JPH08143803A - バブルジェット用水系分散インク、これを用いるインクジェット記録方法および記録装置 - Google Patents

バブルジェット用水系分散インク、これを用いるインクジェット記録方法および記録装置

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JPH08143803A
JPH08143803A JP30713494A JP30713494A JPH08143803A JP H08143803 A JPH08143803 A JP H08143803A JP 30713494 A JP30713494 A JP 30713494A JP 30713494 A JP30713494 A JP 30713494A JP H08143803 A JPH08143803 A JP H08143803A
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弘道 野口
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Kinu Shirota
衣 城田
Shoji Koike
祥司 小池
Masahiro Haruta
昌宏 春田
Tomoya Yamamoto
智也 山本
Mariko Suzuki
真理子 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バブルジェット記録で安定した吐出を行なう
ことができ、普通紙や布帛類に対して定着性、発色性に
優れ、堅牢性の良好なバブルジェット用水系分散イン
ク、これを用いるインクジェット記録方法および記録装
置を提供する。 【構成】 少なくとも水、水溶性有機溶剤、顔料または
分散染料を分散剤を用いて分散処理した顔料分散体ある
いは分散染料分散体、界面活性剤を含有する水系分散イ
ンクにおいて、前記分散剤がアニオン性解離基を有する
高分子分散剤であり、かつ前記界面活性剤がHLBが1
4以上の高級脂肪酸アミンあるいは脂肪族酸アミドのエ
チレンオキシド付加化合物であるバブルジェット用水系
分散インク、これを用いるインクジェット記録方法およ
び記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は顔料あるいは分散染料を
用いたバブルジェット用水系分散インク、これを用いる
インクジェット記録方法および記録装置に関する。さら
に詳しくは、バブルジェット方式のインクジェット記録
装置における吐出性能に優れ、水系インクの吸収性を有
する記録用紙、すなわちインクジェット用紙、上質紙、
コピー用紙、レター用紙、熱転写用紙、ワイヤードット
プリンタ用ビジネスフォーム紙などのいわゆる普通紙、
及び水系インクの吸収性を備えた記録媒体、具体的には
インクジェット用紙、フィルム、布、下地処理された金
属、プラスチックなどに対して、色彩品位が高く、堅牢
性に優れた記録画像を与えるインクジェット記録イン
ク、これを用いるインクジェット記録方法および記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、筆記具に水性顔料分散体がインク
として用いられるようになってきた。その目的は耐水
性、耐光性等の堅牢性を与える最も良い材料系であるか
らである。これの背景としては、顔料や油性染料、分散
染料の水系微粒子分散技術の発展がある。このような低
粘度で長期の保存安定性を確保できる顔料分散技術をイ
ンクジェットに応用する試みも進んで来ている。
【0003】しかしながら、バブルジェット方式のよう
に瞬間的に高い熱を直接インクに与え、インク自身を沸
騰させ液滴形成と吐出エネルギーとすることを記録原理
とする方式では、上記の分散技術により得られた分散体
をそれだけでバブルジェット用インクとして使用するこ
とには大きな困難があった。その理由は、端的には記録
ヘッドの加熱素子上で分散体が凝集することである。し
たがって、なんらかの手段で、凝集を抑制するか、凝集
しても吐出を持続できる材料や手段、あるいはデバイス
装置が必要であった。とりわけ有機顔料、分散染料など
では平均粒径で0.2μあるいはそれ以下の微粒子に分
散することはそれ自体も困難であり、工業的な意味で到
達可能な粒子サイズには制限があり、その条件下で吐出
持続性を付与することが必要であった。
【0004】一方、インクジェット用の水性顔料インク
としては、特開平2−255875号公報、特開平4−
334870号公報、特開平4−57859号公報、特
開平4−57860号公報等の発明が開示されている。
しかし、これらの発明に係わる水性顔料インクは、有機
顔料や分散染料の微粒子分散、及びそれらのバブルジェ
ット方式における吐出性という課題を解決する点につい
ては開示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術に鑑みて到達したものであり、顔料分散体または
分散染料分散体を用いたインクであり、保存安定性に優
れ、バブルジェット記録装置における安定した吐出を行
なうことができるバブルジェット用水系分散インクを提
供することを目的とするものである。
【0006】また、本発明は、普通紙や布帛類に対して
カラー記録を行った場合、にじみ、フェザリングの発生
が無く、定着性に優れ、かつ発色性に優れ、堅牢性の良
好な印字物が得られるバブルジェット用水系分散インク
を提供することを目的とするものである。
【0007】また、本発明は、上記のバブルジェット用
水系分散インクを用いるインクジェット記録方法、機器
および記録装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、少なく
とも水、水溶性有機溶剤、顔料または分散染料を分散剤
を用いて分散処理した顔料分散体あるいは分散染料分散
体、界面活性剤を含有する水系分散インクにおいて、前
記分散剤がアニオン性解離基を有する高分子分散剤であ
り、かつ前記界面活性剤がHLBが14以上の高級脂肪
酸アミンあるいは脂肪族酸アミドのエチレンオキシド付
加化合物であることを特徴とするバブルジェット用水系
分散インクである。
【0009】また、本発明は、インクジェット方式によ
り形成したインク滴を被記録材に付着させて記録を行う
インクジェット記録方法において、前記インクとして前
記に記載のバブルジェット用水系分散インクを適用する
ことを特徴とするインクジェット記録方法である。
【0010】また、本発明は、薄膜ヒーターの膜沸騰を
吐出エネルギー発生源として用いた記録ヘッドから前記
に記載のバブルジェット用水系分散インクを吐出して記
録するインクジェット記録方法である。
【0011】また、本発明は、インクを収容したインク
収容部を有するインクカートリッジにおいて、前記イン
クとして前記に記載のバブルジェット用水系分散インク
を適用したことを特徴とするインクカートリッジであ
る。
【0012】また、本発明は、インクを収容したインク
収容部と前記インクをインク滴として吐出するためのヘ
ッド部とを共に有する記録ユニットにおいて、前記イン
クとして前記に記載のバブルジェット用水系分散インク
を適用したことを特徴とする記録ユニットである。
【0013】また、本発明は、インクジェット方式によ
り形成したインク滴を被記録材に付着させて記録を行う
インクジェット記録装置において、前記に記載のインク
カートリッジ又は記録ユニットを有することを特徴とす
るインクジェット記録装置である。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
バブルジェット用水系分散インク(以下、「水系分散イ
ンク」と記す)は、上記した従来技術では困難とされて
いたバブルジェット方式における吐出性能を、微粒子化
が困難な顔料、分散染料に対して付与することを可能に
したところに特徴がある。
【0015】本発明の水系分散インクは、アルカリ可溶
型のアニオン性解離基を有する高分子分散剤によって顔
料あるいは分散染料を微粒子分散して顔料分散体あるい
は分散染料分散体とすると共に、吐出性能を与えるため
に特定の界面活性剤が使用される。
【0016】本発明で選択使用される界面活性剤は、H
LBが14以上の高級脂肪族アミンあるいは脂肪族酸ア
ミドのエチレンオキシド付加化合物であり、それ自身水
溶液では弱塩基性を示す。これらの化合物はノニオン界
面活性剤の一群として知られている。本発明において有
効な化合物は、HLB(Hydrophobic−Li
ophobic Balance)すなわち、疎水性と
親水性のバランスの指標値が14以上であることが必要
である。HLBが14未満であると、初期の吐出機能お
よび長期の吐出持続性のいずれも得ることが出来ない。
HLBの好ましい範囲は、14〜18、さらに好ましく
は14〜16である。
【0017】この様にHLBは14以上であれば有効で
あるが、HLBが14以上であるということは、とりも
なおさずエチレンオキシドの付加モル数がかなり大きい
ことを意味する。しかし疎水性の原子団は必要であり、
たとえばポリオキシエチレンあるいは、トリエチレング
リコールなどのグリコール類ではその性能を全く示さな
い。疎水性原子団としての長鎖アルキル基の炭素数は、
16以上が好ましく、芳香族原子団があっても良い。
【0018】このような界面活性剤は、それ自身の水溶
液の表面張力は比較的高く(0.1〜0.5%で45d
yn/cm以上)、乳化/可溶化作用は大きいが、湿潤
性、浸透性などの界面活性能は高い方ではなく、むしろ
水溶性への溶解度が高いという特徴を有する物質であ
る。またこれらのアミノエーテル型の界面活性剤はそれ
単独の水溶液は塩基性なので、アルカリ可溶性の高分子
分散剤の安定性に悪影響を与えることもなく、分散体イ
ンクの保存安定性は良好である。これらの物質がなぜ吐
出性能を高めるのかは明らかでないが、上記した特徴が
ヒーター上で熱的に生起した分散破壊、すなわち粒子凝
集とその沈着をヒーター表面から取り去り易く作用して
いると考えられる。また、その他の界面活性剤と比較し
てなぜアミノエーテル型の物質が取り分けて明瞭な効果
を有するのか、化学的な理由は明かではない。更に又、
本発明のインクはポリエステル繊維含有布帛類への捺染
においても有用であって、特に均染性を向上させる効果
を有する。
【0019】以下本発明に用いるインク材料をそれぞれ
詳細に説明する。 (界面活性剤)本発明に用いる界面活性剤は、HLBが
14以上の高級脂肪族アミンあるいは脂肪族酸アミドの
エチレンオキシド付加化合物である。
【0020】高級脂肪族アミンのエチレンオキシド付加
化合物には、下記の一般式(I)で表わされる化合物が
挙げられる。
【0021】
【化1】 (式中、R1 は炭素数8以上18以下のアルキル基、m
+nは6〜48の整数を示す。)
【0022】また、脂肪族酸アミドのエチレンオキシド
付加化合物には、下記の一般式(II)で表わされる化
合物が挙げられる。
【0023】
【化2】 (式中、R2 は炭素数8以上18以下のアルキル基、x
は3〜16の整数、yは3〜16の整数、zは3〜16
の整数であって、かつx+y+z≦48の整数を示
す。)
【0024】上記の一般式(I),(II)において、
1 ,R2 は炭素数8以上のアルキル基、好ましくは炭
素数12以上のアルキル基、さらに好ましくは炭素数1
6〜18のアルキル基を示す。
【0025】これらの本発明において界面活性剤として
用いられる化合物の具体的な例を以下に示す。
【0026】
【化3】
【0027】本発明に用いるこれらの界面活性剤は、高
級脂肪族アミンあるいは脂肪族酸アミドにエチレンオキ
シドを付加させて容易に合成することが出来、工業的に
製造され市販されている製品から選択することが可能で
ある。
【0028】界面活性剤の添加量は、インクに対して
0.1〜1.5重量%、好ましくは0.3〜1.0重量
%程度である。個々の配合において最適量は実験的に決
定される。なお顔料としてカーボンブラックを使用する
場合には、高分子分散剤だけで小粒径で吐出性の良い分
散体が得られる場合もあり、そのときには界面活性剤は
必ずしも必要としない。
【0029】(高分子分散剤)本発明の水系分散インク
に使用される高分子分散剤は、アルカリ可溶型の水溶性
樹脂であり、重量平均分子量は1000〜30000で
あり、好ましくは3000〜15000の範囲である。
具体的には、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタ
レン、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸のアルキル
エステル、メタクリル酸のアルキルエステル等の疎水性
モノマーと、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸及び
その脂肪族アルコールエステル、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマール酸、及びそれ
らの誘導体等の親水性モノマーからなる共重合体及びそ
れらの塩である。
【0030】塩を形成する塩基としては、アルカリ金属
イオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミンなどのアルコールアミン類であ
る。共重合体はランダム、ブロック、グラフト等のいず
れの構造を有していてもよい。酸価は100〜450、
好ましくは130〜400の範囲である。
【0031】本発明に使用される高分子分散剤として
は、さらにポリビニルアルコール、カルボキシメチルセ
ルロース等の水溶性ポリマー、ナフタレンスルホン酸ホ
ルムアルデヒド縮合物、ポリスチレンスルホン酸等の水
溶性樹脂も使用することが可能である。
【0032】本発明においては、顔料または分散染料を
高分子分散剤を用いて分散処理した顔料分散体あるいは
分散染料分散体を形成する。
【0033】顔料分散体の場合には、高分子分散剤の使
用量は、顔料の重量:分散剤の重量で10:3から2
0:1の範囲である。適性な比率は選択した顔料と高分
子分散剤とを用いて到達し得る平均粒径、粘度、安定
性、分散効率などの観点から実験的に決定される。バブ
ルジェット記録装置に用いる本発明の水系分散インクに
おいて、顔料に吸着せず溶解している高分子分散剤の量
は、インク中で2重量%以下であることが好ましい。ま
た、分散染料分散体の場合には、高分子分散剤の使用量
は、分散染料の重量:分散剤の重量で1:3から20:
1の範囲である。
【0034】(塩基)本発明のインクに用いられる高分
子分散剤を水系にて用いるには、塩基が必要である。そ
のために好適な塩基としては、エタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルエ
タノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、2−
アミノ−2−メチルプロパノール、2−エチル−2−ア
ミノ−1,3−プロパンジオール、2−(2−アミノエ
チル)エタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン、アンモニア、ピペリジン、モルフォリ
ン、β−ジヒドロキシエチル尿素などの有機塩基、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどの
無機塩基が用いられる。最適な塩基種は選択した顔料、
分散剤の種類によって異なるが、不揮発性で安定、かつ
保水性の高いものが好ましい。用いる塩基の量は基本的
には高分子分散剤の酸価から計算される量から、それを
中和するに必要な塩基量としてそれぞれ用いられる。場
合によっては、酸の当量を上回る量の塩基を用いる場合
がある。それは、分散性向上、インクのpH調整、記録
性能の調整、保湿性の向上などの目的で行う。
【0035】(顔料)本発明で使用する水系分散インク
に含有される顔料の量はインク全体に対して1〜20重
量%、好ましくは2〜12重量%の範囲で用いる事が好
ましい。
【0036】黒インクに使用されるカーボンブラックと
しては、ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボ
ンブラックで、一次粒径が15から40mμ、BET法
による比表面積が50〜300m2 /g、DBP吸油量
が40〜150ml/100g、揮発分が0.5から1
0%、pH値が2〜9を有するものが好ましい。
【0037】それらのカーボンブラック顔料(C.I.
Pigment Black 7)としてはNo.2300, N
o.900, MCF-88, No.33, No.40, No.45, No.52, MA7, MA
8, MA100,No.2200B(以上三菱化成社製)、Raven 700,
Raven 5750, Raven 5250, Raven 5000, Raven 3500, Ra
ven 1255(以上コロンビア社製)、
【0038】Regal 400R, Regal 330R, Regal 660R, Mo
gul L, Monarch 700, Monarch 800,Monarch 880, Monar
ch 900, Monarch 1000, Monarch 1100, Monarch 1300,
Monarch 1400(以上キャボット社製)、
【0039】Color Black FW1, Color Black FW2, Colo
r Black FW2V, Color Black FW18,Color Black FW200,
Color Black S150, Color Black S160, Color Black S1
70,Printex 35, Printex U, Printex V, Printex 140U,
Printex 140V, Special Black 6, Special Black 5, S
pecial Black 4A, Special Black 4(以上デグッサ社
製)等を使用することが出来る。
【0040】イエローインクに使用される顔料として
は、C.I.Pigment Yellow 12, C.I.Pigment Yellow 13,
C.I.Pigment Yellow 14, C.I.Pigment Yellow 16,C.I.P
igment Yellow 17, C.I.Pigment Yellow 73, C.I.Pigme
nt Yellow 74, C.I.Pigment Yellow 75,C.I.Pigment Ye
llow 83, C.I.Pigment Yellow 108, C.I.Pigment Yello
w 109,C.I.Pigment Yellow 110,C.I.Pigment Yellow 18
0, C.I.Pigment Yellow 182,
【0041】マゼンタインクとして使用される顔料とし
ては、C.I.Pigment Red 5, C.I.Pigment Red 7, C.I.Pi
gment Red 12, C.I.PigmentRed 112, C.I.Pigment Red
122, C.I.Pigment Red 123, C.I.Pigment Red 168,C.I.
Pigment Red 184, C.I.Pigment Red 202,
【0042】シアンインクとして使用される顔料として
は、C.I.Pigment Blue 1, C.I.Pigment Blue 2, C.I.Pi
gment Blue 3, C.I.Pigment Blue 15:3, C.I.Pigment B
lue 16, C.I.Pigment Blue 22, C.I.Pigment Blue60,
C.I.Vat Blue 4, C.I.Vat Blue 60,等が挙げられる。
【0043】以上の他にレッド、グリーン、ブルー、中
間色が必要とされる場合には以下の顔料を単独或は併用
して用いることが好ましい。C.I.Pigment Red 209, C.
I.Pigment Red 224, C.I.Pigment Red 177, C.I.Pigmen
t Red 194,C.I.Pigment Orange 43, C.I.Vat Violet 3,
C.I.Pigment Violet 19, C.I.Pigment Green 36,C.I.P
igment Green 7, C.I.Pigment Violet 23, C.I.Pigment
Violet 37, C.I.Pigment Blue 15:6,
【0044】(分散染料)本発明で使用する水系分散イ
ンクに含有される分散染料の量はインク全体に対して1
〜25重量%、好ましくは1.5〜20重量%の範囲で
用いる事が好ましい。使用する分散染料としては、以下
の化合物である。
【0045】<Disperse Yellow Dye >C.I.Disperse Y
ellow 5, C.I.Disperse Yellow 42, C.I.Disperse Yell
ow 54,C.I.Disperse Yellow 64, C.I.Disperse Yellow
79, C.I.Disperse Yellow82,C.I.Disperse Yellow 83,
C.I.Disperse Yellow 93, C.I.Disperse Yellow 99,C.
I.Disperse Yellow 100, C.I.Disperse Yellow 119, C.
I.Disperse Yellow 122, C.I.Disperse Yellow 124, C.
I.Disperse Yellow 126, C.I.Disperse Yellow160, C.
I.Disperse Yellow 184:1, C.I.Disperse Yellow 186,
C.I.Disperse Yellow 198, C.I.Disperse Yellow 199,
C.I.DisperseYellow 204, C.I.DisperseYellow 224, C.
I.Disperse Yellow 237,
【0046】<Disperse Orange Dye >C.I.Disperse O
range 13, C.I.Disperse Orange 29, C.I.Disperse Ora
nge 31:1, C.I.Disperse Orange 33, C.I.Disperse Ora
nge 49, C.I.Disperse Orange54, C.I.Disperse Orange
55, C.I.Disperse Orange 66, C.I.Disperse Orange7
3, C.I.Disperse Orange 118, C.I.Disperse Orange 11
9, C.I.Disperse Orange 163,
【0047】<Disperse Red Dye>C.I.Disperse Red 5
4, C.I.Disperse Red 72, C.I.Disperse Red 73, C.I.D
isperse Red 86, C.I.Disperse Red 88, C.I.Disperse
Red 91, C.I.Disperse Red92, C.I.Disperse Red 93,
C.I.Disperse Red 111, C.I.Disperse Red 126, C.I.Di
sperse Red 127, C.I.Disperse Red 134, C.I.Disperse
Red 135, C.I.Disperse Red 143, C.I.Disperse Red 1
45, C.I.Disperse Red 152, C.I.Disperse Red 153, C.
I.Disperse Red 154, C.I.Disperse Red 159, C.I.Disp
erse Red 164, C.I.Disperse Red 167:1, C.I.Disperse
Red 177, C.I.Disperse Red 181, C.I.Disperse Red 2
04, C.I.Disperse Red 206, C.I.Disperse Red 207, C.
I.Disperse Red 221, C.I.Disperse Red239, C.I.Dispe
rse Red 240, C.I.Disperse Red 258, C.I.Disperse Re
d 277, C.I.Disperse Red 278, C.I.Disperse Red 283,
C.I.Disperse Red 311, C.I.Disperse Red 323, C.I.Di
sperse Red 343, C.I.Disperse Red 348, C.I.Disperse
Red 356, C.I.Disperse Red 362,
【0048】<Disperse Violet Dye > C.I.Disper
se Violet 33,
【0049】<Disperse Blue Dye >C.I.Disperse Blu
e 56, C.I.Disperse Blue 60, C.I.Disperse Blue 73,
C.I.Disperse Blue 87, C.I.Disperse Blue 113, C.I.D
isperse Blue 128, C.I.Disperse Blue 143, C.I.Dispe
rse Blue 148, C.I.Disperse Blue 154, C.I.Disperse
Blue 158, C.I.Disperse Blue 165, C.I.Disperse Blue
165:1, C.I.DisperseBlue 165:2, C.I.Disperse Blue
176, C.I.Disperse Blue 183, C.I.DisperseBlue 185,
C.I.Disperse Blue 197, C.I.Disperse Blue 198, C.I.
Disperse Blue 201, C.I.Disperse Blue 214, C.I.Disp
erse Blue 224, C.I.Disperse Blue 225, C.I.Disperse
Blue 257, C.I.Disperse Blue 266, C.I.Disperse Blu
e 267,C.I.Disperse Blue 287, C.I.DisperseBlue 354,
C.I.Disperse Blue 358, C.I.Disperse Blue 365, C.
I.Disperse Blue 368,
【0050】<Disperse Green Dye>C.I.Disperse Gre
en 6:1, C.I.Disperse Green 9,が挙げられる。
【0051】これらの染料のうち好ましくは、C.I.Disp
erse Yellow 5, C.I.Disperse Yellow 42, C.I.Dispers
e Yellow 83, C.I.Disperse Yellow 93, C.I.Disperse
Yellow 99, C.I.Disperse Yellow 198, C.I.Disperse Y
ellow 224,C.I.Disperse Orange 29, C.I.Disperse Ora
nge 49, C.I.Disperse Orange 73,
【0052】C.I.Disperse Red 92, C.I.Disperse Red
126, C.I.Disperse Red 145, C.I.Disperse Red 152,
C.I.Disperse Red 159, C.I.Disperse Red 177, C.I.Di
sperse Red 181, C.I.Disperse Red 206, C.I.Disperse
Red 283,C.I.Disperse Blue 60, C.I.Disperse Blue 8
7, C.I.Disperse Blue 128, C.I.Disperse Blue 154,
C.I.Disperse Blue 201, C.I.Disperse Blue 214, C.I.
Disperse Blue 224, C.I.Disperse Blue 257, C.I.Disp
erse Blue 287, C.I.Disperse Blue 368,などの化合物
である。
【0053】またこれらの染料は好ましい例であり、こ
れらのみに限定されるものではなく、また新規に合成さ
れたものであっても良い。
【0054】(水溶性有機溶剤)本発明に用いられる水
溶性有機溶剤としては、水と混和性がある有機溶剤類で
ある。それらの溶剤を分類すると、下記の3群に分ける
事が出来る。保湿性が高く、蒸発しにくく親水性に優
れる第1群の溶剤、疎水性原子団を末端に有し疎水性
の表面へのぬれ性も良く、蒸発乾燥性もある第2群の溶
剤、適度のぬれ性を有し低粘度の第3群の溶剤(一価
アルコール類)である。
【0055】 第1群に属する溶剤としては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、トリプロピレングリコール、グリセリン、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサン
トリオール、1,2,5−ペンタントリオール、1,2
−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−
ブタンジオ−ル、ジメチルスルホキシキド、ダイアセト
ンアルコール、グリセリンモノアリルエーテル、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレング
リコール300、チオジグリコール、N−メチル2−ピ
ロリドン、2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルフォラン、
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ネオ
ペンチルグリコール、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレング
リコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、トリエチレングリコーリモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、β−ジヒドロキシエチルウレ
ア、ウレア、アセトニルアセトン、ペンタエリスリトー
ル、1,4−シクロヘキサンジオール等である。
【0056】 第2群に属する溶剤としては、ヘキシ
レングリコール、エチレングリコールモノプロピルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコ
ールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールジエ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレ
ングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチ
ルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、グリセリンモノアセテート、グリセリ
ンジアセテート、グリセリントリアセテート、エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキ
サノール、1,2−シクロヘキサンジオール、1−ブタ
ノール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−
ヘキセン−2,5−ジオール、2,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオ
ール、2,5−ヘキサンジオール等である。
【0057】 第3群に属する溶剤としては、エタノ
ール、n−プロパノール、2−プロパノール、1−メト
キシ−2−プロパノール、フルフリルアルコール、テト
ラヒドロフルフリルアルコール等である。
【0058】上記の水溶性有機溶剤は、一種または二種
以上を適宜選択して使用することができる。水溶性有機
溶剤の総量はおおむねインク全体に対して5〜40重量
%である。
【0059】(その他の添加物)本発明の水系分散イン
クには、その他の添加物として、例えばpH調整剤、防
腐剤などを添加することが可能である。塩基性領域で安
定かつ有効な市販防腐剤としてはプロクセル(ゼネカ
英国)などが代表的である。
【0060】以上のような材料から構成されるインクの
基礎物性をまとめると、粘度:2〜6cps、表面張
力:35〜55dyn/cm、pH:7.0〜10.
0、平均粒径80〜200nm、好ましくは80〜15
0nm、より好ましくは80〜120nmの範囲であ
る。
【0061】なお、インク中の水の含有量は、通常10
〜93重量%、好ましくは25〜87重量%の範囲であ
る。
【0062】次に、本発明の水系分散インクの調製法に
ついて説明する。 (顔料分散体あるいは分散染料分散体の微粒子化)ま
ず、水溶性有機溶剤、顔料または分散染料を高分子分散
剤を用いて分散処理して顔料分散体あるいは分散染料分
散体の微粒子分散体を得る。本発明の材料を用いて微粒
子分散体を得るには以下の方法を取る。
【0063】顔料あるいは分散染料のウエットケーキを
アニオン性解離基を有するアニオン系高分子分散剤溶液
中にてプレミキシング処理を行い、引き続き高ずり速度
の分散装置でミリングし、粗大粒子を除去するために遠
心分離処理を行う。このとき1種の分散装置では目的の
粒径が収率良く得られない場合には、数種の分散装置を
併用することも有効である。ビーズを用いず、10,0
00rpmを越える高速回転のミキシング装置を使用す
る方法、分散剤溶液をジェットにして高速で顔料と接触
させる方法、あるいは超音波分散などとビーズミルを組
み合わせることは効果的である。
【0064】その後、所望のインク処方の為の材料を添
加し、場合によっては35〜50℃に昇温してエイジン
グ処理を施す。しかる後、最終的に所望の平均粒径を得
る為の遠心分離処理、加圧濾過などを行う。ただし小粒
径にするのが困難な有機顔料や分散染料の場合、色材合
成時に高分子分散剤あるいは界面活性剤を共存させ、結
晶成長を抑制して小粒径にしておく方法、あるいは合成
反応が終了し結晶を析出させる段階において高分子分散
剤あるいは界面活性剤と接触させ結晶成長を抑制し、小
粒径でかつぬれ性を高めたウエットケーキ状態の原料を
使用することが効果的である。
【0065】(水系分散インクの調製)上記の様にして
得られた顔料分散体あるいは分散染料分散体の微粒子を
水に分散し、界面活性剤、必要に応じてその他の添加剤
を各々所定量を配合して撹拌し均一に分散して本発明の
水系分散インクを得る。
【0066】本発明の水系分散インクは、上記の分散染
料分散体または有機顔料分散体を用いたインクであり、
バブルジェット記録装置における安定した吐出を行なう
ことができ、すなわち3KHz〜6KHzでの駆動数周
波数に応答できるバブルジェット用水系分散インクであ
る。
【0067】また、本発明の水系分散インクは、バブル
ジェット方式を用いて、分散染料または顔料を記録に用
いるあらゆる用途に向けた設計に利用することが出来
る。具体的には、文房具、カラープリンタ、カラープロ
ッター、ポスター印刷、看板印刷、軽印刷、捺染、液晶
ディスプレイ用カラーフィルタ等である。
【0068】次に、本発明の水系分散インクを用いたイ
ンクジェット記録方法について説明する。本発明のイン
クジェット記録方法は、薄膜ヒーターの膜沸騰を吐出エ
ネルギー発生源として用いた記録ヘッドから、上記の水
系分散インクを吐出して記録する。
【0069】その具体的方法は、本発明のインクを用い
て記録を行なうのに好適な方法及び装置として、例えば
記録ヘッドの室内のインクに記録信号を対応した熱エネ
ルギーを与え、該熱エネルギーにより液滴を発生させる
方法及び装置が挙げられる。
【0070】その装置の主要部であるヘッド構成例を図
1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝
14を有するガラス、セラミックス又はプラスチック板
等と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘ
ッドが示されているが、これに限定されるものではな
い)とを密着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリ
コン等を形成させる保護膜16、アルミニウム電極17
−1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層
18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20
よりなっている。
【0071】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2迄来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成して
いる。ここで、電極17−1、17−2に電気信号が加
わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に発
熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、そ
の圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22よりインク滴24となり、被記録材
25に向かって飛翔する。
【0072】図3には図1に示すヘッドを多数並べたマ
ルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝
26を有するガラス板27と、図1に説明したものと同
様な発熱ヘッド28を密着して製作される。
【0073】尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド1
3の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面で
ある。
【0074】図4に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の一例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられる吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘ
ッドの移動経路中に突出した形態で保持される。上記ブ
レード61、キャップ62、吸収体63によって吐出回
復部64が構成され、ブレード61及び吸収体63によ
ってインク吐出口面の水分、塵埃等の除去が行われる。
【0075】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66はこの記録ヘッド6
5を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッ
ジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に
係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆
動されるベルト69と接続(不図示)している。これに
よりキャリッジ66はガイド軸67に沿って移動が可能
となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接し
た領域の移動が可能となる。
【0076】51は被記録材を挿入する為の給紙部、5
2は不図示のモータにより駆動される紙送りローラであ
る。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向
する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行するにつれ
て排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙される。
【0077】上記の構成において、記録ヘッド65が記
録終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部6
4のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避
しているが、ブレード61は移動経路中に突出してい
る。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピング
される。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に
当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録
ヘッドの移動経路中に突出する様に移動する。
【0078】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。
【0079】上記の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0080】図5は、ヘッドにインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで40は供
給用インクを収容したインク収納部、例えば、インク袋
であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。イ
ンク収容部としては、インクとの接液面がポリオレフフ
ィン、特にポリエチレンで形成されているのが本発明に
とって好ましい。
【0081】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体となったものにも好適に用いられる。
【0082】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタンを用いることが
本発明にとって好ましい。72は記録ユニット内部を大
気に連通させる為の大気連通孔である。この記録ユニッ
ト70は、図4で示す記録ヘッドに代えて用いられるも
のであって、キャリッジ66に対し着脱自在になってい
る。
【0083】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。以下の説明で部は重量割合であることを表わし、
重量平均分子量はスチレンポリマーを標準としたGPC
法により測定した値、平均粒径は動的光散乱法によって
測定した数値である。
【0084】実施例1 [黒色インクB−1]アニオン系高分子P−1(スチレ
ン−メタクリル酸−エチルアクリレート:酸価400、
重量平均分子量6000、固形分20重量%の水溶液、
中和剤:水酸化カリウム)を分散剤として用いて以下の
カーボンブラック分散体B−1を作成した。
【0085】 分散体B−1 P−1水溶液(固形分20重量%) 40部 カーボンブラック 24部 (Mogul L、キャブラック社製) グリセリン 15部 エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 イソプロピルアルコール 3部 水 117.5部
【0086】これらの材料をバッチ式縦型サンドミル
(アイメックス社製)に仕込み、1mm径のガラスビー
ズをメディアとして充填し、水冷しつつ3時間分散処理
を行った。分散後の液の粘度は、9cps、pHは1
0.0であった。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒
子を除去し、平均粒径100mμの分散体B−1を得
た。
【0087】インクB−1 分散体B−1 32部を水68部にて希釈した液100
部に対して0.3部の化合物SF−1(界面活性剤)を
添加し、充分に撹拌して粘度3.5cps、表面張力4
8dyn/cm、pH10.0の黒色インクジェットイ
ンクB−1を得た。最終調製物の固形分は約10重量%
であった。
【0088】実施例2 [イエローインクY−2]アニオン系高分子P−2(ス
チレン−アクリル酸−メチルメタアクリレート:酸価2
80、重量平均分子量11000、固形分20重量%の
水溶液、中和剤:ジエタノールアミン)を分散剤として
用いて以下のイエロー分散体Y−2を作成した。
【0089】 分散体Y−2 P−2水溶液(固形分20重量%) 35部 ピグメントイエロー180 24部 (ノバパームイエロー PH−G、ヘキスト社製) トリエチレングリコール 10部 ジエチレングリコール 10部 エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部 イソプロピルアルコール 0.5部 水 119.5部 以下実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径1
03mμの分散体Y−2を得た。
【0090】インクY−2 分散体Y−2 33部を水67部にて希釈した液100
部に対して0.3部の化合物SF−2(界面活性剤)を
添加し、充分に撹拌して粘度2.3cps、表面張力4
4dyn/cm、pH9.5のイエロー色インクジェッ
トインクY−2を得た。最終調製物の固形分は約10重
量%であった。
【0091】実施例3 [イエローインクY−3]アニオン系高分子P−3(ス
チレン−アクリル酸−n−ブチルアクリレート:酸価3
60、重量平均分子量9000、固形分20重量%の水
溶液、中和剤:モルフォリン)を分散剤として用いて以
下のイエロー分散体Y−3を作成した。
【0092】 分散体Y−3 P−3水溶液(固形分20重量%) 35部 ピグメントイエロー109 24部 グリセリン 15部 エチレングリコール 5部 ヘキシレングリコール 0.5部 テトラヒドロフルフリルアルコール 3.0部 水 117.5部 以下実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径1
10mμの分散体Y−3を得た。
【0093】インクY−3 分散体Y−3 28部を水72部にて希釈した液100
部に対して0.1部の化合物SF−3(界面活性剤)を
添加し、充分に撹拌して粘度2.8cps、表面張力4
6dyn/cm、pH9.7のイエロー色インクジェッ
トインクY−3を得た。最終調製物の固形分は約8.7
重量%であった。
【0094】実施例4 [シアンインクC−4]アニオン系高分子P−1を実施
例1と同様に分散剤として用いて以下のシアン色分散体
C−4を作成した。
【0095】 分散体C−4 P−1水溶液(固形分20重量%) 30部 ピグメントブルー15:3 24部 (ファストゲンブルーFGF、大日本インキ化学社製) グリセリン 15部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 イソプロピルアルコール 3部 水 127.5部 以下実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径1
20mμの分散体C−4を得た。
【0096】インクC−4 分散体C−4 32部を水68部にて希釈した液100
部に対して0.5部の化合物SF−4(界面活性剤)を
添加し、充分に撹拌して粘度3.1cps、表面張力4
5dyn/cm、pH9.2のシアン色インクジェット
インクC−4を得た。最終調製物の固形分は約9.6重
量%であった。
【0097】実施例5 [マゼンタインクM−5]アニオン系高分子P−1を実
施例1と同様に分散剤として用いて以下のマゼンタ色分
散体M−5を作成した。
【0098】 分散体M−5 P−1水溶液(固形分20重量%) 20部 ピグメントレッド122(大日本インキ化学社製) 24部 グリセリン 15部 イソプロピルアルコール 3部 水 138部 以下実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径1
15mμの分散体M−5を得た。
【0099】インクM−5 分散体M−5 33部を水67部にて希釈した液100
部に対して1.0部の化合物SF−5(界面活性剤)を
添加し、充分に撹拌して粘度3.5cps、表面張力4
5dyn/cm、pH9.4のマゼンタ色インクジェッ
トインクM−3を得た。最終調製物の固形分は約9.2
重量%であった。
【0100】実施例6 [イエローインクY−6]アニオン系高分子P−4(ス
チレン−アクリル酸−エチルアクリレート:酸価14
0、重量平均分子量9500、固形分20重量%の水溶
液、中和剤:モノエタノールアミン)を分散剤として用
いて以下のイエロー分散体Y−6を作成した。
【0101】 分散体Y−6 P−4水溶液(固形分20重量%) 35部 ピグメントイエロー74 24部 トリエチレングリコール 15部 2,3−ブタンジオール 2.0部 イソプロピルアルコール 4部 水 120部 以下実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径1
03mμの分散体Y−6を得た。
【0102】インクY−6 分散体Y−6 33部を水67部にて希釈した液100
部に対して0.3部の化合物SF−6(界面活性剤)を
添加し、充分に撹拌して粘度2.8cps、表面張力4
7dyn/cm、pH9.3のイエロー色インクジェッ
トインクY−6を得た。最終調製物の固形分は約10重
量%であった。
【0103】実施例7 [分散染料ブルーインクBL−7]アニオン系高分子P
−2(スチレン−アクリル酸−メチルメタアクリレー
ト:酸価280、重量平均分子量11000、固形分2
0重量%の水溶液、中和剤:ジエタノールアミン)を分
散剤として用いて以下のブルー色分散体BL−7を作成
した。
【0104】 分散体BL−7 P−2水溶液(固形分20重量%) 20部 C.I.デイスパースブルー60ウエットケーキ 48部(固形分50%) 1,2,4−ブタントリオール 15部 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 2部 エチルアルコール 4部 水 111部 以下実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径1
25mμの分散体BL−7を得た。
【0105】インクBL−7 分散体BL−7 40部を水60部にて希釈した液10
0部に対して0.7部の化合物SF−7(界面活性剤)
を添加し、充分に撹拌して粘度2.5cps、表面張力
43dyn/cm、pH9.7のブルー色インクジェッ
トインクBL−7を得た。最終調製物の固形分は約11
重量%であった。
【0106】実施例8 [分散染料レッドインクR−8]アニオン系高分子P−
5(スチレン−アクリル酸−エチルアクリレート:酸価
250、重量平均分子量13000、固形分20重量%
の水溶液、中和剤:アミノメチルプロパノール)を分散
剤として用い、以下のレッド色分散体R−8を作成し
た。
【0107】 分散体R−8 P−5水溶液(固形分20重量%) 20部 C.I.デイスパースレッド152ウエットケーキ 40部(固形分60%) ジエチレングリコール 20部 エチレングリコールモノブチルエーテル 1部 イソプロピルアルコール 5部 水 114部 以下実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径1
15mμの分散体R−8を得た。
【0108】インクR−8 分散体R−8 40部を水60部にて希釈した液100
部に対して0.5部の化合物SF−8(界面活性剤)を
添加し、充分に撹拌して粘度3.0cps、表面張力4
7dyn/cm、pH9.6のレッド色インクジェット
インクR−8を得た。最終調製物の固形分は約11重量
%であった。
【0109】実施例9 [分散染料イエローインクY−9]アニオン系高分子P
−6(スチレン−マレイン酸−n−ブチルアクリレー
ト:酸価210、重量平均分子量7000、固形分20
重量%の水溶液 中和剤:トリエタノールアミン)を分
散剤として用いて、以下のイエロー分散体Y−9を作成
した。
【0110】 分散体Y−9 P−6水溶液(固形分20重量%) 20部 C.I.デイスパースイエロー224ウエットケーキ 96部(固形分25%) グリセリン 15部 エチレングリコール 5部 イソプロピルアルコール 3部 水 61部 以下実験例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径9
5mμの分散体Y−9を得た。
【0111】インクY−9 分散体Y−9 31部を水69部にて希釈した液100
部に対して0.5部の化合物SF−3(界面活性剤)を
添加し、充分に撹拌して粘度2.7cps、表面張力5
1dyn/cm、pH9.2のイエロー色インクジェッ
トインクY−9を得た。最終調製物の固形分は約8.5
重量%であった。
【0112】実施例10 [ブルーインクBL−7]アニオン系高分子P−6(ス
チレン−マレイン酸−n−ブチルアクリレート:酸価2
10、重量平均分子量7000、固形分20重量%の水
溶液 中和剤:トリエタノールアミン)を分散剤として
用いて、以下のブルー色分散体BL−10を作成した。
【0113】 分散体BL−10 P−6水溶液(固形分20重量%) 22部 C.I.ピグメントバイオレット37(クロモフタールバイオレットB、チバー ガイギ社製) 24部 エチレングリコール 5部 グリセリン 15部 イソプロピルアルコール 3部 水 131部 以下実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径1
18mμの分散体BL−10を得た。
【0114】インクBL−10 分散体BL−10 33部を水67部にて希釈した液1
00部に対して0.7部の化合物SF−5(界面活性
剤)を添加し、充分に撹拌して粘度2.8cps、表面
張力44dyn/cm、pH9.0のブルー色インクジ
ェットインクBL−10を得た。最終調製物の固形分は
約9.3重量%であった。
【0115】実施例11 [レッドインクR−11]アニオン系高分子P−6(ス
チレン−マレイン酸−n−ブチルアクリレート:酸価2
10、重量平均分子量7000、固形分20重量%の水
溶液 中和剤:ジエタノールアミン)を分散剤として用
いて、以下のレッド色分散体R−11を作成した。
【0116】 分散体R−11 P−6水溶液(固形分20重量%) 27部 C.I.ピグメントレッド177(クロモフタールレッドA2B、チバーガイギ 社製) 24部 エチレングリコール 5部 グリセリン 15部 イソプロピルアルコール 3部 水 126部 以下実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径9
5mμの分散体R−11を得た。
【0117】インクR−11 分散体R−11 33部を水67部にて希釈した液10
0部に対して0.5部の化合物SF−4(界面活性剤)
を添加し、充分に撹拌して粘度3.3cps、表面張力
43dyn/cm、pH9.6のレッド色インクジェッ
トインクR−11を得た。最終調製物の固形分は約9.
5重量%であった。
【0118】実施例12 [グリーンインクG−12]アニオン系高分子P−6
(スチレン−マレイン酸−n−ブチルアクリレート:酸
価210、重量平均分子量7000、固形分20重量%
の水溶液 中和剤:ジエタノールアミン)を分散剤とし
て用いて、以下のグリーン色分散体G−12を作成し
た。
【0119】 分散体G−12 P−6水溶液(固形分20重量%) 20部 C.I.ピグメントグリーン7(ヘリオゲングリーンD8730、BASF社製 ) 24部 エチレングリコール 5部 グリセリン 15部 イソプロピルアルコール 3部 水 133部 以下実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径1
30mμの分散体G−12を得た。
【0120】インクG−12 分散体G−12 34部を水66部にて希釈した液10
0部に対して0.5部の化合物SF−1(界面活性剤)
を添加し、充分に撹拌して粘度3.3cps、表面張力
44dyn/cm、pH9.8のグリーン色インクジェ
ットインクG−12を得た。最終調製物の固形分は約
9.5重量%であった。
【0121】次に、本発明の実施例と対比するために比
較例を示す。なお、比較例で用いた界面活性剤を以下に
示す。
【0122】
【化4】
【0123】比較例1 [比較例インクCY−1]実施例6のインクY−6にお
いて、化合物SF−6を添加していない液を作成し、比
較例インクCY−1とした。
【0124】比較例2 [比較例インクCM−2]実施例5のインクM−5にお
いて、化合物SF−5を添加していない液を作成し、比
較例インクCM−2とした。
【0125】比較例3 [比較例インクCC−3]実施例4のインクC−4にお
いて、化合物SF−4を添加していない液を作成し、比
較例インクCC−3とした。
【0126】比較例4 [比較例インクCY−4]実施例9のインクY−9にお
いて、化合物SF−3を添加していない液を作成し、比
較例インクCY−4とした。
【0127】比較例5 [比較例インクCY−5]実施例6のインクY−6にお
いて、化合物SF−6の代りに、本発明に不適な化合物
である化合物SF−9を添加した液を作成し、比較例イ
ンクCY−5とした。
【0128】比較例6 [比較例インクCM−6]実施例5のインクM−5にお
いて、化合物SF−5の代りに、本発明に不適な化合物
である化合物SF−10を添加した液を作成し、比較例
インクCM−6とした。
【0129】比較例7 [比較例インクCC−7]実施例4のインクC−4にお
いて、化合物SF−4の代りに、本発明に不適な化合物
である化合物SF−11を添加した液を作成し、比較例
インクCC−7とした。
【0130】比較例8 [比較例インクCY−8]実施例9のインクY−9にお
いて、化合物SF−3の代りに、本発明に不適な化合物
である化合物SF−12を添加した液を作成し、比較例
インクCY−8とした。
【0131】試験方法 [吐出耐久性試験]360dpiで64ノズルを有する
バブルジェット記録ヘッドを搭載したインクジェット記
録装置に、インク供給チューブを介して各実施例および
各比較例の各々のインクを充填した。記録装置の駆動周
波数は4KHz、単ドットの液滴量は80ngである。
この条件で1本おきの32ノズルを用いた、5×108
パスルの連続吐出試験を実施した。
【0132】判定は初期5×108 パスル吐出後にそれ
ぞれ、文書、べたパターン、罫線を含むテスト文書を印
字し、印字性の劣化を評価した。この結果を表1に示し
た。
【0133】評価 ○…鮮明な文字、均一であざやかなべた印刷、よれの無
い罫線印刷 △…ややかすれた文字、濃度の低下が見られるべた印
刷、よれが発生している罫線印刷 ×…かすれがあり読みにくい文字、不均一でうすいべた
印刷、不吐出も発生し、乱れた罫線印刷 ○が、実使用上問題無いレベルである。
【0134】[保存安定性試験]各実施例および各比較
例の各々のインク50mlを内容積100mlのショッ
ト耐熱瓶に詰め、密栓し、60℃で3ヵ月の促進保存試
験を行った。判定は、保存後粘度を測定し、保存性の良
否を判定した。この結果を表1に示した。
【0135】評価 ○…粘度上昇が初期に対して10%以内で、沈澱物は少
ない。 △…粘度変化が初期に対して10〜50%あり、沈澱が
発生している。 ×…ゲル化している。あるいは固い沈澱になっている。 ○が、実使用上問題無いレベルである。
【0136】[捺染プリントテスト]実施例7、8、9
および比較例4、8のインクを、360dpiで64ノ
ズルを有するバブルジェット記録ヘッドを搭載したカラ
ーインクジェト記録装置に充填して、ポリエステル布帛
にカラー記録を行った。記録後、180℃で8分間スチ
ーム中で加熱し、常法の洗浄処理を行って、捺染物を得
た。得られた捺染物の均染性を目視判定して、評価し
た。この結果を表2に示した。
【0137】評価 ○…印字部分の発色ムラがなく鮮明 △…発色ムラがややあり、よれ、かすれが発生している ×…発色ムラと、よれ、かすれが目立つ、濃度もうすい
【0138】
【表1】
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水系分散
インクは、分散染料分散体または有機顔料分散体を用い
たバブルジェット用インクであり、保存安定性に優れ、
バブルジェット記録装置における安定した吐出を行なう
ことができる。
【0140】また、本発明の水系分散インク及びこれを
用いたインクジェット記録方法、記録装置によれば、普
通紙や布帛類に対してカラー記録を行った場合、にじ
み、フェザリングの発生が無く、定着性に優れ、かつ発
色性に優れ、堅牢性の良好な印字物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
13 ヘッド 15 発熱ヘッド 21 インク 25 被記録材 28 発熱ヘッド 40 インク袋 44 インク吸収体 45 インクカートリッジ 61 ワイピング部材 65 記録ヘッド 66 キャリッジ 70 記録ユニット 71 ヘッド部 72 大気連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 祥司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 春田 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山本 智也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 真理子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水、水溶性有機溶剤、顔料ま
    たは分散染料を分散剤を用いて分散処理した顔料分散体
    あるいは分散染料分散体、界面活性剤を含有する水系分
    散インクにおいて、前記分散剤がアニオン性解離基を有
    する高分子分散剤であり、かつ前記界面活性剤がHLB
    が14以上の高級脂肪酸アミンあるいは脂肪族酸アミド
    のエチレンオキシド付加化合物であることを特徴とする
    バブルジェット用水系分散インク。
  2. 【請求項2】 前記界面活性剤のアルキル鎖の炭素数が
    16以上である請求項1記載のバブルジェット用水系分
    散インク。
  3. 【請求項3】 インクジェット方式により形成したイン
    ク滴を被記録材に付着させて記録を行うインクジェット
    記録方法において、前記インクとして前記請求項1また
    は2に記載のインクを適用することを特徴とするインク
    ジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記インクジェット方式が、インクに熱
    エネルギーを作用させる方式である請求項3に記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 薄膜ヒーターの膜沸騰を吐出エネルギー
    発生源として用いた記録ヘッドからインクを吐出して記
    録する請求項3に記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 インクを収容したインク収容部を有する
    インクカートリッジにおいて、前記インクとして前記請
    求項1または2に記載のインクを適用したことを特徴と
    するインクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 インクを収容したインク収容部と前記イ
    ンクをインク滴として吐出するためのヘッド部とを共に
    有する記録ユニットにおいて、前記インクとして前記請
    求項1または2に記載のインクを適用したことを特徴と
    する記録ユニット。
  8. 【請求項8】 前記ヘッド部において、前記インクに熱
    エネルギーを作用させてインク吐出を行う請求項7に記
    載の記録ユニット。
  9. 【請求項9】 インクジェット方式により形成したイン
    ク滴を被記録材に付着させて記録を行うインクジェット
    記録装置において、前記請求項6乃至8のいずれかに記
    載のインクカートリッジ又は記録ユニットを有すること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
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