JP4229089B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、プリンタ等の画像形成装置として、画像形成後に排出された用紙を供給するトレイを本体ケーシングの側部に設けるようにしたものが知られている。例えば下記特許文献1に記載されたものでは、装置本体における用紙排出方向下流側の側部に、プロセスユニットの収納をカバーするカバー部材と側方からの給紙のためのマルチパーパストレイとを設けており、マルチパーパストレイを用いた給紙や、プロセスユニットへのアクセスを同じ側から行えるようにしてユーザの利便性を高めている。
特開2002−104694公報
ところで、上記のように、装置本体の側部にカバー部材と側部トレイとをそれぞれ開閉可能に重ねて配置する場合、側部トレイを単独で使用したい場合と、側部トレイを用いずにカバー部材を使用したい場合とが想定されるが、側部トレイを単独で使用したい場合には、カバー部材は開閉する必要がないので、カバー部材については安定して閉塞状態が維持されることが望まれる。即ち、側部トレイの開放操作に伴って、カバー部材が開いてしまう構成、或いは開きやすい構成のものでは、使い勝手が悪いため、カバー部材の閉塞状態を安定的に維持しながら、側部トレイを独立して開閉しうる構成が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいてなされたものであって、本体ケーシングの側部においてカバー部材と側部トレイとがそれぞれ開閉可能に重ねて配置される画像形成装置において、ユーザの操作性を効果的に高めうる構成を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容し、かつ側部に開口部が設けられてなる本体ケーシングと、前記本体ケーシングの前記側部において前記開口部をカバーするように回動可能に支持され、かつ、そのカバーの際に前記本体ケーシング側に設けられた第1被係合部と係合する第1係合部を備えたカバー部材と、前記カバー部材の外側に設けられ、前記カバー部材に沿って畳まれる第1位置と、前記カバー部材から延出する第2位置と、で回動操作可能とされた側部トレイと、を備え、前記側部トレイは、前記第1位置において前記カバー部材に設けられた第2被係合部と係合可能な第2係合部を有し、前記カバー部材は、前記側部トレイが前記第1位置に畳まれた状態で、当該側部トレイと共に一体的に回動可能とされており、前記カバー部材が閉じた状態で、前記側部トレイが独立して回動操作可能とされ、かつ前記第1位置から前記第2位置へ回動操作される際に、前記第2係合部が前記第2被係合部に対して相対変位して係合が解除される構成をなし、前記側部トレイが、前記第1位置から前記第2位置へ回動操作される際に、前記第2係合部と前記第2被係合部との係合解除に応じて、前記第1係合部と前記第1被係合部との係合が強まるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記第2被係合部は、前記第2係合部との係合解除の際に、前記第2係合部による押圧を受けて変位し、前記第1係合部は、前記第2被係合部と連動し、前記第2被係合部が変位する際に、前記第1被係合部との係合が強まる側へ変位することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記第1係合部は、前記第1被係合部側に凸となる第1凸部を有し、前記第1被係合部は、前記第1係合部側に凸となる第2凸部を備え、前記第1係合部と前記第1被係合部との係合状態において、前記第1凸部の移動が、第2凸部によって止められており、前記第1係合部は、前記第2係合部と前記第2被係合部との係合解除の際に、前記第1凸部の突出側に変位することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第1係合部及び前記第2被係合部が一体的に構成され、これらが一体的に揺動することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第2係合部は、前記側部トレイが前記第1位置から前記第2位置へ回動操作される際の、当該第2係合部の移動方向側に面しかつその移動方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、前記第2被係合部は、前記側部トレイが前記第1位置から前記第2位置へ回動操作される際の前記第2係合部の移動側とは反対側に面し、かつ第2係合部の移動方向に対して傾斜する第2傾斜面を有し、前記側部トレイが前記第1位置から前記第2位置へ回動操作される際に、前記第2傾斜面が第1傾斜面によって案内されることにより、前記第2被係合部が前記第2係合部とは反対側に変位して係合が解除されるようになっており、前記第2被係合部が前記第2係合部とは反対側に変位することにより、前記第1係合部が、前記第1被係合部に近づくことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第1係合部及び前記第1被係合部のいずれか一方は、一端を基端とし、かつ他端を自由端として長手状に延出する弾性変形部からなり、他方は、撓み困難に固定された固定部材からなり、前記第2係合部及び前記第2被係合部のいずれか一方は、一端を基端とし、かつ他端を自由端として長手状に延出する弾性変形部からなり、他方は、撓み困難に固定された固定部材からなることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記本体ケーシングにおいて、前記カバー部材と前記側部トレイとが、それぞれ前記本体ケーシングに回動可能に支持されており、前記本体ケーシングにおける前記カバー部材を支持する第1支持部と、前記側部トレイを支持する第2支持部とがそれぞれ別位置に設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記カバー部材の開放操作に応じて前記第1係合部と前記第1被係合部との係合状態が解除される際に、前記第2係合部と前記第2被係合部との係合が強まることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記本体ケーシングの上部には、画像形成後に排出される被記録媒体を載置する載置トレイが形成され、前記カバー部材は、前記本体ケーシングの幅方向全領域に亘って設けられ、かつ、当該カバー部材の上部が、前記載置トレイの一部をなしていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像形成装置において、少なくとも現像剤収容部を備えた着脱部品が、前記開口部を介して着脱可能とされ、前記側部トレイは、手差し給紙に用いる手差しトレイからなることを特徴とする。
<請求項1の発明>
請求項1のように、側部トレイをカバー部材に対して係合可能に構成し、カバー部材を開閉する際に両部材を一体的に開閉できるようにし、他方、側部トレイを開閉する際には、カバー部材に対して独立して開閉できるようにすれば、両部材を同一側が設けて使い勝手の良い構成を実現しつつ、それぞれの部材を良好に開閉できることとなる。
一方、このように構成すると、側部トレイを開放する際(即ち、第1位置から第2位置へ回動させる際)に、カバー部材も一緒に開いてしまうという問題が懸念されるが、請求項1の構成によれば、側部トレイが第1位置から第2位置へ回動操作される際に、第1係合部と第1被係合部との係合(即ち、カバー部材と本体ケーシングとの係合)が強まるように構成されているため、上記のような問題が解消され、側部トレイの操作性向上が図られることとなる。
<請求項2の発明>
請求項2の構成によれば、側部カバーの回動操作と連動させて第1係合部及び第1被係合部の係合を強めうる構成を簡易に実現できる。
<請求項3の発明>
請求項3のようにすれば、係合と係合解除とをそれぞれ適度に行うことができ、かつ、第1係合部の変位に応じて係合を強めうる好適例となる。
<請求項4の発明>
請求項4の構成によれば、第2被係合部と第1係合部とを連動させうる構成を、部品点数の削減及びコンパクト化を図りつつ実現できる。
<請求項5の発明>
請求項5の構成によれば、側部トレイの回動操作に基づく力を、第1係合部に対し、簡易にかつスムーズに作用させることができる。
<請求項6の発明>
請求項6の構成によれば、適度に係合が維持され、かつ適度な力で係合を解除できる構成となる。
<請求項7の発明>
請求項7の構成によれば、カバー部材が側部トレイの位置に拘束されにくくなり、側部トレイに対して独立して変位するため、側部トレイの回動操作に基づく力を、より本体ケーシング側に与えやすくなる。
<請求項8の発明>
側部トレイを使用せずにカバー部材を開閉したい場合には、操作性を考えるとカバー部材と側部トレイとが一体的に回動することが望まれる。即ち、カバー部材の開閉に際し、その外側に配される側部トレイが揺動するような構成ではカバー部材の回動操作が非常にやりにくいため、カバー部材の開閉時には、側部トレイが畳まれ、カバー部材と共に一体的に回動する構成が望まれる。
請求項8の構成によれば、カバー部材を開閉する際に第2係合部と第2被係合部との係合解除(即ち側部トレイの回動)が防止されることとなり、カバー部材と側部トレイの一体性が好適に維持され、カバー部材の操作性が効果的に高められることとなる。
<請求項9の発明>
請求項9の構成によれば、幅方向においてより広い領域にカバー部材が配置されることとなり、開放時に開口部にアクセスしやすくなる。また、カバー部材の上面を載置トレイの一部としているため、載置トレイをより大きく構成でき、大きなサイズの用紙に対応しやすくなる。
一方、このようにすると、係合対象となるカバー部材が大きくなるため、側部トレイをも大きく構成しやすくなり、側部トレイの設計の自由度が高まる。
<請求項10の発明>
請求項10の構成によれば、手差しトレイ及び消耗品等の着脱部品に対し、同じ側からアクセスできる構成となり、それぞれ別々の側からアクセスする構成と比較して使い勝手のよい構成となる。
本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
1.全体構成
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、被記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2において、一方側の側壁には、後述するプロセスカートリッジ18を着脱するための着脱開口部6(着脱開口部6は特許請求の範囲でいう開口部に相当する)が形成されており、その着脱開口部6を開閉するためのフロントカバー7(フロントカバー7は、特許請求の範囲でいうカバー部材に相当する)が設けられている。本実施形態では、装置全体を包囲する筐体のうちの、フロントカバー7及び後述するMPトレイ42を除いた部分が本体ケーシング2とされている。
このフロントカバー7は、その下端部に挿通された図示しないカバー軸に回動自在に支持されている。これによって、フロントカバー7をカバー軸を中心として閉じると、図1、図2に示すように、フロントカバー7によって着脱開口部6が閉鎖され、図3のようにフロントカバー7をカバー軸を支点として開くと(傾倒させると)、着脱開口部6が開放され、図4のように、着脱開口部6から、プロセスカートリッジ18を本体ケーシング2に対して着脱させることができる。
なお、以下では、このレーザプリンタ1およびプロセスカートリッジ18(後述する現像カートリッジ27を含む。)において、フロントカバー7が設けられる側を「前側」とし、その反対側を「後側」とする。また、レーザプリンタ1を前面側から見て右側(紙面奥側)を「右側」とし、その反対側(紙面手前側)を「左側」とする。
(2)フィーダ部
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ8と、給紙トレイ8の前端部の上方に設けられる分離ローラ9および分離パッド10と、分離ローラ9の後側(分離パッド10に対して用紙3の搬送方向上流側)に設けられる給紙ローラ11とを備えている。
また、フィーダ部4は、分離ローラ9の前側上方(分離ローラに対して用紙3の搬送方向下流側)において対向配置される紙粉取りローラ12と、その紙粉取りローラ12に対向配置される対向ローラ13とが設けられている。そして、用紙3の第1搬送経路14は、上記紙粉取りローラ12の配置付近からU字状に後側へ折り返された形状をなし、その更なる搬送方向下流側において上記プロセスカートリッジ18の下方に、1対のローラからなるレジストローラ15,15が配されている。
給紙トレイ8の内部には、用紙3を積層状に載置可能な用紙押圧板16が備えられている。この用紙押圧板16は、後端部において揺動可能に支持されることによって、前端部が上下方向に移動可能にされている。
また、給紙トレイ8の前端部には、用紙押圧板16の前端部を上方に持ち上げるためのレバー17が設けられている。このレバー17は、用紙押圧板16の前端部下方位置において、後端部が図示しないレバー軸にて揺動可能に支持され、前端部が用紙押圧板16の下面の前端部に当接している。これによって、レバー軸に図中反時計回りの回転駆動力が入力されると、レバー17がレバー軸16を支点として回転し、レバー17の前端部が用紙押圧板16の前端部を持ち上げる。
用紙押圧板16の前端部が持ち上げられると、用紙押圧板16上の最上位にある用紙3は、給紙ローラ11に押圧され、その給紙ローラ11の回転によって、分離ローラ9と分離パッド10との間の分離位置に向けて給紙が開始される。
一方、給紙トレイ8を本体ケーシング2から離脱させると、レバー軸に対して入力されていた回転駆動軸が入力されなくなり、用紙押圧板16は、その自重によって、前端部が下方に移動し、給紙トレイ8の底面に沿った状態になる。この状態で、用紙押圧板16上に用紙3を積層状に載置することができる。
給紙ローラ11によって分離位置に向けて送り出された用紙3は、分離ローラ9の回転によって、分離ローラ9と分離パッド10との間に挟まれたときに、確実に1枚ごとに捌かれて給紙される。給紙された用紙3は、上記U字状の第1搬送経路14に沿って折り返される。より具体的には、給紙された用紙3は、まず、分離ローラ9と分離パッド10とによって前側斜め上方向へ搬送され、更に紙粉取りローラ12と対向ローラ13との間を通ってここで紙粉が取り除かれた後、レジストローラ15に搬送される。
レジストローラ15は、互いに対向する1対のローラから構成され、用紙3を、レジスト後に、画像形成部5の転写位置(後述する感光ドラム28と転写ローラ30との間のニップ位置であって、感光ドラム28上のトナー像を用紙3に転写する位置)に向けて搬送する。
(3)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部19、プロセスカートリッジ18、定着部20などを備えている。
(a)スキャナ部
スキャナ部19は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、図示しないレーザ光源、回転駆動されるポリゴンミラー21、fθレンズ22、反射鏡23、レンズ24および反射鏡25などを備えている。レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、図1の破線で示すように、ポリゴンミラー21で偏向されて、fθレンズ22を通過した後、反射鏡23によって後側へ光路が折り返され、さらにレンズ24を通過した後、反射鏡25によって光路が後側斜め下方向に屈曲されることにより、プロセスカートリッジ18の後述する感光ドラム28の表面上に高速走査にて照射される。
(b)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ18は、スキャナ部19の下方において、本体ケーシング2に対して着脱可能に装着されている。このプロセスカートリッジ18は、ドラムカートリッジ26と、ドラムカートリッジ26に対して着脱可能に装着される現像カートリッジ27とを備えている。
ドラムカートリッジ26は、前側に、現像カートリッジ27が装着され、その後側に、感光ドラム28、スコロトロン型帯電器29、転写ローラ30およびクリーニングブラシ31を備えている。
このうち、スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム28と所定間隔を隔てて対向配置され、その感光ドラム28の表面を一様に正極性に帯電させることができる。
現像カートリッジ27は、トナーが収納されるトナー収容室32、供給ローラ33、現像ローラ34および層厚規制ブレード35が設けられている。
トナー収容室32内のトナーは、回転駆動するアジテータ36によって供給ローラ33に向かって放出され、供給ローラ33の回転により、現像ローラ34に供給され、このとき、供給ローラ33と現像ローラ34との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ34上に供給されたトナーは、現像ローラ34の回転に伴って、層厚規制ブレード35と現像ローラ34との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ34上に担持される。
感光ドラム28の表面は、その感光ドラム28の回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナ部19からのレーザビームの高速走査により露光され、用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ34の回転により、現像ローラ34上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム28に対向して接触するときに、感光ドラム28の表面上に形成されている静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム28の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給される。これにより、感光ドラム28の静電潜像は、可視像化され、感光ドラム28の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光ドラム28の表面上に担持されたトナー像は、図1に示すように、レジストローラ15によって搬送されてくる用紙3が、感光ドラム28と転写ローラ30との間の転写位置を通る間に、転写ローラ30に印加される転写バイアスによって、用紙3に転写される。トナー像が転写された用紙3は、定着部20に搬送される。なお、転写後に感光ドラム28上に残存する転写残トナーは、現像ローラ34に回収される。また、転写後に感光ドラム28上に付着する用紙3からの紙粉は、クリーニングブラシ31によって回収される。
(c)定着部
定着部20は、プロセスカートリッジ18の後側に設けられ、加熱ローラ37および加圧ローラ38とを備えている。
加熱ローラ37は、加熱のためのハロゲンランプを備え、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。一方、加圧ローラ38は、加熱ローラ37の下方において、加熱ローラ37を押圧するように対向配置され、加熱ローラ37の回転駆動に従って従動される。
定着器20は、プロセスカートリッジ18の後方であって、用紙3の搬送方向下流側に設けられており、加熱ローラ37と、加圧ローラ38と、搬送ローラ39とを備えている。加熱ローラ37は、金属製の素管内にヒータとしてハロゲンランプを備え、加圧ローラ38は、加熱ローラ37の下方に対向配置され、その加熱ローラ37を下方から押圧するように設けられている。また、搬送ローラ125は、加熱ローラ37及び加圧ローラ38に対して、用紙3の搬送方向下流側に設けられている。
用紙3に転写されたトナーは、加熱ローラ37と加圧ローラ38との間を通る間に、熱によって溶融し、用紙3に固着する。用紙3は、搬送ローラ39によって、その後方において上下方向に配置されるガイド部40によってU字状に折り返されるように案内されて、排紙ローラ63に向けて搬送され、その後、排紙ローラ63によって、排紙トレイ60上に排紙される。排紙トレイ60は、特許請求の範囲でいう載置トレイに相当する。
2.マルチパーパス機構
図5は、マルチパーパストレイ41(以下、MPトレイ41ともいう)を開いた状態を示す要部側断面図である。レーザプリンタ1は、図1に示すように上記給紙トレイ8から第1搬送経路14を介して用紙3を上記転写位置へと転写する給紙機構の他に、レーザプリンタ1の前面側から手差しによって転写位置へと転写するマルチパーパス機構(手差し給紙機構)を有している。
具体的には、フィーダ部4は、MPトレイ41と、そのMPトレイ41上の用紙3を給紙するためのマルチパーパス給紙機構部42(以下、MP給紙機構部42ともいう)とを備えている。
フロントカバー7には矩形状の開口部7aが貫通形成されており、ここを覆うようにMPトレイ41が設けられている。具体的には、MPトレイ41は、装置筐体の前面壁とされるカバー部43と、手差し用の用紙3が積載されるトレイ部44とを備えて構成されている。カバー部43は、図5に示すように、本体ケーシング2に対して下端部側が回転軸43aを介して軸支され、その回転軸43aを中心に開閉可能となっており、その内面部分43bを上方に向けた状態で係止され、この内面部分43bにトレイ部44が設けられている。
トレイ部44は、上記カバー部43の内面部分43bに配された第1トレイ板45と、その第1トレイ45の前端部に回動可能に軸支された第2トレイ板46とを備えて構成されている。このうち第1トレイ板45は、MPトレイ41を閉じた状態(図1参照)でカバー部43の内面部分43bに収まる位置に位置し、MPトレイ41を開いた状態(図5参照)になるとガイド溝47に沿って前端部分をカバー部43の前方に突出させた位置にスライド移動するように設けられている。
第2トレイ板46は、第1トレイ板45の前端部に回転可能に軸支され、第1トレイ板45の上面に積み重なる位置(図1参照)と、第1トレイ板45の前方に広げられた位置(図5参照)との間で回動可能となっている。なお、このトレイ部44は、図5に示すように、MPトレイ41を開いた状態で、回転軸43a側(用紙3の挿入先端側)が下方に傾斜した姿勢になる。
また、MPトレイ41には、それを開いたときにトレイ部44に積載された用紙3の幅方向両端を挟んでその搬送をガイドする1対のガイドリブ48,48(図1,5では左側のもののみ図示)を有するガイド機構49が設けられている。これら1対のガイドリブ48,48が互いに近づく位置と離間する位置との間でスライド可能になっていることにより、MPトレイ41は、任意のサイズの用紙3を積層状にスタック可能になっている。
このガイド機構49は、MPトレイ41を閉じた状態(図1参照)で、折り畳まれたトレイ部44の上端部の後方(MP給紙機構部42の上方のスペース)に位置し、MPトレイ41を開いた状態(図5参照)になるとガイド溝50に沿ってスライド移動し、第1トレイ板45の後端側に位置にするように設けられている。
図5に示すように、MP給紙機構部42は、マルチパーパス給紙ローラ51(以下、MP給紙ローラ51ともいう)と、マルチパーパス分離ローラ(以下、MP分離ローラ52ともいう)と、そのMP分離ローラ52に対向した状態で押圧されるマルチパーパス分離パッド(MP分離パッド53)と、を備えている。MP分離ローラ52とMP分離パッド53とが対向接触した状態で、図示しない付勢部材の付勢力によってMP分離パッド53がMP分離ローラ52に向かって押圧される。つまり、本実施形態のマルチパーパス機構は、MP給紙ローラ51とMP分離ローラ52とからなるツインローラ方式として、MP給紙ローラ51をMPトレイ41側に配し、その後方に分離ローラ52を配した構成になっているのである。
そして、MPトレイ41上に積層される最上位の用紙3は、MP給紙ローラ51の回転によって給紙され、MP分離ローラ52とMP分離パッド53とで挟まれた後、それらの協動により、1枚ずつ分離されて給紙される。給紙された用紙3は、第2搬送経路54を通って、上記第1搬送経路14の搬送方向下流端付近の合流点から進入しレジストローラ15側に送られるようになっている。
3.延長トレイ
次に、延長トレイ付近の構成について、図6、図7を参照しつつ説明する。
図6は、後述する延長トレイ130を開いた状態を示す斜視図である。上述したように、本体ケーシング2の上面には、画像形成後に排出される用紙を載置する排紙トレイ60が形成されており、一方、本体ケーシング2における用紙排出方向下流側の側面にはフロントカバー7が開閉可能に設けられている。そして、このフロントカバー7の上部には、延長トレイ7が回動可能に取り付けられており、図6のように、排紙トレイ60に対して排出方向下流側へ伸び出し可能に構成され、伸び出し状態で排出された用紙の一部を支持可能とされている。
また、図7に示すように、フロントカバー7を閉じた状態で、フロントカバー7を本体ケーシング2に係止する係止機構120が、本体ケーシング2の前方側上部(図8参照)に設けられている。係止機構120は、本体ケーシング2側に設けられた被係合爪121と、フロントカバー7側において被係合爪121と係合可能に設けられた係合爪122と、フロントカバー7側に設けられた、係合爪122に対する係合解除操作が可能な押圧部125とを備えている。押圧解除操作は、図7(b)のように押圧部125を押下されることによりなされるようになっており、押圧部125が押下されると、押圧部125の基端側のアーム123が弾性変形して撓み、係合爪121と被係合爪122の係合が解除され、フロントカバー7が本体ケーシング2に拘束されなくなり、矢印F方向へ傾倒可能となる。
延長トレイ130は、押圧部125よりも排出方向下流側に設けられた回動軸A1(図6では破線にて、図7では点にて回動軸を概念的に示している)を中心として回動するようにフロントカバー7に支持され、かつ、図6のように延長トレイ130の先端部が回動軸A1よりも用紙排出方向上流側に位置する第1位置と、図2、図8のように先端部が回動軸A1よりも排出方向下流側に位置する第2位置と、をとりうる構成をなしている。そして、このような構成をとりつつ、延長トレイ130が第1位置に位置する第1状態において、押圧部125が操作可能とされていることを特徴としている。
この構成では、延長トレイ130がフロントカバー7に設けられるため、排出方向において、延長トレイ130がより下流側に位置することとなり延長トレイ130の大型化を図らずとも大きなサイズの用紙に対応できることとなる。一方、このようにフロントカバー7に延長トレイ130を設けるようにすると、フロントカバー7の開閉に用いる操作部(本実施形態では操作部125)が延長トレイ130と干渉してしまうことが懸念されるが、本実施形態の構成では、図2、図8のように、延長トレイ130が畳まれた第1状態において、押圧部125が操作可能とされているため、延長トレイ130によってフロントカバー7の開閉操作が阻害されることがなく、操作性が良好となる。
また、図8に示すように、延長トレイ130は、フロントカバー7の幅方向Dにおいて、当該フロントカバー7の配置領域C1のうちの、幅方向中央部を含んだ領域C2に配置されており、押圧部125は、この幅方向Dにおいて、延長トレイ130が設けられた領域C2内に配置されている。なお、本発明では、フロントカバー7の回動軸A1と平行な方向を幅方向Dとしている。
このように延長トレイ130を幅方向中央部付近の領域に配置すれば、用紙をより安定して支持できる構成となる。また、このような領域に押圧部125を配置しているため、操作も行いやすくなっている。一方、このように構成した場合、何の措置も講じないと、延長トレイ130と押圧部125とが干渉しやすくなるため、押圧部125の操作性低下が懸念されるが、本発明では、図8に示すように第1状態(延長トレイを畳んだ状態)において、押圧部125を操作可能としており、用紙の安定支持と操作性の確保とが共に実現されることとなる。
また、図7に示すように、押圧部125は下方側に向けが押圧操作が可能とされており、第1状態において、押圧部125の上面が露出している。従って、容易な操作によってフロントカバー7の開閉を行うことができ、かつ、延長トレイを畳んだ際に押圧部125に対する操作環境が効果的に確保されることとなる。
より具体的には、図6ないし図8に示すように、延長トレイ130は、一部に開口部からなる切欠部131が設けられ、かつ、図8に示す第1状態において、先端部130aが押圧部125よりも排出方向上流側に位置するように構成されている。そして、図8に示すように、押圧部125の上面は、第1状態において切欠部131を介して上方側に露出する構成をなしている。
図7に示すように、押圧部125の上面は、用紙の排出方向下流側に向かうにつれて高くなるように形成され(図10も参照)、図9に示すように、延長トレイ130が第2位置にある第2状態において、押圧部125における排出方向上流側の上流側端部125aが、上流側端部125aの上流側に隣接する第1隣接部材(本実施形態ではフロントカバー7の一部を構成する隣接部材61が第1隣接部材に相当する)における、上流側端部125aに隣接する第1端部61aよりも低くなるように構成されている。他方、押圧部125における排出方向下流側の下流側端部125bが、下流側端部125bの下流側に隣接する第2隣接部材(本実施形態では、フロントカバー7の一部を構成する隣接部材61が第2隣接部材に相当し、隣接部材61が第1隣接部材及び第2隣接部材を兼ねている)における、当該下流側端部125bに隣接する第2端部61bよりも高くなるように構成されている。このように構成されているため、第2状態において、上流側から流れてくる用紙が押圧部125付近に移る際に押圧部125に引っかかりにくく、また、押圧部125から下流側に移る際にも引っかかりにくくなる。従って用紙の排出をよりスムーズに行うことができる。
切欠部131は、上述したように延長トレイ130を厚さ方向に貫通する開口部からなり、図9に示すように、延長トレイ130が第2位置にある第2状態において、切欠部131(開口部)の内壁面における排出方向下流側に位置する部分が、当該第2状態において排出方向上流側に向かうにつれて低くなるように構成されるテーパ面133とされている。従って、延長トレイ130を使用する第2状態において、切欠部131(開口部)の下流側端縁131aに用紙が引っかかりにくくなり、用紙の排出がスムーズに行われることとなる。
一方、図7(a)に示す第1状態においては、テーパ面133は、押圧部125の上流側端部125aよりも上方位置に配されるようになっており、かつ、当該第1状態において、テーパ面133と、上流側端部125aとの間に、延長トレイ130を操作する操作空間(即ち、上流側端部125aとテーパ面133との間の空間)が構成されるようになっている。従って、第1状態において、延長トレイ130を第2状態に回動させる操作を行う際に、指を操作空間に挿入しやすく、回動操作をより容易に行うことができる。
また、図7(a)、図9に示すように、延長トレイ130の下方には、弾性変形可能な第2押圧部140が設けられている。図9に示すように、第2押圧部140は、延長トレイ130の揺動を防止する揺動防止部141を備えており、押圧部125、係合部122と共に、一体部品150の一部をなしている。揺動防止部141は、延長トレイ130と当接する突起部141aを備えて弾性変形可能に構成されており、図7(a)のように揺動防止部141が自然状態である場合には、延長トレイ130が回動しようとすると、延長トレイ130の端部130bが突起部141aに当たるため(即ち、端部130bの移動軌跡上に突起部141が位置するため)、この突起部141によって延長トレイ130の回動(詳しくはあまり力をかけない回動)が阻止される。一方、このように移動軌跡上に位置する突起部141aを押し退けるように延長トレイ130を回動させるようにすると、突起部141aが下方に移動するように第2押圧部140全体が撓み、突起部141aによる回動阻止が解除され、図7(a)の状態から端部130bが突起部141aの位置を越えて図9の状態となる。図9から図7(a)の状態とするときも同様であり、ある程度の負荷を与えることにより図9の状態から延長トレイ130が回動し、図7(a)の状態となる。この構成では、延長トレイ130を畳んだ状態(即ち第1状態)でフロントカバー7を開閉しても、延長トレイ130が無闇に回動しなくなり操作性が良くなる。
また、一体部品150は、図10に示すように、フロントカバー7に固定される基端部151と、基端部151から、排出方向上流側に延出する、弾性変形可能な延出部152とを有している(図7(a)も参照)。そして、基端部151において揺動防止部141が設けられ、延出部152において押圧125が設けられており、かつ、延出部152における押圧部125よりも排出方向上流側に係合爪121が設けられている。従って、それほど大きな力を押圧部125に与えずとも係合爪121を変位させることができるようになっており、係合解除を行いやすくなっている。一方、図7(a)に示すように、延長トレイ130の回動軸A1側に揺動防止部141が設けられるため、延長トレイ130の先端側に揺動防止部141を設けるような場合と比較して、延長トレイ130に与えられた力を、より効果的に揺動防止部141に作用させやすくなっている。
なお、本実施形態では、係合爪121が、フロントカバー7における幅方向中央部に設けられており、係合機構120が全体として幅方向中央部に配置されているため、幅方向左右一方に偏る片開きが生じにくく、簡単に開閉操作を行うことができるようになっている。
4.係合構成
次に、MPトレイ41とフロントカバー7の係合構成について説明する。なお、図11は、本体ケーシング2の一部をなすフレーム部とフロントカバー7及びMPトレイ41の関係を示す一部切り欠き斜視図であり、図12は、図11について、係合機構110付近で切断した断面概略図である。図13は、係合機構110を示す断面図であり、図14は、係合の解除について説明する説明図である。
上述したように、フロントカバー7は、図7等に示す係止機構120によって本体ケーシング2に係止される構成をなしているが、装置本体の両側部においてもフロントカバー7及びMPトレイ41を係合させるための係合機構110が設けられている。
本体ケーシング2側には、係止機構120とは異なる位置にて第1被係合部111が設けられており、フロントカバー7には、そのカバーの際に第1被係合部111と係合する第1係合部113が設けられている。図11に示すように、第1被係合部111は本体ケーシング2のフレーム部2bから片持ち状に延び出す形態で、幅方向両側部に一対設けられており(図11では、一方側のみが示されている)、フロントカバー7には、それぞれの第1被係合部111に対応するように幅方向両側部に第1係合部113が一対設けられている(図11では、一方側のみが示されている)。
一方、フロントカバー7の外側に設けられたMPトレイ41は、図1に示したような、フロントカバー7に沿って畳まれる第1位置と、図5に示したように、フロントカバー7から延出する第2位置とで回動操作可能とされているが、このMPトレイ41には、フロントカバー7に設けられた第2被係合部117と第1位置にて係合可能な第2係合部115が設けられている。フロントカバー7の第2被係合部117は、第1係合部113と一体的に構成され、第1係合部113と同様に幅方向両側部に一対配置されている。MPトレイ41側の第2被係合部115は、これら一対の第2被係合部117に対応して幅方向両側部に一対設けられており、図11のように、第1状態で、第2係合部115と第2被係合部117との係合状態が維持されるようになっている。そして、このようにMPトレイ41が第1位置に畳まれた状態で、図3のようにフロントカバー7がMPトレイ41と共に一体的に回動可能とされている。
図12、図14(a)には、MPトレイが第1位置にある場合の係合状態を示しており、図14(b)は、その状態から第2位置に移る場合の様子を説明している。なお、図14(a)は図12の一部を拡大して示すものである。
本実施形態に係る構成では、図5に示すように、フロントカバー7が閉じた状態で、MPトレイ41が独立して回動操作可能とされ、MPトレイ41が図1に示す第1位置から、図5に示す第2位置へ回動操作される際には、図14(a)(b)に示すように、第2係合部115が第2被係合部117に対して相対変位して係合が解除されるようになっている。そして、このように、MPトレイ41が、第1位置から第2位置へ回動操作される際には、図14(b)に示すように、第2係合部115と第2被係合部117との係合解除に応じて、第1係合部113と第1被係合部111との係合が強まるように構成されている。
具体的には、図14(b)に示すように、フロントカバー7の回動に伴い、第2被係合部117は、第2係合部115との係合解除の際に、第2係合部115による押圧を受けて変位するようになっている。そして、第1係合部113は、第2被係合部117と連動し、第2被係合部117が変位する際に、第1被係合部111との係合が強まる側(即ち下方側)へ変位することとなる。
図14(b)に示すように、第1係合部113は、第1被係合部111側に凸となる第1凸部113bを有し、第1被係合部111は、第1係合部113側に凸となる第2凸部111bを備え、第1係合部113と第1被係合部111との係合状態において、第1凸部113bの移動が、第2凸部111bによって止められている。第1係合部113は、第2係合部115と第2被係合部117との係合解除の際に、第2被係合部117と連動し第1凸部113bの突出側に変位するようになっている。
このように構成されているため、MPトレイ41が第1位置から第2位置へ回動操作される際に、第1係合部113と第1被係合部111との係合(即ち、フロントカバー7と本体ケーシングとの係合)が強まることとなり、フロントカバー7が連動して開放することがなくなり、よってMPトレイ41の操作性向上が図られることとなる。なお、本明細書において、フロントカバー7の外側とは、換言すれば、フロントカバー7に対する本体ケーシング2が設けられる側とは反対側のことである。
また、フロントカバー7において、第1係合部113及び第2被係合部117が一体的に構成されており、これらが一体的に揺動するようになっている。従って、第2被係合部117と第1係合部113とを連動させうる構成を、部品点数を削減しつつコンパクトに実現できることとなる。
また、図13に示すように、第2係合部115は、MPトレイ41が第1位置から第2位置へ回動操作される際の、当該第2係合部115の移動方向側に面しかつその移動方向に対して傾斜する第1傾斜面115aを有している。他方、第2被係合部117は、MPトレイ41が第1位置から第2位置へ回動操作される際の第2係合部115の移動側とは反対側に面し、かつ第2係合部115の移動方向に対して傾斜する第2傾斜面117aを有している。そして、MPトレイ41が第1位置から第2位置へ回動操作される際に、第2傾斜面117aが第1傾斜面115aによって案内されることにより、第2被係合部117が第2係合部115とは反対側に変位して係合が解除されるようになっており、第2被係合部117が第2係合部115とは反対側に変位することにより、第1係合部113が、第1被係合部111に近づくようになっている。この構成により、MPトレイ41の回動操作に基づく力を、第1係合部113に対し、簡易にかつスムーズに作用させることができる。
第1被係合部111は、一端を基端とし、かつ他端を自由端として長手状に延出する弾性変形部からなり、他方の第1係合部113は、第1被係合部111よりも撓みし難く固定された固定部材からなっている。また、第2係合部115は、一端を基端とし、かつ他端を自由端として長手状に延出する弾性変形部からなり、他方の第2被係合部117は、第2係合部115よりも撓みし難く固定された固定部材からなっている。この構成により、適度に係合が維持され、かつ適度な力で係合を解除できることとなる。
また、本体ケーシング2におけるフロントカバー7を支持する第1支持部151と、MPトレイ41を支持する第2支持部152とがそれぞれ別位置に設けられている。MPトレイ41を支持する第2支持部152は、MPトレイ41の基端部両端側に一対設けられており、図3では、一方のみ破線にて概念的に示している。第1支持部151は、第2支持部152の内側において、フロントカバー7基端部両端に一対設けられており、図3では、その一方のみが示されている。この構成では、フロントカバー7がMPトレイ41の位置に拘束されにくく、MPトレイ41に対して独立して変位するため、MPトレイ41の回動操作に基づく力を、より本体ケーシング側に与えやすくなる。なお、第1支持部151及び第2支持部152は、フロントカバー7及びMPトレイ41をそれぞれ、若干の遊びを設けて支持しており、フロントカバー7及びMPトレイ41は、各支持部に対して若干揺動するようになっている。
さらに、本実施形態に係る構成では、図3のようにフロントカバー7の開放操作に応じて、図14(c)のように第1係合部113と第1被係合部111との係合状態が解除されるようになっているが、その際に、第2係合部115と第2被係合部117との係合が強まるようになっている。即ち、MPトレイ41を使用せずにフロントカバー7を開閉したい場合には、操作性を考えるとフロントカバー7とMPトレイ41とが一体的に回動することが望まれる。即ち、フロントカバー7の開閉に際し、その外側に配されるMPトレイ41が揺動するような構成ではフロントカバー7の回動操作が非常にやりにくいため、フロントカバー7の開閉時には、MPトレイ41が畳まれ、フロントカバー7と共に一体的に回動する構成が望まれる。本構成では、フロントカバー7を開閉する際に第2係合部115と第2被係合部117との係合解除(即ちフロントカバー7に対するMPトレイ41の相対変位)が防止されることとなり、フロントカバー7とMPトレイ41の一体性が好適に維持され、フロントカバー7の操作性が効果的に高められている。
具体的には、図7のように押圧部125を押圧操作すると共に、フロントカバー7をある程度の力で傾倒することで、図14(c)のように第1係合部113が第1被係合部111を変形させつつ第1被係合部111に対して相対変位し、係合状態が解除されてフロントカバー7が開放されるようになっている。第1係合部113は、第1被係合部111との係合解除の際に、第1被係合部111による押圧を受けて変位し、第2被係合部117は、第1係合部113と連動し、第1係合部113が変位する際に、第2係合部115との係合が強まる側へ変位するようになっている。
第2被係合部117は、第2係合部側に凸となる第3凸部117bを有し、第2係合部115は、第2被係合部側に凸となる第4凸部115bを備え、第2係合部115と第2被係合部117との係合状態において、第3凸部117bの移動が、第4凸部115bによって止められている。図14(c)に示すように、第2被係合部117は、第1係合部115と第1被係合部117との係合解除の際に、第3凸部117bの突出側に変位するようになっている。
第1係合部113は、フロントカバー7が開放操作される際の、第1係合部113の移動方向側に面しかつその移動方向に対して傾斜する第3傾斜面113aを有し、第1被係合部111は、フロントカバー7が開放操作される際の第1係合部113の移動側とは反対側に面し、かつ第1係合部113の移動方向に対して傾斜する第4傾斜面111aを有している。そして、フロントカバー7が開放操作される際に、第3傾斜面113aが第4傾斜面111aによって案内されることにより、第1係合部113が第1被係合部111とは反対側に変位して係合が解除されるようになっている。そして、第1係合部113が第1被係合部111とは反対側に変位することにより、第2被係合部117が、第2係合部115に近づくことで、係合の強化が図られている。
なお、本実施形態では、上述したように、本体ケーシング2の上部に排紙トレイ60が形成され、フロントカバー7は、本体ケーシング2の幅方向全領域に亘って設けられ、かつ、当該フロントカバー7の上部が、排紙トレイ60の一部をなしている。従って、幅方向においてより広い領域にフロントカバー7が配置されることとなり、開放時に着脱開口部6にアクセスしやすくなっている。また、フロントカバー7の上面を排紙トレイ60の一部としているため、排紙トレイ60をより大きく構成でき、大きなサイズの用紙に対応しやすくなっている。一方、このようにすると、係合対象となるフロントカバー7が大きくなるため、MPトレイ41をも大きく構成しやすくなり、MPトレイ41の設計の自由度が高まる。
また、現像カートリッジ27(現像カートリッジ27は現像剤収容部に相当する)を備えたプロセスカートリッジ18(プロセスカートリッジ18は着脱部品に相当する)が、着脱開口部6を介して着脱可能とされ、MPトレイ41は、手差し給紙に用いる手差しトレイとして機能している。従って、手差しトレイ及びプロセスカートリッジ18に対し、同じ側からアクセスできる構成となり、それぞれ別々の側からアクセスする構成と比較して使い勝手のよい構成となっている。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの要部側断面図 図1のレーザプリンタの斜視図 図1のレーザプリンタについてフロントカバーを開いた状態を示す斜視図 プロセスカートリッジを取り出す状態を説明する斜視図 MPトレイを開いた状態を示す要部断面図 延長トレイを開いた状態のレーザプリンタを示す斜視図 (a)は、第1状態の係止機構を示す断面図、(b)は、係止解除状態の係止機構を示す断面図 図1のレーザプリンタについて延長トレイを閉じた状態を示す平面図 第2状態の係止機構を示す断面図 係止機構の一部をなす一体部品を示す斜視図 フレーム部、フロントカバー、MPトレイの関係を示す斜視図 図11を第1係合部付近で切断した断面概略図 係合機構を示す断面図 係合の解除について説明する説明図
符号の説明
1…レーザプリンタ(画像形成装置)
2…本体ケーシング
3…用紙(被記録媒体)
5…画像形成部
6…着脱開口部(開口部)
7…フロントカバー(カバー部材)
18…プロセスカートリッジ(着脱部品)
27…現像カートリッジ(現像剤収容部)
41…マルチパーパストレイ(側部トレイ)
60…載置トレイ
111…第1被係合部(弾性変形部)
111b…第2凸部
113…第1係合部(固定部材)
113b…第1凸部
115…第2係合部(弾性変形部)
115a…第1傾斜面
117…第2被係合部(固定部材)
117a…第2傾斜面
151…第1支持部
152…第2支持部

Claims (10)

  1. 被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部を収容し、かつ側部に開口部が設けられてなる本体ケーシングと、
    前記本体ケーシングの前記側部において前記開口部をカバーするように回動可能に支持され、かつ、そのカバーの際に前記本体ケーシング側に設けられた第1被係合部と係合する第1係合部を備えたカバー部材と、
    前記カバー部材の外側に設けられ、前記カバー部材に沿って畳まれる第1位置と、前記カバー部材から延出する第2位置と、で回動操作可能とされた側部トレイと、
    を備え、
    前記側部トレイは、前記第1位置において前記カバー部材に設けられた第2被係合部と係合可能な第2係合部を有し、
    前記カバー部材は、前記側部トレイが前記第1位置に畳まれた状態で、当該側部トレイと共に一体的に回動可能とされており、
    前記カバー部材が閉じた状態で、前記側部トレイが独立して回動操作可能とされ、かつ前記第1位置から前記第2位置へ回動操作される際に、前記第2係合部が前記第2被係合部に対して相対変位して係合が解除される構成をなし、
    前記側部トレイが、前記第1位置から前記第2位置へ回動操作される際に、前記第2係合部と前記第2被係合部との係合解除に応じて、前記第1係合部と前記第1被係合部との係合が強まるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2被係合部は、前記第2係合部との係合解除の際に、前記第2係合部による押圧を受けて変位し、
    前記第1係合部は、前記第2被係合部と連動し、前記第2被係合部が変位する際に、前記第1被係合部との係合が強まる側へ変位することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1係合部は、前記第1被係合部側に凸となる第1凸部を有し、
    前記第1被係合部は、前記第1係合部側に凸となる第2凸部を備え、
    前記第1係合部と前記第1被係合部との係合状態において、前記第1凸部の移動が、第2凸部によって止められており、
    前記第1係合部は、前記第2係合部と前記第2被係合部との係合解除の際に、前記第1凸部の突出側に変位することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1係合部及び前記第2被係合部が一体的に構成され、これらが一体的に揺動することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第2係合部は、前記側部トレイが前記第1位置から前記第2位置へ回動操作される際の、当該第2係合部の移動方向側に面しかつその移動方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記第2被係合部は、前記側部トレイが前記第1位置から前記第2位置へ回動操作される際の前記第2係合部の移動側とは反対側に面し、かつ第2係合部の移動方向に対して傾斜する第2傾斜面を有し、
    前記側部トレイが前記第1位置から前記第2位置へ回動操作される際に、前記第2傾斜面が第1傾斜面によって案内されることにより、前記第2被係合部が前記第2係合部とは反対側に変位して係合が解除されるようになっており、
    前記第2被係合部が前記第2係合部とは反対側に変位することにより、前記第1係合部が、前記第1被係合部に近づくことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第1係合部及び前記第1被係合部のいずれか一方は、一端を基端とし、かつ他端を自由端として長手状に延出する弾性変形部からなり、他方は、撓み困難に固定された固定部材からなり、
    前記第2係合部及び前記第2被係合部のいずれか一方は、一端を基端とし、かつ他端を自由端として長手状に延出する弾性変形部からなり、他方は、撓み困難に固定された固定部材からなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記本体ケーシングにおいて、前記カバー部材と前記側部トレイとが、それぞれ前記本体ケーシングに回動可能に支持されており、
    前記本体ケーシングにおける前記カバー部材を支持する第1支持部と、前記側部トレイを支持する第2支持部とがそれぞれ別位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記カバー部材の開放操作に応じて前記第1係合部と前記第1被係合部との係合状態が解除される際に、前記第2係合部と前記第2被係合部との係合が強まることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記本体ケーシングの上部には、画像形成後に排出される被記録媒体を載置する載置トレイが形成され、
    前記カバー部材は、前記本体ケーシングの幅方向全領域に亘って設けられ、かつ、当該カバー部材の上部が、前記載置トレイの一部をなしていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 少なくとも現像剤収容部を備えた着脱部品が、前記開口部を介して着脱可能とされ、
    前記側部トレイは、手差し給紙に用いる手差しトレイからなることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
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