JP4228348B2 - 画像信号処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノンインターレース走査の画像信号からインターレース走査の画像信号を生成すると共に、画面を垂直方向に拡大または縮小して表示する画像信号の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハイビジョン放送の普及に伴い、アスペクト比16:9の横長の表示画面を有するテレビジョン受像機やディスプレイ装置が多く製品化されている。このような製品には、従来の放送方式が採用しているアスペクト比4:3の画像を16:9の画面に表示させるためのさまざまな工夫がなされている。
一例として、アスペクト比4:3の画像を横方向に拡大して16:9にするときに、中央付近は拡大量を少なくし、左右に行くほど拡大量を多くすることで、見易い画像のアスペクト変換を実現している手法がある。また、映画など元のソース画像が横長である場合には、その画像の上下に黒帯を設けて4:3のアスペクト比(いわゆるレターボックスサイズ)にして放送される例が多いが、この場合に、受像側では、画像部分を主体に垂直方向に拡大してアスペクト比を16:9にし、黒帯部分を表示させないようにする機能を持った製品などがある。
【0003】
また最近は、プログラムソースが洋画などの場合に、この黒帯部分に日本語字幕を重畳させる信号形態が多くなっている。このような場合には、この字幕が重畳されているの黒帯を画面に出し、読み易くするために拡大したり、あるいは逆に字幕を小さく表示したりするなど、画像部分と異なる拡大率に受像機側で調整できるようにするなどの工夫が行われている。
【0004】
図5は字幕を表示する場合の表示形態の一例を示したものである。同図で、受像機側ではW1とW2の比率を変えたり、あるいは、比率は一定でも、表示される画像や字幕の大きさを夫々変えることが出来るようにするなど、レターボックスサイズの有効画像領域と画面下部の字幕領域をできるだけ効率良く画面全体に表示させるために、それぞれの領域を異なる拡大または縮小率とする倍率の切換機能を備えることが行われる。
【0005】
一方、従来のアスペクト比4:3の画像をハイビジョンの画質に近づけるための工夫として、インターレース走査の信号をノンインターレース走査の信号(1フィールドの走査線数を2倍にする)に変換し、きめの細かさを実現している。
更にまた、このノンインターレース走査の信号をインターレース走査の信号に再変換し、走査線の形態をよりハイビジョン信号に近づけることで、きめの細かさを向上させると共に、受像機の偏向系の切り換えを容易にする方法が取られている例もある。
【0006】
下記特許文献1は、上記の例で述べた、アスペクト比4:3のレターボックスサイズの信号から、主に画像部分を拡大し、アスペクト比16:9の画像に変換すると共に、ノンインターレス走査信号に変換し、更にこの信号を、インターレース信号に再変換する場合の信号処理について、特にインターレース走査時の画像が、正確に補間されるような画像信号を生成する技術について開示している。
しかし、この例を含め、従来のノンインターレース走査の信号をインターレース走査の信号に変換する方法は、画面を拡大または縮小して表示するときに、画面上は全体が均一の倍率で拡大または縮小する場合にしか対応していない。したがって、上述したように、レターボックスサイズの黒帯部分に字幕表示を行うような画像信号で、字幕部分と画像部分を異なる倍率で拡大または縮小するような場合には、従来のインターレース走査への変換方法では不具合が発生する。
【0007】
図6は、画面上を2つに分割し、上部と下部で異なる倍率の縮小または拡大をする場合に、従来の方法でノンインターレース走査の信号からインターレース走査の信号をライン信号の補間で生成する場合の動作を示したものである。
同図では、縦方向に並んだ丸印が、夫々1フィールドの画像信号中の1ライン信号を表している。なお、図面を分り易くするために、説明に関連する部分のライン信号のみを表記してある。
同図のA、Bはノンインターレス走査の入力画像信号で、この信号から、ライン補間によって、インターレース走査の縮小画像信号C、Dあるいは拡大画像信号C’、D’を生成する。
C、Dの縮小倍率は、一例として、上部画面で8/12、下部画面が8/11であり、C’、D’の拡大倍率は、上部画面で8/6、下部画面が8/5に設定している。
【0008】
まず同図で、インターレース走査の一方のフィールドCのライン信号▲1▼が、入力信号のフィールドAのライン信号▲1▼と同じ位置に生成される所からフィールドが始まり、次いで上部画面の縮小倍率から導かれた倍率係数K1で決まる位置にCのライン信号▲2▼が生成される。次に図は途中のライン信号を省略して下部画面に切換わる点に移り、下部画面の縮小倍率から導かれた倍率係数K2で決まる▲3▼の位置に下部画面の最初のライン信号が生成される。同様にして、下部画面の2番目のライン信号▲4▼が生成され、以降は順次同様に生成される。
【0009】
一方、インターレース走査の他方のフィールドDでは、最初のライン信号▲1▼は、オフセット係数S2により、Cの▲1▼と▲2▼の中間点に生成される。次いでライン信号▲2▼は、上部画面の縮小倍率から導かれた倍率係数K1で決まる図の位置に生成される。次に下部画面に切換わり、下部画面の縮小倍率から導かれた倍率係数K2で決まる▲3▼の位置にライン信号が生成される。以下は図示してないが、CとDのライン信号は同じ相対位置関係で順次生成される。
C’、D’の拡大画像信号の生成も上記と同様に行われる。なお、本図の説明で用いている倍率係数K1、K2やオフセット係数S2、およびライン信号が生成される位置、生成の方法については後述する。
以上のようにして、ノンインターレース走査の信号から、フィールド毎にライン信号の生成位相の異なるインターレース走査の画像信号が生成される。
【0010】
【特許文献1】
特開平7−95540号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示したように、上記の従来例による画像信号の生成では、縮小倍率が変わった下部画面において、インターレース走査の条件が十分に得られていないことになる。すなわち、フィールドDでは、ライン信号▲3▼から以降のライン信号は、フィールドCのライン信号の位置に対して180度位相シフトの位置(中間位置)になっていないのである。このためこの部分では、例えば、斜めの線にギザギザが見えたりするような画質の劣化が現れることになる。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、ノンインターレース走査の画像信号を、画面上の所定位置で上部画面と下部画面に分け、夫々の画面を異なる倍率で垂直方向に拡大または縮小表示させる画像信号を生成すると共に、画質劣化の生じないインターレース走査の画像信号を生成する方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決する手段として以下の構成からなる。すなわち、
複数のライン信号から構成されているノンインターレース走査の画像信号を入力し、前記ライン信号を用いた補間処理により、インターレース走査を行うための画像信号を生成すると共に、
画面上の所定位置で上部画面と下部画面に分け、前記上部画面と前記下部画面を夫々異なる倍率で垂直方向に拡大または縮小表示させるための画像信号を生成して出力する画像信号処理方法において、
前記入力されたノンインターレース走査の画像信号から、前記出力される画像信号のインターレース走査を構成する第1のフィールドのライン信号を生成するにあたり、
前記上部画面を所定の第1の倍率で表示するために、前記第1の倍率から導かれた第1の倍率係数K1を用いてライン信号を順次生成し、次いで前記下部画面を所定の第2の倍率で表示するために、最初のライン信号は、前記第1の倍率と前記第2の倍率とから導かれた第1のオフセット係数S1を用いて生成し、その後のライン信号は、前記第2の倍率から導かれた第2の倍率係数K2を用いて順次生成する第1のステップと、
前記入力されたノンインターレース走査の画像信号から、前記出力される画像信号のインターレース走査を構成する第2のフィールドのライン信号を生成するにあたり、
前記上部画面を所定の第1の倍率で表示するために、最初のライン信号は、前記第1の倍率から導かれた第2のオフセット係数S2を用いて生成し、その後のライン信号は、前記第1の倍率係数K1を用いてライン信号を順次生成し、次いで前記下部画面を所定の第2の倍率で表示するために、前記第2の倍率係数K2を用いてライン信号を順次生成する第2のステップと、
を有し、
前記第1、第2の倍率係数K1、K2並びに前記第1、第2のオフセット係数S1、S2は、次式により導かれることを特徴とする画像信号処理方法。
K1=各ライン信号の間隔×(1/前記第1の倍率)
K2=各ライン信号の間隔×(1/前記第2の倍率)
S1=(K1+K2)/2
S2=K1/2
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像信号処理方法の実施形態につき、好ましい実施例により図面を参照して説明する。
図1は、本実施例においてノンインターレース走査の信号からインターレース走査の信号を生成する動作を示す図、図2はインターレース走査のライン信号を生成する回路のブロック図、図3は図2中の補間フィルタの具体的な構成を示すブロック図、図4は図2の動作を説明するためのパルスのタイミング図である。
【0014】
まず、図1は、本実施例において、画面上を2つに分割し、上部と下部で異なる倍率の縮小または拡大をする場合に、ノンインターレース走査の信号からインターレース走査の信号をライン信号の補間で生成する場合の動作を示したもので、従来例の図6に対応するものである。なお、図の表現や設定条件は、図6の場合と同一であるので、ここでの記述は省略する。
【0015】
同図で、フィールドの始まりでは、インターレース走査の一方のフィールドCのライン信号▲1▼が、入力信号のフィールドAのライン信号▲1▼と同じ位置に生成され、次いで上部画面の縮小倍率から導かれた倍率係数K1で決まる位置にCのライン信号▲2▼が生成される。次に図は途中のライン信号を省略して下部画面に切換わる点に移り、下部画面の最初のライン信号▲3▼は、オフセット係数S1で決まる位置に生成される。オフセット係数S1については後述する。次に下部画面の2番目のライン信号である▲4▼は、下部画面の縮小倍率から導かれた倍率係数K2で決まる位置に生成される。以降のライン信号は、倍率係数K2で決まる位置に順次生成される。
【0016】
一方、インターレース走査の他方のフィールドDでは、最初のライン信号▲1▼は、オフセット係数S2で決まる位置に生成されるが、このオフセット係数S2は、上記倍率係数K1の1/2に設定されているので、Cのライン信号▲1▼と▲2▼のちょうど中間に位置するようになる。これは従来例の図6も同様である。
次いでDのライン信号▲2▼は、上記倍率係数K1で決まる図の位置に生成される。次に下部画面に切換わり、下部画面の縮小倍率から導かれた倍率係数K2で決まる▲3▼の位置にライン信号が生成される。以下は図示してないが、CとDのライン信号は同じ相対位置関係で順次生成される。
以上のようにして、ノンインターレース走査の信号からフィールド毎に生成位相の異なるインターレース走査の画像信号が生成される。
なお、C’、D’の拡大画像信号の生成も上記と同様に行われる。
【0017】
上記説明の中から、本実施例の動作を表した図1と従来例の図6との違いを明確にすると、本実施例のフィールドCにおいては、下部画面に切換った直後のライン信号▲3▼を生成するときに用いる係数が、オフセット係数S1に変わったことである。従来例では、ここの係数は倍率係数K2が使われる。
これにより本実施例では、下部画面に切換った後のフィールドCの▲3▼以降のライン信号が生成される位置(生成される信号の重み付けの位置)が移動し、フィールドDのライン信号との位置関係が改善されるので、従来方法によるインターレース走査の不具合が解消されるようになる。
【0018】
次に、本実施例で使っている各種の係数と縮小(拡大)倍率の関係を説明する。本実施例では、入力信号の各ライン信号の間隔を32とし、この数値を基準に各種の係数を設定している。なお、この32の数は、入力ノンインターレース走査信号の2ライン信号間を32分割し、新たにライン補間によって生成するインターレース走査のライン信号を、この1/32の間隔上の位置に生成させることを表している。すなわち、ライン補間の位置の精細度に関係する数値である。
まず、倍率と倍率係数(K1、K2)の関係は次の通りである。
K1、K2=32×(1/倍率)
例えば、倍率が8/12のときの倍率係数は、「32×12/8=48」となる。図1、図6で使われる倍率係数K1とK2は、このようにして決められている。次に、オフセット係数S1、S2は、次式のように設定されている。
S1=(K1+K2)/2
S2=K1/2
以上の係数が本実施例で用いられている。
【0019】
次に、上記のインターレース走査の信号を生成する回路構成について、図2、図3および図4を用いて説明する。
図2において、ノンインターレース走査の入力画像信号は、画像メモリ1に入力される。この画像メモリ1は、1ないし2フィールド分の蓄積容量を持った画像メモリである。画像メモリ1に入力され、蓄積された画像信号は、次に読み出しアドレスに応じて、指定されたライン信号1とその直後のライン信号2が読み出され、補間フィルタ2に供給される。
補間フィルタ2は、内部が図3に示すごとく構成されており、入力のライン信号1は、乗算回路21の一方に接続され、他方には、補間係数発生回路3から供給される補間係数1が接続される。同様に入力のライン信号2は、乗算回路22の一方に接続され、他方には、補間係数発生回路3から供給される補間係数2が接続される。夫々の乗算回路の出力は、次の加算回路23に供給され、ここで両信号は加算されて新たなライン信号が補間生成される。このライン信号は出力画像信号として外部に出力される。
【0020】
図2の補間係数発生回路3は、係数加算回路4から供給される係数の積算数から、補間に用いる2つの補間係数を作成する。また、係数加算回路4はフィールドの始めにリセットパルスでリセットをしてから、倍率係数切換え回路5から供給される各種の係数を順次加算するものである。この補間係数発生回路3と係数加算回路4の動作については後で述べる。
【0021】
次に、図2の倍率係数切換え回路5の動作を説明する。この回路は、上部画面と下部画面とが縮小や拡大の倍率が異なる場合に、夫々の倍率係数を供給すると共に、インターレース走査のためのオフセット係数を供給する切換え回路である。
倍率係数切換え回路5には3つの切換えスイッチがあり、夫々の端子に接続されている係数をパルスによって切り換える構成になっている。各スイッチは、切換えパルスとして正パルスが入来したときに、図の下側の端子に接続され、他のときは上側の端子に接続されている。
ここで使用されるパルスのタイミングと極性は図4に示してある。
【0022】
まず、SW3は、図4に示す「2.切換え位置パルス」によって、上部画面の期間(W1)は上側端子に、下側画面の期間(W2)は下側端子に接続されるので、ここで係数の選択動作が大きく分かれる。SW3の上側端子には、SW1の選択により倍率係数K1かオフセット係数S2のどちらかが接続され、同様に下側端子には、SW2の選択により倍率係数K2かオフセット係数S1のどちらかが接続される。
SW1およびSW2は、夫々AND回路を経由したパルスで切換るので、このAND回路の2つの入力端子が両方共に正パルスの時だけ下側に接続される。したがって、AND1では、図4の「3.オフセットパルス1」と「1.フィールドパルス」のINV(反転)が接続されているので、SW1が下側に接続されるのは、「3.オフセットパルス1」の「a」で示したパルスの時であり、同様に、SW2では、「4.オフセットパルス2」の「b」で示したパルスの時となる。
【0023】
次に、上記のような各部の動作に基づき、各係数がSW3を経由して係数加算回路4に供給されるまでを簡単に説明する。
まず、フィールドの始まりからW1が経過するまでは「倍率係数K1」が出力される。次いでW2の期間に入るとSW3が切換ると同時にSW2も切換り「オフセット係数S1」が出力されるが、すぐにSW2は戻り、「倍率係数K2」がフィールドの終わりまで出力される。
次のフィールドに移ると、まず「オフセット係数S2」が出力されるが、すぐに「倍率係数K1」に切換り、次にW2の期間入ってSW3が切換り「倍率係数K2」がフィールドの終わりまで出力される。
なお、SW3の出力は、1つのライン信号を生成するために1つの係数がその都度出力されるようになっている。
【0024】
SW3の出力は係数加算回路4に供給され、ここでは入力された係数を順次加算(積算)する。この加算された係数は、次の補間係数発生回路3に供給されて、2つの補間係数が作成される。
次に補間係数の作成について具体的な例を用いて説明する。例として、図1のフィールドDのライン信号▲3▼を生成する場合を述べる。
このライン信号▲3▼は、同図で示すように、入力信号のフィールドBのライン信号▲4▼と▲5▼から補間されて生成されるが、このとき、このフィールドBのライン信号▲4▼のライン番号は次のように決められる。
ライン信号の番号(n)=「(積算係数/32)の整数部」+1
したがって、図1の数値を入れると次のようになる。
ライン信号▲4▼=(24+48+44)/32 の整数部+1=4
次に、補間係数は次の式により求める。
補間係数a=(積算係数−32×(n−1))/32=((24+48+44)/32×(4−1))/32=20/32
補間係数b=(1−補間係数a)=1−20/32=12/32
したがって、本実施例の補間フィルタ2に供給される補間係数1、2は、ライン信号の補間の重み付けに用いるので夫々次のような関係になる。
補間係数1=補間係数b
補間係数2=補間係数a
こうして求められた補間係数は、図1に示すように、フィールドDのライン信号▲3▼を生成するのに使われる。
以上は、1つのライン信号を生成する場合を例に、補間係数の作成方法を述べたが、他のライン信号の補間係数についても同様に求められる。
【0025】
以上、図2、図3および図4を用いて、ノンインターレース走査の信号から、画面の上部と下部を異なる倍率で縮小または拡大表示させるインターレース走査の信号を生成する方法および回路構成について説明した。
なお、本実施例では、入力信号のライン信号間隔を32として、これに基づいて各種の係数を設定しているが、この数値に限ることなく、任意の値を用いることが出来る。
また、本実施例では、新しいライン信号を生成するための補間を、2つのライン信号を用いて行っているが、これに限定されることなく、精度を向上させるために、更に前後のラインを含めた多くのライン信号から補間することも可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上の構成により、本発明の画像信号処理方法は、回路規模が小さく、また簡単な切換え動作で、画面上部と下部を異なる倍率で縮小または拡大できると共に、画質劣化の少ない効果的なインターレース走査の画像信号を補間生成することが出来る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像信号処理方法の実施例で、インターレース走査のライン信号を生成する動作を示す図である。
【図2】インターレース走査のライン信号を生成する本実施例のブロック図である。
【図3】図2中の補間フィルタの具体的な構成を示すブロック図である。
【図4】図2の動作を説明するためのパルスのタイミング図である。
【図5】画面を上部と下部に分けて表示する表示形態を示す図である。
【図6】従来の方法でライン信号を補間したときの動作を示す図である。
【符号の説明】
1、画像メモリ
2、補間フィルタ
3、補間係数発生回路
4、アドレス加算回路
5、倍率係数切換え回路
Claims (1)
- 複数のライン信号から構成されているノンインターレース走査の画像信号を入力し、前記ライン信号を用いた補間処理により、インターレース走査を行うための画像信号を生成すると共に、
画面上の所定位置で上部画面と下部画面に分け、前記上部画面と前記下部画面を夫々異なる倍率で垂直方向に拡大または縮小表示させるための画像信号を生成して出力する画像信号処理方法において、
前記入力されたノンインターレース走査の画像信号から、前記出力される画像信号のインターレース走査を構成する第1のフィールドのライン信号を生成するにあたり、
前記上部画面を所定の第1の倍率で表示するために、前記第1の倍率から導かれた第1の倍率係数K1を用いてライン信号を順次生成し、次いで前記下部画面を所定の第2の倍率で表示するために、最初のライン信号は、前記第1の倍率と前記第2の倍率とから導かれた第1のオフセット係数S1を用いて生成し、その後のライン信号は、前記第2の倍率から導かれた第2の倍率係数K2を用いて順次生成する第1のステップと、
前記入力されたノンインターレース走査の画像信号から、前記出力される画像信号のインターレース走査を構成する第2のフィールドのライン信号を生成するにあたり、
前記上部画面を所定の第1の倍率で表示するために、最初のライン信号は、前記第1の倍率から導かれた第2のオフセット係数S2を用いて生成し、その後のライン信号は、前記第1の倍率係数K1を用いてライン信号を順次生成し、次いで前記下部画面を所定の第2の倍率で表示するために、前記第2の倍率係数K2を用いてライン信号を順次生成する第2のステップと、
を有し、
前記第1、第2の倍率係数K1、K2並びに前記第1、第2のオフセット係数S1、S2は、次式により導かれることを特徴とする画像信号処理方法。
K1=各ライン信号の間隔×(1/前記第1の倍率)
K2=各ライン信号の間隔×(1/前記第2の倍率)
S1=(K1+K2)/2
S2=K1/2
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