JP4231822B2 - 吸音体の取付構造 - Google Patents

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本発明は、車室内における車内騒音等を吸音する吸音体を取り付けた吸音体の取付構造に関するものである。
近年、車室内における静粛性が求められており、それに伴い、車内騒音等の騒音レベルを更に低減することが要求されている。そこで、複数の孔が透設された基材と、同基材の背後に設けられた空間とを備えた吸音構造体が知られている。この種の吸音構造体においては、音源からの音が吸音壁に透設された孔を通過する際に、ヘルムホルツの共鳴原理による吸音効果等が発揮され、音のエネルギーが速やかに吸収されるようになっている。尚、特許文献1〜3には、次のような吸音構造体が提案されている。
特許文献1、2には、中空部材に複数の孔が透設され、その孔が車室内に向けて配置されるように構成された車両用内装部品が記載されている。又、特許文献3には、先端が開口した筒状中空体を支持板に密に立設させてなる遮音板が記載されている。
実開平2−115049号公報 特開2000−16189号公報 特開平5−92441号公報
しかしながら、特許文献1,2では、中空部材に透設された吸音孔はいずれも同径であり、それらの開口面積が同じであるため、吸音領域が狭域に限られてしまうという欠点がある。又、特許文献3では、筒状中空体の先端の開口面積に対し筒状中空体内にある空間の容積を大きくすることが困難であるため、ヘルムホルツの共鳴原理による吸音効果を十分に発揮させることができないという欠点がある。これらの理由から、幅広い周波数領域を持つ車内騒音等に対し吸音性能を発揮させるといった点において、尚改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、幅広い周波数領域を持つ音に対して好適な吸音性能を発揮することが可能な吸音体をコンソールに取り付けた吸音体の取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、音源から生じた所定周波数領域の音を吸音する吸音体を、車両の運転席と助手席との間に配置されたコンソールに取付けた吸音体の取付構造であって、前記吸音体は、中空状をなす複数の吸音部を有、各吸音部を構成する壁材のうち前記音源に向けて配置される壁材をそれぞれ吸音壁とし、これら吸音壁に1つ又は複数の孔を透設することにより、各吸音壁に当該孔からなる吸音孔をそれぞれ設けると共に、各吸音部毎に吸音孔の開口面積の総和をそれぞれ異ならせ、かつ前記吸音壁と対向する側の壁材を、前記吸音孔を有しない遮音壁として構成し、前記吸音壁が前記車両の前方を向くように前記コンソールの内側に前記吸音体を取り付けたことをその要旨とする。
この構成によれば、吸音体は各吸音部毎に吸音孔の開口面積がそれぞれ異なるように形成されている。これにより、各吸音部毎にそれぞれ異なる周波数の音が吸音されるようになる。よって、吸音体により吸音される音の周波数領域を従来構成のものに比べ広くすることができ、幅広い周波数領域の音に対して好適な吸音性能を発揮することができる。
また、遮音壁は吸音孔を有しておらず、吸音部内の空間と外部とが連通しないように形成されている。このため、遮音壁によって音の伝播を遮断することができ、音源からの音を外部に漏れないようにすることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記吸音孔を構成する複数の孔はそれぞれ開口面積が同じであることをその要旨とする。
この構成によれば、各吸音孔を構成する複数の孔はそれぞれ開口面積が同じであるため、吸音される音の周波数領域を各吸音部毎に明確に設定することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記吸音体は前記車両の前後方向において複数取り付けられていることをその要旨とする。
本発明によれば、幅広い周波数を持つ騒音等に対して好適な吸音性能を発揮することが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明を車両用内装品としてのコンソールに吸音体を取り付けた吸音体の取付構造として具体化した一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示されるように、車室内において、運転席と助手席との間には車両用内装品としてのコンソール11が配置されている。車両の前方下部には、図示しない音源としての駆動系部品(エンジンやギア等)が搭載されている。これら駆動系部品から発生する様々な音がコンソール11の内部空間を伝播し、隙間から車内空間に漏れ出すことにより車内騒音が発生する。そこで、コンソール11の内側には、吸音体として2つの吸遮音ボックス12が取付けられており、これら2つの吸遮音ボックス12が吸遮音構造体を構成している。
なお、図2に示されるように、コンソール11において、両側壁11aの内壁面には吸遮音ボックス12を取付けるための取付部14が内側に向けて突設されている。取付部14は一対のガイド壁15からなり、両ガイド壁15間にはガイド溝16が形成されている。取付部14は、吸遮音ボックス12の取付け位置に対応してコンソール11の前後部にそれぞれ1つずつ配置されている。各吸遮音ボックス12は、それらの幅方向の両側縁が各取付部14のガイド溝16に挿入されることによって、コンソール11内の所定位置から位置ずれしないように保持されている。
吸遮音ボックス12は、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)やアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)等の合成樹脂を材料として、それぞれ略四角箱状に形成されている。即ち、当該吸遮音ボックス12は、第1壁21と、その第1壁21と対向して配置された第2壁22と、これら第1壁21と第2壁22とを繋ぐ4つの側壁24とを備えており、その内部に空間23を有する中空体構造をなすように形成されている。また、前記第1壁21には複数個の円形状をなす孔28が透設されており、これら孔28は、コンソール11内の空間と吸遮音ボックス12内の空間23とを連通している。なお、前記第2壁22及び側壁24には孔28が透設されておらず、これら第2壁22及び側壁24はコンソール11内の空間から吸遮音ボックス12内の空間23を遮蔽している。
当該吸遮音ボックス12は、取付部14により保持された状態で第1壁21を車両前方に向けて配置されている。また、2つの吸遮音ボックス12は、コンソール11内を伝播する音の進路を遮るように、同コンソール11の前後部にそれぞれ1つずつ配置されている。また、図3に示されるように、2つの吸遮音ボックス12は、それぞれの高さがコンソール11の高さに応じて設定されている。このため、各吸遮音ボックス12は、取付部14により保持された状態で幅方向及び上下方向の両側縁がコンソール11の内側壁に当接されており、同コンソール11の内側壁との間に隙間が形成されないように配置されている。即ち、各吸遮音ボックス12は、駆動系部品から発生するエンジン音やギア音が車内騒音として車室内に漏れ出さないようにするために使用されている。
吸遮音ボックス12においては、車両前方からコンソール11内を伝播する音が第1壁21の孔28を通過する際、同孔28の内部の空気が質量として作用する。これに対し、第1壁21に設けられた孔28以外では第2壁22及び側壁24によってコンソール11内の空間から遮蔽された吸遮音ボックス12の空間23内の空気は、ばねとして作用する。これらの相互作用によって、孔28の内部の空気は激しく振動し、音源からの音はそのエネルギーが熱エネルギー等に変換され、速やかに減衰される。このようにして、吸遮音ボックス12はその吸音性能が発揮されることにより、音源からの音を速やかに吸収する。
次に、本発明の要部について説明する。図4は吸遮音ボックス12の全体斜視図、図5は図4のA−A断面図を示す。尚、コンソール11の前後部に配置された2つの吸遮音ボックス12はその構成が同じとなっている。
図4及び図5に示されるように、吸遮音ボックス12は、第1壁21と第2壁22とを繋ぐ区画壁25を設けることにより、中空状をなす第1吸音部26a及び第2吸音部26bを有している。換言すれば、本実施形態の吸遮音ボックス12は、四角箱状をなす第1吸音部26aと、同じく四角箱状をなす第2吸音部26bとの2つを一体化することによって構成されたものである。そして、前記第1壁21及び第2壁22の一部と側壁24と区画壁25とにより第1吸音部26aが形成され、前記第1壁21及び第2壁22の他部と側壁24と区画壁25とにより第2吸音部26bが形成されている。また、前記区画壁25は、吸遮音ボックス12の内部の空間23を互いの容積が等しくなるように2つに区画するものである。従って、第1吸音部26aの内部の小空間23aと、第2吸音部26bの内部の小空間23bとは互いに容積が等しくなっている。
前記第1吸音部26aを形成する壁材となる第1壁21の一部は、第1吸音壁21aとして区分されている。また、前記第1吸音部26aを形成する壁材であり、当該第1吸音壁21aと対向する第2壁22の一部は、第1遮音壁22aとして区分されている。一方、前記第2吸音部26bを形成する壁材となる第1壁21の他部は、第2吸音壁21bとして区分されている。また、前記第2吸音部26bを形成する壁材であり、当該第2吸音壁21bと対向する第2壁22の一部は、第2遮音壁22bとして区分されている。
第1吸音壁21aにおいて、前記複数個の孔28は、同第1吸音壁21aの縦方向及び横方向に等間隔で配置されている。又、第2吸音壁21bにおいて、前記複数個の孔28は、同第2吸音壁21bの縦方向及び横方向に等間隔で配置されている。そして、複数個の孔28の集合体として、第1吸音壁21aには第1吸音孔20aが設けられ、第2吸音壁21bには第2吸音孔20bが設けられている。
前記第2吸音孔20bを構成する孔28は、第1吸音孔20aを構成する孔28に比べて大径とされており、その開口面積が大きくなっている。又、第1吸音孔20aを構成する孔28は何れも同径で開口面積が同じであり、第2吸音孔20bを構成する孔28は何れも同径で開口面積が同じである。更に、これら孔28の開口面積の総和となる第1吸音孔20aの開口面積S1と第2吸音孔20bの開口面積S2とはそれぞれ異なる。本実施形態では、第2吸音孔20bの開口面積S2が第1吸音孔20aの開口面積S1よりも大きく設定されている。
前述したように、当該吸遮音ボックス12は、孔28の内部の空気が質量として作用し、同吸遮音ボックス12の空間23内の空気がばねとして作用することにより、吸音性能を発揮する。同様に、第1及び第2吸音部26a,26bにおいては、第1及び第2吸音孔20a,20bが質量として作用し、第1及び第2吸音部26a,26bの小空間23a,23b内の空気がばねとして作用することにより、吸音性能を発揮する。
ここで、小空間23a,23bは、互いに容積が等しく、ばねとしての作用は同一である。これに対し、第1及び第2吸音孔20a,20bは、それぞれ開口面積S1,開口面積S2が異なることから、内部の空気の質量も異なる。従って、第1及び第2吸音部26a,26bにおいては、作用する質量が異なることから、第1及び第2吸音部26a,26bで吸音される音の周波数領域がそれぞれ異なる。このため、当該吸遮音ボックス12は、第1吸音部26aで吸音可能な周波数領域と、第2吸音部26bで吸音可能な周波数領域とを合わせた幅広い吸音領域を持つものとなる。
なお、第1及び第2吸音孔20a,20bの開口面積S1,S2は、吸遮音ボックス12により吸音される音の周波数領域、即ち音源から発生する音の周波数領域に応じて適宜設定されている。また、第1及び第2吸音孔20a,20bを有しない第1及び第2遮音壁22a,22bは、車両前方からコンソール11内を伝播する音を遮断するように配置されている。従って、吸遮音ボックス12は、音源からの音を吸音する吸音性能に加え、同音を遮音する遮音性能をも備えている。
従って、この第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・吸遮音ボックス12は、第1及び第2吸音部26a,26bの第1及び第2吸音孔20a,20bの開口面積S1,S2がそれぞれ異なるように形成されている。これにより、広域な周波数領域を持つ様々な音が第1及び第2吸音孔20a,20bを通過する際に、ヘルムホルツの共鳴原理による吸音効果が発揮され、吸遮音ボックス12に速やかに吸収される。よって、吸遮音ボックス12より吸音される音の周波数領域を従来構成のものと比べ広くすることができ、幅広い周波数領域の音に対して好適な吸音性能を発揮することができる。従って、本実施形態の吸遮音ボックス12を使用することによって、エンジン音やギア音等、駆動系部品から発生する音による車内騒音の騒音レベルを従来よりも低減することができ、車室内における更なる静粛性を実現することができる。
・第1及び第2吸音部26a,26bについて、第1吸音孔20aを構成する複数の孔28はいずれも同径で開口面積が同じであると共に、第2吸音孔20bを構成する複数の孔28はいずれも同径で開口面積が同じである。このようにすることで、吸遮音ボックス12において、第1及び第2吸音部26a,26b毎に吸音される音の周波数領域を明確に設定することができる。
・吸遮音ボックス12は第1及び第2吸音壁21a,21bと対向する壁材が第1及び第2遮音壁22a,22bとして構成されている。これら第1及び第2遮音壁22a,22bは孔28を有しておらず、吸遮音ボックス12内の空間23を外部から遮蔽するように形成されている。このため、空気を媒介とした音の伝播を第1及び第2遮音壁22a,22bによって遮断することができ、音源からの音を外部に漏れないようにすることができる。よって、幅広い周波数領域を持つ騒音等に対し優れた吸遮音性能を発揮する吸遮音ボックス12を実現することができる。
・吸遮音ボックス12においては、第1及び第2吸音部26a,26bの容積を同じとし、かつ第1及び第2吸音部26a,26bについて第1及び第2吸音孔20a,20bの開口面積S1,S2のみをそれぞれ異ならせている。この場合、吸遮音ボックス12において、孔28を設ける第1壁21のみを変更することによって、吸遮音ボックス12の吸音領域を容易に変更することができる。このため、吸音すべく音の周波数領域に対応させることが容易となり、汎用性の高い吸遮音ボックス12を実現することができる。
・吸遮音ボックス12は薄型の箱状に形成されているため、それらが占有する容積を小さく抑えることができる。このため、例えばコンソール11等、車両用内装品の内側の限られた空間であっても、吸遮音ボックス12の設置スペースを容易に確保することができる。
・コンソール11の内側には2つの吸遮音ボックス12が取付けられており、これらは、コンソール11内を伝播する駆動系部品からの音の進路を遮るように配置されている。この位置は、音源からの音を吸音するのに最適な位置であると共に、音源からの音を遮断するのに最適な位置となっている。この位置に、2つの吸遮音ボックス12を取付けることによって、駆動系部品から発生する音を効果的に吸遮音することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態を図6及び図7に基づいて説明する。尚、第2実施形態における第1実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。尚、図6は吸遮音ボックス32の全体斜視図、図7は図6のA−A断面図を示す。
図6及び図7に示されるように、吸遮音ボックス32は、第1及び第2吸遮音サブボックス32a,32bからなり、これらを一体に組み付けて構成されている。第1及び第2吸遮音サブボックス32a,32bは内部の容積が同じであり、それらの側面同士を接合することにより薄型の箱状をなす吸遮音ボックス32が形成されている。
この第2実施形態において、吸遮音ボックス32は、第1吸遮音サブボックス32aが第1吸音部46aとして構成され、第2吸遮音サブボックス32bが第2吸音部46bとして構成されている。即ち第1吸遮音サブボックス32aは、第1吸音壁41aと、その第1吸音壁41aと対向して配置された第1遮音壁42aとを備えている。第1吸音壁41aには複数の孔48が透設されており、各孔48は第1吸音壁41aの縦方向及び横方向に等間隔で配置されている。そして、第1吸音壁41aに透設された孔48の集合体が第1吸音孔40aとして構成されている。
一方、第2吸遮音サブボックス32bは、第2吸音壁41bと、その第2吸音壁41bと対向して配置された第2遮音壁42bとを備えている。第2吸音壁41bには、前記第1吸音孔40aを構成する孔48よりも大径な孔49が複数個透設されており、各孔49は第2吸音壁41bの縦方向及び横方向に等間隔で配置されている。そして、第2吸音壁41bに透設された孔49の集合体が第2吸音孔40bとして構成されている。
本実施形態の場合、前記第1実施形態と同様に、第1及び第2吸音部46a,46bの容積を同じとし、第1及び第2吸音孔40a,40bの開口面積S1,S2をそれぞれ異ならせることにより、吸遮音ボックス32に幅広い吸音領域を持たせている。
従って、この第2実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・吸遮音ボックス32は、第1吸音孔40aを備えた第1吸遮音サブボックス32aと、第2吸音孔40bを備えた第2吸遮音サブボックス32bとを一体に組み付けることにより構成されている。この場合、吸音領域の異なる吸遮音サブボックスの組み合わせを最適化することによって、幅広い周波数を持つ音に対して更に好適な吸音性能を発揮することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・各実施形態において、吸遮音ボックス12に2つの吸音部を設けることに限らず、3つ以上の吸音部を設けてもよい。例えば、第1実施形態であれば、第1壁21に開口面積のそれぞれ異なる吸音孔を3種以上透設し、各吸音孔と対応する箇所をそれぞれ吸音部とすればよい。第2実施形態であれば、3個以上の吸遮音サブボックスから吸遮音ボックス32を構成すればよい。
・第1実施形態において、吸遮音構造体は2個の吸遮音ボックス12から構成されていたが、必要に応じてその個数を任意に設定してもよい。また、第2実施形態においても、必要に応じてその個数を任意に設定した吸遮音ボックスから吸遮音構造体を構成してもよい。
・各実施形態において、吸遮音ボックス12,32の取付け位置は、音源の位置や被取付け部品の形状等に応じて任意に設定される。例えば、吸遮音ボックス12をコンソール11の両側壁11aの内壁面に貼着してもよい。
・第1実施形態において、第1及び第2吸音孔20a,20bをそれぞれ構成する孔28は、それぞれ第1及び第2吸音壁21a,21b上であれば任意(ランダム)な位置に設定してもよい。又、第1及び第2吸音孔20a,20bはそれぞれを必ずしも同径の孔から構成する必要はなく、それぞれを開口面積の異なる孔から構成してもよい。
・第1実施形態において、第1及び第2吸音孔20a,20bをそれぞれ構成する孔28の位置は、吸遮音ボックス12の縦方向及び横方向に等間隔でなくてもよい。
・各実施形態において、第1及び第2吸音部の容積を同じとしていたが、各吸音部毎に容積を異ならせてもよい。
・第2実施形態において、第1実施形態の吸遮音ボックス12を複数個形成し、これらを一体に組付けることにより吸遮音ボックス32を構成してもよい。あるいは、吸遮音サブボックスは必ずしも一体に組み付けて吸遮音ボックス32とせずとも、それぞれ別体としてコンソール等に組み付けることにより、吸遮音ボックス32を構成してもよい。
・各実施形態において、吸音孔を構成する孔はいずれも円形状を有していたが、例えば楕円状や多角形等、任意の形状であってもよい。この場合、前記多角形としては、例えば三角形や、菱形等が挙げられる。
・各実施形態において、吸遮音ボックス12、32はいずれも薄型の箱状に形成されていたが、吸音性能や取付け位置等を考慮して任意の形状に変更してもよい。この場合、変更可能な形状としては、例えば球や、円盤、台形等が挙げられる。
・各実施形態において、吸遮音ボックス12、32をコンソール11以外の車両用内装部品、例えば、インストルメントパネル、グローブボックス、ドアトリム、リアトリム、ルーフトリム、ピラートリム等に取付けてもよい。又、これらの場合、車両の駆動系部品以外のもの、例えばオーディオや人の声等による車内騒音を吸音するものとして使用してもよい。
・各実施形態において、各吸音部毎に吸音孔の開口面積がそれぞれ異なるのであれば、吸音孔は1つの孔から構成してもよい。
次に、実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
・前記吸音体を複数個備えてなることを特徴とする吸音体の取付構造
・前記各吸音部毎に内部の容積を同じとしたことを特徴とする吸音体の取付構造
・前記吸音体は薄型の箱状に形成されていることを特徴とする吸音体の取付構造。
第1実施形態における吸遮音ボックスの取付け位置を示す車室内の斜視図。 同じく吸遮音ボックスの取付け位置を示すコンソールを上方から見た場合の模式断面図。 同じく吸遮音ボックスの取付け位置を示すコンソールを側方から見た場合の模式断面図。 同じく吸遮音ボックスの斜視図。 図4のA−A断面図。 第2実施形態における吸遮音ボックスの斜視図。 図6のA−A断面図。
符号の説明
12、32・・・吸音体としての吸遮音ボックス、20a、40a・・・吸音孔としての第1吸音孔、20b、40b・・・吸音孔としての第2吸音孔、21a、41a・・・吸音壁としての第1吸音壁、21b、41b・・・吸音壁としての第2吸音壁、22a、42a…遮音壁としての第1遮音壁、22b、42b…遮音壁としての第2遮音壁、28、48,49…孔、26a、46a・・・吸音部としての第1吸音部、26b、46b・・・吸音部としての第2吸音部。

Claims (3)

  1. 音源から生じた所定周波数領域の音を吸音する吸音体を、車両の運転席と助手席との間に配置されたコンソールに取付けた吸音体の取付構造であって、
    前記吸音体は、中空状をなす複数の吸音部を有、各吸音部を構成する壁材のうち前記音源に向けて配置される壁材をそれぞれ吸音壁とし、これら吸音壁に1つ又は複数の孔を透設することにより、各吸音壁に当該孔からなる吸音孔をそれぞれ設けると共に、各吸音部毎に吸音孔の開口面積の総和をそれぞれ異ならせ、かつ前記吸音壁と対向する側の壁材を、前記吸音孔を有しない遮音壁として構成し、
    前記吸音壁が前記車両の前方を向くように前記コンソールの内側に前記吸音体を取り付けたことを特徴とする吸音体の取付構造
  2. 前記吸音孔を構成する複数の孔はそれぞれ開口面積が同じであることを特徴とする請求項1記載の吸音体の取付構造
  3. 前記吸音体は前記車両の前後方向において複数取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸音体の取付構造。
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