JP4227062B2 - 燃料電池システム、燃料電池システムの燃料、及び燃料電池システムの密閉容器 - Google Patents

燃料電池システム、燃料電池システムの燃料、及び燃料電池システムの密閉容器 Download PDF

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Description

本発明は、燃料を水素リッチガスに改質するための改質器と、この改質器から供給される水素リッチガスと酸素供給手段から供給される酸素とによって発電を行う燃料電池本体とを備えてなる燃料電池システム、燃料電池システムの燃料、及び燃料電池システムの密閉容器に関する。
燃料電池には、使用する電解質の種類により、固体高分子型、リン酸型、アルカリ型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型等の型式がある。このような各種の燃料電池システムにおいて、燃料電池本体に供給する水素は、ボンベ等に貯蔵した水素を供給する方法以外に、例えば天然ガス、プロパンガス、メタノール等の種々の燃料と、改質反応に必要な水とを別々に改質器に供給し、改質器で改質触媒を用いて燃料を水素リッチガスに改質することによって供給されているのが一般的である(例えば、特許文献1,2,3参照)。
特開2001−23673号公報 特開2001−96160号公報 特開2002−289245号公報
しかしながら、このような従来の燃料電池システムでは、燃料を水素リッチガスに改質する改質効率があまり高くなく、そのため燃料電池本体が必要とする量の水素を供給するには容積の大きい改質器を用いなければならず、この改質器の容積の大きさが、燃料電池システム全体の小型化を図るうえで障害となっている。
また、従来の燃料電池システムでは、燃料や改質反応に必要な水を供給するためのポンプが必要である。したがって、ポンプを設置するための場所を必要とし、装置が大型化する。さらに、ポンプに供給するための電力は、燃料電池本体の発電により生じる電力の一部を使用することとなるため、燃料電池本体の発電効率を低下させる。
本発明の課題は、燃料を水素リッチガスに改質する改質効率を向上させることで、改質器の容積を小型化し、それにより燃料電池システム全体の小型化を図ることのできる燃料電池システム、燃料電池システムの燃料、及び燃料電池システムの密閉容器を提供することにある。
上記目的を解決するために、本発明の第1の特徴は、ジメチルエーテル及び水をモル比で1:3−1:4に混合した混合液に対し、メタノールを重量比で5−10%含ませた燃料を収容する密閉容器と、燃料を気化する気化器と、気化した燃料を水素リッチガスに改質する改質器と、水素リッチガスと酸素とを反応させて発電する燃料電池本体とを備える燃料電池システムであることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、燃料を収容する密閉容器と、燃料を気化する気化器と、気化した燃料を水素リッチガスに改質する改質器と、水素リッチガスと酸素とを反応させて発電する燃料電池本体とを備える燃料電池システムに用いられる燃料であって、ジメチルエーテルと水とをモル比で1:3−1:4に混合した混合液に対し、メタノールを重量比で5−10%含む燃料電池システムの燃料であることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、燃料を収容する密閉容器と、燃料を気化する気化器と、気化した燃料を水素リッチガスに改質する改質器と、水素リッチガスと酸素とを反応させて発電する燃料電池本体とを備える燃料電池システムの燃料を収容する密閉容器であって、ジメチルエーテルと水とをモル比で1:3−1:4に混合した混合液に対し、メタノールを重量比で5−10%含む燃料を収容する密閉容器であることを要旨とする。
本発明によれば、水素リッチガスに改質する改質効率を向上させることができる燃料を得ることができ、これにより改質器の容積を小型化することが可能であり、したがって燃料電池システム全体の小型化を図ることができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システム1aを、図面を参照して説明する。図1は、本発明による燃料電池システムの一実施の形態を示す概略的構成図であり、この燃料電池システム1aは、燃料電池の一例としてイオン導電性を有する固体高分子膜(イオン交換膜)3を、燃料極5と空気極(酸化剤極)7とによって挟み込んだ構成の燃料電池本体9を備えている。この種の燃料電池は、固体高分子型燃料電池(高分子電解質形燃料電池)として知られているので、燃料電池本体9の詳細な説明は省略する。
燃料電池本体9の燃料極5に対して水素を供給するために、燃料を水素リッチガスに改質するための改質器11が設けられている。用いる燃料は、ジメチルエーテル(DME)と水とのモル比が1:4で、これにメタノールを重量比で5%混合した混合液であって、密閉容器13内に収容してある。ジメチルエーテルのようなエーテルと水とはある限られた濃度でしか混合液を形成しないが、これにメタノールのようなアルコールを加えることにより、エーテルと水との混合する割合(すなわち溶解範囲)を大きくすることが可能になり、改質に適切な燃料と水との混合液を形成することができる。ジメチルエーテルと水は室温付近で、モル比で1:7程度までしか溶解しないが、メタノールを重量比で5%混合することにより、モル比で1:4程度まで溶解するようになる。
なお、ジメチルエーテルと水は、(1)式に示すように、化学量論的にはモル比で1:3で反応し、水素とCO2を生成する。
CH3OCH3+3H2O→6H2+2CO2 ・・・(1)
水素を効率良く生成するためには、ジメチルエーテルと混合する水の量が化学量論比のモルの1:3程度から、多少水が多い方が好ましい。したがって、ジメチルエーテルの改質反応を完全に進行させるためには、水の量は量論より多くするのが好ましく、ジメチルエーテルと水の混合比をモル比で1:4程度とするのがよい。しかし、ジメチルエーテルと水は、室温(25℃)付近ではモル比で1:7程度しか溶解しない。ジメチルエーテルとの親和性の高いメタノールを重量比で5〜10%程度加えることにより、ジメチルエーテルと水とをモル比で1:4程度に溶解できる。燃料中のメタノールの含有量は10wt%以下,更に好ましくは5〜10wt%であるのがよい。なお、メタノールの含有量は5wt%より小さくなると、ジメチルエーテルと水が2層に分離する。メタノールの含有量を10wt%以下、更には5〜10wt%とすることで,ジメチルエーテルの改質に更に好適な組成の燃料が得られる。
また、良く知られているように、ジメチルエーテルの常温での飽和蒸気圧は大気圧より高圧であって約6気圧の圧力を有する。水及びメタノールとの混合液の場合、蒸気圧は低下するが、混合液を密閉容器13内に収容して密閉した状態においては、密閉容器13内には約4気圧の飽和蒸気圧が常に作用していることになる。
燃料を収容する密閉容器13としては、例えば図2に示すように、燃料を収容するカートリッジ部131とカートリッジ部131に対向し、カートリッジ部131を固定する受け口部135とを備える容器が好適である。カートリッジ部131の一端には、カートリッジ部131から突出した突部131aが配置されている。突部131aは、ねじ合わせをするための溝が外側面に形成されている。突部131aの中心部には、燃料を取り出すための開口部131bが配置される。開口部131bは、一端にバネ134が固定されたT字型の弁132が挿入されている。T字型の弁132の他端は、カートリッジ部131の内壁側に配置されている。カートリッジ部131の中の燃料は、カートリッジ部131の内壁に一部埋設された第1Oリング133とT字型の弁132の他端とを燃料のもつ圧力とバネ134による張力により密着させることで、外部に漏れないようになっている。
カートリッジ部131に対向する受け口部135には、突部131aをはめ込んで固定するための溝部135aが配置されている。溝部135aの内壁面には、突部131aの外側面とねじ合わせするための溝が形成されている。溝部135aの底の弁132と対向する位置には、溝部135aの底から弁132に向かって突出した弁押し部135b及び弁押し部135bの周囲に形成された燃料送給部135cが配置されている。カートリッジ部131を受け口部135にねじ込むことにより、溝部135aの底面に一部埋設された第2Oリング136dと突部131aの底面とが接触し、密着される。この時、弁132の一端は、弁押し部135bと密着してカートリッジ部131内部側へ押し上げられる。この結果、カートリッジ部131の燃料が、燃料送給部135c及び燃料送給部135cへ流れ込み、燃料送給部135cに接続された燃料送給管136へ送給される。
密閉容器13内のジメチルエーテルとメタノールと水との混合液を取り出すために、図1に示すように、密閉容器13の下部付近には開閉自在で開度調節可能な開閉弁15と、混合液の流量を制御可能な流量制御弁47とが順次接続してあり、この流量制御弁47には、改質器11に接続した気化器17が接続してある。したがって、開閉弁15を開くと、密閉容器13内に作用する飽和蒸気圧によって混合液は密閉容器13から流出される。そして、この混合液は開閉弁15および流量制御弁47を通って気化器17において気化し、気化した混合ガスが改質器11へ供給されることになる。
この際、密閉容器13内の気相に存在するガスを改質器11へ供給するものではなく、混合液を気化器17においてガス化してから改質器11へ供給するものであるから、改質器11に対してジメチルエーテルと水との割合の比に対応し、かつメタノールを含む一定の組成の混合ガスを常に供給することができ、改質器11においては常に安定した良好な改質を行うことができるものである。
既に理解されるように、密閉容器13内の混合液を改質器11に対して供給するに際しては、混合液の飽和蒸気圧を利用するものであるから、燃料を送給するためのポンプを省略することができ、燃料電池システム1a全体の構成を簡素化できるとともに小型化を図ることができるものである。
改質器11内には、ジメチルエーテルとメタノールと水との混合ガスの改質反応を促すための、アルミナ(γ−アルミナ)にRhを担持した改質触媒と、改質反応で発生したCOをH2Oとの反応によりH2、CO2にするシフト反応を促すための、アルミナにPtを担持したシフト触媒とを、混合して内装してある。そのため、この改質器11において、ジメチルエーテルとメタノールと水との混合ガスは、
CH3OCH3+H2O→2CH3OH ・・・(2)
CH3OH→2H2+CO ・・・(3)
CO+H2O→H2+CO2 ・・・(4)
のように改質反応と、シフト反応とが同時に進行し、水素を含む水素リッチガスに改質される。このとき改質器11は、後述する触媒燃焼器23から熱が供給されておおよそ350℃に保たれる。
このときの改質反応は、混合ガスにメタノールが含まれているため、反応式(3)に示されるメタノールの改質反応により水素が生成し、生成した水素が反応式(2)に示されるジメチルエーテルの改質反応を促進する効果があるため、メタノールを含まない例えばジメチルエーテルと水との混合ガスの改質反応に比べて、改質反応の進行が速く、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1a全体の小型化を図ることができるものである。
また、このとき改質器11において改質反応とシフト反応とが同時に進行する。反応式(4)で示されるシフト反応により、反応式(3)で生成したCOが減少する。そのため、反応式(3)で示されるメタノールの分解反応が、この反応の生成物であるCOが減少するために進行しやすくなる。この結果、反応式(2)で示されるジメチルエーテルと水との反応も進行しやすくなる。燃料すなわちジメチルエーテルの転化率が向上し、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、この改質反応とシフト反応との同時進行によっても、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1a全体の小型化を図ることができるものである。
そして、改質器11で改質されたガス中には僅かではあるがCOが存在するので、COを規定濃度以下に減少させる(除去する)ためのCO除去手段45aが改質器11に接続してある。CO除去手段45aはまた、流量制御弁49を介して燃料電池本体9の燃料極5に接続してある。このCO除去手段45aは、改質器11から出てきた水素を含むガス中に残留しているCOを、
CO+3H2→CH4+H2O ・・・(5)
のように選択メタネーション触媒によりH2と反応させてCH4に変換するものである。選択メタネーション触媒としては、ルテニウム(Ru)系の触媒が好適である。この反応を行う際、流量制御弁49の上流側は燃料の飽和蒸気圧より僅かに低圧であるが大気圧より高圧の約3気圧であって、COの除去がより効果的に行われる。これによりCO濃度がモル濃度で10ppm以下になったH2,CO2,H2O,CH4を含むガスは、流量制御弁49を通って高分子型の燃料電池本体9の燃料極(アノード)5に供給される。
さらに,COの除去手段としては(6)式:
CO+1/2O2→CO2 ・・・(6)
に示すように、酸素を供給して、COを選択的に酸化させる反応でも良い。この場合、水素と酸素はあまり反応させず、COを選択的に酸素と反応させるためのルテニウム(Ru)系の部分酸化触媒が用いられる。また、図3において後述するが、水素を選択的に透過する半透膜を用いて、水素を選択的に分離してもよい。
燃料電池本体9の燃料極5から排出された未使用のH2を含むガスは、酸素供給手段の一例としての空気ポンプ25から送給される空気と混合して触媒燃焼器23に供給され、触媒燃焼される。この触媒燃焼器23内には通常の触媒燃焼器同様にPt系の触媒が内装されており、触媒燃焼器23での触媒燃焼によって発生した熱は、気化器17および改質器11に供給されて、混合液の気化熱および混合ガスの改質反応熱に使用される。気化や改質反応に必要な熱は、ヒータを設け、ヒータにより供給しても良い。
一方、燃料電池本体9の空気極(カソード)7へ空気を送給するために、酸素供給手段の一例としての空気ポンプ25に接続した送給路27は、加熱された空気を供給するために熱交換器29を経て触媒燃焼器23に接続した第1分岐路27Aと、空気極7側へ接続した第2分岐路27Bとに分岐してあり、各分岐路27A,27Bにはニードルバルブ等のような開度調節自在の流量制御弁31,33がそれぞれ配置してある。
そして、燃料電池本体9の燃料極5へ送給された水素は発電に使用され、この燃料極5から排出される未使用の水素を触媒燃焼器23へ導くために、燃料極5側には回収路35が接続してある。触媒燃焼器23において燃焼された燃焼ガスは回路24を介して熱交換器29に導かれている。また、空気極7側から排出されるガスを回収するために、空気極7側には回収路37が接続してあり、この回収路37に回収された水蒸気の一部を凝縮するために、回収路37は熱交換器29に接続してある。
熱交換器29において凝縮されて回収された水は水タンク39に一時貯留され、燃料電池本体9における固体高分子膜3の保湿性を維持するために利用されている。回収路37に回収されたガス中の未使用の酸素と生成物としての水蒸気の一部を空気極7に循環するために、回収路37には第2分岐路27B側へ接続した分岐路37Aが分岐接続してあり、この分岐路37Aには、流量制御弁41及びポンプ43が順次配置してある。
この燃料電池システム1aは上記のように、密閉容器13内に収容される燃料として、ジメチルエーテルとメタノールと水との混合液を使用するので、メタノールを加えない場合に比べてジメチルエーテルと水との混合する割合(すなわち溶解範囲)を大きくすることが可能で、これにより、改質に適切な燃料と水との混合液を形成することができる。例えば、10wt%以下のメタノールをDMEと水との混合液に加えれば、DMEの水素の分解反応で好ましい化学量論比(DME:水=1:3〜1:4)の燃料を得ることができ、改質効率を向上できる。
また、この燃料電池システム1aは、燃料である混合ガスにメタノールが含まれているため、メタノールを含まない例えばジメチルエーテルと水との混合ガスに比べて、改質器11における改質反応の進行が速く、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1a全体の小型化を図ることができる。
また、この燃料電池システム1aは、改質器11において改質反応とシフト反応とが同時に進行するため、燃料である混合ガス中のジメチルエーテルの転化率が向上し、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、この改質反応とシフト反応との同時進行によっても、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1aの全体の小型化を図ることができる。
また、この燃料電池システム1aは、空気極7から排出されるガスの一部はポンプ43によって吸引される態様となり、ガスを循環させることができる。また、燃料極5側からプロトンが移動する際に含水率が低下する傾向にある固体高分子膜3は、空気極7に対して生成物としての水蒸気の一部が循環されるので、保湿性が適正値に保持されることとなり、水分管理が容易になる。
また、この燃料電池システム1aは、燃料の飽和蒸気圧を利用して燃料を改質器11に送給するものであるから、改質器11に対して燃料を送給するためのポンプを省略することができる。また改質器11の改質反応は、飽和蒸気圧に基づき大気圧よりも高圧下において行うことができるから、大気圧で改質反応を行う場合に比べて改質器11の容積を小さくすることができる。
なお、第1の実施の形態では、アルコールとしてメタノールを使用したが、これに限定するものでなく、例えばエタノールを使用することも可能である。
また、第1の実施の形態では、改質触媒としてアルミナにRhを担持した触媒を使用したが、これに限定するものでなく、例えばアルミナにPd、Pt、Cuのうち少なくとも1種の金属を担持した触媒を使用することも可能である。
また、第1の実施の形態では、シフト触媒としてアルミナにPtを担持した触媒を使用したが、これに限定するものでなく、例えばCu/Zn系の触媒を使用することも可能である。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
第1の実施の形態の第1の変形例に係る燃料電池システム1bは、図3に示すように、CO除去手段45bの下流側に管路34が接続され、管路34の下流側に背圧調整弁21が接続され、背圧調整弁21の下流側に管路36が接続されている。管路36の下流側は、回収路35に接続されている。CO除去手段45bの内部には、ほぼ水素のみを選択的に透過する半透膜が配置されている。このような半透膜としては、例えば石英系の半透膜が好適である。石英膜の半透膜としては、例えば、厚さ350μm程度のα−Al23膜基材の上に厚さ0.6μm程度のγ−Al23膜を堆積させ、その上に厚さ0.3μm程度のシリカ層を堆積させた膜が好適である。CO除去手段45bの内部は、250〜350℃程度に維持されている。CO除去手段45bの下流側に配置された管路34は、背圧調整弁21により大気圧より高圧の3気圧程度に調整される。このように、半透膜の上流側を大気圧より高い圧力にすることにより、半透膜両側での圧力の差を大きくとることができ、透過速度を向上させることが可能になる。
図3に示す燃料電池システム1bによれば、CO除去手段45bに内装された半透膜により、水素リッチガスの中から水素ガスが選択的に透過され、燃料極5に供給される水素濃度が高くなる。このため、燃料電池本体9の発電効率が向上する。
(第1の実施の形態の第2の変形例)
第1の実施の形態の第2の変形例に係る燃料電池システムは、図4に示すように、気化器17、改質器11、CO除去手段45a、及び触媒燃焼器23が真空断熱容器101に収容されている。真空断熱容器101は、外容器101a及び外容器101aの内側に配置された内容器101bを有する。外容器101a及び内容器101bはガラス製で、外容器101aと内容器101bとの間は真空になっている。外容器101a及び内容器101bはステンレス製でもよい。外容器101a及び内容器101bの内壁には、外容器101aと内容器101bの輻射率を低く抑え、放熱を小さく抑えるための銀メッキ層が配置されてもよい。
内容器101bの内部には、気化器17,改質器11、CO除去手段45a、及び触媒燃焼器23をそれぞれ隣接させて収容する改質セル102が配置されている。気化器17の上流側は、密閉容器13から供給される燃料(DME+HO+CHOH)を送給するための管路103aが接続されている。CO除去手段45aの下流側は、燃料電池本体9の燃料極5に水素リッチガス(H+CO+HO+CH)を送給するための管路103bが接続されている。触媒燃焼器23の上流側は、燃料電池本体9から送給されるガス(H+CO+HO+CH+O)をするための管路104aが接続されている。触媒燃焼器23の下流側は、回路24へガスを送給するための104bが接続されている。管路103a,103b,104a,104bは、それぞれ真空断熱容器101の開口部分を封止する断熱材105を貫通している。また、触媒燃焼器23は、改質セル102の昇温又は温度管理を行うためのヒータ106に隣接して配置されている。
第1の実施の形態の第2の変形例によれば、気化器17、改質器11,CO除去手段45a、及び触媒燃焼器23が真空断熱容器101及び断熱材105で取り囲まれるので、触媒燃焼器23で発生した熱が外部に漏れにくい。したがって、触媒燃焼器23で発生する熱を効率良く気化器17,改質器11、及びCO除去手段45aに伝達でき、装置全体の熱効率が向上する。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池システム1cを、図5を参照して説明する。この燃料電池システム1cは、用いる燃料であるジメチルエーテル(第1燃料)とともに水及びメタノールが改質器11へ同時に供給されるものであり、そのため、水とメタノールとの混合液を収容した密閉容器(第2の密閉容器)71を備えている。密閉容器71は、ピストン、ダイアフラム等の区画体71cにより、第1室71aと第2室71bに区画されている。第1室71aは、空気やDME等の気体が収容され、第2室71bには、第2燃料としてメタノールと水の混合液が収容されている。制御弁52を開くと、密閉容器(第1の密閉容器)13に作用するDMEの飽和蒸気圧により、気体が管路53を通って密閉容器71へ送給される。管路53から気体が送給されると、区画体71cは、第1室71aで作用する気体の圧力により第2室71b側へ押し出される。密閉容器71の下流側に接続された開閉弁55を開くと、第2室71bに収容された第2燃料が気化器17へ送給される。メタノールと水の混合液は、気化器17において気化され、気化した混合ガスが改質器11へ供給されることになる。なお、第2室71bの第2燃料としては、メタノールの代わりにエタノールが収容されてもよい。
既に理解されるように、密閉容器13内のジメチルエーテルを改質器11に対して供給するに際しては、燃料であるジメチルエーテルの飽和蒸気圧を利用するものであるから、燃料を送給するためのポンプを省略することができ、燃料電池システム1c全体の構成を簡素化できるとともに小型化を図ることができるものである。
燃料電池本体9の燃料極5に対して水素を供給するために、燃料を水素リッチガスに改質するための改質器11が設けられている。用いる燃料はジメチルエーテル(DME)であり、密閉容器13内に収容してある。良く知られているように、ジメチルエーテルの常温での飽和蒸気圧は大気圧より高圧であって約6気圧の圧力を有する。そのため、密閉容器13内で液相および気相として存在するジメチルエーテルには、約6気圧の飽和蒸気圧が常に作用していることになる。
密閉容器13内のジメチルエーテルを取り出すために、密閉容器13内の気相域に相当する上部付近には、開閉自在で開度調節を行うことによって気相のガスの流量を制御可能な開閉弁15が接続してある。したがって、開閉弁15を開くと、密閉容器13内に作用する飽和蒸気圧によってジメチルエーテルは気相のガスが密閉容器13から流出され、改質器11へ供給されることになる。
改質器11内には、ジメチルエーテルとメタノールと水との混合ガスの改質反応を促すための、アルミナにRhを担持した改質触媒と、改質反応で発生したCOをH2Oとの反応によりH2、CO2にするシフト反応を促すための、アルミナにPtを担持したシフト触媒とを、混合して内装してある。そのため、この改質器11において、ジメチルエーテルとメタノールと水との混合ガスは、(2)〜(4)式に示されるように、改質反応とシフト反応とが同時に進行し、水素を含む水素リッチガスに改質される。このとき改質器11は、後述する触媒燃焼器23から熱が供給されておよそ350℃に保たれる。
このときの改質反応は混合ガスにメタノールが含まれているため、反応式(3)に示されるメタノールの改質反応により水素が生成し、生成した水素が反応式(2)に示されるジメチルエーテルの改質反応を促進する効果があるため、メタノールを含まない例えばジメチルエーテルと水との混合ガスの改質反応に比べて、改質反応の進行が速く、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1c全体の小型化を図ることができるものである。
また、このとき改質器11において改質反応とシフト反応とが同時に進行する。反応式(4)で示されるシフト反応により、反応式(3)で生成したCOが減少する。そのため、反応式(3)で示されるメタノールの分解反応が、この反応の生成物であるCOが減少するために進行しやすくなる。この結果、反応式(2)で示されるジメチルエーテルと水との反応も進行しやすくなる。燃料すなわちジメチルエーテルの転化率が向上し、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、この改質反応とシフト反応との同時進行によっても、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1c全体の小型化を図ることができるものである。
第2の実施の形態に係る燃料電池システム1cは、上記のように、燃料であるジメチルエーテルと水およびメタノールとを同時に改質器11に供給するため、メタノールを含まない例えばジメチルエーテルと水との混合ガスに比べて、改質器11における改質反応の進行が速く、それだけ改質効率を向上させることが可能である。さらに、改質器11に送給する燃料として、DMEと水とが1:3〜1:4のモル比に対してメタノールが重量比で10wt%以下となるように混合することで、DMEの改質効率が向上する。したがって、改質効率を高く維持した状態で改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1c全体の小型化を図ることができる。
また、この燃料電池システム1cは、改質器11において改質反応とシフト反応とが同時に進行するため、燃料であるジメチルエーテルの転化率が向上し、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、この改質反応とシフト反応との同時進行によっても、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1c全体の小型化を図ることができる。
また、この燃料電池システム1cは、空気極7から排出されるガスの一部はポンプ43によって吸引される態様となり、ガスを循環させることができる。また、燃料極5側からプロトンが移動する際に含水率が低下する傾向にある固体高分子膜3は、空気極7に対して生成物としての水蒸気の一部が循環されるので、保湿性が適正値に保持されることとなり、水分管理が容易になる。
また、この燃料電池システム1cは、燃料であるジメチルエーテルの飽和蒸気圧を利用して燃料を改質器11に送給するものであるから、改質器11に対して燃料を送給するためのポンプを省略することができる。また改質器11の改質反応は、飽和蒸気圧に基づき大気圧よりも高圧下において行うことができるから、大気圧で改質反応を行う場合に比べて改質器11の容積を小さくすることができる。さらに、燃料であるジメチルエーテルと同時に改質器11に送給する水およびメタノールの混合液についても、ジメチルエーテルの飽和蒸気圧を利用して気化器17に送給するものであるから、気化器17に対して混合液を送給するためのポンプを省略することができる。
なお、第2の実施の形態では、改質触媒としてアルミナにRhを担持した触媒を使用したが、これに限定するものでなく、例えばアルミナにPd、Pt、Cuのうち少なくとも1種の金属を担持した触媒を使用することも可能である。
また、第2の実施の形態では、シフト触媒としてアルミナにPtを担持した触媒を使用したが、これに限定するものでなく、例えばCu/Zn系の触媒を使用することも可能である。
(第2の実施の形態の変形例)
本発明の第2の実施の形態の変形例に係る燃料電池システム1dは、図6に示すように、CO除去手段45dの下流側に接続された管路34、管路34の下流側に接続された背圧調整弁21、及び上流側を背圧調整弁21接続され、下流側を回収路35に接続された管路36を更に備える点が、図5に示す燃料電池システム1cと異なる。CO除去手段45dの内部には、図5に示すCO除去手段45cと同様に、ほぼ水素のみを選択的に透過する半透膜が配置される。他は、図5に示す燃料電池システム1cと同様であるので、説明を省略する。
図6に示す燃料電池システム1dによれば、CO除去手段45dに内装された半透膜により、水素リッチガスの中から水素ガスを選択的に透過させることで、燃料極5へ供給する水素濃度が高くなるため、燃料電池本体9の発電効率を向上できる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池システム1eは,図7に示すように,DMEを収容する密閉容器(第1の密閉容器)13と、水を収容する密閉容器(第2の密閉容器)71と、メタノールを収容する密閉容器(第3の密閉容器)72と、水及びメタノールを気化する気化器17と、水及びメタノールを導入し、メタノールを水素リッチガスに改質する改質器11と、水素リッチガスに含まれる一酸化炭素を除去若しくは減少させるCO除去手段45eと、水素リッチガスと酸素とを反応させて発電する燃料電池本体9とを備える。
密閉容器13の下流側に接続された管路には開閉弁14が配置されている。開閉弁14を開くと、密閉容器13に作用するDMEの飽和蒸気圧により、気体が管路を通って密閉容器72へ送給される。密閉容器72は、第1室72aに気体が収容され、第2室72bにメタノールが収容されている。管路から気体が送給されると、区画体72cは、第1室72aで作用する気体の圧力により第2室72b側へ押し出される。密閉容器72の下流側に接続された開閉弁15を開くと、第2室72bに収容されたメタノールが気化器17へ送給される。密閉容器72には、メタノールの代わりにエタノールを収容してもよい。
密閉容器13に接続された他の管路には、制御弁52が配置されている。制御弁52を開くと、密閉容器13に作用するDMEの飽和蒸気圧により、気体が管路53を通って密閉容器71へ送給される。密閉容器71は、第1室71aに気体が収容され、第2室71bに水が収容されている。管路53から気体が送給されると、区画体71cは、第1室71aで作用する気体の圧力により第2室71b側へ押し出される。密閉容器71の下流側に接続された開閉弁55を開くと、第2室71bに収容された水が気化器17へ送給される。第2室71bの他の下流側に接続された管路は、制御弁58が接続されている。制御弁58の下流側はポンプ57が接続されている。このポンプ57は、管路56を介して水タンク39に接続されている。他は、図1に示す燃料電池システム1aと同様であるので、説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池システム1eによれば、密閉容器13で作用する燃料の飽和蒸気圧により、密閉容器72に収容されたメタノールと密閉容器71に収容された水とが、自動的に気化器17及び改質器11に導入される。したがって、燃料の送給に必要なポンプを省略でき、燃料電池システム1e全体の装置の小型化及び簡素化が図れる。また、メタノール、水を含む混合ガスが改質器11に送給されると、改質器11の中では、(2)〜(4)式に示すようなメタノールの改質反応、水のシフト反応がそれぞれ同時に進行する。水のシフト反応はメタノールの改質反応を促進させるため、燃料電池本体9に送給する水素ガスへの改質効率が向上する。さらに、改質器11で改質反応とシフト反応を同時に進行させることにより、別々に進行させる場合に比べて装置の小型化が図れる。なお、メタノールと水の改質反応は全体として以下の反応式になる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 ・・・(7)
(7)式に示すように、メタノールと水の化学量論比は1:1である。改質器11に送給する燃料として、メタノールと水とが1:1程度のモル比にすることにより、メタノール改質に必要な水の量のみを気化させることができるので、気化熱を必要量に抑え、かつ、改質部でのガス滞留時間を大きくとることが可能になる。この結果、改質効率が向上し、改質効率が高く、小型化が可能な燃料電池システム1eが提供できる。さらに、水タンク39に収容された水は、ポンプ57によって吸引されるので、第2室71bに補充するための水として再利用できる。
(第3の実施の形態の第1の変形例)
本発明の第3の実施の形態の第1の変形例に係る燃料電池システム1fは、図8に示すように、CO除去手段45fの下流側に接続された管路34、管路34の下流側に接続された背圧調整弁21、及び上流側を背圧調整弁21接続され、下流側を回収路35に接続された管路36を更に備える点が、図7に示す燃料電池システム1eと異なる。CO除去手段45fの内部には、図3及び図5に示すCO除去手段45b、45dと同様に、ほぼ水素のみを選択的に透過する半透膜が配置される。図8に示す燃料電池システム1fによれば、CO除去手段45fに内装された半透膜により、水素リッチガスの中から水素ガスを選択的に透過させることで、燃料極5へ供給する水素濃度が高くなるため、燃料電池本体9の発電効率を向上させることができる。
(第3の実施の形態の第2の変形例)
本発明の第3の実施の形態の第2の変形例に係る燃料電池システム1gは、図9に示すように、密閉容器71の下流側及び密閉容器72の下流側にそれぞれ気化器17a及び気化器17bが配置される。図9に示す燃料電池システム1gによれば、密閉容器13で作用する燃料の飽和蒸気圧により、密閉容器71の水の混合液が気化器17aに導入され,密閉容器72のメタノールが気化器17bにそれぞれ導入される。したがって、燃料の送給に必要なポンプを省略でき、燃料電池システム1gの小型化及び簡素化が図れる。
(第3の実施の形態の第3の変形例)
本発明の第3の実施の形態の第3の変形例に係る燃料電池システム1hは、図10に示すように、密閉容器71の下流側及び密閉容器72の下流側に、気化器17a及び気化器17bがそれぞれ配置されている。また、CO除去手段45hの下流側に管路34が接続され、管路34の下流側に背圧調整弁21が接続されている。背圧調整弁21の下流側は、回収路35に接続された管路36が接続されている。図8に示す燃料電池システム1hによれば、CO除去手段45hに内装された半透膜により、水素リッチガスの中から水素ガスを選択的に透過させることで、燃料極5へ供給する水素濃度が高くなるため、燃料電池本体9の発電効率を向上できる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係る燃料電池システム1iを、図11を参照して説明する。この燃料電池システム1iは、燃料電池本体9の燃料極5に対して水素を供給するために、燃料を水素リッチガスに改質するための改質器11が設けられている。用いる燃料はジメチルエーテル(DME)であり、密閉容器(第1の密閉容器)13内に収容してある。良く知られているように、ジメチルエーテルの常温での飽和蒸気圧は大気圧より高圧であって約6気圧の圧力を有する。そのため、密閉容器13内で液相および気相として存在するジメチルエーテルには、約6気圧の飽和蒸気圧が常に作用していることになる。
密閉容器13内のジメチルエーテルを取り出すために、密閉容器13内の気相域に相当する上部付近には、開閉自在で開度調節を行うことによって気相のガスの流量を制御可能な開閉弁15が接続してある。したがって、開閉弁15を開くと、密閉容器13内に作用する飽和蒸気圧によってジメチルエーテルは気相のガスが密閉容器13から流出され、改質器11へ供給されることになる。
既に理解されるように、密閉容器13内のジメチルエーテルを改質器11に対して供給するに際しては、燃料であるジメチルエーテルの飽和蒸気圧を利用するものであるから、燃料を送給するためのポンプを省略することができ、燃料電池システム1i全体の構成を簡素化できるとともに小型化を図ることができるものである。
また、ジメチルエーテルとともに改質器11へ同時に供給される水および水素が密閉容器(第2の密閉容器)71及び密閉容器(第3の密閉容器)72内にそれぞれ収容されている。密閉容器71は、第1室71aに気体が収容され、第2室71bに水が収容されている。管路53から気体が送給されると、区画体71cは、第1室71aで作用する気体の圧力により第2室71b側へ押し出される。密閉容器71には、水を収容した上部空間に密閉容器13内におけるジメチルエーテルの飽和蒸気圧を制御弁52を介して作用させるための管路53が接続され、管路53には密閉容器71内の圧力を必要な時に解放可能な制御弁54が設けられている。また、密閉容器71内の水を取り出すために、密閉容器71の下部付近には、開閉自在で開度調節を行うことによって水の流量を制御可能な開閉弁55が接続してあり、この開閉弁55には、改質器11に接続した気化器17が接続してある。したがって、開閉弁55を開くと、密閉容器13から管路53を介して密閉容器71内に作用するジメチルエーテルの飽和蒸気圧によって、第2室71bに収容された水は密閉容器71から流出される。そして、この水は開閉弁55を通って気化器17において気化し、気化した水蒸気が改質器11へ供給されることになる。そして、密閉容器71には、後述する水タンク39からポンプ57の作用により制御弁58を介して水が補充され、これによって燃料電池システム1iにおける水の循環システムが構成される。また、水素を収容した密閉容器72には、開閉自在で開度調節を行うことによって水素の流量を制御可能な開閉弁63が接続してあり、開閉弁63を開くと、密閉容器72から水素が流出され、改質器11へ供給されることになる。
既に理解されるように、密閉容器71内の水を改質器11に対して供給するに際しては、密閉容器13から管路53を介して密閉容器71内に作用するジメチルエーテルの飽和蒸気圧を利用するものであるから、水を送給するためのポンプを省略することができ、燃料電池システム1i全体の構成を簡素化できるとともに小型化を図ることができるものである。
密閉容器13の下流側には、開閉弁15が配置された管路を介して密閉容器(第3の密閉容器)72が接続されている。また、密閉容器72は、下流側を改質器11の上流側の管路に接続されている。密閉容器72の下流側の管路には、開閉弁63が配置されている。密閉容器72に収容された水素は、流量を調節しながら開閉弁63を開くことにより改質器11へ送給される。この時、改質器11に送給するための水素は、DMEと水とを1:3〜1:4のモル比で混合させたものに対し、DMEのガス流量に対して20%程度、好ましくは10%程度がよい。
改質器11内には、ジメチルエーテルと水素と水との混合ガスの改質反応を促すための、アルミナにRhを担持した改質触媒と、改質反応で発生したCOをH2Oとの反応によりH2、CO2にするシフト反応を促すための、アルミナにPtを担持したシフト触媒とを、混合して内装してある。そのため、この改質器11において、ジメチルエーテルとメタノールと水との混合ガスは、(3)式及び(4)式に示す改質反応と、(5)式に示すシフト反応とが同時に進行し、水素を含む水素リッチガスに改質される。このとき改質器11は、後述する触媒燃焼器23から熱が供給されておよそ350℃に保たれる。
このときの改質反応は混合ガスに水素が含まれているため、水素が反応式(2)に示されるジメチルエーテルの改質反応を促進する効果があるため、水素を含まない例えばジメチルエーテルと水との混合ガスの改質反応に比べて、改質反応の進行が速く、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1i全体の小型化を図ることができるものである。
また、このとき改質器11において改質反応とシフト反応とが同時に進行する。反応式(4)で示されるシフト反応により、反応式(3)で生成したCOが減少する。そのため、反応式(3)で示されるメタノールの分解反応が、この反応の生成物であるCOが減少するために進行しやすくなる。この結果、反応式(2)で示されるジメチルエーテルと水との反応も進行しやすくなる。燃料であるジメチルエーテルの転化率が向上し、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、この改質反応とシフト反応との同時進行によっても、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1i全体の小型化を図ることができるものである。
そして、改質器11で改質されたガス中には僅かではあるがCOが存在するので、COを除去するためのCO除去手段45iが改質器11に接続してある。CO除去手段45iはまた、流量制御弁49を介して燃料電池本体9の燃料極5に接続してある。このCO除去手段45iは、改質器11から出てきた水素を含むガス中に残留しているCOを、(6)式に示すように、選択メタネーション触媒によりH2と反応させてCH4に変換するものである。選択メタネーション触媒としては、ルテニウム(Ru)系の触媒が用いられる。この反応を行う際、流量制御弁49の上流側は燃料の飽和蒸気圧より僅かに低圧であるが大気圧より高圧の約3気圧であって、COの除去がより効果的に行われる。これによりCO濃度がモル濃度で10ppm以下になったH2,CO2,H2O,CH4を含むガスは、流量制御弁49を通って燃料電池本体9の燃料極(アノード)5に供給される。
触媒燃焼器23内には通常の触媒燃焼器同様にPt系の触媒が内装されており、CO除去手段45iを透過しなかったガスが酸素供給手段の一例としての空気ポンプ25から送給される空気と混合して触媒燃焼器23に供給され、触媒燃焼される。この触媒燃焼器23での触媒燃焼によって発生した熱は、気化器17および改質器11に供給されて水の気化熱および混合ガスの改質反応熱に使用され、また、CO除去手段45iの半透膜加熱にも使用される。
燃料電池本体9の空気極7へ空気を送給するために、酸素供給手段の一例としてのブロア等の空気ポンプ25に接続した送給路27は、加熱された空気を供給するために熱交換器29を経て触媒燃焼器23に接続した第1分岐路27Aと、空気極7側へ接続した第2分岐路27Bとに分岐してあり、各分岐路27A,27Bにはニードルバルブ等のような開度調節自在の流量制御弁31,33がそれぞれ配置してある。
そして、燃料電池本体9の燃料極5へ送給された水素は発電に使用され、この燃料極5から排出される未使用の水素を触媒燃焼器23へ導くために、燃料極5側には回収路35が接続してある。触媒燃焼器23において燃焼された燃焼ガスは回路24を介して熱交換器29に導かれている。また、空気極7側から排出されるガスを回収するために、空気極7側には回収路37が接続してあり、この回収路37に回収された水蒸気の一部を凝縮するために、回収路37は熱交換器29に接続してある。
熱交換器29において凝縮されて回収された水は水タンク39に一時貯留され、燃料電池本体9における固体高分子膜3の保湿性を維持するために利用されている。回収路37に回収されたガス中の未使用の酸素と生成物としての水蒸気の一部を空気極7に循環するために、回収路37には第2分岐路27B側へ接続した分岐路37Aが分岐接続してあり、この分岐路37Aには、流量制御弁41及びポンプ43が順次配置してある。
水タンク39に蓄えられた水は、制御弁52,55を閉め、制御弁54を開け、密閉容器71の圧力を解放した後に、制御弁58を開け、ポンプ57により送液することにより、密閉容器71へ供給することが可能である。
この燃料電池システム1iは上記のように、燃料であるジメチルエーテルと水および水素とを同時に改質器11に供給するため、水素を含まない例えばジメチルエーテルと水との混合ガスに比べて、改質器11における改質反応の進行が速く、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1i全体の小型化を図ることができる。
また、この燃料電池システム1iは、改質器11において改質反応とシフト反応とが同時に進行するため、燃料であるジメチルエーテルの転化率が向上し、それだけ改質効率を向上させることが可能である。したがって、この改質反応とシフト反応との同時進行によっても、改質器11の容積を小型化することが可能で、燃料電池システム1i全体の小型化を図ることができる。
また、この燃料電池システム1iは、空気極7から排出されるガスの一部はポンプ43によって吸引される態様となり、ガスを循環させることができる。また、燃料極5側からプロトンが移動する際に含水率が低下する傾向にある固体高分子膜3は、空気極7に対して生成物としての水蒸気の一部が循環されるので、保湿性が適正値に保持されることとなり、水分管理が容易になる。
また、この燃料電池システム1iは、燃料であるジメチルエーテルの飽和蒸気圧を利用して燃料を改質器11に送給するものであるから、改質器11に対して燃料を送給するためのポンプを省略することができる。また改質器11の改質反応は、飽和蒸気圧に基づき大気圧よりも高圧下において行うことができるから、大気圧で改質反応を行う場合に比べて改質器11の容積を小さくすることができる。さらに、燃料であるジメチルエーテルと同時に改質器11に送給する水についても、ジメチルエーテルの飽和蒸気圧を利用して気化器17に送給するものであるから、気化器17に対して水を送給するためのポンプを省略することができる。
(第4の実施の形態の変形例)
本発明の第4の実施の形態の変形例に係る燃料電池システム1jは、図12に示すように、CO除去手段45jの下流側に接続された管路34、管路34の下流側に接続された背圧調整弁21、及び上流側を背圧調整弁21接続され、下流側を回収路35に接続された管路36を更に備える点が、図11に示す燃料電池システム1iと異なる。
CO除去手段45jの内部には、図3に示すCO除去手段45bと同様に、ほぼ水素のみを選択的に透過する半透膜が配置される。半透膜は、石英系の水素透過半透膜よりなるものであって、改質ガス中の主として水素を選択的に透過する作用をなすものであり、燃料電池本体9の燃料極5へほぼ水素のみのガスを供給するものである。また、半透膜を内装するCO除去手段45jには、上流側の圧力を一定に保つ背圧調整弁21が接続してあり、この背圧調整弁21の上流側を、密閉容器13内に作用するジメチルエーテルの飽和蒸気圧より低圧であるが大気圧より高圧の例えば3気圧程度に調節してある。そして、背圧調整弁21の下流側はほぼ大気圧であって、触媒燃焼器23に接続してある。
既に理解されるように、CO除去手段45jに内装された半透膜には背圧調整弁21によって大気圧よりも高圧の約3気圧が作用しているので、改質器11における改質反応は大気圧よりも高圧で行われることとなり、ガスの密度が大であるから、大気圧でもって改質反応を行う場合に比較して、改質器11の容積を小さくすることができる。また、半透膜の上流側と下流側における透過圧力差が大きいため、水素透過半透膜の面積は大気圧で透過させる場合よりも小さくて良いこととなる。したがって、改質器11およびCO除去手段45jの構成の小型化を図ることが容易であり、燃料電池システム1j全体の小型化を図ることができるものである。
上記のように、本発明は第1〜第4の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。また、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システムに好適な密閉容器の一例を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。 本発明の第2実施の形態の変形例に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。 本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。 本発明の第3の実施の形態の第1の変形例に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。 本発明の第3の実施の形態の第2の変形例に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。 本発明の第3の実施の形態の第3の変形例に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。 本発明の第4の実施の形態に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。 本発明の第4の実施の形態の変形例に係る燃料電池システムの一例を示す概略図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1i,1j…燃料電池システム
3…固体高分子膜
5…燃料極
7…空気極
9…燃料電池本体
11…改質器
13…密閉容器(第1の密閉容器)
17,17a,17b…気化器
23…触媒燃焼器
25…空気ポンプ
45a,45b,45c,45d,45e,45f,45h,45i,45j…CO除去手段
71…密閉容器(第2の密閉容器)
72…密閉容器(第3の密閉容器)
101…真空断熱容器
131…カートリッジ部
132…弁
135…受け口部
136…燃料送給管

Claims (10)

  1. ジメチルエーテル及び水をモル比で1:3−1:4に混合した混合液に対し、メタノールを重量比で5−10%含ませた燃料を収容する密閉容器と、
    前記燃料を気化する気化器と、
    気化した前記燃料を水素リッチガスに改質する改質器と、
    前記水素リッチガスと酸素とを反応させて発電する燃料電池本体
    とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記密閉容器は、
    燃料を収容するカートリッジ部と、
    前記カートリッジ部の開口部を封止する弁と、
    前記開口部に対向し、前記カートリッジ部を固定する受け口部と、
    前記受け口部に接続され、前記燃料を送給する燃料送給管
    とを備えることを特徴とする請求項に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池本体から送給されるガスを燃焼する触媒燃焼器と、
    前記触媒燃焼器を内部に収容する真空断熱容器とを更に含み、
    前記真空断熱容器は、前記触媒燃焼器に隣接するように、前記気化器、前記改質器、前記CO除去手段を内部に収容することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記改質器は,アルミナにRh、Pd、Pt、Cuのうち少なくとも1種の金属を担持した改質触媒が内装されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記改質器は,前記燃料の改質反応を促すための改質触媒及び前記改質反応により発生する一酸化炭素を水と反応させるためのシフト触媒を内装することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記改質器と前記燃料電池本体との間に前記水素リッチガスに含まれる一酸化炭素を除去若しくは減少させるCO除去手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 燃料を収容する密閉容器と、
    前記燃料を気化する気化器と、
    気化した前記燃料を水素リッチガスに改質する改質器と、
    前記水素リッチガスと酸素とを反応させて発電する燃料電池本体と
    を備える燃料電池システムに用いられる燃料であって、
    ジメチルエーテルと水とをモル比で1:3−1:4に混合した混合液に対し、メタノールを重量比で5−10%含むことを特徴とする燃料電池システムの燃料。
  8. 前記改質器と前記燃料電池本体との間に前記水素リッチガスに含まれる一酸化炭素を除去若しくは減少させるCO除去手段と、
    を更に備える請求項7に記載の燃料電池システムの燃料。
  9. 燃料を収容する密閉容器と、
    前記燃料を気化する気化器と、
    気化した前記燃料を水素リッチガスに改質する改質器と、
    前記水素リッチガスと酸素とを反応させて発電する燃料電池本体と
    を備える燃料電池システムの燃料を収容する密閉容器であって、
    ジメチルエーテルと水とをモル比で1:3−1:4に混合した混合液に対し、メタノールを重量比で5−10%含む燃料を収容することを特徴とする密閉容器。
  10. 前記改質器と前記燃料電池本体との間に前記水素リッチガスに含まれる一酸化炭素を除去若しくは減少させるCO除去手段と、
    を更に備える請求項9に記載の密閉容器。
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