JP4231866B2 - タップ選択器 - Google Patents

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Description

本発明は、変圧器や電圧調整器の一部品である負荷時タップ切換器のタップ選択器に関する。
従来のタップ選択器用ローラコンタクト装置としては次のものが知られている。ボディに上下一対のローラを一組保持し、リング状の集電接点とその外側に配置した固定接点を一組のローラで挟持し、各ローラの集電接点用接触部を固定接点用接触部に比べて小径に形成し、集電接点の中心を中心点として一組のローラをボディごと回転可能に設けたタップ選択器用ローラコンタクト装置において、集電接点の内側に備えた絶縁回転軸にボディを固定し、上下対称構造となるボディの上側には収容穴をあけ、収容穴にローラ軸の基部を上下に遊びのある状態で収容すると共に、ローラ軸の先部を固定接点の上に向かって延長し、筒状としたローラをローラ軸の先部にベアリングを介して回転可能に支え、ローラに接触圧を上方から与える加圧具をローラ軸の中間部に固定し、加圧具の先部の断面形状を集電接点用接触部の上面に沿う凹溝状に形成し、集電接点用接触部と固定接点用接触部の中間点の真上をローラの押圧点とする嵌合溝を、加圧具の上面に形成し、加圧具を押圧する板バネの基部をボディの上面に固定し、板バネの先部を加圧具の上方に沿わせつつ、板バネの先端部を加圧具の嵌合溝に嵌め、上下の板バネの間隔を、ローラコンタクト装置の上下幅とするものである(特許文献1)。
特開2003−309022号公報(特許請求の範囲)
上述した従来品は図10(イ)に示すように、タップ定常状態(集電接点と固定接点が通電する状態)の場合には、集電接点91と固定接点92の双方を挟んでいるので、上下のローラ軸93,93は平行となっている。しかしながら、図10(ロ)に示すようにタップ切換途中においては、集電接点のみを挟んでいる。そして、収容穴94にローラ軸の基部を遊びのある状態で収容するので、板バネ95の力によってローラ軸は集電接点との接触点Pを中心にわずかに回転し、収容穴を塞ぐバネ座96にローラ軸の基端点Qが突き当たることになる。
従って、タップ切換のため絶縁回転軸97を回すと、固定接点からローラが離れる間際に上下のローラ98の間隔が狭まる作用が働いて、ローラが先走りする。それ故、絶縁回転軸側(駆動系)に応力振幅を与えることとなり、繰り返し疲労強度上、望ましくない。また、固定接点92は図11に示すようにその円周幅方向の左右両側に、両端に向かって徐々に薄くなる勾配99を通常付け、切り換え易くしてあるので、固定接点の加工費が嵩む原因となっている。
一方、図11に示すようにタップ切換の終了手前(固定接点に乗り上がる際)では、上下の板バネの挟持力に打ち勝ってローラが固定接点に乗り上がるために、ローラの先端部にはローラを回す方向とは逆方向の力Faが固定接点の接触点A1から加わる。逆方向の力Faにより、ローラ軸は収容穴入口側の接触点B1及び穴奥側の接触点C1にはそれぞれ押圧力Fb、Fcが作用する。また、上下のローラ軸は先端同士が接近する方向に傾いているので、上下のローラ軸が平行になるには、押圧力Fb、Fcの加わる接触点B1、C1に大きな摩擦力が発生するため、前述した逆方向の力を増大させる。このことより、絶縁軸に大きな回転力を与えることが必要となり、その力が加わる各種部品の耐久性、ひいては製品の信頼性が低下する。各種部品とは例えば、絶縁軸、ローラ軸、ローラに内蔵するベアリング、収容穴をあけるボディ等である。従って、製品の信頼性を高めるには各種部品の強度を上げねばならず、コスト増に繋がるし、強度向上にも限界がある。
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、その目的は、タップ切換時において、固定接点から離れるとき並びに別の固定接点に乗り移るときに、固定接点からローラに加わる力をできるだけ小さく、理想的には無くし、絶縁軸の回転力に悪影響を及ぼさずにすむ信頼性の高いタップ選択器を提供することにある。また、コストをできるだけ抑えることも目的の一つである。
請求項1の発明は、リング状の集電接点の中心に絶縁回転軸を有し、円周方向に間隔を開けて配置する複数の固定接点を集電接点の外側近傍に備え、絶縁回転軸にローラコンタクト装置を固定してあり、ローラコンタクト装置は、絶縁回転軸に固定するボディに上下一対のローラを一組保持し、集電接点と選択した固定接点を一組のローラで平行に挟持し、各ローラに集電接点用接触部と固定接点用接触部を設け、集電接点の中心を中心点として一組のローラをボディごと回転可能に設け、上下対称構造となるボディの上側には収容穴をあけ、収容穴にローラ軸の基部を上下に遊びのある状態で収容すると共に、ローラ軸の先部を固定接点の上に向かって延長し、筒状としたローラをローラ軸の先部にベアリングを介して回転可能に支え、ローラに接触圧を上方から与える加圧具をローラ軸の中間部に固定し、集電接点用接触部から固定接点用接触部に向かう途中までの上側範囲を加圧具の先部で覆い、集電接点用接触部と固定接点用接触部の中間点の真上をローラの押圧点とする嵌合溝を、加圧具の上面に形成し、加圧具を押圧する板バネの基部をボディの上面に固定し、板バネの先部を加圧具の上方に沿わせつつ、板バネの先端部を加圧具の嵌合溝に嵌め、上下の板バネの間隔を、ローラコンタクト装置の上下幅とするものであるタップ選択器を前提とする。
そして、集電接点の外側から固定接点を配置する円周方向近傍に向かってタップ切換支援接点の支援接点本体部を、円周方向に間隔をあけて且つ固定接点の円周幅方向の左右側部範囲と隣り合う固定接点の間範囲に亘って放射状に突設し、ローラコンタクト装置のローラは、固定接点用接触部と集電接点用接触部の間に切換支援接点用接触部を設け、タップ切換え途中に上下のローラの平行な挟持状態を維持するために、固定接点の厚みを円周方向に均一に形成すると共に、肉厚を固定接点<支援接点本体部<集電接点の大小関係に形成すると共に、直径を固定接点用接触部>切換支援接点用接触部>集電接点用接触部の大小関係に形成することを特徴とする。
上記構成によって、タップ切換え時に、ローラコンタクト装置が回転して、固定接点の円周幅方向左側部または右側部に移動したときに、ローラの上下のタップ切換支援接点用接触部でタップ切換支援接点を挟み、ローラの上下の集電接点用接触部で集電接点を挟むことになる。この挟持状態は、固定接点から離れて別の固定接点に乗り移るまでの間、持続することになる。
タップ切換支援接点は、円周方向に隣り合う支援接点本体部同士の間を、完全な空間としても良いが、支援接点本体部同士の間に薄肉の非接触部分を設けて、全体としてはリング状としたものであっても良い。リング状としたほうが、集電接点への通電量を十分に確保できる。また、タップ切換支援接点は、集電接点と連続した一部品であっても良いし、集電接点とは別部品であって、集電接点の外側にネジ等で止めるものでも良い。
請求項1の発明はローラコンタクト装置には、上下一対のローラをボディに一組保持するものを用いたが、代わりに請求項2の発明のように、上下一対のローラを円周方向に隙間をあけてボディに二組保持するものを用いても良い。即ち、集電接点と選択した固定接点を二組のローラで平行に挟持し、各ローラに集電接点用接触部と固定接点用接触部を設け、集電接点の中心を中心点として二組のローラをボディごと回転可能に設け、集電接点の内側に備えた絶縁回転軸にボディを固定し、上下対称構造となるボディの上側には二つの収容穴を円周方向に離して設け、各収容穴にローラ軸の基部を上下に遊びのある状態で収容すると共に、各ローラ軸の先部を固定接点の上に向かって延長し、筒状としたローラをローラ軸の先部にベアリングを介して回転可能に支え、ローラに接触圧を上方から与える加圧具を各ローラ軸の中間部に固定し、集電接点用接触部から固定接点用接触部に向かう途中までの上側範囲を加圧具の先部で覆い、集電接点用接触部と固定接点用接触部の中間点の真上をローラの押圧点とする嵌合溝を、各加圧具の上面に形成し、加圧具を押圧する板バネの基部をボディの上面に固定し、板バネの先部を加圧具の上方に沿わせつつ、板バネの先端部を上側二つの加圧具の嵌合溝に嵌め、上下の板バネの間隔を、ローラコンタクト装置の上下幅とするものである。
また、タップ切換支援接点用接触部をローラに設けるため、上側のタップ切換支援接点用接触部の上側を完全に加圧具の先部で覆う構造であれば、加圧具先部の上下方向の肉厚分だけ、ローラコンタクト装置の高さが大きくなる。従って、高さ寸法をコンパクトに抑えるには請求項3の発明のようにすることが望ましい。即ち、加圧具のうち上側のものは、その基部をローラ軸用取付部とし、その先部を、ローラの集電接点用接触部及びタップ切換支援接点用接触部の上側範囲を覆う板バネ用係止部とし、板バネ用係止部はその奥部を下向きに開口する内溝部として、集電接点用接触部をその上方、左右側方に隙間をあけて内溝部に収容すると共に、その先部であって横幅方向中央部に上下に通じる開口部を設け、先部でタップ切換支援接点用接触部の左右側方のみを覆い、開口部にタップ切換支援接点用接触部の上部を収容し、板バネの先端部は、その横幅中央部にはタップ切換支援接点用接触部との干渉を避ける切除部を形成して分岐する形態とすることである。
本発明は、上記構成とすることによって、ローラコンタクト装置がタップ切換え途中に固定接点から離れる直前から、固定接点を離れ、別の固定接点に乗り移るまでの間、ローラコンタクト装置でタップ切換支援接点を挟んでいることになる。従って、常時、ローラコンタクト装置がタップ切換支援接点と固定接点の一方と、集電接点を挟む構造となるので、タップ切換時において、固定接点から離れるとき並びに別の固定接点に乗り移るときに、固定接点からローラに加わる力が無く、絶縁回転軸の回転力に悪影響を及ぼさずにすみ、信頼性の高いタップ選択器となる。絶縁回転軸の回転力に悪影響を及ぼさないので、各種部品の強度を従来よりも低くでき、コストを抑えられる。その上、固定接点は円周方向に均一な厚みに形成すればよいので、従来のような勾配をつけずにすみ、コストを抑えられる。
また、加圧具の先部について開口部などを設けることによって、加圧具の高さ寸法を抑えることができる。さらに、板バネは先端部を分岐して横幅中央部に切除部を設ける形態とすることによって、切除部の分だけ板バネの高さ寸法を抑えることができる。従って、タップ選択器の高さ寸法をコンパクトに抑えることができる。
タップ選択器は図1に示すように、奇数タップ用T1と偶数タップ用T2とが左右に隣接して設置されたものである。そして、奇数タップ用T1及び偶数タップ用T2のそれぞれについて、絶縁回転軸1の外側を集電接点2で取り囲み、集電接点2の外側にタップ切換支援接点3を連続して設け、タップ切換支援接点3の外側近傍に板状の複数の固定接点4を円周方向に間隔をあけて配置し、絶縁回転軸1にローラコンタクト装置5を外向きに突出して固定し、タップ定常状態においてはローラコンタクト装置5の先部で集電接点2と選択した固定接点4を挟持し、タップ切換え途中においてはローラコンタクト装置5の先部で集電接点2とタップ切換支援接点3を挟持するものである。
集電接点2とタップ切換支援接点3は図1に示すように、P字状の平板からなる一部品としてある。そして、P字状のうちC字状というかリング状の部分、即ち絶縁回転軸1を円周状に囲む部分のうち、内周部を正に集電接点2としての機能を果たす集電接点本体部6とし、円周状に囲む部分のうち外周部をタップ切換支援接点3としてタップ切り換え時にローラコンタクト装置5で別の固定接点4を挟持しやすくする機能を果たす。一方、P字状の平板のうち、そのリング状以外の部分(リング状の一端から他端を結んでさらに直線的に延びる部分)を、取付部7とし、取付部7の下面にブロック状のスペーサ8を介して絶縁取付板9をあて、上面からボルト止めしてある。絶縁取付板9は図9に示すように負荷時タップ切換器全体のフレームシャフトSに連結してある。
タップ切換支援接点3は図1、図2又は図3に示すように、その上下面を集電接点本体部6よりも段差状に凹ませた薄肉形状であって、各固定接点4の円周幅方向中央部範囲R1に対する内周側に相当する部分を、ローラコンタクト装置5に対する非接触部分10とし、各固定接点4の円周幅方向左右側部範囲R2及び隣り合う固定接点の間範囲R3に対する内周側に相当する部分を、ローラコンタクト装置5に対する接触部分としての支援接点本体部11とする。即ち、集電接点2の外側には複数の支援接点本体部11が円周方向に間隔をあけて配置する状態となる。なお、図2は、集電接点本体部6とタップ切換支援接点3のみを表し、集電接点2から取付部7を除去してある。
非接触部分10は、図3(ロ)では固定接点4とほぼ同じ肉厚に形成してあるが、この厚みに限らず、タップ定常状態(ローラコンタクト装置5が集電接点本体部6と固定接点4を挟持した不動状態)において、ローラコンタクト装置5に対して非接触を確保できる厚みであれば良い。
支援接点本体部11は、図3(イ)に示すように集電接点本体部6より薄肉で且つ図3(ロ)に示すように固定接点4よりも厚肉に形成してある。この肉厚の設定は、ローラコンタクト装置5がタップ定常状態における平行な挟持形態(間隔)を維持しながらタップ切換途中において支援接点本体部11を平行に挟持できることを考慮してある。
固定接点4は図1に示すように平板であって、絶縁回転軸1を中心とする円周方向に沿って肉厚を均一としてあり、集電接点2と同様にその下面にスペーサ8を介して絶縁取付板9に対してボルト止めしてある。
ローラコンタクト装置5は図1に示すように、集電接点2の内側を回転領域とするボディ12を絶縁回転軸1に固定し、ボディ12に各種部品を上下対称的に取り付けたものである。これ以降、対称的な部分は上側部分のみを説明する。図3、図4、図5又は図6に示すようにボディ12の上側にはローラ軸13の基部を上下に遊びのある状態で収容し、絶縁回転軸1を中心にしてローラ軸13の先部を固定接点4の上まで放射状に突出し、筒状のローラ14をローラ軸13の先部にベアリング15を介して回転可能に支持してある。また、各ローラ軸13にはローラ14とボディ12の間に加圧具16を固定し、板バネ17の基部をボディ12の上面側にボルト18で取り付け、板バネ17の先部を加圧具16に係止し、板バネ17の押圧力を加圧具16からローラ14に伝えると共に、加圧具16と一体化したローラ軸13を板バネ17の先部で軸線方向に移動不能に拘束する。なお、板バネ17の上には補助用の板バネ19を重ねてあり、加圧具16への押圧力を高めてある。
ボディ12は図3又は図5に示すようにブロック状で、上下に貫通する中央部の抜穴20に絶縁回転軸1を通して側面から止めネジ21で固定してある。また、ボディ12はその上面にはローラ軸13の基部を上下に遊びのある状態で保持する収容穴22を形成してある。そして、収容穴22の上を塞ぐ板状のバネ座23をボディ12の上面に載せ、バネ座23の上に板バネ17の基部を載せ、バネ座23と板バネ17と補助用の板バネ19をボディ12にボルト18で止めてある。なお、図示しないが、ボディ12とバネ座23は一体のブロックであっても良い。
上下のローラ14,14の挟持形態を常時一定(上下のローラ軸13を平行)に維持するために、各ローラ14は、その直径を、絶縁回転軸1の中心に向かって三段階に小径に形成し、直径について固定接点用接触部24>タップ切換支援接点用接触部25>集電接点用接触部26の大小関係を形成してある。一方、それに対応して集電接点2(集電接点本体部6)>タップ切換支援接点3(支援接点本体部11)>固定接点4の順に肉厚を薄く形成することによって、各接触部24,25,26が各接点2,3,4の表面を摺動することなく回転する。また、固定接点用接触部24,集電接点用接触部26はローラ軸方向全長の中間点において各接点2,4に接触するためのRがついている。タップ切換支援接点用接触部25は、通電量とは無関係なので、Rをつける必然性はない。また、ローラは、筒状となっており、固定接点用接触部24と集電接点用接触部26の内側に相当する部分を段差状に大径に形成して、ベアリング15をそれぞれ収容する。なお、タップ切換支援接点用接触部25と集電接点用接触部26の間には図3(イ)に示すように集電接点用接触部のRをつけるために必要な分だけ余剰部分Zが介在している。
ベアリング15は図6(ロ)に示すように針状ころ軸受を用いており、ローラ軸13とローラ14の間に収容される。また、ローラ14をローラ軸13の先部に位置決めするために、固定接点用接触部24の内部に収容されるベアリング15は、その端面側には内径の小さなスラストリング27aを配置し、スラストリング27aの外側に配置した止め輪27bをローラ軸13の溝に止めてある。一方、集電接点用接触部26の内部に収容されるベアリング15は、その端面側に加圧具16を配置し、加圧具16をローラ軸13に固定してある。
加圧具16は図4又は図6に示すように、その基部をローラ軸用取付部28とし、ローラ軸用取付部28から板バネ用係止部29を、ローラ14の集電接点用接触部26の上方から左右側方を覆い且つタップ切換支援接点用接点部25の左右側方のみを覆う状態に延長したものである。
ローラ軸用取付部28は、ローラ軸13の基部を挿入する差込孔30をボディ寄りの面の横幅中央部に有すると共に、拘束ネジ31を水平にねじ込むネジ孔32を側面に有し、差込孔30に対してネジ孔32を直交して形成してある。なお、ローラ軸13にもネジ孔32に対向する面に位置決め穴33をあけ、位置決め穴33に拘束ネジ31の先部が嵌まり込むものとしてある。
板バネ用係止部29は、その先部上面には板バネ17の先端部を嵌める嵌合溝34をローラ軸13と直交する方向に沿って形成してある。嵌合溝34の形成位置は、以下の考えで設定してある。図7に示すように板バネ17の先部の作用点(嵌合溝34の形成位置)をA、固定接点4に対する固定接点用接触部24の接触ポイントを外接触ポイントB、集電接点に対する集電接点用接触部26の各接触ポイントを内接触ポイントC、タップ切換支援接点3に対するタップ切換支援接点用接触部25の各接触ポイントを中央接触ポイントDとする。水平方向の距離についてA−B間、B−C間の双方の距離を同一にし、板バネ17の作用点Aの真下に中央接触ポイントDを配置することによって、タップ定常状態においては板バネ17の荷重Wは等分されて内外の接触ポイントB,Cに1/2Wづつ作用し、一方、タップ切換え途中においては板バネ17の荷重Wは中央接触ポイントDにそのまま作用し等分されることはない。従って、タップ定常状態においても、タップ切換え途中においても、上下のローラ14やローラ軸13は平行を保ち、傾くことはない。なお、前述したようにタップ切換支援接点用接触部25は、中央接触ポイントDのまさに点ではなく、面状に接触しても良いので、Rをつけていない。
また、板バネ用係止部29は図3または図6に示すようにその奥部を下向きに開口する内溝部35として、集電接点用接触部26の上方、左右側方を隙間をあけて内溝部35に収容すると共に、その先部であって横幅方向中央部に上下に通じる開口部36を設け、先部でタップ切換支援接点用接触部25の左右側方のみを覆い、開口部36にタップ切換支援接点用接触部25の上部を収容することによって、板バネ用係止部29の上端をタップ切換支援接点用接触部25の上端の高さ以下であって、集電接点用接触部26の上方を覆うために必要な厚み以上に設定して、ローラコンタクト装置5の高さ寸法をコンパクトに抑えている。
板バネ17は図5に示すように、組立前は、その基部をバネ座23に取り付ける為に水平とし、先部を斜め下向きに屈曲し、先端部を内側に向けて直角に屈曲した形状であって、組立後は図3、図4に示すように、その基部のうちバネ座23から離れた部分が上向きに湾曲して復元力が発生し、先部がほぼ水平となると共に先端部が下向きとなって嵌合溝34に嵌り込む。そして、板バネ17の上には復元力を強める補助用の板バネ19を重ねてある。補助用の板バネ19は、その下側に重なる板バネ17の先端部を除去した形態である。組み立て後の補助用の板バネ19の先部の高さをバネ座固定用のボルト18と同じかそれよりも高くしてあるので、ローラコンタクト装置5全体の上下寸法は、上下の板バネ19,19の間の距離となる。なお、板バネ17に十分な復元力が得られる場合には補助用の板バネ19は不要である。また、ローラコンタクト装置5の上下寸法をコンパクトにするために、板バネ17の先端部(嵌合溝34に嵌る部分)は、その横幅中央部にはタップ切換支援接点用接触部25との干渉を避ける切除部37を形成して、二股に分岐する形態とし、切除部37にタップ切換支援接点用接触部25の上端部を収容してある。なお、組み立て後の板バネ17の湾曲部分に対応して、ローラ軸用取付部28の上端部を角を落とした形状としてある。
上述したタップ選択器は、上下一対のローラ14,14を一組使用したローラコンタクト装置5を用いたものであったが、これに限らず、別例のタップ選択器としては図8に示すように円周方向に幅広の固定接点4を用い、上下一対のローラ14,14を二組使用したローラコンタクト装置5を用いたものでも良い。
ローラコンタクト装置5は上下対称構造であるので、上側の構造のみ説明すれば、ボディ12の上側には二つの収容穴22を絶縁回転軸1を中心に放射状に並列してある(図では収容穴は一つのみ示す)。ローラ軸13、加圧具16、ローラ14は二つづつあり、先の例と同様に取り付ける。一方、バネ座23は一枚であり、二つの収容穴22を一挙に塞ぐ。また、放射状に並列した二つの加圧具16の先部上面に嵌合溝34を一直線に形成し、二つの嵌合溝34に板バネ17の先端部を嵌め込んで、両ローラ14,14を一挙に下向きに加圧する。
上側の二つの加圧具16の嵌合溝34は、各ローラ14のタップ切換支援接点用接触部25の接触ポイントを結ぶ直線の真上に形成してある。
奇数側と偶数側のタップ選択器を示す斜視図である。 集電接点本体部とタップ切換支援接点との関係を示す斜視図である。 (イ)(ロ)(ハ)図は、タップ切換え途中の状態を示す側面図、タップ定常状態を示す側面図、E−E線断面図である。 ローラコンタクト装置の組立図である。 ローラコンタクト装置の分解図である。 (イ)(ロ)図は、ローラ、ローラ軸、加圧具等の関係を示す組立図、分解図である。 バネ荷重の関係を説明する側面図である。 タップ選択器の別例を示す平面図である。 負荷時タップ切換器の全体像を示す図面である。 従来のタップ選択器の問題点を指摘する図面である。 従来のタップ選択器の別の問題点を指摘する図面である。
符号の説明
1:絶縁回転軸、2:集電接点、3:タップ切換支援接点、4:固定接点、5:ローラコンタクト装置、6:集電接点本体部、7:取付部、8:スペーサ、9:絶縁取付板、10:非接触部分、11:支援接点本体部、12:ボディ、13:ローラ軸、14:ローラ、15:ベアリング、16:加圧具、17:板バネ、18:ボルト、19:板バネ、20:抜穴、21:止めネジ、22:収容穴、23:バネ座、24:固定接点用接触部、25:タップ切換支援接点用接触部、26:集電接点用接触部、27a:スラストリング、27b:止め輪、28:ローラ軸用取付部、29:板バネ用係止部、30:差込孔、31:拘束ネジ、32:ネジ孔、33:位置決め穴、34:嵌合溝、35:内溝部、36:開口部、37:切除部、S:フレームシャフト、T1:奇数側、T2:偶数側、R1:中央部範囲、R2:左右側部範囲、R3:固定接点の間範囲

Claims (3)

  1. リング状の集電接点(2)の中心に絶縁回転軸(1)を有し、円周方向に間隔を開けて配置する複数の固定接点(4)を集電接点(2)の外側近傍に備え、絶縁回転軸(1)にローラコンタクト装置(5)を固定してあり、
    ローラコンタクト装置(5)は、絶縁回転軸(1)に固定するボディ(12)に上下一対のローラ(14,14)を一組保持し、集電接点(2)と選択した固定接点(4)を一組のローラ(14,14)で平行に挟持し、各ローラ(14)に集電接点用接触部(26)と固定接点用接触部(24)を設け、集電接点(2)の中心を中心点として一組のローラ(14,14)をボディ(12)ごと回転可能に設け、上下対称構造となるボディ(12)の上側には収容穴(22)をあけ、収容穴にローラ軸(13)の基部を上下に遊びのある状態で収容すると共に、ローラ軸の先部を固定接点(4)の上に向かって延長し、筒状としたローラ(14)をローラ軸(13)の先部にベアリング(15)を介して回転可能に支え、ローラ(14)に接触圧を上方から与える加圧具(16)をローラ軸(13)の中間部に固定し、集電接点用接触部(26)から固定接点用接触部(24)に向かう途中までの上側範囲を加圧具(16)の先部で覆い、集電接点用接触部(26)と固定接点用接触部(24)の中間点の真上をローラの押圧点とする嵌合溝(34)を、加圧具(16)の上面に形成し、加圧具を押圧する板バネ(17)の基部をボディ(12)の上面に固定し、板バネ(17)の先部を加圧具(16)の上方に沿わせつつ、板バネ(17)の先端部を加圧具の嵌合溝(34)に嵌め、上下の板バネ(17,17)の間隔を、ローラコンタクト装置の上下幅とするものであるタップ選択器において、
    集電接点(2)の外側から固定接点(4)を配置する円周方向近傍に向かってタップ切換支援接点(3)の支援接点本体部(11)を、円周方向に間隔をあけて且つ固定接点(4)の円周幅方向の左右側部範囲(R2)と隣り合う固定接点の間範囲(R3)に亘って放射状に突設し、
    ローラコンタクト装置(5)のローラ(14)は、固定接点用接触部(24)と集電接点用接触部(26)の間に、支援接点本体部(11)を転がるタップ切換支援接点用接触部(25)を設け、
    タップ切換え途中に上下のローラ(14)の平行な挟持状態を維持するために、固定接点(4)の厚みを円周方向に均一に形成すると共に、肉厚を固定接点(4)<支援接点本体部(11)<集電接点(2)の大小関係に形成すると共に、直径を固定接点用接触部(24)>タップ切換支援接点用接触部(25)>集電接点用接触部(26)の大小関係に形成することを特徴とするタップ選択器。
  2. 請求項1記載のタップ選択器において、ローラコンタクト装置(5)には、上下一対のローラをボディ(12)に一組保持するものに代わりに、上下一対のローラを円周方向に隙間をあけてボディ(12)に二組保持するものを用い、
    集電接点(2)と選択した固定接点(4)を二組のローラ(14,14)で平行に挟持し、各ローラ(14)に集電接点用接触部(26)と固定接点用接触部(24)を設け、集電接点(2)の中心を中心点として二組のローラ(14,14)をボディ(12)ごと回転可能に設け、集電接点(2)の内側に備えた絶縁回転軸(1)にボディ(12)を固定し、上下対称構造となるボディ(12)の上側には二つの収容穴(22)を円周方向に離して設け、各収容穴にローラ軸(13)の基部を上下に遊びのある状態で収容すると共に、各ローラ軸の先部を固定接点(4)の上に向かって延長し、筒状としたローラ(14)をローラ軸(13)の先部にベアリング(15)を介して回転可能に支え、ローラ(14)に接触圧を上方から与える加圧具(16)を各ローラ軸(13)の中間部に固定し、集電接点用接触部(26)から固定接点用接触部に向かう途中までの上側範囲を加圧具(16)の先部で覆い、集電接点用接触部(26)と固定接点用接触部(24)の中間点の真上をローラの押圧点とする嵌合溝(34)を、各加圧具(16)の上面に形成し、加圧具を押圧する板バネ(17)の基部をボディ(12)の上面に固定し、板バネ(17)の先部を加圧具(16)の上方に沿わせつつ、板バネ(17)の先端部を上側二つの加圧具の嵌合溝(34)に嵌め、上下の板バネ(17,17)の間隔を、ローラコンタクト装置の上下幅とすることを特徴とするタップ選択器。
  3. 加圧具(16)のうち上側のものは、その基部をローラ軸用取付部(28)とし、その先部を、ローラ(14)の集電接点用接触部(26)及びタップ切換支援接点用接触部(25)の上側範囲を覆う板バネ用係止部(29)とし、
    板バネ用係止部(29)はその奥部を下向きに開口する内溝部(35)として、集電接点用接触部(26)をその上方、左右側方に隙間をあけて内溝部(35)に収容すると共に、その先部であって横幅方向中央部に上下に通じる開口部(36)を設け、先部でタップ切換支援接点用接触部(25)の左右側方のみを覆い、開口部(36)にタップ切換支援接点用接触部(25)の上部を収容し、
    板バネ(17)の先端部は、その横幅中央部にはタップ切換支援接点用接触部(25)との干渉を避ける切除部(37)を形成して分岐する形態としてあることを特徴とする請求項1又は2記載のタップ選択器。
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