JP4225949B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
近年、電子写真分野における高速化・高画質化に伴い,トナーには耐久性、帯電安定性及び定着性が強く要望されている。これらの課題を考慮して、ポリエステルは耐久性が高く、着色剤の分散に優れることから広く使用されているが、帯電量や帯電安定性等の帯電特性はいまだ十分なものではなく、さらなる改善が求められている。そこで、ポリエステルを結着樹脂として含有したトナーの帯電性向上のため、複数種の荷電制御剤を含有したトナーが報告されている。
例えば、耐刷時の帯電安定性の向上を課題として、ポリエステルと、着色剤と、正帯電性の荷電制御剤と、負帯電性の荷電制御剤とを含有し、特定の平均粒径分布を有する現像剤が提案されている(特許文献1参照)。また、特定のポリエステルと正帯電性の荷電制御剤と負帯電性の荷電制御剤とを含有し、正帯電性の荷電制御剤の使用量が負帯電性の荷電制御剤の使用量の1/2以下である電子写真用現像剤組成物が提案されている(特許文献2参照)。
また、トナーの擦り落ちを改善するために、摩擦帯電量の向上を課題として、第1の電荷制御剤と第2の電荷制御剤とを含有し、第1の電荷制御剤として、フマル酸等のジカルボン酸を積極的に添加したトナーが提案されている(特許文献3参照)。
しかし、上記トナーは、湿度や温度等の環境に影響を受けてしまい安定した帯電量を維持することができないという欠点を有する。そこで、帯電量の環境安定性を改善するため、荷電制御剤として4級アンモニウム塩を使用する技術、例えば、ポリエステル及び正帯電性荷電制御剤と負帯電性荷電制御剤からなる負帯電性トナーにおいて、正帯電性荷電制御剤として4級アンモニウム塩を含有したトナーが提案されている(特許文献4参照)。
特開平10−221879号公報(請求項1) 特公平3−63065号公報(請求項1) 特開2003−15365号公報(請求項1、54) 特開平2−264970号公報(請求項1、実施例1、2)
連続印字におけるトナーへのシリカの埋め込みに起因する転写不良による画質劣化の点から、低分子量成分が少ないフマル酸及び/又はマレイン酸を原料モノマーとして用いられたポリエステルが結着樹脂として好適である。しかしながら、帯電の環境特性に関しては十分なものではなかった。
本発明の目的は、環境の変化に対して良好な帯電安定性を有しており、長期にわたって、安定して良好な画像を得ることができる静電荷像現像用トナーを提供することにある。
本発明は、結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含有してなる静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂が、少なくともフマル酸及び/又はマレイン酸を原料モノマーとして用いて得られたポリエステルであり、前記荷電制御剤が負帯電性荷電制御剤及び正帯電性荷電制御剤であり、トナー中の未反応のフマル酸及び/又はマレイン酸の総含有量が0.20重量%以下である静電荷像現像用トナーに関する。
本発明の静電荷像現像用トナーは、環境の変化に対して良好な帯電安定性を有しており、長期にわたって、安定して良好な画像を得ることができるという優れた効果を奏する。
本発明は、結着樹脂として、少なくともフマル酸及び/又はマレイン酸を原料モノマーとして用いて得られたポリエステルを含有した静電荷像現像用トナーにおいて、荷電制御剤として、負帯電性荷電制御剤と正帯電性荷電制御剤とが含有されており、さらに、トナー中の未反応のフマル酸及び/又はマレイン酸の総含有量が、特定の値以下である点に特徴を有しており、これにより、本発明のトナーは、シリカ等の外添剤がトナー表面に埋まりにくく、耐久性に優れ、かつ環境変化に対する帯電安定性も格段に向上する。
原料モノマーとしてフマル酸やマレイン酸を含有したポリエステルは、他のジカルボン酸と比べて樹脂中のアルコール成分由来の低分子量成分が少なく、現像ローラー部等で強いシェア(外力)を受けた時でもシリカ等の外添剤がトナー中に埋まりにくいという効果を有する。
トナー中のフマル酸及びマレイン酸は、ポリエステルを製造した際に未反応モノマーとして残存したものであり、未反応のフマル酸及び/又はマレイン酸の総含有量は、トナー中、0.20重量%以下であり、好ましくは0.01〜0.15重量%、より好ましくは0.01〜0.1重量%である。フマル酸及び/又はマレイン酸の総含有量を低減することで環境安定性が向上する傾向にある。フマル酸及び/又はマレイン酸の総含有量を低減するには、カルボン酸成分とアルコール成分の仕込み量や反応時間を適宜調整すること、又は反応末期にエステル化触媒を添加することにより行うことが出来る。例えば、カルボン酸成分の全カルボキシル基に対するアルコール成分の全ヒドロキシ基のモル比を1よりも超えた仕込み比率にする方法や、反応時間を延長する方法等が挙げられる。トナー中のフマル酸及び/又はマレイン酸の総含有量は実施例に記載の方法により測定する。
ポリエステルの含有量は、結着樹脂中、50〜100重量%が好ましく、80〜100重量%がより好ましく、100重量%が特に好ましい。ポリエステル以外の結着樹脂としては、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、2種以上の樹脂成分が部分的に化学結合したハイブリッド樹脂等が挙げられる。
ポリエステルは、2価のカルボン酸化合物としてフマル酸及び/又はマレイン酸が用いられる以外は通常のポリエステルと同様に、アルコール成分として公知の2価以上のアルコールとカルボン酸成分として公知の2価以上のカルボン酸化合物からなる原料モノマーを縮重合させて得られる。ここで、フマル酸及び/又はマレイン酸の含有量は、樹脂のアルコール成分由来の低分子量成分を低減する観点から、全カルボン酸成分中、1〜100モル%が好ましく、20〜100モル%がより好ましく、40〜100モル%がさらに好ましく、50〜100モル%がさらに好ましく、55〜100モル%がさらに好ましい。
フマル酸及びマレイン酸以外の2価のカルボン酸化合物としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸、炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸、これらの酸の無水物及びアルキル(炭素数1〜12)エステル等が挙げられる。
3価以上のカルボン酸化合物としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)及びその酸無水物、アルキル(炭素数1〜12)エステル等が挙げられる。
2価のアルコールとしては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2又は3)オキサイド付加物(平均付加モル数1〜10)、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。
3価以上のアルコールとしては、ソルビトール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、グリセロール、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
なお、3価以上の多価モノマーの含有量、即ち3価以上のアルコール及び3価以上のカルボン酸化合物の総含有量は、低分子量成分を低減する観点から、ポリエステルの原料モノマー中、10モル%以下好ましく、5モル%以下がより好ましい。
なお、アルコール成分及びカルボン酸成分には、1価のアルコール及び1価のカルボン酸化合物が、分子量調整の観点から、適宜含有されていてもよい。
ポリエステルは、例えば、アルコール成分とカルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化触媒を用いて、さらには減圧下、180〜250℃の温度で縮重合することにより製造することができる。
ポリエステルの軟化点は、80〜165℃が好ましく、ガラス転移点は50〜85℃が好ましい。また、着色剤の分散性及び転写性の観点から、酸価は0.5〜60mgKOH/gが好ましく、水酸基価は1〜60mgKOH/gが好ましい。
本発明のトナーは荷電制御剤として負帯電性荷電制御剤と正帯電性荷電制御剤とを含有するものである。この両者を併用することにより、環境安定性が向上する傾向にあり、これは、トナー中の荷電制御剤の分布が均一になるためと考えられる。負帯電性荷電制御剤としては、含金属アゾ染料、例えば「バリファーストブラック3804」、「ボントロンS−31」(以上、オリエント化学工業社製)、「T−77」(保土谷化学工業社製)、「ボントロンS−32」、「ボントロンS−34(化学名:hydrogen bis[1-[(5-chloro-2-hydroxyphenyl)azo]-2-naphtholato(2-)]chromate(1-))」、「ボントロンS−36」(以上、オリエント化学工業社製)、「アイゼンスピロンブラックTRH」(保土谷化学工業社製)等;銅フタロシアニン染料、サリチル酸のアルキル誘導体の金属錯体、例えば「ボントロンE−81」、「ボントロンE−82」、「ボントロンE−84」、「ボントロンE−85」(以上、オリエント化学工業社製)等;ニトロイミダゾール誘導体;ベンジル酸ホウ素錯体、例えば、「LR−147」(日本カーリット社製)等が挙げられ、これらの中では、帯電量の安定性及び環境安定性の観点から、含金属アゾ染料及びサリチル酸のアルキル誘導体の金属錯体が好ましく、含金属アゾ染料がより好ましい。
負帯電性荷電制御剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.5〜5重量部が好ましく、1〜3重量部がより好ましい。
正帯電性荷電制御剤としては、ニグロシン染料、例えば「ニグロシンベースEX」、「オイルブラックBS」、「オイルブラックSO」、「ボントロンN−01」、「ボントロンN−07」、「ボントロンN−09」、「ボントロンN−11」(以上、オリエント化学工業社製)等;3級アミンを側鎖として含有するトリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム塩化合物、例えば「ボントロンP−51」、「ボントロンP−52」(以上、オリエント化学工業社製)、「TP−415」(保土谷化学工業社製)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、「COPY CHARGE PX VP435」(ヘキスト社製)等;ポリアミン樹脂、例えば「AFP−B」(オリエント化学工業社製)等;イミダゾール誘導体、例えば「PLZ−2001」、「PLZ−8001」(以上、四国化成社製)等が挙げられ、これらの中では、分散性及びトナーの帯電量の安定化の観点から、ニグロシン染料及びトリフェニルメタン系染料が好ましく、ニグロシン染料がより好ましい。
正帯電性荷電制御剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.05〜5重量部が好ましく、0.05〜1重量部がより好ましい。
負帯電性荷電制御剤と正帯電性荷電制御剤の重量比(負帯電性荷電制御剤/正帯電性荷電制御剤)は、特に限定されないが、60/1〜3/1が好ましい。負帯電性荷電制御剤と正帯電性荷電制御剤の重量比の好適範囲は、その組み合わせによって異なるが、負帯電性荷電制御剤として含金属アゾ染料が、正帯電性荷電制御剤としてニグロシン染料がそれぞれ含有されている場合は、これらの重量比(含金属アゾ染料/ニグロシン染料)は、30/1〜3/1が好ましく、20/1〜5/1がより好ましい。
本発明における着色剤としては、トナー用着色剤として用いられている染料、顔料等のすべてを使用することができ、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができ、本発明のトナーは、黒トナー、モノカラートナー、フルカラートナーのいずれであってもよい。着色剤の使用量は、結着樹脂100重量部に対して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がより好ましい。
本発明のトナーには、トナー飛散を抑制する観点から、磁性粉が含有されていてもよい。磁性粉としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の合金や鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属粉末等が挙げられる。磁性粉の含有量は、結着樹脂100重量部に対し、0.5〜10重量部が好ましい。
本発明のトナーには、さらに、離型剤、流動性向上剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、クリーニング性向上剤等の添加剤が適宜内添又は外添されていてもよい。特に、外添剤として、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム等からなるシリカ系微粒子が好ましい。
本発明のトナーの製造方法は、混練粉砕法、乳化転相法、重合法等の従来より公知のいずれの方法であってもよいが、製造が容易なことから、混練粉砕法が好ましい。例えば、混練粉砕法による粉砕トナーの場合、結着樹脂、荷電制御剤、着色剤等をヘンシェルミキサー等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もしくは2軸の押出機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級して製造することができる。トナーの体積平均粒径は3〜15μmが好ましい。
本発明のトナーは、磁性体微粉末を含有するときは単独で現像剤として、また磁性体微粉末を含有しないときは非磁性一成分系現像剤として、もしくはキャリアと混合して二成分系現像剤として使用することができる。
本発明のトナーは、シリカ等の外添剤がトナー表面に埋まりにくく、高温、高湿下の環境においても安定した帯電性を維持することができる。そのため、非接触現像用トナーとして好適に用いることができる。
〔樹脂の軟化点〕
高化式フローテスター「CFT−500D」(島津製作所製)を用い、樹脂の半分が流出する温度を軟化点とする(試料:1g、昇温速度:6℃/分、荷重:1.96MPa、ノズル:1mmφ×1mm)。
〔樹脂のガラス転移点〕
示差走査熱量計「DSC210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて15mgの試料を昇温速度10℃/分で測定する。
〔樹脂の酸価及び水酸基価〕
JIS K0070に従って測定する。
〔フマル酸及び/又はマレイン酸の総含有量〕
1.試料溶液の調製
(1) 試料(トナー)を0.2g秤量し、トルエンを添加して20mlの溶液に調製する。
(2) 調製した溶液から、2mlをふた付き試験管に移し入れ、続いてイオン交換水5mlを加える。
(3) 試験管内の混合液を、タッチミキサーを用いてよく攪拌し、遠心分離機を用いて分相させ、下層(水相)を試料溶液として分取する。
2.検量線の作成
フマル酸及びマレイン酸を、それぞれ約0.1g秤量し、イオン交換水で正確に100mlとする。1〜15mg/lの検量線溶液を用いて検量線を作成した。
3.溶離液の調製
リン酸0.1%水溶液1mlをイオン交換水1リットルに溶解させたものを溶離液とした。
4.高速液体クロマトグラフィー測定
装置:東ソー社製、8020シリーズ
オートサンプラー:注入量 20μl、分析時間 10分
ポンプ:流速 1.0ml/min
カラムオーブン:40℃
カラム:化学物質評価研究機構 L−カラム ODS(4.0φ×10+4.6φ×150mm)
検出器:UVD 210nm
5.フマル酸及びマレイン酸の含有量の算出
測定した試料のチャートと検量線とを対比し、面積比を求めることにより、トナー中に含まれるフマル酸及びマレイン酸の残存量が、重量分率(重量%)として求められる。
樹脂製造例1
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1050g、フマル酸355g、ハイドロキノン(重合禁止剤)1g及びジブチル錫オキサイド(エステル化触媒)1.4gを窒素雰囲気下、常圧下、210℃で5時間反応させた後、減圧下210℃で7時間反応させて樹脂Aを得た。得られた樹脂の軟化点は102.0℃、酸価は19.8mgKOH/g、ガラス転移点は58.0℃であった。
樹脂製造例2
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1050g、フマル酸355g、ハイドロキノン(重合禁止剤)1g及びジブチル錫オキサイド(エステル化触媒)1.4gを窒素雰囲気下、常圧下、210℃で6時間反応させた後、減圧下210℃で10時間反応させて樹脂Bを得た。得られた樹脂の軟化点は109.1℃、酸価は8.7mgKOH/g、ガラス転移点は60.6℃であった。
樹脂製造例3
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1040g、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン10g、テレフタル酸199g及びジブチル錫オキサイド(エステル化触媒)4gを窒素雰囲気下、常圧下230℃で5時間反応させ、さらに減圧下で反応させた。その後、210℃まで冷却し、フマル酸209g及びハイドロキノン1gを添加し、5時間反応させた後、さらに減圧下で6時間反応させて樹脂Cを得た。得られた樹脂の軟化点は109.5℃、酸価は21.3mgKOH/g、ガラス転移点は64.4℃であった。
樹脂製造例4
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1050g、フマル酸355g、ハイドロキノン(重合禁止剤)1g及びジブチル錫オキサイド(エステル化触媒)1.4gを窒素雰囲気下、常圧下、210℃で4.5時間反応させた後、減圧下210℃で反応させて2時間反応させて樹脂Dを得た。得られた樹脂の軟化点は97.2℃、酸価は24.6mgKOH/g、ガラス転移点は55.4℃であった。
樹脂製造例5
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン830g、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン320g、テレフタル酸233g、ドデセニル無水コハク酸245g、無水トリメリット酸140g及びジブチル錫オキサイド(エステル化触媒)4gを窒素雰囲気下、常圧下230℃で8時間反応させ、さらに減圧下で5時間反応させて樹脂Eを得た。得られた樹脂の軟化点は138.5℃、酸価は25.8mgKOH/g、ガラス転移点は65.8℃であった。
実施例1〜5及び比較例1、2
表1に示す結着樹脂100重量部、表1に示す負帯電性荷電制御剤「ボントロンS−34」(オリエント化学工業社製)及び正帯電性荷電制御剤「ボントロンN−07」(オリエント化学工業社製)、カーボンブラック「モーガルL」(キャボット社製)6重量部、ポリプロピレンワックス「ハイワックス NP−105」(三井化学社製)2重量部、マグネタイト「EPT1002」(戸田工業社製)1重量部を二軸混練機「PCM−45」(池貝社製)を用いて、フィード量40kg/min、回転数200rpm、混練温度100℃で溶融混練し、ジェットミルで微粉砕し、気流分級機で分級して、体積平均粒子径8.5μmの粉体を得た。
得られた粉体100重量部に対して疎水性シリカ「アエロジルR−972」(日本アエロジル社製)0.9重量部をヘンシェルミキサーを用いて混合付着させ、負帯電性トナーを得た。
試験例1
トナー0.6g及びキャリア9.4gを20ml容のポリ容器に入れ、ターブラーミキサーで5分攪拌し、二成分現像剤を2個調製した。
調製した二成分現像剤の、それぞれの現像剤の帯電量(μC/g)を、エッピング社製のQ/Mメーターを用いた以下の方法により測定した後、一方を、温度25℃、相対湿度55%の通常(NN)環境下で、もう一方を温度40℃、相対湿度90%の高温高湿(HH)環境下で、それぞれ2時間放置した。
〔帯電量の測定方法〕
Q/Mメーター付属のセルに規定量の現像剤を投入し、目開き32μmのふるい(ステンレス製、線径:0.035mm)に通して、トナーのみを90秒間吸引する。そのとき発生したキャリア上の電圧変化をモニターし、〔90秒後の総電気量(μC)〕/〔吸引されたトナーの重量(g)〕の値を帯電量(μC/g)として算出する。
放置後、各二成分現像剤を再びターブラーミキサーで5分攪拌し、帯電量(μC/g)を測定し、下記式に基づいて、HH/NN帯電量残存率を求め、以下の評価基準に従って、帯電安定性を評価した。結果を表1に示す。なお、NN環境下での帯電量の変化(放置後/放置前)は0.8〜0.95の範囲内であった。
Figure 0004225949
〔評価基準〕
HH/NN帯電量残存率が、
◎◎:70%以上
◎ :50%以上、70%未満
○ :40%以上、50%未満
× :40%未満
Figure 0004225949
以上の結果より、負帯電性荷電制御剤と正帯電性荷電制御剤とを含有し、さらにフマル酸及び/又はマレイン酸の総含有量が所定の値以下である実施例のトナーは、比較例のトナーと対比して、温度や湿度の環境変化に対する帯電量の変化が小さく、良好な帯電安定性を有していることが分かる。
本発明の静電荷像現像用トナーは、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる。

Claims (2)

  1. 結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含有してなる、混練粉砕法により得られる静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂が、アルコール成分と、少なくともフマル酸及び/又はマレイン酸を55〜100モル%含有したカルボン酸成分とからなる原料モノマーを用いて得られたポリエステルであり、前記荷電制御剤は化学名がhydrogen bis[1-[(5-chloro-2-hydroxyphenyl)azo]-2-naphtholato(2-)]chromate(1-)である含金属アゾ染料及びニグロシン染料からなり、これらを20/1〜5/1の重量比(含金属アゾ染料/ニグロシン染料)で含有し、トナー中の未反応のフマル酸及び/又はマレイン酸の総含有量が0.13重量%以下である静電荷像現像用トナー。
  2. ポリエステルの原料モノマー中、3価以上の多価モノマーの含有量が10モル%以下である請求項記載の静電荷像現像用トナー。
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