JP4231232B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばパチンコ機等の弾球遊技機では、従来、図柄始動手段が遊技球を検出したときに、図柄表示手段の1又は複数個の図柄表示部に、夫々所定種類の図柄、例えば「0」〜「9」までの数字図柄よりなる図柄群を所定時間変動表示させ、その変動後の停止図柄が「7・7・7」等の特定態様となった大当たり発生時に、アタッカー等の開閉式の大入賞手段を開放する等、遊技者に有利な利益状態を発生させるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の弾球遊技機では、図柄表示手段の各図柄表示部に表示される図柄群が、例えば「0」〜「9」までの数字図柄などの一定の構成で維持されるため、図柄変動が単調になりがちであるだけでなく、見た目の大当たり確率が一定であるために遊技者の期待感を十分に高揚させることができず、興趣に欠ける欠点があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、図柄変動をより変化に富んだものとし、また見た目の大当たり確率を変化させて遊技者の期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣を更に増大できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の図柄表示部35を有し且つ各図柄表示部35に複数種類の図柄よりなる図柄群を夫々変動表示可能な図柄表示手段34と、該図柄表示手段34による変動後の停止図柄態様を選択する停止図柄態様選択手段55と、前記図柄表示手段34の変動表示後の停止図柄態様が、前記各図柄表示部35に停止表示された図柄が全て同一となる特定態様とそれ以外の非特定態様とのうちの前記特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段54とを備えた弾球遊技機において、所定の図柄消滅可能期間中に前記図柄表示手段34の停止図柄態様が前記非特定態様となることに基づいて、その非特定態様を構成する少なくとも一部の図柄を、消滅対象図柄記憶手段60に追加的に記憶させると共に前記図柄表示手段34による次回以降の所定の図柄変動時に前記各図柄表示部35に対応する全ての前記図柄群から消滅させる図柄消滅手段59を備え、前記停止図柄態様選択手段55は、前記消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている図柄を、前記所定の図柄変動時に選択対象から排除して、それ以外の図柄よりなる前記特定態様、前記非特定態様の何れかを選択するように構成されているものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図7は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。4はガラス扉、5は前面板で、これらは前枠3の窓孔6に対応して上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
【0007】
7は発射用の遊技球を貯留する上皿で、前面板5の前側に装着され、上皿カバー8により覆われている。また、10は余剰球等を貯留する下皿で、前面板5の下側で前枠3の前側に配置され、下皿カバー11により覆われている。下皿10の一側、例えば向かって右側には、発射手段12の発射ハンドル13が、前枠3の前側に突出状に設けられている。
【0008】
21は遊技盤で、前枠3の窓孔6に対応するように、前枠3の裏側に着脱自在に装着されている。遊技盤21には、図2に示すように、発射手段12から発射された遊技球を案内するガイドレール22が環状に装着されると共に、そのガイドレール22の内側の遊技領域23に、可変表示手段24、普通図柄始動手段25、特別図柄始動手段26、大入賞手段27、普通入賞手段28等の各種遊技部品が配置されている。
【0009】
可変表示手段24は、遊技盤21に前面側から装着された表示ケース29と、この表示ケース29の略中央に配置された例えば液晶式の可変表示部30とを備えている。表示ケース29には、普通図柄表示手段31、普通保留個数表示手段32、特別保留個数表示手段33等が設けられている。可変表示部30は特別図柄表示手段34(図柄表示手段の一例)と報知手段36とを構成している。
【0010】
普通図柄表示手段31は、1個又は複数個、例えば1個の普通図柄を変動表示可能な例えば7セグメント式の表示手段により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件にその普通図柄が所定時間変動して、普通図柄始動手段25による遊技球検出時に取得された当たり判定用乱数値が予め定められた当たり乱数値であった場合には所定態様(所定種類の図柄)で、それ以外の場合には非所定態様で停止するようになっている。
【0011】
なお、普通図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」までの数字図柄が用いられている。また、普通図柄表示手段31の変動表示中に普通図柄始動手段25が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定用乱数値が予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として記憶されると共に、普通保留個数表示手段32がその当たり判定用乱数値の記憶個数(普通保留個数)を表示してその時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
【0012】
特別図柄始動手段26は、開閉可能、又は拡大可能な左右一対の開閉爪26aを備えた可変作動式の電動式チューリップ等により構成され、普通図柄表示手段31の変動後の停止図柄が所定態様となった場合に開閉爪26aが所定時間開状態に作動するようになっている。
【0013】
特別図柄表示手段34は、図3に示すように、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の図柄表示部35を備え、それら各図柄表示部35に夫々複数種類の特別図柄よりなる特別図柄群を変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に所定時間変動して、例えば左、右、中等の所定の順序で、又は同時に停止するようになっている。
【0014】
各図柄表示部35には、特別図柄群が上下方向又は左右方向にスクロールする等、所定の変動パターンで変動表示され、特別図柄始動手段26による遊技球検出時に取得された大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり乱数値であった場合には全ての特別図柄が同一となる特定態様(大当たり態様)で、それ以外の場合には特別図柄の少なくとも1つが異なる図柄となる非特定態様(外れ態様)で停止される。
【0015】
特別図柄表示手段34の変動表示中に特別図柄始動手段26が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された大当たり判定用乱数値等が予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段33がその大当たり判定用乱数値の記憶個数(特別保留個数)を表示してその時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
【0016】
特別図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の遊技図柄を適宜使用可能である。この実施形態では、各図柄表示部35に変動表示される特別図柄群が、通常時には「0」〜「9」までの10個の数字図柄で構成され、所定の図柄消滅可能期間内に、変動後の特別図柄がリーチ状態を経て非特定態様(特別態様の一例)となった場合に、その非特定態様を構成する特別図柄が全ての特別図柄群から消滅して、その図柄消滅可能期間内の次回以降の変動時には残りの特別図柄のみが変動表示されるようになっている。
【0017】
特別図柄の変動パターンは複数設けられており、例えば図4に示すように、リーチなし外れ変動パターンA、第1リーチ外れ変動パターンB1、第1リーチ大当たり変動パターンB2、第2リーチ外れ変動パターンC1、第2リーチ大当たり変動パターンC2、第3リーチ外れ変動パターンD1、第3リーチ大当たり変動パターンD2の7種類の変動パターンが予め設定されている。
【0018】
リーチなし外れ変動パターンAはリーチ状態を経由しないで外れとなる変動パターンで、特別図柄が特定態様とならない場合にのみ選択される。変動パターンB1,B2,C1,C2,D1,D2は全てリーチ状態を経由する変動パターンで、変動パターンB1とB2(第1リーチ変動パターンBで総称する)、C1とC2(第2リーチ変動パターンCで総称する)、D1とD2(第3リーチ変動パターンDで総称する)が夫々同種の変動パターンとなっており、そのうち変動パターンB1,C1,D1は変動後に非特定態様(外れ態様)となり、変動パターンB2,C2,D2は特定態様(大当たり態様)となるように構成されている。
【0019】
報知手段(作動報知手段、消滅報知手段)36は、後述する図柄消滅手段59の作動の有無、即ち図柄消滅可能期間中であるか否か、及びその図柄消滅手段59により何れかの特別図柄が消滅したことを報知するためのもので、図柄消滅手段59が作動したときに、「図柄消滅チャンス!」等の文言表示その他を表示して遊技者に図柄消滅可能期間中であることを報知すると共に(図3(a))、図柄消滅手段59により何れかの特別図柄が消滅した場合には、その図柄消滅中に「図柄消滅中」等の文言表示その他を表示して遊技者に何れかの図柄が消滅したことを報知するようになっている。
【0020】
大入賞手段27は、下部側の横軸心廻りに開閉する開閉板27aを備えた可変作動式であって、特別図柄表示手段34の変動後の特別図柄が特定態様となることに基づいて第1利益状態が発生したときに、開閉板27aが前側に所定時間開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。また大入賞手段27は、その内部側が3個等の複数個の通路に分割され、その一部の通路が特定領域37となっている。そして、遊技球が特定領域37を通過することを条件に、第1利益状態を継続させるようになっている。
【0021】
なお、大入賞手段27は、その開放から所定時間(例えば30秒間)が経過するか、所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞することを条件に開閉板27aを閉じ、遊技球が特定領域37を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返すようになっている。
【0022】
図5は制御用のブロック図である。図5において、41は主制御基板、42は図柄制御基板で、これら各制御基板41,42は、遊技盤21に装着された可変表示手段24、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤21を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
【0023】
主制御基板41は、主に遊技盤21側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成されており、第1抽選手段51、開閉制御手段52、第2抽選手段53、第1利益状態発生手段54、停止図柄態様選択手段55、変動パターン選択手段56、図柄消滅作動選択手段57、期間選択手段58、図柄消滅手段59、消滅対象図柄記憶手段60、第2利益状態発生手段61、制御コマンド送信手段62等を備えている。
【0024】
第1抽選手段51は、普通図柄表示手段31の変動後の停止図柄を所定態様とするか否かを抽選するためのもので、第1乱数発生手段71、第1乱数取得手段72、第1乱数記憶手段73、第1判定手段74等を備えている。
【0025】
第1乱数発生手段71は、変動後の普通図柄が所定態様(当たり)となる確率が例えば1/10のときに0〜9までの10個の当たり判定用乱数値を発生する等、その確率に応じた所定数の当たり判定用乱数値を繰り返し発生するようになっている。
【0026】
第1乱数取得手段72は、普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件に第1乱数発生手段71から当たり判定用乱数値を1個取得し、第1乱数記憶手段73は、第1乱数取得手段72が取得した当たり判定用乱数値を所定個数(例えば4個)を限度として記憶するようになっている。
【0027】
第1判定手段74は、普通図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ第1乱数記憶手段73に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合に、第1乱数記憶手段73に記憶されている当たり判定用乱数値のうち最も早く記憶された1個を取り出し、その当たり判定用乱数値が予め定められた当たり乱数値である場合に所定態様(当たり)の判定出力を出すようになっている。なお、第1判定手段74で取り出された当たり判定用乱数値は第1乱数記憶手段73から消去される。
【0028】
開閉制御手段52は、第1判定手段74の判定結果が所定態様判定のときに、普通図柄表示手段31の変動後の普通図柄が所定態様となることに基づいて特別図柄始動手段26の開閉爪26aを所定時間開放させるものである。
【0029】
第2抽選手段53は、特別図柄表示手段34の変動後の停止図柄を特定態様とするか否かを抽選するためのもので、第2乱数発生手段75、第2乱数取得手段76、第2乱数記憶手段77、第2判定手段78等を備えている。
【0030】
第2乱数発生手段75は、変動後の特別図柄が特定態様(大当たり)となる確率が例えば1/360のときに0〜359までの360個の大当たり判定用乱数値を発生し、更に特定態様で停止した特別図柄が特定図柄での特定態様となる確率(大当たりとなった場合に更に後述する第2利益状態(確率変動)が発生する確率)が1/2のときに0,1の2個の確変判定用乱数値を発生する等、それらの確率に応じて夫々所定数の大当たり判定用乱数値、確変判定用乱数値を繰り返し発生するようになっている。
【0031】
第2乱数取得手段76は、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に第2乱数発生手段75から大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とを夫々1個取得し、第2乱数記憶手段77は、第2乱数取得手段76が取得したそれら各乱数値を、互いに関連付けた形で夫々所定個数(例えば各4個)を限度としてその取得順に記憶するようになっている。
【0032】
第2判定手段78は、特別図柄表示手段34が変動表示可能な状態となり且つ第2乱数記憶手段77に1個以上の大当たり判定用乱数値が記憶されている場合に、第2乱数記憶手段77に記憶されている大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とのうちの最も早く記憶された各1個を取り出し、その大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり乱数値である場合に特定態様(大当たり)の判定出力を、それ以外の場合に非特定態様(外れ)の判定出力を夫々出力すると共に、特定態様判定となった場合には、更に確変判定用乱数値が予め定められた確変判定値である場合に特定図柄による特定態様(第2利益状態発生)の判定出力を、それ以外の場合には非特定図柄による特定態様の判定出力を出すようになっている。
【0033】
なお、第2判定手段78で取り出された大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とは第2乱数記憶手段77から消去されるようになっている。
【0034】
第1利益状態発生手段54は、第2判定手段78から特定態様の判定出力があったときに、特別図柄表示手段34の変動後の特別図柄が「7・7・7」等の特定態様となることに基づいて、遊技者に有利となる第1利益状態を発生させるためのものである。
【0035】
この第1利益状態発生手段54は、特別図柄表示手段34の変動後の特別図柄が特定態様となった後に大入賞手段27の開閉板27aを開放し、また開閉板27aの開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに大入賞手段27に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板27aを閉じ、更に入賞した遊技球が特定領域37を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作(第1利益状態)を継続させるようになっている。
【0036】
停止図柄態様選択手段55は、変動後の特別図柄の停止図柄態様を選択するためのもので、第2判定手段78の判定結果が特定図柄による特定態様のときには複数種類の特定図柄による特定態様(「3・3・3」「7・7・7」等)の中から1つを、非特定図柄による特定態様のときには複数種類の非特定図柄による特定態様(「2・2・2」「6・6・6」等)の中から1つを、非特定態様判定のときには3個の特別図柄の少なくとも1個が異なる種類の図柄となる複数種類の非特定態様の中から1つを、夫々乱数抽選により選択するようになっている。
【0037】
なお、停止図柄態様選択手段55は、停止図柄態様の選択に際し、後述する消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている特別図柄を排除して、それ以外の特別図柄のみを含む停止図柄態様を選択するようになっている。例えば、消滅対象図柄記憶手段60に特別図柄「0」〜「7」が記憶されている場合には、特定図柄による特定態様としては「9・9・9」が、非特定図柄による特定態様としては「8・8・8」が必ず選択される。
【0038】
変動パターン選択手段56は、第2判定手段78の判定結果と、停止図柄態様選択手段55の選択結果との少なくとも一方、その他の所定の情報に基づいて、複数の変動パターンA,B1,B2,C1,C2,D1,D2等の中から1つを乱数抽選により択一的に選択するためのもので、第2判定手段78の判定結果が特定態様判定のときに、変動後の特別図柄が特定態様となる可能性のある複数種類の変動パターンB2,C2,D2の何れかを、非特定態様判定のときに、変動パターンA,B1,C1,D1の何れかを夫々乱数抽選等により選択するようになっている。
【0039】
図柄消滅作動選択手段57は、図柄消滅手段59を作動させるか否かを選択するためのもので、所定のタイミング、例えば特別図柄始動手段26が遊技球を検出して第2判定手段78が作動する際に、図柄消滅手段59を作動させるか否かを例えば乱数抽選により選択するようになっている。
【0040】
期間選択手段58は、図柄消滅手段59の作動継続期間、即ち図柄消滅可能期間を選択するためのもので、図柄消滅作動選択手段57が図柄消滅手段59を作動させる旨の選択を行った場合に、所定の期間、例えば特別図柄の変動回数1〜5回までの何れかを図柄消滅可能期間として選択するようになっている。
【0041】
図柄消滅手段59は、所定条件の成立に基づいて各図柄表示部35に停止表示された各特別図柄のうちの少なくとも1つを図柄群から消滅させるためのもので、図柄消滅作動選択手段57で図柄消滅手段59を作動させる旨の選択が行われた場合に、期間選択手段58で選択された図柄消滅可能期間が経過するまで作動するようになっている。本実施形態では、図柄消滅手段59は、変動後の特別図柄がリーチ状態を経て非特定態様となった場合に、その非特定態様を構成する特別図柄を全ての特別図柄群から消滅させるようになっている。
【0042】
本実施形態では、図柄消滅手段59の作動開始後、特別図柄が所定回数(例えば2回)変動するまで(所定期間中の一例)は、変動後の特別図柄がリーチ状態を経て非特定態様となる確率が通常よりも高くなるように、即ち図柄消滅しやすくなるように、停止図柄態様選択手段55が構成されている。なお、図柄消滅手段59の作動開始後、特別図柄が所定回数変動するまでは、変動後の特別図柄が必ずリーチ状態を経て非特定態様となるように、即ち必ず図柄消滅するように構成してもよい。
【0043】
消滅対象図柄記憶手段60は、図柄消滅手段59による消滅対象となった特別図柄を記憶するためのものである。なお、図柄消滅可能期間内に消滅対象図柄記憶手段60に記憶された特別図柄は、その図柄消滅可能期間が経過したときに全て消去され、消滅していた図柄が復帰するようになっている。
【0044】
第2利益状態発生手段61は、第1利益状態の終了後(又は発生後)に、遊技者に有利となる第2利益状態を発生させるためのもので、確率変化手段79により構成されている。確率変化手段79は、第2判定手段78が特定図柄による特定態様と判定して、変動後の特別図柄が特定図柄(例えば奇数の数字図柄)による特定態様となることを条件に、第1利益状態の終了後に、特別図柄が特定態様となる確率を通常確率状態(例えば1/360の低確率)から高確率状態(例えば1/50程度)へと変化させるためのものである。確率変化手段79は、高確率状態のときに、例えば第2判定手段78の大当たり乱数値の数を増やして、その特定態様の発生確率を高くするようになっている。
【0045】
確率変化手段79は、特別図柄が非特定図柄(例えば偶数の数字図柄)による特定態様となって次の第1利益状態が発生するか、それまでに特別図柄が予め定められた所定回数変動した場合にその作動を停止し、特定態様の発生確率を高確率から通常確率(低確率)へと復帰させて第2利益状態を終了させるようになっている。
【0046】
制御コマンド送信手段62は、所定の制御コマンドを一方向通信により図柄制御基板42等のサブ基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、普通図柄始動手段25が遊技球を検出したときに、第1判定手段74の判定結果に基づいて普通図柄の変動制御コマンドを図柄制御基板42側に送信する機能、特別図柄始動手段26が遊技球を検出したときに、第2判定手段78の判定結果、停止図柄態様選択手段55で選択された停止図柄態様、変動パターン選択手段56で選択された変動パターンA,B1,B2,C1,C2,D1,D2、消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている消滅対象図柄等に基づいて、特別図柄の変動制御コマンドを図柄制御基板42側に送信する機能、図柄消滅手段59の作動状況に基づいて図柄消滅可能期間の開始/終了コマンドを図柄制御基板42側に送信する機能等を備えている。
【0047】
図柄制御基板42は、普通図柄表示手段31、特別図柄表示手段34、報知手段36等の表示制御を行うためのもので、普通図柄制御手段81、変動制御データ記憶手段82、特別図柄制御手段83、報知制御手段84等を備えている。
【0048】
普通図柄制御手段81は、普通図柄表示手段31の表示制御を行うためのもので、普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段62からの変動制御コマンドに基づいて普通図柄表示手段31の普通図柄を所定時間変動させて、第1判定手段74の判定結果が所定態様判定のときに「7」等の所定態様で、それ以外のときに非所定態様で普通図柄を停止させるようになっている。
【0049】
変動制御データ記憶手段82は、特別図柄の変動制御に用いる変動制御データを記憶するためのもので、図6に示すように、例えば複数種類の変動パターンA,B1,B2等に対応する変動パターンデータ、図柄表示部35に変動表示する特別図柄群の表示データ等が記憶されている。
【0050】
特別図柄群の表示データは、例えば消滅対象図柄記憶手段60に記憶される消滅対象図柄の組み合わせ毎に設けられており、例えば消滅対象図柄「0」に対応して「1」〜「9」の9個の特別図柄よりなる特別図柄群の表示データが、消滅対象図柄が「1」〜「3」に対応して「0」,「4」〜「9」の7個の特別図柄よりなる特別図柄群の表示データが、夫々記憶されている。
【0051】
なお、特別図柄群の表示データは、消滅対象図柄の組み合わせ毎の全ての特別図柄群の表示データを予め記憶しておく必要はなく、例えば消滅対象図柄に基づいてその都度生成するようにしてもよい。
【0052】
また、変動制御データ記憶手段82に記憶される変動制御データの構成はこれに限られるものではなく、例えば特別図柄群の表示データを含めた変動パターンデータを形成し、変動パターン毎、消滅対象図柄毎に変動パターンデータを用意してもよい。
【0053】
特別図柄制御手段83は、特別図柄表示手段34の表示制御を行うためのもので、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段62からの変動制御コマンドと、変動制御データ記憶手段82に記憶されている変動制御データとに基づいて、消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている消滅対象図柄を含まない特別図柄群を、変動パターン選択手段56で選択された所定の変動パターンA,B1,B2等で所定時間変動表示させて、停止図柄態様選択手段55で選択された停止図柄態様で停止させるようになっている。
【0054】
報知制御手段84は、報知手段36の表示制御を行うためのもので、制御コマンド送信手段62からの図柄消滅可能期間の開始/終了コマンドに基づいて、図柄消滅可能期間中に報知手段36に「図柄消滅チャンス!」等、図柄消滅期間中であることを示す文言表示その他を表示すると共に、消滅対象図柄記憶手段60に1以上の消滅対象図柄が記憶された場合に、例えばその消滅対象図柄が消滅対象図柄記憶手段60から消去されるまで、報知手段36に「図柄消滅中」等の文言表示その他を表示するようになっている。
【0055】
なお、報知手段36に、図柄消滅期間中であることを示す表示の他に、或いはその表示に代えて、例えば「特別図柄5回変動で終了」等、図柄消滅可能期間を示す表示を行うようにしてもよい。また、その図柄消滅期間の表示は、例えばその期間の経過に従って「特別図柄4回変動で終了」,「特別図柄3回変動で終了」…のようにカウントダウン表示してもよい。
【0056】
また、報知手段36に、図柄消滅中であることを示す表示の他に、或いはその表示に代えて、消滅している特別図柄の種類を示す表示を行うようにしてもよい。
【0057】
次に上記パチンコ機における動作について説明する。ゲームに際して発射手段12により遊技球を発射すると、その遊技球はガイドレール22を経て遊技領域23に入った後、その遊技領域23内を落下する間に普通入賞手段28等に入賞するか、普通図柄始動手段25を通過しながら下方へと落下する。遊技球が普通図柄始動手段25を通過すると、第1乱数取得手段72が第1乱数発生手段71の当たり判定用乱数値を取得して、その当たり判定用乱数値を所定個数(例えば4個)を限度として第1乱数記憶手段73に順次記憶する。
【0058】
なお、第1乱数記憶手段73に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、普通保留個数表示手段32がその記憶されている当たり判定用乱数値の数(普通保留個数)を表示してその時点での普通保留個数を遊技者に報知する。
【0059】
普通図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ第1乱数記憶手段73に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、第1判定手段74が、第1乱数記憶手段73に記憶されている当たり判定用乱数値のうち最も早く記憶された1個を取り出し、その当たり判定用乱数値が当たり乱数値であれば所定態様(当たり)の判定出力を出力すると共に、その判定結果に基づいて制御コマンド送信手段62を介して図柄制御基板42側に普通図柄の変動制御コマンドを送信する。
【0060】
第1判定手段74の判定結果が所定態様判定のときには、図柄制御基板42側の普通図柄制御手段81の制御により、普通図柄表示手段31の普通図柄が所定時間変動した後に「7」等の所定態様で停止する。そして、開閉制御手段52の制御により、特別図柄始動手段26の開閉爪26aが所定時間開放し、この特別図柄始動手段26に遊技球が入賞し易くなる。なお、第1判定手段74の判定結果が所定態様判定以外であれば、変動後の普通図柄が「7」等以外の非所定態様で停止する。
【0061】
特別図柄始動手段26の開閉爪26aが開放して遊技球が入賞し、この特別図柄始動手段26が遊技球を検出すると、第2乱数取得手段76が第2乱数発生手段75の大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とを取得して、その大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とを夫々所定個数(例えば4個)を限度として第2乱数記憶手段77に順次記憶する。
【0062】
なお、第2乱数記憶手段77に1個以上の大当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、特別保留個数表示手段33がその記憶されている大当たり判定用乱数値の数(特別保留個数)を表示してその時点での特別保留個数を遊技者に報知する。
【0063】
特別図柄表示手段34が変動表示可能な状態となり且つ第2乱数記憶手段77に1個以上の大当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、第2判定手段78が、第2乱数記憶手段77に記憶されている大当たり判定用乱数値と確変判定用乱数値とのうちの最も早く記憶された各1個を取り出し、その大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり乱数値である場合に特定態様(大当たり)の判定出力を、それ以外の場合に非特定態様(外れ)の判定出力を夫々出力すると共に、特定態様判定となった場合には、更に確変判定用乱数値が予め定められた確変判定値である場合に特定図柄による特定態様(第2利益状態発生)の判定出力を、それ以外の場合には非特定図柄による特定態様の判定出力を出力する。
【0064】
そして、その判定結果に応じて停止図柄態様選択手段55が特別図柄の変動後の停止図柄態様を選択すると共に、第2判定手段78の判定結果と、停止図柄態様選択手段55の選択結果との少なくとも一方、その他の所定の情報に基づいて変動パターン選択手段56が変動パターンA,B1,B2等の何れかを選択し、制御コマンド送信手段62が、第2判定手段78の判定結果、停止図柄態様選択手段55で選択された停止図柄態様、変動パターン選択手段56で選択された変動パターンA,B1,B2,C1,C2,D1,D2、消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている消滅対象図柄等に基づく特別図柄の変動制御コマンドを図柄制御基板42側に送信して特別図柄の変動、停止等を指令する。
【0065】
また、例えば第2判定手段78が作動する際には、図柄消滅作動選択手段57が図柄消滅手段59を作動させるか否かを例えば乱数抽選により選択する。そして、図柄消滅作動選択手段57が図柄消滅手段59を作動させる旨の選択を行った場合には、期間選択手段58が特別図柄の変動回数1〜5回までの何れかを図柄消滅可能期間として選択すると共に、その図柄消滅可能期間が経過するまでの期限で図柄消滅手段59が作動を開始する。なお、この図柄消滅手段59が作動を開始した時点では、消滅対象図柄記憶手段60には消滅対象となる特別図柄は1つも記憶されていない。
【0066】
そして、図柄消滅手段59の作動が開始されると、制御コマンド送信手段62が、図柄消滅可能期間の開始コマンドを図柄制御基板42側に送信する。
【0067】
図柄制御基板42側では、制御コマンド送信手段62からの制御コマンドを解析して、特別図柄制御手段83の制御により、主制御基板41側で選択された変動パターンA,B1,B2等に対応する変動パターンデータと、消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている消滅対象図柄を除いた特別図柄群の表示データとに基づいて特別図柄表示手段34に特別図柄を変動表示させた後、停止図柄態様選択手段55で選択された図柄態様で停止させる。
【0068】
また、制御コマンド送信手段62から図柄消滅可能期間の開始コマンドを受信した場合には、次に図柄消滅可能期間の終了コマンドを受信するまでの図柄消滅可能期間中の例えば特別図柄の変動表示中に報知制御手段84が報知手段36に「図柄消滅チャンス!」の文言を表示して、図柄消滅可能期間中であることを遊技者に報知する。
【0069】
この図柄消滅期間中の特別図柄表示手段34の変動表示において、特別図柄がリーチ状態を経て非特定態様で停止した場合、即ちその変動表示に先だって停止図柄態様選択手段55で「5・7・5」等のリーチ状態を伴う非特定態様が選択された場合には、図柄消滅手段59は、その非特定態様を構成する特別図柄を消滅対象図柄として特別図柄群から消滅させるべく、消滅対象図柄記憶手段60に記憶させる。
【0070】
そして、次回以降の特別図柄変動の際には、停止図柄態様選択手段55が、消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている消滅対象図柄を排除して、それ以外の特別図柄のみを含む停止図柄態様を選択すると共に、特別図柄制御手段83が、消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている消滅対象図柄を除く特別図柄群の表示データに基づいて特別図柄表示手段34に特別図柄を変動表示させる。
【0071】
また、消滅対象図柄記憶手段60に1以上の消滅対象図柄が記憶され、図柄消滅手段59により何れかの特別図柄が消滅すると、その図柄消滅中に報知制御手段84が報知手段36に「図柄消滅中」等の文言表示その他を表示して何れかの図柄が消滅中であることを遊技者に報知する。
【0072】
図7は、図柄消滅作動選択手段57で図柄消滅手段59を作動させる旨の選択が行われて図柄消滅手段59が作動し、期間選択手段58で図柄消滅可能期間として特別図柄が5回変動するまでの期間が選択された場合に、その後の1〜4回目の特別図柄の変動に際して、停止図柄態様選択手段55で停止図柄態様として「0・1・0」「3・2・3」「9・8・9」「4・5・4」が順次選択された場合の、各回の特別図柄群の変動の様子と消滅対象図柄記憶手段60の記憶内容とを模式的に示したものである。
【0073】
この例では、まず特別図柄の1回目の変動においては、各図柄表示部35に「0」〜「9」の全ての特別図柄よりなる特別図柄群が変動表示され、「0・↓・0」のリーチ状態を経て非特定態様「0・1・0」で停止し(図7(a))、その非特定態様「0・1・0」を構成する「0」「1」の2つの特別図柄が消滅対象図柄として消滅対象図柄記憶手段60に記憶される。
【0074】
特別図柄の2回目の変動においては、消滅対象図柄記憶手段60に消滅対象図柄として記憶されている「0」「1」の2つの特別図柄を除く特別図柄群が各図柄表示部35に変動表示され、「3・↓・3」のリーチ状態を経て非特定態様「3・2・3」で停止し(図7(b))、その非特定態様「3・2・3」を構成する「3」「2」の2つの特別図柄が、既に記憶されている「0」「1」と共に消滅対象図柄として消滅対象図柄記憶手段60に記憶される。
【0075】
同様に、特別図柄の3,4回目の変動においては、夫々リーチ状態を経て非特定態様「9・8・9」「4・5・4」で停止し(図7(c)(d))、それらの非特定態様を構成する「4」「5」「8」「9」の4つの特別図柄が更に消滅対象図柄記憶手段60に記憶される。
【0076】
そして、図柄消滅可能期間中で最後となる5回目の特別図柄変動においては、その時点で消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている「0」〜「5」「8」「9」の8つの特別図柄を除く特別図柄群、即ち「6」「7」の2つの特別図柄のみが各図柄表示部35に変動表示されるため(図7(e))、例えばリーチ状態が発生した場合には、大当たりとなる確率は見た目上は1/2となり、遊技者の期待感を高揚させることができる。
【0077】
図柄消滅手段59の作動開始後、期間選択手段58で選択された図柄消滅可能期間が経過すると、その時点で図柄消滅手段59の作動は終了する。これにより、消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている消滅対象図柄は全て削除され、次の図柄変動では消滅していた図柄が復帰して全ての図柄による変動表示が行われる。
【0078】
変動後の特別図柄が特定態様となると、その後に第1利益状態発生手段54が作動して第1利益状態が発生し、大入賞手段27の開閉板27aが前側に開放する。大入賞手段27は、開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに大入賞手段27に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すれば、その時点で開閉板27aが閉じる。そして、入賞した遊技球が特定領域37を通過すれば、再度開閉板27aが開放し、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返す。
【0079】
このため、第1利益状態が発生すれば、大入賞手段27に多数の遊技球が入賞する可能性があり、遊技者はその入賞球数に応じて賞球の払い出しを受けることができ、多大な利益を享受することができる。
【0080】
そして、第1利益状態が終了すると、第1利益状態の発生に起因する特別図柄が特定図柄(奇数の数字図柄)での特定態様(例えば「7・7・7」)であった場合には、第2利益状態発生手段61の確率変化手段79が作動して、特定態様の発生確率を通常確率から高確率へと変化させる。その後は、第2判定手段78が高確率状態で特定態様とするか否かを判定するため、変動後の特別図柄が特定態様となる可能性が非常に高くなり、遊技者は有利な状態でゲームを行える。
【0081】
第2利益状態発生後、特別図柄が非特定図柄による特定態様となって次の第1利益状態が発生するか、それまでに特別図柄が予め定められた所定回数変動すると、確率変化手段79の作動が停止し、特定態様の発生確率が高確率から通常確率(低確率)へと復帰して第2利益状態が終了する。
【0082】
以上説明したように、本実施形態では、特別図柄表示手段34の変動表示後に各図柄表示部35に停止表示された特別図柄が、リーチ状態を経由した非特定態様(特別態様)となることに基づいて、各図柄表示部35に停止表示された各特別図柄のうちの少なくとも1つを特別図柄群から消滅させる図柄消滅手段59を備えているため、図柄変動をより変化に富んだものとし、また見た目の大当たり確率を変化させて遊技者の期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣を更に増大できる。
【0083】
図柄消滅手段59は、図柄表示部35の次回以降の図柄変動時に特別図柄を消滅させるようになっているため、特別図柄の複数回の変動にわたって一連の図柄演出を行うことができ、より変化に富んだ図柄演出が可能となる。
【0084】
図柄消滅手段59による消滅対象となった特別図柄を記憶する消滅対象図柄記憶手段60を備えているため、特別図柄の複数回の変動にわたる図柄演出を、この消滅対象図柄記憶手段60の記憶内容に基づいて正確且つ容易に行うことができる。
【0085】
図柄消滅手段59を作動させるか否かを選択する図柄消滅作動選択手段57を備え、この図柄消滅作動選択手段57が図柄消滅手段59を作動させる旨の選択を行った場合には、図柄消滅手段59の作動開始後、特別図柄が所定回数(例えば2回)変動するまで(所定期間中)は、変動後の特別図柄がリーチ状態を経て非特定態様となる確率が通常よりも高くなるか、又は必ずリーチ状態を経て非特定態様となるように、即ち図柄消滅しやすくなるが、又は必ず図柄消滅するように構成されているため、図柄変動を更に変化に富んだものとすることができる。
【0086】
図柄消滅手段59によって図柄が消滅したこと、及び図柄消滅手段59の作動を報知する報知手段36を備えているため、遊技者は図柄消滅可能期間中であること、及び図柄消滅中であることを容易に認識することができる。
【0087】
図8及び図9は本発明の第2の実施形態を例示し、第2乱数記憶手段77に記憶されている大当たり判定用乱数値の数、即ち特別保留個数が所定個数(ここでは4個)になった場合に図柄消滅手段59を作動させるように構成し、図柄消滅手段59は、特別図柄の変動後の停止図柄態様を構成する特別図柄を全ての特別図柄群から消滅させるようにした例を示している。
【0088】
本実施形態では、図柄消滅作動選択手段57が、第2乱数記憶手段77に記憶されている大当たり判定用乱数値の数が4個になったときに図柄消滅手段59を作動させる旨の選択を行い、図柄消滅作動選択手段57が図柄消滅手段59を作動させる旨の選択を行った場合に、期間選択手段58が、所定の期間、例えば特別図柄の変動回数1〜4回までの何れかを図柄消滅可能期間として選択するようになっている。
【0089】
また、本実施形態では、主制御基板41に、保留判定手段91を備えている。この保留判定手段91は、第2乱数記憶手段77に記憶されている大当たり判定用乱数値について、予め定められた大当たり乱数値であるか否かを判定するためのもので、例えば第2乱数記憶手段77に記憶されている大当たり判定用乱数値の数が4個になって図柄消滅手段59が作動したときに、第2乱数記憶手段77に記憶されている全ての大当たり判定用乱数値について大当たり乱数値であるか否かを判定し、その判定結果を出力するようになっている。
【0090】
なお、保留判定手段91は、大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値であるか否かの判定を行うに際し、夫々の大当たり判定用乱数値の判定毎に高確率状態か否かを考慮するようになっている。即ち、保留判定手段91は、大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値であるか否かの判定と共に、確変判定用乱数値が確変判定値であるか否かについての判定も行い、例えば2番目の大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値で且つ確変判定用乱数値が確変判定値であれば、少なくとも3番目の大当たり判定用乱数の判定は高確率状態、即ち大当たり乱数値の数を増加させた状態で判定するようになっている。
【0091】
また、停止図柄態様選択手段55は、図柄消滅可能期間内に消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている消滅対象図柄に基づいて停止図柄態様を選択する場合に、保留判定手段91の判定結果を参照して、1〜4番目までの大当たり判定用乱数値の判定結果と、それに対応する特別図柄変動時の特別図柄群とを整合させるようになっている。
【0092】
図9は、第2乱数記憶手段77に記憶されている大当たり判定用乱数値の数が4個になって図柄消滅手段59が作動し、そのときの4番目の大当たり判定用乱数値が大当たり乱数値で且つそれに対応する確変判定用乱数値が確変判定値であり、期間選択手段58で図柄消滅可能期間として特別図柄が4回変動するまでの期間が選択された場合に、その後の1〜3回目の特別図柄の変動に際して、停止図柄態様選択手段55で停止図柄態様として「0・1・2」「4・5・6」「7・8・9」が順次選択された場合の、各回の特別図柄群の変動の様子と消滅対象図柄記憶手段60の記憶内容とを模式的に示したものである。
【0093】
この例では、まず特別図柄の1回目の変動においては、各図柄表示部35に「0」〜「9」の全ての特別図柄よりなる特別図柄群が変動表示されて非特定態様「0・1・2」で停止し(図9(a))、その非特定態様「0・1・2」を構成する「0」「1」「2」の3つの特別図柄が消滅対象図柄として消滅対象図柄記憶手段60に記憶される。
【0094】
特別図柄の2回目の変動においては、消滅対象図柄記憶手段60に消滅対象図柄として記憶されている「0」「1」「2」の3つの特別図柄を除く特別図柄群が各図柄表示部35に変動表示されて非特定態様「4・5・6」で停止し(図9(b))、その非特定態様「4・5・6」を構成する「4」「5」「6」の3つの特別図柄が、既に記憶されている「0」「1」「2」と共に消滅対象図柄として消滅対象図柄記憶手段60に記憶される。
【0095】
同様に、特別図柄の3回目の変動においては、消滅対象図柄記憶手段60に消滅対象図柄として記憶されている「0」〜「2」「4」〜「6」の6つの特別図柄を除く特別図柄群が各図柄表示部35に変動表示されて非特定態様「7・8・9」で停止し(図9(c))、その非特定態様「7・8・9」を構成する「7」「8」「9」の3つの特別図柄が、既に記憶されている「0」〜「2」「4」〜「6」と共に消滅対象図柄として消滅対象図柄記憶手段60に記憶される。
【0096】
そして、図柄消滅可能期間中で最後となる4回目の特別図柄変動においては、その時点で消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている「0」〜「2」「4」〜「9」の9つの特別図柄を除く特別図柄群、即ち特別図柄「3」のみが各図柄表示部35に変動表示されるため(図9(d))、遊技者は3回目の特別図柄の変動が終了した時点で特定図柄による特定態様、即ち第2利益状態が発生することを認識することができる。
【0097】
なお、この例と略同様の条件で、図柄消滅可能期間が開始したときに記憶されている4個の大当たり判定用乱数値に大当たり乱数値が含まれていない場合には、1〜3回目までの特別図柄変動において図9のように全てリーチ状態を経由しない非特定態様とすると、特別図柄の3回目の変動終了後に4回目の変動後の停止図柄態様が特定態様となることが確定してしまい、4番目の大当たり判定用乱数値の判定結果(外れ)と整合がとれなくなってしまう。
【0098】
従って、例えば図柄消滅可能期間が開始したときに記憶されている4個の大当たり判定用乱数値に大当たり乱数値が含まれていない場合には、停止図柄態様選択手段55は、1〜3回目の特別図柄変動のうちの少なくとも1つについてリーチ状態を経由する非特定態様を選択することにより、1〜4番目までの大当たり判定用乱数値の判定結果とそれに対応する特別図柄変動時の特別図柄群とを整合させるようにすればよい。
【0099】
図10及び図11は本発明の第3の実施形態を例示し、図柄消滅手段59による消滅対象となった特別図柄をそれ以外の特別図柄に置換するように構成した例を示している。
【0100】
本実施形態では、図10に示すように、変動制御データ記憶手段82に記憶されている特別図柄群の表示データが、消滅対象図柄毎に、その消滅対象図柄をその他の特別図柄に置換した形(図10にハッチングで示す)で記憶されている。
【0101】
図11は、図柄消滅手段59による消滅対象となった特別図柄をそれ以外の特別図柄に置換する以外は図9と同様の条件とした場合の、各回の特別図柄群の変動の様子と消滅対象図柄記憶手段60の記憶内容とを模式的に示したものである。
【0102】
このように、図柄消滅手段59による消滅対象となった特別図柄をそれ以外の特別図柄に置換するように構成することで、特別図柄を消滅させても特別図柄群を構成する特別図柄の数は変化しないため、表示制御を簡素化できる等のメリットがある。
【0103】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、図柄表示部35に変動表示される特別図柄群は、同種類の特別図柄を複数含むものであってもよい。
【0104】
図柄消滅手段59は、各図柄表示部35に対応する全ての特別図柄群から同じ特別図柄を消滅させるものである必要はなく、一部の特別図柄群のみ特別図柄を消滅させるようにしてもよい。
【0105】
図柄消滅手段59によって消滅させる特別図柄は、各図柄表示部35に停止表示された各特別図柄のうちの一部でも全てでも良く、またどの特別図柄を消滅させるかを例えば乱数抽選等により選択するようにしてもよい。
【0106】
図柄消滅手段59が図柄を消滅させるための所定条件は、実施形態で示したもの、即ちリーチ状態を経由する非特定態様で停止したとき、何れかの非特定態様で停止したときの他、所定の特別図柄を含む非特定態様で停止したとき、特定態様と1違いの非特定態様で停止したときなど、どのようなものでもよい。
【0107】
また、図柄消滅手段59が作動を開始する条件は、作動させる旨の抽選が行われたとき、特別保留個数が所定個数となったときの他、特別図柄が所定回数変動したとき、所定時間が経過したとき、特別保留個数の中に大当たりが含まれているとき、差球が所定個数に達したときなど、どのようなものでもよい。
【0108】
図柄消滅の対象とする図柄表示手段は、特別図柄表示手段34に限られるものではなく、普通図柄表示手段31であってもよい。この場合、普通図柄表示手段31側のみ図柄消滅の対象としてもよいし、普通図柄表示手段31と特別図柄表示手段34の双方を図柄消滅の対象としてもよい。
【0109】
実施形態では、主制御基板41側で消滅対象図柄等を決定するように構成したが、例えば主制御基板41側から図柄制御基板42等のサブ基板側に大当たり/外れを示すコマンドを送信し、サブ基板側で消滅対象図柄等を決定するようにしてもよい。この場合、図柄消滅を行うか否かについてもサブ基板側で判断するようにしてもよい。またこの場合、第2利益状態(確変状態)を発生させるか否かについては主制御基板41側で判断し、大当たり/外れを示すコマンドと共に確変発生の有無を示すコマンドをサブ基板側に送信するようにしてもよい。
【0110】
複数種類の変動パターンのうちの特定の変動パターン(図柄消滅変動パターン)を選択した場合に、複数回の図柄変動にわたって図柄を消滅させるようにしてもよい。
【0111】
保留記憶中に大当たりが含まれている場合に図柄消滅を行う場合には、保留記憶中の何番目に大当たりが含まれているかを示すコマンドと、その大当たりに対応する停止図柄態様(大当たり態様)を示すコマンドとを例えば主制御基板41側から図柄制御基板42等のサブ基板側に送信し、サブ基板側で、その保留記憶中の大当たり態様に基づいて、その大当たり発生までの図柄変動における消滅図柄を選択するようにしてもよい。
【0112】
実施形態では、期間選択手段58で図柄消滅手段59の作動継続期間、即ち図柄消滅可能期間を図柄変動回数で設定し、図柄が所定回数変動した時点で消滅させていた図柄を復帰させるように構成したが、例えば所定時間の経過、特定の変動パターンの出現、特定の停止図柄態様の出現等に基づいて図柄消滅可能期間を終了し、消滅させていた図柄を復帰させるように構成してもよい。
【0113】
実施形態では、1つの報知手段36で作動報知手段と消滅報知手段とを兼用させた例を示したが、それらを別個に設けてもよいし、何れか一方若しくは両方を省略することも可能である。また、作動報知手段、消滅報知手段は、液晶式等の表示手段に文言その他の表示により報知するもの以外に、ランプ手段の発光により報知するもの、音声出力手段からの音声により報知するもの、可動物の動作や所定部分(例えば発射ハンドル)の振動により報知するもの等でもよい。
【0114】
例えば、図柄消滅手段59の作動による図柄表示手段上での複数回の図柄変動にわたる図柄消滅に対応して、図柄表示手段に図柄と共に表示されるキャラクターの数、ランプ手段の発光個数、音声の出力回数等を順次減少させるように構成してもよい。
【0115】
第2図柄始動手段26の遊技球の検出に基づいて第2乱数記憶手段77に記憶される情報としては、大当たり判定用乱数値、確変判定用乱数値以外の情報、例えばその大当たり判定用乱数値等に基づいて得られる特定態様か否かの判定結果を示す情報等でもよい。
【0116】
その他、第2乱数記憶手段77等の情報記憶手段に、リーチ判定用乱数値、停止図柄態様選択用乱数値、変動パターン選択用乱数値、演出内容決定用乱数値等を遊技球検出情報として記憶させ、それらの値をリーチ判定、停止図柄態様の選択、変動パターンの選択、演出内容の決定等に用いるようにしてもよい。
【0117】
例えば、第2乱数記憶手段77に、大当たり判定用乱数値の他、リーチ判定用乱数値、停止図柄態様選択用乱数値等を記憶させ、第2利益状態(確変状態)の発生の有無については、大当たり態様を構成する1つの図柄に基づいて、例えばその図柄が「7」等の奇数図柄であれば第2利益状態を発生させるように構成してもよい。
【0118】
普通保留個数、特別保留個数の上限は4個に限られるものではなく、3個以下でもよいし5個以上であってもよい。また遊技状態に応じて可変としてもよいし、上限保留個数を設けなくてもよい。
【0119】
第2の実施形態では、第2乱数記憶手段77に記憶された乱数を判定する手段として、第2判定手段78と保留判定手段91とを設けているが、1つの判定手段にそれら第2判定手段78と保留判定手段91との両方の機能を持たせるようにしてもよい。
【0120】
実施形態では、大当たり態様判定の有効ラインを1本有するように構成した特別図柄表示手段34についてのみ説明したが、図柄変動毎に、或いは図柄変動中に、有効ラインの数が変化するようにしてもよい。
【0121】
第2利益状態発生手段61で発生させる第2利益状態としては、特別図柄が特定態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの以外に、例えば特別図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するもの、特別図柄始動手段26の開放時間を通常状態よりも長くするもの、普通図柄が所定態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの、普通図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するもの、大入賞手段27の開放のラウンド回数を増加(例えば通常5回を16回に増加)させるもの、大入賞手段27の1回の開放時間を増大(例えば通常10秒を30秒に増大)させるもの、大入賞手段27の規定入賞数を増加(例えば通常5個を10個に増加)させるもの、普通図柄始動手段25の上限保留個数を増加(例えば通常4個を6個に増加)させるもの、特別図柄始動手段26の上限保留個数を増加(例えば通常4個を6個に増加)させるもの、所定の役物に遊技球が入賞しやすくなる発射タイミング等を報知するもの等、種々の利益状態を用いることができる。また、それら複数種類の利益状態を同時或いは個別に発生させるようにしてもよい。
【0122】
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。
以上のように、本発明は、1又は複数の図柄表示部35を有し且つ各図柄表示部35に1又は複数種類の図柄よりなる図柄群を夫々変動表示可能な図柄表示手段34と、該図柄表示手段34による変動後の停止図柄を選択する停止図柄態様選択手段55と、前記図柄表示手段34の変動表示後に前記各図柄表示部35に停止表示された図柄が予め定められた特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段54とを備えた弾球遊技機において、所定条件の成立に基づいて、前記各図柄表示部35に停止表示された各図柄のうちの少なくとも1つを、前記図柄表示部35の次回以降の所定の図柄変動時に前記図柄群から消滅させる図柄消滅手段59と、該図柄消滅手段59による消滅対象となった前記図柄を記憶する消滅対象図柄記憶手段60とを備え、所定の図柄消滅可能期間中に前記図柄表示手段34の変動後の図柄が非特定態様となることに基づいて、その非特定態様を構成する少なくとも一部の図柄を前記消滅対象図柄記憶手段60に追加的に記憶させるように構成され、前記停止図柄態様選択手段55は、前記消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている図柄を排除して、それ以外の図柄のみを含む停止図柄を選択するように構成されている。
また、前記図柄消滅手段59を作動させるか否かを選択する図柄消滅作動選択手段57を備え、該図柄消滅作動選択手段57が前記図柄消滅手段59を作動させる旨の選択を行った場合には、所定期間中は前記所定条件が成立しやすくなる又は成立するように構成してもよい。
前記図柄消滅手段59によって図柄が消滅したことを報知する消滅報知手段36、前記図柄消滅手段59の作動を報知する作動報知手段36を備えてもよい。
前記図柄消滅手段59による消滅対象となった前記図柄をそれ以外の図柄に置換するように構成してもよい。
前記図柄消滅手段59は、前記図柄表示手段34の変動表示後に前記各図柄表示部35に停止表示された図柄が特別態様となることに基づいて、前記各図柄表示部35に停止表示された各図柄のうちの少なくとも1つを前記図柄群から消滅させるように構成してもよい。
【0123】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の図柄表示部35を有し且つ各図柄表示部35に複数種類の図柄よりなる図柄群を夫々変動表示可能な図柄表示手段34と、該図柄表示手段34による変動後の停止図柄態様を選択する停止図柄態様選択手段55と、図柄表示手段34の変動表示後の停止図柄態様が、各図柄表示部35に停止表示された図柄が全て同一となる特定態様とそれ以外の非特定態様とのうちの特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段54とを備えた弾球遊技機において、所定の図柄消滅可能期間中に図柄表示手段34の停止図柄態様が非特定態様となることに基づいて、その非特定態様を構成する少なくとも一部の図柄を、消滅対象図柄記憶手段60に追加的に記憶させると共に図柄表示手段34による次回以降の所定の図柄変動時に各図柄表示部35に対応する全ての図柄群から消滅させる図柄消滅手段59を備え、停止図柄態様選択手段55は、消滅対象図柄記憶手段60に記憶されている図柄を、所定の図柄変動時に選択対象から排除して、それ以外の図柄よりなる特定態様、非特定態様の何れかを選択するように構成されているため、図柄変動をより変化に富んだものとし、また見た目の大当たり確率を変化させて遊技者の期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣を更に増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す遊技盤の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す可変表示部の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す変動パターンの一例である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す変動制御データ記憶手段の記憶内容の説明図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す連続する複数回の特別図柄群の変動の様子とそれに対応する消滅対象図柄記憶手段の記憶内容の一例である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示す連続する複数回の特別図柄群の変動の様子とそれに対応する消滅対象図柄記憶手段の記憶内容の一例である。
【図10】本発明の第3の実施形態を示す変動制御データ記憶手段の記憶内容の説明図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示す連続する複数回の特別図柄群の変動の様子とそれに対応する消滅対象図柄記憶手段の記憶内容の一例である。
【符号の説明】
34 特別図柄表示手段
35 図柄表示部
36 報知手段(消滅報知手段、作動報知手段)
54 第1利益状態発生手段
57 図柄消滅作動選択手段
59 図柄消滅手段
60 消滅対象図柄記憶手段
Claims (1)
- 複数の図柄表示部(35)を有し且つ各図柄表示部(35)に複数種類の図柄よりなる図柄群を夫々変動表示可能な図柄表示手段(34)と、該図柄表示手段(34)による変動後の停止図柄態様を選択する停止図柄態様選択手段(55)と、前記図柄表示手段(34)の変動表示後の停止図柄態様が、前記各図柄表示部(35)に停止表示された図柄が全て同一となる特定態様とそれ以外の非特定態様とのうちの前記特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段(54)とを備えた弾球遊技機において、所定の図柄消滅可能期間中に前記図柄表示手段(34)の停止図柄態様が前記非特定態様となることに基づいて、その非特定態様を構成する少なくとも一部の図柄を、消滅対象図柄記憶手段(60)に追加的に記憶させると共に前記図柄表示手段(34)による次回以降の所定の図柄変動時に前記各図柄表示部(35)に対応する全ての前記図柄群から消滅させる図柄消滅手段(59)を備え、前記停止図柄態様選択手段(55)は、前記消滅対象図柄記憶手段(60)に記憶されている図柄を、前記所定の図柄変動時に選択対象から排除して、それ以外の図柄よりなる前記特定態様、前記非特定態様の何れかを選択するように構成されていることを特徴とする弾球遊技機。
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