JP4552596B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理方法に関し、特に、撮像した画像の色抑制処理に関するものである。
近年、CCD(Charge Coupled Devices)などの撮像素子を使用して画像を撮影するデジタルカメラが普及している。撮像素子は、赤、青、緑という3原色を透過する透過フィルタを有している。透過フィルタの透過率は各色で異なり、各色の飽和する信号値が異なる。そのため、撮像した画像では、各色の信号値が同時ではなく順に飽和する結果、高輝度部分で、本来その部分には存在しない色が付く、いわゆる「偽色」と呼ばれる現象が発生し、正確な色が再現されないという問題があった。
かかる問題点を改善するために、撮像された画像において、輝度情報を用いて、高輝度部分の色信号のゲインを抑圧することにより、彩度を低下させ、偽色の発生を抑制する色抑制処理という技術が開示されている。
また、透過フィルタの透過率が各色で異なるため、各色信号値の強弱の度合いによって、被写体の白色部分が現実の白色と異なった色となることがある。この現象を防止するために、CCDの色空間において、ゲインを乗算して各色信号値を調節し、被写体の色を人の目でみた色と同様の色にするホワイトバランス処理が広く使用されている。
特開2000−32482号公報
しかしながら、色抑制処理とホワイトバランス処理とを一連の画像処理において行うと、色つきが発生するという問題があった。例えば、色抑制処理後にホワイトバランス処理を行うと、色抑制処理によって所定の無彩色軸にマッピングされた色空間には、色の連続性を保つため所定の無彩色軸における色空間には存在しない色信号が拡張している。そのため、色抑制処理後に別の無彩色軸へホワイトバランス処理を行う場合には、拡張された色信号は新たな無彩色軸に連続的にマッピングされた色信号ではないため、色付きとなり偽色が発生する。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、色抑制処理とホワイトバランス処理を一連の画像処理の中で行う際に、偽色の発生を抑制することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は以下の構成をとることとした。すなわち、
3色の色成分で構成される色空間を表す表色座標系によって表される画像データを処理する画像処理装置において、
所定の光源下で撮像された、無彩色の被写体を表す画像データにおける、前記3色の色成分の各値を同一の値とする係数を設定する係数設定部と、
前記係数に基づき、前記色空間に存在する座標点を調整する色空間調整部と、
前記3色の色成分のうち、第1の色成分が飽和する第1飽和点、第2の色成分が飽和する第2飽和点、および第3の色成分が飽和する第3飽和点を連結して構成される飽和線分上の座標点を、前記調整された色空間における無彩色軸である調整後無彩色軸の飽和点以降にマッピングする第1のマッピング処理部と、
前記飽和線分に対し飽和点以降の無彩色軸と対称となる直線と飽和線分とにより囲まれる領域内に存在する座標点を、前記直線までの距離に応じて、前記調整後無彩色軸方向へマッピングを行う第2のマッピング処理部とを備えることを要旨とする。
本発明の第1の構成によれば、3色の色成分の色成分値を同一にして3色の色成分のバランスを調整した後の色空間において、高い輝度値を有する領域に偽色が発生することを抑制するとともに、原色信号の彩度の連続性を保持した階調再現を行うことができる。
本発明は、第2の構成として、
3色の色成分で構成される色空間を表す表色座標系によって表される画像データを処理する画像処理装置において、
前記3色の色成分のうち、第1の色成分が飽和する第1飽和点、第2の色成分が飽和する第2飽和点、および第3の色成分が飽和する第3飽和点を連結して構成される飽和線分上の座標点を、所定の光源に基づき特定される無彩色軸の飽和点以降にマッピングする第1のマッピング処理部と、
前記飽和線分に対し飽和点以降の無彩色軸と対称となる直線と飽和線分とにより囲まれる領域内に存在する座標点を、前記直線までの距離に応じて、前記無彩色軸方向へマッピングを行う第2のマッピング処理部と、
所定の光源下で撮像された、無彩色の被写体を表す画像データにおける、前記3色の色成分の各値を同一の値とする係数を設定する係数設定部と、
前記係数に基づき、前記色空間に存在する座標点を調整する色空間調整部とを備えることを要旨とする。
本発明の第2の構成によれば、原色空間の彩度の連続性を保持した階調再現を行ったうえで、3色の色成分の色成分比を同一とする調整を行うことができる。従って、マッピング処理により偽色の発生を抑制し、かつ、3色の色成分比のバランスを調整することにより、撮影した被写体の色と現実の被写体の色との差分を低減することができる。
本発明の画像処理装置において、
前記色空間調整部は、
前記第1のマッピング処理部および前記第2のマッピング処理部により、前記画像データの撮影時に特定される色空間の領域外に拡張された拡張色空間にマッピングされた色信号値を調整する拡張色空間調整部と、
前記第1のマッピング処理部および前記第2のマッピング処理部により、前記画像データの撮影時に特定される前記色空間の領域内である通常色空間に存在する座標点を調整する通常空間調整部とを備えることとしてもよい。
本発明によれば、拡張色空間と通常色空間とを個別に調整することができるため、調整の精度を向上することができる。
本発明の画像処理装置において、
前記係数設定部は、前記拡張色空間における前記係数と、前記通常色空間における前記係数とを、個別に設定し、
前記色空間調整部は、前記個別に設定された係数に基づき、前記座標点の調整を行うこととしてもよい。
本発明によれば、撮影時の環境に基づき特定される色空間内に存在しない拡張色空間と、撮影時の環境に基づき特定される色空間内に存在する通常色空間とにおいて、色空間調整に使用される係数を個別に設定することができ、精度を向上することができる。
本発明の画像処理装置において、
前記係数設定部は、更に、
前記第1のマッピング処理部および前記第2のマッピング処理部による前記マッピング処理後の色空間において、輝度値が最大となる座標点を、前記第1のマッピング処理部および前記第2のマッピング処理部による前記マッピング処理を行わずに、前記通常色空間における前記係数により前記調整を行った場合の輝度値の最高値と同一の輝度値を有する座標点とし、前記拡張色空間における前記係数を設定することとしてもよい。
本発明によれば、拡張色空間の輝度値を適切に調整するとともに、3色の色成分の色成分値を調整することができる。従って、拡張色空間において偽色の発生を防止することができる。
本発明の画像処理装置において、
更に、
前記色空間の光源を特定するための光源情報を設定する光源情報設定部を備え、
前記係数設定部は、前記設定された光源情報に基づき、前記係数を設定することとしてもよい。
本発明によれば、撮影時以外にも、画像データの光源情報を任意に設定することが出来るため、色空間の調整を高い精度で行うことができる。
本発明の画像処理装置において、
前記画像データは、撮像時において任意に設定される、前記色空間の光源を特定するための光源情報を有しており、
前記係数設定部は、前記光源情報により特定される光源に基づき、前記係数を設定することとしてもよい。
本発明によれば、予め、画像データに光源情報が設定されているため、これを参照して調整を行うことができる。従って、簡易に色空間の調整を行うことができる。
本発明の画像処理装置において、
前記色空間調整部は、前記色空間内に存在する座標点に、前記係数を乗算することにより、前記調整を行うこととしてもよい。
本発明によれば、係数を乗算することにより調整を行うため、簡易に調整を行うことができ、また、画像処理装置の処理負荷を軽減することができる。
本発明において、上述した種々の態様は、適宜、組み合わせたり、一部を省略したりして適用することができる。また、本発明は、上述した画像処理装置としての構成の他に、画像処理装置による画像処理方法、画像処理装置に画像データを画像処理させるためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体等としても構成できる。いずれの構成においても、上述した各態様を適宜適用可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクや、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ハードディスク等種々の媒体を利用することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき、次の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.システム構成:
A2.画像処理:
B.第2実施例:
B1.画像処理:
C.変形例:
A.第1実施例:
A1.システム構成:
図1は、本実施例の画像処理システム1000のシステム構成を例示する説明図である。画像処理システム1000は、画像処理装置100と、デジタルカメラ200とを含み構成されている。デジタルカメラ200は、撮像素子として、CCDを備えており、画像を撮影する。撮影された画像はRAW形式で生成され、画像データ10として、図示しないメモリカードに保存される。本実施例では、デジタルカメラ200の撮像素子としてCCDを備えることとしたが、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などとしてもよい。
画像処理装置100は、一般的なコンピュータであり、デジタルカメラ200から画像データ10の入力を受け付けると、画像データ10に対して、ホワイトバランス処理、および、色抑制処理を含む画像処理を行い、ビットマップ形式の画像データ20に変換する。
図に併せて画像処理装置100の機能ブロックを示した。画像処理装置100は、CPU101と、インターフェース102と、画像処理部103と、中間画像格納領域105と、画像格納部105とから構成されている。画像格納部105は、ハードディスクドライブ106の所定の領域に構成されている。画像処理部103と、中間画像格納領域105は、メモリ107に構成されている。機能ブロックはソフトウェア的に構成され、CPU101により制御される。各機能ブロックは、ハードウェア的に構成することとしてもよい。
インターフェース102は、USBインターフェースである。インターフェース102は、デジタルカメラ200と通信を行い、画像処理対象となる画像データ10を取得する。USBに限らず、デジタルカメラ200内のメモリカード格納された画像データ10を取得可能なインターフェースであればよい。画像処理部103は、インターフェース102を介して取得した画像データに対して、ホワイトバランス処理および色抑制処理を含む画像処理を行い、画像データ20に変換して画像格納部105に格納する。画像処理の詳細は後述する。
本実施例では、デジタルカメラ200は、ユーザの入力に基づき、撮影時の環境条件を画像データ10に設定する機能を備える。画像処理装置100は、画像データ10に設定された環境条件に基づき、ホワイトバランス処理を行う。環境条件の詳細について、図2を用いて説明する。
図2(a)〜(c)は、本実施例における環境条件を説明する説明図である。図2(a)は、撮影時における環境条件の設定方法を説明する説明図である。デジタルカメラ200の背面には、液晶パネルDSPと操作部210とが備えられている。操作部210は、操作ボタン201,202,203,204,205から構成される。デジタルカメラ200を使用して撮影を行うユーザは、撮影前に操作ボタン201〜205を操作して液晶パネルDSPに環境条件の設定メニューを表示する。図の液晶パネルDSPに環境条件の設定メニューを示した。
図示するように、環境条件として「晴天」、「曇天」等が表示され、各環境条件と共にラジオボタン221,222,223,224が表示される。ユーザは、操作ボタン201〜205を操作して所望の環境条件を選択する。本実施例では、環境条件として「晴天」を選択することとした。
図2(b)は、画像データ10のデータ構成を例示する説明図である。画像データ10は、Exif情報11と、データ12とから構成されている。撮影時に設定した環境条件は、Exif情報11に設定されている。Exif情報の内容の一例を、図2(c)を用いて説明する。
図2(c)は、Exif情報11の設定内容を例示する説明図である。Exif情報11には、図示するように、「画像タイトル」、「撮影日時」などの画像データ10に関する情報とともに、「光源情報」「色空間情報」、「ISO感度」、「露出時間」、「被写体距離」、「焦点距離」等の画像データ10の撮影時の撮影環境が記録されている。図に破線で示すように、画像データ10の「光源情報」は、「晴天」と設定されている。Exif情報11は、簡易に参照することができ、種々の値を取得することができるため、光源種の判断材料として好適である。
A2.画像処理:
図3は、本実施例における画像処理を説明するブロックチャートである。画像処理部103は、図示するように、機能ブロックとして、欠陥画素補正処理部150と、プレ補正処理部151と、色補間処理部152と、色抑制処理部153と、ホワイトバランス処理部155と、色変換処理部154と、逆γ補正処理部156とから構成されている。画像処理部103による画像処理は、デジタルカメラ200から、インターフェース102を介して画像データ10を受け取ることにより開始される。
欠陥画素補正処理部150は、画像データ10の入力を検出すると、画像データ10に対して、欠陥画素を補正する処理を行う。欠陥画素とは、撮像素子を構成する画素に欠陥画素が含まれている場合に、撮像された画像データ10の欠陥画素に対応する画素を指しており、かかる画素データには、不正確な信号情報が設定された状態となっている。欠陥画素補正処理部150は、欠陥画素の周囲の画素の信号情報に基づき、かかる欠陥画素の画素値を補正する。
プレ補正処理部151は、画像データの無彩色軸を、標準光源における無彩色軸に調整する処理である。標準光源とは、本実施例では、太陽光と近似する色温度を有する光源とする。プレ補正処理部151は、本発明の「第1のマッピング処理部」に当たる。
次に、色補間処理部152は、欠陥補正後の画像データに対して、色補間処理を実行する。色補間処理は、画像データ10を構成する各画素データのフィルタ色以外の色成分を算出し、画素データごとにR,G,Bの各色成分の画素値を有するように、欠けているデータを補完する処理である。色補間処理によって、デジタルカメラ200の機器特性に依存した色空間におけるRGBデータが生成される。色補間処理部152は、生成された画像データである中間画像データ15を中間画像格納領域105に格納する。本実施例では、撮像素子としてCCDを用いているため、生成される色空間をCCDRGB色空間と呼ぶこととする。
色抑制処理部153は、中間画像格納領域105に格納されている色補間処理後の中間画像データ15に対して色抑制処理を実行する。色抑制処理は、R,G,Bの各色成分を変化させ、彩度を抑圧する処理である。色抑制処理によって、高輝度の無彩色を撮像した際に、各色成分のフィルタ透過率の相異による偽色の発生や色飛びが抑制される。かかる処理は、本発明の要部であり、詳細は後述する。色抑制処理部153は、本発明の「第2のマッピング処理部」に当たる。
次に、色変換処理部154は、色抑制処理後の中間画像データ15に対して、色変換処理を行う。色変換処理とは、画像データの色空間を、目的に応じて適切な色空間へ変換する処理である。本実施例では、CCDRGB色空間から、RGB色空間へ変換する。
ホワイトバランス処理部155は、色変換処理後の中間画像データ15に対して、ホワイトバランス処理を実行する。ホワイトバランス処理とは、光源が異なる場合に、撮像した画像に実際の被写体の色とは異なる色が付くことを防止する処理であり、各色信号値に対して、光源によって異なるゲイン量を乗算することにより実行される。ゲイン量とは、本発明における「係数」に該当する。ホワイトバランス処理部155は、本発明における「係数設定部」および「色空間調整部」に当たる。光源によって異なるゲイン量の一例を、図4を用いて説明する。
図4は、本実施例におけるゲイン量の一例を示す説明図である。ゲイン表50は、各種光源によって特定される各色信号のゲイン量を表している。ゲイン表50は、「光源種」と、「Rgain」と、「Ggain」と、「Bgain」とから構成されている。「光源種」は、光源の種類を表す。「Rgain」はR信号のゲイン量を表し、「Ggain」はG信号のゲイン量を表し、「Bgain」は、B信号のゲイン量を表す。
本実施例では、光源情報としてExif情報11に「晴天」と設定されているため、光源種が「晴天」であるゲイン量を用いる。図示するように、光源種が「晴天」と設定されている画像データに対して、ホワイトバランス処理を行う際のゲイン量は、「Rgain」は「1.90」、「Ggain」は「1.00」、「Bgain」は「1.71」である。
図3に戻り説明を続ける。逆γ補正処理部156は、色変換後の画像データ10に対して、出力機器の特性を示すガンマ値を使用して逆ガンマ補正を実行する。
画像処理部103は、以上の処理を行い、RAW形式の画像データ10を、ビットマップ形式の画像データ20に変換する。画像データ20は、画像格納部105に格納される。
画像処理部103は、上述の処理と併せて、例えば、コントラスト、色彩、シャープネスの補正等、一般的な画質調整処理を実行することとしてもよい。
図5は、本実施例におけるCCDRGB色空間を模式的に示した図である。プレ補正処理部151によるプレ補正処理前のCCDRGB色空間を表している。CCDRGB色空間300(以降、色空間300と呼ぶこととする)とは、CCDにより撮像した際に表現する事のできる信号の集合を表している。色空間300は、図示するように、色信号の3色の成分であるR成分、G成分、B成分を軸とした表色座標系において、3次元的に略立方体となるよう構成されている。色空間300において、全ての色信号の値が「0」のとき、すなわち、彩度「0」、かつ、輝度「0」のときには「黒色(Bk)」となり、かかる表色座標系の原点を表す。無彩色軸310は、撮像時の光源により特定される彩度「0」となる軸である。
本実施例における撮像素子であるCCDには、RGBの各色成分を透過するフィルタが配置されている。標準光源において得られる色空間では、R成分、G成分、B成分が等量となる信号の集合が無彩色軸を形成するが、本実施例における色空間300では、色成分ごとにフィルタを透過する透過率が異なるため、各色成分は、同量のときに飽和せず、別々に飽和する。本実施例の色空間300では、白色などの明るい無彩色を撮像した際に、G成分、B成分、R成分の順に飽和するものとする。図示するように、G成分が飽和する点を飽和点P1、B成分が飽和する点を飽和点P2、R成分が飽和する点を飽和点P3とよぶこととする。飽和点P1およびP2を結ぶ線分を飽和線分320と呼ぶこととし、同様に、飽和点P2およびP3を結ぶ線分を飽和線分330と呼ぶこととする。本実施例における無彩色軸310は、各色成分の色成分比が同一の信号の集合から形成されている。
図6(a)、(b)は、本実施例におけるプレ補正処理を説明する説明図である。図6(a)は、プレ補正処理部151が行うプレ補正処理の式である。標準光源における無彩色軸を、色空間300における無彩色軸とする処理である。図中右上に示すように、色空間300において、任意の色信号値をD(r,g,b)、無彩色軸310のR信号、G信号、B信号の信号比を、Rg,Gg,Bgとし、また、R成分の飽和値をRs、G成分の飽和値をGs、B成分の飽和値をBsとする。
プレ補正処理部151が行うプレ補正処理の計算式は以下の通りである。ra,ga,baは、プレ補正処理後の信号値である。
式(1)
ra=r/Rg;
ga=g/Gg;
ba=b/Bg;
Rsa=Rs/Rg;
Gsa=Gs/Gg;
Bsa=Bs/Bg;
図6(b)は、プレ補正処理後の色空間400である。無彩色軸410は、色空間400における彩度「0」となる信号値の集合を表している。飽和点P1では、3色の色成分が等量のときに、G成分が飽和する。図に一点鎖線で示す飽和線分420、430は、飽和線分320、330に対応する線分である。
図7は、本実施例における色抑制処理を説明するフローチャートである。プレ補正処理後の画像データに対して色補間処理が実行され生成された中間画像データ15に対して、色抑制処理部153が行う処理である。
色抑制処理部153は、マッピング対象とすべき領域を選択する(ステップS11)。色抑制処理部153は、式(2)を適用して処理を実行する。
式(2)
ra+ba>2*Bsa and
ra ≦Rsa and
ba ≦Bsa;
次に、色抑制処理部153は、式(2)により選択された領域内の色信号のB成分を伸張する(ステップS12)。色抑制処理部153は、式(3)を適用してかかる処理を実行する。
式(3)
ra=ra;
ba=ra+2*ba−2*Bsa;
図8は、色抑制処理部153が行うマッピング処理を模式的に示す説明図であり、図7のステップS11〜S12において行われる処理である。図8(a)は、本実施例におけるBkを原点とするB−R座標系500を示している。無彩色線440は、飽和線分420を延長した直線である。また、直線450は、無彩色線440が、和線分430に対して対称となる直線である。かかる直線450は、以下の式で表すことができる。
式(4)
ra+ba=2Bsa;
すなわち、式(2)が表す領域は、図にハッチングを付した領域510であり、R,B成分が、P2−P3−Q2'に含まれる値を有する信号からなる領域である。式(3)は、G成分に関係なく、B成分を変化させ、領域510内の任意の信号D1(ra,ba)を、D1'(ra、ba')に移動する式である。
図8(b)は、式(3)を行った後の色空間400を示す。図示するように、Q2'−P3−P2−Q5−Q6−Q4'から構成されるマッピング候補領域800内の信号は、矢印A方向に移動し、Q2−P3−P2−Q5−Q6−Q4から構成される領域にマッピングされる。
図7に戻り説明を続ける。色抑制処理部153は、次に、飽和線分420の周囲の領域のうち、マッピング対象とすべき領域を選択する(ステップS13)。色抑制処理部153は、式(5)を適用してかかる処理を実行する。
式(5)
ra+ga>2*Gsa and
ra−ba≦0 and
ra ≦Rsa and
ga ≦Gsa
次に、色抑制処理部153は、式(5)により選択された領域内の色信号のG成分を伸張する(ステップS17)。色抑制処理部153は、式(6)を適用してかかる処理を実行する。
式(6)
ra'=ra;
ga'=ra+2*ga−2*Gsa;
ba'=ba;
図9は、本実施例におけるマッピング処理を模式的に示す説明図であり、図7のステップS13、S17において行われる処理を示している。図9(a)は、本実施例におけるBkを原点とするB−R座標系500および、R−G座標系600を示している。直線460は、以下の式により表される。
式(7)
ra+ga=2*Gsa;
すなわち、式(5)が表す領域は、図9(a)にハッチングで示す領域520および610であり、R,B成分が、P1−P2−Q7に含まれる値を有する信号で、かつ、R,G成分が、P2−Q7−Q10の領域に含まれる値を有する信号の集合からなる領域である。かかる領域は、図9(b)において、ハッチングを付したマッピング候補領域810である。
図9(b)に示すように、P1−P2−Q7−Q10ら構成されるマッピング候補領域810内の信号は、矢印B方向に移動され、P1−P2−Q7−Q3から構成される領域にマッピングされる。
図7に戻り説明を続ける。色抑制処理部153は、更に、飽和線分430の周囲の領域のうち、マッピング対象とすべき領域を選択する。色抑制処理部153は、式(8)を適用してかかる処理を実行する。式(8)により選択される領域内であるか否かの判断を行う(ステップS14)。
式(8)
ga+ba>2*Gsa and
ra−ba>0 and
ga ≦Gsa and
ba ≦Rsa;
次に、色抑制処理部153は、式(8)により選択された領域内(ステップS14:YES)の色信号のG成分を伸張する(ステップS15)。色抑制処理部153は、式(9)を適用してかかる処理を実行する。
式(9)
ra'=ra;
ga'=ra+2*ga−2*Gsa;
ba'=ba;
図10は、本実施例におけるマッピング処理を模式的に示す説明図であり、図7のステップS14〜S15において行われる処理を示している。図10(a)は、本実施例におけるBkを原点とするB−R座標系500および、B−G座標系700を示している。直線480は、以下の式により表される。
式(10)
ga+ba=2*Gsa;
すなわち、式(8)が表す領域は、図10(a)にハッチングで示す領域530および710であり、R,B成分が、P1−Q2−Q7に含まれる値を有する信号で、かつ、G,B成分が、Q7−Q2−Q9の領域に含まれる値を有する信号の集合から構成される領域である。かかる領域は、図10(b)において、ハッチングを付したマッピング候補領域820である。
図10(b)に、図示するように、P1−Q7−Q2−Q9から構成されるマッピング候補領域820内の信号は、G成分が変更され、矢印C方向に移動し、P1−Q7−Q2−Q1から構成される領域にマッピングされる。
図7に戻り説明を続ける。色抑制処理部153は、マッピング候補領域以外の領域内の色信号をそのまま保持する(ステップS16)。色抑制処理部153は、式(11)を適用して本処理を実行する。
式(11)
ra'=ra;
ga'=ga;
ba'=ba;
図11は、本実施例におけるホワイトバランス処理を説明するフローチャートである。本処理は、ホワイトバランス処理部155が、色抑制処理後に行う処理である。
ホワイトバランス処理部155は、輝度情報を取得するために、CCDRGB空間から、Yuv空間に変換する(ステップS20)。Yuv色空間への変換は、以下の式(12)を用いて行う。
式(12)
Y=0.299R+0.587G+0.114B;
U=−0.169R−0.331G+0.500B;
V=0.500R−0.419G−0.081B;
次に、ホワイトバランス処理部155は、ホワイトバランス処理を行う空間が、色抑制処理により拡張された空間であるか否かを判断する(ステップS21)。色抑制処理により拡張された空間でない場合(ステップS21:NO)には、通常のホワイトバランス処理を行う(ステップS22)。すなわち、色抑制処理により拡張されていない空間に存在する、色抑制処理後の各色信号値に、以下の式(13)を適用する。
式(13)
ra"=Rgain*ra'
ga"=Ggain*ga'
ba"=Bgain*ba'
本実施例では、光源情報として「晴天」と設定されているため、図3のゲイン表において示すように、各ゲイン量は、以下の数値をとなる。
Rgain=1.96
Ggain=1.00
Bgain=1.71
ステップS20〜S22までの処理を、図12、図13を用いて説明する。
図12は、本実施例におけるYuv色空間を模式的に表す平面図である。図10のステップS20の処理後の状態を表している。Y軸は輝度を表し、u軸、v軸は色度を表す。Y'軸は、R,G,Bの3色の色成分値が同一の値である座標点の集合を表しており、3色の色成分のバランスが取れている軸である。
色抑制処理によって、A−B−C−Dから構成される領域は、E−F−B−C−D−Gから構成される領域へマッピングされる。例えば、座標点aは座標点a'にマッピングされ、座標点bは座標点b'にマッピングされる。座標点cは、色抑制処理による座標の変化はない。図中、ハッチングを付した領域(H−D−C−B−F)は、色抑制処理後に構成される領域(E−F−B−C−D−G)のうち、色抑制処理前に構成されていた領域(A−B−C−D)と重複する領域である。ホワイトバランス処理部155は、この選択された領域に対して、通常のホワイトバランス処理を適用する。
図13は、本実施例におけるホワイトバランス処理後の状態を示す平面図であるステップS22における処理後のYuv色空間の状態を表している。図12においてハッチングを付した領域(H−D−C−B−F)内に存在する座標点は、本図にハッチングを付した領域(I−J−C−K−L)内の座標点に変更される。Y'軸上の点は、図示するように、輝度軸であるY軸上にマッピングされる。Y軸上の点は、Y"軸上にマッピングされる。
図11に戻り説明を続ける。色抑制処理により拡張された空間である場合(ステップS21:YES)には、ホワイトバランス処理部155は、拡張された空間のゲイン量を算出する(ステップS23)。S23の処理を図14を用いて説明する。
図14は、本実施例におけるYuv色空間を模式的に表す平面図である。図中、E−G−Hから構成される領域が、色抑制処理により拡張された領域であるが、N−G−O−Iから構成される領域は、ステップS21におけるホワイトバランス処理により形成された領域と重複しているため、この重複領域はステップS24における処理対象領域から除外する。
図14に示した、S−J−C−Kから構成される領域は、色抑制処理を行う前のA−B−C−Dから構成される領域に対して、光源種が「晴天」であるゲイン量を用いて、通常のホワイトバランス処理を行った状態を表す領域である。S点はホワイトバランス処理後のR、G、Bの各色成分値の最大値が設定されている。S点における輝度値が、通常のホワイトバランス処理後の輝度値の最大値となる。R、G、Bの各色成分値の最大値を(Rmax'、Gmax'Bmax')と表し、R、G、Bの各成分値をYuvの成分値に変換する行列をMとする。以下の式(14)に示すように、各成分値の最大値と行列Mとの乗算により(y,u,v)の値を求める。
式(14)
Figure 0004552596
次に、求めた(y,u,v)のu,vを「0」とした(y,0,0)と、行列Mの逆行列との乗算によって、S点に対応するY軸上のT点を特定する。T点の座標を、(Rt,Gt,Bt)と表す。以下の式(15)によりT点を特定する。
式(15)
Figure 0004552596
T点を特定した後、ホワイトバランス処理部155は、S点とT点に基づきゲイン量を算出する。算出された各色成分値のゲイン量を、Rgain'、Ggain'、Bgain'とし、E点の座標を(Re,Ge,Be)とすると、各ゲイン量は、以下の式(16)により算出される。
式(16)
Rgain'=Rt/Re;
Ggain'=Gt/Ge;
Bgain'=Bt/Be;
図11に戻り説明を続ける。ホワイトバランス処理部155は、色抑制処理により拡張された空間(E−N−I−O−H)に対して、ステップS23において算出したゲイン量を用いた以下の式(17)を適用し、ホワイトバランス処理を行う。
式(17)
ra"=Rgain'*ra'
ga"=Ggain'*ga'
ba"=Bgain'*ba'
図15は、本実施例におけるホワイトバランス処理後のYuv色空間を表す平面図である。色抑制処理により拡張された領域(E−N−I−O−H)内に存在する座標点は、図にハッチングを付して表した領域(T−N−I)内に存在する座標点に変更される。
以上説明した第1実施例の画像処理システム1000によれば、色抑制処理を行い、原画像の再度の連続性を保持した階調再現を行い偽色の発生を抑制し、かつ、R,G,Bの3色の色成分の色成分比を同一とし、撮影した画像の被写体の色と、現実の被写体の色との差分を低減することができる。
本実施例によれば、色抑制処理において拡張された色空間に存在する色信号に対して、適切なゲイン量を算出し、ホワイトバランス処理を実行することができる。拡張された色空間に対して、通常のゲイン量を使用してホワイトバランス処理を行うと、偽色が発生する場合があるが、拡張された色空間について、適切なゲイン量を算出し、これを使用してホワイトバランス処理を実行するため、偽色の発生を防止することができる。
また、本実施例によれば、Exif情報11に記録された光源情報を参照してゲイン量を設定するため、簡易にゲイン量を特定することができ、処理効率を向上することができる。
B.第2実施例:
上述した第1実施例では、色抑制処理部153が処理を行った画像データに対して、ホワイトバランス処理を行うこととした。以下に説明する第2実施例では、ホワイトバランス処理を行った画像データに対して色抑制処理を行うこととした。
B1.画像処理:
図16は、第2実施例における画像処理を説明するブロックチャートである。画像処理部103は、図示するように、機能ブロックとして、欠陥画素補正処理部150と、プレ補正処理部151と、色補間処理部152と、色抑制処理部153と、ホワイトバランス処理部155と、色変換処理部154と、逆γ補正処理部156とから構成されている。各機能ブロックは、第1実施例と同様の機能を備える。
本実施例では、第1実施例と機能ブロックの処理順序が一部異なる。色補間処理部152によって生成された中間データ35を、ホワイトバランス処理部155が受け取り、ホワイトバランス処理を行う。ホワイトバランス処理部155により処理された中間データ35を、色抑制処理部153が受け取り、色抑制処理を行う。色抑制処理された中間データ35を色変換部が受け取り、色変換処理を行い、逆γ補正処理部156に受け渡す。以降の処理は第1実施例と同様である。
図17は、本実施例におけるホワイトバランス処理および色抑制処理を説明するフローチャートである。本処理は、色補間処理部152による色補間処理により生成される中間画像データ35を、ホワイトバランス処理部155が受け取ることにより開始される。
ホワイトバランス処理部155は、以下の式(18)を適用して、ホワイトバランス処理を実行する(ステップS30)。
(式18)
ra'=Rgain*ra;
ga'=Ggain*ga;
ba'=Bgain*ba;
Rsa'=Rgain*Rsa;
Gsa'=Ggain*Gsa;
Bsa'=Bgain*Bsa;
図18は、本実施例におけるホワイトバランス処理後の状態を説明する平面図である。Y軸は輝度を表し、u軸、v軸は色度を表す。Y'軸は、R,G,Bの3色の色成分値が同一の値である座標点の集合を表しており、3色の色成分のバランスが取れている軸である。
A−B−C−Dから構成される領域は、ホワイトバランス処理部155が色補間処理部152から受け取った中間データ35にYuv色変換を行った結果を表している。ホワイトバランス処理部155がホワイトバランス処理を実行すると、A−B−C−Dから構成される領域は、S−K−C−Jから構成される領域に変更される。たとえば、座標点aは座標点a'へ移動され、座標点bは座標点b'へ移動され、座標点cは座標点c'へ移動される。Y'軸上の点は、図示するように、輝度軸であるY軸上に移動される。Y軸上の点は、Y"軸上に移動される。
図17に戻り説明を続ける。次に、色抑制処理部153は、ホワイトバランス処理後の中間データ35に対して、色抑制処理を実行する(ステップS31〜S37)。本実施例では、色抑制処理に先立ちホワイトバランス処理を行っているため、ra、ga、ba、Rsa、Gsa、Bsa等の各値にゲイン量を乗算したra'、ga'、ba'、Rsa'、Gsa'、Bsa'を用いて、色抑制処理が行われる。詳細な処理は、第1実施例の図7におけるステップS11〜ステップS17において説明した処理と同様の処理であるため、説明を省略する。色抑制処理後の状態を、図19を用いて説明する。
図19は、本実施例における色抑制処理を説明する平面図である。色抑制処理部153は、ホワイトバランス処理後の領域(S−K−C−J)に対して色抑制処理を実行する。図にハッチングで示した領域(W−X−K−C−J−N)は、色抑制処理によりマッピングされた領域である。
以上説明した第2実施例の画像処理システムによれば、ホワイトバランス処理によって各色成分の色成分比を同一とし、色空間のバランスを調整した後に色抑制処理を行うことができる。従って、色抑制処理部153は、ホワイトバランス処理後の各色成分値を用いて、色抑制処理を実行すればよいため、処理効率を向上することができ、画像処理装置の負荷を軽減することができる。
C.変形例:
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができることは言うまでもない。
C1.変形例1:
上述した第1実施例では、画像データ10のExif情報11に、撮影時に設定された光源情報が記録されており、光源情報に基づきゲイン量を決定することとしたが、これに限られない。例えば、図20に示すように、画像処理装置100のディスプレイに、光源情報をユーザに選択させる画面WDを表示し、ユーザに選択させることとしてもよい。こうすれば、後からゲイン量を設定することができ、利便性の向上を図ることができる。
C2.変形例2:
上述した第1実施例、第2実施例では、色補間処理部152が、色補間処理により生成された中間データを中間画像格納領域105に格納することとしたが、他の機能ブロック、例えば、ホワイトバランス処理部155や色抑制処理部153が、各処理の後に格納することとしてもよい。
第1実施例におけるシステム構成を例示する説明図である。 第1実施例における光源情報を説明する説明図である。 第1実施例における画像処理装置の機能ブロックを例示する説明図である。 第1実施例におけるゲイン量を説明する説明図である。 第1実施例におけるRGB色空間を模式的に示した説明図である。 第1実施例におけるプレ補正を説明する説明図である。 第1実施例における色抑制処理を説明するフローチャートである。 第1実施例における色抑制処理を説明する模式図である。 第1実施例における色抑制処理を説明する模式図である。 第1実施例における色抑制処理を説明する模式図である。 第1実施例におけるホワイトバランス処理を説明するフローチャートである。 第1実施例における色抑制処理後のYuv空間の平面図である。 第1実施例におけるホワイトバランス処理を説明する説明図である。 第1実施例における拡張空間のホワイトバランス処理を説明する説明図である。 第1実施例における拡張空間のホワイトバランス処理を説明する説明図である。 第2実施例における画像処理装置の機能ブロックを例示する説明図である。 第2実施例におけるホワイトバランス処理および色抑制処理を説明するフローチャートである。 第2実施例におけるホワイトバランス処理を説明する説明図である。 第2実施例における色抑制処理後のYuv空間の平面図である。 変形例における画面例を例示する説明図である。
符号の説明
1000...画像処理システム
10...画像データ
12...画像データ
15...中間画像データ
20...画像データ
35...中間データ
35...中間画像データ
50...ゲイン表
100...画像処理装置
101...CPU
102...インターフェース
103...画像処理部
104...中間画像格納領域
105...画像格納部
106...ハードディスクドライブ
107...メモリ
221,222,223,224...ラジオボタン
150...欠陥画素補正処理部
151...プレ補正処理部
152...色補間処理部
153...色抑制処理部
154...色変換処理部
155...ホワイトバランス処理部
156...逆γ補正処理部
200...デジタルカメラ
201,202,203,204,205...操作ボタン
210...操作部
300...色空間
310...無彩色軸
320...飽和線分
330...飽和線分
400...色空間

Claims (10)

  1. 3色の色成分で構成される色空間を表す表色座標系によって表される画像データを処理する画像処理装置であって、
    所定の光源下で撮像された、無彩色の被写体を表す画像データにおける、前記3色の色成分の各値を同一の値とする係数を設定する係数設定部と、
    前記係数に基づき、前記色空間に存在する座標点を調整する色空間調整部と、
    前記3色の色成分のうち、第1の色成分が飽和する第1飽和点、第2の色成分が飽和する第2飽和点、および第3の色成分が飽和する第3飽和点を連結して構成される飽和線分上の座標点を、前記調整された色空間における無彩色軸である調整後無彩色軸の飽和点以降にマッピングする第1のマッピング処理部と、
    前記飽和線分に対し飽和点以降の無彩色軸と対称となる直線と飽和線分とにより囲まれる領域内に存在する座標点を、前記直線までの距離に応じて、前記調整後無彩色軸方向へマッピングを行う第2のマッピング処理部とを備える画像処理装置。
  2. 3色の色成分で構成される色空間を表す表色座標系によって表される画像データを処理する画像処理装置であって、
    前記3色の色成分のうち、第1の色成分が飽和する第1飽和点、第2の色成分が飽和する第2飽和点、および第3の色成分が飽和する第3飽和点を連結して構成される飽和線分上の座標点を、所定の光源に基づき特定される無彩色軸の飽和点以降にマッピングする第1のマッピング処理部と、
    前記飽和線分に対し飽和点以降の無彩色軸と対称となる直線と飽和線分とにより囲まれる領域内に存在する座標点を、前記直線までの距離に応じて、前記無彩色軸方向へマッピングを行う第2のマッピング処理部と、
    所定の光源下で撮像された、無彩色の被写体を表す画像データにおける、前記3色の色成分の各値を同一の値とする係数を設定する係数設定部と、
    前記係数に基づき、前記色空間に存在する座標点を調整する色空間調整部とを備える画像処理装置。
  3. 請求項2記載の画像処理装置であって、
    前記色空間調整部は、
    前記第1のマッピング処理部および前記第2のマッピング処理部により、前記画像データの撮像時に特定される色空間の領域外に拡張された拡張色空間に存在する座標点を調整する拡張色空間調整部と、
    前記第1のマッピング処理部および前記第2のマッピング処理部により、前記画像データの撮像時に特定される前記色空間の領域内である通常色空間に存在する座標点を調整する通常空間調整部とを備える画像処理装置。
  4. 請求項3記載の画像処理装置であって、
    前記係数設定部は、前記拡張色空間における前記係数と、前記通常色空間における前記係数とを、個別に設定し、
    前記色空間調整部は、前記個別に設定された係数に基づき、前記座標点の調整を行う画像処理装置。
  5. 請求項4記載の画像処理装置であって、
    前記係数設定部は、更に、
    前記第1のマッピング処理部および前記第2のマッピング処理部による前記マッピング処理後の色空間において、輝度値が最大となる座標点を、前記第1のマッピング処理部および前記第2のマッピング処理部による前記マッピング処理を行わずに、前記通常色空間における前記係数により前記調整を行った場合の輝度値の最高値と同一の輝度値を有する座標点とし、前記拡張色空間における前記係数を設定する画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5いずれか記載の画像処理装置であって、
    更に、
    前記色空間の光源を特定するための光源情報を設定する光源情報設定部を備え、
    前記係数設定部は、前記設定された光源情報に基づき、前記係数を設定する画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項5いずれか記載の画像処理装置であって、
    前記画像データは、撮像時において任意に設定される、前記色空間の光源を特定するための光源情報を有しており、
    前記係数設定部は、前記光源情報により特定される光源に基づき、前記係数を設定する画像処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項7いずれか記載の画像処理装置であって、
    前記色空間調整部は、前記色空間内に存在する座標点に、前記係数を乗算することにより、前記調整を行う画像処理装置。
  9. 3色の色成分で構成される色空間を表す表色座標系によって表される画像データを処理する画像処理方法であって、
    (a)所定の光源下で撮像された、無彩色の被写体を表す画像データにおける、前記3色の色成分の各値を同一の値とする係数を設定する工程と、
    (b)前記係数に基づき、前記色空間に存在する座標点を調整する工程と、
    (c)前記3色の色成分のうち、第1の色成分が飽和する第1飽和点、第2の色成分が飽和する第2飽和点、および第3の色成分が飽和する第3飽和点を連結して構成される飽和線分上の座標点を、前記調整された色空間における無彩色軸である調整後無彩色軸の飽和点以降にマッピングする工程と、
    (d)前記飽和線分に対し飽和点以降の無彩色軸と対称となる直線と飽和線分とにより囲まれる領域内に存在する座標点を、前記直線までの距離に応じて、前記調整後無彩色軸方向へマッピングを行う工程とを備える画像処理方法。
  10. 3色の色成分で構成される色空間を表す表色座標系によって表される画像データを処理する画像処理方法であって、
    (a)前記3色の色成分のうち、第1の色成分が飽和する第1飽和点、第2の色成分が飽和する第2飽和点、および第3の色成分が飽和する第3飽和点を連結して構成される飽和線分上の座標点を、所定の光源に基づき特定される無彩色軸の飽和点以降にマッピングする工程と、
    (b)前記飽和線分に対し飽和点以降の無彩色軸と対称となる直線と飽和線分とにより囲まれる領域内に存在する座標点を、前記直線までの距離に応じて、前記無彩色軸方向へマッピングを行う工程と、
    (c)所定の光源下で撮像された、無彩色の被写体を表す画像データにおける、前記3色の色成分の各値を同一の値とする係数を設定する工程と、
    (d)前記係数に基づき、前記色空間に存在する座標点を調整する工程とを備える画像処理方法。
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