JP4227800B2 - ワーク矯正型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属部材の形状を矯正する型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属部材は、成形型から離型したり、熱処理を施したりすると形状が歪みやすい。軽量化のために使用することが多くなっている薄肉のアルミダイキャスト部材(例えば、自動車のフロントサイドメンバーに使用される)は特に歪みやすく、その歪みを矯正する技術が強く望まれている。
金属部材の形状を矯正する技術が、例えば「特許文献1」に記載されている。この技術では、上型と下型からなる矯正型によって金属部材を押圧することによって金属部材の形状を矯正する。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−28726号公報(第1−4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
金属部材の場合、矯正型から金属部材を取り出すと、金属部材に残っている弾性によってその形状が変化する。このために、矯正型の矯正空間を金属部材の正規形状にしておいても、金属材料を正規形状に矯正できない。矯正型から取り出した金属部材が弾性によって変化したあとに、正規形状となるように矯正しなければならない。
矯正型内の矯正空間形状を予め決定する実効的な技術が開発されておらず、現在では、試行錯誤を繰り返して矯正空間形状を修正していく。即ち、矯正型に、「削りや肉盛り」等の修正を施してから金属部材を矯正する作業を繰り返し、矯正型から取り出した金属部材が弾性によって変化した後に正規形状となるような矯正空間形状に修正していく。
上述した従来の矯正型では、満足のいく矯正空間形状に修正するまでに、「削りや肉盛り」等の型修正作業と試し矯正作業を多数回繰り返す必要があり、矯正型の修正作業に時間と費用を要する。
【0005】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、短時間に安価に矯正型を修正することができる技術を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用と効果】
請求項1に記載のワーク矯正型は、相互に接近することによってワークの一端側を拘束する第1ダイと第1パンチと、相互に接近することによって第1ダイと第1パンチで一端側が拘束されたワークの他端側を拘束する第2ダイと第2パンチを備えている。さらに、このワーク矯正型は、第2ダイと第2パンチのそれぞれを、第2ダイと第2パンチが相互に接近する方向に交差する面内で移動可能に支持する支持手段と、第2ダイと第2パンチが接近する途中で、第2ダイと第2パンチの前記面内における相互の位置関係を位置決めする第1の位置決め手段と、第2ダイと第2パンチでワークの他端側を拘束した状態で、相互の位置関係が位置決めされた第2ダイと第2パンチの全体を、前記面内において第1ダイと第1パンチのいずれかを基準として位置決めする第2の位置決め手段を備えている。
【0007】
上記の矯正型によると、第1ダイと第1パンチによって一端側が拘束されたワークを基準として第2ダイと第2パンチとのいずれか一方が、移動して位置決めされる。ついで第2ダイと第2パンチの他方が、移動して位置決めされた第2ダイと第2パンチの一方を基準として位置決めされる。このことによって、ワークは第2パンチと第2ダイによって拘束される。このとき、第2パンチと第2ダイはワークを基準に移動することから矯正前のワーク形状が正規形状から大きくずれていてもワークに大きな外力を及ぼすことがない。
第2ダイと第2パンチでワークの他端側を拘束した状態で、第2ダイと第2パンチの全体が移動して第1ダイと第1パンチのいずれかを基準として位置決めされる。このときにワークが矯正される。ワークは、第2パンチと第2ダイに拘束された状態で矯正されるために、矯正時に皺等がよることがない。
この矯正型によると、第2パンチと第2ダイの第1パンチと第1ダイのいずれかに対する位置関係を修正することによって、矯正型の矯正空間形状を変えることができる。満足の行く矯正型の矯正空間形状を得るにあたって、第2パンチと第2ダイの第1パンチと第1ダイのいずれかに対する位置関係を修正するだけですみ、型の矯正面形状を修正する必要がない。
【0008】
請求項1に記載のワーク矯正型において、第1の位置決め手段は、第2ダイと第2パンチ間に設けられたテーパ付きパイロットピンと係合穴を有し、第2の位置決め手段は、第1パンチに対する前記面内の位置関係が拘束されているロアプレートと第2ダイ間に設けられたテーパ付きパイロットピンと係合穴を有することが好ましい(請求項2)。
このように構成されていると、第2ダイと第2パンチ間に設けられているパイロットピンと係合穴によって第2ダイと第2パンチが位置決めされる。
ロアプレートは、第1パンチに対する位置関係が拘束されている。このため、ロアプレートと第2ダイ間に設けられているテーパ付きパイロットピンと係合穴によって、第2ダイと第2パンチの全体が位置決めされる。
【0009】
請求項1または2に記載のワーク矯正型において、第1ダイと第1パンチが接近するとスライドして第1ダイに接近するカムパンチが設けられていることが好ましい(請求項3)。
このように構成されていると、第1ダイに接近するカムパンチによってワークがより拘束される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る形状矯正装置10について、図面を参照しながら説明する。
図1に示されているように、形状矯正装置10は下型20、上型60から構成されている。形状矯正装置10は、上側昇降機構83と下側昇降機構81を備えた汎用のプレス機に取付けられている。図1の上下は、形状矯正装置10の上下に対応している。図1は、上側昇降機構83によって上型60が上昇位置に配置され、下側昇降機構81によって昇降される下型20のカムホルダ24と第2ダイ26が、ロアプレート22上に載置された降下位置に配置されている状態を示している(カムホルダ24、第2ダイ26、ロアプレート22については後述する)。
本形状矯正装置10が矯正するのは、図2に示されている薄肉のアルミダイキャスト製のワーク14である。ワーク14の横断面はコの字状で、長手方向に直角に配置されたリブ14a、14bを備えている。このようなワーク14は、鋳造型から離型するときや熱処理を施すときに歪んでしまうことが多い。
【0011】
図1に示されているように、下型20は、ロアプレート22、ロアプレート上に載置されたカムホルダ24と第2ダイ26、カムホルダ24上に固定されている第1ダイ42等から構成されている。ロアプレート22は、位置が固定されている。
図3に示されているように、ロアプレート22には、上下方向に貫通する12個の貫通穴23が形成されている。図4は、図3のIV−IV線断面図であり、断面視を右方向に90度回転して図示している。図3、図4に示されているように、ロアプレート22上には、2つのホルダ28が固定されており、そのホルダ28の上に2つずつ柱状のカムドライバー29が固定されている。図4に良く示されているように、カムドライバー29の側面には、傾斜面29aが形成されている。
【0012】
図3、図5に示されているように、ロアプレート22に取り付けられるパイロット組立31は、プレート32と、プレート32に固定された2本のパイロットピン33から構成されている。なお、図5は、断面視を右方向に90度回転して図示している。パイロットピン33は、上部にテーパ部33aを有する円柱状に形成されている。プレート32には、上下方向に貫通する12個の取付穴32aが形成されている。
ロアプレート22には、平面形状が矩形の凹部30が形成されている。パイロット組立31は、プレート32の取付穴32aと凹部30の底に複数形成されているピン穴にピン挿入されることにより、ロアプレート22に固定される(ピンとピン穴の図示は省略されている)。ピンを挿入する取付穴32aを選択することにより、ロアプレート22に対するパイロット組立31の配置を調整することができる。
【0013】
図6、図7に示されているように、カムホルダ24には、上下方向に貫通する横断面が略矩形状の4個の貫通穴36が形成されている。カムホルダ24上には、スライド37、38、39、40と第1ダイ42が固定されている。第1ダイ42は、図2に示されているワーク14の左半分の下面側に沿った形状に形成されている。また、第1ダイ42には、ワーク14のリブ14aの形状に対応したスリット42aが形成されている。
図8は、カムホルダ24をロアプレート22上に載置し、さらにカムホルダ24にカムワーカー44、46、カムパンチ47、48、49、50を装着した状態の平面図である。また、図9は、図8のIX−IX線断面図である。図8、図9に示されているように、カムホルダ24の貫通穴36には、カムドライバー29が挿通されている(図9は、断面視を90度右方向に回転して図示している)。カムワーカー44は、スライド38とスライド40との間に装着されている。カムワーカー46は、スライド37とスライド39との間に装着されている。
【0014】
図10、図11に示されているように、カムワーカー44には、傾斜面44aと載置面44bが形成されている(図11は、断面視を90度右方向に回転して図示している)。カムワーカー46(単体の図示は省略している)にも、カムワーカー44と同様な傾斜面46aと載置面46bが形成されている。図9に良く示されているように、カムドライバー29の傾斜面29aと、カムワーカー44、46の傾斜面44a、46aは、面同士で当接している。カムパンチ47、48は、カムワーカー44の載置面44bに載置され、カムパンチ49、50はカムワーカー46の載置面46bに載置される。また、カムワーカー44、カムパンチ47、48、カムワーカー46、カムパンチ49、50は、図示を省略するスプリングによって第1ダイ42から離反する側に付勢されている。
【0015】
図12、図13、図14に示されているように、第2ダイ26は、ベース部26aとダイ部26bを有している。図13に良く示されているように、ベース部26aには、上下方向に貫通した係合穴26c、26d、26e、26fが形成されている。ダイ部26bは、図2に示されているワーク14の右半分の下面側に沿った形状に形成されている。また、ダイ部26bには、ワーク14のリブ14bに対応した形状のスリット26sが形成されている。第2ダイ26は、係合穴26c、26dにパイロット組立31のパイロットピン33が挿通された状態でロアプレート22上に載置される。
なお、係合穴26c、26dにパイロットピン33が挿通された状態の第2ダイ26と、カムホルダ24の第1ダイ42との位置関係は、ワーク14の正規形状とは対応していない。係合穴26c、26dにパイロットピン33が挿通された状態の第2ダイ26は、ワーク14の正規形状よりもさらにワーク14を矯正する方向に偏移した位置(以下、矯正位置と言う)に配置される。
図1に示されているように、下側昇降機構81によって昇降される円柱状のクッションピン15がロアプレート22の貫通穴23に挿通されている。クッションピン15はカムホルダ24と第2ダイ26の下に配置されている。従って、クッションピン15の昇降にともなって、カムホルダ24と第2ダイ26も昇降する。
【0016】
図1、図15に示されているように、上型60は、アッパープレート62、第1パンチ64、アッパーホルダ65、第2パンチ68、ベアホルダ66、71、72等から構成されている。平板状のアッパープレート62は、図示しない押圧機に取付けられている。第1パンチ64は、アッパープレート62に固定されている。第1パンチ64に形成されているパンチ部64aは、図2に示されているワーク14の左半分の上面側に沿った形状に形成されている。
アッパーホルダ65はアッパープレート62に固定されている。L字状に形成されているベアホルダ66、71、72はアッパープレート62に固定されており、その先端部には回転可能なボール73が装着されている。なお、ベアホルダは6個設けられているが、図1、図15においてはベアホルダ66、71、72でそれらを代表している。また、図1ではベアホルダ71、72の図示が省略されており、図15ではベアホルダ66の図示が省略されている。
【0017】
図15に良く示されているように、第2パンチ68にはフランジ68cが形成されている。そして、ベアホルダ66、71、72がボール73を介してフランジ68cを懸吊することにより、第2パンチ68がアッパープレート62に装着される。このように構成されているので、第2パンチ68は、その上面68bとアッパーホルダ65の下面65aとが摺動しながら水平方向に移動することができる。第2パンチ68のパンチ部68aは、図2に示されているワーク14の右半分の上面側に沿った形状に形成されている。第2パンチ68には、第2ダイ26の係合穴26e、26dの位置に対応している下向きに突出した円柱状のパイロットピン75が取り付けられている。パイロットピン75の先端側には、テーパ部75aが設けられている。
【0018】
形状矯正装置10の動作について説明する。
ワーク14の形状を矯正する際には、図16に示されているように、クッションピン15でカムホルダ24と第2ダイ26を上昇位置まで上昇させる。第2ダイ26、その係合穴26c、26dは、ロアプレート22に固定されているパイロットピン33から抜ける。係合穴26c、26dがパイロットピン33から抜けても、第2ダイ26はそのまま真上に上昇する。従って、上昇位置に上昇した第2ダイ26のロアプレート22との水平方向の位置関係は、ロアプレート22上に載置されていたときと変わらない。すなわち、上昇位置に上昇した第2ダイ26は、ロアプレート22に対して矯正位置に配置されている。
【0019】
カムホルダ24と第2ダイ26が上昇位置に配置されている状態で、ワーク14が第1ダイ42と第2ダイ26のダイ部26bにセットされる。このとき、ワーク14のリブ14aは第1ダイ42のスリット42aに差込まれ、リブ14bは第2ダイ26のスリット26sに差込まれる。ワーク14は正規とは異なる形状に歪んでおり、上述したように第2ダイ26は矯正位置に配置されている。したがって、セットされたワーク14は、第1ダイ42とダイ部26bにフィットしない。
【0020】
続いて、上側昇降機構83が作動して上型60が降下する。まず、ワーク14を拘束する動作について説明する。図17は、カムホルダ24が上昇位置に配置され、第1ダイ42と降下した第1パンチ64との間にワーク14が挟み込まれた状態を図示している。上述したように、カムワーカー44、46、カムパンチ47、50はスプリングによって第1ダイ42から離反する方向に付勢されている。従って、カムワーカー44、46は、カムドライバー29の傾斜面29aに案内されてカムパンチ47、50とともに第1ダイ42から離れた位置に配置される。なお、図17では図示されていないが、カムパンチ48、49も第1ダイ42から離れた位置に配置される。
第1パンチ64がワーク14を押圧すると、その力にクッションピン15が負け、カムホルダ24が降下する。カムホルダ24が降下すると、図18に示されているように、カムワーカー44、46がカムドライバー29の傾斜面29aに案内されて第1ダイ42側に移動し、カムパンチ47、48、49、50と第1ダイ42との間にワーク14を挟み込んで押圧する。従って、ワーク14は拘束される。
【0021】
ワーク14を矯正する動作について説明する。なお、この動作は、上述してワーク14を拘束する動作と平行して行われる。
図19は、第2パンチ68が降下している途中の状態を図示している。上述したように、矯正前のワーク14は第2ダイ26のダイ部26bにフィットしない(図19は、ワーク14がダイ部26bにフィットせず、右方向に偏って配置された状態を図示している)。なお、図19および後述する図20の第2パンチ68と第2ダイ26は、第2ダイ26の係合穴26e、26fの軸を含む断面で図示されている。
第2パンチ68と第2ダイ26の水平方向の位置関係がズレていても、第2パンチ68が降下すると、パイロットピン75のテーパ部75aが第2ダイ26の係合穴26e、26fに係合する。パイロットピン75が係合穴26e、26fに係合した状態で、第2パンチ68がさらに降下すると、第2パンチ68は係合穴26e、26fに案内されて第2ダイ26と対応する位置まで移動する。そして、図20に示されているように、第2パンチ68と第2ダイ26がワーク14を挟み込む。
【0022】
上述したように、上昇した第2ダイ26は矯正位置に配置されている。このため、第2パンチ68と第2ダイ26がワーク14を挟み込む過程で、第2ダイ26は歪んでいるワーク14によって案内され、水平方向に移動する。図20は、このようにして、第2ダイ26が図19に示されているよりも右方向に移動した状態を図示している。なお、第2ダイ26が水平方向に移動するときには、第2ダイ26の下面とクッションピン15の上面が摺動する。
【0023】
第2パンチ68と第2ダイ26がさらに降下すると、図21に示されているように、第2ダイ26の係合穴26c、26dがパイロットピン33のテーパ部33aに係合する。なお、図21および後述する図22の第2パンチ68と第2ダイ26は、第2ダイ26の係合穴26c、26dの軸を含む断面で図示されている。係合穴26c、26dがテーパ部33aに係合すると、第2パンチ68と第2ダイ26は、パイロットピン33に案内されながら、図22に示されているように、図21よりも左方向に移動した矯正位置まで移動し、ロアプレート22上に載置される。ワーク14を挟み込んでいる第2パンチ68と第2ダイ26が矯正位置まで移動すると、歪んでいたワーク14の形状が矯正される。
【0024】
本実施形態の形状矯正装置10は、ロアプレート22に固定されているパイロットピン33と、第2ダイ26の係合穴26c、26dとの位置関係を調整するだけで、容易にワーク14の形状の矯正量を調整することができる。
【0025】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
従って、例えば、下記に記載するように構成することもできる。
【0026】
(1)形状矯正装置が矯正するのは、水平方向に限られない。第2ダイと第1ダイの位置関係を調整して、ワークの高さ方向の歪みや、ワークの捻れ歪みを矯正することもできる。
(2)第2パンチと第2ダイを2組以上設けることもできる。このように構成すると、ワークを矯正する自由度が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る形状矯正装置の側面図。
【図2】実施形態に係るワークの斜視図。
【図3】実施形態に係るロアプレートの平面図。
【図4】図4のIV−IV線断面図。
【図5】図4のV−V線断面図。
【図6】実施形態に係るカムホルダの平面図。
【図7】図6のVII−VII線矢視図。
【図8】実施形態に係るカムホルダ等が、ロアプレートに載置された状態の平面図。
【図9】図8のIX−IX線断面図。
【図10】実施形態に係るカムワーカーの平面図。
【図11】図10のXI−XI線断面図。
【図12】実施形態に係る第2ダイの側面図。
【図13】実施形態に係る第2ダイの平面図。
【図14】図12のXIV−XIV線断面図。
【図15】図1のXV−XV線断面図。
【図16】実施形態に係るカムホルダと第2ダイが上昇位置に配置された状態の形状矯正装置の側面図。
【図17】実施形態に係るカムホルダが上昇位置に配置され、第1パンチが降下してワークを挟み込んだ状態の断面図。
【図18】実施形態に係るカムホルダが降下位置に配置され、第1パンチが降下してワークを拘束した状態の断面図。
【図19】実施形態に係る第2ダイが上昇位置に配置され、第2パンチが降下しつつある状態の断面図。
【図20】実施形態に係る第2ダイが上昇位置に配置され、その第2ダイと第2パンチとの間にワークが挟み込まれた状態の断面図。
【図21】実施形態に係る第2ダイと第2パンチがワークを挟み込みながら共に降下している状態の断面図。
【図22】実施形態に係る第2ダイと第2パンチが降下して矯正位置に配置された状態の断面図。
【符号の説明】
10:形状矯正装置
14:ワーク、
14a、14b:リブ
15:クッションピン
20:下型
22:ロアプレート
23:貫通穴
24:カムホルダ
26:第2ダイ、26a:ベース部、26b:ダイ部、
26c、26d、26e、26f:係合穴
26s:スリット
28:ホルダ
29:カムドライバー、29a:傾斜面
30:凹部
31:パイロット組立
32:プレート、32a:取付穴
33:パイロットピン、33a:テーパ部
36:貫通穴
37、38、39、40:スライド
42:第1ダイ、42a:スリット
44:カムワーカー、44a:傾斜面、44b:載置面
46:カムワーカー、46a:傾斜面、46b:載置面
47、48、49、50:カムパンチ
60:上型
62:アッパープレート
64:第1パンチ
65:アッパーホルダ、65a:下面
66:ベアホルダ
68:第2パンチ、68a:パンチ部、68b:上面、68c:フランジ
71、72:ベアホルダ
75:パイロットピン、75b:テーパ部
81:下側昇降機構
83:上側昇降機構
Claims (3)
- 相互に接近することによってワークの一端側を拘束する第1ダイと第1パンチと、
相互に接近することによって第1ダイと第1パンチで一端側が拘束されたワークの他端側を拘束する第2ダイと第2パンチと、
第2ダイと第2パンチのそれぞれを、第2ダイと第2パンチが相互に接近する方向に交差する面内で移動可能に支持する支持手段と、
第2ダイと第2パンチが接近する途中で、第2ダイと第2パンチの前記面内における相互の位置関係を位置決めする第1の位置決め手段と、
第2ダイと第2パンチでワークの他端側を拘束した状態で、相互の位置関係が位置決めされた第2ダイと第2パンチの全体を、前記面内において第1ダイと第1パンチのいずれかを基準として位置決めする第2の位置決め手段と、
を備えるワーク矯正型。 - 前記第1の位置決め手段は、第2ダイと第2パンチ間に設けられたテーパ付きパイロットピンと係合穴を有し、
前記第2の位置決め手段は、第1パンチに対する前記面内の位置関係が拘束されているロアプレートと第2ダイ間に設けられたテーパ付きパイロットピンと係合穴を有することを特徴とする請求項1に記載のワーク矯正型。 - 第1ダイと第1パンチが接近するとスライドして第1ダイに接近するカムパンチが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のワーク矯正型。
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