JP4227235B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願の発明は、基板搬送システムを備えた基板処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
LSIを始めとする各種半導体デバイスは、基板に対する多くの表面処理を経て製作される。このようなプロセスを行う装置は半導体製造装置と総称され、この中には、スパッタリングや化学蒸着(CVD)等の薄膜作成を行う装置や、エッチングや不純物注入等の表面処理を行う装置等が含まれる。このような半導体製造装置には、処理チャンバー内に基板を搬入したり、処理後の基板を処理チャンバーから搬出したりすることが必要であり、多くの場合、基板搬送システムを備えている。
【発明が解決しようとする課題】
基板搬送システムについて、マルチチャンバータイプのスパッタリング装置の場合を例にして説明する。
【0003】
図4は、マルチチャンバータイプのスパッタリング装置の構成を説明する平面概略図である。図4に示すスパッタリング装置では、中央に配置されたセパレーションチャンバー1と、セパレーションチャンバーの周囲に設けられた複数の処理チャンバー2及び二つのロードロックチャンバー3とからなるチャンバー配置になっている。各チャンバー1,2,3は、専用又は兼用の排気系によって排気される真空容器である。各チャンバー1,2,3同士の接続個所には不図示のゲートバルブが設けられている。
【0004】
セパレーションチャンバー1は、各処理チャンバー2を相互に気密に分離して内部雰囲気の相互汚染を防止するとともに、各処理チャンバー1やロードロックチャンバー3への基板搬送の経由空間となるものである。即ち、セパレーションチャンバー1内には、搬送ロボット11が設けられている。搬送ロボット11は、いずれか一方のロードロックチャンバー3から基板を一枚ずつ取り出し、各処理チャンバー2に送って順次処理を行うことになっている。そして、最後の処理を終了した後、いずれか一方のロードロックチャンバーに戻すようになっている。
【0005】
処理チャンバー2の一つは、所定のスパッタリングを行うスパッタチャンバー2Aとして構成される。スパッタチャンバー2A内には、成膜する材料よりなるターゲット、ターゲットをスパッタするための電力印加機構やガス導入手段、マグネトロンスパッタリングのための磁石機構、所定位置に基板を保持する基板ホルダー等が設けられている。
また、他の処理チャンバー2の一つは、スパッタリングの前に基板9を予備加熱するプリヒートチャンバー2Bとして構成され、さらに他の処理チャンバーの一つは、スパッタリング後に基板9を冷却する冷却チャンバー2C等として構成される。
また、ロードロックチャンバー3の外側には、オートローダ4が設けられている。オートローダ4は、ロードロックチャンバー3の外側に設けられた外部カセット5と、ロードロックチャンバー3内のロック内カセット31との間で基板9を搬送する機構である。
【0006】
さて、本願発明の対象である基板搬送システムとは、半導体製造装置において基板を搬送する機構部分の総称であるから、上記装置においては、セパレーションチャンバー1に設けられた搬送ロボット11や外部カセット5とロードロックチャンバーとの間で基板を搬送するオートローダ4等が基板搬送システムに該当している。このうち、以下の説明では、オートローダ4の場合を例にして説明する。図4に示すオートローダ4は、一枚の基板9を保持する保持フィンガ41と、保持フィンガ41を移動させる移動機構42とから構成されている。保持フィンガ41は、略U字状に形成された板部材であり、上面に基板9を載せて保持するよう構成される。また、移動機構42は、多くの場合、鉛直な回転軸の周りに回転可能なアームを備えた多関節ロボットが採用される。
【0007】
上記オートローダは、位置出し器43を有している。位置出し器43は、外部カセット5からロック内カセット31に未処理の基板9を搬入する際、または、ロック内カセット31から外部カセット5に処理済みの基板9を搬出する際に、基板9の位置出しに使用されるものである。
【0008】
外部カセット5からオートローダ4によって取り出されて搬送される際、オートローダ4の保持フィンガ41の中心と基板9の中心とがずれていると、このずれは基板9がセパレーションチャンバー1内の搬送ロボット11に受け渡された際にも維持される。この結果、処理チャンバー2内の基板ホルダーに基板9が載置された際も、基板9の中心と基板ホルダーの中心とがずれていることになる。ここで、基板ホルダーと基板9との接触性を高めるため、基板9の周縁の部分をクランパと呼ばれるリング状の押さえ部材で押さえることが行われる。この場合、基板ホルダーの中心からずれて基板9が載置されると、クランパも基板9の周縁から外れてしまって周縁を正常に押圧せず、基板ホルダーに対する基板9の接触性が不十分となる。
また、クランパが基板9の厚さ分だけ下に落ちてしまうので、クランパと基板9との間に連続して薄膜が堆積してしまい、基板9とクランパとが癒着してしまう結果となる。基板9とクランパとが癒着すると、クランパの解除が困難になり、基板9の搬送ができなくなってしまう。このため、オートローダ4は、外部カセット5からロック内カセット31に基板9を搬送する際、基板9の中心を所定の基準点(以下、中心基準点)に一致させる動作(以下、中心出し)を行う。
【0009】
また、処理済みの基板9をロードロックチャンバー3に回収する際、基板9の中心がオートローダ4の保持フィンガ41の中心からずれていると、外部カセット5に収容する際、外部カセット5の縁等に衝突したり、外部カセット5の内面にこすれたりする問題がある。このため、外部カセット5への収容の際にも必要に応じて基板9の中心出しが行われる。
また特に、基板9の管理を行うため、基板9に周縁のマージンの部分に設けられた基板ID番号を処理済みに読み出すことが行われることがある。基板ID番号の読み出しは、固定されたイメージセンサに対して基板9を所定位置に配置することにより行われる。このため、中心出しのみならず、基板9の周縁の特異点を所定の回転方向の基準点(以下、回転基準点)に一致させる動作(以下、回転位置出し)を処理後に行う必要がある場合がある。
【0010】
基板9の中心出し及び回転位置出し(本明細書において位置出しと総称する)は、以下のような構成により行われる。図5は、図4に示された位置出し器43のより詳細な構成を説明する斜視概略図である。
位置出し器43は、基板9が載置されるステージ431と、ステージ431を支える支柱432と、支柱432を回転させる回転機構433と、ステージ431、支柱432及び回転機構433を一体に支持している支持台434と、支持台434をX方向に移動させるX方向移動機構435と、支持台434をY方向に移動させるY方向移動機構436と、基板の位置を検出する不図示のセンサと、センサからの信号に従ってX方向移動機構435及びY方向移動機構436を制御する不図示の制御部とから主に構成されている。
【0011】
ステージ431は、基板9よりも小さな円板状である。また、保持フィンガ41は、内側の幅がステージ431の直径よりも大きな略U字状であり、基板9をステージ431に載置する際、ステージ431が保持フィンガ41のUの字の内側に位置する状態となる。尚、基板9をステージ431に載置する際、保持フィンガ41の中心は、ステージ431の中心軸(ステージ431の中心を通る鉛直な線)上に位置した状態となる。
【0012】
中心基準点は、上記保持フィンガ41が基板9をステージ431に載置した際に、ステージ431の中心軸が基板9の表面を貫く点に設定されている。中心出しは、基板9がステージ431に載置された際に、基板9の表面の中心点が中心基準点に対してどの程度ずれているかを検出し、中心点が中心基準点に一致するようにX方向移動機構435及びY方向移動機構436を駆動することにより行う。また、基板9の回転方向の位置出しは、基板9の周縁に形成された特定の点(以下、周縁特異点)の位置を検出し、基板9を回転させて周縁特異点を所定の回転基準点に位置させることにより行う。この周縁特異点は、具体的には基板9のオリエンテーションフラット(以下、オリフラ)の中点である。
【0013】
X方向移動機構435及びY方向移動機構436の駆動は、不図示センサの検出結果によって行う。センサの構成は、検出の方式によって異なるが、複数のフォトセンサを用いる場合と、CCDセンサ等のイメージセンサを使用する場合に分けられる。このうち、複数のフォトセンサを使用する場合は、中心軸を中心とする円周上に均等に複数のフォトセンサ(透過型でも反射型でもよい)を配置する。フォトセンサの配置位置は、基板9と同等の直径の円周上である。
【0014】
基板9がステージ431に載置されると、回転機構433が支柱432を介してステージ431を回転させる。ステージ431の表面には、基板9をステージ431に吸着する真空吸着口が設けられており、基板9はステージ431に真空吸着され、ステージ431の回転に伴って一体に回転する。この回転の際、中心基準点と中心点とのずれに従って、基板9の周縁が複数のフォトセンサ437を周期的に遮光したり透過させたりすることになる。この際、どのフォトセンサ437がどのようなタイミングで遮光されたり透過したりすることを知ることから、中心基準点と中心点のずれ及び周縁特異点と回転基準点とのずれが演算によって求められる。不図示の制御部は、この演算を行って二つのずれ量を求め、このずれを補正するようにX方向移動機構435とY方向移動機構436に駆動信号を送る。
【0015】
また、CCDセンサを用いる場合、基板9の周縁のうち特定の領域の画像を捉えるようにしてCCDセンサを配置する。そして、CCDセンサは固定した状態にしておき、基板9を回転機構433によって回転させる。中心基準点と中心点とのずれ及びオリフラの中心等の周縁特異点の回転方向の位置に従い、CCDセンサに捉えられる基板9の周縁の画像に振れが生ずる。この振れの量及び振れが生じた際の基板9の回転角度の情報から、中心基準点と中心点とのずれ及び回転基準点に対する周縁特異点のずれが演算によって求められる。そして、同様にX方向移動機構435とY方向移動機構436に駆動信号を送って、中心基準点と中心点を一致させ、回転機構433に駆動信号を送って周縁特異点を回転基準点に一致させる。
【0016】
このような中心出しを行った後、保持フィンガ41が基板9をステージ431から取り去り、ロードロックチャンバー3内のロック内カセット31に基板9に搬送する。尚、図4に示すように、上述のようなオートローダ4は、二つ設けられている。そして、二つのオートローダ4の間に一つの位置出し器43が設けられている。
【0017】
半導体製造装置用基板搬送システムは、装置の生産性を高めるため、基板搬送に要する時間を短くすることが要求されている。しかしながら、上述した基板搬送システムでは、外部カセットからロック内カセットに基板を一枚ずつ搬送しているため、基板搬送に要する時間を短くすることは困難であった。即ち、外部カセットの基板の収容枚数の分だけオートローダを動作させることが必要であり、基板搬送に要する時間を短くすることは困難であった。また、オートローダの動作回数が多くなると、オートローダのメンテナンスの頻度が増加したり、動作の信頼性が極めて高い機構が必要になったりして、ランニングコストや設備コスト等を上昇させる原因にもなる。
【0018】
搬送に要する時間を短くする方法として、オートローダの動作速度、具体的には、保持フィンガの移動速度を速くする方法がある。しかしながら、保持フィンガの移動速度を速くすると、保持フィンガに確実に基板を保持させるため、保持フィンガの表面に真空吸着口を設けて基板を真空吸着する必要が生ずる。この場合、真空吸着口が真空引きされることによって周囲の塵や埃を集める結果となり、基板上に塵、埃、パーティクル等の異物が付着し易くなる。このため、基板の表面状態を汚損させ、出来上がるデバイスの品質を損なう恐れがある。
【0019】
このような問題を解決する構成として、複数の基板を一括して保持して搬送する構成が考えられる。しかしながら、ロック内カセットへの収容数の基板を一度に搬送しようとすると、オートローダはかなり重い重量の負荷を運ばなければならないことになる。最近では、基板が大型化する傾向が顕著であり、大型化した基板を多数保持して搬送すると、アームに過度の荷重がかかってアームが撓んでしまい、最悪の場合には基板が落下してしまう恐れがある。また、荷重が大きくなると、慣性も大きくなるので、移動機構の構成が大がかりとなり、コスト上の問題も生じてくる。
【0020】
このように、上記基板搬送システムでは、基板搬送に要する時間が長くかかり易く、また、それを解決する方法もコストを上昇させたり基板を汚損させたりする別の問題を生ずることがあった。本願の発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、基板の搬送に要する時間を効果的に短くできる実用的な基板搬送システムを備えた基板処理装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、基板に対して所定の処理を行う処理チャンバーと、この処理チャンバーに対して真空中で基板を搬送できるように接続されたロードロックチャンバーとを備え、ロードロックチャンバー内には、複数の基板を同時に収容可能なロック内カセットが設けられた基板処理装置であって、
ロードロックチャンバー外に配設されているとともに収容状態の各基板の位置関係が前記ロック内カセットと同じである外部カセットと、この外部カセットと前記ロック内カセットとの間で基板を搬送することが可能なオートローダとを備えており、
オートローダは、前記ロック内カセット及び外部カセットの同一である収容状態の各基板の位置関係に適合した構造で基板を保持するとともに少なくとも一つは複数の基板を同時に保持することが可能な複数の保持ユニットを有し、
各保持ユニットが一回に保持できる基板の数の合計又はその数の倍数の合計が前記ロック内カセットの所定の収容枚数に一致しており、複数の保持ユニットの各々を一回又は複数回順次動作させることにより前記所定の収容枚数の基板を前記外部カセットから前記ロック内カセットに搬送して収容するか又は前記ロック内カセットから前記外部カセットに搬送して収容するものであるという構成を有する
上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、基板に対して所定の処理を行う処理チャンバーと、この処理チャンバーに対して真空中で基板を搬送できるように接続されたロードロックチャンバーとを備え、ロードロックチャンバー内には、複数の基板を同時に収容可能なロック内カセットが設けられた基板処理装置であって、
ロードロックチャンバー外に配設されているとともに収容状態の各基板の位置関係が前記ロック内カセットと同じである外部カセットと、この外部カセットと前記ロック内カセットとの間で基板を搬送することが可能なオートローダとを備えており、
オートローダは、前記ロック内カセット及び外部カセットの同一である収容状態の各基板の位置関係に適合した構造で基板を保持するとともに少なくとも一つは複数の基板を同時に保持することが可能な複数の保持ユニットを有し、
各保持ユニットが一回に保持できる基板の数の合計又はその数の倍数の合計が前記ロック内カセットの所定の収容枚数に一致しており、複数の保持ユニットの各々を一回又は複数回順次動作させることにより、前記所定の収容枚数の基板を前記外部カセットから前記ロック内カセットに搬送して収容するとともに前記ロック内カセットから前記外部カセットに搬送して収容するものであるという構成を有する
上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、基板に対して所定の処理を行う処理チャンバーと、この処理チャンバーに対して真空中で基板を搬送できるように接続されたロードロックチャンバーとを備え、ロードロックチャンバー内には、複数の基板を同時に収容可能なロック内カセットが設けられた基板処理装置であって、
ロードロックチャンバー外に配設されているとともに収容状態の各基板の位置関係が前記ロック内カセットと同じである外部カセットと、この外部カセットと前記ロック内カセットとの間で基板を搬送することが可能なオートローダとを備えており、
オートローダは、前記ロック内カセット及び外部カセットの同一である収容状態の各基板の位置関係に適合した構造で基板を保持するとともに少なくとも一つは複数の基板を同時に保持することが可能な複数の保持ユニットを有し、
各保持ユニットが一回に保持できる基板の数の合計又はその数の倍数の合計が前記ロック内カセットの所定の収容枚数に一致しており、複数の保持ユニットの各々を一回又は複数回順次動作させることにより前記所定の収容枚数の基板を搬送するものであり、
前記外部カセット、前記ロードロックチャンバー、前記ロック内カセット及び前記オートローダから成る組みが左右一対設けられており、
左右一対の組みのうちの一方の外部カセットは未処理の基板が収容されるものであって、一方のオートローダは一方のロードロックチャンバーに設けられた一方のロック内カセットに一方の外部カセットから未処理の基板を搬送して収容するものであり、他方のロッ ク内カセットは処理済みの基板が収容されるものであって、他方のオートローダは他方のロードロックチャンバーに設けられた他方のロック内カセットに収容された処理済みの基板を他方の外部カセットに搬送して収容するものであるという構成を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態について説明する。まず、実施形態の基板処理装置に備えられる基板搬送システムについて説明する。以下の説明では、上述したものと同様、マルチチャンバータイプのスパッタリング装置におけるオートローダ4を基板搬送システムの例として説明する。図1は、本願発明の実施形態の基板処理装置に備えられる基板搬送システムとしてのオートローダの構成を説明する斜視概略図、図2は、図1に示すオートローダの正面概略図である。図1及び図2に示すオートローダは、図4に示すオートローダと同様、外部カセット5とロック内カセット31との間で基板(具体的には半導体ウェーハ)9の搬送を行うものである。
【0023】
図1には、二つのオートローダが示されている。この二つのオートローダは、左右一対である。各オートローダは、第一第二の二つの保持ユニット44A,44Bと、この保持ユニット44A,44Bを移動させる移動機構45と、基板9の位置出しを行う位置出し器43と、基板9の回転位置出しの際に基板9が係留される係留棚48とから主に構成されている。尚、位置出し器43は一つであり、二つのオートローダに兼用されている。
【0024】
第一の保持ユニット44Aは、12枚の保持フィンガ441と、12枚の保持フィンガ441を一体に支持したフィンガ支持体442とから構成されている。また、第二の保持ユニット44Bは、一枚の保持フィンガ443と、この保持フィンガ443を支持したフィンガ支持体444とから構成されている。尚、本実施形態では、外部カセット5及びロック内カセット31は、25枚の基板9を収容するよう構成されている。図1には、図示の都合上12枚となっているが、実際には25枚である。
【0025】
また、保持フィンガ441は、図4に示す保持フィンガ41と同様の形状である。即ち、略U字状の形状の部材である。また、保持フィンガ441を支持したフィンガ支持体442は、保持フィンガ441のUの字の先端とは反対側の部分で保持フィンガ441を固定したものである。
第一の保持ユニット44Aの構成において、保持フィンガ441は、一定の間隔をおいて上下方向に重なるようにして配置されている。複数の保持フィンガ441の水平方向での配置位置はすべて同じであり、従って、平面視で見ると、全て重なった状態に見える。尚、各保持フィンガ441には、基板9を静電気によって吸着する静電吸着機構が必要に応じて設けられる。
【0026】
移動機構45は、第一の保持ユニット44Aを移動させる第一駆動部451と、第二の保持ユニット44Bを移動させる第二駆動部452と、第一駆動部451及び第二駆動部452とを全体に回転及び上下動させる主駆動部453とから主に構成されている。
第一駆動部451と第二駆動部452は、互いに独立して駆動される多関節ロボットから構成されている。第一駆動部451及び第二駆動部452は、ロボットの動作範囲内における水平面内の任意の位置及び垂直方向の任意の位置に第一の保持ユニット44A及び第二の保持ユニット44Bをそれぞれ位置させることが可能となっている。
また、主駆動部453は、第一駆動部451と第二駆動部452との動作範囲をより広くするため、第一駆動部451と第二駆動部452とを全体に回転させたり、上下動させたりする。尚、この回転の中心は、第一駆動部451と第二駆動部452との丁度中間の位置に設定されている。
【0027】
また、外部カセット5とロック内カセット31とは、収容状態における各基板9の位置関係が同じになっている。即ち、両カセット5,31とも、各基板9が水平な姿勢で所定間隔をおいて上下に重なるようにして保持するものである。そして、その各基板9の離間間隔も二つのカセットでは同じになっている。
そしてまた、上記第一の保持ユニット44Aも、この位置関係を保持して複数の基板9を一体に保持するようになっている。即ち、上下の基板9の離間間隔と、各保持フィンガ441の配置間隔が一致した状態となっている。
【0028】
図1及び図2に示すように、係留棚48は、位置出し器43の上方に配置されている。この係留棚48は、垂直な姿勢のベース板に水平な姿勢の支持板を上下に所定間隔をおいて複数設けた構成である。そして、この係留棚48は、外部カセット5やロック内カセット31と同様の位置関係で所定数の基板9を収容して係留することが可能なものである。従って、係留棚48は、25枚の支持板を有し、25枚の基板9を一度に収容することが可能になっている。
尚、係留棚48は、外部カセット5やロック内カセット31よりも多い収容数としてもよい。例えば、係留棚48を50枚の収容数とし、二つの外部カセット5分の基板9を収容するようにしてもよいし、予備の収容数として外部カセット5より数枚程度多く収容できるようにしてもよい。
【0029】
本実施形態では、処理済みの基板9をロック内カセット31から外部カセット5に搬送する際に回転位置出しを行うよう構成されている。具体的に説明すると、ロック内カセット31に12枚の処理済みの基板9の収容が完了すると、第一の保持ユニット44Aが2回、第二の保持ユニット44Bが1回駆動されて計25枚の基板9を係留棚48に収容して係留させる。そして、この係留された25枚の基板9を第二の保持ユニット44Bが一枚ずつ取り出して位置出し器43に搬送し、基板9の回転位置出しを行うよう構成されている。位置出し器43の構成については、従来のものと同様なので説明を省略する。
【0030】
次に、上記構成に係る基板搬送システムの全体の動作を説明する。尚、以下の説明では、外部カセット5及びロック内カセット31は一度に25枚の基板9を収容可能であり、二つの外部カセット5の各々には、未処理の基板9が25枚収容されているとして説明する。
【0031】
まず、一方の外部カセット5に収容された未処理の基板9を一方のロック内カセット31に搬送するため、移動機構45は、第一の保持ユニット44Aの保持フィンガ441を一方の外部カセット5内に移動させて所定位置で停止させる。この停止位置では、保持フィンガ441の各々は各基板9の少し下方に位置する。この状態で移動機構45はフィンガ支持体442を少し上昇させ、保持フィンガ441の上に12枚の基板9が載った状態とする。12枚の基板9は、必要に応じて各保持フィンガ441に静電吸着される。
【0032】
そして、移動機構45が保持フィンガ441を移動させ、一方のロック内カセット31まで搬送する。12枚の基板9を一括してロック内カセット31に収容した後、移動機構45は保持フィンガ441を少し下降させ、各基板9から各保持フィンガ441を引き離した上で、各保持フィンガ441を後退させる。
【0033】
次に、移動機構45は、保持フィンガ441を上記と同様に移動させ、一方の外部カセット5からさらに12枚の基板9を外部カセット5から一方のロック内カセット31へ搬送する。さらにその後、移動機構45は、第二の保持ユニット44Bの保持フィンガ443を移動させ、残った一枚の基板9を外部カセット5から一方のロック内カセット31へ搬送する。このようにして、25枚の基板9の一方のロック内カセット31への搬送が完了する。
【0034】
次に、処理済みの基板9をロック内カセット31から外部カセット5に搬出する動作について説明する。処理済みの基板9は、通常は他方のロック内カセット31に収容される。従って、図1に示す左右一対のオートローダのうち、搬入の際に使用したのとは別のオートローダが使用される。
【0035】
まず、移動機構45は、フィンガ支持体442を移動させて各保持フィンガ441を他方のロック内カセット31内に位置させる。そして、上述と同様にフィンガ支持体442を少し上昇させて12枚の基板9を保持フィンガ441に一括して保持させる。移動機構45は、フィンガ支持体442を係留棚48に移動させ、12枚の基板9を係留棚48に一度に収容して係留させる。同様に、第一の保持ユニット44Aをもう一回動作させ、12枚の処理済みの基板9をロック内カセット31から係留棚48に一度に搬送して係留させる。さらに、第二の保持ユニット44Bを動作させ、残った1枚の処理済みの基板9をロック内カセット31から係留棚48に搬送する。
【0036】
次に、第二の保持ユニット44Bの保持フィンガ443が移動し、係留棚48にある一枚の基板9を取り出す。移動機構45は、保持フィンガ443を移動させてこの一枚の基板9を位置出し器43のステージ431に運び、基板9をステージ431に載置する。尚、他方のロック内カセット31には、25枚分の空のスペースが出来ているが、このスペースには、処理が終了した基板9が順次収容される。
【0037】
そして、ステージ431の回転によって基板9が回転し、基板9の周縁を検出するセンサからの信号によって、周縁特異点と回転基準点とのずれが求められる。即ち、オリフラの中点や周縁に形成された切り欠きの位置と回転基準点とのずれが求められる。次に、ステージ431がこのずれを補償するように回転し、基板9の周縁特異点が回転基準点に一致した位置で停止する。その後、第二の保持ユニット44Bが基板9をステージ431から取り去り、外部カセット5に搬送して収容させる。
【0038】
尚、ステージ431の中心軸と基板9の中心とが合っていない場合、必要に応じて中心出しの動作も行われる。即ち、基板9の周縁を検出するセンサからの信号によってステージ431の中心軸上の中心基準点と基板9の中心点とのずれを求める。そして、第二の保持ユニット44Bが基板9をステージ431から取り去る際、このずれを補償するよう第二の保持ユニット44Bを動作させる。具体的には、第二の保持ユニット44Bの保持フィンガ443の中心(基板9の保持する領域として定められた領域の中心)と基板9の中心とが一致する位置で基板9を持ち上げるよう動作させる。
【0039】
このようにして25枚の基板9を一枚ずつ係留棚48から取り出し、周縁特異点と回転基準点のずれの検出及び周縁特異点と回転基準点とを一致させる動作とを行った後、外部カセット5に収容する。25枚めの基板9が外部カセット5に収納されると、外部カセット5は満杯となる。
その後、オペレーターがこの外部カセット5を装置から取り出し、次のプロセスのための装置にまで持っていく。そして、空の外部カセット5を元の位置に配置する。そして、同様に、処理済みの基板9がロック内カセット31から係留棚48及び位置出し器43を経由して外部カセット5に搬送される。
【0040】
上記構成及び動作に係る基板搬送システムは、複数の基板9を収容可能であり収容状態の各基板9の位置関係が同じである外部カセット5とロック内カセット31との間で当該複数の基板9を一括して搬送することが可能になっている。このため、基板9の搬送に要する時間が飛躍的に短縮できる。また、移動機構44の動作回数も飛躍的に少なくなり、また、動作スピードも低くて良いので、移動機構44のメンテナンスの頻度も低くて済み、動作の信頼性が極めて高い機構は特に必要が無くなる。このため、ランニングコストや設備コスト等も抑制できる。
【0041】
そして、所定数の基板9を一度に搬送するのでなく、何回かに分けて搬送するので、基板9が大型化して重量が重くなった場合にも、保持フィンガ441を保持したアームが撓んだりすることがない。また、荷重が小さくできるので、慣性も小さくでき、移動機構の構成もそれほど大がかりとならない。
また、ロック内カセット31の所定数の基板9をいったん係留棚48に係留し、係留棚48から一枚ずつ位置出し器43に基板9を運んで位置出しを行うので、処理済みの基板9の位置出しを一枚ずつ行う間に未処理の基板9をロック内カセット31にすぐに搬入することができる。このため、スループットが高くなり、生産性が向上する。
【0042】
このような効果を有するため、上記基板搬送システムは、搬送の過程で基板9の中心ずれを求めたり回転位置出しを行ったりすることが必要な各種装置に好適に利用され、スループットの向上やコスト抑制に大きく貢献する。尚、基板9の中心ずれの算出や回転位置出しが不要な装置についても、上記複数の基板9を一括して搬送する構成はスループットの向上に大きく貢献する。この場合、位置出し器43及び係留棚48は不要である。
【0043】
次に、上記基板搬送システムが備えられた本願発明の基板処理装置の実施形態について説明する。以下の説明では、図4に示す装置と同様に、マルチチャンバータイプのスパッタリング装置を例に採り挙げる。図3は、実施形態の基板処理装置の構成を説明する平面概略図である。この基板処理装置は、図4と同様に、中央に配置されたセパレーションチャンバー1と、セパレーションチャンバー1の周囲に設けられた複数の処理チャンバー2及び二つのロードロックチャンバー3とからなるチャンバー配置になっており、各チャンバー1,2,3は専用又は兼用の排気系によって排気され、各チャンバー1,2,3同士の接続個所には不図示のゲートバルブが設けられている。
【0044】
また、セパレーションチャンバー1内には、同様に搬送ロボット11が設けられており、いずれか一方のロードロックチャンバー3から基板9を一枚ずつ取り出し、各処理チャンバー2に送って順次処理を行うことになっている。そして、最後の処理を終了した後、いずれか一方のロードロックチャンバー3に戻すようになっている。
【0045】
処理チャンバー2の一つは、所定のスパッタリングを行うスパッタチャンバー2Aとして構成され、内部に、成膜する材料よりなるターゲット、ターゲットをスパッタするための電力印加機構やガス導入手段、マグネトロンスパッタリングのための磁石機構、所定位置に基板9を保持する基板ホルダー等が設けられている。
また、他の処理チャンバー2の一つは、スパッタリングの前に基板9を予備加熱するプリヒートチャンバー2Bとして構成され、さらに他の処理チャンバー2の一つは、スパッタリング後に基板9を冷却する冷却チャンバー2C等として構成される。
【0046】
そして、ロードロックチャンバー3の外側には、上記基板搬送システムがオートローダ4として設けられている。オートローダ4は、上述の通り、ロードロックチャンバー3の外側に設けられた外部カセット5と、ロードロックチャンバー3内のロック内カセット31との間で基板9を搬送する機構である。
【0047】
次に、上記構成に係る本実施形態の半導体製造装置の動作について説明する。まず、上述したように一方のオートローダ4が動作して、一方の外部カセット5から一方のロック内カセット31に未処理の基板9を搬送する。この搬送は、12枚ずつ2回、1枚1回、計25枚の基板9の搬送である。
【0048】
そして、一方のロック内カセット31から搬送ロボット11が基板9を一枚ずつ取り出し、順次まずプリヒートチャンバー2Bに搬入する。プリヒートチャンバー2B内には、所定の温度に加熱維持される不図示のヒートステージが配設されており、基板9はこのヒートステージに載置されて所定温度に加熱される。これによって、基板9はプリヒート(予備加熱)され、基板9中の吸蔵ガスが放出される。
【0049】
次に、基板9はスパッタチャンバー2Aに送られ、スパッタ成膜が行われる。具体的には、スパッタチャンバー2A内に設けられた不図示のターゲットを不図示のスパッタ電源によってスパッタし、スパッタされたターゲットの材料を基板9に到達させて所定の薄膜を堆積させる。
その後、基板9は、必要に応じて冷却チャンバー2Cに送られる。プリヒートチャンバー2Bにおける加熱及びスパッタチャンバー2Aにおけるスパッタ成膜を通して、基板9はある程度の温度まで加熱されるが、この温度のまま取り出すと問題がある場合、基板9は冷却チャンバー2Cで所定温度まで冷却される。具体的には、冷却チャンバー2C内には、内部に冷媒を循環させて所定温度に冷却された不図示の冷却ステージが配設されており、基板9はこの冷却ステージに所定時間載置されることで所定温度まで冷却される。
【0050】
そして、搬送ロボット11は基板9を冷却ステージから取り出し、他方のロック内カセット31に収容する。他方のロック内カセット31に25枚の処理済みの基板9が収容されると、他方のオートローダ4が動作する。この際、上述したように、移動機構45は、係留棚48及び位置出し器43を経由した基板9の搬送を、12枚ずつ2回及び1枚1回行い、計25枚の基板9を他方の外部カセット5に搬送する。
【0051】
尚、一方のロック内カセット31から25枚の基板9が取り出されて処理にまわされると、一方のロック内カセット31には25枚分の空のスペースが出来る。すると、一方のオートローダ4が再び動作し、25枚の未処理の基板9を外部カセット5からロック内カセット31に搬送する。即ち、12枚ずつ2回及び1枚1回の基板9の搬送を行い、計25枚の基板9をロック内カセット31に搬送する。
【0052】
上述した実施形態の構成では、外部カセット5からロック内カセット31へ(又はロック内カセット31から係留棚48へ)25枚の基板9を搬送するための構成として、12枚ずつ2回及び1枚1回の搬送としたが、これ以外の構成もあることは勿論である。例えば、8枚ずつ3回及び1枚1回でもよいし、6枚ずつ4回及び1枚1回でもよい。または、5枚ずつ5回でもよい。尚、最後に1枚1回の搬送を行うのは、位置出し器43への基板9の搬送が1枚ずつであり、基板9を1枚保持して搬送する保持ユニット44Bが必要になるため、この保持ユニット44Bを効果的に利用するためである。また、外部カセット5及びロック内カセット31の基板9の収容数が第一の保持ユニット44Aの基板保持数の倍数である場合、外部カセット5からロック内カセット31へ(又はロック内カセット31から係留棚48へ)の基板9の搬送は、第一の保持ユニット44Aのみを利用して行われる場合もある。
【0053】
上記説明から分かるように、本願発明における保持ユニットの構成は、外部カセット5及びロック内カセット31の基板9の収容枚数によって変わる。具体的には、一つの保持ユニットを使用する場合、その保持ユニットが一度に保持する基板9の枚数は、上記収容枚数を割り切る数とされる。また、複数の保持ユニットを使用する場合、そのうちの少なくとも一つは複数の基板9を同時に保持することで可能なものとされ、各々の保持ユニットが一度に保持できる基板の数の合計又はその数の倍数の合計が上記収容枚数になるよう構成される。
【0054】
また、係留棚48における基板9の係留枚数が、ロック内カセット31の収容枚数と同数以上である機構は、ロック内カセット31内の処理済みの基板9を一括して係留することができ、ロック内カセット31が一度に空になるメリットがある。このため、例えばそのロック内カセット31に未処理の基板9を一括して搬入する場合、すぐに搬入を行うことができ、この点でさらにスループットが向上する。
【0055】
尚、上記説明では、ロック内カセット31から外部カセット5への処理済みの基板9の搬出の際に基板9の位置出しを行ったが、外部カセット5からロック内カセット31への未処理の基板9の搬入の際に行っても良い。また、搬入時と搬出時の双方で行っても良い。
【0056】
また、前述した説明では、一方の側の外部カセット5から同じ側のロック内カセット31に基板9が搬入され、一方の側のロック内カセット31から同じの側の外部カセット5に基板9が搬出されたが、他方の側に基板9を搬入したり搬出したりすることもできる。例えば、一方の側のオートローダが駆動して一方の側の外部カセット5から基板9を搬出して係留棚48又は位置出し器43に一時的に配置し、その後、他方の側のオートローダが駆動して他方の側のロック内カセット31にこの基板9を搬入するようにしてもよい。つまり、一方の側のロック内カセット31が搬入用で他方の側のロック内カセット31が搬出用として固定して利用される場合だけではなく、両方のロック内カセット31を時間帯で分け、ある時間帯では両方とも搬入用とし、ある時間帯では両方とも搬出用としたりする場合がある。
【0057】
上記説明では、基板処理装置は半導体製造装置であり、その例としてマルチチャンバースパッタリング装置が採り上げられたが、インライン式などの他のチャンバー配置のスパッタリング装置や、化学蒸着(CVD)装置等の他の成膜装置及びエッチング装置等、各種の半導体製造装置を実施形態とすることが可能である。また、前述した基板搬送システムを利用した本願発明の実施形態としては、半導体製造装置の他、液晶基板を処理する装置や情報記録ディスク用の基板を処理する装置等の各種の基板処理装置に利用例が考えられる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明した通り本願発明によれば、基板搬送に要する時間を短縮した装置になるので、各種基板処理工程の生産性の向上に寄与することができる。
また、特に請求項11の発明によれば、処理済みの基板の位置出しが行われるので、基板のID番号の読み出し等の動作が容易に行えたり、外部カセットの壁面への基板の衝突が防止できたりするメリットがある。
また、特に請求項12の発明によれば、処理済みの基板の位置出しの際、複数の基板が係留棚に係留されるので、さらにスループットが高くなる。
また、特に請求項14の発明によれば、係留棚の基板の収容枚数がロック内カセットの基板の収容枚数と同数以上なので、係留棚への基板の係留によってロック内カセットがすぐに空にでき、この点でさらにスループットが高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施形態の基板処理装置に備えられる基板搬送システムとしてのオートローダの構成を説明する斜視概略図である。
【図2】図1に示すオートローダの正面概略図である。
【図3】実施形態の半導体製造装置の構成を説明する平面概略図である。
【図4】 マルチチャンバータイプのスパッタリング装置の構成を説明する平面概略図である。
【図5】図4に示された位置出し器のより詳細な構成を説明する斜視概略図である。
【符号の説明】
1 セパレーションチャンバー
11 搬送ロボット
2 処理チャンバー
3 ロードロックチャンバー
31 ロック内カセット
4 オートローダ
43 位置出し器
431 ステージ
433 回転機構
435 X方向移動機構
436 Y方向移動機構
44A 第一の保持ユニット
441 保持フィンガ
442 フィンガ支持体
44B 第二の保持ユニット
443 保持フィンガ
444 フィンガ支持体
45 移動機構
451 第一駆動機構
452 第二駆動機構
453 主駆動機構
48 係留棚
5 外部カセット
9 基板

Claims (16)

  1. 基板に対して所定の処理を行う処理チャンバーと、この処理チャンバーに対して真空中で基板を搬送できるように接続されたロードロックチャンバーとを備え、ロードロックチャンバー内には、複数の基板を同時に収容可能なロック内カセットが設けられた基板処理装置であって、
    ロードロックチャンバー外に配設されているとともに収容状態の各基板の位置関係が前記ロック内カセットと同じである外部カセットと、この外部カセットと前記ロック内カセットとの間で基板を搬送することが可能なオートローダとを備えており、
    オートローダは、前記ロック内カセット及び外部カセットの同一である収容状態の各基板の位置関係に適合した構造で基板を保持するとともに少なくとも一つは複数の基板を同時に保持することが可能な複数の保持ユニットを有し、
    各保持ユニットが一回に保持できる基板の数の合計又はその数の倍数の合計が前記ロック内カセットの所定の収容枚数に一致しており、複数の保持ユニットの各々を一回又は複数回順次動作させることにより前記所定の収容枚数の基板を前記外部カセットから前記ロック内カセットに搬送して収容するか又は前記ロック内カセットから前記外部カセットに搬送して収容するものであることを特徴とする基板処理装置
  2. 基板に対して所定の処理を行う処理チャンバーと、この処理チャンバーに対して真空中で基板を搬送できるように接続されたロードロックチャンバーとを備え、ロードロックチャンバー内には、複数の基板を同時に収容可能なロック内カセットが設けられた基板処理装置であって、
    ロードロックチャンバー外に配設されているとともに収容状態の各基板の位置関係が前記ロック内カセットと同じである外部カセットと、この外部カセットと前記ロック内カセットとの間で基板を搬送することが可能なオートローダとを備えており、
    オートローダは、前記ロック内カセット及び外部カセットの同一である収容状態の各基板の位置関係に適合した構造で基板を保持するとともに少なくとも一つは複数の基板を同時に保持することが可能な複数の保持ユニットを有し、
    各保持ユニットが一回に保持できる基板の数の合計又はその数の倍数の合計が前記ロック内カセットの所定の収容枚数に一致しており、複数の保持ユニットの各々を一回又は複数回順次動作させることにより、前記所定の収容枚数の基板を前記外部カセットから前記ロック内カセットに搬送して収容するとともに前記ロック内カセットから前記外部カセットに搬送して収容するものであることを特徴とする基板処理装置
  3. 基板に対して所定の処理を行う処理チャンバーと、この処理チャンバーに対して真空中で基板を搬送できるように接続されたロードロックチャンバーとを備え、ロードロックチャンバー内には、複数の基板を同時に収容可能なロック内カセットが設けられた基板処理装置であって、
    ロードロックチャンバー外に配設されているとともに収容状態の各基板の位置関係が前記ロック内カセットと同じである外部カセットと、この外部カセットと前記ロック内カセットとの間で基板を搬送することが可能なオートローダとを備えており、
    オートローダは、前記ロック内カセット及び外部カセットの同一である収容状態の各基板の位置関係に適合した構造で基板を保持するとともに少なくとも一つは複数の基板を同時に保持することが可能な複数の保持ユニットを有し、
    各保持ユニットが一回に保持できる基板の数の合計又はその数の倍数の合計が前記ロック内カセットの所定の収容枚数に一致しており、複数の保持ユニットの各々を一回又は複数回順次動作させることにより前記所定の収容枚数の基板を搬送するものであり、
    前記外部カセット、前記ロードロックチャンバー、前記ロック内カセット及び前記オートローダから成る組みが左右一対設けられており、
    左右一対の組みのうちの一方の外部カセットは未処理の基板が収容されるものであって、一方のオートローダは一方のロードロックチャンバーに設けられた一方のロック内カセットに一方の外部カセットから未処理の基板を搬送して収容するものであり、他方のロック内カセットは処理済みの基板が収容されるものであって、他方のオートローダは他方の ロードロックチャンバーに設けられた他方のロック内カセットに収容された処理済みの基板を他方の外部カセットに搬送して収容するものであることを特徴とする基板処理装置。
  4. 前記複数の保持ユニットは、少なくとも一つは複数の基板を同時に保持することができる第一第二の二つの保持ユニットを含んでおり、
    第一の保持ユニットを駆動させる第一駆動部と、第二の保持ユニットを駆動させる第二駆動部とが設けられており、
    第一駆動部と第二駆動部とは、互いに独立して駆動されるものであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の基板処理装置。
  5. 前記複数の基板を同時に保持することが可能な保持ユニットは、前記複数の基板を各々の上面に載置して保持するよう設けられた複数の保持フィンガと、これら複数の保持フィンガを一体に支持したフィンガ支持体とから構成されており、この保持ユニットを水平方向及び垂直方向に移動させることが可能な移動機構が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の基板処理装置
  6. 前記複数の保持ユニットのうちの一つは、他の保持ユニットに比べてより多くの基板を保持することが可能なものであり、このより多くの基板を保持することができる保持ユニットを複数回動作させることで前記所定の収容枚数の基板を搬送して収容するものであることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の基板処理装置
  7. 前記複数の保持ユニットのうちの一つは、一枚の基板を保持するものであり、
    前記ロック内カセットと外部カセットとの間には、周縁基準点に対する周縁特異点の回転方向のずれ及び又は中心基準点に対する基板の中心のずれを算出する位置出し器が設けられており、未処理の基板が外部カセットから取り出されてロック内カセットに収容される際、位置出し器を経由することによって、基板の周縁特異点が周縁基準点に一致した状態で、又は基板の表面の中心点が中心基準点に一致した状態で収容されるよう構成されており、
    前記一枚の基板を保持する保持ユニットが位置出し器への基板の搬送を行うものであることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の基板処理装置
  8. 前記外部カセットと前記位置出し器との間には、前記位置出し器を経由する際に複数の基板を一度に係留することが可能な係留棚が設けられていることを特徴とする請求項7載の半導体製造装置。
  9. 前記複数の基板を保持することが可能な保持ユニットは、前記外部カセットから前記係留棚への基板の搬送を行うものであり、前記一枚の基板を保持する保持ユニットは、前記係留棚から前記位置出し器への基板の搬送を行うものであることを特徴とする請求項8記載の基板処理装置。
  10. 前記係留棚で一度に係留される基板の枚数は、前記外部カセットの基板の収容枚数と同数以上であることを特徴とする請求項8又は9記載の基板処理装置。
  11. 前記複数の保持ユニットのうちの一つは一枚の基板を保持するものであり、
    前記ロック内カセットと外部カセットとの間には、周縁基準点に対する周縁特異点の回転方向のずれ及び又は中心基準点に対する基板の中心のずれを算出する位置出し器が設けられており、処理済みの基板がロック内カセットから取り出されて外部カセットに収容される際、位置出し器を経由することによって、基板の周縁特異点が周縁基準点に一致した状態で、又は基板の表面の中心点が中心基準点に一致した状態で収容されるよう構成されており、
    前記一枚の基板を保持する保持ユニットが位置出し器への基板の搬送を行うものであることを特徴とする請求項1乃至10いずれかに記載の基板処理装置
  12. 前記ロック内カセットと前記位置出し器との間には、前記位置出し器を経由する際に複数の基板を一度に係留することが可能な係留棚が設けられていることを特徴とする請求項11記載の基板処理装置
  13. 前記複数の基板を保持することが可能な保持ユニットは、前記ロッ ク内カセットから前記係留棚への基板の搬送を行うものであり、前記一枚の基板を保持する保持ユニットは、前記係留棚から前記位置出し器への基板の搬送を行うものであることを特徴とする請求項12載の基板処理装置。
  14. 前記係留棚で一度に係留される基板の枚数は、前記ロック内カセットの基板の収容枚数と同数以上であることを特徴とする請求項12又は13記載の基板処理装置。
  15. 前記ロードロックチャンバーと前記ロック内カセットと前記オートローダの組みが左右一対設けられており、前記位置出し器は中央に設けられていて、左右の組みで兼用されるものであることを特徴とする請求項7乃至14記載いずれかに記載の基板処理装置。
  16. 前記ロードロックチャンバーと前記ロック内カセットと前記オートローダの組みが左右一対設けられており、前記係留棚は中央に設けられていて、左右の組みで兼用されるものであることを特徴とする請求項8、9、10、12、13又は14記載いずれかに記載の基板処理装置。
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