JP4230972B2 - 回転位置検出装置、及びそれを用いた記録再生装置 - Google Patents

回転位置検出装置、及びそれを用いた記録再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、情報を記録し再生する回転記録媒体を用いた記録再生装置などにおいて、センサレスモータを用いてダイレクト駆動される回転記録媒体の回転位置を検出する回転位置検出装置、及びその回転位置検出装置を用いた記録再生装置に関する。
現在、例えば、FD(フレキシブルディスク)、CD(コンパクトディスク)、DVD(ディジタルバーサタイルディスク)、MD(ミニディスク)、HD(ハードディスク)等の回転記録媒体(以下、ディスク)に映像情報や音楽情報等の情報を記録又は再生可能な情報記録再生装置が広く普及している。この情報記録再生装置において、情報の記録再生を正しくコントロールするためには、情報の記録・再生の開始及び終了位置を検知することが必要となる。
そのため、これらのディスクを回転させるモータのロータ回転信号を利用するなどして、ディスクの1回転に付き1回出力されるインデックス信号に基づいて、ディスクの回転位置検出を行っている。例えば、従来のFDD装置で、FDの1回転に付き1個のパルス信号、即ちインデックス信号を発生する回転位置検出装置が設けられたものが知られている。
図11は従来の回転位置検出装置を示している。この回転位置検出装置は、駆動磁極11(この例では、8極)を有するロータと、この駆動磁極11の磁束を検出してモータの駆動を制御するためのホール素子出力信号HU、HV、HWを出力する3相分のホール素子2と3相分の駆動用コイル13とを有するステータと、駆動磁極位置信号に応じて3相駆動用コイル13に駆動電流を切り換えて流すブラシレスモータ駆動回路15とを備えている。この図11のモータは、ホール素子出力信号HU、HV、HWを用いてモータの駆動を制御するセンサ付きモータである。
この回転位置検出装置では、情報記録再生装置のディスクを回転駆動するブラシレスモータのロータの駆動磁極中の1磁極の磁束量を、その磁極中の一部に無着磁部分12を設けることにより、他の磁極の磁束量より小さくなるように調整している。この磁束量の小さくなる磁極がホール素子2と対向した場合のホール素子2のホール素子出力信号の振幅が、他の磁極が対向した場合のホール素子出力信号の振幅より小さくなることを利用して、インデックス信号を発生している。
この図11の回転位置検出装置では、3相分のホール素子出力信号HU、HV、HWのうちのW相用のホール素子出力信号HWをインデックス信号発生用に用いている。そのホール素子出力信号HWを増幅回路3に加えて増幅したホール素子信号Vhwとする。
そのホール素子出力信号Vhwの最大値に応じた信号をピークホールド回路4で保持し、そのピークホールド値Vhwpに応じた所定割合の基準信号Vrを基準電圧発生回路5で発生する。電圧比較回路6でホール素子出力信号Vhwを基準信号Vrと比較し、磁束量が小さくされた1磁極に対応する比較出力を発生する。そして、その比較出力と、ホール素子出力信号Vhwを整形回路16で波形整形した信号とに基き、弁別回路17から、ディスクの1回転に付き1個のインデックス信号を出力する(特許文献1参照)。
特許第2569736号公報
近年のブラシレスモータにおいて、高さやスペース等に制限のあるFDD用やHDD用等では設計上の制約を少なくできるように、また、ホール素子用の電源線および信号線の削減やホール素子自体のコスト分の削減等ができるように、モータ駆動制御用の3相分のホール素子を使用しないセンサレス型のブラシレスモータ(以下、センサレスモータ)が使用されるようになってきている。
このセンサレスモータを使用する情報記録再生装置でも、ディスクの回転に伴うインデックス信号を発生することは必要であるから、そのために1つのホール素子を設けることになる。しかし、センサレスモータにおいて、インデックス信号の発生のみのためにホール素子を設けることは、設計上の制約を受ける、コストが増加するという問題がある。
そこで、本発明は、センサレスモータを用いた情報記録再生装置の回転位置検出装置において、センサとしてホール素子を用いることなく、設計上の制約が少なく且つ低コストで、ディスク回転に伴うインデックス信号を発生させることができる回転位置検出装置を提供することを目的とする。また、その回転位置検出装置を用いた記録再生装置を提供することを目的とする。
請求項の回転位置検出装置は、モータのロータの円周に沿って配置した複数の磁極のうちの1つの磁極又は一対の磁極の磁束量を他の磁極の磁束量と異なるようにして、前記ロータの回転基準位置を検出する回転位置検出装置であって、
前記ロータの外部の所定位置に配置され、前記ロータの回転に伴う磁束量の変化に対応した誘起信号を発生するコイル手段と、前記誘起信号が入力され、その誘起信号のレベルの変化に基づいて前記回転基準位置を示すインデックス信号を生成し出力する信号処理回路を備え、
前記信号処理回路は、前記誘起信号に応じた入力信号の最大値をピーク値信号として保持するピークホールド回路と、前記ピーク値信号に応じた基準信号を発生する基準信号発生回路と、前記入力信号と前記基準信号とのレベル比較に基づきレベル比較信号を発生するレベル比較回路と、前記入力信号を予め設定した閾値に基づき整形し波形整形信号を出力する波形整形回路と、前記レベル比較信号と前記波形整形信号とに基づき前記インデックス信号を生成する信号合成回路とを有し、更に前記信号処理回路は、前記入力信号をディジタル信号に変換して、前記ピークホールド回路、前記基準信号発生回路、及び前記レベル比較回路での信号処理をディジタルで行うディジタル信号処理手段により構成したことを特徴とする。
請求項の回転位置検出装置は、請求項に記載された回転位置検出装置において、前記複数の磁極は永久磁石を含んで構成され、且つ前記複数の磁極のうちの1つの磁極または一対の磁極は、他の磁極より大きな磁束量を有することを特徴とする。
請求項の回転位置検出装置は、請求項に記載された回転位置検出装置において、前記信号合成回路は、前記レベル比較信号の発生された直後の、前記波形整形信号の終了時点に基づいて、前記インデックス信号を生成することを特徴とする。
請求項の回転位置検出装置は、請求項に記載された回転位置検出装置において、前記複数の磁極は永久磁石を含んで構成され、且つ前記複数の磁極のうちの1つの磁極または一対の磁極は、他の磁極より小さな磁束量を有することを特徴とする。
請求項の回転位置検出装置は、請求項に記載された回転位置検出装置において、前記信号合成回路は、前記波形整形信号の発生時点から終了時点までの期間中に、前記レベル比較信号が発生されない場合に、当該波形整形信号の終了時点に基づいて、前記インデックス信号を生成することを特徴とする。
請求項の回転位置検出装置は、モータのロータの円周に沿って配置した複数の磁極のうちの1つの磁極又は一対の磁極の磁束量を他の磁極の磁束量と異なるようにして、前記ロータの回転基準位置を検出する回転位置検出装置であって、
前記ロータの外部の所定位置に配置され、前記ロータの回転に伴う磁束量の変化に対応した誘起信号を発生するコイル手段と、前記誘起信号が入力され、その誘起信号のレベルの変化に基づいて前記回転基準位置を示すインデックス信号を生成し出力する信号処理回路を備え、
前記複数の磁極は永久磁石を含んで構成され、且つ前記複数の磁極のうちの1つの磁極または一対の磁極は、他の磁極より大きな磁束量を有し、
前記信号処理回路は、前記誘起信号に応じた入力信号の最大値をピーク値信号として保持するピークホールド回路と、前記ピーク値信号に応じた基準信号を発生する基準信号発生回路と、前記入力信号と前記基準信号とのレベル比較に基づきレベル比較信号を発生するレベル比較回路と、前記レベル比較信号の変化時点から所定幅のマスク信号を発生するマスク信号発生回路と、前記入力信号を予め設定した閾値に基づき整形し波形整形信号を出力する波形整形回路と、前記レベル比較信号、前記マスク信号及び前記波形整形信号に基づき前記インデックス信号を生成する信号合成回路とを有することを特徴とする。
請求項の回転位置検出装置は、請求項に記載された回転位置検出装置において、前記信号合成回路は、前記レベル比較信号に含まれ得るノイズを前記マスク信号によってマスクしたマスク化レベル比較信号を形成し、
前記マスク化レベル比較信号の発生された直後の、前記波形整形信号の終了時点に基づいて、前記インデックス信号を生成することを特徴とする。
請求項の回転位置検出装置は、モータのロータの円周に沿って配置した複数の磁極のうちの1つの磁極又は一対の磁極の磁束量を他の磁極の磁束量と異なるようにして、前記ロータの回転基準位置を検出する回転位置検出装置であって、
前記ロータの外部の所定位置に配置され、前記ロータの回転に伴う磁束量の変化に対応した誘起信号を発生するコイル手段と、前記誘起信号が入力され、その誘起信号のレベルの変化に基づいて前記回転基準位置を示すインデックス信号を生成し出力する信号処理回路を備え、
前記複数の磁極は永久磁石を含んで構成され、且つ前記複数の磁極のうちの1つの磁極または一対の磁極は、他の磁極より小さな磁束量を有し、
前記信号処理回路は、前記誘起信号に応じた入力信号の最大値をピーク値信号として保持するピークホールド回路と、前記ピーク値信号に応じた基準信号を発生する基準信号発生回路と、前記入力信号と前記基準信号とのレベル比較に基づきレベル比較信号を発生するレベル比較回路と、前記入力信号を予め設定した閾値に基づき整形し波形整形信号を出力する波形整形回路と、前記波形整形信号の変化時点から所定幅の第1マスク信号を発生する第1マスク信号発生回路と、前記レベル比較信号の変化時点から所定幅の第2マスク信号を発生する第2マスク信号発生回路と、前記レベル比較信号、前記第2マスク信号、前記波形整形信号及び第1マスク信号に基づき前記インデックス信号を生成する信号合成回路とを有することを特徴とする。
請求項の回転位置検出装置は、請求項に記載された回転位置検出装置において、前記信号合成回路は、前記波形整形信号に含まれ得るノイズを前記第1マスク信号に基づいてマスクしたマスク化波形整形信号を形成するとともに、前記レベル比較信号に含まれ得るノイズを前記第2マスク信号によってマスクしたマスク化レベル比較信号を形成し、
前記マスク化波形整形信号の発生時点から終了時点までの期間中に、前記マスク化レベル比較信号が発生されない場合に、当該マスク化波形整形信号の終了時点に基づいて、前記インデックス信号を生成することを特徴とする。
請求項10の記録再生装置は、請求項1乃至のいずれかに記載の回転位置検出装置を用いた、回転記録媒体用駆動装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、コイルを用いることで、従来のように磁束量を検出するホール素子を用いるものに比して、高さやスペース等による設計上の制約を少なくでき、コストを低減することができる。
また、本発明では、磁束量の変化によるコイルの誘起信号を利用する。したがって、ホール素子のように電流を常に流しておく必要もないため、電力の消費を抑制できる点で実用的効果が期待できる。
また、コイルの誘起信号(即ち、入力信号)に、スイッチングなどに起因するノイズが重畳され得る。しかし、ノイズマスク回路により、波形整形信号やレベル比較信号にノイズマスクをかけることにより、インデックス信号の誤検出を避けることができる。
以下、本発明の実施例について図を参照して説明する。本発明の回転位置検出装置は、従来の図11と同様に、FD、CD、DVD、MD、HD等のディスクの1回転に付き1個のパルス信号、即ちインデックス信号を発生する。本発明の回転位置検出装置を、情報記録再生装置のディスク駆動装置に用いる。
本発明では、ディスクを駆動するためのモータとして、駆動制御用のホール素子を持たない、センサレスモータを用いている。そのセンサレスモータは、3相分の駆動用コイル13とを有するステータと、円周に沿って配置した複数の磁極(例えば、8極)のうちの1つの磁極又は一対の磁極の磁束量を他の磁極の磁束量と異なるようにされたロータとを有している。
その1つの磁極又は一対の磁極の磁束量は、その磁極を強く着磁して、他の磁極の磁束量より大きくされる。または、その1つの磁極又は一対の磁極の磁束量は、その磁極を弱く着磁して、他の磁極の磁束量より小さくされる。また、磁束量の調整は、着磁を強くするあるいは弱くすることに代えて、永久磁石の一部を他の非磁性材料に置き換えることでも可能である。
本発明では、ロータの回転に伴う磁束量の変化を、コイルによって、その誘起信号の変化として検出する。コイルは、磁束量を検出することは出来ないが、磁束量の変化を検出できる。インデックス信号は、ロータ回転中にのみ必要とされるから、検出手段としてコイルは特に適している。
図1は、本発明の第1実施例に係る回転位置検出装置の回路ブロックを示す図であり、図2は、その動作原理を説明するタイミングチャートである。この第1実施例では、1つの磁極の磁束量は、他の磁極の磁束量より大きくされている。
図1において、コイル10は、センサレスモータのロータの回転に伴う磁束量の変化に対応した誘起信号(即ち、誘起電圧)Vinを発生する。そのコイル10は、そのセンサレスモータのロータの外部、望ましくはステータ、の所定位置に配置されている。コイル10をステータに設ける場合には、いずれかの相(U相、V相、W相)の駆動用コイルの一部をコイル10として利用することも可能である。
コイル10の誘起信号Vinは、磁束量の変化に応じて発生されるから、磁束量に応じて電圧を発生するホール素子とはその発生原理は異なる。しかし、インデックス信号Vaはモータが回転しているときに必要とされるから、コイル10の誘起電圧をインデックス信号の検出に有効に利用できる。
誘起信号Vinは、信号処理回路が作り込まれている、例えば制御用ICへ、入力信号として入力端子10a、10bを介して入力される。Vbiasは、動作基準を決めるバイアス電圧である。信号処理回路は、誘起信号Vinが入力信号として入力される。そして、その誘起信号(入力信号)Vinのレベルの変化に基づいて、ディスクの回転基準位置を示すインデックス信号Vaを生成し出力する。
信号処理装置では、入力信号Vinが、差動入力回路20と波形整形回路70とに入力される。差動入力回路20は、入力信号Vinを差動増幅して入力増幅信号Vinaを発生する。ピーク値保持回路30は、差動入力回路20からの入力増幅信号Vinaのピーク値Vpeakを保持する。
基準信号発生回路40は、ピーク値保持回路30のピーク値Vpeakを所定割合に低減した基準信号Vrefを発生する。基準信号Vrefは、入力増幅信号Vinaのピーク値Vpeakに応じて自動的に決まる。その所定割合は、磁束量が大きくされた1つの磁極に対応して発生される誘起信号のレベルと、その他の磁極に対応して発生される誘起信号のレベルとの比に関連して定められる。即ち、基準信号Vrefのレベルは、磁束量が大きくされた1つの磁極に対応して発生される誘起信号のレベルより低く、且つその他の磁極に対応して発生される誘起信号のレベルよりも高く、なるように設定される。例えば、その所定割合は70%程度で良い。
数値比較回路(レベル比較回路)50は、差動入力回路20からの入力増幅信号Vinaと基準信号Vrefとをレベル比較し、入力増幅信号Vinaが基準信号を超えるときにレベル比較信号Eを発生する。
波形整形回路70は、入力信号Vinを波形整形して波形整形信号Dを発生する。波形整形回路70は、入力信号Vinに代えて、入力増幅信号Vinaを波形整形してもよい。これより以降では、入力増幅信号Vinaをも含めて、入力信号Vinと総称する。
ここで、コイル10の誘起信号には実際には、永久磁石の持つ磁束に応じた信号電圧の他に、モータの駆動磁極の漏洩磁束に応じた電圧等の誤差電圧が重畳され得る。波形整形回路70は、この誤差電圧によるチャタリングの影響を排除するために、ヒステリシス特性を持たせたヒステリシスコンパレータとすることがよい。このヒステリシスの閾値Vthは、誤差電圧よりやや大きい任意の値を設定する。これにより、入力信号Vinが閾値Vthを超えたときから零になるまで波形整形信号Dが発生される。
信号合成回路60は、レベル比較信号Eと波形整形信号Dとに基づいてインデックス信号Vaを生成する。この実施例では、信号合成回路60は、SR(セット・リセット)型FF(フリップフロップ)回路を含んで、構成することができる。
第1実施例の動作を、図2のタイミングチャートを参照して説明する。入力信号Vinは、ゼロレベルCを基準として図示のように変動する。レベルBは波形整形回路70の閾値Vthを示し、レベルAは基準信号Vrefを示している。
波形整形信号Dは、波形整形回路70の出力であり、入力信号Vinが閾値Vthを超えたときに立ち上がり、入力信号Vinがゼロクロスを切ったときに立ち下がる。レベル比較信号Eは、数値比較回路50の出力であり、入力信号Vinが基準信号Vrefを超えている期間に出力される。
立ち下がりエッジ信号Fは、波形整形信号Dの立ち下がり時点で発生される信号である。立ち下がりエッジ信号Gは、レベル比較信号Eの立ち下がり時点で発生される信号である。
出力信号Hは、立ち下がりエッジ信号Gで立ち上がり、立ち下がりエッジ信号Fで立ち下がるパルス信号となる。この出力信号Hが、インデックス信号Vaとなる。
モータの回転に連れて入力信号Vinが図2のように変動する。コイル10が磁束量を大きくされていない磁極と対向している間は、入力信号Vinのレベルは基準信号Vrefに達することはない。したがって、波形整形信号Dが発生されるだけで、レベル比較信号Eは発生されないから、出力信号Hは発生されない。
モータが回転し、コイル10が磁束量を大きくされている磁極と対向するようになると、波形整形信号Dが発生されるとともに、レベル比較信号Eも発生される。これにより、立ち下がりエッジ信号Gと立ち下がりエッジ信号Fとにより出力信号Hが発生される。この出力信号Hの立ち下がり時点、またはこの立ち下がり時点に関連して、インデックス信号Vaが得られる。
このようにして、信号合成回路60は、レベル比較信号Eの発生された直後の、波形整形信号Dの終了時点に基づいて、インデックス信号Vaを生成する。
図3は、本発明の第2実施例に係る回転位置検出装置の動作原理を説明するタイミングチャートである。この第2実施例では、1つの磁極の磁束量は、他の磁極の磁束量より小さくされている点で、第1実施例とは、異なっている。
第2実施例における回路ブロック図は、第1実施例の図1とほぼ同じである。ただ、この第2実施例では、信号合成回路60は、D(データ)型FF(フリップフロップ)回路を含んで、構成することができる。
第2実施例の動作を、図3のタイミングチャートを参照して説明する。なお、ここでは、図2(第1実施例)と異なる点を、主として、説明する。
信号A〜信号Fは、図2におけると同様である。ただ、それら信号A〜信号Gの波形や発生頻度は、‘1つの磁極の磁束量は、他の磁極の磁束量より小さくされている’ことに応じて、図3に示されるように、図2のそれとは異なっている。
信号Gは、この例では、レベル比較信号Eの立ち上がりエッジに応じて立ち下がる、立ち上がりエッジ信号である。
信号Hは、立ち上がりエッジ信号Gで立ち下がり、立ち下がりエッジ信号Fで立ち上がるパルス信号である。信号Iは、信号Hを所定短時間だけ遅延させた遅延信号である。この遅延は、例えばD−FFとクロック信号を用いて、容易に得られる。
信号Jは、立ち下がり信号Fの発生時点での遅延信号Iのレベルに応じて発生される出力信号である。この出力信号Jが、第2実施例でのインデックス信号Vaとなる。
モータの回転に連れて入力信号Vinが図3のように変動する。コイル10が磁束量を小さくされていない磁極と対向している間は、入力信号Vinのレベルは基準信号Vrefに達する。したがって、波形整形信号Dが発生されている期間中に、レベル比較信号Eが発生される。
立ち上がりエッジ信号Gで立ち下がり、立ち下がりエッジ信号Fで立ち上がるパルス信号H、及び遅延信号Iが発生する。この場合には、立ち下がりエッジ信号Fの発生時点で、遅延信号Iは低(L)レベルにあるから、出力信号Jは発生されない。
モータが回転し、コイル10が磁束量を小さくされている磁極と対向するようになると、波形整形信号Dは発生されるけれども、レベル比較信号Eは発生されない。これにより、立ち上がりエッジ信号Gが発生されないから、遅延信号Iは高(H)レベルのままである。したがって、次の立ち下がりエッジ信号Fの発生時点で出力信号Jが立ち上がる。この出力信号Jは、コイル10が次の磁極(磁束量が大きい)と対向すると立ち下がる。
このように、立ち上がりエッジ信号Gが発生しないことに基づいて、引き続く、立ち下がりエッジ信号Fの時点で、出力信号Jが発生される。この出力信号Jの立ち上がり時点、またはこの立ち上がり時点に関連して、インデックス信号Vaが得られる。
このようにして、信号合成回路60は、波形整形信号Dの発生時点から終了時点までの期間中に、レベル比較信号Eが発生されない場合に、当該波形整形信号Dの終了時点に基づいて、インデックス信号Vaを生成する。
図4は、本発明の回転位置検出装置の第3の実施例を示すブロック図である。この実施例は、図1に示す第1、第2実施例におけると同一の部分には同一の符号を付している。図示のように、第1、第2実施例との差異は、差動入力回路20の後段にA/D変換回路25を挿入して、アナログ入力信号Vinaをデジタル信号に変換し、その後の処理をデジタル処理で行うようにした点である。その他の点では前記第1の実施形態と同様である。
即ち、この回転位置検出装置では、A/D変換された入力信号Vinaに基づき生成した基準信号Vrefと、同様にA/D変換された入力信号Vinaをデジタル演算器55でレベル比較しそのレベル比較出力と片側ヒステリシスコンパレータ70の波形整形出力を合成してインデックス信号Vaを得る。
図5は、本発明の第4実施例に係る回転位置検出装置の回路ブロックの一部を示す図であり、図6は、図5の信号合成回路60Aの内部構成例を示す図である。また、図7は、その動作原理を説明するタイミングチャートである。この第4実施例では、第1実施例におけると同様に、1つの磁極の磁束量は、他の磁極の磁束量より大きくされている。
コイルの誘起信号(即ち、入力信号)Vinに、モータ駆動のためのスイッチングなどに起因するノイズが重畳され得る。この第4実施例は、ノイズマスク回路を設けて、波形整形信号Dやレベル比較信号Eにノイズマスクをかけることにより、インデックス信号Vaの誤検出を避けるようにする。
図5では、ヒステリシスコンパレータ70からの波形整形信号Dを第1マスク回路81に入力し、第1マスク信号M1を形成する。この第1マスク信号M1を、波形整形信号Dと共に信号合成回路60Aに入力して、ノイズをマスクしたマスク化波形整形信号Dmを得る。
また、数値比較回路50からのレベル比較信号Eを第2マスク回路82に入力し、第2マスク信号M2を形成する。この第2マスク信号M2を、レベル比較信号Eと共に信号合成回路60Aに入力して、ノイズをマスクしたマスク化レベル比較信号Emを得る。
この第1、第2マスク回路81、82、信号合成回路60A以外の、他の回路部分は、図1におけると同様である。したがって、図5ではそれら他の回路部分を省略すると共に、それらの説明を省略する。
図6、図7を参照して、信号A〜C、波形整形信号D、レベル比較信号Eは、図1,図2と同じである。なお、CLKは、信号合成回路60Aでのタイミング処理のために用いられるクロックである。クロックCLKは、所定の高周波数に対応した周期を持っていることがよい。
第1ノイズマスク信号M1は、図7に示されるように、波形整形信号Dの立ち上がり時点から所定時間τ及び立ち下がり時点から所定時間τだけ発生される。この第1ノイズマスク信号M1は、主にモータ駆動回路のスイッチングに伴って発生し得るノイズをマスクするものであるから、その所定時間τはスイッチングノイズの時間幅よりもやや広い時間幅とすることがよい。この第1マスク信号M1は、一般に用いられるパルス処理技術により容易に作成できる。
第2ノイズマスク信号M2は、図7に示されるように、レベル比較信号Eの立ち上がり時点から所定時間τ及び立ち下がり時点から所定時間τだけ発生される。その時間幅などは、第1マスク信号M1と同様でよい。
信号合成回路60Aは、D−FF61のクロック端子に第2マスク信号M2をノット回路61−1を介して入力し、そのデータ端子にレベル比較信号Eを入力して、その出力端子からマスク化レベル比較信号Emを出力する。マスク化レベル比較信号Emは、レベル比較信号Eが所定時間τ以上継続する場合には、レベル比較信号Eを所定時間τだけずらせた波形となる。また、マスク化レベル比較信号Emは、レベル比較信号Eが所定時間τ以内に無くなる場合には、発生されない。これにより、ノイズが除去されたマスク化レベル比較信号Emが得られる。
また、D−FF64のクロック端子に第1マスク信号M1をノット回路64−1を介して入力し、そのデータ端子に波形整形信号Dを入力して、その出力端子からマスク化波形整形信号Dmを出力する。マスク化波形整形信号Dmは、波形整形信号Dが所定時間τ以上継続する場合には、波形整形信号Dを所定時間τだけずらせた波形となる。また、マスク化波形整形信号Dmは、波形整形信号Dが所定時間τ以内に無くなる場合には、発生されない。これにより、ノイズが除去されたマスク化波形整形信号Dmが得られる。第1マスク信号M1と第2マスク信号M2の所定時間τは異ならせてもよいが、通常は同じでよい。
図7の入力信号Vinには、基準信号Vrefを超えるノイズN1と、ゼロレベル以下から閾値Vthを超えるノイズN2が重畳された様子が例示されている。ノイズN1によって、ノイズ幅のレベル比較信号Eが発生する。ノイズN1によるレベル比較信号Eが発生すると、第1実施例の図1では、その時点で誤ったインデックス信号Vaを発生してしまう。
しかし、この図6、図7の第4実施例では、第2マスク信号M2によってノイズは除去されるから、マスク化レベル比較信号EmにはノイズN1に基づく信号は発生しない。
また、ノイズN2によって、ノイズ幅の波形整形信号Dが発生する。ノイズN1によるノイズ幅の波形整形信号Dは、第1マスク信号M1によって除去されるから、マスク化波形整形信号DmにはノイズN2に基づく信号は発生しない。
マスク化レベル比較信号EmとクロックCLKとを、D−FF62、63及びナンド回路67とによる立ち下がり検出回路に入力して、マスク化レベル比較信号Emの立ち下がりエッジ信号Gmを発生する。
また、マスク化波形整形信号DmとクロックCLKとを、D−FF65、66及びナンド回路68とによる立ち下がり検出回路に入力して、マスク化波形整形信号Dmの立ち下がりエッジ信号Fmを発生する。なお、この立ち下がり検出回路は、図2における立ち下がりエッジ信号F、Gを発生するための回路としても利用できる。
モータが回転し、コイル10が磁束量を大きくされている磁極と対向するようになると、マスク化波形整形信号Dmが発生されるとともに、マスク化レベル比較信号Emも発生される。これにより、マスク化立ち下がりエッジ信号Gmとマスク化立ち下がりエッジ信号Fmとが発生され、SR−FF69がセット−リセットされるから、マスク化出力信号Hmが発生される。このマスク化出力信号Hmの立ち下がり時点、またはこの立ち下がり時点に関連して、インデックス信号Vaが得られる。
このマスク化出力信号Hmは、マスク信号M1の所定時間τだけ、波形整形信号Dの立ち下がり点(ゼロクロス点)より遅延しているから、この所定時間τを見込んで信号処理に用いることになる。
なお、本発明の第4実施例においては、第1マスク回路81は省略することもできる。これは、波形整形信号Dに例えノイズによるパルス信号が含まれていたとしても、マスク化レベル比較信号Gmと波形整形信号Dの立ち下がりエッジ信号Fとに基づいて、図7のマスク化出力信号Hmが得られる、からである。
このように、信号合成回路60Aは、レベル比較信号Eに含まれ得るノイズをマスク信号M1、M2によってマスクしたマスク化レベル比較信号Emを形成し、このマスク化レベル比較信号Emの発生された直後の、波形整形信号Dもしくはマスク化波形整形信号Dmの終了時点に基づいて、インデックス信号Vaを生成する。
ただ、本発明の第4実施例においては、コイル10が磁束量を大きくされている磁極と対向して、レベル比較信号Eが発生した直後に、‘入力信号VinがゼロレベルCより一旦低くなり再度閾値レベルVthより高くなるような’ノイズ(N3として、図7に表示している)が発生することも考えられる。このようなノイズN3が発生した場合には、マスク化出力信号Hmの発生時点が少しだけずれる。このマスク化出力信号Hmの発生時点のずれは、誤検出とは言えなくても、検出精度が低下する。
この検出精度の低下を避けるためには、ノイズの発生原因であるスイッチング時点がノイズN3の部分に来ないように、モータの構造などを設定することで対処することができる。ノイズN3の時点以外で他のノイズが発生しても、それらノイズはノイズマスクされるから、問題はない。
図8は、本発明の第5実施例に係る回転位置検出装置に用いる信号合成回路60Aの内部構成例を示す図であり、図9はその動作原理を説明するタイミングチャートである。回転位置検出装置の構成図は、第4実施例の図5と同様である。この第5実施例では、1つの磁極の磁束量は、他の磁極の磁束量より小さくされている点で、第4実施例とは、異なっている。
図8の第5実施例における信号合成回路60Aの内部構成例は、図6とほぼ同様であるが、次の点で異なっている。まず、D−FF62のデータ入力として、D−FF61の反転出力端子からのマスク化レベル比較信号Emを用いている。また、SR−FF69の反転出力端子からの信号Hmをデータ入力とし、クロックCLKをクロック入力とするD−FF71と、D−FF71のからの信号Imをデータ入力とし、マスク化波形整形信号Dmをノット回路64−1で反転した信号をクロック入力とするD−FF72を設けている。このD−FF72からの出力信号Jmをインデックス信号Vaとして用いている。
第5実施例の動作を、図8の信号合成回路例及び図9のタイミングチャートを参照して説明する。なお、ここでは、図6、図7(第4実施例)と異なる点を、主として、説明する。
信号A〜信号Gmは、図7におけると同様である。ただ、それら信号A〜信号Gmの波形や発生頻度は、‘1つの磁極の磁束量は、他の磁極の磁束量より小さくされている’こと等に応じて、図9に示されるように、図7のそれとは異なっている。
図9の入力信号Vinには、基準信号Vrefを超えるノイズN4と、ゼロレベル以下から閾値Vthを超えるノイズN5、N6が重畳された様子が例示されている。
ノイズN4によって、ノイズ幅のレベル比較信号Eが発生する。ノイズN4によるレベル比較信号Eが発生しても、第5実施例の図6、図7では、第2マスク信号M2によってノイズは除去されるから、マスク化レベル比較信号EmにはノイズN4に基づく信号は発生しない。
また、ノイズN5、ノイズN6によって、ノイズ幅の波形整形信号Dや、ノイズ幅だけとぎれた波形整形信号Dが発生する。しかし、ノイズN5、ノイズN6によるノイズ幅の波形整形信号Dやノイズ幅だけとぎれた部分は、第1マスク信号M1によって除去されるから、マスク化波形整形信号DmにはノイズN5、ノイズN6に基づく信号は発生しない。
信号Gmは、この例では、マスク化レベル比較信号Emの立ち上がりエッジに応じて立ち下がる、立ち上がりエッジ信号である。
信号Hmは、立ち上がりエッジ信号Gmで立ち下がり、そして、立ち下がりエッジ信号Fmで立ち上がるパルス信号となる。
信号Imは、信号Hmを所定短時間だけ遅延させた遅延信号である。この遅延は、D−FF71とクロック信号CLKを用いて作成される。
信号Jmは、立ち下がり信号Fmの発生時点での遅延信号Imのレベルに応じて発生される出力信号となる。この出力信号Jmが、第5実施例でのインデックス信号Vaとなる。
さて、モータの回転に連れて、入力信号Vinが図9のように変動する。コイル10が磁束量を小さくされていない磁極と対向している間は、入力信号Vinのレベルは基準信号Vrefに達する。
したがって、マスク化波形整形信号Dmが発生されている期間中に、マスク化レベル比較信号Emが発生される。これにより、立ち上がりエッジ信号Gmで立ち下がり、立ち下がりエッジ信号Fmで立ち上がるパルス信号Hm、及び遅延信号Imが発生する。
この場合には、立ち下がりエッジ信号Fmの発生時点で、遅延信号Imは低(L)レベルにあるから、出力信号Jmは発生されない。
モータが回転し、コイル10が磁束量を小さくされている磁極と対向するようになると、マスク化波形整形信号Dmは発生されるけれども、マスク化レベル比較信号Emは発生されない。これにより、立ち上がりエッジ信号Gmが発生されないから、遅延信号Imは高(H)レベルのままである。
したがって、次の立ち下がりエッジ信号Fmの発生時点で出力信号Jmが立ち上がる。この出力信号Jmは、コイル10が次の磁極(磁束量が大きい)と対向すると立ち下がる。
この場合には、立ち上がりエッジ信号Gmが発生しないことに基づいて、引き続く、立ち下がりエッジ信号Fmの時点で、出力信号Jmが発生される。この出力信号Jmの立ち上がり時点、またはこの立ち上がり時点に関連して、インデックス信号Vaが得られる。
このように、信号合成回路60Aは、波形整形信号Dに含まれ得るノイズN5、N6を第1マスク信号M1に基づいてマスクしたマスク化波形整形信号Dmを形成するとともに、レベル比較信号Eに含まれ得るノイズN4を第2マスク信号M2によってマスクしたマスク化レベル比較信号Emを形成する。そのマスク化波形整形信号Dmの発生時点から終了時点までの期間中に、マスク化レベル比較信号Emが発生されない場合に、当該マスク化波形整形信号Dmの終了時点に基づいて、インデックス信号Vaを生成する。
図10は、マスク回路を共用とする変形例を示す図である。第4、第5実施例では、第1マスク回路と第2マスク回路を別々に設けて、それぞれ第1マスク信号M1及び第2マスク信号M2を生成するようにしている。しかし、図10に示すように、共用のマスク回路80を用いて、第1マスク信号M1及び第2マスク信号M2の両方を含んだ共用のマスク信号Mを形成することができる。この場合には、波形整形信号D及びレベル比較信号Eの全ての立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジでマスク信号Mを形成する。この共用のマスク信号Mを用いて、第4,第5実施例と同様にノイズマスクを行うことができる。これにより、マスク回路を削減できる。
ただ、この図10の場合には、ノイズの出るタイミングとマスク時間との関係で、マスク時間内に波形整形信号D及びレベル比較信号Eの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジが来ないことが必要となる。
なお、各実施例において、片側ヒステリシスコンパレータに代えて、両側ヒステリシスコンパレータを用いることもできる。
以上の各実施例の回転位置検出装置は、FDD、HDD等ディスク駆動装置に使用され、そして、それらディスク駆動装置を備えた情報再生記録装置が構成される。
本発明の第1実施例に係る回転位置検出装置の回路ブロックを示す図 第1実施例の回転位置検出装置の動作原理を説明するタイミングチャート 第2実施例の回転位置検出装置の動作原理を説明するタイミングチャート 本発明の第3実施例に係る回転位置検出装置の回路ブロック図を示す図 本発明の第4実施例に係る回転位置検出装置の回路ブロックを示す図 第4実施例に係る信号合成回路の内部構成例を示す図 第4実施例の回転位置検出装置の動作原理を説明するタイミングチャート 第5実施例に係る信号合成回路の内部構成例を示す図 第4実施例の回転位置検出装置の動作原理を説明するタイミングチャート マスク回路を共用とする変形例を示す図 従来の回転位置検出装置を示す図
符号の説明
10 コイル
20 差動入力回路
25 A/D変換回路
30 ピーク値保持回路
40 基準信号発生回路
50 数値比較回路(レベル比較回路)
60、60A、60B 信号合成回路
61〜66,71、72 D−FF
69 SR−FF
70 波形整形回路(ヒステリシスコンパレータ)
80、81、82 マスク回路
Vin 入力信号
Vpeak ピーク値信号
Vref 基準信号
Vth 閾値
D 波形整形信号
Dm マスク化波形整形信号
E レベル比較信号
Em マスク化レベル比較信号
Va インデックス信号
N1〜N6 ノイズ
M1,M2 第1、第2マスク信号

Claims (10)

  1. モータのロータの円周に沿って配置した複数の磁極のうちの1つの磁極又は一対の磁極の磁束量を他の磁極の磁束量と異なるようにして、前記ロータの回転基準位置を検出する回転位置検出装置であって、
    前記ロータの外部の所定位置に配置され、前記ロータの回転に伴う磁束量の変化に対応した誘起信号を発生するコイル手段と、前記誘起信号が入力され、その誘起信号のレベルの変化に基づいて前記回転基準位置を示すインデックス信号を生成し出力する信号処理回路を備え、
    前記信号処理回路は、前記誘起信号に応じた入力信号の最大値をピーク値信号として保持するピークホールド回路と、前記ピーク値信号に応じた基準信号を発生する基準信号発生回路と、前記入力信号と前記基準信号とのレベル比較に基づきレベル比較信号を発生するレベル比較回路と、前記入力信号を予め設定した閾値に基づき整形し波形整形信号を出力する波形整形回路と、前記レベル比較信号と前記波形整形信号とに基づき前記インデックス信号を生成する信号合成回路とを有し、更に前記信号処理回路は、前記入力信号をディジタル信号に変換して、前記ピークホールド回路、前記基準信号発生回路、及び前記レベル比較回路での信号処理をディジタルで行うディジタル信号処理手段により構成したことを特徴とする、回転位置検出装置。
  2. 前記複数の磁極は永久磁石を含んで構成され、且つ前記複数の磁極のうちの1つの磁極または一対の磁極は、他の磁極より大きな磁束量を有することを特徴とする、請求項に記載された回転位置検出装置。
  3. 前記信号合成回路は、前記レベル比較信号の発生された直後の、前記波形整形信号の終了時点に基づいて、前記インデックス信号を生成することを特徴とする、請求項に記載された回転位置検出装置。
  4. 前記複数の磁極は永久磁石を含んで構成され、且つ前記複数の磁極のうちの1つの磁極または一対の磁極は、他の磁極より小さな磁束量を有することを特徴とする、請求項に記載された回転位置検出装置。
  5. 前記信号合成回路は、前記波形整形信号の発生時点から終了時点までの期間中に、前記レベル比較信号が発生されない場合に、当該波形整形信号の終了時点に基づいて、前記インデックス信号を生成することを特徴とする、請求項に記載された回転位置検出装置。
  6. モータのロータの円周に沿って配置した複数の磁極のうちの1つの磁極又は一対の磁極の磁束量を他の磁極の磁束量と異なるようにして、前記ロータの回転基準位置を検出する回転位置検出装置であって、
    前記ロータの外部の所定位置に配置され、前記ロータの回転に伴う磁束量の変化に対応した誘起信号を発生するコイル手段と、前記誘起信号が入力され、その誘起信号のレベルの変化に基づいて前記回転基準位置を示すインデックス信号を生成し出力する信号処理回路を備え、
    前記複数の磁極は永久磁石を含んで構成され、且つ前記複数の磁極のうちの1つの磁極または一対の磁極は、他の磁極より大きな磁束量を有し、
    前記信号処理回路は、前記誘起信号に応じた入力信号の最大値をピーク値信号として保持するピークホールド回路と、前記ピーク値信号に応じた基準信号を発生する基準信号発生回路と、前記入力信号と前記基準信号とのレベル比較に基づきレベル比較信号を発生するレベル比較回路と、前記レベル比較信号の変化時点から所定幅のマスク信号を発生するマスク信号発生回路と、前記入力信号を予め設定した閾値に基づき整形し波形整形信号を出力する波形整形回路と、前記レベル比較信号、前記マスク信号及び前記波形整形信号に基づき前記インデックス信号を生成する信号合成回路とを有することを特徴とする、回転位置検出装置。
  7. 前記信号合成回路は、前記レベル比較信号に含まれ得るノイズを前記マスク信号によってマスクしたマスク化レベル比較信号を形成し、
    前記マスク化レベル比較信号の発生された直後の、前記波形整形信号の終了時点に基づいて、前記インデックス信号を生成することを特徴とする、請求項に記載された回転位置検出装置。
  8. モータのロータの円周に沿って配置した複数の磁極のうちの1つの磁極又は一対の磁極の磁束量を他の磁極の磁束量と異なるようにして、前記ロータの回転基準位置を検出する回転位置検出装置であって、
    前記ロータの外部の所定位置に配置され、前記ロータの回転に伴う磁束量の変化に対応した誘起信号を発生するコイル手段と、前記誘起信号が入力され、その誘起信号のレベルの変化に基づいて前記回転基準位置を示すインデックス信号を生成し出力する信号処理回路を備え、
    前記複数の磁極は永久磁石を含んで構成され、且つ前記複数の磁極のうちの1つの磁極または一対の磁極は、他の磁極より小さな磁束量を有し、
    前記信号処理回路は、前記誘起信号に応じた入力信号の最大値をピーク値信号として保持するピークホールド回路と、前記ピーク値信号に応じた基準信号を発生する基準信号発生回路と、前記入力信号と前記基準信号とのレベル比較に基づきレベル比較信号を発生するレベル比較回路と、前記入力信号を予め設定した閾値に基づき整形し波形整形信号を出力する波形整形回路と、前記波形整形信号の変化時点から所定幅の第1マスク信号を発生する第1マスク信号発生回路と、前記レベル比較信号の変化時点から所定幅の第2マスク信号を発生する第2マスク信号発生回路と、前記レベル比較信号、前記第2マスク信号、前記波形整形信号及び第1マスク信号に基づき前記インデックス信号を生成する信号合成回路とを有することを特徴とする、回転位置検出装置。
  9. 前記信号合成回路は、前記波形整形信号に含まれ得るノイズを前記第1マスク信号に基づいてマスクしたマスク化波形整形信号を形成するとともに、前記レベル比較信号に含まれ得るノイズを前記第2マスク信号によってマスクしたマスク化レベル比較信号を形成し、
    前記マスク化波形整形信号の発生時点から終了時点までの期間中に、前記マスク化レベル比較信号が発生されない場合に、当該マスク化波形整形信号の終了時点に基づいて、前記インデックス信号を生成することを特徴とする、請求項に記載された回転位置検出装置。
  10. 請求項1乃至のいずれかに記載の回転位置検出装置を用いた、回転記録媒体用駆動装置を有することを特徴とする、記録再生装置。
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