JP4228363B2 - 昇降便座 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポータブルトイレにおける昇降便座の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
老人や身体障害者等の用便を補助するための介助機能付き便器には、種々の構造のものがある。例えば、便器上への着座、用便後の起立を介助することを目的として便座を昇降可能としたものがある。これらは、一般的に便座を枠体に設け、該枠体を1乃至複数設けた支点で回動可能に支持して、昇降装置で便座を昇降させる構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような介助機能付き便器は、そもそも足腰が弱ったり不自由な人が一人でも用便しやすく支援することを目的としているものの、使用に際し着座するときや立ち上がるときに恐怖感を伴うことが大きな欠点となっていた。これは、従来の介助機能付き便器では、精々用便時に使用するための手摺りが設けられているに過ぎないことが大きな要因である。つまり、用便の際には、便器に向かって歩き、その前で向きを変え便座を背にして立つ必要がある。この状態で腰をかがめ臀部を便座に接当させて下降させることによって着座するのであるが、便座を背にして立った段階で既に掴まるものが何もなく、不安感が募る状態となる。
【0004】
この場合、手摺りが設けられていても、便座を背にして立った位置では、それが体の後ろの方にしかなく、手探りで探さなければならない。手摺りを両手で掴んだとしても、そのときの姿勢は不安定で筋力の衰えた人にとって、自分の体を手を後ろにして支えることにかなりの無理が生じる。手摺りとしては、固定式の他便座と一緒に昇降する構造のものがある。しかし、手摺りを昇降させても立った位置で精々体の側方に移動するに過ぎず、その手摺りを掴んでも臀部を便座に接当させるのが困難であり、自身の体を前方側で保持することなく腰をかがめて後傾させるという不安感が拭いきれないことになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者等は上記問題に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものであり、その特徴とするところは、便座の前方側下方に支点を設け昇降装置により該便座を昇降させる構造であって、該便座を支持し該支点を備えた枠体に、手摺りを設けると共に、該便座の前方側上方に設けられ該便座の上端位置で該支点より前方側に移動する握り部を設けたことにある。
【0006】
ここで、本明細書中でいう「枠体」とは、便座を昇降可能に設けるための部材であり、該便座の前方側下方に設けた支点を中心にして回動可能に支持したものをいう。枠体の構造は特に限定するものではなく、鉄やアルミニウムなどのパイプフレーム、木や籐、プラスチックなどの材料で形成する。
【0008】
通常、枠体は台座に回動可能に支持し、該台座に便器を設置する。枠体の昇降は、昇降装置によって行う。昇降装置としては特に限定するものではなく、油圧シリンダや空圧シリンダの他、家庭用電源を利用する電動モータを駆動源とする装置が汎用性が高く好ましい。電動モータによる昇降装置としては、ネジ機構やウォームギアなど便座にかかる力に影響されない構造のものが好ましい。昇降装置は、これら強制駆動するものの他、空気など気体を封入したガスダンパーとしてもよく、これのスプリング作用によって着座・起立を支援することができる。また、ガスダンパーと電動モータを併用してもよい。
【0009】
「握り部」とは、着座するときと立ち上がるときに掴むためのもので枠体に設けた部材をいう。本発明においては、便座の前方側上方であり、便座が上端位置のとき、枠体の支点より前方側に移動する位置に握り部を設ける。つまり、用を足すときに腕を載せたり手で掴むための手摺りの、ほぼ水平方向の延長線上であり、着座状態で腕を伸ばして掴むことができる位置である。着座位置では、握り部は枠体の支点より後方(手前)にある。従って、立つ意志が無く前屈みになって握り部を掴んだとしても、ガスダンパーで跳ね上げられることはない。また、電動モータによる昇降装置の場合でも、握り部にそのスイッチを設けることにより、不意にスイッチを入れてしまって便座が上昇しても、手で握り部を掴んでいるため体を前に投げ出されるのを防止することができる。
【0010】
着座しようとするときと、用を足して立ち上がったときは、握り部が枠体の支点より前方にあって、体を支えるための確実な支持道具となる。従って、杖をつきながら、或いは壁面に設けた手摺りを伝いながら便器のところまで来て、握り部を掴んで体を保持することができる。そして、握り部を手で掴みながら、便座の前で体を反転させることも容易となり、握り部に体重をかけながら臀部を便座に接当させる動作も容易となる。上端位置にある便座に臀部が触れれば不安感が払拭され、電動モータの場合はスイッチを入れるだけでよく、ガスダンパーの場合はそのまま座るようにするだけで着座することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す発明の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明に係る昇降便座1の実施の形態の一例を示し、便座2を枠体3に設け、該便座2の前方側下方に該枠体3に設けた支点4を軸として昇降可能としたものであり、モータMによって伸縮させるスクリューシャフト5を昇降装置6として該便座3を昇降させる構造である。本例では、台座10に枠体3を回動可能に支持し、該台座10に便器11を設置している。また、図のように前端側を持ち上げて移動させるための車輪12を台座10の後端部に設けている。
【0013】
本発明においては、枠体3に手摺り7を設け、該手摺り7のほぼ水平方向の延長線上に握り部8を設けている。握り部8は、鉛直方向に突出させたもので、該昇降装置6のスイッチ9を設けている。手摺り7は着座したときに体を支持するためのもので、握り部8は着座しようとするときや着座位置から立ち上がろうとするときに掴まるものである。握り部8を設ける位置は、図のように便座3が下端位置のときは支点4の後方側(手前側)であり、図2のように便座3が上端位置になると、該支点4を越えてその前方側に移動する位置である。
【0014】
便座3の上端位置で握り部8を支点4の前方側に位置させたことにより、図3のように該握り部8を掴むことにより使用者の体を支持でき、使用者の不安感を無くすことができる。この状態で図4のように握り部8に体重をかけながら腰をかがめて臀部を便座3に接当させることができ、ほとんど恐怖感を感じることなく一連の動作を行うことができる。臀部が便座3に接当すれば、体重を便座3側にかけるだけでよく、昇降装置6によって自動的に着座位置まで降下してくれることになる。本例の昇降装置6としてはガスダンパー13を用いた例を示している。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る昇降便座は、便座の前方側下方に支点を設け昇降装置により該便座を昇降させる構造であって、該便座を支持し該支点を備えた枠体に、手摺りを設けると共に、該便座の前方側上方に設けられ該便座の上端位置で該支点より前方側に移動する握り部を設けたことにより、足の不自由な人が使用することを目的とするポータブルトイレにおいて、ほとんど不安感を抱くことなく安心して使用することができる。また、構造が簡単で安価に提供できるなど極めて有益な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇降便座の実施の形態の一例を示す側面図である。
【図2】図1に示した昇降便座の上端位置を示す側面図である。
【図3】本発明に係る昇降便座の実施の形態の他の例を示すもので、使用状態の一例を示す側面図である。
【図4】図3の状態からの一連の使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 昇降便座
2 便座
3 枠体
4 支点
5 スクリューシャフト
6 昇降装置
7 手摺り
8 握り部
9 スイッチ
10 台座
11 便器
12 車輪
13 ガスダンパー
M モータ

Claims (5)

  1. 便座の前方側下方に支点を設け昇降装置により該便座を昇降させる構造において、該支点4を備えた枠体に、該便座2を固定し手摺りを設けると共に、該便座両側上方側に位置する該手摺り7のほぼ水平方向の延長線上で該便座2への着座状態で腕を伸ばして掴むことができる位置に、該便座の上端位置で該支点より前方側に移動する握り部を設けたものであって、該握り部8は該便座2の座面に対し鉛直方向上方に突出させたことを特徴とする昇降便座。
  2. 昇降装置は、電動モータを駆動源とするものである請求項1記載の昇降便座。
  3. 握り部に電動モータのスイッチを設けたものである請求項2記載の昇降便座。
  4. 昇降装置は、ガスダンパー13である請求項1記載の昇降便座。
  5. 枠体は、移動用の車輪12を設けたものである請求項1記載の昇降便座。
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