JP4228806B2 - 薄板搬送方法および半導体チップの実装方法 - Google Patents

薄板搬送方法および半導体チップの実装方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄板搬送方法および半導体チップの実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体チップを搬送する方法として、吸引によりダイコレット(保持部材)の端面に半導体チップを吸着させた状態で、その半導体チップを搬送する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
近年、電子機器の小型化に伴って、半導体チップが薄型になる傾向にあり、かかる薄型の半導体チップの搬送に、特許文献1に記載の方法を用いると、半導体チップの変形や破損等の不都合が生じるという問題がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−77438号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、薄板の変形や破損等を防止しつつ、搬送元から搬送先へ確実に搬送し得る薄板搬送方法、半導体チップを配線基板に搬送して、実装する半導体チップの実装方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の薄板搬送方法は、保持部材の保持面に、液体を介して薄板を保持させた状態で、前記薄板を搬送元から搬送先に搬送する薄板搬送方法であって、
前記保持面に液体を供給して、液滴を形成する第1の工程と、
前記搬送元に設置された前記薄板に、前記液滴を接触させるように前記保持部材を接近させて、前記保持面と前記薄板との間隙に前記液体を展開し、該液体の表面張力により前記保持面に前記薄板を保持させる第2の工程と、
前記保持面に前記薄板を保持させた状態で、前記薄板を前記搬送先に搬送する第3の工程と、
前記搬送先において、前記保持面から前記薄板を離脱させる第4の工程とを有することを特徴とする。
これにより、薄板の変形や破損等を防止しつつ、搬送元から搬送先へ確実に搬送することができる。
【0006】
本発明の薄板搬送方法では、前記第1の工程において、前記液滴は、貯留容器に貯留された前記液体に前記保持面を接触させることにより形成されることが好ましい。
これにより、保持部材の保持面に液体を確実に供給することができる。
本発明の薄板搬送方法では、前記第1の工程において、前記液滴は、前記液体を液滴として前記保持面に吐出して付着させることにより形成されることが好ましい。
これにより、保持部材の保持面の目的とする位置に液滴を精度よく形成することができる。
【0007】
本発明の薄板搬送方法では、前記保持部材には、前記保持面に開口する流路が形成されており、
前記第1の工程において、前記液滴は、前記液体を前記流路を介して前記保持面に供給することにより形成されることが好ましい。
これにより、保持部材の保持面に液体を確実に供給することができる。
【0008】
本発明の薄板搬送方法では、前記第4の工程において、前記間隙に存在する前記液体の少なくとも一部を除去することにより、前記薄板を前記保持面から離脱させることが好ましい。
これにより、液体の表面張力を減少させ、薄板を保持部材の保持面から離脱させることができる。
【0009】
本発明の薄板搬送方法では、前記第4の工程において、前記間隙に存在する前記液体の少なくとも一部を前記流路へ吸引することにより、前記薄板を前記保持面から離脱させることが好ましい。
これにより、液体の除去を確実に行うことができる。
本発明の薄板搬送方法では、前記第4の工程において、前記間隙に存在する前記液体の少なくとも一部を蒸発させることにより、前記薄板を前記保持面から離脱させることが好ましい。
これにより、大掛かりな設備を必要とせず、比較的容易に液体の除去を行うことができる。
【0010】
本発明の薄板搬送方法では、前記液体の蒸発は、加熱および/または送風により行われることが好ましい。
これにより、設備の小型化を図ることができる。
本発明の薄板搬送方法では、前記搬送先には、基材上に第2の液体が供給されており、
前記第4の工程において、前記薄板の前記液体と反対側の面を前記第2の液体に接触させ、前記液体の表面張力と前記第2の液体の表面張力との差により、前記薄板を前記保持面から離脱させることが好ましい。
これにより、薄板を保持部材の保持面から、比較的容易に離脱させることができる。
【0011】
本発明の薄板搬送方法では、前記第4の工程において、前記薄板を前記第2の液体が前記薄板のほぼ中央に位置するように前記第2の液体に接触させることが好ましい。
これにより、第2の液体は、基材と薄板との間隙により均一に展開するようになる。
【0012】
本発明の薄板搬送方法では、前記第1の工程において、前記液滴を前記保持面のほぼ中央に形成することが好ましい。
これにより、液滴は、保持面と薄板との間隙により均一に展開するようになる。
本発明の薄板搬送方法では、前記第1の工程において形成された前記液滴の曲率半径は、0.8〜20mmであることが好ましい。
これにより、保持部材に薄板を保持させる際、保持部材の保持面と薄板とを離間させる距離の設定がより容易となり、保持部材の保持面が薄板に直接、接触することをより確実に防止することができる。
【0013】
本発明の薄板搬送方法では、前記第1の工程において、前記液滴を前記保持面の複数の個所に形成することが好ましい。
これにより、大型(大面積)の薄板を搬送する搬送方法に適用することが可能となる。
本発明の薄板搬送方法では、前記保持面は、その少なくとも前記液滴が形成される部分に撥水性を有していることが好ましい。
これにより、液滴の形状を調整することが容易となる。
【0014】
本発明の薄板搬送方法では、前記保持部材は、前記薄板を保持した状態で、前記薄板の前記保持部材に対する位置決めを行う位置決め手段を有することが好ましい。
これにより、薄板のより確実な搬送が可能となる。
本発明の薄板搬送方法では、前記位置決め手段は、前記保持面の外周部に設けられていることが好ましい。
これにより、薄板を保持面の所定の位置により確実に保持することができる。
【0015】
本発明の薄板搬送方法では、前記薄板は、その曲げ応力が前記液体の表面張力より小さいものであることが好ましい。
これにより、搬送先において、第2の液体を介して薄板を基材に設置する場合には、第2の液体中に気泡が生じるのを防止または抑制することができる。
本発明の薄板搬送方法では、前記薄板は、その厚さが1〜600μmのものであることが好ましい。
本発明は、各種の薄板の搬送に適用可能であるが、このように非常に薄い薄板の搬送への適用に適する。
【0016】
本発明の半導体チップの実装方法は、本発明の薄板搬送方法を用いて半導体チップを配線基板に搬送して、実装することを特徴とする。
これにより、半導体チップを配線基板に、容易かつ確実に実装することができる
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の薄板搬送方法および半導体チップの実装方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
なお、以下では、本発明の薄板搬送方法を半導体チップ(ICチップ)を配線基板に搬送して実装する半導体チップの実装方法に適用した場合を代表に説明する。
【0018】
<第1実施形態>
図1および図2は、それぞれ、本発明の薄板搬送方法を半導体チップの実装方法に適用した場合の第1実施形態を示す図、図3は、図1および図2で示す半導体チップの実装方法で用いる保持部材の他の構成例を示す部分断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1および図2中(図4〜図9も同様)の上側を「上方」または「上」、下側を「下方」または「下」と言う。
【0019】
図1および図2に示す半導体チップの実装方法は、保持部材1の保持面2に、液体Qを介して半導体チップPを保持させた状態で、半導体チップPを搬送元から搬送先に搬送する搬送方法である。
ここで、保持部材1は、図示しない移動機構の作動により、3次元的に移動可能となっている。なお、保持部材1は、移動機構の作動により移動するが、以下では、単に「保持部材1が移動する」と言う。
【0020】
この半導体チップPの実装方法は、保持面2に液体Qを供給して、液滴Q1を形成する液滴形成工程と、搬送元において、液体Qの表面張力により保持面2に半導体チップPを保持させる半導体チップ保持工程と、この状態で、半導体チップPを搬送先に搬送する半導体チップ搬送工程と、搬送先において、保持面2から半導体チップPを離脱させる半導体チップ離脱工程とを有している。
【0021】
以下、各工程について詳細に説明する。
[A1] 液滴形成工程(第1の工程)
まず、図1(a)に示すように、保持部材1を液体Qが貯留された貯留容器30上に移動する。その後、保持部材1を貯留容器30に向かって下降させる(下方に移動する)ことにより、保持面2を貯留容器30内の液体Qに接触させる。これにより、保持面2に液体Qが供給される。
【0022】
次いで、図1(b)に示すように、保持部材1を上昇させる(上方に移動する)と、液体Qの表面張力により、保持面2に液体Qからなる液滴Q1が形成される。
この液滴Q1は、保持面2のほぼ中央に形成するのが好ましい。これにより、液滴Q1は、半導体チップPの上面P1に接触した際、保持面2と半導体チップPの上面P1との間隙21により均一に展開するようになる。その結果、保持部材1に半導体チップPをより安定して保持させることができる。
【0023】
また、液滴Q1の曲率半径は、0.8〜20mmであるのが好ましく、1.8〜16mmであるのがより好ましい。これにより、保持部材1に半導体チップPを保持させる際、保持部材1の保持面2と半導体チップPの上面P1とを離間させる距離の設定がより容易となり、保持部材1の保持面2が半導体チップPの上面P1に直接、接触することをより確実に防止することができる。その結果、保持部材1に半導体チップPをより確実に保持させることができる。
また、液滴Q1の体積(量)は、半導体チップPの大きさに応じて適宜設定され、特に限定されないが、0.2〜280mmであるのが好ましい。例えば、5mm×5mmの半導体チップPの場合には、3〜20mm程度とされる。前記範囲の量の液滴Q1で、十分に半導体チップPの保持が可能である。
【0024】
液体Qには、例えば、水(例えば蒸留水、純水、超純水、イオン交換水、RO水等)、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アリルアルコール、フルフリルアルコール、エチレングリコールモノアセタートのような単価アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、分子量2000以下のポリエチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、チオジグリコールのような多価アルコール、またはこれらを含む混合液を用いることができる。これらのものは、半導体チップPを保持部材1に保持させるのに十分な表面張力を有するとともに、後述するように、これらの除去方法に蒸発による方法を用いる場合には、比較的容易に蒸発させ、除去することができるという利点がある。
【0025】
また、液体Q中には、必要に応じて、例えば、カチオン系、アニオン系、ノニオン系の各種界面活性剤、ロジン、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等の各種添加剤を添加するようにしてもよい。
液体Qの表面張力は、添加する添加剤の種類や、液体Qの種類(粘度)、液滴Q1の体積(量)、保持面2の材質、半導体チップPの材質、液体Qと各部材との接触面積等のうちの、任意の1または2以上を適宜設定することにより調整することができる。
【0026】
液体Qの粘度は、常温で、1〜50cpsであるのが好ましく、1.5〜30cpsであるのがより好ましい。このような粘度の液体Qを用いることにより、液体Qの表面張力の調整が容易となり、液滴Q1の形成や、半導体チップPの保持面2への保持をより確実に行うことができる。
また、保持面2は、少なくとも液滴Q1が形成される部分が撥水性を有しているのが好ましい。これにより、液滴Q1の形状(例えば曲率半径等)を調整することが容易となる。
【0027】
保持面2に撥水性を付与する方法、すなわち撥水化処理(疎水化処理)としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体のようなフッ素系樹脂等の撥水性材料(疎水性材料)で構成された被膜の形成、シリコーン系樹脂で構成された被覆の形成等の方法が挙げられる。また、他の方法としては、例えば、保持部材1の少なくとも表面付近を撥水性材料で形成する方法、保持面2に微細凹凸を形成する方法、または保持面2に形成した微細凹凸上に撥水性樹脂で構成された被覆を形成する方法等を用いてもよい。
【0028】
[A2] 半導体チップ保持工程(第2の工程)
次に、図1(c)に示すように、液滴Q1が形成された保持部材1を搬送元に設置された半導体チップP上に移動した後、液滴Q1が半導体チップPの上面P1に接触するように下降させる(半導体チップPに接近させる)。
液滴Q1は、半導体チップPの上面P1に接触すると、図1(d)に示すように、保持面2と上面P1と間に形成された間隙21に展開する。これにより、半導体チップPは、液体Qの表面張力により保持面2に引き寄せられ、この液体Qを介して保持面2(保持部材1)に保持される。
なお、本工程[A2]において、半導体チップPは、液体Qの表面張力により保持面2に保持されるため、半導体チップPを保持面2に保持するに際し、保持部材1を半導体チップPに押し当てることを必要としないので、保持部材1の押圧による半導体チップPの変形や破損等を防止することができる。
【0029】
[A3] 半導体チップ搬送工程(第3の工程)
次に、前記工程[A2]の状態で、図2(e)に示すように、保持部材1を上昇させた後、保持部材1を半導体チップPの搬送元から搬送先に移動する。これにより、半導体チップPが搬送元から搬送先に搬送される。
ここで、半導体チップPを保持面2に保持するのに、従来の吸引による方法を適用した場合、半導体チップPの搬送時において、半導体チップPには、常に強い応力が作用し、これが半導体チップPの変形や破損等の原因となる。これに対し、本発明では、半導体チップPは、保持面2に液体Qの表面張力により保持されるため、強い応力が作用することが防止され、その結果、半導体チップPに生じる前記不都合を好適に防止することができる。
【0030】
次いで、搬送先において、保持部材1を半導体チップPが実装される配線基板(基材)20の上方へ移動した後、保持部材1を配線基板20に向かって下降させる。これにより、半導体チップPを配線基板20に向かって接近させる。
そして、図2(f)に示すように、半導体チップPの端子P3と、これに接合すべき配線基板20の端子202とを接触させる。
【0031】
この状態から、さらに保持部材1を配線基板20に向かって下降(接近)させる。これにより、半導体チップPは、液体Qを介して配線基板20に向かって押圧され、接合すべき端子P3、202同士をより確実に接触させることができる。
なお、このとき、保持部材1による半導体チップPの押圧は、液体Qを介して行われるため、液体Qが緩衝材として機能して、半導体チップPの変形や破損等を確実に防止することができる。
【0032】
[A4] 半導体チップ離脱工程(第4の工程)
次に、この状態で、半導体チップPを保持面2から離脱させる。これは、図2(g)に示すように、間隙21に存在する液体Qを蒸発させる(除去する)ことにより行われる。
液体Qを蒸発させる方法(除去方法)としては、例えば、加熱による方法、送風による方法、またはこれらを組み合わせた手法等が好適である。かかる手法によれば、大掛かりな設備を必要とせず、比較的容易に液体Qの蒸発(除去)を行うことができる。
【0033】
また、液体Qは、半導体チップPが保持面2から離脱する程度に除去されればよく、具体的には、その除去量は、半導体チップPの重量(自重)が液体Qの表面張力を上回る程度であればよい。
次いで、半導体チップPの端子P3および配線基板20の端子202の一方または双方を、例えば加熱により溶融した後、硬化(固化)して、対応する端子P3、202同士を接合する。
【0034】
以上のような工程を経て、配線基板20に半導体チップPが実装され、図2(h)に示すような半導体実装基板100が得られる。
なお、この状態では、半導体チップPと配線基板20との間には、間隙203が形成されるが、この間隙203には、アンダーフィル材を供給して、封止するようにしてもよい。
このアンダーフィル材としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂等の熱硬化性樹脂の前駆体(未硬化または半硬化の熱硬化性樹脂)を主材料とするものが好適に使用される。
【0035】
また、アンダーフィル材は、必要に応じて、例えば、加熱、紫外線や電子線等の照射、超音波の付与等により硬化させるようにしてもよい。
このような実装方法に用いられる半導体チップPは、その厚さが1〜600μmのものであることが好ましく、1〜450μmのものであることがより好ましい。このように非常に薄い半導体チップPの搬送方法に、従来の吸引により方法を適用した場合、この吸引により、半導体チップPに変形や破損等が容易に生じる。これに対し、本発明によれば、半導体チップPに吸引により生じるような強い応力が作用することなく、その変形や破損等が好適に防止される。換言すれば、本発明は、このような非常に薄い半導体チップP(薄板)の搬送への適用に適する。
ここで、半導体チップの搬送方法(本発明の薄板搬送方法)に用いられる保持部材の他の構成例について、図3を参照しつつ説明する。
なお、図3(a)は、保持部材の下面図、図3(b)は、図3(a)のA−A線断面図、図3(c)は、図3(a)のB−B線断面図である。
【0036】
以下、図3に示す保持部材1Aについて説明するが、前述した保持部材1の相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図3に示すように、保持部材1Aは、半導体チップPを保持させた状態で、保持部材1Aに対する半導体チップPの位置決めを行う位置決め手段3を有している。この位置決め手段3は、保持面2の外周縁部に沿って形成された凸部31で構成されている。
【0037】
半導体チップPを保持面2に保持させた状態で、半導体チップPは、凸部31の内側の空間に収納され、これにより、保持面2に対して位置決めされる。
また、凸部31は、その幅が先端に向かって漸減している。図示の構成では、凸部31の外面は、保持面2に対してほぼ垂直をなし、凸部31の内面が、その対向する面同士が先端に向かって離間するように傾斜している。
【0038】
このような構成により、前記工程[A2](図1(c)参照)において、保持部材1Aと半導体チップPとの位置ズレが若干ある場合でも、この凸部31によって、半導体チップPが保持面2に向かって案内され、適正な位置に正確に保持される。
また、このような構成により、前記工程[A4](図2(g)参照)において、保持部材1A(保持面2)からの半導体チップPの離脱が、凸部31に沿って行われるため、対応する端子同士に位置ズレが生じるのをより確実に防止することができる。
【0039】
<第2実施形態>
次に、半導体チップの実装方法の第2実施形態について説明する。
図4は、半導体チップの実装方法の第2実施形態(一部工程)を示す図である。
以下、半導体チップの実装方法の第2実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態では、搬送先において、保持面2から半導体チップPを離脱させる工程(半導体チップ離脱工程)が異なり、それ以外は前記第1実施形態と同様である。
【0040】
[B1] 液滴形成工程(第1の工程)
前記工程[A1]と同様の工程を行う。
[B2] 半導体チップ保持工程(第2の工程)
前記工程[A2]と同様の工程を行う。
なお、工程[B1]および[B2]については、図示を省略した。
【0041】
[B3] 半導体チップ搬送工程(第3の工程)
本実施形態では、図4(e)に示すように、搬送先にある配線基板20の上面201には、液体Qの表面張力より大きい表面張力を有する接合材(第2の液体)Rが供給されている。
そして、前記工程[A3]と同様に、半導体チップPを保持させた保持部材1を配線基板20に向かって下降させる。この保持部材1の下降により、半導体チップPの下面(液体Qと反対側の面)P2を接合材Rに接触させる。
【0042】
この状態から、さらに保持部材1を配線基板20に向かって下降(接近)させる。これにより、半導体チップPは、液体Qを介して配線基板20に向かって押圧され、接合すべき端子P3、202同士は、接合材Rを介して接触する。
この接合材Rとしては、例えば、フラックスや、液体Qの表面張力より大きい表面張力を有する液状(流動性)の基材に導電性粒子を分散させた導電性ペースト、接着剤等を用いることができる。接合材Rとしてフラックスを用いることにより、端子P3、202の表面の酸化皮膜を除去することができ、これらをより確実に導通させることができる。また、接合材Rとして導電性ペーストを用いることにより、後述する半導体実装基板100において形成される間隙203の封止工程を省略することができるという利点がある。
【0043】
また、このとき、半導体チップPを、その中央に接合材Rが位置するように、接合材Rに接触させるのが好ましい。これにより、接合材Rは、半導体チップPの下面P2と配線基板20の上面201との間隙203に均一に展開される。このため、次工程[B4]において、半導体チップPを保持面2からより確実に離脱させることができるようになる。
【0044】
[B4] 半導体チップ離脱工程(第4の工程)
次に、図4(g)に示すように、保持部材1を上昇させると、液体Qと接合材Rとの表面張力の差により、半導体チップPは、接合材Rの方へ引っ張られ、半導体チップPが保持面2から離脱する。
なお、このとき、半導体チップPを接合材Rが半導体チップPのほぼ中央に位置するように接合材Rに接触させるのが好ましい。これにより、接合材Rは、半導体チップPの下面P2に接触した際、配線基板20の上面201と半導体チップPの下面P2との間隙203により均一に展開するようになる。その結果、保持部材1から半導体チップPをより確実に離脱させることができる。
【0045】
また、この接合材Rにより、半導体チップPの離脱後において、接合すべき端子P3、202同士の位置ズレが防止され、これらのより確実な接合が可能となる。
その後、必要に応じて後処理(例えば、加熱、紫外線や電子線等の照射、超音波の付与等)を施す。例えば、接合材Rの基材が熱硬化性樹脂の前駆体等を主成分とするものである場合、接合材Rは、熱硬化して、間隙203が封止される。
また、本実施形態では、液体Qおよび接合材Rの表面張力や剪断応力を適宜設定しておくことにより、半導体チップPの保持面2からの離脱をより容易にすることができる。この表面張力や剪断応力の調整は、前記液体Qの表面張力の調整で説明したのと同様にして行うことができる。
以上のような工程を経て、配線基板20に半導体チップPが実装され、図4(h)に示すような半導体実装基板100’が得られる。
このような第2実施形態においても、前記第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
【0046】
<第3実施形態>
次に、半導体チップの実装方法の第3実施形態について説明する。
図5は、半導体チップの実装方法の第3実施形態(一部工程)を示す図である。
以下、半導体チップの実装方法の第3実施形態について説明するが、前述した第1および第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態では、保持面2に液滴Q1を形成する工程(液滴形成工程)が異なり、それ以外は前記第1実施形態と同様である。
【0047】
[C1] 液滴形成工程(第1の工程)
まず、図5(a)に示すように、保持部材1(保持面2)を、液体Qの液滴を保持面2に吐出して付着させるノズル4付近に移動させる。このとき、ノズル4の先端口部41は、保持面2の方に向けられている。
次いで、液体Qは、液滴として先端口部41から吐出され、保持面2に付着して、図5(b)に示すように、液滴Q1が保持面2に形成させる。
【0048】
かかる方法によれば、保持面2の目的とする位置に液滴Q1を精度よく形成することができる。
なお、ノズル4の寸法(ノズル4の開口径)、液体Qの1回の吐出量、吐出速度、単位時間あたりの吐出回数等を適宜設定することにより、保持面2に形成する液滴Q1の大きさを調整することができる。
【0049】
[C2] 半導体チップ保持工程(第2の工程)
前記工程[A2]と同様の工程を行う(図5(c)および(d)参照)。
[C3] 半導体チップ搬送工程(第3の工程)
前記工程[A3]と同様の工程を行う。
[C4] 半導体チップ離脱工程(第4の工程)
前記工程[A4]と同様の工程を行う。
なお、工程[C3]および[C4]については、図示を省略した。
以上のような工程を経て、配線基板20に半導体チップPが実装され、図2(h)に示すような半導体実装基板100が得られる。
このような第3実施形態においても、前記第1および第2実施形態と同様の作用・効果が得られる。
【0050】
<第4実施形態>
次に、半導体チップの実装方法の第4実施形態について説明する。
図6および図7は、それぞれ、半導体チップの実装方法の第4実施形態を示す図である。
以下、半導体チップの実装方法の第4実施形態について説明するが、前述した第1〜第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0051】
第4実施形態では、保持面2に液滴Q1を形成する工程(液滴形成工程)および保持面2から半導体チップPを離脱させる工程(半導体チップ離脱工程)が異なり、それ以外は、前記第1実施形態と同様である。
第4実施形態の保持部材1Bには、保持面2に開口する流路11が形成されており、この流路11を介して保持面2に対して液体Qの供給および吸引(除去)が可能となっている。
【0052】
[D1] 液滴形成工程(第1の工程)
まず、図6(a)に示すように、液体Qを保持部材1Bに形成された流路11を介して保持面2に供給する。これにより、図6(b)に示すように、保持面2に液滴Q1が形成される。
なお、保持部材1Bの流路11の内径は、形成する液滴Q1の寸法に応じて適宜設定することができる。
また、液滴Q1は、保持部材1Bを搬送元に設置された半導体チップP上に移動する前に形成するようにしてもよいし、その他、例えば、保持部材1Bを下降させつつ形成するようにしてもよく、保持面2を半導体チップPの上面P1に所定の距離まで接近させた後に、形成してもよい。
【0053】
[D2] 半導体チップ保持工程(第2の工程)
前記工程[A2]と同様の工程を行う(図6(c)および(d)参照)。
[D3] 半導体チップ搬送工程(第3の工程)
前記工程[A3]と同様の工程を行う(図7(e)参照)。
[D4] 半導体チップ離脱工程(第4の工程)
次に、図7(f)に示す状態で、半導体チップPを保持面2から離脱させる。これは、図7(g)に示すように、間隙21に存在する液体Qを流路11へ吸引することにより行われる。
【0054】
なお、このような構成により、部品点数を削減して、半導体チップPの実装装置の簡素化を図ることができる。
また、吸引する液体Qの量は、前述した第1実施形態と同様とすることができる。
以上のような工程を経て、配線基板20に半導体チップPが実装され、図7(h)に示すような半導体実装基板100が得られる。
このような第4実施形態においても、前記第1〜第3実施形態と同様の作用・効果が得られる。
【0055】
<第5実施形態>
次に、半導体チップの実装方法の第5実施形態について説明する。
図8および図9は、それぞれ、半導体チップの実装方法の第5実施形態を示す図である。
以下、半導体チップの実装方法の第5実施形態について説明するが、前述した第1〜第4実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第5実施形態の半導体チップの実装方法は、曲げ応力が液体Qの表面張力より小さい半導体チップPを配線基板20に実装する方法であり、それ以外は前記第2実施形態と同様である。
【0056】
[E1] 液滴形成工程(第1の工程)
前記工程[B1]と同様の工程を行う(図8(a)および(b)参照)。
[E2] 半導体チップ保持工程(第2の工程)
前記工程[B2]と同様の工程を行う(図8(c)および(d)参照)。
このとき、半導体チップPは、その曲げ応力が液体Qの表面張力より小さいため、液滴Q1の形状に沿って湾曲した状態、すなわち、その中央部が下方に向かって突出した状態で保持面2に保持される。
【0057】
[E3] 半導体チップ搬送工程(第3の工程)
前記工程[B3]と同様の工程を行う(図9(e)参照)。
[E4] 半導体チップ離脱工程(第4の工程)
前記工程[B4]と同様の工程を行う(図9(f)〜(h)参照)。
このとき、半導体チップPの下面P2を接合材Rに接触させると、半導体チップPは、まず、その下面P2の中央部が接合材Rと接触し、徐々に外側の部分が接合材Rと接触するようになる。
【0058】
このため、半導体チップPの下面P2と配線基板20の上面201との間隙203に存在する空気は、中央部から外側に向かって徐々に押し出され、その結果、この間隙203に気泡が残存するのを防止または抑制することができる。
これにより、得られる半導体実装基板100’が経時的に劣化することをより確実に防止して、信頼性の高いものとすることができる。
【0059】
以上のような工程を経て、配線基板20に半導体チップPが実装され、図9(h)に示すような半導体実装基板100’が得られる。
このような第5実施形態においても、前記第1〜第4実施形態と同様の作用・効果が得られる。
なお、以上説明した第1〜第5実施形態の構成は、それらのうちの任意の2以上の構成を組み合わせるようにしてもよい。
【0060】
例えば、第4実施形態の半導体チップ離脱工程(第4の工程)において、他の実施形態の半導体チップ離脱工程における方法を併用してもよい。これにより、保持面2から半導体チップPをより迅速かつ確実に離脱させることができる。
また、各前記実施形態では、液滴Q1は、保持面2の一箇所に形成されるものであったが、保持面2の複数個所に形成するようにしてもよい。これにより、保持部材1(または1A、1B)に半導体チップPをより確実に保持させることができる。また、液滴Q1の形成個所の数を適宜設定することにより、大型(大面積)の半導体チップの実装(薄板搬送方法)に適用することもできる。
【0061】
次に、上述のような半導体実装基板100(または100’)を備える電子デバイス、すなわち、電子デバイスについて説明する。
以下では、電子デバイスを表示装置に適用した場合を一例に説明する。
図10は、電子デバイスを表示装置に適用した場合の実施形態を示す断面図である。なお、以下の説明では、図10中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
【0062】
図10に示す表示装置(電気光学装置)300は、透過型の液晶表示装置であり、表示パネル(表示部)200と、半導体実装基板100(または100’)と、図示しないバックライトとを有している。
表示パネル200は、枠状のシール材230を介して貼りあわされた第1パネル基板220と、第1パネル基板220に対向する第2パネル基板240と、これらで囲まれる空間に封入された液晶を含む液晶層270とを有している。
【0063】
第1パネル基板220および第2パネル基板240は、それぞれ、例えば、ガラス基板で構成されている。これらのパネル基板220、240の液晶層270側の面には、それぞれ、例えばITO等で構成される透明電極210、250が設けられている。これらの透明電極210、250を介して、液晶層270に電圧が印加される。
【0064】
また、第1パネル基板220の下面および第2パネル基板240の上面(いずれも液晶層270と反対側の面)には、それぞれ、偏光板260、280が設けられている。
また、第1パネル基板220は、第2パネル基板240から張り出した部分(張出領域209)を有している。この張出領域209にまで、各透明電極210、250が延在して設けられている。
【0065】
半導体実装基板(可撓性回路基板)100は、配線基板20と、この配線基板20に実装された半導体チップPとを有している。
配線基板20は、可撓性を有する基板5の一方の面(図10中、上面)51に配線パターン(リード)60が形成され、その一端部(図10中、左側)において、配線パターン60が下方を向くように長手方向の途中で折り曲げられている。
【0066】
そして、この一端部において、配線パターン60と張出領域209に延在する各透明電極210、250の端部とが、導電性粒子410を含む異方性導電性材料(異方性導電ペースト、異方性導電膜)400を介して接続されている。
また、配線パターン60の面方向の中央部には、配線パターン60の端部により端子202が形成されており、この端子202に半導体チップPの端子P3が接合(接続)されている。
これにより、各透明電極210、250と半導体チップPとの電気的導通が得られている。
【0067】
半導体チップPは、表示パネル200の駆動用ICとして設けられており、各透明電極210、250への電圧の印加量、印加パターン等を制御する。この半導体チップPの駆動制御により、表示パネル200では、所望の情報(静止画および動画の双方を含む画像)が表示される。
なお、電子デバイスは、図示の表示装置300への適用に限定されず、例えば、有機または無機EL表示装置、電気泳動表示装置等の他の表示装置、インクジェット記録ヘッド等の液滴吐出用ヘッド等に適用することもできる。
そして、このような電子デバイスを備える電子機器は、各種の電子機器に適用することができる。
【0068】
以下、電子機器について、図11〜図13に示す実施形態に基づき、詳細に説明する。
図11は、電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このパーソナルコンピュータ1100は、表示ユニット1106が前述の表示装置300を備えており、表示パネル(表示部)200の表示面が表示ユニット1106の前面に向くよう配置されている。
【0069】
図12は、電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206とともに、前述の表示装置300を備えている。
表示装置300の表示パネル(表示部)200は、操作ボタン1202と受話口1204との間において、その表示面が携帯電話機1200の前面に向くよう配置されている。
【0070】
図13は、電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
【0071】
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、前述の表示装置300の表示パネル(表示部)200が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示パネル200は、被写体を電子画像として表示するファインダとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図13においては裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
【0072】
撮影者が表示パネル200に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリ1308に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図13に示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピュータ1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリ1308に格納された撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピュータ1440に出力される構成になっている。
【0073】
なお、電子機器は、図11のパーソナルコンピュータ(モバイル型パーソナルコンピュータ)、図12の携帯電話機、図13のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレータ等に適用することができる。
以上、本発明の薄板搬送方法および半導体チップの実装方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0074】
例えば、本発明の薄板搬送方法では、任意の1または2以上の工程を追加してもよい。
また、各前記実施形態では、本発明の薄板搬送方法を半導体チップの実装方法に適用した場合を代表に説明したが、本発明の薄板搬送方法は、これに限定されず、例えば、フィルム(シート材)、薄型ガラス(例えば、カバーガラス、液晶パネルのガラス基板等)、セラミックス基板、またはマイクロマシニング機能部品のような薄板の搬送にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 半導体チップの実装方法の第1実施形態を示す図である。
【図2】 半導体チップの実装方法の第1実施形態を示す図である。
【図3】 保持部材の他の構成例を示す部分断面図である。
【図4】 半導体チップの実装方法の第2実施形態(一部工程)を示す図である。
【図5】 半導体チップの実装方法の第3実施形態(一部工程)を示す図である。
【図6】 半導体チップの実装方法の第4実施形態を示す図である。
【図7】 半導体チップの実装方法の第4実施形態を示す図である。
【図8】 半導体チップの実装方法の第5実施形態を示す図である。
【図9】 半導体チップの実装方法の第5実施形態を示す図である。
【図10】 電子デバイスを表示装置に適用した場合の実施形態を示す断面図である。
【図11】 電子デバイスを備える電子機器(ノート型パーソナルコンピュータ)である。
【図12】 電子デバイスを備える電子機器(携帯電話機)である。
【図13】 電子デバイスを備える電子機器(ディジタルスチルカメラ)である。
【符号の説明】
1、1A、1B……保持部材 11……流路 2……保持面 21……間隙 3……位置決め手段 31……凸部 4……ノズル 41……先端口部 5……基板 51……面 20……配線基板 201……上面 202……端子 203……間隙 30……貯留容器 60……配線パターン 100、100’……半導体実装基板 P……半導体チップ P1……上面 P2……下面 P3……端子 Q……液体 Q1……液滴 R……接合材 200‥‥表示パネル 209‥‥張出領域 210‥‥透明電極 220‥‥第1パネル基板 230‥‥シール材 240‥‥第2パネル基板 250‥‥透明電極 260、280‥‥偏光板 270‥‥液晶層 300‥‥表示装置 400‥‥異方性導電性材料 410‥‥導電性粒子 1100‥‥パーソナルコンピュータ 1102‥‥キーボード 1104‥‥本体部 1106‥‥表示ユニット 1200‥‥携帯電話機 1202‥‥操作ボタン 1204‥‥受話口 1206‥‥送話口 1300‥‥ディジタルスチルカメラ 1302‥‥ケース(ボディー) 1304‥‥受光ユニット 1306‥‥シャッタボタン 1308‥‥メモリ 1312‥‥ビデオ信号出力端子 1314‥‥データ通信用の入出力端子 1430‥‥テレビモニタ 1440‥‥パーソナルコンピュータ

Claims (19)

  1. 保持部材の保持面に、液体を介して薄板を保持させた状態で、前記薄板を搬送元から搬送先に搬送する薄板搬送方法であって、
    前記保持面に液体を供給して、液滴を形成する第1の工程と、
    前記搬送元に設置された前記薄板に、前記液滴を接触させるように前記保持部材を接近させて、前記保持面と前記薄板との間隙に前記液体を展開し、該液体の表面張力により前記保持面に前記薄板を保持させる第2の工程と、
    前記保持面に前記薄板を保持させた状態で、前記薄板を前記搬送先に搬送する第3の工程と、
    前記搬送先において、前記保持面から前記薄板を離脱させる第4の工程とを有することを特徴とする薄板搬送方法。
  2. 前記第1の工程において、前記液滴は、貯留容器に貯留された前記液体に前記保持面を接触させることにより形成される請求項1に記載の薄板搬送方法。
  3. 前記第1の工程において、前記液滴は、前記液体を液滴として前記保持面に吐出して付着させることにより形成される請求項1に記載の薄板搬送方法。
  4. 前記保持部材には、前記保持面に開口する流路が形成されており、
    前記第1の工程において、前記液滴は、前記液体を前記流路を介して前記保持面に供給することにより形成される請求項1に記載の薄板搬送方法。
  5. 前記第4の工程において、前記間隙に存在する前記液体の少なくとも一部を除去することにより、前記薄板を前記保持面から離脱させる請求項1ないし4のいずれかに記載の薄板搬送方法。
  6. 前記第4の工程において、前記間隙に存在する前記液体の少なくとも一部を前記流路へ吸引することにより、前記薄板を前記保持面から離脱させる請求項4に記載の薄板搬送方法。
  7. 前記第4の工程において、前記間隙に存在する前記液体の少なくとも一部を蒸発させることにより、前記薄板を前記保持面から離脱させる請求項1ないし6のいずれかに記載の薄板搬送方法。
  8. 前記液体の蒸発は、加熱および/または送風により行われる請求項7に記載の薄板搬送方法。
  9. 前記搬送先には、基材上に第2の液体が供給されており、
    前記第4の工程において、前記薄板の前記液体と反対側の面を前記第2の液体に接触させ、前記液体の表面張力と前記第2の液体の表面張力との差により、前記薄板を前記保持面から離脱させる請求項1ないし8のいずれかに記載の薄板搬送方法。
  10. 前記第4の工程において、前記薄板を前記第2の液体が前記薄板のほぼ中央に位置するように前記第2の液体に接触させる請求項9に記載の薄板搬送方法。
  11. 前記第1の工程において、前記液滴を前記保持面のほぼ中央に形成する請求項1ないし10のいずれかに記載の薄板搬送方法。
  12. 前記第1の工程において形成された前記液滴の曲率半径は、0.8〜20mmである請求項1ないし11のいずれかに記載の薄板搬送方法。
  13. 前記第1の工程において、前記液滴を前記保持面の複数の個所に形成する請求項1ないし12のいずれかに記載の薄板搬送方法。
  14. 前記保持面は、その少なくとも前記液滴が形成される部分に撥水性を有している請求項1ないし13のいずれかに記載の薄板搬送方法。
  15. 前記保持部材は、前記薄板を保持した状態で、前記薄板の前記保持部材に対する位置決めを行う位置決め手段を有する請求項1ないし14のいずれかに記載の薄板搬送方法。
  16. 前記位置決め手段は、前記保持面の外周部に設けられている請求項15に記載の薄板搬送方法。
  17. 前記薄板は、その曲げ応力が前記液体の表面張力より小さいものである請求項1ないし16のいずれかに記載の薄板搬送方法。
  18. 前記薄板は、その厚さが1〜600μmのものである請求項1ないし17のいずれかに記載の薄板搬送方法。
  19. 請求項1ないし18のいずれかに記載の薄板搬送方法を用いて半導体チップを配線基板に搬送して、実装することを特徴とする半導体チップの実装方法。
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