JP4228591B2 - インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 Download PDF

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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット用記録方法、および、インクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ノズル、スリットあるいは多孔質フィルム等から液体あるいは溶融固体インクを吐出し、紙、布、フィルム等の記録媒体に記録を行う、いわゆるインクジェット記録方式を利用したインクジェット記録装置(以下、「プリンター」と略す場合がある)は、小型で、安価、静寂性等種々の利点があり、黒色の単色あるいはフルカラーのプリンターとして多く市販されている。中でも、圧電素子を用いたいわゆるピエゾインクジェット記録方式、あるいは、熱エネルギーを作用させて液滴を形成し記録を行う、いわゆる熱インクジェット記録方式を利用したプリンターは高速印刷、高解像度が得られる等の多くの利点を有している。
【0003】
一方、従来、このようなインクジェット記録方式に一般的に用いられている水溶性染料を用いたインク(以下、「染料インク」と略す場合がある)は、長期保存安定性には優れるものの、耐水性、耐光性に問題があった。それに対し、顔料を用いたインク(以下、「顔料インク」と略す場合がある)は、耐水性、耐光性に優れ、かつ、高濃度で滲みのない画質を得ることができることから、非常に有望であり、近年多くの提案がなされ、また実用化されている。
【0004】
このような顔料インクとしては、例えば、特開昭56−147871号公報に記載の技術では、少なくとも顔料、高分子分散剤、非イオン性界面活性剤を含有する水性媒体から成る顔料インクが提案されている。米国特許第5085698号公報、5221334号公報に記載の技術では、ABあるいはBABブロックコポリマーを顔料の分散剤として用いることが提案されている。米国特許第5172133号公報に記載の技術では、特定の顔料、水溶性樹脂、溶媒を用いた顔料インクが提案されている。
【0005】
一方、顔料は水に対して不溶性の材料であるため、顔料をインク中に分散させる場合には分散剤が用いられてきた。これに対して、顔料に親水化処理等を施すことにより顔料自体がインク中に容易に分散可能な顔料を用い、且つ、分散剤を添加しない顔料インクが検討されている。このような顔料インクとしては、例えば、酸化処理により1.5mmol/g以上の表面活性水素含有量を有するカーボンブラックを顔料として用いた顔料インク(特開平8−3498号公報、特開平8−31944号公報)、芳香族基やアルキル基かならる連結基を介してカーボンブラック表面に親水基を導入した親水顔料を用いた顔料インク(特表平10−510862号公報)、スルホン化剤により処理された顔料を含む顔料インク(特開平10−110129号公報)等が開示されている。
【0006】
しかしながら、顔料インクの場合、用紙による画質特性のばらつきが大きく、特に、使用する用紙によっては印刷された画像の光学濃度が低くなる場合がある。これは、染料インクの場合、色材が用紙繊維に染着するのに対し、顔料インクは主に用紙表面近傍にトラップされることで光学濃度が出ているため、用紙表面近傍におけるインク色材(顔料)の浸透と凝集とのバランスが用紙種類により大きく影響を受けるためと考えられる。
このような用紙の種類に起因する光学濃度ばらつきは、例えば、分散粒子径が大きく、且つ、粒子径が0.5μm以上の顔料等の水に対して不溶性の材料からなる粒子の粒子数を多くすることや、インク中の色材の凝集性を高めることで改善することが可能である。
【0007】
しかし、インク中に含まれる水不溶性材料の分散粒子径が大きかったり、前記水不溶性材料中の粒子径が0.5μm以上の粒子数が多かったり、インク中に含まれる色材の凝集性を高めた場合において、印刷しない状態でプリンタを、長期間放置すると、放置後に印刷を再開した際にノズル詰まりを引き起こしやすいという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決することを課題とする。すなわち、本発明は、印刷停止状態でインクジェット記録装置を長期間放置した後、印刷を再開した際のノズル詰まりが発生しにくいインクジェット記録方法、および、この方法を利用したインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の本発明により達成される。すなわち、本発明は、
<1> 1種以上のインクを収納し、ノズル面に1個以上のノズルが設けられたインクジェット記録用プリンタヘッドを、少なくとも備えたインクジェット記録装置を用いたインクジェット記録方法において、印刷時に、前記ノズル面が地表側を向いており、前記ノズル面と垂直に交わる軸が、印刷時に対して、印刷停止時に3°以上45°以下の範囲で、重力軸方向から離れる方向に向き、且つ前記インクの少なくともいずれか1種以上が、水不溶性材料を少なくとも1種以上含有することを特徴とするインクジェット記録方法である。
【0012】
> 前記水不溶性材料の体積平均粒子径が、50nm〜250nmの範囲内であることを特徴とする<>に記載のインクジェット記録方法である。
【0013】
> 前記水不溶性材料の粒子径0.5μm〜5μmの範囲内における粒子数が、前記インク1μlあたり、0.2×104個〜1000×104個の範囲内であることを特徴とする<1>又は<2>に記載のインクジェット用記録方法である。
【0014】
> 前記水不溶性材料が、顔料を含むことを特徴とする<1>〜<>のいずれか1つに記載のインクジェット記録方法である。

解像度が400dpi以上であることを特徴とする<1>〜<>のいずれか1つに記載のインクジェット記録方法である。
【0015】
> <1>〜<>のインクジェット記録方法に用いられる、1種以上のインクを収納し、ノズル面に1個以上のノズルが設けられたインクジェット記録用プリンタヘッドを、少なくとも備えたインクジェット記録装置において、
印刷時に、前記ノズル面が地表側を向いており、前記ノズル面と垂直に交わる軸が、印刷時に対して、印刷停止時に3°以上45°以下の範囲で、重力軸方向から離れる方向に向くようにする、インクジェット記録用プリンタヘッド回転手段を有し、且つ、前記インクの少なくともいずれか1種以上が、水不溶性材料を少なくとも1種以上含有することを特徴とするインクジェット記録装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を、インクジェット記録方法、および、これを利用したインクジェット記録装置について、この順に分けて説明する。
<インクジェット記録方法>
本発明のインクジェット記録方法は、1種以上のインクを収納し、ノズル面に1個以上のノズルが設けられたインクジェット記録用プリンタヘッド(以下、「ヘッド」と略す場合がある)を、少なくとも備えたインクジェット記録装置を用いたインクジェット記録方法において、印刷時に、前記ノズル面が地表側を向いており、前記ノズル面と垂直に交わる軸が、印刷時に対して、印刷停止時に3°以上45°以下の範囲で、重力軸方向から離れる方向に向き、且つ前記インクの少なくともいずれか1種以上が、水不溶性材料を少なくとも1種以上含有することを特徴とする。
【0017】
従って、印刷停止状態でインクジェット記録装置を長期間放置しても、放置後に再度印刷する際に発生するノズル詰まり(以下、「放置後ノズル詰まり」と略す場合がある)を防止することができる。
一方、ノズル面垂直軸が、印刷時に対して、印刷停止時に3°未満の範囲内で、重力軸方向から離れる方向に向く場合には、放置後ノズル詰まりを防止することができない。
なお、本発明により放置後ノズル詰まりが防止できる理由に関しては、明確ではないが次のように推測される。
【0018】
一般に、粒子を分散・含有する液体中における前記粒子の沈降は、ある粒子径以上の粒子において発生する。これは、Stokesの沈降式によれば、粒径の2乗に比例し沈降速度も増加するため、ある粒子径以上の粒子では熱運動による拡散よりも沈降速度が勝るためである。この為、インク中に、沈降が起こる粒子径の以上の水不溶性材料からなる粒子が、予め存在する場合および/または保管中に発生する場合には、時間の経過に伴い前記インクを収納するヘッド内部やノズル内部の重力方向にこのような粒子が徐々に局在することになる。
従って印刷停止状態が長期に渡り続くことにより、これら水不溶性材料がヘッド内部のノズル面側やノズル内に堆積した場合、長期の印刷停止後に再度印刷しようとするとインク吐出性が悪化し、放置後ノズル詰まりが発生するものと考えられる。
【0019】
しかしながら、ノズル面垂直軸を、印刷時に対して、印刷停止時に3°以上、重力軸方向から離れる方向に向けた状態で長期間放置した場合には、印刷時および印刷停止時におけるノズル面垂直軸の角度が変わるため、印刷停止時に重力方向に偏在して堆積した沈降物の影響を、長期間放置後に再度印刷する際に受けにくくなり、放置後ノズル詰まりの発生を防止できる。
なお、放置後ノズル詰まりをより効果的に防止するためには、ノズル面垂直軸を、印刷時に対して、印刷停止時に5°以上、重力軸方向から離れる方向に向けることが好ましい。
【0020】
本発明のインクジェット記録方法を利用した場合の放置後ノズル詰まり防止効果は、解像度の高低やインクジェット記録方式を問わず、十分に発揮される。しかし、解像度に関しては、特に400dpi以上である場合において、その効果がより一層効果的に発揮される。
また、インクジェット記録方式に関しては、熱インクジェット記録方式を利用した場合において、その効果がより一層効果的に発揮される。これは、熱インクジェット記録方式では、熱エネルギーを利用してノズルからインクを吐出させているため、印刷時にインク中の不溶物の凝集が生じやすく、このため放置後ノズル詰まりが発生しやすいためである。すなわち、熱インクジェット記録方式と本発明とを組み合わせて利用することにより、効果的に放置後ノズル詰まりの発生を防止することができる。
【0021】
なお、本発明において、「印刷停止時」とは、プリンタの電源が切断され印刷動作そのものが実行不可能な状態、および、プリンタの電源が接続された状態で印刷動作を行っていない状態を意味する。但し、後者の場合における「印刷停止時」とは、より具体的には、少なくともプリンタがパソコン等の外部機器、あるいは、前記プリンタの操作パネルからの指令がなされた場合に応答可能な状態において、印刷動作を行っていない全ての時間帯、あるいは、印刷動作を行っていない全ての時間帯の内、少なくとも一定の連続した時間帯を意味する。
【0022】
また、本発明において、ノズル面垂直軸が重力軸方向から離れる方向へ向くようにヘッドが動く動作は、印刷が終了した時点ですぐに実施してもよいが、この場合、数十秒から数分程度の間隔を空けて断続的に印刷するような印刷作業を実施すると印刷速度が低下してしまう場合がある。
従って、印刷が終了してから一定時間内は、直ぐに印刷動作が再開できる状態(以下、「印刷準備状態」と略す)が保てるようにノズル面垂直軸が印刷時と同じ方向を向くように保ち、一定時間経過後にノズル面垂直軸を重力軸方向から離れる方向に向けることが好ましい。
但し当該一定時間とは、印刷準備状態であるかどうかを判断する基準が個々の仕様に応じて設計されるプリンタ毎に異なるために一概に限定することはできないが、概ね1分〜24時間の範囲内が実用上妥当である。
【0023】
次に、ノズル面垂直軸の方向や、ノズル面垂直軸の方向が変化した際の角度等についてより詳細に説明する。
本発明は、ノズル面垂直軸が、印刷時に対して、印刷停止時に3°以上45°以下の範囲で、重力軸方向から離れる方向に向くことを特徴とするが、この場合のノズル面垂直軸の向く方向が変化する角度(以下、「ノズル面垂直軸の回転角度」と略す場合がある)は、重力軸に平行な成分の角度を意味する。従って、ノズル面垂直軸が重力軸に対して斜めに交わるような面に沿って回転する場合には、ノズル面垂直軸の回転角度の内、重力軸に平行な成分の角度が上記条件を満たすことが必要である。
【0024】
なお、本発明において、「重力軸」とは、重力が働く方向と平行な軸を意味し、「重力軸方向」とは、重力が働く方向(ベクトル)を意味し、より正確には重力軸と平行で、地表面側に向くベクトルを意味する。
【0025】
また、ノズル面垂直軸が、印刷停止時に重力軸方向から離れる方向に向いた後の状態(以下、「待機時」と略す場合がある)における重力軸方向に対する角度は、3°〜45°の範囲内であることが必要であり、5°〜45°の範囲内であることがより好ましい。また、3°よりも小さい場合には、放置後ノズル詰まり改善の効果が得難い。
【0026】
なお、一般に市販されているプリンタは、印刷時のノズル面が、地表側を向いているものが殆どである。この場合、上記したような目詰まりが最も発生しやすい。従って、本発明のインクジェット記録方法は、印刷時に、ノズル面が地表側を向いている場合用いられる。
但し、本発明において「ノズル面が地表側を向く」とは、ノズル面が地表面を向き、且つ、重力軸に対して実質的に垂直(90°±10°の範囲内となるよう)に交わることを意味する。
【0027】
(インク)
次に、上記した本発明のインクジェット記録方法に好適に用いられるインクについて以下に説明する。
−水不溶性材料−
まず、本発明に用いられるインクは、該インクの少なくともいずれか1種類以上が、水不溶性材料を少なくとも1種類以上含有することが必要である
インクが、水不溶性材料を含まない場合には、印刷された画像の光学濃度が低すぎたり、耐水性に劣る等、種々の問題が発生する場合がある。
【0028】
なお、前記水不溶性材料とは、水に対して不溶性の材料であり、且つ、インクの種々の特性・機能を発揮したり改善したりするために用いられる材料であれば特に限定されず、例えば、顔料および顔料で着色したオイルエマルジョン、着色ポリマーまたはワックス、樹脂エマルジョンや無機酸化物からなるコロイド等の無色もしくは白色の微粒子等が挙げられ、以下に水不溶性材料の具体例として樹脂エマルジョン、無機酸化物、顔料について例を挙げて説明する。
【0029】
−水不溶性材料▲1▼:樹脂エマルジョン−
本発明に用いられる樹脂エマルジョンとしては、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、メラミン系樹脂、尿素樹脂系、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリブテン系樹脂、各種ワックス類等が挙げられる。
また、市販の樹脂エマルジョンとしては、例えばボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、J−74J、J−734(ジョンクリル社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0030】
樹脂エマルジョンの作製方法は特に限定されないが、樹脂・ワックス類を機械的に水性媒体中に微細化・分散したり、乳化重合・分散重合・懸濁重合などで微粒子を直接重合する方法を利用することができる。
本発明に好適に用いられる樹脂エマルジョンとしては、親水性部分と疎水性部分とを併せ持つ重合体であるのが望ましい。その粒子形状は、球形その他任意で良い。乳化重合により作製された樹脂エマルジョンの場合、乳化剤を用いても、ソープフリーでもどちらでもよい。
【0031】
−水不溶性材料▲2▼:無機酸化物−
本発明に用いられる無機酸化物としては高分子量の無水珪酸(SiO2)やアルミナ(Al23)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0032】
−水不溶性材料▲3▼:顔料−
本発明に用いられる顔料としては、有機顔料、無機顔料、いずれも使用できる。
黒色の顔料としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料等が挙げられ、例えば、Raven7000,Raven5750,Raven5250,Raven5000 ULTRA II,Raven 3500,Raven2000,Raven1500,Raven1250,Raven1200,Raven1190 ULTRA II,Raven1170,Raven1255,Raven1080,Raven1060(以上、コロンビアン・カーボン社製)、Regal400R,Regal330R,Regal660R,Mogul L,Black Pearls L,Monarch 700,Monarch 800,Monarch 880,Monarch 900,Monarch 1000,Monarch 1100,Monarch 1300,Monarch 1400(以上、キャボット社製)、Color Black FW1,ColorBlack FW2,Color Black FW2V,Color Black 18,Color Black FW200,Color BlackS150,Color Black S160,Color Black S170,Pritex35, PritexU, Pritex Vrintex140U,Printex140V,Special Black 6,Special Black 5,Special Black 4A,Special Black4(以上、デグッサ社製)、No.25,No.33,No.40,No.47,No.52,No.900,No.2300,MCF−88,MA600,MA7,MA8,MA100(以上、三菱化学社製)等を使用することが出来るが、これらに限定されるものではない。
【0033】
顔料として用いられるカーボンブラックの好適な構造を一律に議論することは困難であるが、粒子径が15〜30nm、BET比表面積が70〜300m2/g、DBP給油量が0.5〜1.0×10-3l/g、揮発分が0.5〜10重量%、灰分0.01〜1.0重量%の範囲内であることが好ましい。上記範囲から外れたカーボンブラックを使用した場合、インク中での分散粒子径が大きくなる場合がある。
【0034】
シアン色の顔料としては、C.I.Pigment Blue−1,C.I.Pigment Blue−2,C.I.Pigment Blue−3,C.I.Pigment Blue−15,C.I.Pigment Blue−15:1,C.I.Pigment Blue−15:3,C.I.Pigment Blue−15:34,C.I.Pigment Blue−15:34,C.I.Pigment Blue−16,C.I.Pigment Blue−22,C.I.Pigment Blue−60等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0035】
マゼンタ色の顔料としては、C.I.Pigment Red 5,C.I.Pigment Red 7,C.I.Pigment Red 12,C.I.Pigment Red 48,C.I.Pigment Red48:1,C.I.Pigment Red 57,C.I.Pigment Red 112,C.I.Pigment Red 122,C.I.Pigment Red 123,C.I.Pigment Red 146,C.I.Pigment Red 168,C.I.Pigment Red 184,C.I.Pigment Red 202等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0036】
イエロー色の顔料としては、C.I.Pigment Yellow−1,C.I.Pigment Yellow−2,C.I.Pigment Yellow−3,C.I.Pigment Yellow−12,C.I.Pigment Yellow−13,C.I.Pigment Yellow−14,C.I.Pigment Yellow−16,C.I.Pigment Yellow−17,C.I.Pigment Yellow−73,C.I.Pigment Yellow−74,C.I.Pigment Yellow−75,C.I.Pigment Yellow−83,C.I.Pigment Yellow−93,C.I.Pigment Yellow−95,C.I.Pigment Yellow−97,C.I.Pigment Yellow−98,C.I.Pigment Yellow−114,C.I.Pigment Yellow−128,C.I.Pigment Yellow−129,C.I.Pigment Yellow−151,C.I.Pigment Yellow−154等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0037】
上記したような黒色の顔料、および、シアン色、マゼンタ色、並びに、イエロー色の3原色顔料の他に、赤、緑、青、茶、白等の特定色の顔料や、金、銀色等の金属光沢顔料、無色または淡色の体質顔料、プラスチックピグメント等を使用しても良い。また、これら以外に、新たに合成した顔料であっても良い。
【0038】
また、本発明に用いられる顔料は、その表面を予め処理したものであってもよい。
顔料の表面処理方法としては、例えば、エタノール、プロパノール等のアルコール類による表面処理、界面活性剤処理、酸性基や塩基性基を置換する顔料誘導体処理、顔料表面を他物質で被覆する顔料被服反応処理、縮合反応やグラフト反応により置換基を導入する表面化学反応処理、シラン系カップリング剤、ジルコネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤等で表面処理をするカップリング反応処理、プラズマ反応処理、CVD処理などを行うことができる。
【0039】
このような表面処理が施された水に自己分散可能な顔料は、市販のものが利用でき、例えば、キャボット社製のCab−o−jet−200、Cab−o−jet−300、IJX−55、オリエント化学社製のMicrojet Black CW−1、Microjet Black CW−2等が挙げられ、上記以外にも日本触媒社製のものが利用できる。
【0040】
−水不溶性材料の平均粒子径−
インク中に含まれる水不溶性材料の体積平均粒子径は、50〜250nmの範囲内であることが好ましく、100〜200nmの範囲内であることがより好ましく、120〜200nmの範囲内であることが特に好ましい。
水不溶性材料の体積平均粒子径が、50nm未満では、印刷される画像の光学濃度の低下や、使用する用紙による光学濃度ばらつきの増大などが発生しやすい場合がある。一方、250nmを超えると、ノズル先端での目詰まりや、印刷時のインク飛翔性の悪化が発生しやすい場合がある。
【0041】
また、インク中に含まれる水不溶性材料の数平均粒子径は、30〜150nmの範囲内であることが好ましく、60〜130nmの範囲内であることがより好ましく、80〜130nmの範囲内であることが特に好ましい。
水不溶性材料の数平均粒子径が30nm未満では、印刷される画像の光学濃度の低下や、使用する用紙による光学濃度ばらつきの増大などが発生しやすい場合がある。一方、150nmを超えると、ノズル先端での目詰まりや、印刷時のインク飛翔性の悪化が発生しやすい場合がある。
【0042】
−顔料の粒度分布−
なお、水不溶性材料が顔料である場合には、顔料の体積平均粒子径mvと数平均粒子径mnとの比で表わされる粒度分布mv/mnは、3以下であることが好ましく、より好ましくは2.5以下である。特に、水に対して自己分散可能な顔料として、親水化処理したカーボンブラックを顔料として用いた場合には、画像の耐擦過性の点で、2.2以下とすることが望ましい。
粒度分布が3よりも大きくなると、印刷した際に、用紙表面への顔料の浸透速度が遅くなったり、印刷された画像の耐擦過性が低下する場合がある。なお、粒度分布mv/mnは、単分散においては1となり、理想的にはこれに近づくことが望まれるが、現実には粒度分布mv/mn=1の単分散状態とすることは困難であり、1.1以上の値となる。
【0043】
−水不溶性材料の粒子数−
また、上記した水不溶性材料の粒子径0.5μm〜5μmの範囲内における粒子数は、インク1μlあたり、0.2×104個〜1000×104個の範囲内であることが好ましく、1×104個〜1000×104個の範囲内であることがより好ましく、25×104個〜1000×104個の範囲内であることがさらに好ましい。
水不溶性材料の粒子径0.5μm〜5μmの範囲内における粒子数が、インク1μlあたり0.2×104個未満では、プリントされた画像の光学濃度の低下や、用紙種による光学濃度のばらつきが増加する場合がある。また、1000×104個を超えると、放置後目詰まりや、印刷時の白抜けが発生する場合がある。
【0044】
−水不溶性材料の粒子径および粒子数の測定方法−
顔料等のインク中に分散している水不溶性材料からなる分散粒子の粒子径の測定は、測定装置としては、マイクロトラックUPA粒度分析計9340(Leeds & Northrup社製)を用い、測定サンプルとしては、測定対象となる水不溶性材料が分散されたインク(以下、「被測定インク」と略す)を1000倍に希釈したものを用いた。
なお、測定時に上記粒度分析計に入力する各種パラメータとしては、粘度としては純水の値を、分散粒子の密度としては、水不溶性材料の値を、それぞれ用いた。後者の密度は、例えばカーボンブラックを親水化した顔料を用いた場合には、1.8g/cm2とした。
【0045】
また、上記した水不溶性材料の粒子径0.5μm〜5μmの範囲内における粒子数の測定には、Accusizer TM770 Optical Particle Sizer(ParticleSizing Systems社製)を測定装置として用いた。
この装置は、測定部を通過する粒子を光学的手法により検出するものである。測定は、被測定インク2μlを測定セル中に入れ、上記測定装置の所定の測定法に従って実施した。なお、得られた粒子数の値は、2で割ることにより、1μl中の値に換算した。
【0046】
−インク中の顔料添加量−
インク中に含まれる水不溶性材料の主成分である顔料の添加量は、インク全重量に対し1〜20重量%の範囲内であることが好ましく、2〜15重量%の範囲内がより好ましく、3〜10重量%の範囲内が特に好ましい。
顔料の添加量が、20重量%より多くなるとノズル先端で目詰まりし易く、また画像の耐擦過性も悪化する場合がある。一方、1重量%未満では、印刷した画像の光学濃度が十分に得られなっかったり、印刷に使用する用紙によって光学濃度のばらつきが大きくなる場合がある。
【0047】
−インク中のその他の成分−
また、本発明のインクは、上記した水不溶性材料以外にも、インクとして用いらる公知の成分、例えば、溶媒や浸透剤等、材料を用いることができる。これらの成分の内、特に好ましいものについて以下に説明する。
【0048】
本発明に用いられるインクには、特性制御のため界面活性剤を含有することが好ましい。界面活性剤はノニオン、アニオン、カチオンあるいは両性界面活性剤の何れでもよいが、水不溶性材料の表面イオン性との相互作用を抑えるため、同種のイオン性又はノニオン性が好ましく、特にノニオン性界面活性剤が好ましい。
【0049】
前記ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アセチレングリコール誘導体(サーフィノール)等が挙げられる。
【0050】
前記アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩及びスルホン酸塩、高級アルキルスルホンアミドのアルキルカルボン酸塩、スルホコハク酸塩、そのエステル塩、アルキル亜リン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルフォスフォン酸塩及びエステル、高級アルコールリン酸エステル塩等が挙げられる。
【0051】
前記カチオン界面活性剤としては、第一、第二、第三級のアミン塩、第四級アンモニウム塩等、また、両性界面活性剤としては、ベタイン、スルホベタイン、サルフェートベタイン等が挙げられる。
その他、ポリシロキサンポリオキシエチレン付加物等のシリコーン系界面活性剤、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルスルフォン酸、オキシエチレンパーフルオロアルキルエーテル等のフっ素系界面活性剤、天然もしくはバイオサーファクタント類のレシチン、スピクリスポール酸、ラムノリピド、サポニン、コール酸塩等が挙げられる。
【0052】
これらの界面活性剤は、単独で用いてもよく、あるいは、2種以上混合して用いてもよい。これら界面活性剤の分子量は特に限定されないが、150〜1000の範囲内であることが好ましい。なお、分子量150以下の界面活性剤は実質的に存在しない。
また、上記した界面活性剤と同様の分子構造を有し分子量が1000〜20000の範囲内である化合物の場合は、水溶性高分子としてインクに添加して使用することができる。
【0053】
また、インク特性制御のためポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチルセルロース、カルボキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、多糖類及びその誘導体、その他水溶性ポリマーやポリマーエマルジョン、シクロデキストリン、大環状アミン類、デンドリマー、クラウンエーテル類、尿素及びその誘導体、アセトアミド、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等を用いることができる。
【0054】
さらに、必要に応じて、酸化防止剤、防カビ剤、導電剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及びキレート化剤等を含有させることも可能である。
前記キレート化剤としては、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA),イミノ二酢酸(IDA),エチレンジアミンージ(o―ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA),ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG),トランスー1、2―シクロヘキサンジアミン四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミンーN,N,N’,N’,N’―五酢酸(DTPA)、グリコールエーテルジアミンーN,N,N’,N’―四酢酸(GEDTA)等が挙げられる。
【0055】
粘度調整剤として、メチルセルロース、エチルセルロースおよびその誘導体、グリセリン類やポリグリセリン及びそのポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド付加物の他、多糖類およびその誘導体をインクに添加するのも有用である。
具体例としては、グルコース、フルクトース、マンニット、Dーソルビット、デキストラン、ザンサンガム、カードラン、シクロアミロース、マルチトールおよびそれらの誘導体があげられる。
【0056】
さらに必要に応じてインクのpH調整を行うことができる。インクのpHを調整するpH調整剤としては、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、2―アミノー2―メチルー1―プロパノール、アンモニア、リン酸アンモニウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸リチウム、硫酸ナトリウム、酢酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、酢酸、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、プロピオン酸、P−トルエンスルフォン酸等を挙げることができる。あるいは、一般的なpH緩衝剤を用いることも可能である。
【0057】
−インクのpHおよび粘度−
インクのpHの範囲は特に限定されないが、pH3〜11の範囲内が好ましく、pH4.5〜9.5の範囲内がより好ましい。
また、顔料表面にアニオン性遊離基を持つ顔料を用いたインクにおいては、pH6〜11の範囲内が好ましく、pH6〜9.5の範囲内がより好ましく、pH7.5〜9.0の範囲内が特に好ましい。
一方、顔料表面にカチオン性遊離基を持つ顔料を用いたインクにおいては、pH4.5〜8.0の範囲内が好ましく、pH4.5〜7.0の範囲内がより好ましい。
【0058】
また、インクの粘度は20℃で1〜8cPの範囲内であることが好ましく、2〜5cPの範囲内であることがより好ましい。
粘度が8cPより大きいと、ノズルからのインクの吐出が不安定になる場合がある。また、粘度が1cP未満の場合も、ノズルからのインクの吐出が不安定になる場合がある。
【0059】
<インクジェット記録装置(プリンタ)>
次に、本発明のインクジェット記録方法に好適に用いられるインクジェット記録装置について以下に説明する。
本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置は、1種以上のインクを収納し、ノズル面に1個以上のノズルが設けられたインクジェット記録用プリンタヘッドを、少なくとも備えたインクジェット記録装置において、印刷時に、前記ノズル面が地表側を向いており、前記ノズル面と垂直に交わる軸が、印刷時に対して、印刷停止時に3°以上45°以下の範囲で、重力軸方向から離れる方向に向くようにする、インクジェット記録用プリンタヘッド回転手段(以下、「ヘッド回転手段」と略す場合がある)を有し、且つ、前記インクの少なくともいずれか1種以上が、水不溶性材料を少なくとも1種以上含有することを特徴とする。
【0060】
なお、ヘッド回転手段は、上記したようにノズル面垂直軸が、印刷時に対して、印刷停止時に3°以上45°以下の範囲で、重力軸方向から離れる方向に向くようにする必要があるが、印刷を再開する際には、ノズル面垂直軸が元の方向を向くように可逆的に回転可能な機能を有していることが実用上望ましい。
このようなヘッド回転手段としては、例えば、モーター等の回転駆動装置等を利用することができる。
【0061】
本発明のプリンタは、上記したような、少なくともヘッドおよびヘッド回転手段を有するものであればその他の構成については特に限定されず、公知のプリンタ構成部材を必要に応じて任意に組み合わせて用いることができるが、具体例としては、以下の図1に示すようなプリンタを例示することができる。但し、本発明のプリンタは図1に示すプリンタの構成のみに限定されるものではない。
【0062】
−インクジェット記録装置の具体例−
図1は、本発明のインクジェット記録装置内部の構成の一例を示す模式図であり、(a)は印刷時の状態を、(b)は、印刷停止時にノズル面垂直軸が重力方向から離れる方向に向いた後(待機時)の状態を示したものである。なお、図1に示す模式図は、本発明の説明の為に必要な主要部のみを示したものであり、その他の構成部材については省略してある。
【0063】
−インクジェット記録装置の主な構成−
図1中、1はインクジェット記録装置(プリンタ)を、10はインクジェット記録用プリンタヘッド(ヘッド)を、11はノズル面を、12はインク収納部を、20はキャリッジを、21はキャリッジベルトを、22は回転軸を、30は給紙部を、31は支持体を、32は回転軸を、33は給紙ロールを、34は記録媒体を、40、41および42は、フレームを表す。
なお、図1に示すプリンタ1は、重力軸に対して水平な面上に設置されており、点線A−A’は重力軸と平行な方向を表す。記号AからA’に向かう方向が重力軸方向を意味し、以下の説明においては、重力軸方向(の面)を下側、下方(下面)と略し、重力軸方向と反対の方向(の面)を上側、上方(上面)と略す。
【0064】
ヘッド10は、不図示のヘッド支持体を介してキャリッジ20に搭載されており、キャリッジ20により重力軸に対して垂直な矢印Rおよび矢印L方向に移動可能であり、図1(a)に示すように印刷時には、矢印Pで示される範囲内(以下、「プリントポジションP」と略す)において画像情報に応じて矢印Rおよび矢印L方向に移動し、印刷が終了すると矢印R方向に移動し、図1(b)に示すように、矢印Hで示される範囲内(以下、「ホームポジションH」と略す)にて静止する。
【0065】
ヘッド10の内部には点線で示されるインクカートリッジ等のインク収納部12が設けられており、ここにインクが収納されている。インク収納部12に収納されたインクは、印刷時には、不図示のノズルを通じて、ノズル面11から、記録媒体34表面に吐出される。
また、ヘッド10の下面にはノズル面11が設けられている。図2は、図1に示すノズル面11の模式斜視図であり、図2中、11および11’は、ノズル面を表し、ノズル面11とノズル面11’とは、平行な面である。ノズル面11’にはノズル(インク吐出孔)13が設けられており、インク収納部12に収納されたインクがノズル孔13から吐出される。
【0066】
ノズル面11は、図1(a)に示されるように、ヘッド10がプリントポジションPに位置する場合には、点線A−A’で示される軸と垂直に交わるように固定されている。
一方、図1(b)に示されるように、ヘッド10がホームポジションHに位置する場合には、ヘッド10は、不図示のヘッド回転手段により、ノズル面11が点線A−A’または実線B−B’で示される軸と垂直に交わることができるように、矢印X方向および矢印X方向と逆方向に回転可能である。
【0067】
キャリッジ20は、キャリッジ20の両端に設けられた2つの回転軸22と、回転軸22に張架されたキャリッジベルト21とからなり、不図示の駆動源によりキャリッジベルト21が、重力軸に対して垂直に交わる矢印R方向および矢印L方向に回転可能である。
給紙部30は、支持体31と、支持体31およびフレーム40の間にキャリッジ20と平行に設けられた回転軸32と、回転軸32の外周面に取り付けられた給紙ロール33とからなる。給紙ロール33は、回転軸32に接続された不図時の駆動源により矢印F方向(紙面の奥側から手前側方向)に回転可能である。なお、印刷時には、図1に示すように給紙ロール33の上側に、給紙ロール33表面とノズル面11とが近接するようにヘッド10が位置する。
【0068】
また、プリンタ1の内部に、キャリッジベルト20と平行に設けられ、フレーム40とフレーム42とによって固定されているフレーム41は、キャリッジベルト20や、その他の不図示の部材をプリンタ1内部に支持固定するものである。また、フレーム40およびフレーム42も、フレーム41と同様に、プリンタ内部に設けられた各種の部材を支持固定する。
【0069】
−印刷時および印刷停止時の動作−
次に、図1に示すプリンタ1の印刷時および印刷停止時の動作について以下に説明する。
まず、印刷時には、不図示の給紙手段により記録媒体34が、給紙ロール33とノズル面11との間を通過するように給紙ロール33表面に供給され、ノズル面11の直下を通過した際に、ノズル面11から画像情報に応じてインクが吐出されることにより記録媒体34表面に画像が印刷される。その後、画像が印刷された記録媒体34は、不図示の排紙手段によりプリンタ1の外部(例えば、排出トレイ等)へ排出される。
【0070】
この時、図1(a)に示すように、ヘッド10は既述したようにプリントポジションPにおいて画像情報に応じて矢印R方向や矢印L方向に移動するが、印刷中、ノズル面11は地表側を向いている。
【0071】
一方、印刷が終了すると、ヘッド10は矢印R方向に移動し、ホームポジションHにて静止する。その後、印刷が終了してから一定時間が経過することにより、プリンタ1、あるいは、プリンタ1に接続されプリンタ1を制御しているパソコン等の外部機器が、印刷準備状態が終了したと認識した時点で、不図示のヘッド回転手段によってヘッド10が矢印X方向に回転することにより、ノズル面11が、点線A−A’と垂直に交わる方向から、実線B−B’と垂直に交わる方向に向く。
なお、図1(b)に示される点線A−A’と実線B−B’とが成す角度θ(以下、「回転角度θ」と略す)は、放置後ノズル詰まりを防止するために、少なくとも3°以上となるように設定されている。また、角度θの上限は45°以下となるように設定される。
【0072】
また、再度印刷を行う場合には、ホームポジションHにおいて、ノズル面11が実線B−B’と垂直に交わるような状態で静止しているヘッド10が、不図示のヘッド回転手段によりノズル面11が点線A−A’と垂直に交わるように、矢印X方向と逆方向に回転する動作を少なくとも実施した後、ヘッド10が矢印L方向へ移動し、プリントポジションPにて、既述したような印刷動作を再開する。
【0073】
−インクジェット記録装置のその他の構成−
なお、図1に示されるプリンタ1においては、ノズル面11と垂直に交わる軸の回転面は紙面と同一の面であるが、これに限定されるものではなく、点線A−A’で示される重力軸と平行な面であればいずれの方向でも良い。
【0074】
また、ホームポジションHおよびその近傍には、ノズル面11に付着したインクやごみ等の不要物を除去するためのワイパーブレードや、ノズル面11の乾燥を防ぐためにノズル面11を覆うキャップ等が設けられても良い。
さらに、図1に示すプリンタ1には、ヘッド10が1個設けられているのみであるが、ヘッド10の数も1個に限定されるわけではなく2個以上あってもよい。
【0075】
【実施例】
以下に本発明を実施例を挙げてより具体的に説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0076】
<インクジェット記録装置>
実施例に用いたプリンタとしては、図1に示すプリンタ1と同様の構成を有する装置を用いた。
なお、プリンタ1のインク吐出手段としては、サーマルインクジェット方式を採用し、その底面にヒータ(不図示)を設けたヘッド10を用いた。なお、前記ヒータは多結晶シリコンからなる発熱体層の上にタンタルからなる保護層を積層して構成したものであり、前記ヒータには図示しない信号印加手段により画像信号に応じたタイミングで、前記ヒータに発熱を指示する所定の信号が印加されるように配線されている。
また、ノズル面11には、800dpiの解像度が得られるように、レーザー加工により形成された直径20μmの円形のノズル13が300ノズル設けられている。
【0077】
<放置後ノズル詰まりおよび光学濃度の評価>
放置後ノズル詰まりの評価は、プリンタ1を平面な台に設置した後、以下に説明する手順にて実施した。
まず、図1(a)に示すようにヘッド10をプリントポジションPに移動させ、ノズル面11よりインクを吐出し、ノズルチェックパターンを印刷し、全ノズルからインクが吐出していることを確認した。
次に、上記の印刷作業を終了させ、そのまま23℃、55%RH環境で2週間放置した。この際、印刷作業終了直後にヘッド10は、ホームポジションHに移動し、さらに数分後にノズル面11と垂直に交わる軸が重力軸方向から離れる方向に向いた後、完全に静止した。なお、この際のノズル面11と垂直に交わる軸の回転角度θは、必要に応じて0°〜90°の範囲内で所望の値となるように設定した。
【0078】
印刷作業が終了してから2週間経過後、再び所定の画像を印刷するためにプリンタ1を稼動させた。この際、ノズル面11と垂直に交わる軸の向きを矢印X方向と逆の方向に回転させることにより元の位置に戻し、その後、ヘッド10をプリントポジションPに移動させ、全ノズル噴射パターンを印刷した。
この印刷再開時における放置後ノズル詰まりの評価は、クオータートーンのパターンを印刷した際に、全ノズルが詰まり無く回復するまでに、ヒータに発熱を指示する信号が何回発せられたか(何パルス要したか)を印刷画像によりカウントすることにより実施した。
【0079】
また、放置後ノズル詰まりが完全に無くなったのを確認した後に、100%ソリッドパターンを印刷し、印刷された画像の光学濃度をエックスライト404(エックスライト社製)を用いて測定した。
なお、光学濃度の測定に用いた用紙(記録媒体34)としては、マルチエース紙、P紙、WR紙(以上、FXOS社製)、4024紙(Xerox社製)を用い、光学濃度の平均値および標準偏差を求めた。
【0080】
<インク>
上記の放置後ノズル詰まりおよび光学濃度の評価に用いたインクとしては、以下に説明するインク1〜4を用いた。
(インク1)
水に自己分散可能なカーボンブラック分散液:Microjet BlackCW−2(オリエント化学社製)に対し、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水等を加え、総量が100重量部、顔料濃度が5重量部となるように調整した混合液を得た。
次に、この混合液を、十分に混合、攪拌し、5μmのフィルターを通過させることにより、下記組成からなるインク1を得た。
−インク1の組成−
・カーボンブラック分散液(Microjet Black CW−2、オリエント化学社製)中の固形分:5重量部
・グリセリン:12重量部
・ジエチレングリコール:3重量部
・尿素:4重量部
・界面活性剤(サーフィノール465/日信化学社製):0.2重量部
・界面活性剤(ノニオンE−230/日本油脂社製):0.5重量部
・イオン交換水:75.3重量部
なお、インク1中に含まれる水不溶性材料の粒子径0.5μm〜5μmの範囲内の粒子数は、1μlあたり200×104個であった。
【0081】
(インク2)
水に自己分散可能なカーボンブラック分散液:Microjet BlackCW−2(オリエント化学社製)に対し、7000rpm、20分間遠心分離処理を行い、この遠心分離処理液100重量%に対し、上澄の部分に相当する95重量%を採取し、これを分散液Aとした。
その後、この分散液Aに対し、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水等を適量加え、総量が100重量部、顔料濃度が5重量部となるように調整した混合液を得た。
次に、この混合液を、十分に混合、攪拌し、5μmのフィルターを通過させることにより、下記組成からなるインク2を得た。
−インク2の組成−
・カーボンブラック分散液(Microjet Black CW−2、オリエント化学社製)を遠心分離処理した分散液A中の固形分:5重量部
・ジエチレングリコール:20重量部
・界面活性剤(サーフィノール465/日信化学社製):0.2重量部
・界面活性剤(ノニオンE−230/日本油脂社製):0.5重量部
・イオン交換水:74.3重量部
なお、インク2中に含まれる水不溶性材料の粒子径0.5μm〜5μmの範囲内の粒子数は、1μlあたり60×104個であった。
【0082】
(インク3)
水に自己分散可能なカーボンブラック分散液Microjet Black CW−2(オリエント化学社製)に対し、7000rpm、20分間遠心分離処理を行い、この遠心分離処理液100重量%に対し、上澄の部分に相当する95重量%を採取し、これを分散液Aとした。さらに、この分散液Aを再度7000rpm、20分間遠心分離処理を行い、この遠心分離処理液100重量%に対し、上澄の部分に相当する95重量%を採取し、これを分散液Bとした。
その後、この分散液Bに対し、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水等を適量加え、総量が100重量部、顔料濃度が5重量部となるように調整し混合液を得た。
次に、この混合液を、十分に混合、攪拌し、5μmのフィルターを通過させることにより、下記組成からなるインク3を得た。
−インク3の組成−
・カーボンブラック分散液(Microjet Black CW−2、オリエント化学社製)を遠心分離処理した分散液B中の固形分:5重量部
・ジエチレングリコール:20重量部
・界面活性剤(サーフィノール465/日信化学社製):0.2重量部
・界面活性剤(ノニオンE−230/日本油脂社製):0.5重量部
・イオン交換水:74.3重量部
なお、インク3中に含まれる水不溶性材料の粒子径0.5μm〜5μmの範囲内の粒子数は、1μlあたり5×104個であった。
【0083】
(インク4)
水に自己分散可能なカーボンブラック分散液Cab−o−jet300(キャボット社製)に対し、7000rpm、20分間遠心分離処理を行い、この遠心分離処理液100重量%に対し、上澄の部分に相当する95重量%を採取し、これを分散液Cとした。
その後、この分散液Cに対し、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水等を適量加え、総量が100重量部、顔料濃度が5重量部となるように調整し混合液を得た。
次に、この混合液を、十分に混合、攪拌し、5μmのフィルターを通過させることにより、下記組成からなるインク4を得た。
−インク4の組成−
・カーボンブラック分散液(Cab−o−jet300 キャボット社製)を遠心分離処理した分散液C中の固形分:5重量部
・ジエチレングリコール:20重量部
・界面活性剤(サーフィノール465/日信化学社製):0.2重量部
・界面活性剤(ノニオンE−230/日本油脂社製):0.5重量部
・イオン交換水:74.3重量部
なお、インク4中に含まれる水不溶性材料の粒子径0.5μm〜5μmの範囲内の粒子数は、1μlあたり0.5×104個であった
【0084】
(評価結果)
上記インク1〜4を用い、2週間の印刷停止時に、ノズル面11に垂直に交わる軸の回転角度θを0°、5°、45°および90°となるように回転させた場合の放置後ノズル詰まりの評価結果を以下の表1に、印刷された画像の光学濃度の評価結果を、インク中に含まれる水不溶性材料からなる粒子径0.5μm〜5μmの範囲内の粒子数と共に以下の表2に示す。
【0085】
【表1】
Figure 0004228591
【0086】
【表2】
Figure 0004228591
【0087】
なお、表1に示す放置後ノズル詰まりの評価は、以下の基準にて実施した。
○:10000パルス未満の印加で全ノズルの目詰まりが回復(開通)した。
△:10000パルス〜50000パルスの範囲内の印加で全ノズル回復した。
×:50000パルスを超えて印加しても全ノズル回復せず。
【0088】
表1からわかるように、回転角度0°では、いずれのインクを用いてもノズル目詰まりが発生し、特にインク1およびインク2は、インク3およびインク4よりも顕著であった。しかし、5°以上ではいずれのインクにおいても完全に防止することができた。
また、表2からわかるように、インク中に含まれる水不溶性材料からなる粒子径0.5μm〜5μmの範囲内の粒子数の増加に伴い、光学濃度が高く、用紙に対する光学濃度ばらつきが小さい画像が得られている。
これらの結果から、本発明は、特に、光学濃度が高い画像が得られ、且つ、放置後ノズル詰まりが起こり易いインクにおいても、これを効果的に防止できることがわかる。
【0089】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、印刷停止状態でインクジェット記録装置を長期間放置した後、印刷を再開した際のノズル詰まりが発生しにくいインクジェット記録方法、および、この方法を利用したインクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録装置内部の構成の一例を示す模式図であり、(a)は印刷時の状態を、(b)は、印刷停止時にノズル面垂直軸が重力方向から離れる方向に向いた後の状態(待機時)を示したものである。
【図2】 図1に示すノズル面11の模式斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置(プリンタ)
10 インクジェット記録用プリンタヘッド(ヘッド)
11、11’ ノズル面
12 インク収納部
13 ノズル(インク吐出孔)
20 キャリッジ
21 キャリッジベルト
22 回転軸
30 給紙部
31 支持体
32 回転軸
33 給紙ロール
34 記録媒体
40、41、42 フレーム

Claims (6)

  1. 1種以上のインクを収納し、ノズル面に1個以上のノズルが設けられたインクジェット記録用プリンタヘッドを、少なくとも備えたインクジェット記録装置を用いたインクジェット記録方法において、
    印刷時に、前記ノズル面が地表側を向いており、前記ノズル面と垂直に交わる軸が、印刷時に対して、印刷停止時に3°以上45°以下の範囲で、重力軸方向から離れる方向に向き、且つ前記インクの少なくともいずれか1種以上が、水不溶性材料を少なくとも1種以上含有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記水不溶性材料の体積平均粒子径が、50nm〜250nmの範囲内であることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記水不溶性材料の粒子径0.5μm〜5μmの範囲内における粒子数が、前記インク1μlあたり、0.2×104個〜1000×104個の範囲内であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット用記録方法。
  4. 前記水不溶性材料が、顔料を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のインクジェット記録方法。
  5. 解像度が400dpi以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のインクジェット記録方法。
  6. 請求項1〜のインクジェット記録方法に用いられる、1種以上のインクを収納し、ノズル面に1個以上のノズルが設けられたインクジェット記録用プリンタヘッドを、少なくとも備えたインクジェット記録装置において、
    印刷時に、前記ノズル面が地表側を向いており、前記ノズル面と垂直に交わる軸が、印刷時に対して、印刷停止時に3°以上45°以下の範囲で、重力軸方向から離れる方向に向くようにする、インクジェット記録用プリンタヘッド回転手段を有し、且つ、前記インクの少なくともいずれか1種以上が、水不溶性材料を少なくとも1種以上含有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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