JP4228980B2 - 作業機械の旋回駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エネルギ回生制動を行う作業機械の旋回駆動装置に関する。
例えば特許文献1では、エンジンで油圧ポンプと発電機とを駆動して、油圧ポンプで作業機械の油圧シリンダ等を駆動するとともに、発電機での発電電力をバッテリに蓄電しておき、その発電電力及びバッテリからの放電電力の少なくとも一方で旋回用電動機を駆動している。この旋回用電動機を小型化するために、加速時(力行時)には速度に応じてトルクを制限するが、制動時には制動距離(制動旋回角度)を短くするために速度にかかわらず最大トルクで制動している。
このとき、バッテリに回生される旋回エネルギは慣性モーメントと旋回速度の2乗とに比例する。したがって、バケットの中に土砂が満載され、作業用アタッチメントが伸びてバケットの旋回半径が大きくなっている状態で、旋回最高速度から減速する際に最大の旋回エネルギが回生されることになる。
特開2001−11879号公報
ところで、ショベル等の作業機械では平坦地のみならず、傾斜地で作業することがある。その場合、旋回を制動する向きが傾斜を下る方向に一致すると、位置エネルギが加わる分だけ、回生される旋回エネルギ(回生電力)が増加することとなり、バッテリが必要以上に充電されてバッテリ寿命を縮めるおそれがある。その対策として、傾斜地ではバッテリに回生電力を充電できなくなるようにすることも考えられる。
しかし、傾斜地においてバッテリに回生電力を充電できなくすると、旋回用電動機が空回りして制動ができなくなる不具合がある。一方、作業機械の旋回駆動系にはメカニカルブレーキが備わっているのが通常である。しかしながら、このブレーキは、パーキング用としてのブレーキ性能しかもたず、同ブレーキを高速回転からの制動に使うことはできない。
したがって、従来の作業機械では、不経済ではあるが、殆ど行わないような大きな傾斜地での作業条件を想定して大容量のバッテリを搭載せざるを得なかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、経済的なエネルギ回生制動を行うことができる作業機械の旋回駆動装置を提供することである。
本発明は、作業用アタッチメントを装備した上部旋回体が下部走行体上に旋回自在に搭載され、上部旋回体に搭載されたエンジンで駆動される発電機の発電電力が蓄電手段に充電され、上部旋回体を旋回させるときには、前記発電電力と蓄電手段からの放電電力との少なくとも一方が該上部旋回体を旋回させる旋回用電動機に供給され、上部旋回体の旋回を制動するときには、旋回用電動機で回生発電された電力が蓄電手段に充電されるように構成された作業機械の旋回駆動装置であって、作業機械の水平面に対する傾斜角度を検出する角度検出手段と、この検出された傾斜角度に応じて上記旋回用電動機の回転速度を制限する速度制限手段とを備え、速度制限手段は、蓄電手段の容量を越えない範囲内で充電するように旋回用電動機の回転速度を制限することを特徴とするものである。なお、蓄電手段には、バッテリ、ウルトラキャパシタ(商品名)、フライホール等が含まれる。
請求項2記載の発明のように、旋回操作を行うための旋回操作手段を備え、上記速度制限手段は、この旋回操作手段の操作量に応じて変化する旋回用電動機の回転速度の最高値を、上記検出された傾斜角度に応じて制限することとしてもよい。
請求項3記載の発明のように、速度制限手段は、作業機械の傾斜角度が大きくなるほど旋回用電動機の回転速度が小さくなる方向に該旋回用電動機の回転速度を制限することとしてもよい。
請求項4記載の発明のように、角度検出手段は、作業機械の2方向の傾斜角度を検出して両傾斜角度の検出値から作業機械の最大傾斜角度を算出し、速度制限手段は上記最大傾斜角度に基づいて旋回用電動機の回転速度を制限することとしてもよい。
本発明によれば、作業機械の水平面に対する傾斜角度が検出され、この検出された傾斜角度に応じて旋回用電動機の回転速度が制限されるので、回生される旋回エネルギ(回生電力)も制限され、蓄電手段が必要以上に充電されるおそれがなくなる。したがって、殆ど行われないような大きな傾斜地での作業を想定して回生電力を充電する蓄電手段の容量を大きくしておく必要がなくなる。その結果、通常の作業条件の範囲内で蓄電手段の容量を決めることができ、蓄電手段の小容量化を図ることにより、コストダウンや取り付けスペースを小さくすることができるといったメリットがある。
具体的に、速度制限手段は、蓄電手段の容量を越えない範囲内で充電するように旋回用電動機の回転速度を制限するので、蓄電手段の小容量化を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、旋回操作手段の操作量に応じて変化する旋回用電動機の回転速度の最高値が、上記検出された傾斜角度に応じて制限されるので、旋回操作の如何にかかわらず、蓄電手段が必要以上に充電されるおそれがなくなる。
請求項3によれば、作業機械の傾斜角度が大きくなるほど旋回用電動機の回転速度が小さくなる方向に該旋回用電動機の回転速度が制限されるので、その傾斜角度に応じた、できるだけ短い制動距離(制動旋回角度)を確保することができる。
ところで、傾斜地における作業機械の作業では作業機械の向きで傾斜角度の検出値が変化するし、制動する旋回角度によっても回生される旋回エネルギが変化する。その場合、旋回角度を検出したり、どの時点で最大傾斜になるかなどを考慮するのでは、装置構成が複雑化し、或いはオペレータの負担が増大する。そこで請求項4記載の発明によれば、作業機械の2方向(例えば、前後方向と左右方向)の傾斜角度がそれぞれ検出され、両傾斜角度の検出値から算出した作業機械の最大傾斜角度に基づいて、旋回用電動機の回転速度が制限されるので、傾斜地における作業機械の作業姿勢や旋回角度の如何にかかわらず、上記速度制限が行われるようになる。したがって、旋回角度を検出したり、どの時点で最大傾斜になるかなどを考慮する必要がなくなるため、装置構成が簡単化され、或いはオペレータの負担が減少するといったメリットがある。
本発明の作業機械の旋回駆動装置について、その一実施形態であるショベルを例にとって説明する。図1はショベル全体の概略構成図であって、(a)は傾斜地における側面図、(b)はその簡略化した平面図である。また、図2は駆動・制御系のブロック構成図である。なお、図2において、二重線は機械的動力系、実線矢印は油圧駆動系、破線矢印は電気駆動・制御系をそれぞれ示している。
図1において、1はクローラ式の下部走行体、2は上部旋回体、3は上部旋回体2の前部に装着された作業(掘削)用アタッチメントで、このアタッチメント3は、ブーム4、アーム5、バケット6、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9を具備している。
下部走行体1は左右のクローラ10L,10Rを備え、この両側クローラ10L,10Rが左右の走行油圧モータ11L,11R及び減速機12L,12Rにより個別に回転駆動されて走行する。
上部旋回体2には、エンジン13と、このエンジン13によって駆動される油圧ポンプ14及び発電機15と、蓄電手段としてのバッテリ16と、旋回用電動機17及び減速機18が搭載されている。
図2に示すように、油圧ポンプ14の吐出油はブーム、アーム、バケットの各シリンダ7,8,9及び左右の走行油圧モータ11L,11Rにそれぞれ制御弁19,20,21,22,23を介して供給され、この制御弁19〜23によって作動が制御される。
発電機15は増速機構24を介してエンジン13からの駆動力が与えられ、この発電機15で作られた電力が制御器25で電圧・電流が制御されてバッテリ16に蓄えられるとともに、インバータ26経由で旋回用電動機17に供給される。
旋回用電動機17には、パーキングブレーキとしてのメカニカルブレーキ27が設けられ、このメカニカルブレーキ27が解除された状態で、旋回用電動機17の回転力が旋回用減速機構18経由で上部旋回体2に伝えられて同旋回体2が左または右に旋回する。
28は旋回操作手段としての電気ジョイスティックで、この電気ジョイスティック28がレバー28aによって操作され、その操作量に応じた旋回電動機17の回転速度の指令信号がコントローラ29に入力される。
また、角度検出手段として、作業機械の前後方向の傾斜角度を検出する#1傾斜角センサ31と、左右方向の傾斜角度を検出する#2傾斜角センサ32とが設けられ、この両センサ31,32からの検出信号がコントローラ29に入力される。
コントローラ29は、図3に示すように、#1判断部29a、αmax演算部29b、Vmax演算部29c、#2判断部29d、制御部29e及びメモリ29fを備えてなっている。このうち29a〜29eの各部は、例えばメモリ29eに記憶しておいた各種プログラム等を図示しないCPUに読み込んで実行することにより具現化される。
#1判断部29aは、レバー28aの操作量LOPEに基づき算出される目標旋回速度VOPEが0でないか否かを判断するものであり、αmax演算部29bは、#1,#2傾斜角センサ31,32からの検出信号に基づき車体傾斜角度の最大値(作業機械の最大傾斜角度)αmaxを演算するものである。具体的には以下のように演算する。
すなわち、図1(b)に示す車体前後方向(X方向)の傾斜角度をαX、左右方向(Y方向)の傾斜角度をαY、縦軸(Z方向)回りの旋回角度をθとすると、この旋回角度θの方向の車体傾斜角度αは幾何学的に求めることができる。
tan(α)=A・cos(θ)+B・sin(θ)
ただし、A=tan(αX)、B=tan(αY)である。
車体傾斜角度αの最大値をαmaxとすると、
tan(αmax)=√(A2+B2
αmax=tan-1{√(A2+B2)}
したがって、車体傾斜角度の最大値αmaxは車体前後方向の傾斜角度αXと、左右方向の傾斜角度αY、とを検出するだけで演算でき、旋回角度θを検出しなくてもよいことがわかる。
max演算部29cは、この車体傾斜角度の最大値αmaxに対応する最高旋回速度Vmaxを、バッテリ16の充電量の最大値から求めるものである。ここでは最も厳しい条件として、バケット6の中に土砂が満載され、作業用アタッチメント3が伸びてバケット3の旋回半径が最大となっている状態で、かつ、車体傾斜角度の最大値αmaxにおいて最高旋回速度Vmaxから減速する際の最大の旋回エネルギが回生される状態を想定する。この条件下で回生される旋回エネルギ(回生電力)がバッテリ16への充電量の最大値となるように、前記最高旋回速度Vmaxを演算すると、図5の関係が得られる。バッテリ16の蓄電量のレベルによってバッテリ寿命、あるいは充電可能電流や放電可能電流に影響するので、例えば50〜80%の範囲になるように、バッテリ蓄電量(SOC)の管理あるいは制御が行われる。したがって、バッテリ蓄電量が最大の値のときにも回生電力が充電されるように最高旋回速度Vmaxを決めておく。
図5において、車体傾斜角度の最大値αmaxが0となる平坦地では、バッテリ16の充電量の最大値に対応する最高旋回速度Vmaxとなる。そして、車体傾斜角度の最大値αmaxが、例えばバッテリ16の充電量の最大許容値に対応する設定値αSETを超えると、その後は車体傾斜角度の最大値αmaxが増大するにつれて、最高旋回速度Vmaxが減少する。すなわち、図5のカーブは、傾斜地において回生される旋回エネルギの増分だけ最高旋回速度Vmaxが小さくなるように設定されている。この設定されたカーブがメモリ29fに記憶されている。
#2判断部29dは、目標旋回速度VOPEが最高旋回速度Vmax以下であるか否かを判断するものである。この目標旋回速度VOPEとレバー28aの操作量LOPEとの関係を図6に示した。図6において、レバー28aの操作量LOPEが0から若干増大しても、目標旋回速度VOPEは0のままとなる。この領域を越えると、レバー28aの操作量LOPEの増大につれて、最高旋回速度Vmaxまで目標旋回速度VOPEは増大するが、その最高旋回速度Vmaxも、車体傾斜角度の最大値αmaxが大きくなるにつれて、図6中のA方向に減少するようになっている。
制御部29eは、#2判断部29dの判断結果に基づき、旋回用電動機17の回転速度制御を行うものである。
ここで、本実施形態の旋回駆動装置における旋回用電動機17の回転速度NとトルクTとの関係を図7に示す。図7中、回転速度Nが正の領域は左旋回、回転速度Nが負の領域は右旋回とする。また、第1象限は左旋回加速時に旋回用電動機17を電動機特性で使用する場合を示し、第4象限は左旋回減速時に旋回用電動機17を発電機特性で使用する場合を示す。第3象限は右旋回加速時に旋回用電動機17を電動機特性で使用する場合を示し、第2象限は右旋回減速時に旋回用電動機17を発電機特性で使用する場合を示す。
図7からわかるように、第1象限及び第3象限に示す旋回加速時には、所定回転速度未満の領域では旋回用電動機17の出力トルクTが一定となり、所定回転速度以上の領域では回転速度Nの増加に応じて出力トルクTが減少するように制御される。また、第2象限及び第4象限に示す旋回減速時には、旋回用電動機17を発電機特性で使用し、旋回用電動機17の吸収トルクTを回転速度Nに関係なく一定値に制御している。
旋回用電動機17は、通常、図7の制御特性に従って制御されるが、この制御特性から外れてB,C方向に向かうような回転速度制御をも行うことができる。
以下、本実施形態の旋回駆動装置の動作について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。図4において、レバー28aの操作量LOPEに基づいて目標旋回速度VOPEが算出される(ステップS1)。#1判断部29aは、この目標旋回速度VOPEが0を超えているか否かを判断する(ステップS2)。ここで、目標旋回速度VOPEが0以下であると判断されると、レバー28aが操作されていないから、本装置を働かせる必要がない。したがって、ステップS1に戻る。
一方、目標旋回速度VOPEが0を超えていると判断されると、レバー28aが操作されているから、本装置を働かせる必要がある。そこで、#1,#2傾斜角センサ31,32は車体傾斜角度αX,αYを検出する(ステップS3,4)。
すると、αmax,Vmax演算部29b,29cは、#1,#2傾斜角センサ31,32からの検出信号に基づいて車体傾斜角度の最大値αmaxを演算し(ステップS5)、この演算された車体傾斜角度の最大値αmaxをメモリ29fに記憶されたカーブに代入することにより最大旋回速度Vmaxを演算する(ステップS6)。演算方法は上述した通りである。
ついで、#2判断部29dは、目標旋回速度VOPEが最大旋回速度Vmax以下であるか否かを判断する(ステップS7)。ここで、目標旋回速度VOPEが最大旋回速度Vmax以下であると判断されると、目標旋回速度VOPEが旋回速度Vとしてセットされる(ステップS8)。一方、目標旋回速度VOPEが最大旋回速度Vmaxを超えていると判断されると、最大旋回速度Vmaxが旋回速度Vとしてセットされる(ステップS9)。
ついで、制御部29eは、上記セットされた旋回速度Vとなるように、旋回用電動機17の回転速度制御を行う。すなわち、目標旋回速度VOPEが旋回速度Vとしてセットされた場合には、旋回用電動機17は図7中の制御特性により回転速度制御される。したがって、レバー28aの操作量LOPEが増加するにつれて、目標旋回速度VOPEが増加し、レバー28aの操作量LOPEが減少するにつれて、目標旋回速度VOPEが減少する。一方、最大旋回速度Vmaxが旋回速度Vとしてセットされた場合には、旋回用電動機17は図7中の制御特性から外れ、B,C方向に回転速度制御される。したがって、レバー28aの操作量LOPEが増加しても、目標旋回速度VOPEは最大旋回速度Vmaxで制限される。
そして、前記車体傾斜角度の最大値αmaxの増大につれて、図6中のA方向に旋回速度VOPEが減少する。ただし、レバー28aの操作量LOPEが減少して、目標旋回速度VOPEが最大旋回速度Vmaxを超えないようになれば、目標旋回速度VOPEは最大旋回速度Vmaxで制限されなくなり、旋回用電動機17は上記と同様の回転速度制御がなされる。
以上説明したように、本実施形態によれば、作業機械の水平面に対する傾斜角度αが検出され、この検出された傾斜角度αに基づく車体傾斜角度の最大値αmaxが大きくなる(設定値を超える)と、図5に示すように最高旋回速度Vmaxが小さくなる。そして、この小さくなった最高旋回速度Vmaxをレバー28aの操作量LOPEに対応する目標旋回速度VOPEが超えないように、旋回用電動機17の回転速度が制限され、回生される旋回エネルギ(回生電力)も制限されるので、レバー28操作の如何にかかわらず、バッテリ16が必要以上に充電されるおそれがなくなる。
したがって、殆ど行われないような大きな傾斜地での作業を想定して回生電力を充電するバッテリ16の容量を大きくしておく必要がなくなる。その結果、通常の作業条件の範囲内でバッテリ16の容量を決めることができ、バッテリ16の小容量化を図ることにより、コストダウンや取り付けスペースを小さくすることができるといったメリットがある。
また、ここでは、車体傾斜角度αそのものではなく、車体傾斜角度の最大値αmaxや最高旋回速度Vmaxを用いているので、傾斜地における作業機械の作業姿勢や旋回角度の如何にかかわらず、上記速度制限が行われるようになる。したがって、旋回角度を検出したり、どの時点で最大傾斜になるかなどを考慮する必要がなくなるため、装置構成が簡単化され、或いはオペレータの負担が減少するといったメリットがある。
なお、上記実施形態では、蓄電手段として、バッテリ16を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ウルトラキャパシタ(商品名)、フライホール等を採用してもよい。また、上記実施形態では、作業機械としてショベルを例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、移動式クレーンや定置式クレーン等電動機をアクチュエータとする旋回駆動装置の使用が可能な全ての建設機械に適用できることはもちろんである。
ショベル全体の概略構成図であって、(a)は傾斜地における側面図、(b)はその簡略化した平面図である。 駆動・制御系のブロック構成図である。 コントローラの構成図である。 動作を示すフローチャートである。 車体傾斜角度の最大値αmaxと最高旋回速度Vmaxとの関係を示す説明図である。 目標旋回速度VOPEとレバーの操作量LOPEとの関係を示す説明図である。 旋回用電動機の回転速度NとトルクTの関係を示す説明図である。
符号の説明
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 作業用アタッチメント
13 エンジン
15 発電機
16 バッテリ(蓄電手段)
17 旋回用電動機
28 電気ジョイスティック(旋回操作手段)
28a レバー
29 コントローラ(速度制限手段)
29a #1判断部
29b αmax演算部
29c Vmax演算部
29d #2判断部
29e 制御部
29f メモリ
31 #1傾斜角センサ(角度検出手段)
32 #2傾斜角センサ(角度検出手段)

Claims (4)

  1. 作業用アタッチメントを装備した上部旋回体が下部走行体上に旋回自在に搭載され、上部旋回体に搭載されたエンジンで駆動される発電機の発電電力が蓄電手段に充電され、上部旋回体を旋回させるときには、前記発電電力と蓄電手段からの放電電力との少なくとも一方が該上部旋回体を旋回させる旋回用電動機に供給され、上部旋回体の旋回を制動するときには、旋回用電動機で回生発電された電力が蓄電手段に充電されるように構成された作業機械の旋回駆動装置であって、
    作業機械の水平面に対する傾斜角度を検出する角度検出手段と、この検出された傾斜角度に応じて上記旋回用電動機の回転速度を制限する速度制限手段とを備え
    速度制限手段は、蓄電手段の容量を越えない範囲内で充電するように旋回用電動機の回転速度を制限することを特徴とする作業機械の旋回駆動装置。
  2. 旋回操作を行うための旋回操作手段を備え、上記速度制限手段は、この旋回操作手段の操作量に応じて変化する旋回用電動機の回転速度の最高値を、上記検出された傾斜角度に応じて制限することを特徴とする請求項1記載の作業機械の旋回駆動装置。
  3. 速度制限手段は、作業機械の傾斜角度が大きくなるほど旋回用電動機の回転速度が小さくなる方向に該旋回用電動機の回転速度を制限することを特徴とする請求項1又は2記載の作業機械の旋回駆動装置。
  4. 角度検出手段は、作業機械の2方向の傾斜角度を検出して両傾斜角度の検出値から作業機械の最大傾斜角度を算出し、速度制限手段は上記最大傾斜角度に基づいて旋回用電動機の回転速度を制限することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機械の旋回駆動装置。
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