JP4229125B2 - 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、4軸を回転要素とするラビニョオ型プラネタリギヤセットに共線図における回転速度順に第1モータ/ジェネレータ,エンジン,駆動軸,第2モータ/ジェネレータをそれぞれ接続し、第1モータ/ジェネレータおよび第2モータ/ジェネレータと電力をやりとりするバッテリを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、駆動軸に要求される目標トルクと駆動軸の回転数との積としての基本発電力をエンジン始動に必要なエンジン始動要求電力およびバッテリ充放電可能電力から設定される電気走行可能電力と比較すると共に比較した結果に基づいてエンジンを間欠運転することにより、エネルギ効率の向上を図っている。
特開2003−336700号公報
ところで、こうした動力出力装置では、ドライバビリティを考慮して、バッテリ充放電可能電力に基づいてエンジンの間欠運転の許可を判定すると共にエンジンの間欠運転の許可が判定されたときに基本発電力に基づいてエンジンを間欠運転するものがある。バッテリは温度低下に比して充放電に伴う損失などによる温度上昇が生じやすく、バッテリ充放電可能電力は比較的低温領域で温度が高いほど大きくなると共に比較的高温領域で温度が高いほど小さくなるため、この場合には、こうしたバッテリの特性を考慮してエンジンの間欠運転の許可をより適正に判定することが望ましい。なお、ドライバビリティの他にエンジンの始動性も考慮してバッテリ充放電可能電力を用いてエンジンの間欠運転の許可を判定するものもある。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法は、エネルギ効率の向上を図ることを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法は、内燃機関の間欠運転の許可の判定をより適正に行なうことを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
前記駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、
前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段の温度を検出する温度検出手段と、
前記検出された蓄電手段の温度に基づいて該蓄電手段の出力制限を設定する出力制限設定手段と、
前記検出された蓄電手段の温度が所定温度以上のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定し、前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と前記第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定する判定手段と、
前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の動力出力装置では、蓄電手段の温度が所定温度以上のときには蓄電手段の温度に基づいて設定される蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて内燃機関の間欠運転を伴って駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電動機とを制御し、蓄電手段の温度が所定温度未満のときには蓄電手段の温度に基づいて設定される蓄電手段の出力制限と第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて内燃機関の間欠運転を伴って駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電動機とを制御する。即ち、蓄電手段の出力制限と蓄電手段の温度に基づく所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定するのである。これにより、ドライバビリティの観点からの蓄電手段の出力制限に基づく内燃機関の間欠運転の許可を、蓄電手段の温度に拘わらず一定の所定値を用いて判定するものに比してより適正に判定することができる。この結果、エネルギ効率の向上を図ることができる。
こうした本発明の第1の動力出力装置において、前記判定手段は、前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度以上のときには前記設定された蓄電手段の出力制限が前記第1の所定値以上のときに前記内燃機関の間欠運転の許可を判定し、前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには前記設定された蓄電手段の出力制限が前記第2の所定値以上のときに前記内燃機関の間欠運転の許可を判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、蓄電手段の温度に拘わらず蓄電手段の出力制限が第1の所定値以上のときに内燃機関の間欠運転の許可を判定するものに比して内燃機関の間欠運転の許可を判定する蓄電手段の温度範囲を広くすることができる。
また、本発明の第1の動力出力装置において、前記判定手段は、前記蓄電手段から放電可能な電力量が所定電力量以上のとき、前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度以上のときに前記設定された蓄電手段の出力制限が前記第1の所定値に略等しくなる温度以下で且つ前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときに前記設定された蓄電手段の出力制限が前記第2の所定値に略等しくなる温度以上の温度を前記所定温度として用いる手段であるものとすることもできる。ここで、「所定温度」は、例えば、20℃や25℃などの値を用いることができる。
さらに、本発明の第1の動力出力装置において、前記判定手段は、ヒステリシスをもって前記内燃機関の間欠運転の禁止を判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の間欠運転の許可および禁止の判定が頻繁に変更されるのを抑制することができる。
あるいは、本発明の第1の動力出力装置において、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続されると共に前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で電力と動力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、電力動力入出力手段により内燃機関をモータリングして始動するものにおいて、内燃機関の始動性の観点からの蓄電手段の出力制限に基づく内燃機関の間欠運転の許可を、蓄電手段の温度に拘わらず一定の所定値を用いて判定するものに比してより適正に判定することができる。この場合、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の第2の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
該内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、
該発電手段と電力母線を共通とし、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
前記電力母線を介して前記発電手段および前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段の温度を検出する温度検出手段と、
前記検出された蓄電手段の温度に基づいて該蓄電手段の出力制限を設定する出力制限設定手段と、
前記検出された蓄電手段の温度が所定温度以上のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定し、前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と前記第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定する判定手段と、
前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の動力出力装置では、蓄電手段の温度が所定温度以上のときには蓄電手段の温度に基づいて設定される蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて内燃機関の間欠運転を伴って駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と発電手段と電動機とを制御し、蓄電手段の温度が所定温度未満のときには蓄電手段の温度に基づいて設定される蓄電手段の出力制限と第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて内燃機関の間欠運転を伴って駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と発電手段と電動機とを制御する。即ち、蓄電手段の出力制限と蓄電手段の温度に基づく所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定するのである。これにより、蓄電手段の出力制限に基づく内燃機関の間欠運転の許可を、蓄電手段の温度に拘わらず一定の所定値を用いて判定するものに比してより適正に判定することができる。この結果、エネルギ効率の向上を図ることができる。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の第1または第2の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、前記駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、前記蓄電手段の温度を検出する温度検出手段と、前記検出された蓄電手段の温度に基づいて該蓄電手段の出力制限を設定する出力制限設定手段と、前記検出された蓄電手段の温度が所定温度以上のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定し前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と前記第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定する判定手段と、前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段とを備える動力出力装置や、内燃機関と、該内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、該発電手段と電力母線を共通とし前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記電力母線を介して前記発電手段および前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、前記蓄電手段の温度を検出する温度検出手段と、前記検出された蓄電手段の温度に基づいて該蓄電手段の出力制限を設定する出力制限設定手段と、前記検出された蓄電手段の温度が所定温度以上のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定し前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と前記第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定する判定手段と、前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する制御手段とを備える動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなることを要旨とする。
この本発明の車両では、上述のいずれかの態様の本発明の第1または第2の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、ドライバビリティの観点からの蓄電手段の出力制限に基づく内燃機関の間欠運転の許可を、蓄電手段の温度に拘わらず一定の所定値を用いて内燃機関の間欠運転の許可を判定するものに比してより適正に判定することができ、エネルギ効率の向上を図ることができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の第1の動力出力装置の制御方法は、
駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記蓄電手段の温度が所定温度以上のときには該蓄電手段の温度に基づいて設定される該蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御し、
前記蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには該蓄電手段の温度に基づいて設定される該蓄電手段の出力制限と前記第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する
ことを要旨とする。
この本発明の第1の動力出力装置の制御方法によれば、蓄電手段の温度が所定温度以上のときには蓄電手段の温度に基づいて設定される蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて内燃機関の間欠運転を伴って駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電動機とを制御し、蓄電手段の温度が所定温度未満のときには蓄電手段の温度に基づいて設定される蓄電手段の出力制限と第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて内燃機関の間欠運転を伴って駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電動機とを制御する。即ち、蓄電手段の出力制限と蓄電手段の温度に基づく所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定するのである。これにより、ドライバビリティの観点からの蓄電手段の出力制限に基づく内燃機関の間欠運転の許可を、蓄電手段の温度に拘わらず一定の所定値を用いて判定するものに比してより適正に判定することができる。この結果、エネルギ効率の向上を図ることができる。
本発明の第2の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、該発電手段と電力母線を共通とし前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記電力母線を介して前記発電手段および前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記蓄電手段の温度が所定温度以上のときには該蓄電手段の温度に基づいて設定される該蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、
前記蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには該蓄電手段の温度に基づいて設定される該蓄電手段の出力制限と前記第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する
ことを要旨とする。
この本発明の第2の動力出力装置の制御方法によれば、蓄電手段の温度が所定温度以上のときには蓄電手段の温度に基づいて設定される蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて内燃機関の間欠運転を伴って駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と発電手段と電動機とを制御し、蓄電手段の温度が所定温度未満のときには蓄電手段の温度に基づいて設定される蓄電手段の出力制限と第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて内燃機関の間欠運転を伴って駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と発電手段と電動機とを制御する。即ち、蓄電手段の出力制限と蓄電手段の温度に基づく所定値とに基づいて内燃機関の間欠運転の許可を判定するのである。これにより、蓄電手段の出力制限に基づく内燃機関の間欠運転の許可を、蓄電手段の温度に拘わらず一定の所定値を用いて判定するものに比してより適正に判定することができる。この結果、エネルギ効率の向上を図ることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からのバッテリ温度tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量SOCも演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ温度tb,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ温度tbは、温度センサ51により検出されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ温度tbとバッテリ50の残容量SOCとに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ温度tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定すると共にバッテリ50の残容量SOCに基づいて入力制限用補正係数k1と出力制限用補正係数k2とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に入出力制限用補正係数k1,k2を乗じて入出力制限Win,Woutを設定することができる。図3にバッテリ温度tbと入出力制限Win,Woutの基本値との関係の一例を示し、図4にバッテリ50の残容量SOCと入力制限用補正係数k1および出力制限用補正係数k2との関係の一例を示す。ここで、図3中、所定温度tbrefは、実施例では、基準温度として25℃に設定するものとした。また、バッテリ50の残容量SOCが所定残容量S1以上のときには、図4に示すように、出力制限用補正係数k2に値1が設定されるため、出力制限Woutの基本値がそのまま出力制限Woutとして設定されることになる。
こうしてデータを入力すると、間欠運転許可判定フラグFの値を調べる(ステップS110)。ここで、間欠運転許可判定フラグFは、エンジン22の間欠運転が許可されるか否かを示すフラグであり、後述のステップS190,S200で、間欠運転が許可されるときには値1が設定され、間欠運転が許可されない即ち禁止されるときには値0が設定される。
間欠運転許可判定フラグFが値0のときには、エンジン22の間欠運転は禁止されていると判断し、バッテリ温度tbを所定温度tbrefと比較し(ステップS120)、バッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときには所定値W1を閾値Wrefに設定し(ステップS130)、バッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときには所定値W1よりも小さい所定値W2を閾値Wrefに設定する(ステップS140)。ここで、閾値Wrefは、エンジン22の間欠運転を許可するか否かを判定するために用いられるものである。また、所定値W1は、ドライバビリティやエンジン22の始動性などを考慮して、モータMG2の定格などに基づいて定められる。いま、バッテリ50の出力制限Woutが比較的小さいときを考える。このときには、後述のステップS260〜S280でモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する際に、モータMG2からリングギヤ軸32aに出力可能なトルクがバッテリ50の出力制限Woutにより比較的大きく制限されることになるため、エンジン22を停止するとドライバビリティが悪化することがある。また、エンジン22が始動される際には、モータMG2からリングギヤ軸32aにトルクを出力するための電力に加えてモータMG1によりエンジン22をモータリングするための電力も必要となるため、出力制限Woutが比較的小さいとエンジン22の始動性が悪化することがある。こうした不都合を解消するために、実施例では、所定値W1を定める際にドライバビリティやエンジン22の始動性などを考慮するものとした。なお、所定値W1は、ドライバビリティだけを考慮して定めるものとしてもよい。バッテリ50の出力制限Woutと所定値W1および所定値W2との関係を図5に示す。同図には、後述の所定値(W1−his)および所定値(W2−his)も併せて示した。なお、実施例では、バッテリ50の残容量SOCが所定残容量S1以上のとき、即ちバッテリ50の出力制限Woutの基本値がそのまま出力制限Woutとして設定されるときを考えるものとする。続いて、バッテリ50の出力制限Woutを閾値Wrefと比較し(ステップS180)、バッテリ50の出力制限Woutが閾値Wref以上のときには間欠運転許可判定フラグFに値1を設定し(ステップS190)、バッテリ50の出力制限Woutが閾値Wref未満のときには間欠運転許可判定フラグFに値0を設定する(ステップS200)。このように、エンジン22の間欠運転が禁止されているときには、バッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときにはバッテリ50の出力制限Woutが所定値W1以上になったときにエンジン22の間欠運転を許可し、バッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときにはバッテリ50の出力制限Woutが所定値W1より小さい所定値W2以上になったときにエンジン22の間欠運転を許可するのである。これをバッテリ温度tbの観点から考えると、バッテリ温度tbが、バッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときにバッテリ50の出力制限Woutが所定値W1に等しくなる温度t1以下で且つバッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときにバッテリ50の出力制限Woutが所定値W2に等しくなる温度t2以上のときにエンジン22の間欠運転を許可することになる。いま、エンジン22の間欠運転が禁止されているときを考えている。バッテリ50は、充放電に伴う損失などによってバッテリ温度tbが上昇するため、温度上昇が温度低下に比して起こりやすい。また、バッテリ50の出力制限Woutは、図5に示すように、バッテリ温度tbが比較的低い領域では温度が高いほど大きくなりバッテリ温度tbが比較的高い領域では温度が高いほど小さくなる。これらより、バッテリ50の出力制限Woutを大きくするために、バッテリ温度tbが比較的高い領域でバッテリ温度tbを低下させることは比較的難しいが、バッテリ温度tbが比較的低い領域でバッテリ温度tbを上昇させることは比較的容易である。したがって、バッテリ温度tbが比較的低い領域では、所定値W1より小さい所定値W2を用いてエンジン22の間欠運転を許可したとしても、バッテリ温度tbが上昇しやすいため、ドライバビリティがそれほど悪化することはない。以上より、実施例では、エンジン22の間欠運転が禁止されているときには、バッテリ温度tbが温度t2以上で且つ温度t1以下となる温度範囲内のときにエンジン22の間欠運転を許可するものとした。この結果、バッテリ温度tbがバッテリ50の出力制限Woutが所定値W1以上となる温度範囲内のときにエンジン22の間欠運転を許可するものに比して間欠運転を許可する温度範囲を低温側に広くすることができ、エネルギ効率の向上を図ることができる。
ステップS110で間欠運転許可判定フラグFが値1のときには、エンジン22の間欠運転は許可されていると判断し、バッテリ温度tbを所定温度tbrefと比較し(ステップS150)、バッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときには所定値(W1−his)を閾値Wrefに設定し(ステップS160)、バッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときには所定値(W2−his)を閾値Wrefに設定し(ステップS170)、バッテリ50の出力制限Woutを閾値Wrefと比較し(ステップS180)、バッテリ50の出力制限Woutが閾値Wref以上のときには間欠運転許可判定フラグFに値1を設定し(ステップS190)、バッテリ50の出力制限Woutが閾値Wref未満のときには間欠運転許可判定フラグFに値0を設定する(ステップS200)。ここで、「his」は、ヒステリシスの程度を示すものであり、バッテリ50の温度特性などにより定められる。バッテリ50の出力制限Woutと所定値(W1−his)および所定値(W2−his)との関係については前述の図5に示した。いま、エンジン22の間欠運転が許可されているときを考えているから、バッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときにはバッテリ50の出力制限Woutが所定値(W1−his)未満になったときにエンジン22の間欠運転を禁止し、バッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときにはバッテリ50の出力制限Woutが所定値(W2−his)未満になったときにエンジン22の間欠運転を禁止することになる。これをバッテリ温度tbの観点から考えると、バッテリ温度tbが、バッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときにバッテリ50の出力制限Woutが所定値(W1−his)に等しくなる温度t3より高いとき又はバッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときにバッテリ50の出力制限Woutが所定値(W2−his)に等しくなる温度t4より低いときにエンジン22の間欠運転を禁止することになる。以上説明したように、実施例では、エンジン22の間欠運転が禁止されているときにはバッテリ温度tbが温度t2以上且つ温度t1以下のときにエンジン22の間欠運転を許可し、エンジン22の間欠運転が許可されているときにはバッテリ温度tbが温度t2より低い温度t4より低いとき又はバッテリ温度tbが温度t1より高い温度t3より高いときにエンジン22の間欠運転を禁止するのである。したがって、エンジン22の間欠運転の許可と禁止とをヒステリシスをもって判定することになるから、エンジン22の間欠運転の許可と禁止とが頻繁に変更されるのを抑制することができる。
次に、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*と車両に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS210)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図6に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数を乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、間欠運転許可判定フラグFの値を調べ(ステップS220)、間欠運転許可判定フラグFが値1のときには、エンジン22の間欠運転が許可されていると判断し、要求パワーPe*を閾値Prefと比較する(ステップS230)。ここで、閾値Prefは、エンジン22の特性などにより定められ、エンジン22を効率よく運転可能なパワーの下限値などに設定される。要求パワーPe*が閾値Pref以上のときには、エンジン22が停止されているか否かを判定し(ステップS232)、エンジン22が停止されているときにはモータMG1によりエンジン22をモータリングして始動し(ステップS234)、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS240)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図7に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(=Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS250)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図8に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS260)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS270)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS280)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図8の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS290)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ステップS230で要求パワーPe*が閾値Pref未満のときには、エンジン22が停止されるようエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*に値0を設定し(ステップS300)、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定し(ステップS310)、前述したステップS260〜S290の処理を実行して駆動制御ルーチンを終了する。値0の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信したエンジンECU24は、エンジン22を停止する。このように、ステップS220で間欠運転許可判定フラグFが値1のときには、エンジン22の間欠運転が許可されていると判断し、要求パワーPe*に応じてエンジン22を間欠運転するのである。この結果、エネルギ効率の向上を図ることができる。
一方、ステップS220で間欠運転判定フラグFが値0のときには、エンジン22の間欠運転は禁止されていると判断し、ステップS240〜S290の処理を実行して駆動制御ルーチンを終了する。この場合には、エンジン22を継続して運転することにより、ドライバビリティの悪化を抑制している。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22の間欠運転が禁止されているときには、バッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときにはバッテリ50の出力制限Woutが所定値W1以上のときにエンジン22の間欠運転を許可し、バッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときにはバッテリ50の出力制限Woutが所定値W1より小さい所定値W2以上のときにエンジン22の間欠運転を許可するから、バッテリ温度tbに拘わらずバッテリ50の出力制限Woutが所定値W1以上のときにエンジン22の間欠運転を許可するものに比してエンジン22の間欠運転を許可する温度範囲を広くすることができ、エネルギ効率の向上を図ることができる。
また、実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22の間欠運転の許可と禁止とをヒステリシスをもって判定するから、エンジン22の間欠運転の許可と禁止とが頻繁に変更されるのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、基準温度として25℃を所定温度tbrefとして用いるものとしたが、25℃に限られず、例えば、15℃や20℃,30℃などのようにバッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときにバッテリ50出力制限Woutが所定値W1以上となる温度範囲とバッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときにバッテリ50の出力制限Woutが所定値W2以上となる温度範囲とが存在する温度であればよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ50の残容量SOCが所定残容量S1以上のとき即ち図4の出力制限用補正係数k2が値1のときについて説明したが、バッテリ50の残容量SOCが所定残容量S1未満であってもバッテリ50の出力制限Woutが所定値W1以上となる温度範囲があるときには、同様にエンジン22の間欠運転を許可および禁止すればよい。バッテリ50の残容量SOCが所定残容量S1より小さい所定残容量S2のときのバッテリ50の出力制限Woutと所定値W1,W2,(W1−his),(W2−his)との関係を図9に示す。同図には、参考のためにバッテリ50の残容量SOCが所定残容量S1以上のときのバッテリ50の出力制限Woutを破線で示した。図中、「t5」はバッテリ50の残容量SOCが所定残容量S2のときであってバッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときにバッテリ50の出力制限Woutが所定値W1に等しくなる温度であり、「t6」は残容量SOCが所定残容量S2のときであってバッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときに出力制限Woutが所定値W2に等しくなる温度であり、「t7」は残容量SOCが所定残容量S2のときであってバッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときに出力制限Woutが所定値(W1−his)に等しくなる温度であり、「t8」は残容量SOCが所定残容量S2のときであってバッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときに出力制限Woutが所定値(W2−his)に等しくなる温度である。図示するように、残容量SOCが所定残容量S2のときには、残容量SOCが所定残容量S1以上のときに比してエンジン22の間欠運転を許可する温度範囲は狭くなる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ヒステリシスをもってエンジン22の間欠運転を禁止するものとしたが、ヒステリシスを持たないものとしてもよい。この場合、エンジン22の間欠運転が許可されているか否かに拘わらず、バッテリ温度tbが所定温度tbref以上のときには、バッテリ50の出力制限Woutが所定値W1以上のときにエンジン22の間欠運転を許可すると共にバッテリ50の出力制限Woutが所定値W1未満のときにエンジン22の間欠運転を禁止し、バッテリ温度tbが所定温度tbref未満のときには、バッテリ50の出力制限Woutが所定値W1より小さい所定値W2以上のときにエンジン22の間欠運転を許可すると共にバッテリ50の出力制限Woutが所定値W2未満のときにエンジン22の間欠運転を禁止すればよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図10における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図11の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、動力分配統合機構30にエンジン22とモータMG1と駆動軸とを接続すると共に駆動軸にモータMG2とを接続し、モータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50を備える構成としたが、車軸に連結された駆動軸にエンジンからの動力を出力することができると共にモータからの動力を出力することができるタイプであれば、如何なる構成としても構わない。また、エンジンと、エンジンからの動力を用いて発電する発電機と、発電機と電力母線を共通とし駆動輪に連結された駆動軸に動力を出力可能なモータと、電力母線を介して発電機およびモータと電力をやりとりするバッテリとを備える構成としてもよい。
実施例では、動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車について説明したが、こうした動力出力装置を自動車以外の車両や船舶,航空機などに搭載するものとしてもよいし、動力出力装置の形態や動力出力装置の制御方法の形態としてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 バッテリ50におけるバッテリ温度tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示す説明図である。 バッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す説明図である。 バッテリ50の出力制限Woutと所定値W1,W2,(W1−his),(W2−his)との関係の一例を示す説明図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 バッテリ50の残容量SOCが所定残容量S2のときのバッテリ50の出力制限Woutと所定値W1,W2,(W1−his),(W2−his)との関係の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b,64a,64b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (10)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    前記駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、
    前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
    前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、
    前記蓄電手段の温度を検出する温度検出手段と、
    前記検出された蓄電手段の温度に基づいて該蓄電手段の出力制限を設定する出力制限設定手段と、
    前記検出された蓄電手段の温度が所定温度以上のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定し、前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と前記第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定する判定手段と、
    前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 前記判定手段は、前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度以上のときには前記設定された蓄電手段の出力制限が前記第1の所定値以上のときに前記内燃機関の間欠運転の許可を判定し、前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには前記設定された蓄電手段の出力制限が前記第2の所定値以上のときに前記内燃機関の間欠運転の許可を判定する手段である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 前記判定手段は、前記蓄電手段から放電可能な電力量が所定電力量以上のとき、前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度以上のときに前記設定された蓄電手段の出力制限が前記第1の所定値に略等しくなる温度以下で且つ前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときに前記設定された蓄電手段の出力制限が前記第2の所定値に略等しくなる温度以上の温度を前記所定温度として用いる手段である請求項1または2記載の動力出力装置。
  4. 前記判定手段は、ヒステリシスをもって前記内燃機関の間欠運転の禁止を判定する手段である請求項1ないし3いずれか記載の動力出力装置。
  5. 前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続されると共に前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で、電力と動力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段を備える請求項1ないし4いずれか記載の動力出力装置。
  6. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項5記載の動力出力装置。
  7. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    該内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、
    該発電手段と電力母線を共通とし、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
    前記電力母線を介して前記発電手段および前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、
    前記蓄電手段の温度を検出する温度検出手段と、
    前記検出された蓄電手段の温度に基づいて該蓄電手段の出力制限を設定する出力制限設定手段と、
    前記検出された蓄電手段の温度が所定温度以上のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定し、前記検出された蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには前記設定された蓄電手段の出力制限と前記第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定する判定手段と、
    前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  8. 請求項1ないし7いずれか記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる車両。
  9. 駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
    前記蓄電手段の温度が所定温度以上のときには該蓄電手段の温度に基づいて設定される該蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御し、
    前記蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには該蓄電手段の温度に基づいて設定される該蓄電手段の出力制限と前記第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する
    動力出力装置の制御方法。
  10. 内燃機関と、該内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、該発電手段と電力母線を共通とし前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記電力母線を介して前記発電手段および前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
    前記蓄電手段の温度が所定温度以上のときには該蓄電手段の温度に基づいて設定される該蓄電手段の出力制限と第1の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、
    前記蓄電手段の温度が前記所定温度未満のときには該蓄電手段の温度に基づいて設定される該蓄電手段の出力制限と前記第1の所定値より小さい第2の所定値とに基づいて前記内燃機関の間欠運転の許可を判定すると共に判定した結果に基づいて前記内燃機関の間欠運転を伴って前記駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する
    動力出力装置の制御方法。
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