JP4231461B2 - 移動量調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力部から搬送体への駆動伝達により、固定ガイドの長さ範囲内で搬送体に連繋する出力部を移動させたり、必要に応じて出力部を固定ガイドの長さ範囲を超えて所定方向へ移動させたりする移動量調整装置に関する。
リフト装置、搬送機、ロボット、加工機などの移動体を往復動させる搬送装置には、高速で長距離移動を可能ならしめるため、滑車やプーリなどの一対の回転体に架設されるベルト、チェーンなどを周回移動させると共に回転体対を移動方向へ移動させて、移動体を倍速で送る倍速送り装置が提案されている。
例えば、台車に一対のプーリに架設された無端ベルトが設けられ、該無端ベルトが固定側ベルト及び可動側ベルトと各々噛み合っており、台車を固定側ベルトに対して一方側に移動させると、可動側ベルトが台車の2倍の移動速度で移動するようになっている(特許文献1参照)。
実用新案登録第2600476号
上記倍速送り装置は、移動体の高速移動及び移動距離拡大の双方を同時に実現できるうえで利便性が高い。しかしながら、リフト装置など用途に応じては、ある一定範囲の移動は高さ(長手方向の大きさ)を抑えた移動を可能とし、必要に応じて移動速度を変えることなく移動範囲を延長させるなど、用途や使用目的に応じて移動体の移動量を調整することができる送り装置が必要となった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、移動体を移動させることなく出力部を移動させたり、必要に応じて出力部を移動体に固定したまま当該移動体を固定ガイドに対して移動させて出力部の移動量を調整できる移動量調整装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
一対の回転体に架設されて周回移動する無端状の第1,第2搬送体を一体に支持したまま往復動可能な移動体と、前記移動体を長手方向に同等以下の長さ範囲から所定方向へ移動可能にガイドする固定ガイドと、前記固定ガイドに設けられた入力軸を中心に入力回転体が正逆回転駆動されて該入力回転体と噛み合う前記第1搬送体へ駆動伝達する入力部と、前記第1搬送体と共に周回移動する前記第2搬送体に連繋して直線移動する出力部と、を具備し、前記入力部から前記第1搬送体へ駆動伝達することにより前記固定ガイドの長さ範囲内で前記第2搬送体に連繋する出力部を直線移動させ、当該出力部が前記移動体に設けられたストッパー受け部に突き当たって前記第1,第2搬送体の移動を所定位置で規制したまま前記入力部から前記第1搬送体への更なる駆動伝達により前記移動体を前記固定ガイドの長さ範囲を超えて所定方向へ移動させることを特徴とする。
また、前記第1搬送体及び前記第2搬送体が同軸に設けられた一対の回転体に架設されており、前記第1搬送体及び第2搬送体は入力回転体の回転に伴い同方向へ周回移動することを特徴とする。
また、前記第1搬送体及び第2搬送体が異なる回転軸に設けられた一対の回転体に各々架設され、前記固定ガイドに設けられた入力回転体と前記第1搬送体とが噛み合い、前記回転軸どうしで駆動伝達されて前記第2搬送体は前記第1搬送体の回転方向と反対方向へ周回移動することを特徴とする。
また、前記入力回転体と前記第1搬送体とが噛み合い、前記第1搬送体及び第2搬送体が異なる回転軸に設けられた一対の回転体に各々架設されかつ対向する回転体どうしに挟み込まれて重なり合うことで前記第1搬送体と第2搬送体とが互いに噛み合ったまま反対方向へ周回移動するように設けられることを特徴とする。
また、前記移動体は固定ガイドの長さ範囲内で同軸状に収納されており、前記第2搬送体に設けられた出力部は移動体の長手方向に形成された長孔に沿って移動することを特徴とする。
また、前記固定ガイドより所定方向へ突出して移動した前記移動体は、前記入力部を逆転駆動して前記第2搬送体を通じて前記出力部を逆向きに移動させて前記ストッパー受け部から離間させることにより、当該ストッパー受け部が出力軸に当接する位置まで前記移動体が自重により追従して移動して前記固定ガイド側へ戻ることを特徴とする。
また、一対の回転体に架設されて周回移動する無端状の搬送体を一体に支持したまま往復動可能な移動体と、前記移動体を長手方向に同等以下の長さ範囲から所定方向へ移動可能にガイドする固定ガイドと、前記固定ガイドに設けられた入力軸を中心に入力回転体が正逆回転駆動されて前記搬送体へ駆動伝達する入力部と、前記移動体に設けられ、前記固定ガイドと前記搬送体の何れか一方に連繋して移動を規制する移動規制切換部と、前記搬送体に設けられ、当該搬送体の周回移動に伴って前記移動規制切換部の連繋位置を前記固定ガイドと係止する位置と前記搬送体の回転を規制する位置とで切り換えるストッパーと、を具備し、前記入力回転体が所定方向に回転すると、前記移動規制切換部が前記固定ガイドに係止している間は前記移動体が停止したまま前記搬送体のみが周回移動し、前記ストッパーとの干渉によって、前記移動規制切換部を前記固定ガイドと係止する位置から前記搬送体の周回移動を規制する位置へ切り換えると、前記入力回転体から前記搬送体への更なる駆動伝達により前記移動体を前記固定ガイドの長さ範囲を超えて所定方向へ移動させることを特徴とする。
上述した移動量調整装置を用いれば、入力回転体から搬送体へ駆動伝達することにより、移動体が移動することなく、固定ガイドの長さ範囲内で搬送体に連繋する出力部を直線移動させることができる。また、搬送体が移動規制位置まで移動すると、出力部を移動体に固定したまま入力回転体から搬送体への更なる駆動伝達により当該移動体が固定ガイドの長さ範囲を超えて所定方向へ移動させることができる。したがって、使用目的や用途に応じて移動体を移動させることなく搬送体の回転により出力部を固定ガイドの長さ範囲内で直線移動させたり、出力部を移動体に固定したまま当該移動体を固定ガイドの長さ範囲を超えて移動させたりして出力部を一定の速度で移動量を調整して使用することができる。
第1搬送体及び第2搬送体は同軸に設けられた一対の回転体に各々架設されていても良いし、異なる回転軸に設けられた一対の回転体に各々架設され、回転軸どうしで駆動伝達されて第2搬送体は第1搬送体の回転方向と反対方向へ周回移動するようにすることも装置レイアウトによって採用し得る。或いは、移動体に設けられる第1搬送体と第2搬送体とが互いに噛み合って反対方向へ周回移動するように設けることによっても、入力回転方向が同じでも出力取出面が変えられるため、装置バリエーションを増やすことができる。
また、移動体が固定ガイドの長さ範囲内で同軸状に(嵌入されて)収納されているので、装置の設置面積を減らして小型化を図ることができ、出力部は移動体の長手方向に形成された長孔に沿って移動することにより、出力部の移動を長孔でガイドするため搬送体の振れや振動を抑えることができる。
また、出力部はストッパーを兼用しており、移動体に設けられたストッパー受け部にストッパーが突き当たって搬送体の移動が規制されることにより、移動体を構成する部品点数を減らして移動体の小型化低コスト化を図ることができる。
また、入力部を逆転駆動して搬送体の出力部を逆向きに移動させることにより、搬送体の移動規制位置が変化して移動体が当該変更された規制位置位置まで追従して移動して固定ガイド側へ戻るようにすることで、簡易な構成で一定速度で出力部の任意の位置までの往復動が可能になる。
また、移動体に設けられた移動規制切換部が固定ガイドに係止している間は移動体が停止したまま搬送体のみが周回移動し、作動部が移動規制切換部の位置を固定ガイドと係止する位置から搬送体の移動を規制する位置へ切り換えると、入力部から搬送体への更なる駆動伝達により移動体を固定ガイドの長さ範囲を超えて所定方向へ移動させることにより、移動体に複数の搬送体を設けることなく、出力部の移動範囲を任意に調整できる。
以下、本発明に係る移動量調整装置の最良の実施形態について添付図面とともに詳細に説明する。本実施形態の移動量調整装置、例えばリフト装置のように、人や物を載せて昇降させたり搬送したりする装置その他の搬送装置等に広く適用可能である。
図1及び図2を参照して、移動量調整装置の概略構成について説明する。
図1及び図2において、移動体1には、無端状のタイミングベルト、チェーンなどの第1搬送体2と第2搬送体3とが一対の回転体(プーリ)4、5に架設されて周回移動するようになっている。第1搬送体2及び第2搬送体3は同軸に設けられた一対のプーリ4、5に架設されており、第1搬送体2及び第2搬送体3は入力部6の回転方向と反対方向へ周回移動する。プーリ4、5は回転軸4a、5aが共に筐体状の移動体1内に設けられている。
図1において入力部6は、入力軸7に回転体(ピニオンギヤ、スプロケットホィ−ルなど)8が嵌め込まれており、入力回転体8は第1搬送体2と噛み合っている。入力回転体8の両側にはガイドローラ9が設けられて、第1搬送体2を入力回転体8の周囲に巻き回すように案内している。図2において、入力軸7は固定ガイド10に支持されると共に移動体1の窓部1aを介して固定ガイド10より外方へ延設されている。また、固定ガイド10の外方へ延設された入力軸7には、図示しない駆動源(サーボモータ、ステッピングモータなど)からウォームギヤ(図示せず)を介して正逆回転駆動される。ウォームギヤを用いることにより、駆動停止時に出力側からの回転力が入力側に伝わらずセルフロックした状態を維持できる。
図2において、固定ガイド10は長手方向片側(例えば上端側)が開口した柱状ケースが用いられる。移動体1は固定ガイド10と長手方向に同等以下の長さを有しており、固定ガイド10の長さ範囲内で同軸状に収納されている。この固定ガイド10は、移動体1が長手方向の開口端側へ進退移動する際に移動体1をガイドする。
第2搬送体3には出力部である出力軸11が設けられており、プーリ4、5の回転により所定範囲で直線移動する。出力軸11はストッパーを兼用しており、移動体1の長手方向に形成された長孔12から先端部が外方へ突出したまま該長孔12に沿って移動する。固定ガイド10に設けられた入力回転体8と移動体1に設けられた第1搬送体2とが噛み合うことで第2搬送体3へ駆動伝達される。
即ち、入力回転体8から第1搬送体2を介して第2搬送体3へ駆動伝達することにより、移動体1が移動することなく固定ガイド10の長さ範囲内で出力軸11を直線移動させる。また、ストッパーを兼ねた出力軸11がストッパー受け部13(長孔12の端部)に突き当たる位置まで移動すると、第2搬送体3及び第1搬送体2の移動体1に対する移動が規制されるため、入力部6から第1搬送体2へ駆動伝達されると移動体1の移動に切り換わる。これにより、移動体1を固定ガイド10の長さ範囲を超えて所定方向(例えば図2の上方向)へ移動するようになっている。出力軸11はストッパーを兼用しているが、該出力軸11とは別にストッパーを第1搬送体2又は第2搬送体3に設けても良い。
尚、移動体1は、図2に示すように、固定ガイド10に対して同軸状に嵌め込まれていても良いが、移動体1が図3及び図4に示すように、固定ガイド10に沿って移動可能に設けられていても良い。図3において、第1搬送体2は一対のプーリ4、5に架設されており、第1搬送体2には出力軸11が設けられている。第1搬送体2は軸方向に複数本設けられていてもよい。また、移動体1にはストッパー受け部13が突設されている。第1搬送体2は入力回転体8の回転方向(反時計回り方向)と反対方向(時計回り方向)へ周回移動する。そして第1搬送体2に設けられたストッパーを兼ねた出力軸11が移動体1に設けられたストッパー受け部13に突き当たって直線移動が規制されると、入力回転体8から第1搬送体2への更なる駆動伝達により当該移動体1が固定ガイド10の長さ範囲を超えて移動するようになっている。
また、図示しないが、第1搬送体2及び第2搬送体3は各々異なる回転軸に設けられた一対のプーリに各々架設され、回転軸どうし(例えば一方の回転軸に設けられた中間ギヤとの噛み合い)で駆動伝達されて、第2搬送体3は第1搬送体2の回転方向と反対方向へ周回移動するようにしても良い。この場合、出力軸11は第2搬送体13の長手方向に入力部と反対側に設けられる。
また、図4において、移動体1に設けられる第1搬送体2と第2搬送体3とが互いに噛み合って反対方向へ周回移動するように設けられるようにしても良い。即ち、第1搬送体2は回転軸14a、15aを中心に回転する一対のプーリ14、15に架設されており、第2搬送体3は回転軸16a、17aを中心に回転する一対のプーリ16、17に架設されている。回転軸14a、15aと回転軸16a、17aとは互いに平行になるように移動体1に支持されている。この場合、第2搬送体3は入力回転体8の回転方向(反時計回り方向)と同じ方向へ周回移動する。第2搬送体3に設けられたストッパーを兼ねた出力軸11が移動体1のストッパー受け部13に突き当たって周回移動が規制されると、入力回転体8から第1搬送体2への更なる駆動伝達により、移動体1が固定ガイド10の長さ範囲を超えて移動するようになっている。
ここで、移動量調整装置に設けられる出力部の移動動作の一例について、図5(a)乃至図5(c)を参照して説明する。図中横線H1、H2がストッパー受け部13の位置(出力軸11の移動が規制される位置)を示すものとし、出力軸11は下限位置H1と上限位置H2との間を往復移動する。また、第1搬送体2及び第2搬送体3が架設されるプーリ4、5は例えば径の異なる段付プーリが用いられる。第1搬送体2及び第2搬送体3は、回転軸4a及び回転軸5aの軸方向に複数箇所に設けられた段付プーリ4、5間に架設されていても良い。
図5(a)において、第2搬送体3に設けられた出力軸11は、ストッパー受け部13に当接した下限位置H1にある。駆動源を起動して入力回転体8が時計回り方向(実線矢印方向)へ回転するとプーリ4、5も同方向に回転し、第1搬送体2と同軸に嵌め込まれた第2搬送体3も時計回り方向(実線矢印方向)へ回転する。このとき出力軸11は第2搬送体3の回転にしたがって下限位置H1から上限位置H2方向へ直線移動する。
次に、図5(b)において、第2搬送体3が時計回り方向へ回転して、ストッパーを兼ねた出力軸11が上限位置H2にあるストッパー受け部13に突き当たると、第2搬送体3及び第1搬送体2の周回移動が規制されるが、入力回転体8と第1搬送体2の噛み合いにより、図5(c)に示すように出力軸11が上側ストッパー受け部13に突き当たったまま移動体1が固定ガイド10の長さ範囲を超えて上方へ移動する。このとき、入力回転体8(ピニオンギヤに相当)の時計回り方向への更なる回転にしたがって第1搬送体2(ラックに相当)との噛み合いにより、出力軸11は移動体1と共に上昇する。そして、移動体1はプーリ5が入力回転体8の近傍まで移動した移動限界まで移動するようになっている。
移動体1を固定ガイド10側へ戻す場合には、図5(c)の状態から駆動源を逆転駆動すると入力回転体8及び第1搬送体2が反時計回り方向(破線矢印方向)へ回転し、第1搬送体2の反時計回り方向への回転により第2搬送体3も同方向へ回転する。このとき、出力軸11が上側ストッパー受け部13より離間する向き(下向き)に移動するため、移動体1のストッパー受け部13がストッパーを兼用する出力軸11に当接する位置まで移動体1が自重により追従して移動する。これにより移動体1は固定ガイド10側へ戻る。そして、移動体1は最終的に出力軸11の直線移動により上下のストッパー受け部13が上限位置H2、下限位置H1へ戻り、図5(a)のように移動体1が固定ガイド10の長さ範囲に収納される。尚、移動体1の移動が停止した後、駆動源の更なる逆転駆動により、ストッパーを兼用する出力軸11は第1搬送体2及び第2搬送体3の回転により下側ストッパー受け部13に突き当たるまで直線移動する。
また、本実施例では、設置面に対して起立して設けられた固定ガイド10に沿って移動体1が昇降するようにしたが、固定ガイド10が設置面に対して平行な方向に設けられる装置構成であっても良い。この場合には、出力軸11の戻り動作に伴う移動体1の自重による復帰動作が期待できないため、移動体1と固定ガイド10との間をコイルバネなどにより連繋しておき、当該コイルバネの引張り力に抗して移動体1を固定ガイド10の長さ範囲を超えて移動させ、移動体1をコイルバネの引張り力を加えて固定ガイド10の長さ範囲内へ移動復帰させるのが望ましい。
次に、移動量調整装置の他の構成について、図6(a)乃至図6(c)を参照して動作と共に説明する。尚、図5(a)乃至図5(c)と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとする。図6(a)において、本実施の形態は、移動体1に固定ガイド10とベルトチェーン(搬送体)19の何れか一方に連繋して移動を規制する移動規制切換アーム(移動規制切換部)14が設けられている。移動規制切換アーム14の一端14aは移動体1に回転可能に軸支されており、他端側(自由端側)には係止部14bが設けられている。移動規制切換アーム14は、移動体1に設けられた支持部15にて常時反時計回り方向へ付勢されており、固定ガイド10に設けられた係止凹部16に係止部14bが係止するようになっている。
また、一対のスプロケットホィール(回転体)17、18に架設されたベルトチェーン19には、出力部である出力軸11と移動規制切換アーム14の位置を切換える作動部となるストッパーA、Bが長手方向で反対側に設けられている。ストッパーAは移動規制切換アーム14の位置を切り換え、ストッパーBはベルトチェーン19の回転を規制する。尚、係止部14bをベルトチェーン19のチェーン孔にて係止できる場合にはストッパーBを省略することも可能である。本実施例では、出力軸11が下方に位置し、ストッパーA、Bが上方に設けられている。入力回転体8が反時計回り方向(実線矢印方向)へ回転駆動されると、ベルトチェーン19は時計回り方向へ回転し、出力軸11は上方へ、ストッパーA、Bは下方へ移動するようになっている。出力軸11が上方へ直線移動し、移動規制切換アーム14の係止部14bが固定ガイド10の係止凹部16に係止している間は、移動体1が停止したままベルトチェーン19のみが周回移動する。
図6(b)において、ストッパーBは移動規制切換アーム14には干渉せずに通過し、ストッパーAが移動規制切換アーム14を支持部15の付勢力に抗して時計回り方向へ押し戻す。このとき、係止部14bと係止凹部16との係止を解除し、当該係止部14bをストッパーBへ係止させてベルトチェーン19の周回移動を停止させる。入力回転体8からベルトチェーン19への更なる駆動伝達により、図6(c)において、移動規制切換アーム14がベルトチェーン19のストッパーBへ突き当たったまま移動体1が固定ガイド10の長さ範囲を超えて所定方向(本実施例では上方)へ移動するようになっている。
移動体1を固定ガイド10側へ戻す場合には、図6(c)の状態から駆動源を逆転駆動すると、入力回転体8が時計回り方向(破線矢印方向)へ回転する。このとき、ベルトチェーン19のストッパーBに係止している係止部14bは固定ガイド10に抑え込まれてベルトチェーン19の移動規制を解除できないため、出力軸11の位置が変わらないまま移動体1が図6(b)に示す位置まで戻る。このとき、移動規制切換アーム14の係止部14bがストッパーBを解放して固定ガイド10の係止凹部16へ係止する。このとき、入力回転体8を更に回転することによりベルトチェーン19が回転し始めるので、出力軸11は図6(b)の位置から図6(a)の位置まで戻る。これより、移動量調整装置は、上下方向に設置される場合のみならず水平方向や斜め方向或いは下方向の何れの向きに設置しても使用でき、汎用性が向上する。
本発明に係る移動量調整装置の応用例について、図7乃至図10を参照して説明する。
本実施例は、移動量調整装置を車椅子用の昇降装置として利用する場合について説明する。図9において、車椅子20は台車本体21に平面視円弧状の支持アーム22が昇降可能に設けられている。支持アーム22には、椅子23が両側の肘掛部24にて支持アーム23に連繋して長手方向に沿って回転可能であり、かつ支持アーム22に対して上下方向に着脱可能に連繋している。車椅子20は、把手25を把持して押すことにより、前後輪26、27により走行することができる。
図7において、台車本体21には断面コ字状の本体フレーム28(固定ガイド10に相当)が両側に起立して設けられている。本体フレーム28どうしは連結ガイド29により連結されている。本体フレーム28には、可動フレーム30(移動体)が両側で昇降可能に嵌め込まれている。可動フレーム30は断面コ字状をしており、上端側と下端側に設けられた軸受部31、32に回転軸4a、5aが回転可能に支持されている。回転軸4a、5aには、プーリ4、5が軸方向に2箇所に嵌め込まれている。併設された上下一対のプーリ4、5間には第1のタイミングベルト33(第1搬送体)と第2のタイミングベルト34(第2の搬送体)が各々架設されている。第2のタイミングベルト34には、支持アーム22に連繋する連結具35(出力部)とストッパー36とが、長手方向に反対側に設けられている。また、軸受部32間には軸受連結部37が架設されており、該軸受連結部37にはストッパー36が係止するストッパー受け部38が架設されている。連結ガイド29には入力軸7と一体に回転駆動される入力回転体(ギヤプーリ)8及びその両側にガイドローラ9が回転可能に軸支されている。第1のタイミングベルト33は入力回転体8にガイドローラ9にガイドされて巻き付けられている。
図示しない駆動源より入力回転体8が反時計回り方向へ回転駆動されると、第1、第2のタイミングベルト33、34が時計回り方向へ回転する。このとき、支持フレーム22に連繋する連結具35は、ストッパー受け部38に突き当たる下端位置(図8参照)から上方へ直線移動し(図9参照)、ストッパー36は上端位置から下端位置へ向かって直線移動する。このとき可動フレーム30は、本体フレーム28より移動することはない。
ストッパー36がストッパー受け部38に突き当たって第1、第2のタイミングベルト33、34の移動が停止すると、入力回転体8が更に反時計回り方向へ回転することで、可動フレーム30が本体フレーム28にガイドされながら上方へ突出して移動する(図10参照)。
これにより、椅子23に人を載せたまま支持アーム22を所望の高さ位置まで一定速度で上昇させ、椅子23を例えば90度若しくは180度向きを変え、再度一定速度で下降させて椅子23ごと乗せ換えを行なうことができる。駆動源を起動する同時に可動フレーム30が本体フレーム28より突出し始めることがないので、可動フレーム30が作業の邪魔になることはなく、必要に応じて椅子23の昇降量を調整できる。
尚、前述した移動量調整装置は、車椅子用の昇降装置に限らず、リフト装置、搬送機、ロボット、加工機などの移動体を往復動させて搬送する他の搬送装置に広く適用可能である等、発明の本旨を変更しない範囲で様々な改変をなし得る。
移動体の要部構成の斜視図である。 移動体を固定ガイドに収納した状態の内視説明図である。 移動体の一例を示す説明図である。 移動体の他例を示す説明図である。 移動体の移動動作の説明図である。 他例に係る移動量調整装置の移動動作の説明図である。 車椅子の昇降装置の説明図である。 車椅子の昇降動作の説明図である。 車椅子の昇降動作の説明図である。 車椅子の昇降動作の説明図である。
符号の説明
1 移動体
2 第1搬送体
3 第2搬送体
4、5 プーリ
4a、5a 回転軸
6 入力部
7 入力軸
8 入力回転体
9 ガイドローラ
10 固定ガイド
11 出力軸
12 長孔
13、38 ストッパー受け部
14 移動規制切換アーム
15 支持部
16 係止凹部
17、18 スプロケットホィール
19 ベルトチェーン
20 車椅子
21 台車本体
22 支持アーム
23 椅子
24 肘掛部
25 把手
26 前輪
27 後輪
28 本体フレーム
29 連結ガイド
30 可動フレーム
31、32 軸受部
33 第1のタイミングベルト
34 第2のタイミングベルト
35 連結具
36 ストッパー
37 軸受連結部

Claims (7)

  1. 一対の回転体に架設されて周回移動する無端状の第1,第2搬送体を一体に支持したまま往復動可能な移動体と、
    前記移動体を長手方向に同等以下の長さ範囲から所定方向へ移動可能にガイドする固定ガイドと、
    前記固定ガイドに設けられた入力軸を中心に入力回転体が正逆回転駆動されて該入力回転体と噛み合う前記第1搬送体へ駆動伝達する入力部と、
    前記第1搬送体と共に周回移動する前記第2搬送体に連繋して直線移動する出力部と、を具備し、
    前記入力部から前記第1搬送体へ駆動伝達することにより前記固定ガイドの長さ範囲内で前記第2搬送体に連繋する出力部を直線移動させ、当該出力部が前記移動体に設けられたストッパー受け部に突き当たって前記第1,第2搬送体の移動を所定位置で規制したまま前記入力部から前記第1搬送体への更なる駆動伝達により前記移動体を前記固定ガイドの長さ範囲を超えて所定方向へ移動させることを特徴とする移動量調整装置。
  2. 前記第1搬送体及び前記第2搬送体が同軸に設けられた一対の回転体に架設されており、前記第1搬送体及び第2搬送体は入力回転体の回転に伴い同方向へ周回移動することを特徴とする請求項1記載の移動量調整装置。
  3. 前記第1搬送体及び第2搬送体が異なる回転軸に設けられた一対の回転体に各々架設され、前記固定ガイドに設けられた入力回転体と前記第1搬送体とが噛み合い、前記回転軸どうしで駆動伝達されて前記第2搬送体は前記第1搬送体の回転方向と反対方向へ周回移動することを特徴とする請求項1記載の移動量調整装置。
  4. 前記入力回転体と前記第1搬送体とが噛み合い、前記第1搬送体及び第2搬送体が異なる回転軸に設けられた一対の回転体に各々架設されかつ対向する回転体どうしに挟み込まれて重なり合うことで前記第1搬送体と第2搬送体とが互いに噛み合ったまま反対方向へ周回移動するように設けられることを特徴とする請求項1記載の移動量調整装置。
  5. 前記移動体は固定ガイドの長さ範囲内で同軸状に収納されており、前記第2搬送体に設けられた出力部は移動体の長手方向に形成された長孔に沿って移動することを特徴とする請求項1記載の移動量調整装置。
  6. 前記固定ガイドより所定方向へ突出して移動した前記移動体は、前記入力部を逆転駆動して前記第2搬送体を通じて前記出力部を逆向きに移動させて前記ストッパー受け部から離間させることにより、当該ストッパー受け部が出力軸に当接する位置まで前記移動体が自重により追従して移動して前記固定ガイド側へ戻ることを特徴とする請求項1記載の移動量調整装置。
  7. 一対の回転体に架設されて周回移動する無端状の搬送体を一体に支持したまま往復動可能な移動体と、
    前記移動体を長手方向に同等以下の長さ範囲から所定方向へ移動可能にガイドする固定ガイドと、
    前記固定ガイドに設けられた入力軸を中心に入力回転体が正逆回転駆動されて前記搬送体へ駆動伝達する入力部と、
    前記移動体に設けられ、前記固定ガイドと前記搬送体の何れか一方に連繋して移動を規制する移動規制切換部と、
    前記搬送体に設けられ、当該搬送体の周回移動に伴って前記移動規制切換部の連繋位置を前記固定ガイドと係止する位置と前記搬送体の回転を規制する位置とで切り換えるストッパーと、を具備し、
    前記入力回転体が所定方向に回転すると、前記移動規制切換部が前記固定ガイドに係止している間は前記移動体が停止したまま前記搬送体のみが周回移動し、前記ストッパーとの干渉によって、前記移動規制切換部を前記固定ガイドと係止する位置から前記搬送体の周回移動を規制する位置へ切り換えると、前記入力回転体から前記搬送体への更なる駆動伝達により前記移動体を前記固定ガイドの長さ範囲を超えて所定方向へ移動させることを特徴とする移動量調整装置。
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