JP4232238B2 - ハチ駆除用組成物及び該組成物を用いるエアゾール剤 - Google Patents

ハチ駆除用組成物及び該組成物を用いるエアゾール剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハチ駆除用組成物及び該組成物を用いるエアゾール剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ハチの駆除に際しては、速効性のある薬剤が求められており、2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)シクロペンタ−2−エニル クリサンテマートを有効成分として含有するハチ駆除剤が知られている。
ところで、ハチの巣の撤去作業などのように多数のハチの駆除が必要な場合や、スズメバチ等の攻撃性の強いハチの駆除の場合などにおいては、作業者に対するハチによる刺傷の危険性が増大するため、その危険を低減するという観点から、通常求められるより高い即効性の薬剤が必要とされ、かかる薬剤の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、即効性の極めて高いハチ駆除用組成物、ハチ駆除用エアゾール剤等のハチ駆除剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ハチ駆除剤に付き検討した結果、殺虫成分を含有する組成物において、特定の飽和炭化水素を用いることによって、ハチ駆除における即効性が極めて向上することを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、殺虫成分を含有するハチ駆除用組成物において、沸点が90〜200℃の飽和炭化水素を該組成物中に30重量%以上含有することを特徴とするハチ駆除用組成物、該ハチ駆除用組成物及び噴射剤からなることを特徴とするエアゾール剤及び該ハチ駆除用組成物のエアゾール剤への使用に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明においてハチ駆除用組成物は、殺虫成分を含有し、且つ沸点が90〜200℃の飽和炭化水素を30重量%以上含有する組成物であり、必要により後述する溶媒、展着剤、共力剤、臭気軽減剤等を含むものである。
【0006】
本発明において殺虫成分としては、例えば、プラレトリン、イミプロトリン、フタルスリン、アレスリン、トランスフルスリン、レスメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、サイパーメスリン、エトフェンプロックス、シフルスリン、デルタメスリン、ビフェントリン、フェンバレレート、フェンプロパスリン、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート等のピレスロイド化合物、ジクロルボス等の有機リン化合物、カーバメート化合物等を挙げることができ、これらを単独でまたは2種以上の混合物として用いることができる。プラレトリン、イミプロトリン、フタルスリン、アレスリン、トランスフルスリン、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートなどの即効性のピレスロイド化合物や、ジクロルボス等の即効性の有機リン化合物が好ましく、プラレトリン、イミプロトリン、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートがさらに好ましく、プラレトリン、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートが特に好ましい。
【0007】
通常は、殺虫成分中に該即効性のピレスロイド化合物や即効性の有機リン化合物が50重量%以上、好ましくは60%以上含まれる。ハチに対する致死効果を確実にするためには、該即効性のピレスロイド化合物や即効性の有機リン化合物と、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、サイパーメスリン、エトフェンプロックス、シフルスリン、デルタメスリン、ビフェントリン、フェンバレレート、フェンプロパスリン等との混合物を用いるのが好ましい。
殺虫成分はハチ駆除用油状組成物中に通常、0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%含まれる。
【0008】
殺虫成分の効力を増強するために例えば、ピペロニルブトキサイド、N−オクチルビシクロヘプテンジカルボキシミド(MGK264)、1,1’−オキシビス〔2,3,3,3−テトラクロロプロパン〕(S421)等の共力剤を添加することもできる。その量は通常、殺虫成分の10重量倍以下、好ましくは5重量倍以下である。
【0009】
沸点が90〜200℃の飽和炭化水素としては、n−ヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、3−エチルペンタン、n−オクタン、2−メチルヘプタン、3−メチルヘプタン、4−メチルヘプタン、3−エチルヘキサン、2,2−ジメチルヘキサン、2,4−ジメチルヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン、3,3−ジメチルヘキサン、3,4−ジメチルヘキサン、2−メチル−3−エチルペンタン、3−メチル−3−エチルペンタン、2,2,3−トリメチルペンタン、2,2,4−トリメチルペンタン、2,3,3−トリメチルペンタン、2,3,4−トリメチルペンタン、2,2,3,3−テトラメチルブタン、n−ノナン、2−メチルオクタン、3−メチルオクタン、4−メチルオクタン、2,4−ジメチルヘプタン、2,5−ジメチルヘプタン、2,6−ジメチルヘプタン、2,2,5−トリメチルヘキサン、2,3,5−トリメチルヘキサン、3,3−ジエチルペンタン、n−デカン、2−メチルノナン、3−メチルノナン、4−メチルノナン、5−メチルノナン、2,4−ジメチルオクタン、2,5−ジメチルオクタン、2,6−ジメチルオクタン、2,7−ジメチルオクタン、3,6−ジメチルオクタン、4−n−プロピルヘプタン、2,2,6−トリメチルヘプタン、2,4,6−トリメチルヘプタン、3,3,5−トリメチルヘプタン、3,4−ジエチルヘキサン、2,2,3,4−テトラメチルヘキサン、3,3,4,4−テトラメチルヘキサン、n−ウンデカン、エチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン、シクロヘプタン、1,1−ジメチルシクロヘキサン、1,2−ジメチルシクロヘキサン、1,3−ジメチルシクロヘキサン、1,4−ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、シクロオクタン、イソプロピルシクロヘキサン、n−プロピルシクロヘキサン、1,2,4−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチルシクロヘキサン、t−ブチルシクロヘキサン等の、沸点が90〜200℃のパラフィン系炭化水素または沸点が90〜200℃のナフテン系炭化水素を挙げることができ、これらは単独でまたは2種以上の混合物として用いることができる。市販されている90〜200℃の飽和炭化水素としては例えば、アイソパーH、アイソパーG、アイソパーE、アイソパーC、エクソールD−30、エクソールD−40(以上、エクソン化学株式会社の製品名)、日石アイソゾール300、日石ナフテゾールL(以上、日本石油化学株式会社の製品名)等を挙げることができ、これらはいずれも沸点が90〜200℃のパラフィン系炭化水素またはナフテン系炭化水素の混合物である。
【0010】
沸点が90〜200℃の飽和炭化水素はハチ駆除用組成物中に30%重量以上含有していることが必要であり、通常は30〜99.95重量%、好ましくは40〜99.9重量%である。
【0011】
殺虫成分のハチ駆除用組成物に対する溶解性を向上させる等の目的で他の溶媒、例えば、イソプロピルアルコール、エチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコールなどのアルコール類、またミリスチン酸イソプロピルなどのエステル類、アルキルベンゼンなどの芳香族炭化水素、オクテンなどの不飽和炭化水素、低分子量のポリエチレングリコールや低分子量のポリプロピレングリコールなどのグリコール類、アルキルフェニルエーテルなどのエーテル類、ジクロルメタンなどの塩素系溶剤等を添加してもよい。
【0012】
また、ハチの巣への噴霧における巣への付着性を増すために例えば、ラノリン等の展着剤を添加してもよいし、臭気を軽減するため、ラベンダー油等の天然精油やゲラニオール等の合成着香料等の臭気軽減剤を添加することもできる。
ハチ駆除用組成物は、所定量の殺虫成分及び沸点が90〜200℃の飽和炭化水素、必要により前記した如き他の成分を混合することにより、通常は均一な油状物として得られる。
【0013】
得られたハチ駆除用組成物はそのまま、あるいは例えば、ハチ駆除用組成物に噴射剤を加えることによりエアゾール剤とした後、ハチ駆除に用いることができる。
ハチ駆除用組成物をハチ駆除に用いる場合は、例えば、発熱機構を用いた煙霧式噴霧機、機械動力式噴霧機、圧縮ガスの拡散機構を利用した噴霧機などの自動あるいは手動式の噴霧機を用いて、本発明のハチ駆除用組成物をハチやハチの巣に噴霧することができる。
【0014】
本発明のハチ駆除用組成物を用いるエアゾール剤は例えば、耐圧容器中でハチ駆除用組成物と噴射剤とを混合することにより得ることができる。通常は、予めハチ駆除用組成物を入れた耐圧容器に噴射剤を封入することによりなされる。
噴射剤としては、窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガスなどの圧縮ガス、HFC−152a、HFC−134a等のハイドロフルオロカーボン、ジメチルエーテル等の液化ガス、プロパン、ブタン、イソブタン等の液化石油ガス等の単独あるはこれらの2種以上の混合物が用いられる。耐圧容器中の圧力は噴霧する距離、噴射剤の種類により変わりうるが、通常は25℃ゲージ圧で4〜9Kg/cm2である。
噴射剤の量はハチ駆除用組成物に対し通常は5〜250重量%、好ましくは10〜70重量%である。
【0015】
ハチ駆除用組成物を用いるエアゾール剤は通常、エアゾール用の耐圧容器中に詰められているので、耐圧容器に通常設けられている例えばノズルから、ハチに直接、あるいはハチの巣に噴霧される。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0016】
【実施例】
実施例1
プラレトリン原体(純度約93%)を純度100%に換算して0.3重量部となるように仕込み、パラフィン系炭化水素(商品名:アイソパーG、炭素数比率:C9/2%、C10/73%、C11/25%、エクソン化学株式会社品、溶剤の沸点を表1に記載)に溶解せしめ100重量部とし、油状組成物を作製した。
【0017】
実施例2
プラレトリン原体(純度約93%)を純度100%に換算して2.33gとなるように仕込み、パラフィン系炭化水素(商品名:アイソパーG、炭素数比率:C9/2%、C10/73%、C11/25%、エクソン化学株式会社品、溶剤の沸点を表1に記載)に溶解せしめ750g (1リットル)とし、油状組成物を調製した。この油状組成物194g(258ml)をエアゾール缶に充填し、エアゾール缶にバルブを装着、密閉後、バルブステムを通じてLPG(ゲージ圧力7.2Kg/cm2、20℃)21g(42ml )を充填し、さらに窒素ガス(重量僅少)で製品の内圧が6.0±0.4Kg/cm2(25℃)となるよう調製し、プラレトリン0.6g/215g(300ml )のエアゾール剤を作製した。
【0018】
実施例3
イミプロトリンの約52%ミリスチン酸イソプロピル溶液をイミプロトリン純度100%に換算して2.33gとなるように仕込み、イソプロピルアルコール290gに溶解せしめパラフィン系炭化水素(商品名:アイソパーG、炭素数比率:C9/2%、C10/73%、C11/25%、エクソン化学株式会社品、溶剤の沸点を表1に記載)で760g(1リットル)とし、油状組成物を調製した。この油状組成物196g(258ml )をエアゾール缶に充填し、エアゾール缶にバルブを装着、密閉後、バルブステムを通じてLPG(ゲージ圧力7.2Kg/cm2、20℃)21g(42ml)を充填し、さらに窒素ガス(重量僅少)で製品の内圧が6.0±0.4Kg/cm2(25℃)となるよう調製し、イミプロトリン0.6g/217g(300ml)のエアゾール剤を作製した。
【0019】
実施例4
イミプロトリンの約52%ミリスチン酸イソプロピル溶液をイミプロトリン純度100%に換算して2.33gとなるように仕込み、ミリスチン酸イソプロピル440gに溶解せしめパラフィン系炭化水素(商品名:アイソパーG、炭素数比率:C9/2%、C10/73%、C11/25%、エクソン化学株式会社品、溶剤の沸点を表1に記載)804g(1リットル)とし、油状組成物を調製した。この油状組成物207g(258ml)をエアゾール缶に充填し、エアゾール缶にバルブを装着、密閉後、バルブステムを通じてLPG(ゲージ圧力7.2Kg/cm2、20℃)21g(42ml)を充填し、さらに窒素ガス(重量僅少)で製品の内圧が6.0±0.4Kg/cm2(25℃)となるよう調製し、イミプロトリン0.6g/228g(300ml )のエアゾール剤を作製した。
【0020】
実施例5
(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート原体(純度約96%)を純度100%に換算して2.33gとなるように仕込み、パラフィン系炭化水素(商品名:アイソパーG、炭素数比率:C9/2%、C10/73%、C11/25%、エクソン化学株式会社品、溶剤の沸点を表1に記載)に溶解せしめ750g (1リットル)とし、油状組成物を調製した。この油状組成物194g(258ml)をエアゾール缶に充填し、エアゾール缶にバルブを装着、密閉後、バルブステムを通じてLPG(ゲージ圧力7.2Kg/cm2、20℃)21g(42ml )を充填し、さらに窒素ガス(重量僅少)で製品の内圧が6.0±0.4Kg/cm2(25℃)となるよう調製し、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.6g/215g(300ml )のエアゾール剤を作製した。
【0021】
比較例1
プラレトリン原体(純度約93%)を純度100%に換算して0.3重量部となるように仕込み、パラフィン系炭化水素(商品名:ネオチオゾール、中央化成株式会社品、溶剤の沸点を表1に記載)に溶解せしめ100重量部とし、油状組成物を作製した。
【0022】
比較例2
プラレトリン原体(純度約93%)を純度100%に換算して0.3重量部となるように仕込み、灯油(溶剤の沸点を表1に記載)に溶解せしめ100重量部とし、油状組成物を作製した。
【0023】
比較例3
プラレトリン原体(純度約93%)を純度100%に換算して0.3重量部となるように仕込み、アルキルベンゼン(商品名:アルキルベンゼンDA/DA−40、住友化学工業株式会社品、溶剤の沸点を表1に記載)に溶解せしめ100重量部とし、油状組成物を作製した。
【0024】
比較例4
プラレトリン原体(純度約93%)を純度100%に換算して0.3重量部となるように仕込み、イソプロピルアルコール(関東化学株式会社特級試薬、溶剤の沸点を表1に記載)に溶解せしめ100重量部とし、油状組成物を作製した。
【0025】
比較例5
イミプロトリンの約52%ミリスチン酸イソプロピル溶液をイミプロトリン純度100%に換算して2.33gとなるように仕込み、アルキルベンゼン(商品名:アルキルベンゼンDA/DA−40、住友化学工業株式会社品、溶剤の沸点を表1に記載)に溶解せしめ865g(1リットル)とし、油状組成物を調製した。この油状組成物223g(258ml)をエアゾール缶に充填し、エアゾール缶にバルブを装着、密閉後、バルブステムを通じてLPG(ゲージ圧力7.2Kg/cm2、20℃)21g(42ml)を充填し、さらに窒素ガス(重量僅少)で製品の内圧が6.0±0.4Kg/cm2(25℃)となるよう調製し、イミプロトリン0.6g/244g(300ml)のエアゾール剤を作製した。
【0026】
比較例6
(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート原体(純度約96%)を純度100%に換算して2.33gとなるように仕込み、パラフィン系炭化水素(商品名:ネオチオゾール、中央化成株式会社品、溶剤の沸点を表1に記載)に溶解せしめ750g (1リットル)とし、油状組成物を調製した。この油状組成物194g(258ml)をエアゾール缶に充填し、エアゾール缶にバルブを装着、密閉後、バルブステムを通じてLPG(ゲージ圧力7.2Kg/cm2、20℃)21g(42ml )を充填し、さらに窒素ガス(重量僅少)で製品の内圧が6.0±0.4Kg/cm2(25℃)となるよう調製し、プ(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.6g/215g(300ml )のエアゾール剤を作製した。
【0027】
【表1】
Figure 0004232238
【0028】
試験例1
実施例1及び比較例1〜4の油状組成物を用いて、野外で採集したコガタスズメバチ(Vespa analis Fabricius)成虫を炭酸ガスで麻酔し、3頭ずつ透明樹脂製カップ(直径12cm、高さ10cm)に入れ、逃げないように上方開口部をナイロンネットで蓋をした。コガタスズメバチが麻酔から回復した後、このポリカップの上方約20cmから、の油状組成物2mlを圧力式噴霧器を用いてコガタスズメバチをめがけて噴霧した。噴霧後、所定秒数ごとに、ノックダウンして行動能力を失ったコガタスズメバチの虫数を観察した。結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
Figure 0004232238
【0030】
試験例2
実施例2〜4及び比較例5の油状組成物を用いて、野外で採集したキイロスズメバチ(Vespa xanathoptera Cameron)成虫を炭酸ガスで麻酔し、5頭ずつナイロンネットケージ(直径8cm、高さ20cm)に入れ、キイロスズメバチが麻酔から回復した後、支柱を用いてこのケージを地上1.2mに吊るし、ケージ側方2mよりケージ中のキイロスズメバチに向けてエアゾールを2〜3秒間噴霧した。噴霧後、所定秒数ごとに、ノックダウンして行動能力を失ったキイロスズメバチの虫数および致死虫数(ノックダウンしてのち足肢等の痙攣を含め完全に動きがなくなったものを致死と判定した)を観察した。結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
Figure 0004232238
【0032】
試験例3
実施例5及び比較例6の油状組成物を用いて、野外で採集したスズメバチ(Vespa mandarinia Smith)成虫を炭酸ガスで麻酔し、5頭ずつ透明樹脂製カップ(直径12cm、高さ10cm)に入れ、逃げないように上方開口部をナイロンネットで蓋をした。スズメバチが麻酔から回復した後、このポリカップの上方約20cmから、の油状組成物2mlを圧力式噴霧器を用いてスズメバチをめがけて噴霧した。噴霧後、所定秒数ごとに、ノックダウンして行動能力を失ったスズメバチの虫数を観察した。結果を表4に示す。
【0033】
【表4】
Figure 0004232238
【0034】
【発明の効果】
本発明のハチ駆除用組成物あるいは該ハチ駆除用組成物を用いるエアゾール剤は、ハチに対する極めて速効的な作用により速やかにハチをノックダウンさせ得るので、従来よりも安全なハチ駆除作業が可能となる。

Claims (8)

  1. 殺虫成分を含有するハチ駆除用組成物において、沸点が158〜175℃の飽和炭化水素を該組成物中に30重量%以上含有することを特徴とするハチ駆除用組成物。
  2. 殺虫成分を0.05〜5重量%及び沸点が158〜175℃の飽和炭化水素を30〜99.95重量%含有する請求項1に記載のハチ駆除用組成物。
  3. 殺虫成分を0.1〜3重量%及び沸点が158〜175℃の飽和炭化水素を40〜99.9重量%含有する請求項1に記載のハチ駆除用組成物。
  4. 更にミリスチン酸イソプロピルを含有する請求項1〜4のいずれかに記載のハチ駆除用組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のハチ駆除用組成物及び噴射剤からなることを特徴とするハチ駆除用エアゾール剤。
  6. 噴射剤の配合量が、ハチ駆除用組成物に対し5〜250重量%である請求項5に記載のエアゾール剤。
  7. 噴射剤が液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロカーボン、窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガスから選ばれる少なくとも1種である請求項5または6に記載のエアゾール剤。
  8. 請求項1〜4のいずれかのハチ駆除用組成物をハチに直接、あるいはハチの巣に噴霧するハチの駆除方法。
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