JP4230480B2 - ウィング部材を有する吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキンやパンティライナー、尿取りパッドなどの吸収性物品に関する。更に詳しくは、着用時において、下着のクロッチ部の下側に折り返すウィングが設けられた吸収性物品に関する。
近年、月経や尿などの排泄物を吸収させるため、生理用ナプキン、パンティライナー、尿取りパッドなどの吸収性物品が数多く使用されている。これらの吸収性物品には長手方向の両側部にウィングが設けられることが多い。装着時には、このウィングが下着のクロッチ部の下側に折り返され、排泄物で下着の縁部が汚れないようにすることができる。また、通常このウィングには下着に取付けるための接着手段が設けられている。ウィングを下着のクロッチ部の下側に取付けて接着させると、吸収性物品自体がずれにくくなり、安定した装着が可能となる。
このウィングは、吸収性物品の本体を構成する部材、例えばバックシートとトップシートとが接合されたものを吸収性物品の本体から側方へ一体に突出させているものが一般的である。
しかし、バックシートとトップシートとが接合されたものをウィングとした場合、その製造方法としては、バックシートとトップシートとで吸収層を挟んだ積層体を形成し、この積層体から、長円形状や砂時計形状の本体部とウィングとをトリミングすることが必要になる。そのため、バックシート素材とトップシート素材の幅寸法として前記ウィングを切り出せるように予め幅広としたものを使用とすることが必要である。そして前記のように本体部とウィングを残して不要部分でトップシートとバックシートを切除することになるため、トップシート素材とバックシート素材のうちの無駄な部分が多くなり過ぎる。
また、従来のもので、ウィング部材にトップシートとは異なる機能を付与させるため、ウィング部材を本体を構成する部材とは別に形成したものもある。例えば特許文献1には、ウィング部材とサイドバリア(横漏れ防止カフ)とを同一部材で構成した生理用ナプキンが開示されている。このナプキンでは通常別々に取付けられる部材を1つの部材で形成しているので、製造工程において1工程数減らして製造することができる。
また、特許文献2には、ウィング部材を下着のクロッチ部の縁部に沿って下側に折り畳みやすくした吸収物品が開示されている。このウィング部材は伸長性が異なるゾーンをもち、折り畳み時に生じる応力が低下するようになっている。
しかし、ウィング部材が本体を構成する部材とは別の部材で構成される場合、ウィング部材が本体から外れやすいという欠点がある。さらに上記の例では、ウィング部材が吸収性物品のトップシートまたはバックシートの表面に接合されているため、ウィング部材と本体との接合強度を高くするには限界がある。そして、ウィング部材全体が吸収性物品の表面に露出しているため、装着時にウィング部材の端部が引っ掛かり、本体から外れてしまう可能性が高い。
また、ウィング部材は、下着の縁部に沿っての折り畳みやすさや、通気性などの機能が要求される。例えば前者の例のようにウィング部材とサイドバリアとを同一の部材で構成すると、ウィング部材を下着のクロッチ部の縁部に沿って下側に折り畳みにくくなってしまう。さらに、通常サイドバリアは不透過性のもので構成されるが、同じ素材でウィング部材を形成すると、通気性が低下し、下着内に蒸れが発生してしまう。それに対して後者の例のように伸長性が異なるゾーンをもつウィング部材は、通気性のある素材で形成することは可能であり、また下着のクロッチ部の縁部に沿って下側に折り畳みやすくなっている。しかし、伸長性が異なるゾーンの存在によりウィング部材の折り畳み可能面積が広くなり、製造工程においてウィング部材を折り畳むときに、決まったラインで折り畳むことが難しい。その結果、生産効率が上がりにくい。
特開平6−47072号 特表平9−511929号
本発明の目的は上記課題を解決するためのものであり、ウィング部材を確実に接合させた吸収性物品を提供することにある。
本発明の更なる目的は、下着のクロッチ部の縁部に沿って下側に折り畳みやすくしたウィング部材をもつ吸収性物品を提供することにある。
本発明の更なる目的は、通気性に優れたウィング部材をもつ吸収性物品を提供することにある。
本発明は、液透過性トップシートとバックシートと前記両シートの間に挟まれた吸収層とを有する本体、および前記本体の両側部に配置されたウィング部材が設けられた吸収性物品において、
前記ウィング部材は、前記トップシートおよび前記バックシートとは別体のもので、前記本体の幅方向の両側部において、前記トップシートとバックシートとの間に挟まれて接合されており、
前記ウィング部材は、前記トップシートおよび前記バックシートの双方の側端部からさらに幅方向の外方へ延出しており、
前記本体部の前記ウィング部材が取付けられている領域において、前記トップシートの幅方向の寸法が、前記バックシートの幅方向の寸法よりも広く形成されていることを特徴とするものである。
また、前記ウィング部材と前記トップシートおよび前記バックシートが一緒にトリミングされて、前記本体およびウィング部材の外形が決められていることが好ましい。
本発明では、ウィング部材をトップシートとバックシートとの間に挟んでいるので、ウィング部材を本体に確実に接合でき、装着時にウィング部材が外れてしまうことがない。この本発明では、ウィング部材をトップシートやバックシートとは別の材料で構成しているので、ウィング部材に種々の機能を持たせることができる。
本発明では、前記トップシートとウィング部材との接合領域方向幅寸法、および前記バックシートとウィング部材との接合領域幅方向寸法が共に5mm以上であることが好ましい。
また、前記トップシートとウィング部材との接合領域の幅方向の寸法が、前記バックシートとウィング部材との接合領域の幅方向の寸法よりも大きいことが好ましい。
また、本発明では、前記ウィング部材の、JIS−K−7105による全光線透過率が20%以上であることが好ましい。
本発明の吸収性物品では、ウィング部材が本体から容易に離脱することがない。また、透湿度や通気性を保ちながらも、ウィング部材を確実に本体に接合できる。また、本体をウィング部材の剛性を調節することにより、ウィング部材を本体の側部で折り曲げやすくできる。この場合、装着時に装着が簡単になり、また製造工程において折り曲げ加工が簡単になる。
図1は本発明の吸収性物品の受液側から見た平面図、図2は図1に示した吸収性物品を裏側から見た平面図、図3は図1のIII―III線の断面図、図4は図1に示した吸収性物品を下着に装着した状態を示す部分平面図である。なお、吸収性物品の長手方向をY方向とし、Y方向とほぼ直交する幅方向をX方向とする。
図1に示す吸収性物品は、生理用ナプキンである。この生理用ナプキン1は、Y方向に延びる中心線Lyを境にほぼ左右対称となっている。生理用ナプキン1は、図3に示す断面図からもわかるように、受液側に向けられる透液性のトップシート10と、外側に向けられる不透液性のバックシート11と、前記トップシート10と前記バックシート11との間に挟まれる吸収層12とからなる本体、並びに本体1AのY方向の両側部に設けられたウィング部材15から形成されている。そして、トップシート10とバックシート11は、吸収層12の周囲でホットメルト型接着剤などにより互いに接合されて周辺接合部1eを形成している。
図2に示すように、生理用ナプキン1の本体1Aの裏側には接着剤19が、ウィング部材15の裏側には接着剤18が設けられている。装着時には、図4に示すように、生理用ナプキン1が下着30の内側のクロッチ部32に設けられる。このとき、本体1Aの裏側に設けられた接着剤19が下着30のクロッチ部32の内面に掛止される。そして、本体1AのX方向の外方へ延出するウィング部材15とトップシート10の延出部分が下着30の縁部31に沿って折り曲げられて、ウィング部材15は接着剤18によって下着30に掛止される。このようにウィング部材15を設けることにより、下着の縁部が汚れたり、生理用ナプキン1がずれたりすることを防止できる。
図3に示すように、ウィング部材15は、側部においてトップシート10とバックシート11との間に挟まれてホットメルトなどの接着剤で接合されている。その接合領域の重なり幅、すなわちバックシート11とウィング部材15とのX方向における接合幅21、およびトップシート10とウィング部材15との接合幅22は、共にウィング部材15が本体1Aから容易に外れないように、少なくとも5mm以上であることが好ましい。
さらにウィング部材15と本体1Aとの接合強度(引裂強度)を高めるため、また、下着の縁部31に沿って折り畳むときにウィング部材15を本体1Aから折り曲げやすくするため、トップシート10は、バックシート11よりX方向外側へ延出していることが好ましい。すなわち、本体1AのY方向の中央部において前記ウィング部材15が取付けられる領域においては、トップシート10のX方向の寸法が、バックシート11の前記X方向の寸法よりも広く、その結果、図3の断面で示されるバックシート11とウィング部材15とのX方向における接合幅21よりも、トップシート10とウィング部材15との接合幅22の方が大きいことが好ましい。
なお、トップシート10よりもバックシート11をX方向外側へ長く延出させることによっても、本体1Aとウィング部材15との接合強度(引裂強度)を高くできるが、バックシート11が液不透過性である場合、バックシート11をX方向外側へ延出させるとウィングの透湿度が低下する。この理由から、トップシート10のX方向への延出幅寸法をバックシート11の前記延出幅寸法よりも長くして、トップシート10とウィング部材15との接合幅を大きくして、ウィング部材15の接合強度を高めることが好ましい。
ウィング部材15とトップシート10との接合強度(引裂強度)は、1000g(f)以上であることが好ましい。
(測定1)
ウィング部材15とトップシート10との前記引裂強度を以下のようにして測定した。図1に示す形状のトップシート10とウィング部材15との接合体を製造した。これはバックシート11と吸収層12を有しないものである。
一方のチャックで一方のウィング部材15の前記接合幅22よりも幅方向の外側部分、すなわちトップシート10と接合されていないウィング部材15が単独で現れている部分を掴み、他方のチャックでトップシート10の図1の図示上方側(Y1側)の先端を掴んだ。ウィング部材15を掴んでいるチャックを固定しトップシート10の先端を掴んでいるチャックをY2方向へ引張ったときに、トップシート10とウィング部材15との接合部に引き裂きが発生し始めた瞬間での前記チャック間に与えられている荷重を測定値(g)とした。なお、この場合の一方のチャックに対する他方のチャックのY方向への相対速度を100mm/minとした。
また測定した試料では、前記トップシート10とウィング部材15とのX方向の接合幅22をY方向に渡って均一にした。また前記接合幅22の接合領域では、トップシート10とウィング部材15との間にホットメルト型接着剤を間欠的に且つ接合幅22の接合領域内で接着剤の分布が均一になるように塗布した。前記接合幅22での接合領域の全面積を1(100%)としたときに、前記接合領域内でのホットメルト型接着剤の塗布面積(実質的接合面積)を0.5(50%)とした。
前記接合幅22の寸法を変えた試料についてそれぞれ前記引裂強度を測定した結果を示す。
接合幅 引裂強度
5mm 500g
10mm 700g
15mm 1200g
20mm 1200g
この結果より、トップシート10とウィング部材15との接合幅22は15mm以上であることが好ましい。ただし、本体1Aとウィング部材15との接合体では、バックシート11とウィング部材15との接合によって前記引裂強度を補強できる。したがってトップシート10とウィング部材15との接合幅22は10mm以上が好ましく、さらに好ましくは15mm以上である。
次に、ウィング部材15は、装着時において下着内の湿度が高くなり蒸れが発生しないように、好ましくは通気性をもつシートから形成される。ウィング部材15のJIS−Z−0208による透湿度は10000g/m・24h以上であることが好ましい。また、トップシートの透湿度も10000g/m・24h以上であることが好ましい。しかし、トップシート10とウィング部材15との接合領域において、ホットメルト接着剤を接合幅22の接合領域の全面に塗布すると、ウィング部材15とトップシート10とが重なっている領域において透湿度が低下する。よって、接合幅22の接合領域内での接着剤の塗布面積(実質的接合面積)を調整することが好ましい。しかし、この接着剤の塗布面積は、本体1Aとウィング部材15との接合強度(引裂強度)にも影響を与える。
(測定2)
そこで、前記測定1で説明したサンプル、すなわちトップシート10とウィング部材15との接合体を用い、前記接合幅22を15mm(前記測定1で得られた好ましい範囲の下限)とし、接着剤の塗布面積(実質的接合面積)を変えて、前記接合幅22での接合領域内での透湿度、および引裂強度との関係を測定した。
ここでの、接合領域の面積に対する接着剤の塗布面積の比については前記測定1で説明したのと同じである。また引裂強度の測定も前記測定1と同じである。
測定結果は以下の通りである。(なお、透湿度の単位はg/m・24hである)。
接着面積比 透湿度 引裂強度
5% 95000 300g
10% 9000 500g
20% 8000 1000g
50% 5000 1200g
100% 0 1200g
この結果から、接着剤の塗布面積比が20%以下であれば、透湿度が好ましい値となる。しかし、引裂強度が低下しているので、このような場合ウィング部材15とトップシート10とをさらに溶着接合(熱シール、高周波溶着、超音波溶着など)によって接合し、接合強度を高くすることが好ましい。
図1に示す実施の形態では、接合幅22の範囲内での透湿度をあまり低下させず且つ引裂強度を高められるように、X方向へ延びる熱シール部16a、16bが、長手方向へ間隔をあけて複数設けられている。このとき、熱シール部のいずれか少なくとも1つ(図1では熱シール部16a,16a)が前記接合幅22の範囲を超えてウィング部材15が単独で現れている領域まで延びていることが好ましい。このような熱シール部16a、16bを設けることにより、接合幅22の範囲での透湿度を良好にし、しかもトップシート10とウィング部材15との引剥強度を少なくとも1200g以上に保つことが可能である。
このように、熱シール部がウィング部材15が単独で現れている領域まで延びていると、トップシート10のX方向の両縁部がウィング部材15から剥がれるのを防止する効果もある。すなわち、前記接合幅22内で、トップシート10とウィング部材15とを接合するためのホットメルト型接着剤を塗布する場合に、トップシート10のX方向の縁部まで塗布すると、製造工程で、トップシート10の前記縁部が製造装置に接着され、製造作業に支障をきたすおそれがある。よって通常は、トップシート10の前記縁部において接着剤が塗布されていない領域を若干の幅で形成しておくことが必要である。このような場合に、前記熱シール部16a、16bを形成しておくと、トップシート10の縁部がウィング部材15から浮き上がるのを防止できる。
また、生理用ナプキン1では、ウィング部分が下着30の縁部31に沿って折り曲げやすくなっていることが好ましい。ウィング部材15とトップシート10とバックシート11とが接合されている領域、すなわち図3での接合幅21の領域における剛性値(JIS L1096のカンチレバー法で測定した値)が、前記トップシート10とバックシート11との接合部、すなわち周辺接合部1eにおける剛性値より20mm以上大きいと、本体1Aとウィング部材15との境界線1s(ウィング部材15の基端縁部)でウィングが折り曲がりやすくなる。
ウィング部材15を境界線1sでさらに折り曲げやすくするため、周辺接合部1e(トップシート10とバックシート11とが積層された部分)の剛性値をJIS L1096のカンチレバー法において30〜80mmに設定し、ウィング部材15側での境界線1sに近い部分(トップシート10とバックシート11とウィング部材15とが積層された部分)の剛性値を50〜150mmに設定することが好ましい。
境界線1sに近いウィング部材15側の部分の剛性値が前記下限(50mm)より小さいと、境界線1sの部分で折り曲がらず、境界線1sよりも幅方向の外側の部分で折り曲がりやすくなる。その結果、例えばウィング部材15がずれ止め接着剤18の塗布領域で折り曲がり、接着剤18どうしが接着して、ウィング部材15が折れ曲がったままの状態で平坦状に戻せなくなるなどの不都合が生じる。なお、各剛性値が前記上限(150mm)より大きいと、使用中において装着者が違和感を感じることがある。
なお、ウィング部材15の剛性は、MDが50〜150mm、CDが30〜100mmであることが好ましい。肌へのこすれが少なくなり、装着感が良くなる。また、この場合、ウィング部材の境界線1sに近い部分(トップシート10とバックシート11とウィング部材15とが積層された部分)の剛性値も好ましい値となる。
また、ウィング部材15はX方向の幅寸法が50mmである場合、同方向へ5〜20mmの範囲で伸縮できることが好ましい。すなわち前記ウィング部材は、前記幅方向に伸縮性を有し、前記幅方向へ限界まで伸ばしたときの歪みが10〜40%の範囲であることが好ましい。なお、縦方向には伸縮性が無い若しくはかなり小さいことが好ましい。装着時に下着30のクロッチ部32において下側に折り畳んで掛止させるときに、ウィング部材15がX方向へある程度伸縮性がある方が掛止させやすい。この場合、クロッチ部32へウィング部材15を折り曲げやすくするために、前記ウィング部材を、前記長手方向の全域に渡って前記幅方向へ均一に伸ばしたとき、歪み10%のときのウィング部材全体での収縮力が5gf以上であることが好ましい。
ウィング部材15は、その全てにおいて伸縮性をもっていてもよいが、必要箇所においてのみ伸縮性を設けても良い。例えば、図5に示すように、ウィング部材15Aの境界線1s側においてのみ伸縮性がある領域15sを設けてもよい。また、図6に示すウィング部材15Bのように境界線1s側と、端部15b側に伸縮性がある領域15sと15rを設けてもよい。
なお、ウィング部材15全体に伸縮性を持たせるため、または前記領域15sまたは15rにおいて伸縮性を持たせるため、前記ウィング部材15全体、または領域15sまたは15rを、ウレタンとスパンボンド不織布の一部貼り合わせによって形成することができる。
また、ウィング部材15は、JIS−K−7105による全光線透過率が20%以上であることが好ましい。ウィング部材15は、図4に示すように、下着30のクロッチ部において下着30の外側に固定される。よって、ウィング部材15の光線透過率が高いと、ウィング部材15を通して下着30の色が透けて見えるため、生理用ナプキンを装着していることがわかりにくい。例えば、ウィング部材15が不織布で形成される場合、不織布はチタンなどの可塑剤が含有されていない非ダル化シートであることが好ましい。また例えば、透明フィルムなどで形成してもよい。
ウィング部材15は、例えば不織布やフィルムなどで形成できる。好ましくは、ポリプロピレンからなるサーマルボンド不織布であり、さらに好ましくはスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布で形成される。
トップシート10は、親水処理された疎水性繊維、親水性繊維などで形成されたものであり、例えばポイントボンド、エアースルー、スパンボンド、スパンレース不織布などである。または、前記不織布に嵩高な不織布からなるクッション層を重ねてトップシート10を形成してもよい。
バックシート11は液不透過性で且つ通気性であり、例えばポリオレフィン系の樹脂シートなどにより形成されている。または、バックシート11として不織布を用い、バックシート11と吸収層12との間に防水性フィルムを介在させてもよい。
吸収層12は、吸収性素材、例えばレーヨン、コットンなどの親水性繊維からなる繊維ウェッブや、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマーの混合物などにより形成されるものである。または、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマーとの混合物がティッシュなどの吸収性シートで包まれたものである。
次に、図1に示した生理用ナプキン1の製造方法について図7〜9を参照して説明する。
まず、図7に示すように連続的に供給されている帯状のバックシート素材11Aの幅方向の両側部に、四角片形状のウィング部材素材15Cを接合する。このウィング部材素材15Cは帯状の材料から切断されたものであり、このウィング部材素材15Cは、MD方向方向へ間隔をあけて供給され、バックシート素材11Aにホットメルト型接着剤によって互いに接合される。
次に、図8に示すように、吸収層12が間欠的に供給されて、バックシート素材11Aの上で、且つウィング部材素材15Cと15Cとの間に設置される。このとき、バックシート素材11Aと吸収層12とが、ホットメルト型接着剤などで接合される。なお、バックシート素材11Aの上に吸収層12が供給された後に、前記ウィング部材素材15Cがバックシート素材11Aの上に接着接合してもよい。
その後、トップシート素材10Aが連続的に供給されて、吸収層12は、バックシート素材11Aとトップシート素材10Aとの間に挟まれる。このとき、吸収層12の周辺で、トップシート素材10Aとバックシート素材11Aとが、予めバックシート素材11Aに塗布されたホットメルト型接着剤により接着される。
そして、図9に示すように、第1のロール40によって吸収層12の周辺部が熱シールされてトップシート素材10Aとバックシート素材11Aとが、吸収層12の周辺で接合されて周辺接合部1eが形成される。このとき、同時に、トップシート素材10Aとバックシート素材11Aとの接合部に、熱シール部16a、16bが形成される。
そして、第2のロール41によって不要部分が削除される(トリミングまたはトリムカット)。カットして得られた生理用ナプキン1は、ウィング部材15がバックシート側へ、若しくはトップシート側へ折り畳まれる。このとき、上記したようにウィング部材15が境界線1sで折り畳まれやすくなっていると、簡単に折り曲げ工程を進めることができる。そして、図示していないが、さらに三つ折りや四つ折りにされて、個別に包装される。
以上のような工程でウィング部材を本体1Aにとりつけると、簡単且つ確実に取りつけることができる。また、本発明の製造方法では、従来のトップシートを幅方向外方へ延出させてウィングを形成する場合、すなわち、ウィングを含めた幅方向にトップシート延出させて不要部分を削除する場合に比べて、廃棄部分が少ない(トリムロスが少ない)。
なお、本発明のウィング部材が設けられる吸収性物品は上記述べたような生理用ナプキンに限られず、例えばパンティライナーや尿取りパッドなどにも適用可能である。そして、全体の形状はその使用目的によって適宜変更される。また、吸収性物品には、いわゆる横漏れ防止用バリヤーカフ(サイドギャザー)などを両側部に設けることも可能である。
本発明の吸収性物品の受液側から見た平面図 図1に示した吸収性物品を裏側から見た平面図 図1のIII―III線の断面図 図1に示した吸収性物品を下着に装着した状態を示す部分平面図 ウィング部材の他の実施例を示す平面図 ウィング部材の更に他の実施例を示す平面図 バックシート素材とウィング部材素材とを供給する状態を説明する工程図 吸収層とトップシート素材とを供給する状態を説明する工程図 生理用ナプキンを得る最終工程図
符号の説明
1 生理用ナプキン
1A 本体
1e 周辺接合部
1s 境界線
10 トップシート
10A トップシート素材
11 バックシート
11A バックシート素材
12 吸収層
15 ウィング部材
15C ウィング部材素材
16a、16b 熱シール部
18 接着剤
19 接着剤
21 接合幅
22 接合幅
30 下着
31 縁部
32 クロッチ部
40 第1のロール
41 第2のロール

Claims (5)

  1. 液透過性トップシートとバックシートと前記両シートの間に挟まれた吸収層とを有する本体、および前記本体の両側部に配置されたウィング部材が設けられた吸収性物品において、
    前記ウィング部材は、前記トップシートおよび前記バックシートとは別体のもので、前記本体の幅方向の両側部において、前記トップシートとバックシートとの間に挟まれて接合されて、前記トップシートおよび前記バックシートの双方の側端部からさらに幅方向の外方へ延出しており、
    前記本体部の前記ウィング部材が取付けられている領域において、前記トップシートの幅方向の寸法が、前記バックシートの幅方向の寸法よりも広く形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記ウィング部材と前記トップシートおよび前記バックシートが一緒にトリミングされて、前記本体およびウィング部材の外形が決められている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記トップシートとウィング部材との接合領域の幅方向の寸法が、前記バックシートとウィング部材との接合領域の幅方向の寸法よりも大きい請求項1または2記載の吸収性物品。
  4. 前記トップシートとウィング部材との接合領域の幅方向の寸法、および前記バックシートとウィング部材との接合領域の幅方向の寸法が、共に5mm以上である請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記ウィング部材の、JIS−K−7105による全光線透過率が20%以上である請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品。
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