JP4228417B2 - 欠陥検査方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンの欠陥検査方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の欠陥検査方法としては、例えば、図7に示すものがあり、これによれば、設計パターンの画像11とマスク基板(または半導体基板)上に形成された同一のパターンの画像12との比較、またはマスク基板(または半導体基板)上に形成された設計パターンの画像11と、これと同一のマスク基板(または半導体基板)上の異なる位置に繰り返して形成された同一のパターンの画像12との比較によって、欠陥13、14、15、16を検出するようにしている。
【0003】
従来、この方法を使用した欠陥検査装置としては、例えば、(1)図8に示すような設計パターン比較型検査装置、または、(2)図9に示すようなチップ比較型検査装置がある。
【0004】
(1)まず、設計パターン比較型検査装置の構成と動作について説明する。
【0005】
図8に示すように、光源1より発生した光を照明レンズ2で調整した後にマスク基板3に照射し、これより透過した光を対物レンズ4を通して検出器5に結像させることによって、マスク基板3上のパターン画像信号を得、さらにアンプ6により、このパターン画像信号を増幅する。
【0006】
一方、記憶装置7に格納されている設計パターンから成る検査用データを、パターン発生回路8によりパターン画像信号に変換する。これら両者のパターン画像信号を比較回路9により比較することによって、相違箇所を欠陥として認識し、この欠陥情報を制御コンピュータ10に格納する。
【0007】
(2)次に、チップ比較型検査装置の構成と動作について説明する。
【0008】
図9に示すように、光源1より発生した光を二つの光路に分配し、これらを照明レンズ2で調整した後にマスク基板3に各々照射し、これより透過した各々の光を対物レンズ4を通して検出器5に結像させることによって、マスク基板3上の異なる位置に繰り返して形成された同一のパターンからのパターン画像信号を得、さらにアンプ6により各々のパターン画像信号を増幅する。
【0009】
さらに、これら両者のパターン画像信号を比較回路9により比較することによって相違箇所を欠陥と認識し、この欠陥情報を制御コンピュータ10に格納する。
【0010】
このほかに透過型光学系の代わりに反射型光学系を用いた装置、光の代わりに電子線を用いた装置があるが、基本的な検出方法及び主要な検出動作は同じである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
半導体素子の高集積化、微細化の進展により、近年半導体デバイス製造において解像限界近傍の光リソグラフィの使用を余儀なくされている。今後もさらにこの状況は深刻さを増すものと予想される。このため、露光余裕度を向上させるための種々の工夫が成されているが、その一つに本来パターン形成を不要としていた領域にダミーパターンを形成し、これにより半導体基板表面の平坦度を向上させるという方法があり、実用化が進んできている。
【0012】
また、この方法は、化学機械研磨(CMP)による平坦度向上プロセスにおいてもその併用が必要とも言われている。
【0013】
しかしながら、上記した従来の欠陥検査方法及びその装置では、マスクの製造における欠陥検査工程で、ダミーパターン挿入により図形数が増加し、このために検査データ量が膨大化するという問題と、本来検査を要しないダミーパターンにおいて検出されるパターン欠陥により、総検出欠陥数が増加し、このため欠陥確認に多大な時間を要するという問題が生じていた。後者の問題は、マスク基板の欠陥検査のみならず、半導体基板上での欠陥検査においても同様であった。
【0014】
本発明は、上記問題点を除去し、修正を要しないため検査対象からの除外を所望するパターンに生じた欠陥を検出しないようにすることにより、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数を短縮することができる欠陥検査方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンと当該設計パターンとを比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査方法において、予め検査除外パターンを指定した検査用データ(17)と設計パターンから成る検査用データ(11)を作成し、前記マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報(12)と前記検査除外パターンを指定した検査用データ(17)とを合成して得られた画像情報(18)を、前記設計パターンから成る検査用データ(11)と比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外パターンに生じた欠陥(14)を除いた前記検査除外パターン以外の領域に生じた欠陥(13,15,16)を検出するようにしたものである。
【0016】
〔2〕マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンと当該設計パターンとを比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査方法において、予め検査除外領域を指定した検査用データ(19)と設計パターンから成る検査用データ(20)を作成し、前記マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報(12)と検査除外領域を指定した検査用データ(19)とを合成して得られた画像情報(21)を、前記設計パターンから成る検査用データ(20)と比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外領域に生じた欠陥(13,14)を除いた前記検査 除外領域以外の領域に生じた欠陥(15,16)を検出するようにしたものである。
【0017】
〔3〕マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンと当該設計パターンとを比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査装置において、予め検査除外パターンまたは領域を指定した検査用データ(17または19)と設計パターンから成る検査用データ(11または20)を作成する手段と、前記マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報(12)と検査除外パターンまたは領域を指定した検査用データ(17または19)とを合成して得られた画像情報(18または21)を、前記設計パターンから成る検査用データ(11または20)と比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外パターンまたは領域に生じた欠陥(14または13,14)を除いた前記検査除外パターンまたは領域以外の領域に生じた欠陥(13,15,16または15,16)を検出する手段とを具備するようにしたものである。
【0018】
〔4〕マスク基板上または半導体基板上に繰り返して形成された同一の半導体素子パターン同士を比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査方法において、予め検査除外パターンを指定した検査用データ(17)を作成し、前記マスク基板上または半導体基板上に形成された複数で同一の半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報(11,12)の各々に対し、前記検査除外パターンを指定した検査用データ(17)を合成して得られた複数の画像情報(24,25)同士を比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外パターンに生じた欠陥(14,22)を除いた前記検査除外パターン以外の領域に生じた欠陥(13,15,16,23)を検出するようにしたものである。
【0019】
〔5〕マスク基板上または半導体基板上に繰り返して形成された同一の半導体素子パターン同士を比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査方法において、予め検査除外領域を指定した検査用データ(19)を作成し、前記マスク基板上または半導体基板上に形成された複数で同一の半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報(11,12)の各々に対し、前記検査除外領域を指定した検査用データ(19)を合成して得られた複数の画像情報(26,27)同士を比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外領域に生じた欠陥(13,14,22,23)を除いた前記検査除外領域以外の領域に生じた欠陥(15,16)を検出するようにしたものである。
【0020】
〔6〕マスク基板上または半導体基板上に繰り返して形成された同一の半導体素子パターン同士を比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査装置において、予め検査除外パターンまたは領域を指定した検査用データ(17または19)を作成する手段と、前記マスク基板上または半導体基板上に形成された複数で同一の半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報(11,12)の各々に対し、前記検査除外パターンまたは領域を指定した検査用データ(17または19)を合成して得られた複数の画像情報(24,25または26,27)同士を比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外パターンまたは領域に生じた欠陥(14,22または13,14,22,23)を除いた前記検査除外パターンまたは領域以外の領域に生じた欠陥(13,15,16,23または15,16)を検出する手段とを具備するようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
まず、本発明の第1実施例について説明する。
【0023】
ここでは、設計パターン比較型検査方法について、図1を参照しながら説明する。ここで、従来のものと同じ部分については、同じ符号を付して、それらの説明は省略する。
【0024】
まず、図1(a)に示すように、設計パターンから成る検査用データ11と、図1(c)に示すように、設計パターンにおいて検査を除外したいパターンのみを抽出した検査用データ17を作成する。
【0025】
次に、図1(b)に示すように、マスク基板上に形成されたパターンから光学的にパターン画像12を得る。ここには、検査を除外したいパターンに生じた欠陥14とそれ以外の領域に生じた欠陥13、15、16が存在する。さらに、上記検査用データ17と上記パターン画像12の合成処理を行うことによって、図1(d)に示すように、新たにパターン画像18を得る。
【0026】
最後に、検査用データ11とパターン画像18を比較することによって、欠陥13、15、16を検出する。これによって、検査を除外したいパターンに生じた欠陥14は検出されなくなる。
【0027】
このように、第1実施例によれば、修正を要しないため、検査対象からの除外を所望するパターンに生じた欠陥を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数を短縮することができる。
【0028】
したがって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮効果と、マスク製造コストの削減を図ることができる。
【0029】
次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0030】
ここでは、設計パターン比較型検査方法について、図2を参照しながら説明する。
【0031】
まず、図2(c)に示すように、設計パターンにおいて検査を除外したい領域をパターンとして指定した検査用データ19を作成すると共に、図2(a)に示すように、設計パターンから成る検査用データ11と、上記検査用データ19を合成した検査用データ20を、図2(e)に示すように、新たに作製する。
【0032】
次に、図2(b)に示すように、マスク基板上に形成されたパターンから光学的にパターン画像12を得る。ここには、検査を除外したい領域に生じた欠陥13、14とそれ以外の領域に生じた欠陥15、16が存在する。さらに、上記検査用データ19とパターン画像12の合成処理を行うことによって、図2(d)に示すように、新たにパターン画像21を得る。
【0033】
最後に、検査用データ20とパターン画像21を比較することによって、欠陥15、16を検出する。これによって、検査を除外したい領域に生じた欠陥13、14は検出されなくなる。
【0034】
本実施例では、検査用データ同士の合成で新たな検査用データを作成したが、勿論設計パターンを作成する段階で合成することができることは言うまでもない。また、検査対象からの除外を所望する領域は、矩形に限らず、任意の形状、大きさにできることも言うまでもない。
【0035】
このように、第2実施例によれば、修正及び異物除去を要しないために、検査対象からの除外を所望する領域に生じた欠陥及び異物を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数をさらに短縮することができる。したがって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮効果と、マスク製造コストの削減効果がさらに大きく期待できる。
【0036】
さらに、設計パターンからなる検査用データに含まれる図形の中で、検査対象外を所望する領域の図形を排除することができるため、検査用データ量を削減することができる。したがって、設計パターンから検査用データへの変換時間の短縮と、これによるマスク製造コストのさらなる削減が期待できる。
【0037】
次に、本発明の実施例を示す設計パターン比較型検査装置について、図3を参照しながら説明する。
【0038】
まず、光源1より発生した光を照明レンズ2で調整した後にマスク基板3に照射し、これより透過した光を対物レンズ4を通して検出器5に結像させることによって、マスク基板上のパターン画像信号を得、さらに、アンプ6によりこのパターン画像信号を増幅する。
【0039】
一方、記憶装置7に格納してある、設計パターン、または設計パターンと検査対象からの除外を所望する領域を指定したパターンとを合成したパターンから成る検査用データをパターン発生回路8によりパターン画像信号に変換する。
【0040】
一方、同じく記憶装置7に格納してある検査対象からの除外を所望するパターンまたは領域を指定したパターンから成る検査用データをパターン発生回路28によりパターン画像信号に変換した後に、そのパターン画像信号とアンプ6により増幅されたパターン画像信号を画像合成回路29により合成する。
【0041】
最後に、パターン発生回路8から出力されるパターン画像信号と画像合成回路29より出力される画像信号の両者を比較回路9により比較することによって相違箇所を欠陥と認識し、この欠陥情報を制御コンピュータ10に格納する。
【0042】
本実施例によれば、修正及び異物除去を要しないために、検査対象からの除外を所望するパターン、または、領域に生じた欠陥及び異物を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数を短縮することができる。したがって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮効果と、マスク製造コストの削減効果が期待できる。
【0043】
さらに、検査用データに含まれる図形の中で、検査対象外を所望する領域の図形を排除することができるため、検査用データ量を削減することができる。
【0044】
したがって、設計パターンから検査用データへの変換時間の短縮と、これによるマスク製造コストのさらなる削減が期待できる。
【0045】
次に、本発明の第3実施例について説明する。
【0046】
ここでは、チップ比較型検査方法について、図4を参照しながら説明する。
【0047】
まず、図4(c)に示す設計パターンにおいて、検査を除外したいパターンのみを抽出した検査用データ17を作成する。
【0048】
次に、図4(a)に示すマスク基板上に同一で、かつ繰り返して形成されているパターン群の中で、異なる2箇所から光学的に得られたパターン画像(検査用データ)11と、図4(b)に示すパターン画像12を得る。これらには、検査を除外したいパターンに生じた欠陥14、22とそれ以外の領域に生じた欠陥13、15、16、23が存在する。
【0049】
さらに、検査を除外したいパターンのみを抽出した検査用データ17とパターン画像11、検査用データ17とパターン画像12のそれぞれの合成処理を行うことによって、新たに、図4(d)に示すパターン画像24と、図4(e)に示すパターン画像25を得る。
【0050】
最後に、パターン画像24とパターン画像25を比較することによって、欠陥13、15、16、23を検出する。これによって、検査を除外したいパターンに生じた欠陥14、22は検出されなくなる。
【0051】
このように、第3実施例によれば、修正を要しないために、検査対象からの除外を所望するパターンに生じた欠陥を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数を短縮することができる。したがって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮効果と、マスク製造コストの削減を図ることができる。
【0052】
次に、本発明の第4実施例について説明する。
【0053】
ここでは、チップ比較型検査方法について図5を参照しながら説明する。
【0054】
まず、図5(c)に示すように、設計パターンにおいて検査を除外したい領域をパターンとして指定した検査用データ19を作成する。
【0055】
次に、図5(a)に示すマスク基板上に同一でかつ繰り返して形成されているパターン群の中で異なる2箇所から光学的に得られたパターン画像11と、図5(b)に示すパターン画像12を得る。これらには、検査を除外したい領域に生じた欠陥13、14、22、23とそれ以外の領域に生じた欠陥15、16が存在する。
【0056】
さらに、検査を除外したい領域をパターンとして指定した検査用データ19とパターン画像11、検査用データ19とパターン画像12のそれぞれの合成処理を行うことによって、新たに、図5(d)に示すパターン画像26と、図5(e)に示すパターン画像27を得る。
【0057】
最後に、パターン画像26とパターン画像27を比較することによって、欠陥15、16を検出する。これによって、検査を除外したい領域に生じた欠陥13、14、22、23は検出されなくなる。
【0058】
本実施例では、検査対象からの除外を所望する領域を矩形としたが、任意の形状、大きさにもできることは言うまでもない。
【0059】
このように、第4実施例によれば、修正及び異物除去を要しないために、検査対象からの除外を所望する領域に生じた欠陥及び異物を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数をさらに短縮することができる。したがって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮効果と、マスク製造コストの削減効果がさらに大きく期待できる。
【0060】
次に、本発明の実施例を示すチップ比較型検査装置について、図6を参照しながら説明する。
【0061】
光源1より発生した光を二つの光路に分配し、これらを照明レンズ2で調整した後にマスク基板3に照射し、これより透過した光を対物レンズ4を通して検出器5に結像させることによって、マスク基板上の異なる位置に繰り返して形成された同一のパターンからの二つのパターン画像信号を得、さらにアンプ6により各々のパターン画像信号を増幅する。
【0062】
一方、記憶装置7に格納してある検査対象からの除外を所望するパターンまたは領域を指定したパターンから成る検査用データをパターン発生回路28によりパターン画像信号に変換した後に、そのパターン画像信号と先にアンプ6により増幅された二つのパターン画像信号を画像合成回路29により各々合成する。
【0063】
最後に、画像合成回路29より出力される二つのパターン画像信号の両者を比較回路9により比較することによって相違箇所を欠陥と認識し、この欠陥情報を制御コンピュータ10に格納する。
【0064】
このように、本実施例によれば、修正及び、異物除去を要しないために、検査対象からの除外を所望するパターンまたは領域に生じた欠陥及び異物を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数を短縮することができる。したがって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮効果と、マスク製造コストの削減効果が期待できる。
【0065】
なお、本発明は以下のような利用形態を有する。
【0066】
図3に示した実施例、及び図6に示した実施例では、透過型光学系を用いたが、反射型光学系または透過型光学系と、反射型光学系の双方を用いることも可能である。
【0067】
また、実施例の全般を通して光学的なパターン画像の取得方法を用いたが、光の代わりに電子線やイオン線を用いることも可能である。
【0068】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0069】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
【0070】
(1)請求項1記載の発明によれば、修正及び異物除去を要しないため検査対象からの除外を所望するパターンに生じた欠陥を検出しないようにしたので、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数を短縮することができる。
【0071】
したがって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮効果と、マスク製造コストの削減を図ることができる。
【0072】
(2)請求項2記載の発明によれば、修正及び異物除去を要しないために、検査対象からの除外を所望する領域に生じた欠陥及び異物を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数をさらに短縮することができる。
【0073】
したがって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮効果と、マスク製造コストの削減を図ることができる。
【0074】
さらに、検査用データに含まれる図形の中で、検査対象外を所望する領域の図形を排除することができるため、検査用データ量を削減することができる。よって、設計パターンから検査用データへの変換時間の短縮効果と、これによるマスク製造コストのさらなる削減が期待できる。
【0075】
(3)請求項3記載の発明によれば、修正及び異物除去を要しないために、検査対象からの除外を所望するパターン、または、領域に生じた欠陥及び異物を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数を短縮することができる。したがって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮効果と、マスク製造コストの削減化を図ることができる。
【0076】
さらに、検査用データに含まれる図形の中で、検査対象外を所望する領域の図形を排除することができるため、検査用データ量を削減することができる。
【0077】
よって、設計パターンから検査用データへの変換時間の短縮効果と、これによるマスク製造コストのさらなる削減が期待できる。
【0078】
(4)請求項4記載の発明によれば、修正及び異物検出を要しないために、検査対象からの除外を所望するパターンに生じた欠陥を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数を短縮することができる。したがって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮と、マスク製造コストの削減化を図ることができる。
【0079】
(5)請求項5記載の発明によれば、修正及び異物除去を要しないために、検査対象からの除外を所望する領域に生じた欠陥及び異物を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数をさらに短縮することができる。よって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮と、マスク製造コストの削減がさらに大きく期待できる。
【0080】
(6)請求項6記載の発明によれば、修正及び異物除去を要しないために、検査対象からの除外を所望するパターンまたは領域に生じた欠陥及び異物を検出しないようにすることができるため、欠陥検出後に行う欠陥種確認作業の工数を短縮することができる。よって、検査スループットの向上によるマスク製造時間の短縮と、マスク製造コストの削減が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す設計パターン比較型検査方法の説明図である。
【図2】 本発明の第2実施例を示す設計パターン比較型検査方法の説明図である。
【図3】 本発明の実施例を示す設計パターン比較型検査装置のブロック図である。
【図4】 本発明の第3実施例を示すチップ比較型検査方法の説明図である。
【図5】 本発明の第4実施例を示すチップ比較型検査方法の説明図である。
【図6】 本発明の実施例を示すチップ比較型検査装置のブロック図である。
【図7】 従来の欠陥検査方法の説明図である。
【図8】 従来の設計パターン比較型検査装置のブロック図である。
【図9】 従来のチップ比較型検査装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 光源
2 照明レンズ
3 マスク基板
4 対物レンズ
5 検出器
6 アンプ
7 記憶装置
8,28 パターン発生回路
9 比較回路
10 制御コンピュータ
11,17,19,20 検査用データ
12,18,21,24,25,26,27 パターン画像
13,14,15,16,22,23 欠陥
29 画像合成回路
Claims (6)
- マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンと当該設計パターンとを比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査方法において、
(a)予め検査除外パターンを指定した検査用データと設計パターンから成る検査用データを作成し、
(b)前記マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報と前記検査除外パターンを指定した検査用データとを合成して得られた画像情報を、前記設計パターンから成る検査用データと比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外パターンに生じた欠陥を除いた前記検査除外パターン以外の領域に生じた欠陥を検出することを特徴とする欠陥検査方法。 - マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンと当該設計パターンとを比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査方法において、
(a)予め検査除外領域を指定した検査用データと設計パターンから成る検査用データを作成し、
(b)前記マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報と検査除外領域を指定した検査用データとを合成して得られた画像情報を、前記設計パターンから成る検査用データと比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外領域に生じた欠陥を除いた前記検査除外領域以外の領域に生じた欠陥を検出することを特徴とする欠陥検査方法。 - マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンと当該設計パターンとを比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査装置において、
(a)予め検査除外パターンまたは領域を指定した検査用データと設計パターンから成る検査用データを作成する手段と、
(b)前記マスク基板上または半導体基板上に形成された半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報と検査除外パターンまたは領域を指定した検査用データとを合成して得られた画像情報を、前記設計パターンから成る検査用データと比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外パターンまたは領域に生じた欠陥を除いた前記検査除外パターンまたは領域以外の領域に生じた欠陥を検出する手段とを具備することを特徴とする欠陥検査装置。 - マスク基板上または半導体基板上に繰り返して形成された同一の半導体素子パターン同士を比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査方法において、
(a)予め検査除外パターンを指定した検査用データを作成し、
(b)前記マスク基板上または半導体基板上に形成された複数で同一の半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報の各々に対し、前記検査除外パターンを指定した検査用データを合成して得られた複数の画像情報同士を比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外パターンに生じた欠陥を除いた前記検査除外パターン以外の領域に生じた欠陥を検出することを特徴とする欠陥検査方法。 - マスク基板上または半導体基板上に繰り返して形成された同一の半導体素子パターン同士を比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査方法において、
(a)予め検査除外領域を指定した検査用データを作成し、
(b)前記マスク基板上または半導体基板上に形成された複数で同一の半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報の各々に対し、前記検査除外領域を指定した検査用データを合成して得られた複数の画像情報同士を比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外領域に生じた欠陥を除いた前記検査除外領域以外の領域に生じた欠陥を検出することを特徴とする欠陥検査方法。 - マスク基板上または半導体基板上に繰り返して形成された同一の半導体素子パターン同士を比較し、当該半導体素子パターンの欠陥或いは前記マスク基板上または半導体基板上の異物等を検出する欠陥検査装置において、
(a)予め検査除外パターンまたは領域を指定した検査用データを作成する手段と、
(b)前記マスク基板上または半導体基板上に形成された複数で同一の半導体素子パターンから光学的に得られた画像情報の各々に対し、前記検査除外パターンまたは領域を指定した検査用データを合成して得られた複数の画像情報同士を比較照合し、前記マスク基板上または半導体基板上の前記検査除外パターンまたは領域に生じた欠陥を除いた前記検査除外パターンまたは領域以外の領域に生じた欠陥を検出する手段とを具備することを特徴とする欠陥検査装置。
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