。
【符号の説明】
1はワンウエイクラッチ、11はクラッチインナ、12はクラッチアウタ12、13、135は接続部材、14はOリング(衝撃緩和部材)、15は緩傾斜の摺接面、16は急傾斜の係止面、17は爪部、18は係止突起、131は支持板部、132は係止板部、133は弾性変形部
Claims (7)
- 互いに対向する周面を有して相対回転自在に同心配置されたクラッチアウタ及びクラッチインナと、前記クラッチアウタ及びクラッチインナの一方の周面に設けられて、周方向一方側に緩傾斜の摺接面を、周方向他方側に急傾斜の係止面を有する略鋸歯状の爪部と、前記クラッチアウタ及びクラッチインナの他方の周面から周方向一方側及び径方向一方側へ延設されて、先端が前記クラッチアウタ及びクラッチインナの前記一方の周面に自己の弾性変形により押圧される板状の弾性変形部を有する接続部材と、を備え、前記弾性変形部は、前記急傾斜の係止面に係止可能に前記弾性変形部の胴部よりも大曲率で湾曲する先端部を有し、前記弾性変形部の先端は、前記クラッチアウタ及びクラッチインナの一方に対する一方向への相対回転に際して前記緩傾斜の摺接面上を摺動しつつ前記クラッチアウタ及びクラッチインナの相対回転を許容し、前記クラッチアウタ及びクラッチインナの一方に対する逆方向への相対回転に際して前記急傾斜の係止面に係止されて前記相対回転を禁止することを特徴とするワンウエイクラッチ。
- 請求項1記載のワンウエイクラッチにおいて、前記接続部材の弾性変形部は、前記クラッチアウタ及びクラッチインナの他方の周面に固定される基端部から幅方向が略軸方向となる姿勢で周方向一方側及び径方向一方側に向けて延設され、かつ、周方向への弾性変形より径方向への弾性変形が容易となる姿勢で弓状に湾曲することを特徴とするワンウエイクラッチ。
- 請求項2記載のワンウエイクラッチにおいて、周期変動トルク発生装置からのトルクを一方向に伝達することを特徴とするワンウエイクラッチ。
- 請求項2記載のワンウエイクラッチにおいて、少なくとも前記爪部の基部近傍に位置して前記クラッチアウタ及びクラッチインナの一方に配設される衝撃緩和部材を有し、前記衝撃緩和部材は、前記爪部の先端部から前記緩傾斜の摺接面の爪部近傍部分に変位する前記弾性変形部の先端部の衝接により弾性変形することを特徴とするワンウエイクラッチ。
- 請求項4記載のワンウエイクラッチにおいて、前記衝撃緩和部材はOリングからなることを特徴とするワンウエイクラッチ。
- 請求項1ないし5のいずれか記載のワンウエイクラッチにおいて、 前記接続部材は、前記クラッチアウタ及びクラッチインナの一方の周面に周方向相対移動不能に係止されるとともに前記周面に沿って延設される略円弧形の支持板部を有し、前記弾性変形部は、前記支持板部をその周方向一端から軸方向所定幅で周方向所定距離だけ切り起こした形状に形成されることを特徴とするワンウエイクラッチ。
- 請求項6記載のワンウエイクラッチにおいて、前記接続部材は、前記クラッチアウタ及びクラッチインナの一方の周面に周方向相対移動不能に係止されるとともに前記周面に沿って略円筒状に延設される支持板部を有し、複数の前記弾性変形部は、互いに周方向所定ピッチ離れた位置にて前記支持板部から軸方向所定幅で周方向所定距離だけ切り起こした形状に形成されることを特徴とするワンウエイクラッチ。
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