JP4230173B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば空中写真等の複数枚のカラー写真画像をつなぎ合わせて1枚の写真画像を得るのに好適に用いられる画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような画像処理装置として、例えば特許第2787740号に記載されているものが知られている。この画像処理装置では、それぞれの空中写真画像データを基礎となる地図データの上にそれぞれ正しく貼り付けていくことにより、複数の空中写真画像を歪みなくつなぎ合わせるものとなされている。
【0003】
ところで、上記のようなそれぞれの空中写真画像は、予めハードディスク装置等の記憶装置に記憶されており、つなぎ合わせ処理に際しては、必要な画像をハードディスク装置等からメインメモリに読み出して処理されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、空中写真画像データはそのサイズがきわめて大きく、このため複数の空中写真画像データをメインメモリに読み出すと、メインメモリの残容量が少なくなるとか容量が不足する事態が生じ得る。このため、空中写真画像データをつなぎ合わせるための処理に際して、ハードディスク装置へのスワップが多発し、処理速度がきわめて遅くなり、完成までに多くの時間を要していた。
【0005】
一方また、前述したような空中写真画像は、その性質上歪みが避けられず、これを地図画像上に貼り付ける場合には、空中写真画像と地図画像との画像ずれを防止するために、予め空中写真画像データを地図画像に合致するように変換処理しておく必要がある。
【0006】
しかし、特許第2787740号に記載されているような従来の変換処理では、高精度な変換を行うことができず、空中写真画像と地図画像との画像ずれが発生していた。
【0007】
一方また、カラーの空中写真画像は、1枚の画像であってもその性質上場所によって色が微妙に異なるうえ、各画像をつなぎ合わせた場合にも、画像間で色差を生じてしまう。このような色差の修正作業が従来の画像処理装置では極めて厄介であった。
【0008】
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、空中写真画像をつなぎ合わせるための処理等のように、写真画像データを処理する際に、処理速度の高速化を図り処理時間を短くできる画像処理装置及び方法を提供し、さらに空中写真画像データを地図画像と合致するように高精度に変換できる画像処理装置及び方法を提供し、さらには空中写真画像等の写真画像の色補正を簡単に行うことができる画像処理装置及び方法を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明の一つは、メインメモリと、写真画像データが格納されたファイルが開かれた際に、写真画像データについての複数のカラーモードを有するピクセルデータを前記ファイルから読み出すピクセルデータ読み出し手段と、前記ピクセルデータ読み出し手段によって読み出されたピクセルデータに基づいて、1つのカラーモードによる表示用データを作成する表示用データ作成手段と、前記表示用データ作成手段によって作成された表示用データの大きさを段階的に縮小する変倍手段と、前記表示用データ作成手段によって作成された表示用データ及び前記変倍手段によって縮小された表示用データの中から1つを選択して、その表示用データを前記メインメモリに読み込む表示用データ読み込み手段と、前記表示用データ読み込み手段により読み込まれた表示用データとしての空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像を表示する表示手段と、前記表示手段により表示された空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像上のそれぞれ対応するポイントを、6カ所以上指定するポイント指定手段と、前記ポイント指定手段によって指定された地図画像上のポイントに空中写真画像上のポイントが合致するように、空中写真画像データに対して2次以上の多項式を用いた疑似アフィン変換処理を実行する疑似アフィン変換処理手段と、疑似アフィン変換処理された前記空中写真画像を前記地図画像上に張り付けて合成する合成手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置にある。
【0010】
この画像処理装置では、ハードディスク装置等の記憶装置から、写真画像データが格納されたファイルが開かれると、ピクセルデータ読み出し手段は、前記ファイルから写真画像データについてのピクセルデータを読み出す。このピクセルデータは、複数のカラーモードを有している。表示用データ作成手段は、このピクセルデータに基づいて、1つのカラーモードによる表示用データを作成する。また、この表示用データは変倍手段によって段階的に縮小される。そして、画面サイズ、スクロールバーの位置、表示倍率の設定値等に基づいて、表示用データ読み込み手段は、前記の表示用データ及び縮小データの中から1つを選択して、その表示用データを前記メインメモリに読み込む。メインメモリに読み込まれた表示用データを用いて、画像処理が施されることになる。
【0011】
従って、この表示用データは元の写真画像データに比べて、複数のカラーモードのうちの1つのカラーモードによるデータのみで構成されているから、サイズが小さいものになっている。このため、1枚の写真画像データについてはもとより、複数枚の写真画像データをメインメモリに読み出しても、メインメモリの使用容量を抑制でき、ひいては空中写真画像データのつなぎ合わせ処理等の画像処理時に、ハードディスク装置へのスワップの発生を抑制でき、処理速度が速くなる。
【0013】
しかも、表示手段により表示された空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像上のそれぞれ対応するポイントを、少なくとも6カ所以上指定し、これらの指定された地図画像上のポイントに空中写真画像上のポイントが合致するように、空中写真画像データに対して2次以上の多項式を用いた疑似アフィン変換処理を実行するから、空中写真画像と地図画像とが高精度に合致するように、空中写真画像データを変換することができる。このため、疑似アフィン変換処理された前記空中写真画像を前記地図画像上に張り付けて合成することにより、両者は高精度に合致した状態で合成される。
【0014】
上記画像処理装置において、前記合成手段により合成され前記表示手段に表示された写真画像上の第1のポイントと第2のポイントとを指定するポイント指定手段と、色補正の方向性を指示する方向性指示手段と、前記ポイント指定手段によって第1、第2のポイントが指定され、かつ前記方向性指示手段によって色補正の方向性が指示されると、前記第1、第2のポイント間の距離及び前記色補正の方向性に基づいて、前記写真画像の色補正を実行する色補正手段と、をさらに備えた構成としても良い。
【0015】
この場合には、ポイント指定手段によって第1、第2のポイントが指定され、かつ方向性指示手段によって色補正の方向性が指示されると、前記第1、第2のポイント間の距離及び前記色補正の方向性に基づいて、色補正手段は、写真画像の色補正を実行する。従って、ユーザは、ポイント指定手段による第1、第2のポイントの指定と、方向性指示手段による色補正の方向性の指示とを行えば、写真画像データの色補正が自動的に実行される。
【0016】
また、前記合成手段により合成された第1の写真画像と第2の写真画像とを一部が重複する態様でつなぎ合わせて1つの写真画像とするつなぎ合わせ手段と、前記表示手段に表示された前記つなぎ合わされた第1、第2の写真画像の色合わせを指示する色合わせ指示手段と、前記色合わせ指示手段によって色合わせが指示されると、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色差に基づいて、第1、第2の写真画像の色補正を実行する色補正手段と、を備えた構成としても良い。
【0017】
この画像処理装置では、第1の写真画像と第2の写真画像とが一部が重複する態様でつなぎ合わされて表示された状態で、色合わせ指示手段によって前記第1、第2の写真画像データの色合わせが指示されると、色補正手段は、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色差に基づいて、第1、第2の写真画像の色補正を実行する。従って、ユーザーは、合わせ指示手段による前記第1、第2の写真画像の色合わせの指示を行えば、つなぎ合わされた写真画像の色補正が自動的に実行される。
【0018】
また、前記合成手段により合成された第1の写真画像と第2の写真画像とを一部が重複する態様でつなぎ合わせて1つの写真画像とするつなぎ合わせ手段と、前記表示手段に表示された前記つなぎ合わされた第1、第2の写真画像の重複部分の色補正を指示する色補正指示手段と、前記色補正指示手段によって色補正が指示されると、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色補正を実行する色補正手段と、を備えた構成としても良い。
【0019】
この画像処理装置では、第1の写真画像と第2の写真画像とが一部が重複する態様でつなぎ合わされて表示された状態で、色補正指示手段によって前記第1、第2の写真画像の重複部分の色補正が指示されると、色補正手段は、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色補正を実行する。従って、ユーザは、色補正指示手段による色補正を指示すれば、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色補正が自動的に実行される。
【0020】
上記色補正の態様として、一方の写真画像から他方の写真画像へと滑らかに色を変化させるか、急激に変化させるか、ランダムに変化させるかを選択する選択手段をさらに備えた構成としても良い。この選択手段の選択によって、色補正の態様として、一方の写真画像から他方の写真画像へと滑らかに色を変化させることもできるし、急激に変化させることもできるし、ランダムに変化させることもできる。
【0021】
この発明の第2のものは、画像処理装置のCPUが、写真画像データが格納されたファイルが開かれた際に、写真画像データについての複数のカラーモードを有するピクセルデータを前記ファイルから読み出し、前記読み出されたピクセルデータに基づいて、1つのカラーモードによる表示用データを作成し、前記作成された表示用データの大きさを段階的に縮小し、前記作成された表示用データ及び前記縮小された表示用データの中から1つを選択して、その表示用データをメインメモリに読み込み、前記読み込まれた表示用データとしての空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像を表示手段に表示し、ユーザによって、前記表示された空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像上のそれぞれ対応するポイント、少なくとも6カ所以上指定されると前記CPUは、前記指定された地図画像上のポイントに空中写真画像上のポイントが合致するように、空中写真画像データに対して2次以上の多項式を用いた疑似アフィン変換処理を実行し、疑似アフィン変換処理された前記空中写真画像を前記地図画像上に張り付けて合成する、ことを特徴とする画像処理装置における画像処理方法にある。
【0022】
この画像処理方法では、写真画像データが格納されたファイルが開かれると、前記ファイルから写真画像データについてのピクセルデータが読み出される。このピクセルデータは、複数のカラーモードを有している。このピクセルデータに基づいて、1つのカラーモードによる表示用データが作成されるとともに、この表示用データは段階的に縮小される。そして、画面サイズ、スクロールバーの位置、表示倍率の設定値等に基づいて、前記大きさの異なる表示用データ及び縮小データの中から1つが選択され、その表示用データが前記メインメモリに読み込まれる。メインメモリに読み込まれた表示用データを用いて、画像処理が施されることになる。
【0023】
従って、この表示用データは元の写真画像データに比べて、複数のカラーモードのうちの1つのカラーモードによるデータのみで構成されているから、サイズが小さいものとなっている。このため、1枚の写真画像データについてはもとより、複数枚の写真画像データをメインメモリに読み出しても、メインメモリの使用容量を抑制でき、ひいては空中写真画像データのつなぎ合わせ処理等の画像処理時に、ハードディスク装置へのスワップの発生を抑制でき、処理速度が速くなる。
【0025】
しかも、表示手段に表示された空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像上のそれぞれ対応するポイントが、少なくとも6カ所以上指定され、これらの指定された地図画像上のポイントに空中写真画像上のポイントが合致するように、空中写真画像データに対し2次以上の多項式を用いた疑似アフィン変換処理が実行される。従って、空中写真画像と地図画像とが高精度に合致するように、空中写真画像データを変換することができる。
【0026】
上記画像処理方法においてさらに、前記CPUは、前記合成された写真画像を表示手段に表示し、ユーザにより、前記表示された写真画像上の第1のポイントと第2のポイント指示されるとともに、色補正の方向性指示されると前記CPUは、前記第1、第2のポイント間の距離及び前記色補正の方向性に基づいて、前記写真画像の色補正を実行する、構成としても良い。
【0027】
この画像処理方法では、第1、第2のポイントが指定され、かつ色補正の方向性が指示されると、前記第1、第2のポイント間の距離及び前記色補正の方向性に基づいて、写真画像の色補正が自動的に実行される。
【0028】
上記画像処理装置において、さらに、前記CPUは、前記合成された第1の写真画像と第2の写真画像とを一部が重複する態様でつなぎ合わせて1つの写真画像とし、前記つなぎ合わされた第1、第2の写真画像を表示手段に表示し、ユーザにより、前記表示された第1、第2の写真画像の色合わせ指示されると前記CPUは、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色差に基づいて、第1、第2の写真画像の色補正を実行する構成としても良い。
【0029】
この画像処理方法では、第1の写真画像と第2の写真画像とが一部が重複する態様でつなぎ合わされて表示された状態で、前記第1、第2の写真画像の色合わせが指示されると、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色差に基づいて、第1、第2の写真画像の色補正が自動的に実行される。
【0030】
上記画像処理装置において、さらに、前記CPUは、前記合成された第1の写真画像と第2の写真画像とを一部が重複する態様でつなぎ合わせて1つの写真画像とし、前記つなぎ合わされた第1、第2の写真画像を表示手段に表示し、ユーザにより、前記表示された第1、第2の写真画像の重複部分の色補正指示されると前記CPUは、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色補正を実行する構成としても良い。
【0031】
この画像処理方法では、第1の写真画像と第2の写真画像とが一部が重複する態様でつなぎ合わされて表示された状態で、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色補正が指示されると、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色補正が自動的に実行される。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0033】
この実施形態では、写真画像が空中写真画像であり、画像処理が、複数枚の前記空中写真画像をつなぎ合わせる処理である場合を例にとって説明する。
【0034】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【0035】
図1において、1は画像処理装置の全体を統括的に制御するCPUである。このCPU1は、ROM2に格納されている画像処理プログラムに従って動作する。
【0036】
3はメインメモリとしてのRAMであり、このRAM3に読み出された写真画像データに対して画像処理が施されることになる。4は記憶手段としてのハードディスク装置である。このハードディスク装置4には、つなぎ合わせ前の複数枚の空中写真画像データが格納されている。
【0037】
5は液晶表示装置やCRT等からなる表示装置であり、RAM3に記憶されている写真画像データ等を表示する。6は画像処理のための各種の操作を指示する操作部であり、マウスやキーボード等を備えている。
【0038】
次に、図1の画像処理装置を用いた画像処理方法について説明する。
【0039】
前記ハードディスク装置4には、航空機等から撮影された複数枚の空中写真画像データのファイルが格納されている。各ファイルは、例えば100メガバイトのデータサイズを有している。
【0040】
図2は、前記ハードディスク装置4のファイルを開いて、表示装置5に表示させるまでの処理を示すフローチャートである。なお、以下の説明及び図面において、ステップを「S」と略記する。
【0041】
まず、S1で、ユーザによる操作部6からの指示を受けて、CPU1はハードディスク装置4に格納されている空中写真画像データのファイルを開く。この実施形態では、複数個の空中写真画像データのファイルを同時的に開くことができるようになっている。空中写真画像データのファイルは、ヘッダ部分とピクセルデータ部分とからなる。この実施形態では、前記ファイルはTiff形式のものとなされており、BGR、CMYK、Lab、グレースケール、インデックスカラーの各カラーモードに対応している。
【0042】
次いで、S2で、Tiffファイルから幅、長さ等ピクセルデータ以外の必要事項を読み込んだ後、S3でピクセルデータを読み込む。そして、S4で、読み込んだピクセルデータをファイルに書き出して、ピクセルデータファイルを作成する。
【0043】
図3(A)に、BGR(またはRGB)カラーモードにおける幅10ピクセル×長さ5ピクセルのピクセルデータを、図3(B)に、CMYKカラーモードにおける幅7ピクセル×長さ5ピクセルのピクセルデータを示す。各ピクセルデータのサイズは、幅×長さ×1ピクセル当たりのバイト数になる。ちなみに、各カラーモードの1ピクセル当たりのバイト数は、BGR:3バイト、CMYK:4バイト、Lab:3バイト、グレースケール:1バイト、インデックスカラー:1バイトである。
【0044】
次に、S5で、ピクセルデータを、BGR、CMYK、Lab、グレースケール、インデックスカラーのうちの1つのカラーモードに変換して、表示用データを作成する。この実施形態では、BGRのカラーモードに変換している。なお、この実施形態では、BGRN(Nは常に0)のファイル形式を採用している。前記BGRNにおける「N」は、本来は必要ではないが、コーディングを楽にするためにNを付した形式としている。図4のファィルaは、前記変換されたBGRNファイルである。
【0045】
次に、S6で、前記BGRNカラーモードに変換した表示用データをファイルに書き出して、表示用BGRNファイルを作成する。
【0046】
次いで、S7で、前記表示用データを縦横√2分の1に縮小し、S8でこれを前記表示用BGRNファイルに書き出したのち、S9で、データの幅か長さが1ピクセルになったかどうかを判断する。
【0047】
データの幅か長さが1ピクセルになっていなければ(S9にてNO)、S7に戻り、データの幅か長さが1ピクセルになるまで、データの縮小、表示用ファイルへの書き出し、データの幅か長さが1ピクセルになったかどうかの判断を繰り返す。図4のb〜eに段階的に縮小されたデータを示す。
【0048】
前記S9の判断において、データの幅か長さが1ピクセルになっている場合には(S9にてYES)、S10に進んで、表示装置5の画面のサイズ、スクロールバーの位置、表示倍率の設定値より、表示に必要なデータサイズを判断し、前記表示用ファイルの中の大きさの異なる表示用データの中から1つを選択して、その表示用データをメインメモリ3に読み込む。
【0049】
そして、S11で、読み込んだ表示用データを、表示装置5の画面に表示する。また、この表示用データを用いて画像処理が実行される。
【0050】
このように、この実施形態によれば、メインメモリ3には画像ファイルのピクセルデータのうちカラーモード変換された表示用データが記憶されることになり、この表示用データは元のピクセルデータに比べてサイズが小さくなっており、従ってデータ量も少ないものとなっている。また、縮小された表示用データが用いられる場合には、さらにサイズが小さくデータ量も少ないものとなっている。このため、複数枚の空中写真画像データを、表示装置5に表示させた場合であっても、メインメモリ3に記憶されるデータ量は元の空中写真画像データに比べて遙かに少ないものとなるから、空中写真画像データの高速表示が可能となると共に、画像処理速度も速くなる。
【0051】
なお、複数個の空中写真画像データのファイルを同時的に開いた場合には、上述した処理が空中写真画像データの各ファイルについて実行される。また、サイズの異なる表示用データが格納された表示用ファイルの大きさは、カラーモードに関係なく、データの幅×長さ×4×2となる。
【0052】
上記のようにしてメインメモリ3に記憶され、表示装置5に表示された複数個の空中写真画像についてのつなぎ合わせを、次のようにして行う。
【0053】
まず、空中写真画像と地図画像とを表示装置5の表示画面に表示させる。地図画像データも予めハードディスク装置4に記憶されている。
【0054】
図5は表示装置5の表示画面であり、左側に1つの空中写真画像10が右側にそれに対応する地図画像20が表示されている。なお、画面には、メインメモリ3に記憶されている他の空中写真画像リスト30も表示されている。
【0055】
空中写真画像10はその性質上画像の歪みが避けられない。そこで、空中写真画像10の歪みを解消して地図画像20と合致させるために、疑似アフィン変換処理を行う。つまり、前記図5に示した画面の状態で、ポイント指定手段としての操作部6のマウス等により、上側ツールバー40のポイント指定ツール41をクリックしてポイント指定モードとする。この状態で、操作部6により、空中写真画像10と地図画像20上のそれぞれ対応するポイントを画面上で指定する。
【0056】
図6はポイントを指定した状態の画面を示し、ポインタ51の先端が指定ポイントとなっている。ポイント指定後、図7に示す左端ツールバー60の画像変換指示ツール61をクリックすると、同図に示すように確認用のダイアログ・ボックス71が表示され、「OK」ボタンをクリックすると、CPU1は、指定された地図画像10上の各ポイントと空中写真画像20上の各ポイントとが合致するように、空中写真画像データに対して疑似アフィン変換処理を実行する。
【0057】
前記ポイント指定は最低4カ所行えばよい。4カ所指定することによって1次多項式による疑似アフィン変換処理を実行することができる。次式(1)は、疑似アフィン変換処理において、空中写真画像データのxy座標をij座標に変換するための1次多項式である。
【0058】
【数1】
Figure 0004230173
【0059】
望ましくは6カ所以上指定するのがよい。6カ所以上指定することによって2次多項式による疑似アフィン変換処理を実行することができ、精細な変換処理を行うことができ、空中写真画像データを地図データに精細に合致させることができる。次式(2)は、疑似アフィン変換処理において、空中写真画像データのxy座標をij座標に変換するための2次多項式である。
【0060】
【数2】
Figure 0004230173
【0061】
さらに望ましくは、10カ所以上指定するのがよい。10カ所以上指定することによって3次多項式による疑似アフィン変換処理を実行することができ、高精細な変換処理を行うことができ、空中写真画像データを地図データに高精細に合致させることができる。次式(3)は、疑似アフィン変換処理において、空中写真画像データのxy座標をij座標に変換するための3次多項式である。
【0062】
【数3】
Figure 0004230173
【0063】
この実施形態では、図7のダイアログ・ボックス71に示すように、疑似アフィン変換処理に関して、「標準」(1次の疑似アフィン変換処理)、「詳細」(2次の疑似アフィン変換処理)、「高精細」(3次の疑似アフィン変換処理)の3つの処理の中からいずれかを指定できるものとなされている。
【0064】
疑似アフィン変換処理後、図8に鎖線で示すように、ユーザが空中写真画像10の範囲を指定して、左端ツールバー60の切り抜き用ツール62をクリックすると、同図に示すように確認用のダイアログ・ボックス72が表示される。「OK」ボタンをクリックすると、CPU1は、空中写真画像10を前記各指定したポイント同士が合致するように地図画像20上に貼り付けて合成する。空中写真画像10は、疑似アフィン変換処理により歪みが修正され地図画像20に合致させられているから、地図画像20上に空中写真画像10がずれなく合成される。図9は合成後の画面である。
【0065】
次に、この実施形態では、エッジ抽出フィルタを用いることにより、空中写真画像10の建造物等のエッジ部分の強調と陰影の形成とを行い、地図画像20上の空中写真画像10を立体化処理するものとなされている。
【0066】
こうして、1つの空中写真画像10と地図画像20との合成を行った後、隣接する他の空中写真画像についても、上記と同様にポイント指定、疑似アフィン変換処理、地図画像との合成処理、立体化処理を行い、以後必要に応じて他の空中写真画像についてもこの操作を繰り返す。地図画像20上に、隣接する空中写真画像を貼り付けていくことにより、隣接する空中写真画像同士がつなぎ合わさった画像が自動的に得られていく。
【0067】
図10に隣接する3枚の空中写真画像10、11、12をつなぎ合わせた状態の画面を示す。隣接する空中写真画像同士は、境界部分が重なった状態で合成されている。
【0068】
次に、色補正を行う。空中写真画像はその性質上、1枚の画像の中であっても部位によって色差が生じることがある。また、画像間で色差が生じることもある。さらには、境界における重複部分にも色差を生じることがある。そこで、色差を解消するために色補正を行う。
【0069】
まず、1枚の画像の中での色補正の方法について説明する。
【0070】
図11は、色補正前の表示装置5の表示画面である。この画面では、右側に2枚の空中写真画像11及び12をつなぎ合わせた画像が、左側に色補正を行う1枚の空中写真画像12がそれぞれ表示されている。
【0071】
ユーザはまず、左側の空中写真画像12において、操作部6により上側ツールバー40のポイント指定ツール41をクリックしたのち、操作部6によりポインタ51を操作して、画面上で基準点Pと比較点Qの2点を設定する。次いで、左端ツールバー60の色補正ツールをクリックして色補正の方向性を指示する。この実施形態では、色補正ツールは、濃度補正ツール63と輝度補正ツール64とからなる。
【0072】
前記濃度補正ツール63には、前記設定した基準点Pと比較点Qを基にそれぞれ、同心円方向に濃度補正を行う同心円状濃度補正ツール63aと、水平方向に濃度補正を行う水平濃度補正ツール63bと、垂直方向に濃度補正を行う垂直濃度補正ツール63cと、右上がり斜め45度方向に濃度補正を行う右上がり濃度補正ツール63dと、左上がり斜め45度方向に濃度補正を行う左上がり濃度補正ツール63eが設けられている。
【0073】
同様に、前記輝度補正ツール64には、前記設定した基準点Pから比較点Qに向けてそれぞれ、同心円方向に輝度補正を行う同心円状輝度補正ツール64aと、水平方向に輝度補正を行う水平輝度補正ツール64bと、垂直方向に輝度補正を行う垂直輝度補正ツール64cと、右上がり斜め45度方向に輝度補正を行う右上がり輝度補正ツール64dと、左上がり斜め45度方向に輝度補正を行う左上がり輝度補正ツール64eが設けられている。
【0074】
色補正の方向性を指示した後、ユーザ確認を求めるダイアログ・ボックス73が表示される。ユーザが「OK」ボタンをクリックすると、自動的に色補正が実行される。この実施形態では、基準点Pから比較点Qに向けて水平方向に色補正を行うものとなされている。
【0075】
この実施形態において、図1に示した画像処理装置による具体的な色補正は以下のようにして行われる。
【0076】
即ち、まず設定された基準点Pと比較点Qの座標をP(px,py)、Q(qx,qy)とすると、まず2点間の距離Lを求める。例えば、同心円状、右上がり斜め45度方向、水平方向の各方向に色補正を行う場合の距離は次式のようになる。
【0077】
【数4】
Figure 0004230173
【0078】
次に、前記基準点P及び比較点Qの周辺の平均濃度(輝度を補正する場合は平均輝度)c1、c2を求める。
【0079】
次に、単位距離当たりの色差Δcを次式より求める。
【0080】
【数5】
Figure 0004230173
【0081】
次に、画像の全ピクセルに対して、基準点Pからの距離Hijを求める。ピクセルの座標を(i,j)とすると、例えば、同心円状、右上がり斜め45度方向、水平方向の各方向に色補正を行う場合の基準点Pからの距離Hijは次式のようになる。
【0082】
【数6】
Figure 0004230173
【0083】
次に、各ピクセルの基準点からの距離に応じて色を補正する。点(i,j)におけるピクセルの返還後の色rCijは次式となる。
【0084】
【数7】
Figure 0004230173
【0085】
なお、左上がり斜め45度方向、垂直方向の各方向の色補正も同様の手順で行えばよい。
【0086】
このように、ユーザにより基準点P、比較点Qの設定とツールによる方向性の指定とがなされれば、対応した色補正が自動的に実行されるから、面倒な操作を要することなく極めて簡単に、1枚の画像についての色補正をすることができる。
【0087】
次に、隣接画像間での色補正の方法について説明する。
【0088】
図12は、色補正前の表示装置5の表示画面である。この画面では、隣接する3枚の空中写真画像10、11、12をつなぎ合わせた画像が表示されている。
【0089】
この画面において、ユーザは操作部材6により左側ツールバー60の中の2画像間の色補正ツール65をクリックすると、自動的に隣接する2画像間の色補正(色合わせ)が実行される。この色補正は、CPU1が2画像の境界領域の重複部分11a、12aの色差を判断し、この色差が解消されるように画像全体を補正することによって行われる。
【0090】
従って、ユーザは、2画像間の色補正を指示するだけの簡単な操作で、2画像間の色補正が実行される。
【0091】
なお、重複部分の色差をCPU1が正しく判断するためには、2つの画像が重複部分11a、12aにおいて精度良く合致していることが必要となるが、前述したように、2次あるいは3次の多項式による疑似アフィン処理を実施することにより、精度良く合致したものとなり、CPU1は重複部分11a、12aの色差を適正に判断することができる。
【0092】
次に、隣接画像間の重複部分の色補正について説明する。
【0093】
図13は、色補正前の表示装置5の表示画面である。この画面では、隣接する3枚の空中写真画像10、11、12をつなぎ合わせた画像が表示されている。
【0094】
この画像において、ユーザは操作部材6により左端ツールバー60の中の重複部分の色補正ツール66をクリックすると、色補正の態様を選択するダイアログ・ボックス74が表示される。この実施形態では、重複部分の色補正の条件(図中のダイアログ・ボックス74ではブレンド条件と記されている)として、「滑らかに」、「急激に」、「ランダム」、「透過」のうちから一つを選択できるようになっている。「滑らかに」を選択すると、一方の画像から他方へ、色が滑らかに変化するように補正される。「急激に」を選択すると、一方の画像から他方へ、色が急激に変化するように補正される。「ランダム」を選択すると、一方の画像から他方へ、色がランダムに変化するように補正される。「透過」を選択すると、一方の画像の重複部分がなくなり、他方の画像の重複部分のみが存在する状態となる。
【0095】
いずれかの条件を選択して、「OK」ボタンをクリックすると、その条件で重複部分11a、12aの色補正が実行される。
【0096】
このように、ユーザは、重複部分11a、12aの色補正の指示と色補正の態様を選択するだけで、重複部分の色補正が自動的に実行される。
【0097】
以上のような処理を実行することにより、複数の空中写真画像が歪みなく精確につなぎ合わされ、かつ色差も解消されたサイズの大きな空中写真画像が得られる。つなぎ合わせ処理や色補正に用いられる各空中写真画像データは、前述したとおり元データに比べてサイズが格段に小さくなっているから、つなぎ合わせ処理や色補正を高速に行うことができる。
【0098】
上記によりつなぎ合わされた画像は、必要に応じて切り取られ、ハードディスク装置4等にファイル保存される。
【0099】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、元データからピクセルデータを読み出してサイズの小さい表示用データを作成し、さらにこの表示用データを縮小し、これらの中から適当な表示用データをメインメモリに記憶させて、表示手段による表示や画像処理を行うから、1枚の写真画像データについてはもとより、複数枚の写真画像データをメインメモリに読み出しても、メインメモリの使用容量を抑制でき、ひいては空中写真画像データのつなぎ合わせ処理等の画像処理時に、ハードディスク装置へのスワップの発生を抑制でき、処理速度を高速化することができる。
【0100】
しかも、表示手段により表示された空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像上のそれぞれ対応するポイントを、少なくとも6カ所以上指定し、これらの指定された地図画像上のポイントに空中写真画像上のポイントが合致するように、空中写真画像データに対して2次以上の多項式を用いた疑似アフィン変換処理を実行するから、空中写真画像と地図画像とが高精度に合致するように、空中写真画像を変換することができる。このため、疑似アフィン変換処理された前記空中写真画像を前記地図画像上に張り付けて合成することにより、両者を高精度に合致させることができる。
【0101】
請求項2に係る発明によれば、ユーザが、ポイント指定手段による第1、第2のポイントの指定と、方向性指示手段による色補正の方向性の指示を行うと、写真画像の色補正が自動的に実行されるから、1つの写真画像について色補正を行う場合の操作を簡素化できる。
【0102】
請求項3に係る発明によれば、ユーザが、色合わせ指示手段による第1、第2の写真画像の色合わせの指示を行えば、隣接する写真画像の色補正が自動的に実行されるから、隣接する写真画像の色補正の操作を簡素化できる。
【0103】
請求項4に係る発明によれば、ユーザが色補正指示手段による色補正を指示すれば、第1、第2の写真画像の重複部分の色補正が自動的に実行されるから、重複部分の色補正の操作を簡素化できる。
【0104】
請求項5に係る発明によれば、重複部分の色補正の態様として、一方の写真画像から他方の写真画像へと滑らかに色を変化させることもできるし、急激に変化させることもできるし、ランダムに変化させることもでき、種々の態様の色補正が可能となる。
【0105】
請求項6に係る発明によれば、元の写真画像データに比べてサイズの小さい表示用データをメインメモリに記憶させて、表示装置への表示や画像処理を行うから、1枚の写真画像データについてはもとより、複数枚の写真画像データをメインメモリに読み出しても、メインメモリの使用容量を抑制でき、ひいては空中写真画像データのつなぎ合わせ処理等の画像処理時に、ハードディスク装置へのスワップの発生を抑制でき、処理速度が速くなる。
【0106】
しかも、空中写真画像と地図画像とが高精度に合致するように、空中写真データを変換することができる。
【0107】
請求項7に係る発明によれば、第1、第2のポイントが指定され、かつ色補正の方向性が指示されると、前記第1、第2のポイント間の距離及び前記色補正の方向性に基づいて、写真画像の色補正が自動的に実行されるから、1つの写真画像データて色補正を行う場合の操作を簡素化できる。
【0108】
請求項8に係る発明によれば、第1、第2の写真画像の色合わせが指示されると、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色差に基づいて、第1、第2の写真画像の色補正が自動的に実行されるから、つなぎ合わされた写真画像の色補正の操作を簡素化できる。
【0109】
請求項9に係る発明によれば、第1、第2の写真画像の重複部分の色補正が指示されると、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色補正が自動的に実行されるから、重複部分の色補正の操作を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は図1の画像処理におけるファイルの読み出し処理手順を示すフローチャートである。
【図3】(A)はBGR(RGB)カラーモードに変換したピクセルデータ構造の一例を示し、(B)はCMYKカラーモードに変換したピクセルデータ構造の一例を示す。
【図4】表示用ファイルに格納されたデータを示す図である。
【図5】写真画像を地図画像に貼り付ける前の状態を示す表示装置の表示画面図である。
【図6】疑似アフィン変換処理に際して複数箇所のポイントを指定した状態を示す表示装置の表示画面図である。
【図7】図6のポイント指定後にユーザに確認のためのダイアログ・ボックスが表示された状態を示す表示装置の表示画面図である。
【図8】写真画像と地図画像の合成前の確認のためのダイアログ・ボックスが表示された状態を示す表示装置の表示画面図である。
【図9】写真画像と地図画像の合成後の状態を示す表示装置の表示画面図である。
【図10】3枚の写真画像を地図画像に合成した状態を示す表示装置の表示画面図である。
【図11】1つの画像における色補正を実行する前の確認のためのダイアログ・ボックスが表示された状態を示す表示装置の表示画面図である。
【図12】画像間での色補正を行う際の表示装置の表示画面図である。
【図13】隣接する画像の境界領域における重複部分の色補正を行う際の表示装置の表示画面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・CPU
3・・・・・・RAM(メインメモリ)
4・・・・・・ハードディスク装置
5・・・・・・表示装置
6・・・・・・操作部
10・・・・・・空中写真画像
20・・・・・・地図画像

Claims (9)

  1. メインメモリと、
    写真画像データが格納されたファイルが開かれた際に、写真画像データについての複数のカラーモードを有するピクセルデータを前記ファイルから読み出すピクセルデータ読み出し手段と、
    前記ピクセルデータ読み出し手段によって読み出されたピクセルデータに基づいて、1つのカラーモードによる表示用データを作成する表示用データ作成手段と、
    前記表示用データ作成手段によって作成された表示用データの大きさを段階的に縮小する変倍手段と、
    前記表示用データ作成手段によって作成された表示用データ及び前記変倍手段によって縮小された表示用データの中から1つを選択して、その表示用データを前記メインメモリに読み込む表示用データ読み込み手段と、
    前記表示用データ読み込み手段により読み込まれた表示用データとしての空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段により表示された空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像上のそれぞれ対応するポイントを、6カ所以上指定するポイント指定手段と、
    前記ポイント指定手段によって指定された地図画像上のポイントに空中写真画像上のポイントが合致するように、空中写真画像データに対して2次以上の多項式を用いた疑似アフィン変換処理を実行する疑似アフィン変換処理手段と、
    疑似アフィン変換処理された前記空中写真画像を前記地図画像上に張り付けて合成する合成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記合成手段により合成され前記表示手段に表示された写真画像上の第1のポイントと第2のポイントとを指定するポイント指定手段と、
    色補正の方向性を指示する方向性指示手段と、
    前記ポイント指定手段によって第1、第2のポイントが指定され、かつ前記方向性指示手段によって色補正の方向性が指示されると、前記第1、第2のポイント間の距離及び前記色補正の方向性に基づいて、前記写真画像の色補正を実行する色補正手段と、
    をさらに備えている請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記合成手段により合成された第1の写真画像と第2の写真画像とを一部が重複する態様でつなぎ合わせて1つの写真画像とするつなぎ合わせ手段と、
    前記表示手段に表示された前記つなぎ合わされた第1、第2の写真画像の色合わせを指示する色合わせ指示手段と、
    前記色合わせ指示手段によって色合わせが指示されると、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色差に基づいて、第1、第2の写真画像の色補正を実行する色補正手段と、
    をさらに備えている請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記合成手段により合成された第1の写真画像と第2の写真画像とを一部が重複する態様でつなぎ合わせて1つの写真画像とするつなぎ合わせ手段と、
    前記表示手段に表示された前記つなぎ合わされた第1、第2の写真画像の重複部分の色補正を指示する色補正指示手段と、
    前記色補正指示手段によって色補正が指示されると、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色補正を実行する色補正手段と、
    をさらに備えている請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 色補正の態様として、一方の写真画像から他方の写真画像へと滑らかに色を変化させるか、急激に変化させるか、ランダムに変化させるかを選択する選択手段をさらに備えている請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 画像処理装置のCPUが、
    写真画像データが格納されたファイルが開かれた際に、写真画像データについての複数のカラーモードを有するピクセルデータを前記ファイルから読み出し、
    前記読み出されたピクセルデータに基づいて、1つのカラーモードによる表示用データを作成し、
    前記作成された表示用データの大きさを段階的に縮小し、
    前記作成された表示用データ及び前記縮小された表示用データの中から1つを選択して、その表示用データをメインメモリに読み込み、
    前記読み込まれた表示用データとしての空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像を表示手段に表示し、
    ユーザによって、前記表示された空中写真画像とそれに対応する地域の地図画像上のそれぞれ対応するポイント、少なくとも6カ所以上指定されると前記CPUは、
    前記指定された地図画像上のポイントに空中写真画像上のポイントが合致するように、空中写真画像データに対して2次以上の多項式を用いた疑似アフィン変換処理を実行し、
    疑似アフィン変換処理された前記空中写真画像を前記地図画像上に張り付けて合成する、
    ことを特徴とする画像処理装置における画像処理方法。
  7. さらに、前記CPUは、
    前記合成された写真画像を表示手段に表示し、
    ユーザにより、前記表示された写真画像上の第1のポイントと第2のポイント指示されるとともに、色補正の方向性指示されると
    前記CPUは、前記第1、第2のポイント間の距離及び前記色補正の方向性に基づいて、前記写真画像の色補正を実行する、
    請求項6に記載の画像処理方法。
  8. さらに、前記CPUは、
    前記合成された第1の写真画像と第2の写真画像とを一部が重複する態様でつなぎ合わせて1つの写真画像とし、
    前記つなぎ合わされた第1、第2の写真画像を表示手段に表示し、
    ユーザにより、前記表示された第1、第2の写真画像の色合わせ指示されると
    前記CPUは、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色差に基づいて、第1、第2の写真画像の色補正を実行する、
    請求項6に記載の画像処理方法。
  9. さらに、前記CPUは、
    前記合成された第1の写真画像と第2の写真画像とを一部が重複する態様でつなぎ合わせて1つの写真画像とし、
    前記つなぎ合わされた第1、第2の写真画像を表示手段に表示し、
    ユーザにより、前記表示された第1、第2の写真画像の重複部分の色補正指示されると
    前記CPUは、前記第1、第2の写真画像の重複部分の色補正を実行する、
    請求項6に記載の画像処理方法。
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