JPH11331782A - 信号変換装置 - Google Patents

信号変換装置

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JPH11331782A
JPH11331782A JP10133953A JP13395398A JPH11331782A JP H11331782 A JPH11331782 A JP H11331782A JP 10133953 A JP10133953 A JP 10133953A JP 13395398 A JP13395398 A JP 13395398A JP H11331782 A JPH11331782 A JP H11331782A
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JP
Japan
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output
signal
television signal
field
interpolation filter
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Application number
JP10133953A
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English (en)
Inventor
Akira Okumura
明 奥村
Mitsuru Ishizuka
充 石塚
Hitoshi Hasegawa
仁志 長谷川
Noriyuki Yamaguchi
典之 山口
Masaaki Hanai
昌章 花井
Yoichi Asamoto
洋一 朝本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を順次
走査または走査周波数の高い飛び越し走査の信号に変換
する信号変換装置において、二重像等の画質劣化や、動
きが微少に変化する画素における解像度の大きな変化に
よる画質劣化を抑える。 【解決手段】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を
フィールド遅延するフィールド遅延手段5a、5bと、
上記フィールド遅延手段出力および入力テレビジョン信
号を受け、補間信号を生成する補間フィルタ手段4a
と、上記補間フィルタ手段出力および入力テレビジョン
信号を受け、順次走査のテレビジョン信号を生成する倍
速変換手段3aとを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、飛び越し走査の
入力テレビジョン信号を飛び越し走査から順次走査に変
換するか、もしくは入力テレビジョン信号の走査周波数
より高い飛び越し走査に変換するために必要な補間信号
を生成するフィルタにおいて、動画、静止画の切り替わ
りにより、急激に解像度が変わる様な不自然さをなく
し、動画、静止画に関わらず画像劣化の少ない最適な補
間を行うことのできる信号変換装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−143581号公報の図5
は従来の順次走査変換装置の一例である。図24に、順
次走査変換のため、補間信号を生成する従来の信号変換
装置の一例を示す。図24は、入力端子1、フィールド
遅延回路5a、5b、フレーム遅延回路6、静止画用フ
ィールド間補間フィルタ14、動画用フィールド内補間
フィルタ15、動き検出器9a、MIX(混合器)10
a、倍速変換器3c、出力端子2とを備え、図示のよう
に接続されている。
【0003】まず、入力端子1に入力された飛び越し走
査の入力テレビジョン信号101をフィールド遅延回路
5aに入力し、1フィールド遅延信号102を生成す
る。次に、1フィールド遅延信号102をフィールド遅
延回路5bに入力し、1フレーム遅延信号103を生成
し、さらに、1フレーム遅延信号103をフレーム遅延
回路6に入力し、2フレーム遅延信号104を生成す
る。
【0004】静止画用フィールド間補間フィルタ14は
入力テレビジョン信号101が静止画像であることを想
定して、1フィールド遅延信号102より補間信号を生
成する。図25に静止画用フィールド間補間フィルタ1
4のフィルタリングに関する例を示す。図25におい
て、入力テレビジョン信号101のフィールドをxと
し、1フィールド遅延信号102のフィールドをyとす
る。さらに、各信号の実走査線を○で表し、静止画用フ
ィールド間補間フィルタ14により生成される新たな補
間走査線を×で表す。図25において新たに生成される
補間走査線をbとすると、実走査線Gをそのまま補間走
査線bとすることでフィールド間補間が可能である。た
だし、この静止画用フィールド間補間フィルタ14はそ
の注目画素が静止画像であるという条件でフィルタリン
グされ、動画像の場合は図26に示すフィルタリングを
行う別のフィルタが必要になる。このようにして静止画
用フィールド間補間フィルタ14により生成された信号
を静止画用補間信号132とする。
【0005】動画用フィールド内補間フィルタ15は入
力テレビジョン信号101が動画像であることを想定し
て、入力テレビジョン信号101のみをフィルタリング
して補間信号を生成する。図26に動画用フィールド内
補間フィルタ15のフィルタリングに関する例を示す。
入力テレビジョン信号101のフィールドであるフィー
ルドxにおいて、実走査線B、Cをフィルタリングする
ことによって、補間走査線bを生成することができる。
このようにして動画用フィールド内補間フィルタ15に
より生成された信号を動画用補間信号133とする。
【0006】動き検出器9aは入力テレビジョン信号1
01、1フレーム遅延信号103、2フレーム遅延信号
104を受け、画像の動きを局所的に検出して動き検出
信号107を求める。また、MIX10aは動き検出信
号107に応じて、上記静止画用補間信号132と動画
用補間信号133とを局所的に混合する。つまり、動き
検出信号107が静止画に近ければ、より静止画用補間
信号132を多く、動画に近ければ、より動画用補間信
号133を多く混合する。上記MIX10aの出力であ
る動き適応補間信号110は、上記入力テレビジョン信
号101とともに倍速変換器3cに入力され、順次走
査、もしくは入力テレビジョン信号の走査周波数より高
い飛び越し走査の出力テレビジョン信号134に変換さ
れる。さらに、上記出力テレビジョン信号134を出力
端子2より出力することによって、入力テレビジョン信
号を走査線変換することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の飛び越
し走査のテレビジョン信号を走査線変換する信号変換装
置において、本来動画である画素を動き検出器が静止画
と誤判定した場合、静止画用フィールド間補間フィルタ
の出力を補間信号とするため、二重像の原因となる。ま
た、動きが微少に変化する画素においては、静止画用フ
ィールド間補間フィルタ出力と動画用フィールド内補間
フィルタ出力の切り替わりが微少に起こることによる解
像度の大きな変化が画質劣化の原因になる。
【0008】この発明は、上述した欠点を取り除き、動
き検出器が誤判定したとしても、二重像が少なく、画質
劣化の少ない順次走査のテレビジョン信号を生成するこ
とができ、また、動き検出器の性能に関わらず、最適な
順次走査信号を生成することができる信号変換装置を得
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る信号変換
装置は、飛び越し走査の入力テレビジョン信号をフィー
ルド遅延するフィールド遅延手段と、上記フィールド遅
延手段出力および入力テレビジョン信号を受け、補間信
号を生成する補間フィルタ手段と、上記補間フィルタ手
段出力および入力テレビジョン信号を受け、順次走査の
テレビジョン信号を生成する倍速変換手段とを備えたも
のである。
【0010】また、飛び越し走査の入力テレビジョン信
号をフィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、
上記第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延
する第二のフィールド遅延手段と、上記第二のフィール
ド遅延手段の出力をフレーム遅延するフレーム遅延手段
と、上記第一、第二のフィールド遅延手段出力と入力テ
レビジョン信号を受け、静止画に適した補間信号を生成
する静止画用補間フィルタ手段と、同じく上記第一、第
二のフィールド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を
受け、動画に適した補間信号を生成する動画用補間フィ
ルタ手段と、上記入力テレビジョン信号、第二のフィー
ルド遅延手段出力、およびフレーム遅延手段出力を受
け、画像の動きを局所的に検出する動き検出手段と、上
記動き検出手段出力によって、上記静止画用補間フィル
タ手段出力と動画用補間フィルタ手段出力とを混合する
混合手段と、上記混合手段出力および第一のフィールド
遅延手段出力を受け、順次走査のテレビジョン信号を生
成する倍速変換手段とを備えたものである。
【0011】また、飛び越し走査の入力テレビジョン信
号をフィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、
上記第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延
する第二のフィールド遅延手段と、上記第二のフィール
ド遅延手段の出力をフレーム遅延するフレーム遅延手段
と、上記第一のフィールド遅延手段出力と入力テレビジ
ョン信号を受け、静止画に適した補間信号を生成する静
止画用補間フィルタ手段と、同じく上記第一のフィール
ド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、動画に
通した補間信号を生成する動画用補間フィルタ手段と、
上記入力テレビジョン信号、第二のフィールド遅延手段
出力、およびフレーム遅延手段出力を受け、画像の動き
を局所的に検出する動き検出手段と、上記動き検出手段
出力によって、上記静止画用補間フィルタ手段出力と動
画用補間フィルタ手段出力とを混合する混合手段と、上
記混合手段出力および入力テレビジョン信号を受け、順
次走査のテレビジョン信号を生成する倍速変換手段とを
備えたものである。
【0012】また、飛び越し走査の入力テレビジョン信
号をフィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、
上記第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延
する第二のフィールド遅延手段と、上記第一のフィール
ド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静止画
に適した補間信号を生成する静止画用補間フィルタ手段
と、同じく上記第一のフィールド遅延手段出力と入力テ
レビジョン信号を受け、動画に適した補間信号を生成す
る動画用補間フィルタ手段と、上記入力テレビジョン信
号および第二のフィールド遅延手段出力を受け、画像の
動きを局所的に検出する動き検出手段と、上記動き検出
手段出力によって、上記静止画用補間フィルタ手段出力
と動画用補間フィルタ手段出力とを混合する混合手段
と、上記混合手段出力および入力テレビジョン信号を受
け、順次走査のテレビジョン信号を生成する倍速変換手
段とを備えたものである。
【0013】また、飛び越し走査の入力テレビジョン信
号をフィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、
上記第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延
する第二のフィールド遅延手段と、上記第一のフィール
ド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静止画
に適した補間信号を生成する静止画用補間フィルタ手段
と、同じく上記第一のフィールド遅延手段出力と入力テ
レビジョン信号を受け、動画に適した補間信号を生成す
る動画用三次元補間フィルタ手段と、上記入力テレビジ
ョン信号および第二のフィールド遅延手段出力を受け、
画像の動きを局所的に検出する動き検出手段と、上記動
き検出手段出力によって、上記静止画用補間フィルタ手
段出力と動画用三次元補間フィルタ手段出力とを混合す
る混合手段と、上記混合手段出力および入力テレビジョ
ン信号を受け、順次走査のテレビジョン信号を生成する
倍速変換手段とを備えたものである。
【0014】また、飛び越し走査の入力テレビジョン信
号をフィールド遅延するフィールド遅延手段と、上記フ
ィールド遅延手段出力および入力テレビジョン信号を受
け、補間信号を生成する第一の補間フィルタ手段と、同
じく上記フィールド遅延手段出力および入力テレビジョ
ン信号を受け、補間信号を生成する第二の補間フィルタ
手段と、上記第一の補間フィルタ手段出力と第二の補間
フィルタ手段出力を受け、上記入力テレビジョン信号よ
り走査周波数の高い飛び越し走査のテレビジョン信号を
生成する倍速変換手段とを備えたものである。
【0015】また、飛び越し走査の入力テレビジョン信
号をフィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、
上記第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延
する第二のフィールド遅延手段と、上記第二のフィール
ド遅延手段の出力をフレーム遅延するフレーム遅延手段
と、上記第一、第二のフィールド遅延手段出力と入力テ
レビジョン信号を受け、静止画に適した補間信号を生成
する第一の静止画用補間フィルタ手段と、同じく上記第
一、第二のフィールド遅延手段出力と入力テレビジョン
信号を受け、動画に適した補間信号を生成する第一の動
画用補間フィルタ手段と、上記第一、第二のフィールド
遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静止画に
適した補間信号を生成する第二の静止画用補間フィルタ
手段と、同じく上記第一、第二のフィールド遅延手段出
力と入力テレビジョン信号を受け、動画に適した補間信
号を生成する第二の動画用補間フィルタ手段と、上記入
力テレビジョン信号、第二のフィールド遅延手段出力、
およびフレーム遅延手段出力を受け、画像の動きを局所
的に検出する動き検用手段と、上記動き検出手段出力に
よって、上記第一の静止画用補間フィルタ手段出力と上
記第一の動画用補間フィルタ手段出力とを混合する第一
の混合手段と、上記動き検出手段出力によって、上記第
二の静止画用補間フィルタ手段出力と上記第二の動画用
補間フィルタ手段出力とを混合する第二の混合手段と、
上記第一の混合手段および第二の混合手段出力を受け、
上記入力テレビジョン信号より走査周波数の高い飛び越
し走査のテレビジョン信号を生成する倍速変換手段とを
備えたものである。
【0016】また、飛び越し走査の入力テレビジョン信
号をフィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、
上記第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延
する第二のフィールド遅延手段と、上記第二のフィール
ド遅延手段の出力をフレーム遅延するフレーム遅延手段
と、上記第一のフィールド遅延手段出力と入力テレビジ
ョン信号を受け、静止画に適した補間信号を生成する第
一の静止画用補間フィルタ手段と、同じく上記第一のフ
ィールド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、
動画に適した補間信号を生成する第一の動画用補間フィ
ルタ手段と、上記第一のフィールド遅延手段出力と入力
テレビジョン信号を受け、静止画に適した補間信号を生
成する第二の静止画用補間フィルタ手段と、同じく上記
第一のフィールド遅延手段出力と入力テレビジョン信号
を受け、動画に適した補間信号を生成する第二の動画用
補間フィルタ手段と、上記入力テレビジョン信号、第二
のフィールド遅延手段出力、およびフレーム遅延手段出
力を受け、画像の動きを局所的に検出する動き検出手段
と、上記動き検出手段出力によって、上記第一の静止画
用補間フィルタ手段出力と上記第一の動画用補間フィル
タ手段出力とを混合する第一の混合手段と、上記動き検
出手段出力によって、上記第二の静止画用補間フィルタ
手段出力と上記第一の動画用補間フィルタ手段出力とを
混合する第二の混合手段と、上記第一の混合手段および
第二の混合手段出力を受け、上記入力テレビジョン信号
より走査周波数の高い飛び越し走査のテレビジョン信号
を生成する倍速変換手段とを備えたものである。
【0017】また、飛び越し走査の入力テレビジョン信
号をフィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、
上記第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延
する第二のフィールド遅延手段と、上記第一のフィール
ド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静止画
に適した補間信号を生成する第一の静止画用補間フィル
タ手段と、同じく上記第一のフィールド遅延手段出力と
入力テレビジョン信号を受け、動画に適した補間信号を
生成する第一の動画用補間フィルタ手段と、上記第一の
フィールド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受
け、静止画に適した補間信号を生成する第二の静止画用
補間フィルタ手段と、同じく上記第一のフィールド遅延
手段出力と入力テレビジョン信号を受け、動画に適した
補間信号を生成する第二の動画用補間フィルタ手段と、
上記入力テレビジョン信号および第二のフィールド遅延
手段出力を受け、画像の動きを局所的に検出する動き検
出手段と、上記動き検出手段出力によって、上記第一の
静止画用補間フィルタ手段出力と上記第一の動画用補間
フィルタ手段出力とを混合する第一の混合手段と、上記
動き検出手段出力によって、上記第二の静止画用補間フ
ィルタ手段出力と上記第二の動画用補間フィルタ手段出
力とを混合する第二の混合手段と、上記第一の混合手段
および第二の混合手段出力を受け、上記入力テレビジョ
ン信号より走査周波数の高い飛び越し走査のテレビジョ
ン信号を生成する倍速変換手段とを備えたものである。
【0018】また、飛び越し走査の入力テレビジョン信
号をフィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、
上記第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延
する第二のフィールド遅延手段と、上記第一のフィール
ド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静止画
に適した補間信号を生成する第一の静止画用補間フィル
タ手段と、同じく上記第一のフィールド遅延手段出力と
入力テレビジョン信号を受け、動画に適した補間信号を
生成する第一の動画用三次元補間フィルタ手段と、上記
第一のフィールド遅延手段出力と入力テレビジョン信号
を受け、静止画に適した補間信号を生成する第二の静止
画用補間フィルタ手段と、同じく上記第一のフィールド
遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、動画に適
した補間信号を生成する第二の動画用三次元補間フィル
タ手段と、上記入力テレビジョン信号および第二のフィ
ールド遅延手段出力を受け、画像の動きを局所的に検出
する動き検出手段と、上記動き検出手段出力によって、
上記第一の静止画用補間フィルタ手段出力と上記第一の
動画用三次元補間フィルタ手段出力とを混合する第一の
混合手段と、上記動き検出手段出力によって、上記第二
の静止画用補間フィルタ手段出力と上記第二の動画用三
次元補間フィルタ手段出力とを混合する第二の混合手段
と、上記第一の混合手段および第二の混合手段出力を受
け、上記入力テレビジョン信号より走査周波数の高い飛
び越し走査のテレビジョン信号を生成する倍速変換手段
とを備えたものである。
【0019】また、上記構成において、偶数フィールド
または奇数フィールドのいずれか一方では、第一の混合
手段出力の垂直位置を、入力信号である飛び越し走査の
テレビジョン信号の走査位置に一致させ、第二の混合手
段出力の垂直位置を、入力信号である飛び越し走査のテ
レビジョン信号の走査位置から走査線間隔の1/2ずれ
た位置にし、他方のフィールドでは、第一の混合手段出
力の垂直位置を、入力信号である飛び越し走査のテレビ
ジョン信号の走査位置から走査線間隔の3/4ずれた位
置にし、第二の混合手段出力の垂直位置を、入力信号で
ある飛び越し走査のテレビジョン信号の走査位置から走
査線間隔の1/4ずれた位置にしたものである。
【0020】また、偶数フィールドまたは奇数フィール
ドのいずれか一方では、第一の混合手段出力の垂直位置
を、入力信号である飛び越し走査のテレビジョン信号の
走査位置から走査線間隔の1/8ずれた位置にし、第二
の混合手段出力の垂直位置を、入力信号である飛び越し
走査のテレビジョン信号の走査位置から走査線間隔の5
/8ずれた位置にし、他方のフィールドでは、第一の混
合手段出力の垂直位置を、入力信号である飛び越し走査
のテレビジョン信号の走査位置から走査線間隔の7/8
ずれた位置にし、第二の混合手段出力の垂直位置を、入
力信号である飛び越し走査のテレビジョン信号の走査位
置から走査線間隔の3/8ずれた位置にしたものであ
る。
【0021】また、第一のフィールド遅延手段出力と入
力テレビジョン信号を受け、画像の垂直高域成分を抽出
する垂直エッジ検出手段と、動き検出手段出力と上記垂
直エッジ検出手段出力との演算を行う重み係数演算手段
とを設け、上記重み係数演算手段出力によって、静止画
用補間フィルタ手段出力と動画用補間フィルタ手段出力
とを混合する混合手段を備えたものである。
【0022】また、第一のフィールド遅延手段出力と入
力テレビジョン信号を受け、画像の垂直高域成分を抽出
する垂直エッジ検出手段と、動き検出手段出力と上記垂
直エッジ検出手段出力との演算を行う重み係数演算手段
とを設け、上記重み係数演算手段出力によって、第一の
静止画用補間フィルタ手段出力と第一の動画用補間フィ
ルタ手段出力とを混合する第一の混合手段と、上記重み
係数演算手段出力によって、第二の静止画用補間フィル
タ手段出力と第二の動画用補間フィルタ手段出力とを混
合する第二の混合手段とを備えたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.次に、この発明の
実施の形態を、図を参照しながら説明する。図1は本発
明の実施の形態1を示すブロック図であり、入力端子1
と、フィールド遅延回路5a、5bと、補間フィルタ4
aと、倍速変換器3aと、出力端子2とを備え、これら
は図示のように接続されている。
【0024】まず、入力端子1に入力された飛び越し走
査の入力テレビジョン信号101をフィールド遅延回路
5aに入力し、1フィールド遅延信号102を生成す
る。次に、1フィールド遅延信号102をフィールド遅
延回路5bに入力し、1フレーム遅延信号103を生成
する。補間フィルタ4aは上記入力テレビジョン信号1
01、1フィールド遅延信号102、1フレーム遅延信
号103を受け、補間信号を生成するためのフィルタリ
ングをする。上記補間フィルタ4aによって生成された
補間信号105は、上記1フィールド遅延信号102と
ともに倍速変換器3aに入力され、順次走査の出力テレ
ビジョン信号106に変換される。さらに、上記出力テ
レビジョン信号106を出力端子2より出力することに
より、飛び越し走査の入力テレビジョン信号を順次走査
の出力テレビジョン信号に変換することが可能になる。
【0025】次に、上記補間フィルタ4aのフィルタリ
ングの例を図2に示す。図2において、入力テレビジョ
ン信号101のフィールドをx、1フィールド遅延信号
102のフィールドをy、1フレーム遅延信号103の
フィールドをzとする。また、図中の○は実走査線を表
し、×は補間走査線を表す。ここで、図中フィールドy
における補間走査線eを生成する場合を例に挙げると、
補間フィルタ4aは図2の点線201で囲まれた実走査
線A、B、C、D、E、F、G、H、I、Jの10走査
線のフィルタリングによって補間走査線eを生成する。
つまり、補間フィルタ4aは補間走査線の前後フィール
ド、前後ラインの実走査線情報を用いたフィルタである
ため、フィールド間補間だけの静止画フィルタとフィー
ルド内補間だけの動画フィルタの中間のフィルタ特性を
有するとともに、より広範囲の画素情報を考慮した補間
を可能にする。これは、入力テレビジョン信号が静止画
であるか動画であるかに関わらず、同一のフィルタリン
グをするため、動き検出器の削減につながるとともに、
動きの誤検出による画質劣化を防ぐこともできる。ま
た、動き検出器を用いないため、動きが微少に変化する
画素において、微小なフィルタの切り替わりによる画質
劣化を少なくすることも可能である。もちろん、例に挙
げた10走査線を全て用いてフィルタリングする以外に
も、A、B、C、E、F、H、I、Jの8走査線による
フィルタリング、B、E、F、Iの4走査線によるフィ
ルタリング等でもそれに近い効果を得ることができる。
【0026】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2を示すブロック図であり、入力端子1と、フィールド
遅延回路5a、5bと、フレーム遅延回路6と、静止画
用補間フィルタ7aと、動画用補間フィルタ8aと、動
き検出器9aと、MIX(混合器)10aと、倍速変換
器3aと、出力端子2とを備え、これらは図示のように
接続されている。
【0027】まず、入力端子1に入力された飛び越し走
査の入力テレビジョン信号101をフィールド遅延回路
5aに入力し、1フィールド遅延信号102を生成す
る。次に、1フィールド遅延信号102をフィールド遅
延回路5bに入力し、1フレーム遅延信号103を生成
し、さらに、1フレーム遅延信号103をフレーム遅延
回路6に入力し、2フレーム遅延信号104を生成す
る。動き検出器9aは入力テレビジョン信号101と1
フレーム遅延信号103との差分と、入力テレビジョン
信号101と2フレーム遅延信号104との差分をと
り、上記二つの差分信号より絶対値の大きい方を動き信
号107として出力する。また、静止画用補間フィルタ
7aは、上記入力テレビジョン信号101、1フィール
ド遅延信号102、1フレーム遅延信号103を受け、
静止画に適した補間信号を生成するためのフィルタリン
グをする。動画用補間フィルタ8aも、上記入力テレビ
ジョン信号101、1フィールド遅延信号102、1フ
レーム遅延信号103を受け、動画に適した補間信号を
生成するためのフィルタリングをする。上記静止画用補
間フィルタ7aにより生成された補間信号を静止画用補
間信号108とし、上記動画用補間フィルタ8aにより
生成された補間信号を動画用補間信号109とし、それ
ぞれは動き信号107とともにMIX10aに入力され
る。MIX10aは上記静止画用補間信号108と動画
用補間信号109を、動き信号107に応じて混合す
る。つまり、動き信号107が静止画に近い場合は、静
止画用補間信号108を多めに混合し、動画に近い場合
は動画用補間信号109を多めにすることで、動きに適
応したフィルタ出力を得ることができる。上記MIX1
0aにより混合された動き適応補間信号110は、上記
1フィールド遅延信号102とともに倍速変換器3aに
入力され、順次走査の出力テレビジョン信号106に変
換される。さらに、上記出力テレビジョン信号106を
出力端子2より出力することにより、飛び越し走査の入
力テレビジョン信号を順次走査の出力テレビジョン信号
に変換することが可能になる。
【0028】また、上記静止画用補間フィルタ7aと動
画用補間フィルタ8aのフィルタリングの例を図4に示
す。図4における、各フィールドx、y、zが対応する
信号名、各走査線の表記方法と名前は図2と同じとし、
図中フィールドyにおける補間走査線eを生成する場合
を例に挙げる。まず、静止画用補間フィルタ7aは図中
の点線202で囲まれた実走査線B、E、F、Iの4走
査線のフィルタリングによって補間走査線eを生成す
る。また、動画用補間フィルタ8aは図中の点線201
で囲まれた実走査線A、B、C、D、E、F、G、H、
I、Jの10走査線のフィルタリングによって補間走査
線eを生成する。このとき、フィルタリングの実走査線
上のそれぞれの画素に対する係数に関して、静止画用補
間フィルタ7aの場合は、前後フィールドx、z上の走
査線BとIにおける画素に対する重みが最も重くなるの
に対して、動画用補間フィルタ8aの場合は、BとIに
おける画素に対する重みは比較的少なく、注目フィール
ドyにあたるD、E、F、Gにおける画素に対する重み
を最も重くする。つまり、静止画の場合、補間走査線は
1フィールド前の走査線、1フィールド後の走査線に相
関が高いが、動画の場合は相関が低いことを利用して、
静止画用補間フィルタ7aと動画用補間フィルタ8aの
フィルタ係数の重みを適応的に変える。これは、フィー
ルド間補間フィルタとフィールド内補間フィルタの中間
のフィルタ特性を持つ二種類のフィルタを適応的に切り
替えるため、静止画のときは解像度の高い鮮明な画像を
得ることができるとともに、動き検出器の誤検出や微少
な動きによる画質劣化も少なくすることができる。しか
しながら、静止画用補間フィルタ7aにおいて、実走査
線BとIの画素に対する係数の重みを極端に大きくする
と、従来例に示したような動きの誤検出、微少な動きに
対する画質劣化を導く原因になる。また、例に挙げたフ
ィルタリング以外でも、より少ない走査線上の画素を利
用する場合でもそれに近い効果を得ることができる。
【0029】実施の形態3.図5は本発明の実施の形態
3を示すブロック図であり、入力端子1と、フィールド
遅延回路5a、5bと、フレーム遅延回路6と、静止画
用補間フィルタ7bと、動画用補間フィルタ8bと、動
き検出器9aと、MIX(混合器)10aと、倍速変換
器3aと、出力端子2とを備え、これらは図示のように
接続されている。
【0030】図5では図3と同ように、入力端子1に入
力された飛び越し走査の信号を入力テレビジョン信号1
01、それをフィールド遅延、フレーム遅延した信号を
それぞれ1フィールド遅延信号102、1フレーム遅延
信号103、2フレーム遅延信号104とする。さら
に、動き検出器9aも入力テレビジョン信号101、1
フレーム遅延信号103、2フレーム遅延信号104よ
り動き信号107を出力する。しかしながら、静止画用
補間フィルタ7b、動画用補間フィルタ8bは上記入力
テレビジョン信号101と1フィールド遅延信号102
から補間信号を生成するためのフィルタリングを行い、
上記1フレーム遅延信号103は利用しない。
【0031】このフィルタの特徴を示すため、フィルタ
リングの例を図6に示す。図6において、入力テレビジ
ョン信号101のフィールドをx、1フィールド遅延信
号102のフィールドをyとする。また、図中の○は実
走査線を表し、×は補間走査線を表す。ここで、図中フ
ィールドxにおける補間走査線bを生成する場合を例に
挙げると、静止画用補間フィルタ7bは図中の点線20
4で囲まれた実走査線B、C、Fの3走査線のフィルタ
リングによって補間走査線bを生成する。また、動画用
補間フィルタ8bは点線203で囲まれた実走査線A、
B、C、D、E、F、Gの7走査線のフィルタリングに
よって補間走査線bを生成する。このように、静止画用
補間フィルタ7bも動画用補間フィルタ8bも、図2や
図4のような注目画素に対して前フィールド、後フィー
ルドに対称なフィルタではなく、注目フィールドと前フ
ィールドだけでフィルタリングをする。このため、図
2、図4では、フィルタリングによって生成される補間
走査線は1フィールド遅延信号102のフィールドy上
に生成されたが、図6では、補間走査線bは入力テレビ
ジョン信号101のフィールドx上に生成される。つま
り、実信号も補間信号も入力テレビジョン信号101と
同じタイミングで出力されるため、フィルタリングによ
って映像信号が遅延することがない。これは、もし、同
タイミングで入出力すべき信号群が他にあるとしても、
それらを1フィールド遅延させる必要がなくなり全体的
な回路削減につながる。ただし、静止画用補間フィルタ
7bも動画用補間フィルタ8bもフィルタリングの範囲
が、図6における点線203、204のように時間方向
に対称でなくなるため、特定の動きのある画像に対して
は、図4に示すフィルタリングが優れている場合があ
る。
【0032】上記静止画用補間フィルタ7bにより生成
された補間信号を静止画用補間信号111とし、上記動
画用補間フィルタ8bにより生成された補間信号を動画
用補間信号112とする。MIX10aは、それぞれの
補間信号と動き検出信号107とをともに受け、上記静
止画用補間信号111と動画用補間信号112を、動き
信号107に応じて混合する。上記MIX10aにより
混合された動き適応補間信号110は、上記入力テレビ
ジョン信号101とともに倍速変換器3aに入力され、
順次走査の出力テレビジョン信号106に変換される。
さらに、上記出力テレビジョン信号106を出力端子2
より出力することにより、飛び越し走査の入力テレビジ
ョン信号を順次走査の出力テレビジョン信号に変換する
ことが可能になる。
【0033】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4を示すブロック図であり、入力端子1と、フィールド
遅延回路5a、5bと、静止画用補間フィルタ7bと、
動画用補間フィルタ8bと、動き検出器9bと、MIX
(混合器)10aと、倍速変換器3aと、出力端子2と
を備え、これらは図示のように接続されている。
【0034】図7では入力端子1に入力された飛び越し
走査の信号を入力テレビジョン信号101、それを1フ
ィールド遅延した信号を1フィールド遅延信号102、
1フレーム遅延した信号を1フレーム遅延信号103と
する。動き検出器9bは図5と異なり、入力テレビジョ
ン信号101と1フレーム遅延信号103との差分をと
って動きを検出する。本来、動き検出器は1フレーム差
分信号による1フレーム間での動き、2フレーム差分信
号による2フレーム間での動きの二つの信号から、絶対
値の大きい方を動き信号とすることで、動きの速い映像
や、動きの遅い映像に対しても、より正確に検出するこ
とができる。しかしながら、本発明における静止画用補
間フィルタ7bと動画用補間フィルタ8bは、フィルタ
リングをフィールド内およびフィールド間に広げるとと
もに、それぞれの画素に対するタップ係数の重みを変え
るだけのフィルタであり、従来の完全フィールド間補間
フィルタとフィールド内補間フィルタを切り替えること
で補間走査線を生成する技術とは異なる。従って、動き
信号の正確さに性能を大きく左右されることがなく、動
き検出器の誤検出や微少な動きによる画質劣化も少な
い。よって、動き検出器自体の性能を低くして回路規模
を削減することができる。上記動き検出器9bによる動
き信号113は、上記静止画用補間フィルタ7bにより
生成された静止画用補間信号111、上記動画用補間フ
ィルタ8bにより生成された動画用補間信号112とと
もにMIX10aに入力され、上記MIX10aは上記
静止画用補間信号111と動画用補間信号112を、動
き信号113に応じて混合する。上記MIX10aによ
り混合された動き適応補間信号110は、上記入力テレ
ビジョン信号101とともに倍速変換器3aに入力さ
れ、順次走査の出力テレビジョン信号106に変換され
る。さらに、上記出力テレビジョン信号106を出力端
子2より出力することにより、飛び越し走査の入力テレ
ビジョン信号を順次走査の出力テレビジョン信号に変換
することが可能になる。
【0035】実施の形態5.図8は本発明の実施の形態
5を示すブロック図であり、入力端子1と、フィールド
遅延回路5a、5bと、静止画用補間フィルタ7bと、
動画用三次元補間フィルタ11aと、動き検出器9b
と、MIX(混合器)10aと、倍速変換器3aと、出
力端子2とを備え、これらは図示のように接続されてい
る。
【0036】図8では図7と同様に、入力端子1に入力
された飛び越し走査の信号を入力テレビジョン信号10
1、それをフィールド遅延、フレーム遅延した信号をそ
れぞれ1フィールド遅延信号102、1フレーム遅延信
号103とし、さらに、動き検出器9bも入力テレビジ
ョン信号101と1フレーム遅延信号103より動き信
号113を出力する。また、静止画用補間フィルタ7b
も図7と同様に、入力テレビジョン信号101と1フィ
ールド遅延信号102から、静止画に適したフィルタリ
ングにより静止画用補間信号111を生成するが、動画
用三次元補間フィルタ11aは上記静止画用補間フィル
タ7bとは異なり、映像信号の垂直、水平、時間の3方
向におよぶフィルタリングをする。
【0037】このフィルタの特徴を示すため、フィルタ
リングの例を図9に示す。図9の(1)において、入力
テレビジョン信号101のフィールドをx、1フィール
ド遅延信号102のフィールドをyとし、図中の○は実
走査線を表し、×は補間走査線を表す。また、図9の
(2)においては、図9の(1)におけるxフィールド
を水平、垂直軸方向で見た図を表し、それぞれの実走査
線A、B、C、D、補間走査線bは図9の(1)におけ
る各走査線と一致する。各走査線上の画素に関しては、
実走査線上の画素はくろまる、補間画素はくろひしがた
で表す。ここで、図中フィールドxにおける補間走査線
bを生成する場合を例に挙げると、動画用三次元補間フ
ィルタ11aは点線203で囲まれた走査線A、B、
C、D、E、F、Gの7走査線における各画素だけでな
く、点線205で囲まれた走査線B、Cにおける画素B
1、B2、B3、B4、C1、C2、C3、C4の、計
15画素の値を利用してフィルタリングする。つまり、
図9における補間フィルタは、補間信号bの回りに存在
する画素を水平方向、垂直方向、時間方向の三次元にわ
たってフィルタリングして、補間信号bを生成する。こ
のため、入力テレビジョン信号が動画像であり、かつ斜
め方向に相関の強い絵柄で垂直方向と時間方向のフィル
タリングだけでは補間が困難な場合、水平方向のフィル
タリングを加えることで、斜め成分を滑らかに補間する
ことができる。このようにして、上記動画用三次元補間
フィルタ11aによって生成された動画用補間信号11
4は、動き信号113に応じて、MIX10aによっ
て、静止画用補間信号111と混合される。上記MIX
10aにより混合された動き適応補間信号110は、上
記入力テレビジョン信号101とともに倍速変換器3a
に入力され、順次走査の出力テレビジョン信号106に
変換される。さらに、上記出力テレビジョン信号106
を出力端子2より出力することにより、飛び越し走査の
入力テレビジョン信号を順次走査の出力テレビジョン信
号に変換することが可能になる。
【0038】実施の形態6.図10は本発明の実施の形
態6を示すブロック図であり、入力端子1と、フィール
ド遅延回路5a、5bと、補間フィルタ4b、4cと、
倍速変換器3bと、出力端子2とを備え、これらは図示
のように接続されている。
【0039】図10では入力端子1に入力された飛び越
し走査の信号を入力テレビジョン信号101、それを1
フィールド遅延した信号を1フィールド遅延信号10
2、1フレーム遅延した信号を1フレーム遅延信号10
3とする。第一の補間フィルタ4bと第二の補間フィル
タ4cは上記入力テレビジョン信号101、1フィール
ド遅延信号102、1フレーム遅延信号103を受け、
補間信号を生成するためのフィルタリングをする。この
際、上記第一の補間フィルタ4bによって生成された補
間信号を第一の補間信号115、上記第二の補間フィル
タ4cによって生成された補間信号を第二の補間信号1
16とする。上記第一の補間信号115と第二の補間信
号116は倍速変換器3bに入力され、上記入力テレビ
ジョン信号101より走査周波数の高い飛び越し走査の
出力テレビジョン信号117を生成する。さらに、上記
出力テレビジョン信号117を出力端子2より出力する
ことにより、入力テレビジョン信号を走査周波数が二倍
の飛び越し走査の出力テレビジョン信号に変換すること
が可能になる。
【0040】次に、上記第一の補間フィルタ4bと、第
二の補間フィルタ4cのフィルタリングの例を図11に
示す。図11において、入力テレビジョン信号101の
フィールドをx、1フィールド遅延信号102のフィー
ルドをy、1フレーム遅延信号103のフィールドをz
とする。また、補間フィルタの注目走査線である補間走
査線を生成するフィールドを偶数フィールドとすると、
その1フィールド前のフィールド、1フィールド後のフ
ィールドは奇数フィールドになる。よって、入力テレビ
ジョン信号101のフィールドを2n+1、1フィール
ド遅延信号102のフィールドを2n、1フレーム遅延
信号103のフィールドを2n−1として、偶数フィー
ルド、奇数フィールドの区別をつける。なお、この際、
nは整数である。
【0041】まず、図11の(1)は入力テレビジョン
信号101、1フィールド遅延信号102、1フレーム
遅延信号103を表わし、○はそれぞれの走査線を表わ
す。
【0042】次に図11の(2)は第一の補間フィルタ
4bと第二の補間フィルタ4cの出力である第一の補間
信号115と第二の補間信号116を示し、第一の補間
信号115の走査線は○、第二の補間信号116の走査
線はくろまるで表わす。第一の補間フィルタ4bと第二
の補間フィルタ4cの動作について、図を参照しながら
説明する。まず、第一の補間フィルタ4bは偶数フィー
ルドにおいて、入力信号をそのまま出力して第一の補間
信号115とする。しかしながら、第二の補間フィルタ
4cは偶数フィールドにおいて、例えばフィールドyに
おける走査線eを生成する場合、図中の点線206に囲
まれた実走査線A、B、C、D、E、F、G、H、I、
Jの10走査線のフィルタリングによって第二の補間信
号116を生成する。もちろん、例に挙げた10走査線
を全て用いてフィルタリングする以外にも、より少ない
走査線によるフィルタリングでもそれに近い補間信号を
生成することができる。次に、奇数フィールドにおいて
は偶数フィールドと逆に、第二の補間フィルタ4cは入
力信号をそのまま出力して第二の補間信号116とする
のに対し、第一の補間フィルタ4bは上記奇数フィール
ドにおける第二の補間フィルタ4cのフィルタリングと
同様に、前後フィールドの走査線と前後走査線をフィル
タリングすることによって第一の補間走査線115を生
成する。
【0043】図11の(3)は第一の補間信号115と
第二の補間信号116を受け、倍速変換器3bが出力す
る出力テレビジョン信号117を表わす。図11の
(3)において、倍速変換器3bは、偶数フィールドで
は第一の補間信号115と第二の補間信号116をその
まま出力するのに対して、奇数フィールドでは第一の補
間信号115と第二の補間信号116の走査位置から1
/2走査線期間だけ遅らせて出力する。これによって、
走査周波数が入力信号の2倍で、動きの誤検出による画
質劣化が少ない飛び越し走査のテレビジョン信号を得る
ことができる。
【0044】実施の形態7.図12は本発明の実施の形
態7を示すブロック図であり、入力端子1と、フィール
ド遅延回路5a、5bと、フレーム遅延回路6と、静止
画用補間フィルタ7c、7dと、動画用補間フィルタ8
c、8dと、動き検出器9aと、MIX(混合器)10
b、10cと、倍速変換器3bと、出力端子2とを備
え、これらは図示のように接続されている。
【0045】まず、入力端子1に入力された飛び越し走
査の入力テレビジョン信号101をフィールド遅延回路
5aに入力し、1フィールド遅延信号102を生成す
る。次に、1フィールド遅延信号102をフィールド遅
延回路5bに入力し、1フレーム遅延信号103を生成
し、さらに、1フレーム遅延信号103をフレーム遅延
回路6に入力し、2フレーム遅延信号104を生成す
る。動き検出器9aは入力テレビジョン信号101と1
フレーム遅延信号103との差分と、入力テレビジョン
信号101と2フレーム遅延信号104との差分をと
り、上記二つの差分信号より絶対値の大きい方を動き信
号107として出力する。第一の静止画用補間フィルタ
7cと第二の静止画用補間フィルタ7dは上記入力テレ
ビジョン信号101、1フィールド遅延信号102、1
フレーム遅延信号103を受け、静止画に適した補間信
号を生成するためのフィルタリングをする。この際、上
記第一の静止画用補間フィルタ7cによって生成された
補間信号を第一の静止画用補間信号118、上記第二の
静止画用補間フィルタ7dによって生成された補間信号
を第二の静止画用補間信号120とする。また、第一の
動画用補間フィルタ8cと第二の動画用補間フィルタ8
dも、上記入力テレビジョン信号101、1フィールド
遅延信号102、1フレーム遅延信号103を受け、動
画に適した補間信号を生成するためのフィルタリングを
する。同様に、上記第一の動画用補間フィルタ8cによ
って生成された補間信号を第一の動画用補間信号11
9、上記第二の動画用補間フィルタ8dによって生成さ
れた補間信号を第二の動画用補間信号121とする。
【0046】上記第一の静止画用補間信号118と第一
の動画用補間信号119は、動き信号107とともに第
一のMIX10bに入力され、MIX10bは上記第一
の静止画用補間信号118と第一の動画用補間信号11
9を、動き信号107に応じて混合する。また、上記第
二の静止画用補間信号120と第二の動画用補間信号1
21も、動き信号107とともに第二のMIX10cに
入力され、動き信号107に応じて混合される。つま
り、動き信号107が静止画に近い場合は静止画用補間
信号の混合率が多くなるよう混合し、動画に近い場合は
動画用補間信号の混合率が多くなるように混合すること
で、動きに適応したフィルタ出力を得ることができる。
上記第一のMIX10bにより混合された第一の動き適
応補間信号122と、上記第二のMIX10cにより混
合された第二の動き適応補間信号123は、倍速変換器
3bに入力され、上記入力テレビジョン信号101より
走査周波数の高い飛び越し走査の出力テレビジョン信号
117を生成する。さらに、上記出力テレビジョン信号
117を出力端子2より出力することにより、入力テレ
ビジョン信号を走査周波数が2倍の飛び越し走査の出力
テレビジョン信号に変換することが可能になる。
【0047】次に、上記静止画用補間フィルタ7c、7
dと動画用補間フィルタ8c、8dのフィルタリングの
例を図13に示す。図13における、各フィールドx、
y、zが対応する信号名、各走査線の表記方法と名前は
図11と同じとし、図13の(1)は入力テレビジョン
信号101、1フィールド遅延信号102、1フレーム
遅延信号103を表わす。
【0048】図13の(2)は、第一の静止画用補間信
号118と第一の動画用補間信号119を、第一のMI
X10bにおいて混合した第一の動き適応補間信号12
2の走査線を○、第二の静止画用補間信号120と第二
の動画用補間信号121を、第二のMIX10cにおい
て混合した第二の動き適応補間信号123の走査線をく
ろまるで表わす。まず初めに、第二の静止画用補間フィ
ルタ7dと第二の動画用補間フィルタ8dの動作と、第
二のMIX10cの出力である第二の動き適応補間信号
123について、図を参照しながら説明する。第二の静
止画用補間フィルタ7d、第二の動画用補間フィルタ8
dは奇数フィールドにおいては、入力信号をそのまま出
力して、第二の静止画用補間信号120、第二の動画用
補間信号121とする。また、偶数フィールドにおいて
は、第二の静止画用補間フィルタ7dは、例えばフィー
ルドyにおける走査線eを生成する場合、図中の点線2
07に囲まれた実走査線B、E、F、Iの4走査線のフ
ィルタリングによって第二の静止画用補間信号120を
生成する。第二の動画用補間フィルタ8dは、図中の点
線206で囲まれた実走査線A、B、C、D、E、F、
G、H、I、Jの10走査線のフィルタリングによって
第二の動画用補間信号121を生成する。上記第二の静
止画用補間信号120と上記第二の動画用補間信号12
1は第二のMIX10cに入力され、混合されて、第二
の動き適応補間信号123が生成される。またこのと
き、フィルタリングの実走査線上のそれぞれの画素に対
する係数に関して、第二の静止画用補間フィルタ7dの
場合は、前後フィールドx、z上の走査線BとIにおけ
る画素に対する重みが最も重くなるのに対して、第二の
動画用補間フィルタ8dの場合は、BとIにおける画素
に対する重みは比較的少なく、注目フィールドyにあた
るD、E、F、Gにおける画素に対する重みを最も重く
する。
【0049】次に、第一の静止画用補間フィルタ7cと
第一の動画用補間フィルタ8cの動作と、第一のMIX
10bの出力である第一の動き適応補間信号122につ
いて説明する。第一の静止画用補間フィルタ7c、第一
の動画用補間フィルタ8cは、逆に偶数フィールドにお
いては、入力信号をそのまま出力して、第一の静止画用
補間信号118、第一の動画用補間信号119とする。
また、奇数フィールドにおいては、第一の静止画用補間
フィルタ7cは図中の点線207に示すような、また、
第一の動画用補間フィルタ8cは図中の点線206に示
すような、前後フィールドの走査線と前後走査線をフィ
ルタリングした信号を、第一の静止画用補間信号11
8、第一の動画用補間信号119として出力する。上記
第一の静止画用補間信号118と上記第一の動画用補間
信号119は第一のMIX10bに入力され、混合され
て、第一の動き適応補間信号122が生成される。
【0050】図13の(3)は図11と同様に、倍速変
換器3bの出力を示し、奇数フィールドでは第一の動き
適応補間信号122と第二の動き適応補間信号123の
走査位置から1/2走査線期間だけ遅らせて出力する。
これにより、動き検出器の誤検出や微少な動きによる画
質劣化も少ない、走査周波数が入力信号の2倍の飛び越
し走査のテレビジョン信号を得ることができる。
【0051】実施の形態8.図14は本発明の実施の形
態8を示すブロック図であり、入力端子1と、フィール
ド遅延回路5a、5bと、フレーム遅延回路6と、静止
画用補間フィルタ7e、7fと、動画用補間フィルタ8
e、8fと、動き検出器9aと、MIX(混合器)10
b、10cと、倍速変換器3bと、出力端子2とを備
え、これらは図示のように接続されている。
【0052】図14では図12と同様に、入力端子1に
入力された飛び越し走査の信号を入力テレビジョン信号
101、それをフィールド遅延、フレーム遅延した信号
をそれぞれ1フィールド遅延信号102、1フレーム遅
延信号103、2フレーム遅延信号104とする。さら
に、動き検出器9aは入力テレビジョン信号101、1
フレーム遅延信号103、2フレーム遅延信号104よ
り動き信号107を出力する。しかしながら、静止画用
補間フィルタ7e、7f、動画用補間フィルタ8e、8
fは上記入力テレビジョン信号101と1フィールド遅
延信号102から補間信号を生成するためのフィルタリ
ングを行い、上記1フレーム遅延信号103は利用しな
い。
【0053】このフィルタの特徴を示すため、フィルタ
リングの例を図15に示す。図15において、入力テレ
ビジョン信号101のフィールドをx、1フィールド遅
延信号102のフィールドをyとし、図15の(1)は
入力テレビジョン信号101、1フィールド遅延信号1
02を表わす。
【0054】図15の(2)では、第一の静止画用フィ
ルタ7eの出力である第一の静止画用補間信号124と
第一の動画用補間フィルタ8eの出力信号である第一の
動画用補間信号125を、第一のMIX10bにおいて
混合した第一の動き適応補間信号122の走査線を○、
第二の静止画用フィルタ7fの出力である第二の静止画
用補間信号126と第二の動画用補間フィルタ8fの出
力信号である第二の動画用補間信号127を、第二のM
IX10cにおいて混合した第二の動き適応補間信号1
23の走査線をくろまるで表わす。まず初めに、第二の
静止画用補間フィルタ7fと第二の動画用補間フィルタ
8fの動作と、第二のMIX10cの出力である第二の
動き適応補間信号123について、図を参照しながら説
明する。第二の静止画用補間フィルタ7f、第二の動画
用補間フィルタ8fは奇数フィールドにおいては、入力
信号をそのまま出力して、第二の静止画用補間信号12
6、第二の動画用補間信号127とする。また、偶数フ
ィールドにおいては、第二の静止画用補間フィルタ7f
は、例えばフィールドxにおける走査線bを生成する場
合、図15中の点線209に囲まれた実走査線B、C、
Fの3走査線のフィルタリングによって第二の静止画用
補間信号126を生成する。第二の動画用補間フィルタ
8fは、図中の点線208で囲まれた実走査線A、B、
C、D、E、F、Gの7走査線のフィルタリングによっ
て第二の動画用補間信号127を生成する。上記第二の
静止画用補間信号126と上記第二の動画用補間信号1
27は第二のMIX10cに入力され、混合されて、第
二の動き適応補間信号123が生成される。
【0055】このように、第二の静止画用補間フィルタ
7fも第二の動画用補間フィルタ8fも、図11や図1
3の様な注目画素に対して前フィールド、後フィールド
に対称なフィルタではなく、注目フィールドと前フィー
ルドだけでフィルタリングをする。このため、フィルタ
リングによって生成される補間走査線bが入力テレビジ
ョン信号101のフィールドx上に生成され、フィルタ
リングによって映像信号が遅延することがない。これ
は、もし、同タイミングで入出力すべき信号群が他にあ
るとしても、それらを1フィールド遅延させる必要がな
くなり全体的な回路削減につながる。第一の静止画用補
間フィルタ7eと第一の動画用補間フィルタ8eの動作
と、第一の静止画用補間フィルタ7e、第一の動画用補
間フィルタ8eは、逆に偶数フィールドにおいては、入
力信号をそのまま出力して、第一の静止画用補間信号1
24、第一の動画用補間信号125とする。また、奇数
フィールドにおいては、第一の静止画用補間フィルタ7
eは図中の点線209に示すような、第一の動画用補間
フィルタ8eは図15中の点線208に示すような、2
フィールドに係るフィルタリングをし、第一の静止画用
補間信号124、第一の動画用補間信号125を出力す
る。上記第一の静止画用補間信号124と上記第一の動
画用補間信号125は第一のMIX10bに入力され、
混合されて、第一の動き適応補間信号122が生成され
る。
【0056】図15の(3)は図13と同様に、倍速変
換器3bの出力を示し、奇数フィールドでは第一の動き
適応補間信号122と第二の動き適応補間信号123の
走査位置から1/2走査線期間だけ遅らせて出力するこ
とにより、走査周波数が入力信号の2倍の飛び越し走査
のテレビジョン信号を得ることができる。
【0057】実施の形態9.図16は本発明の実施の形
態9を示すブロック図であり、入力端子1と、フィール
ド遅延回路5a、5bと、静止画用補間フィルタ7e、
7fと、動画用補間フィルタ8e、8fと、動き検出器
9bと、MIX(混合器)10b、10cと、倍速変換
器3bと、出力端子2とを備え、これらは図示のように
接続されている。
【0058】図16では入力端子1に入力された飛び越
し走査の信号を入力テレビジョン信号101、それを1
フィールド遅延した信号を1フィールド遅延信号10
2、1フレーム遅延した信号を1フレーム遅延信号10
3とする。動き検出器9bは図14と異なり、入力テレ
ビジョン信号101と1フレーム遅延信号103との差
分をとって動きを検出する。本来、動き検出器は1フレ
ーム差分信号による1フレーム間での動き、2フレーム
差分信号による2フレーム間での動きの一つの信号か
ら、絶対値の大きい方を動き信号とすることで、動きの
速い映像や、動きの遅い映像に対しても、より正確に検
出することができる。しかしながら、本発明における静
止画用補間フィルタ7e、7fと動画用補間フィルタ8
e、8fは、フィルタリングをフィールド内、フィール
ド間に広げるとともに、それぞれの画素に対するタップ
係数の重みを変えるだけのフィルタであり、従来の完全
フィールド間補間フィルタとフィールド内補間フィルタ
を切り替えることで補間走査線を生成する技術とは異な
る。従って、動き信号の正確さに性能を大きく左右され
ることがなく、動き検出器の誤検出や微少な動きによる
画質劣化も少ない。よって、動き検出器の性能を低くし
て回路規模を削減することができる。上記動き検出器9
bによる動き信号113は、第一の静止画用補間フィル
タ7eにより生成された第一の静止画用補間信号124
と第一の動画用補間フィルタ8eにより生成された第一
の動画用補間信号125とともに、第一のMIX10b
に入力され、上記第一のMIX10bは上記第一の静止
画用補間信号124と第一の動画用補間信号125を、
動き信号113に応じて混合する。同様に、第二のMI
X10cは第二の静止画用補間信号126と第二の動画
用補間信号127を、動き信号113に応じて混合す
る。上記第一のMIX10bにより混合された第一の動
き適応補間信号122と上記第二のMIX10cにより
混合された第二の動き適応補間信号123は、倍速変換
器3bに入力され、走査周波数が入力信号の2倍の飛び
越し走査のテレビジョン信号を得ることができる。
【0059】実施の形態10.図17は本発明の実施の
形態10を示すブロック図であり、入力端子1と、フィ
ールド遅延回路5a、5bと、静止画用補間フィルタ7
e、7fと、動画用三次元補間フィルタ11b、11c
と、動き検出器9bと、MIX(混合器)10b、10
cと、倍速変換器3bと、出力端子2とを備え、これら
は図示のように接続されている。
【0060】図17では図16と同様に、入力端子1に
入力された飛び越し走査の信号を入力テレビジョン信号
101、それをフィールド遅延、フレーム遅延した信号
をそれぞれ1フィールド遅延信号102、1フレーム遅
延信号103とし、さらに、動き検出器9bも入力テレ
ビジョン信号101と1フレーム遅延信号103より動
き信号113を出力する。また、第一の静止画用補間フ
ィルタ7eと第二の静止画用補間フィルタ7fも図16
と同様に、入力テレビジョン信号101と1フィールド
遅延信号102から、静止画に適したフィルタリングに
より第一の静止画用補間信号124と第二の静止画用補
間信号126を生成するが、第一の動画用三次元補間フ
ィルタ11bと第二の動画用三次元補間フィルタ11c
は上記静止画用補間フィルタ7e、7fとは異なり、映
像信号の垂直、水平、時間の3方向におよぶフィルタリ
ングをする。
【0061】このフィルタの特徴を示すため、フィルタ
リングの例を図18に示す。図18の(1)において、
入力テレビジョン信号101のフィールドをx、1フィ
ールド遅延信号102のフィールドをyとし、図中の○
は第一のMIX10bの出力走査線を表し、くろまるは
第二のMIX10cの出力走査線を表す。また、図18
の(2)においては、図18の(1)におけるxフィー
ルドを水平、垂直軸方向で見た図を表し、それぞれの実
走査線A、B、C、D、補間走査線bは図18の(1)
における各走査線と一致する。各走査線上の画素に関し
ては、第一のMIX10bの出力走査線上の画素はしか
く、第二のMIX10cの出力走査線上の画素はくろし
かくで表す。
【0062】次に、第一の動画用三次元補間フィルタ1
1bと第二の動画用三次元補間フィルタ11cの動作
を、図中フィールドxにおける補間走査線bを生成する
場合を例に挙げて説明する。まず、奇数フィールドにお
ける第二の動画用三次元補間フィルタ11cは、入力信
号をそのまま出力して、第二の動画用補間信号129と
する。しかし、偶数フィールドにおいては、点線208
で囲まれた実走査線A、B、C、D、E、F、Gの7走
査線における各画素だけでなく、点線210で囲まれた
走査線B、Cにおける画素B1、B2、B3、B4、C
1、C2、C3、C4の、計15画素の値をフィルタリ
ングして、第二の動画用補間信号129を出力する。逆
に、偶数フィールドにおける第一の動画用三次元補間フ
ィルタ11bは、入力信号をそのまま出力して、第一の
動画用補間信号128とし、奇数フィールドにおいて
は、図中の点線208と点線210で囲まれた、計15
画素の値をフィルタリングして、第一の動画用補間信号
128を出力する。つまり、図18における補間フィル
タは、補間信号の回りに存在する画素を水平方向、垂直
方向、時間方向の三次元にわたってフィルタリングし
て、補間信号を生成する。このため、入力テレビジョン
信号が動画像であり、かつ斜め方向に相関の強い絵柄で
垂直方向と時間方向のフィルタリングだけでは補間が困
難な場合、水平方向のフィルタリングを加えることで、
斜め成分を滑らかに補間することができる。このように
して、上記第一の動画用三次元補間フィルタ11bによ
って生成された第一の動画用補間信号128は、動き信
号113に応じて、第一のMIX10bによって、第一
の静止画用補間信号124と混合され、上記第二の動画
用三次元補間フィルタ11cによって生成された第二の
動画用補間信号129は、動き信号113に応じて、第
二のMIX10cによって、第二の静止画用補間信号1
26と混合される。上記第一のMIX10bにより混合
された第一の動き適応補間信号122と、上記第二のM
IX10cにより混合された第二の動き適応補間信号1
23は、倍速変換器3bに入力され、走査周波数が入力
信号の2倍の飛び越し走査の出力テレビジョン信号11
7として出力される。
【0063】実施の形態11.本発明の実施の形態11
は、実施の形態7乃至実施の形態10における第一のM
IX10bと第二のMIX10cに関する発明である。
上記第一のMIX10bと第二のMIX10cの動作を
図19を参照にして説明する。
【0064】図19の(1)は図12、図14、図1
6、図17における第一のMIX10bの出力である第
一の動き適応補間信号122を○で、第二のMIX10
cの出力である第二の動き適応補間信号123をくろま
るで表わし、偶数フィールドを2n、奇数フィールドを
2n−1とする。また、他の実施の形態と同様に、A、
B、C、D、E・・・は入力テレビジョン信号の実走査
線を表わし、a、b、c、d、e・・・はフィルタリン
グによって補間された走査線を表わす。
【0065】図19の(2)は本発明の実施の形態11
における第一のMIX10bの出力と第二のMIX10
cの出力を表わす。まず、偶数フィールドにおける第一
のMIX10bの動作と第二のMIX10cの動作を説
明する。第一のMIX10bの出力は入力テレビジョン
信号の実走査線をそのまま出力した信号であり、第二の
MIX10cの出力は複数フィールド、複数ラインにわ
たってフィルタリングされ、新たに生成された補間信号
である。よって、第一のMIX10bの出力は入力信号
である飛び越し走査のテレビジョン信号をそのまま出力
しているため、その出力信号の走査位置は入力テレビジ
ョン信号の走査位置に一致する。しかしながら、第二の
MIX10cの出力は複数フィールド、複数ラインにわ
たるフィルタリングをするため、その出力信号の走査位
置は入力テレビジョン信号の走査位置とは一致しない。
実施の形態7乃至実施の形態10では、例えば図6に示
す実走査線E、F、Gのような前後フィールドの信号、
実走査線B、Cのような前後ラインの信号をフィルタリ
ングすることで補間走査線bを生成する。この場合、補
間走査線bを生成するフィルタリングの垂直方向におけ
る重心は、補間走査線bの位置と一致し、入力信号であ
る飛び越し走査のテレビジョン信号である実走査線Bの
走査位置から走査線間隔の1/2ずれた位置に存在する
ことになる。よって、第二のMIX10cの出力信号の
走査位置は入力信号である飛び越し走査のテレビジョン
信号の走査位置から走査線間隔の1/2ずれた位置にな
る。
【0066】次に、奇数フィールドにおける、第一のM
IX10bの動作と第二のMIX10cの動作について
説明する。実施の形態7乃至実施の形態10における第
一のMIX10bの出力信号は、例えば図19の(1)
における補間走査線fのように、前後フィールド、前後
ラインのフィルタリングによって、入力信号である飛び
越し走査のテレビジョン信号である実走査線Fの走査位
置から走査線間隔の1/2ずれた位置に存在している。
しかしながら、実施の形態11は、図19の(1)にお
ける補間走査線fと実走査線Gの平均を求め、その信号
を第一のMIX10bの出力信号とする。つまり、入力
テレビジョン信号の走査位置から走査線間隔の1/2ず
れた位置に重心が存在する補間走査線fと、1走査線間
隔ずれた位置に重心が存在する実走査線Gの平均を求め
ることで、第一のMIX10bの出力信号の重心は入力
テレビジョン信号の走査位置より、3/4ずれた位置に
存在することになる。よって、奇数フィールドにおける
第一のMIX10bの出力信号は、入力信号である飛び
越し走査のテレビジョン信号の走査位置から走査線間隔
の3/4ずれた位置になる。また実施の形態7乃至実施
の形態10における第二のMIX10cの出力信号は入
力テレビジョン信号の実走査線をそのまま出力した信号
であり、その走査位置は、例えば図19の(1)におけ
る実走査線Fのように、入力テレビジョン信号の走査位
置に一致する。しかしながら、実施の形態11は、図1
9の(1)における実走査線Fと補間走査線fの平均を
求め、その信号を第二のMIX10cの出力信号とす
る。つまり、入力テレビジョン信号の走査位置に一致す
る実走査線Fと、走査線間隔の1/2ずれた位置に重心
が存在する補間走査線fの平均を求めることで、第二の
MIX10cの出力信号の重心は入力テレビジョン信号
の走査位置より1/4ずれた位置に存在することにな
る。よって、奇数フィールドにおける第二のMIX10
cの出力信号は、入力信号である飛び越し走査のテレビ
ジョン信号の走査位置から走査線間隔の1/4ずれた位
置になる。
【0067】図19の(3)は本発明の実施の形態11
における第一のMIX10bの出力と第二のMIX10
cの出力を受け、奇数フィールドでは第一のMIX10
b出力と第二のMIX10c出力の走査位置から1/2
走査線期間だけ遅らせて出力して、走査周波数が入力信
号の2倍の飛び越し走査の出力テレビジョン信号を生成
する倍速変換器3bの出力を表わす。この図からわかる
ように、奇数フィールドにおいて2走査線にわたって平
均を求めた信号を、第一のMIX10b、第二のMIX
10cの出力としているため、各出力信号の重心の位置
が、それぞれの走査位置に一致している。これは図20
に示すように、実施の形態7乃至実施の形態10におい
ては偶数フィールドも、奇数フィールドも同じフィルタ
リングをした信号を飛び越し走査テレビジョン信号とし
て表示するとき、図19の(1)に示すように斜め高域
成分が滑らかに補間できないのに対して、実施の形態1
1は奇数フィールドにおいて2走査線にわたる平均を求
め、各出力信号の重心の位置をそれぞれの走査位置に一
致させているため、図19の(2)に示すように、斜め
高域成分の信号にも関わらず、滑らかに補間することが
できる。
【0068】実施の形態12.本発明の実施の形態12
は、実施の形態7乃至実施の形態10における第一のM
IX10bと第二のMIX10cに関する発明である。
上記第一のMIX10bと第二のMIX10cの動作を
図21を参照にして説明する。
【0069】図21の(1)は図12、図14、図1
6、図17における第一のMIX10bの出力である第
一の動き適応補間信号122を○で、第二のMIX10
cの出力である第二の動き適応補間信号123をくろま
るで表わし、偶数フィールドを2n、奇数フィールドを
2n−1とする。また、他の実施の形態と同様に、A、
B、C、D、E・・・は入力テレビジョン信号の実走査
線を表わし、a、b、c、d、e・・・はフィルタリン
グによって補間された走査線を表わす。
【0070】図21の(2)は本発明の実施の形態12
における第一のMIX10bの出力と第二のMIX10
cの出力を表わす。まず、偶数フィールドにおける、第
一のMIX10bの動作を説明する。実施の形態7乃至
実施の形態10における第一のMIX10bの出力信号
は入力テレビジョン信号の実走査線をそのまま出力した
信号であり、その走査位置は、例えば図21の(1)に
おける実走査線Bのように、入力テレビジョン信号の走
査位値に一致する。しかしながら、実施の形態12は、
図21の(1)における実走査線Bと補間走査線bを
3:1の割合で混合し、その信号を第一のMIX10b
の出力信号とする。つまり、入力テレビジョン信号の走
査位置に一致する実走査線Bと、走査線間隔の1/2ず
れた位置に重心が存在する補間走査線bを3:1の割合
で混合することで、第一のMIX10bの出力信号の重
心は入力テレビジョン信号の走査位置より、1/8ずれ
た位置に存在することになる。よって、偶数フィールド
における第一のMIX10bの出力信号は、入力信号で
ある飛び越し走査のテレビジョン信号の走査位置から走
査線間隔の1/8ずれた位置になる。また、同じく偶数
フィールドにおける、第二のMIX10cの動作を説明
すると、実施の形態7乃至実施の形態10における第二
のMIX10cの出力信号は、例えば図21の(1)に
おける補間走査線bのように、入力信号である飛び越し
走査のテレビジョン信号である実走査線Bの走査位置か
ら走査線間隔の1/2ずれた位置に存在する。実施の形
態12は、図21の(1)における補間走査線bと実走
査線Cを3:1の割合で混合し、その信号を第二のMI
X10cの出力信号とする。つまり、実走査線Bに対し
て走査線間隔の1/2ずれた位置に重心が存在する補間
走査線bと、実走査線Bに対して1走査線間隔ずれた実
走査線Cとを3:1の割合で混合することで、第二のM
IX10cの出力信号の重心は入力テレビジョン信号の
走査位置より、5/8ずれた位置に存在することにな
る。
【0071】次に、奇数フィールドにおける、第一のM
IX10bの動作を説明する。実施の形態7乃至実施の
形態10における第一のMIX10bの出力信号は、例
えば図21の(1)における補間走査線eのように、入
力信号である飛び越し走査のテレビジョン信号である実
走査線Eの走査位置から走査線間隔の1/2ずれた位置
に存在する。しかしながら、実施の形態12は、図21
の(1)における補間走査線eと実走査線Fを1:3の
割合で混合し、その信号を第一のMIX10bの出力信
号とする。つまり、実走査線Eに対して走査線間隔の1
/2ずれた位置に重心が存在する補間走査線eと実走査
線Eに対して1走査線間隔ずれた実走査線Fとを1:3
の割合で混合することで、第一のMIX10bの出力信
号の重心は入力テレビジョン信号の走査位置より7/8
ずれた位置に存在することになる。よって、奇数フィー
ルドにおける第一のMIX10bの出力信号は、入力信
号である飛び越し走査のテレビジョン信号の走査位置か
ら走査線間隔の7/8ずれた位置になる。また、同じく
奇数フィールドにおける、第二のMIX10cの動作を
説明すると、実施の形態7乃至実施の形態10における
第二のMIX10cの出力信号は、例えば図21の
(1)における補間走査線Fのように、入力テレビジョ
ン信号の走査位置に一致する。実施の形態12は、図2
1の(1)における実走査線Fと補間走査線fを1:3
の割合で混合し、その信号を第二のMIX10cの出力
信号とする。つまり、入力テレビジョン信号の走査位置
に一致する実走査線Fと、走査線間隔の1/2ずれた位
置に重心が存在する補間走査線fを1:3の割合で混合
することで、第二のMIX10cの出力信号の重心は入
力テレビジョン信号の走査位置より、3/8ずれた位置
に存在することになる。
【0072】図21の(3)は本発明の実施の形態12
における第一のMIX10bの出力と第二のMIX10
cの出力を受け、偶数フィールドでは第一のMIX10
b出力と第二のMIX10c出力の走査位置から1/8
走査線期間だけ遅らせて出力し、奇数フィールドでは第
一のMIX10b出力と第二のMIX10c出力の走査
位置から5/8走査線期間だけ遅らせて出力して、走査
周波数が入力信号の2倍の飛び越し走査の出力テレビジ
ョン信号を生成する倍速変換器3bの出力を表わす。こ
の図からわかるように、偶数フィールドにおいて2走査
線を3:1の割合で混合した信号を、また、奇数フィー
ルドにおいて2走査線を1:3の割合で混合した信号を
第一のMIX10b、第二のMIX10cの出力として
いるため、本発明の実施例11と同様に、各出力信号の
重心の位置が、それぞれの走査位置に一致している。こ
れは、斜め高域成分の信号を滑らかに補間することがで
きるとともに、偶数フィールドも奇数フィールドも同様
の混合処理をして出力するため、各フィールドの処理が
異なることによるフィールド間のフリッカーの増加を防
ぐことができる。
【0073】実施の形態13.図22は本発明の実施の
形態13を示すブロック図であり、入力端子1と、フィ
ールド遅延回路5a、5bと、静止画用補間フィルタ7
bと、動画用三次元補間フィルタ11aと、動き検出器
9bと、垂直エッジ検出器12と、重み係数演算器13
と、MIX(混合器)10aと、倍速変換器3aと、出
力端子2とを備え、これらは図示のように接続されてい
る。
【0074】図22では図8と同様に、入力端子1に入
力された飛び越し走査の信号を入力テレビジョン信号1
01、それをフィールド遅延、フレーム遅延した信号を
それぞれ1フィールド遅延信号102、1フレーム遅延
信号103とする。静止画用補間フィルタ7bは入力テ
レビジョン信号101と1フィールド遅延信号102を
入力し、静止画補間信号111を出力する。同様に動画
用三次元補間フィルタ11aは入力テレビジョン信号1
01と1フィールド遅延信号102を入力し、動画補間
信号114を出力する。動き検出器9bは入力テレビジ
ョン信号101と1フレーム遅延信号103より動き信
号113を出力する。垂直エッジ検出器12は入力テレ
ビジョン信号101と1フィールド遅延信号102を入
力し、垂直エッジ信号130を出力する。また、重み係
数演算器13は動き信号113と垂直エッジ信号130
を入力し、動き係数131を出力する。MIX10aは
静止画補間信号111と動画補間信号114とを動き係
数131に応じて適応的に混合し、補間走査線信号11
0を出力する。倍速変換器3aは入力テレビジョン信号
101と補間走査線信号110とを倍速に変換し倍速信
号106を生成して、出力端子2から出力する。動画用
三次元補間フィルタ11aの具体的な例は図9に示すも
のと同様である。また、重み係数演算器13による動き
係数131の演算は、動き信号113と垂直エッジ信号
130の加算、乗算またはそれらの組み合わせと特定の
値でクリップするなどの演算による非線形演算によるも
のでもよい。
【0075】実施の形態14.図23は本発明の実施の
形態14を示すブロック図であり、入力端子1と、フィ
ールド遅延回路5a、5bと、静止画用補間フィルタ7
e、7fと、動画用三次元補間フィルタ11b、11c
と、動き検出器9bと、垂直エッジ検出器12と、重み
係数演算器13と、MIX(混合器)10b、10c
と、倍速変換器3bと、出力端子2とを備え、これらは
図示のように接続されている。
【0076】図23では図17と同様に、入力端子1に
入力された飛び越し走査の信号を入力テレビジョン信号
101、それをフィールド遅延、フレーム遅延した信号
をそれぞれ1フィールド遅延信号102、1フレーム遅
延信号103とする。静止画用補間フィルタ7eは入力
テレビジョン信号101と1フィールド遅延信号102
を入力し、第1の静止画補間信号124を出力する。同
様に動画用三次元補間フィルタ11bは入力テレビジョ
ン信号101と1フィールド遅延信号102を入力し、
第1の動画補間信号128を出力する。静止画用補間フ
ィルタ7fは入力テレビジョン信号101と1フィール
ド遅延信号102を入力し、第2の静止画補間信号12
6を出力する。同様に動画用三次元補間フィルタ11c
は入力テレビジョン信号101と1フィールド遅延信号
102を入力し、第2の動画補間信号129を出力す
る。動き検出器9bは入力テレビジョン信号101と1
フレーム遅延信号103より動き信号113を出力す
る。垂直エッジ検出器12は入力テレビジョン信号10
1と1フィールド遅延信号102を入力し、垂直エッジ
信号130を出力する。また、重み係数演算器13は動
き信号113と垂直エッジ信号130を入力し、動き係
数131を出力する。MIX10bは第1の静止画補間
信号124と第1の動画補間信号128とを動き係数1
31に応じて適応的に混合し、第1の補間走査線信号1
22を出力する。MIX10cは第2の静止画補間信号
126と第2の動画補間信号129とを動き係数131
に応じて適応的に混合し、第2の補間走査線信号123
を出力する。倍速変換器3bは第1の補間走査線信号1
22と第2の補間走査線信号123とを倍速に変換し倍
速信号117を生成して、出力端子2から出力する。動
画用三次元補間フィルタ11b,11cの具体的な例は
図9に示すものと同様である。また、重み係数演算器1
3による動き係数131の演算は、動き信号113と垂
直エッジ信号130の加算、乗算またはそれらの組み合
わせと特定の値でクリップするなどの演算による非線形
演算によるものでもよい。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載の信号変換装置によれば、
飛び越し走査の入力テレビジョン信号が静止画、動画に
関わらず、フィールド遅延手段出力および入力テレビジ
ョン信号を用いたフィルタにより補間走査線を生成する
ため、動き適応処理による画質劣化がない順次走査のテ
レビジョン信号を得ることができる。
【0078】請求項2記載の信号変換装置によれば、静
止画用補間フィルタおよび動画用補間フィルタとも、入
力テレビジョン信号、フィールド遅延手段出力およびフ
レーム遅延手段出力を用いたフィルタにより構成され、
動き検出器出力によって適応的に切り替えることにより
補間走査線を生成するため、静止画のときは解像度の高
い画像を得ながらも、動き検出器の誤検出や微少な動き
による画質劣化の少ない順次走査のテレビジョン信号を
得ることができる。
【0079】請求項3記載の信号変換装置によれば、静
止画用補間フィルタおよび動画用補間フィルタとも、入
力テレビジョン信号およびフィールド遅延手段出力を用
いたフィルタにより構成され、動き検出器出力によって
適応的に切り替えることにより補間走査線を生成するた
め、簡単な構成により、静止画のときは解像度の高い画
像を得ながらも、動き検出器の誤検出や微少な動きによ
る画質劣化の少ない順次走査のテレビジョン信号を得る
ことができる。
【0080】請求項4記載の信号変換装置によれば、静
止画用補間フィルタおよび動画用補間フィルタとも、入
力テレビジョン信号およびフィールド遅延手段出力を用
いたフィルタにより構成され、1フレーム差分のみによ
る動き検出器出力によって適応的に切り替えることによ
り補間走査線を生成するため、より簡単な構成により、
静止画のときは解像度の高い画像を得ながらも、動き検
出器の誤検出や微少な動きによる画質劣化の少ない順次
走査のテレビジヨン信号を得ることができる。
【0081】請求項5記載の信号変換装置によれば、静
止画用補間フィルタおよび動画用補間フィルタとも、入
力テレビジョン信号およびフィールド遅延手段出力を用
いたフィルタにより構成され、かつ動画用補間フィルタ
は補間信号の水平方向、垂直方向および時間方向の周辺
画素を用いたフィルタリングを行い、1フレーム差分の
みによる動き検出器出力によって適応的に切り替えるこ
とにより補間走査線を生成するため、より簡単な構成に
より、静止画のときは解像度の高い画像を得て、動画の
ときは斜め線が滑らかな補間による画像を得ながらも、
動き検出器の誤検出や微少な動きによる画質劣化の少な
い順次走査のテレビジョン信号を得ることができる。
【0082】請求項6記載の信号変換装置によれば、飛
び越し走査の入力テレビジョン信号が静止画、動画に関
わらず、入力テレビジョン信号、フィールド遅延手段お
よびフレーム遅延手段を用いたフィルタにより第一の補
間フィルタおよび第二の補間フィルタを構成するため、
動き適応処理による画質劣化がない、入力テレビジョン
信号より走査周波数の高い飛び越し走査のテレビジョン
信号を得ることができる。
【0083】請求項7記載の信号変換装置によれば、第
一の静止画用補間フィルタ、第一の動画用補間フィル
タ、第二の静止画用補間フィルタ、および第二の動画用
補間フィルタとも、入力テレビジョン信号、フィールド
遅延手段出力およびフレーム遅延手段出力を用いたフィ
ルタにより構成され、動き検出器出力によって適応的に
切り替えることにより第一の補間走査線および第二の補
間走査線を生成するため、静止画のときは解像度の高い
画像を得ながらも、動き検出器の誤検出や微少な動きに
よる画質劣化の少ない、入力テレビジョン信号より走査
周波数の高い飛び越し走査のテレビジョン信号を得るこ
とができる。
【0084】請求項8記載の信号変換装置によれば、第
一の静止画用補間フィルタ、第一の動画用補間フィル
タ、第二の静止画用補間フィルタ、および第二の動画用
補間フィルタとも、入力テレビジョン信号およびフィー
ルド遅延手段出力を用いたフィルタにより構成され、動
き検出器出力によって適応的に切り替えることにより第
一の補間走査線および第二の補間走査線を生成するた
め、簡単な構成により、静止画のときは解像度の高い画
像を得ながらも、動き検出器の誤検出や微少な動きによ
る画質劣化の少ない、入力テレビジョン信号より走査周
波数の高い飛び越し走査のテレビジョン信号を得ること
ができる。
【0085】請求項9記載の信号変換装置によれば、第
一の静止画用補間フィルタ、第一の動画用補間フィル
タ、第二の静止画用補間フィルタおよび第二の動画用補
間フィルタとも、入力テレビジョン信号およびフィール
ド遅延手段出力を用いたフィルタにより構成され、1フ
レーム差分のみによる動き検出器出力によって適応的に
切り替えることにより第一の補間走査線および第二の補
間走査線を生成するため、より簡単な構成により、静止
画のときは解像度の高い画像を得ながらも、動き検出器
の誤検出や微少な動きによる画質劣化の少ない、入力テ
レビジョン信号より走査周波数の高い飛び越し走査のテ
レビジョン信号を得ることができる。
【0086】請求項10記載の信号変換装置によれば、
第一の静止画用補間フィルタ、第一の動画用補間フィル
タ、第二の静止画用補間フィルタおよび第二の動画用補
間フィルタとも、入力テレビジョン信号およびフィール
ド遅延手段出力を用いたフィルタにより構成され、かつ
第一の動画用補間フィルタおよび第二の動画用補間フィ
ルタは補間信号の水平方向、垂直方向および時間方向の
周辺画素を用いたフィルタリングを行い、1フレーム差
分のみによる動き検出器出力によって適応的に切り替え
ることにより第一の補間走査線および第二の補間走査線
を生成するため、より簡単な構成により、静止画のとき
は解像度の高い画像を得て、動画のときは斜め線が滑ら
かな補間による画像を得ながらも、動き検出器の誤検出
や微少な動きによる画質劣化の少ない、入力テレビジョ
ン信号より走査周波数の高い飛び越し走査のテレビジョ
ン信号を得ることができる。
【0087】請求項11記載の信号変換装置によれば、
請求項7乃至請求項10の信号変換装置において偶数フ
ィールドまたは奇数フィールドでは、第一の混合手段出
力の垂直位置が入力テレビジョン信号の走査位置に一致
し、第二の混合手段出力の垂直位置が入力テレビジョン
信号の垂直位置から走査線間隔の1/2ずれた位置であ
り、他方のフィールドでは、第一の混合手段出力の垂直
位置が入力テレビジョン信号の走査位置から走査線間隔
の3/4ずれた位置であり、第二の混合手段出力の垂直
位置が入力テレビジョン信号の走査位置から走査線間隔
の1/4ずれた位置であることにより、垂直解像度の高
い、入力テレビジョン信号より走査周波数の高い飛び越
し走査のテレビジョン信号を得ることができる。
【0088】請求項12記載の信号変換装置によれば、
請求項7乃至請求項10の信号変換装置において偶数フ
ィールドまたは奇数フィールドでは、第一の混合手段出
力の垂直位置が入力テレビジョン信号の走査位置から走
査線間隔の1/8ずれた位置であり、第二の混合手段出
力の垂直位置が入力テレビジョン信号の垂直位置から走
査線間隔の5/8ずれた位置であり、他方のフィールド
では、第一の混合手段出力の垂直位置が入力テレビジョ
ン信号の走査位置から走査線間隔の7/8ずれた位置で
あり、第二の混合手段出力の垂直位置が入力テレビジョ
ン信号の走査位置から走査線間隔の3/8ずれた位置で
あることにより、ラインフリッカが少なく、かつ垂直解
像度の高い、入力テレビジョン信号より走査周波数の高
い飛び越し走査のテレビジョン信号を得ることができ
る。
【0089】請求項13記載の信号変換装置によれば、
請求項2乃至請求項5の信号変換装置において、入力テ
レビジョン信号およびフィールド遅延手段出力を受け、
画像の垂直高域成分を抽出する垂直エッジ検出手段と、
動き検出手段出力と垂直エッジ検出手段出力との演算を
行う重み係数演算手段とを設けることにより、静止画の
ときは解像度の高い画像を得ながらも、動き検出器の誤
検出や微少な動きによる画質劣化の少ない順次走査のテ
レビジョン信号を得ることができる。
【0090】請求項14記載の信号変換装置によれば、
請求項7乃至請求項12の信号変換装置において、入力
テレビジョン信号およびフィールド遅延手段出力を受
け、画像の垂直高域成分を抽出する垂直エッジ検出手段
と、動き検出手段出力と垂直エッジ検出手段出力との演
算を行う重み係数演算手段とを設けることにより、静止
画のときは解像度の高い画像を得ながらも、動き検出器
の誤検出や微少な動きによる画質劣化の少ない、入力テ
レビジョン信号より走査周波数の高い飛び越し走査のテ
レビジョン信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る信号変換装置
を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の補間フィルタの例
を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る信号変換装置
を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の静止画用補間フィ
ルタと動画用補間フィルタの例を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る信号変換装置
を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態3の静止画用補間フィ
ルタと動画用補間フィルタの例を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る信号変換装置
を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態5に係る信号変換装置
を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態5の動画用補間フィル
タの例を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態6に係る信号変換装
置を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態6の第一の補間フィ
ルタと第二の補間フィルタの例を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態7に係る信号変換装
置を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態7の第一および第二
の静止画用補間フィルタ、第一および第二の動画用補間
フィルタの例を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態8に係る信号変換装
置を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態8の第一および第二
の静止画用補間フィルタ、第一および第二の動画用補間
フィルタの例を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態9に係る信号変換装
置を示すブロック図である。
【図17】 この発明の実施の形態10に係る信号変換
装置を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態10の第一および第
二の動画用三次元補間フィルタの例を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態11の入力テレビジ
ョン信号と、生成される走査周波数の高い飛び越し走査
信号との走査線の垂直位置の関係を表わす図である。
【図20】 この発明の実施の形態11に係る走査周波
数の高い飛び越し走査信号を生成する特徴を表わす図で
ある。
【図21】 この発明の実施の形態12の入力テレビジ
ョン信号と、生成される走査周波数の高い飛び越し走査
信号との走査線の垂直位置の関係を表わす図である。
【図22】 この発明の実施の形態13に係る信号変換
装置を示すブロック図である。
【図23】 この発明の実施の形態14に係る信号変換
装置を示すブロック図である。
【図24】 従来の信号変換装置を示すブロック図であ
る。
【図25】 従来の信号変換装置における静止画用フィ
ールド間補間フィルタのフィルタリングに関する詳細図
である。
【図26】 従来の信号変換装置における動画用フィー
ルド内補間フィルタのフィルタリングに関する詳細図で
ある。
【符号の説明】
1 入力端子、2 出力端子、3a、3b、3c 倍速
変換器、4a、4b、4c 補間フィルタ、5a、5b
フィールド遅延回路、6 フレーム遅延回路、7a、
7b、7c、7d、7e、7f 静止画用補間フィル
タ、8a、8b、8c、8d、8e、8f 動画用補間
フィルタ、9a、9b 動き検出器、10a、10b、
10c MIX(混合器)、11a、11b、11c
動画用三次元補間フィルタ、12 垂直エッジ検出器、
13 重み係数演算器、14 静止画用フィールド間補
間フィルタ、15 動画用フィールド内補間フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 典之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 花井 昌章 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 朝本 洋一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を
    フィールド遅延するフィールド遅延手段と、上記フィー
    ルド遅延手段出力および入力テレビジョン信号を受け、
    補間信号を生成する補間フィルタ手段と、上記補間フィ
    ルタ手段出力および入力テレビジョン信号を受け、順次
    走査のテレビジョン信号を生成する倍速変換手段とを備
    えたことを特徴とする信号変換装置。
  2. 【請求項2】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を
    フィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、上記
    第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延する
    第二のフィールド遅延手段と、上記第二のフィールド遅
    延手段の出力をフレーム遅延するフレーム遅延手段と、
    上記第一、第二のフィールド遅延手段出力と入力テレビ
    ジョン信号を受け、静止画に適した補間信号を生成する
    静止画用補間フィルタ手段と、同じく上記第一、第二の
    フィールド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受
    け、動画に適した補間信号を生成する動画用補間フィル
    タ手段と、上記入力テレビジョン信号、第二のフィール
    ド遅延手段出力、およびフレーム遅延手段出力を受け、
    画像の動きを局所的に検出する動き検出手段と、上記動
    き検出手段出力によって、上記静止画用補間フィルタ手
    段出力と動画用補間フィルタ手段出力とを混合する混合
    手段と、上記混合手段出力および第一のフィールド遅延
    手段出力を受け、順次走査のテレビジョン信号を生成す
    る倍速変換手段とを備えたことを特徴とする信号変換装
    置。
  3. 【請求項3】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を
    フィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、上記
    第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延する
    第二のフィールド遅延手段と、上記第二のフィールド遅
    延手段の出力をフレーム遅延するフレーム遅延手段と、
    上記第一のフィールド遅延手段出力と入力テレビジョン
    信号を受け、静止画に適した補間信号を生成する静止画
    用補間フィルタ手段と、同じく上記第一のフィールド遅
    延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、動画に通し
    た補間信号を生成する動画用補間フィルタ手段と、上記
    入力テレビジョン信号、第二のフィールド遅延手段出
    力、およびフレーム遅延手段出力を受け、画像の動きを
    局所的に検出する動き検出手段と、上記動き検出手段出
    力によって、上記静止画用補間フィルタ手段出力と動画
    用補間フィルタ手段出力とを混合する混合手段と、上記
    混合手段出力および入力テレビジョン信号を受け、順次
    走査のテレビジョン信号を生成する倍速変換手段とを備
    えたことを特徴とする信号変換装置。
  4. 【請求項4】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を
    フィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、上記
    第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延する
    第二のフィールド遅延手段と、上記第一のフィールド遅
    延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静止画に適
    した補間信号を生成する静止画用補間フィルタ手段と、
    同じく上記第一のフィールド遅延手段出力と入力テレビ
    ジョン信号を受け、動画に適した補間信号を生成する動
    画用補間フィルタ手段と、上記入力テレビジョン信号お
    よび第二のフィールド遅延手段出力を受け、画像の動き
    を局所的に検出する動き検出手段と、上記動き検出手段
    出力によって、上記静止画用補間フィルタ手段出力と動
    画用補間フィルタ手段出力とを混合する混合手段と、上
    記混合手段出力および入力テレビジョン信号を受け、順
    次走査のテレビジョン信号を生成する倍速変換手段とを
    備えたことを特徴とする信号変換装置。
  5. 【請求項5】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を
    フィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、上記
    第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延する
    第二のフィールド遅延手段と、上記第一のフィールド遅
    延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静止画に適
    した補間信号を生成する静止画用補間フィルタ手段と、
    同じく上記第一のフィールド遅延手段出力と入力テレビ
    ジョン信号を受け、動画に適した補間信号を生成する動
    画用三次元補間フィルタ手段と、上記入力テレビジョン
    信号および第二のフィールド遅延手段出力を受け、画像
    の動きを局所的に検出する動き検出手段と、上記動き検
    出手段出力によって、上記静止画用補間フィルタ手段出
    力と動画用三次元補間フィルタ手段出力とを混合する混
    合手段と、上記混合手段出力および入力テレビジョン信
    号を受け、順次走査のテレビジョン信号を生成する倍速
    変換手段とを備えたことを特徴とする信号変換装置。
  6. 【請求項6】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を
    フィールド遅延するフィールド遅延手段と、上記フィー
    ルド遅延手段出力および入力テレビジョン信号を受け、
    補間信号を生成する第一の補間フィルタ手段と、同じく
    上記フィールド遅延手段出力および入力テレビジョン信
    号を受け、補間信号を生成する第二の補間フィルタ手段
    と、上記第一の補間フィルタ手段出力と第二の補間フィ
    ルタ手段出力を受け、上記入力テレビジョン信号より走
    査周波数の高い飛び越し走査のテレビジョン信号を生成
    する倍速変換手段とを備えたことを特徴とする信号変換
    装置。
  7. 【請求項7】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を
    フィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、上記
    第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延する
    第二のフィールド遅延手段と、上記第二のフィールド遅
    延手段の出力をフレーム遅延するフレーム遅延手段と、
    上記第一、第二のフィールド遅延手段出力と入力テレビ
    ジョン信号を受け、静止画に適した補間信号を生成する
    第一の静止画用補間フィルタ手段と、同じく上記第一、
    第二のフィールド遅延手段出力と入力テレビジョン信号
    を受け、動画に適した補間信号を生成する第一の動画用
    補間フィルタ手段と、上記第一、第二のフィールド遅延
    手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静止画に適し
    た補間信号を生成する第二の静止画用補間フィルタ手段
    と、同じく上記第一、第二のフィールド遅延手段出力と
    入力テレビジョン信号を受け、動画に適した補間信号を
    生成する第二の動画用補間フィルタ手段と、上記入力テ
    レビジョン信号、第二のフィールド遅延手段出力、およ
    びフレーム遅延手段出力を受け、画像の動きを局所的に
    検出する動き検用手段と、上記動き検出手段出力によっ
    て、上記第一の静止画用補間フィルタ手段出力と上記第
    一の動画用補間フィルタ手段出力とを混合する第一の混
    合手段と、上記動き検出手段出力によって、上記第二の
    静止画用補間フィルタ手段出力と上記第二の動画用補間
    フィルタ手段出力とを混合する第二の混合手段と、上記
    第一の混合手段および第二の混合手段出力を受け、上記
    入力テレビジョン信号より走査周波数の高い飛び越し走
    査のテレビジョン信号を生成する倍速変換手段とを備え
    たことを特徴とする信号変換装置。
  8. 【請求項8】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を
    フィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、上記
    第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延する
    第二のフィールド遅延手段と、上記第二のフィールド遅
    延手段の出力をフレーム遅延するフレーム遅延手段と、
    上記第一のフィールド遅延手段出力と入力テレビジョン
    信号を受け、静止画に適した補間信号を生成する第一の
    静止画用補間フィルタ手段と、同じく上記第一のフィー
    ルド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、動画
    に適した補間信号を生成する第一の動画用補間フィルタ
    手段と、上記第一のフィールド遅延手段出力と入力テレ
    ビジョン信号を受け、静止画に適した補間信号を生成す
    る第二の静止画用補間フィルタ手段と、同じく上記第一
    のフィールド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受
    け、動画に適した補間信号を生成する第二の動画用補間
    フィルタ手段と、上記入力テレビジョン信号、第二のフ
    ィールド遅延手段出力、およびフレーム遅延手段出力を
    受け、画像の動きを局所的に検出する動き検出手段と、
    上記動き検出手段出力によって、上記第一の静止画用補
    間フィルタ手段出力と上記第一の動画用補間フィルタ手
    段出力とを混合する第一の混合手段と、上記動き検出手
    段出力によって、上記第二の静止画用補間フィルタ手段
    出力と上記第一の動画用補間フィルタ手段出力とを混合
    する第二の混合手段と、上記第一の混合手段および第二
    の混合手段出力を受け、上記入力テレビジョン信号より
    走査周波数の高い飛び越し走査のテレビジョン信号を生
    成する倍速変換手段とを備えたことを特徴とする信号変
    換装置。
  9. 【請求項9】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号を
    フィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、上記
    第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延する
    第二のフィールド遅延手段と、上記第一のフィールド遅
    延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静止画に適
    した補間信号を生成する第一の静止画用補間フィルタ手
    段と、同じく上記第一のフィールド遅延手段出力と入力
    テレビジョン信号を受け、動画に適した補間信号を生成
    する第一の動画用補間フィルタ手段と、上記第一のフィ
    ールド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静
    止画に適した補間信号を生成する第二の静止画用補間フ
    ィルタ手段と、同じく上記第一のフィールド遅延手段出
    力と入力テレビジョン信号を受け、動画に適した補間信
    号を生成する第二の動画用補間フィルタ手段と、上記入
    力テレビジョン信号および第二のフィールド遅延手段出
    力を受け、画像の動きを局所的に検出する動き検出手段
    と、上記動き検出手段出力によって、上記第一の静止画
    用補間フィルタ手段出力と上記第一の動画用補間フィル
    タ手段出力とを混合する第一の混合手段と、上記動き検
    出手段出力によって、上記第二の静止画用補間フィルタ
    手段出力と上記第二の動画用補間フィルタ手段出力とを
    混合する第二の混合手段と、上記第一の混合手段および
    第二の混合手段出力を受け、上記入力テレビジョン信号
    より走査周波数の高い飛び越し走査のテレビジョン信号
    を生成する倍速変換手段とを備えたことを特徴とする信
    号変換装置。
  10. 【請求項10】 飛び越し走査の入力テレビジョン信号
    をフィールド遅延する第一のフィールド遅延手段と、上
    記第一のフィールド遅延手段の出力をフィールド遅延す
    る第二のフィールド遅延手段と、上記第一のフィールド
    遅延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、静止画に
    適した補間信号を生成する第一の静止画用補間フィルタ
    手段と、同じく上記第一のフィールド遅延手段出力と入
    力テレビジョン信号を受け、動画に適した補間信号を生
    成する第一の動画用三次元補間フィルタ手段と、上記第
    一のフィールド遅延手段出力と入力テレビジョン信号を
    受け、静止画に適した補間信号を生成する第二の静止画
    用補間フィルタ手段と、同じく上記第一のフィールド遅
    延手段出力と入力テレビジョン信号を受け、動画に適し
    た補間信号を生成する第二の動画用三次元補間フィルタ
    手段と、上記入力テレビジョン信号および第二のフィー
    ルド遅延手段出力を受け、画像の動きを局所的に検出す
    る動き検出手段と、上記動き検出手段出力によって、上
    記第一の静止画用補間フィルタ手段出力と上記第一の動
    画用三次元補間フィルタ手段出力とを混合する第一の混
    合手段と、上記動き検出手段出力によって、上記第二の
    静止画用補間フィルタ手段出力と上記第二の動画用三次
    元補間フィルタ手段出力とを混合する第二の混合手段
    と、上記第一の混合手段および第二の混合手段出力を受
    け、上記入力テレビジョン信号より走査周波数の高い飛
    び越し走査のテレビジョン信号を生成する倍速変換手段
    とを備えたことを特徴とする信号変換装置。
  11. 【請求項11】 偶数フィールドまたは奇数フィールド
    のいずれか一方では、第一の混合手段出力の垂直位置
    が、入力信号である飛び越し走査のテレビジョン信号の
    走査位置に一致し、第二の混合手段出力の垂直位置が、
    入力信号である飛び越し走査のテレビジョン信号の走査
    位置から走査線間隔の1/2ずれた位置であり、他方の
    フィールドでは、第一の混合手段出力の垂直位置が、入
    力信号である飛び越し走査のテレビジョン信号の走査位
    置から走査線間隔の3/4ずれた位置であり、第二の混
    合手段出力の垂直位置が、入力信号である飛び越し走査
    のテレビジョン信号の走査位置から走査線間隔の1/4
    ずれた位置であることを特徴とする請求項7乃至請求項
    10のいずれか一項記載の信号変換装置。
  12. 【請求項12】 偶数フィールドまたは奇数フィールド
    のいずれか一方では、第一の混合手段出力の垂直位置
    が、入力信号である飛び越し走査のテレビジョン信号の
    走査位置から走査線間隔の1/8ずれた位置であり、第
    二の混合手段出力の垂直位置が、入力信号である飛び越
    し走査のテレビジョン信号の走査位置から走査線間隔の
    5/8ずれた位置であり、他方のフィールドでは、第一
    の混合手段出力の垂直位置が、入力信号である飛び越し
    走査のテレビジョン信号の走査位置から走査線間隔の7
    /8ずれた位置であり、第二の混合手段出力の垂直位置
    が、入力信号である飛び越し走査のテレビジョン信号の
    走査位置から走査線間隔の3/8ずれた位置であること
    を特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか一項記
    載の信号変換装置。
  13. 【請求項13】 第一のフィールド遅延手段出力と入力
    テレビジョン信号を受け、画像の垂直高域成分を抽出す
    る垂直エッジ検出手段と、動き検出手段出力と上記垂直
    エッジ検出手段出力との演算を行う重み係数演算手段と
    を設け、上記重み係数演算手段出力によって、静止画用
    補間フィルタ手段出力と動画用補間フィルタ手段出力と
    を混合する混合手段を備えたことを特徴とする請求項2
    乃至請求項5のいずれか一項記載の信号変換装置。
  14. 【請求項14】 第一のフィールド遅延手段出力と入力
    テレビジョン信号を受け、画像の垂直高域成分を抽出す
    る垂直エッジ検出手段と、動き検出手段出力と上記垂直
    エッジ検出手段出力との演算を行う重み係数演算手段と
    を設け、上記重み係数演算手段出力によって、第一の静
    止画用補間フィルタ手段出力と第一の動画用補間フィル
    タ手段出力とを混合する第一の混合手段と、上記重み係
    数演算手段出力によって、第二の静止画用補間フィルタ
    手段出力と第二の動画用補間フィルタ手段出力とを混合
    する第二の混合手段とを備えたことを特徴とする請求項
    7乃至請求項12のいずれか一項記載の信号変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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