JP4225532B2 - 分岐取り出し用継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばガスが流通する樹脂製元管からそれと略同径の樹脂製分岐管を取り出すために使用される分岐取り出し用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガス配管等において、地中に埋設され、ガスが流動した状態の樹脂製元管から樹脂製分岐管を簡単に取り出せるようにするために、例えばサドル型継手を元管に装着し、元管の中央部に上下方向に穿孔した穴から水平方向に分岐取り出しすることが行われている(特許文献1参照)。すなわちサドル部の側部に内周面に雌ねじが形成された筒体を設け、その雌ねじと螺合する雄ねじを有しかつその下部に切刃を有するホルソーを内装したサドル型継手を準備し、樹脂製元管の外周面にサドル型継手を融着した後、このホルソーを操作具で回転させることにより、樹脂製元管の外周面の側部をホルソーで切欠いて埋設元管に対して上下方向から穿孔することにより、樹脂製元管と樹脂製分岐管を連通させた構造とするものである。上記サドル型継手により、樹脂製元管に対してそれと同等の大きさの樹脂製分岐管を接続し、大流量の分岐取り出しを行うことが要求されている。このように大流量の分岐取り出しを行う場合、大口径のホルソーを使用するので、筒部を含めて全体が大きくなり、また各部の肉厚を厚くすることが必要となる。またサドル型継手と樹脂製元管との接合作業を簡易化するために、サドル部に電熱線を埋め込んだ樹脂製分岐継手を作製し、サドル部の内周面を元管の外周面に嵌装した後電熱線に通電することにより樹脂製元管と分岐継手を融着させることが行われている。この継手を使用する場合、サドル部の内周面を元管の外周面に密着させることが重要である。そこでクランプによりサドルの内周面を樹脂配管の外周面に密接させるために、樹脂配管の分岐を設けるべき部分に沿い、内周部に電熱線が埋設された樹脂からなるサドルと、サドルの周壁より外方に向けて一体的に設けられた分岐管とからなり、サドルの、分岐管周辺部の肉厚よりも、それ以外の部分の肉厚が薄くなされた構造のものが提案されている(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−159683号公報(第2頁、図8)
【特許文献2】
特開平11−170372号公報(第2−3頁、図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし特許文献2に記載された電気融着式サドル型継手は、サドル部は元管の約1/4円周の範囲を覆うのみであり、このサドル型継手を使用してガス元管と同径の分岐管を取り出す場合、サドル部を元管の外周面に強固に接合できないという問題がある。
【0005】
従って本発明の目的は、従来の分岐取り出し用継手の問題点を解決し、サドル部を元管の外周面に強固に接合することが可能な分岐取り出し用継手を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の分岐取り出し用継手は、全体が樹脂で形成され、元管との融着手段を含みかつ元管に跨設されるサドル部と、前記サドル部から前記元管の管軸と交叉する(例えば直交する)方向に伸長し、前記元管と同等の外径を有する分岐管を受取る分岐管受容部とを有する分岐取り出し用継手において、前記サドル部は前記元管の半円周以上を覆う基体部とその両端部から半径方向に突出し端部に向かって先太となるテーパ面が形成された脚部を有し、かつ基体部の脚部よりの部分は元管の半円周(分岐される側)が接触する部分(θ1=180°の部分)よりも薄肉に形成されている、という構成を有するものである。
前記分岐取り出し用継手において、前記脚部は前記元管の外周面に当接する端面を有することが好ましい。
前記分岐取り出し用継手において、前記元管の前記分岐管受容部と対向する部位を穿孔するカッターが収容される穿孔管部が、この部位よりも下方に形成されることが好ましい。
【0007】
本発明によれば、樹脂で形成されたサドル部は、半円弧状の基体部を有するので、元管との接触面積が大となり、また基体部の脚部よりの部分が他の部分よりも薄肉に形成されているので、サドル部には適度のばね性が付与される。サドル部は、半円弧状の基体部の両側に半径方向に突出する脚部を有するので、サドル部が元管に押し込まれた時に、サドル部にはそれを閉じる方向の力が作用する。従ってサドル部は元管に強固に接合される。脚部は元管の外周面に当接する端面を有するので、サドル部はこの端面に案内されて、元管に向かって速やかに押し込まれる。
元管の分岐管受容部と対向する部位を穿孔するカッターが収容される穿孔管部が、この部位よりも下方に形成されることにより、サドル部から突出する部分の高さを抑えることができる。そのため、元管が浅く埋設された状態でも、分岐取り出し配管を行うことが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係わる分岐取り出し用継手の断面図、図2は図1をA方向から見た矢視図、図3は図1の継手を元管に装着する工程を示す側面図である。
【0009】
図1及び図2において、1は、地中に埋設された元管10(図1に破線で示す)の側部に装着される分岐取り出し用継手(以下分岐継手という)である。分岐継手1は、元管10と同一又は同系統の樹脂(例えばポリエチレン)で形成され、内周面が元管10の外周面に密着するような曲率半径を有する、C字状のサドル部材2と、元管10の軸心Xと直交する軸心Zをもち、分岐管(不図示)が接続される分岐管受容部3と、元管10の穿孔手段が収容される穿孔管部4と、穿孔管部4の軸心Yと同軸に形成された上側管部5を有する。サドル部材2は、円弧状(角度θ)の断面形状を有する基体部21と、その円周方向の両端部において半径方向に突出する脚部23(角度θ3)と、基体部21の内脚部23よりの部分(角度θ2)の肉厚(t2)を他の部分(角度θ1)の肉厚(t1)よりも薄くした薄肉部22を含む。脚部23の端面23aは円弧状に形成され、底面23bは平面に形成されている。穿孔管部4の内部には、上端部に穴部(例えば6角穴)71を有するねじシャフト70が固着された穿孔カッター7が収容され、また穿孔管部4の下端部には、例えばキャップ41がバット融着により固着されて、下端面が密閉されている。上側管部5には、ねじシャフト70に連結される駆動シャフト(不図示)を案内するリング状のガイド部材8が内装されかつ上端面がねじキャップ9で密閉されている。電熱線6が埋設された融着部24(図2参照)は、元管10の軸心X方向に沿って基体部21の両端部に形成された部分であり、電熱線6に給電するためのコネクターピン25と融着完了を表示するためのインジケータ26を含む。
【0010】
本発明は、小口径(呼び径:50A〜100A)の元管からの分岐取り出し配管に特に有効に適用される。このような小口径の分岐取り出し配管においては、サドル部の弾性変形を容易にするために、図1において、t2はt1の0.4〜0.6倍とすると共に、θ2>θ3なる関係を満足することが好ましい。これらの値は、例えば呼び径が50A(厚さ:6mm)の元管10の場合で、t1:10mm、t2:4mm、θ1:180°、θ2:25°、θ3:15°に設定される。
【0011】
分岐継手1によれば、例えば次に示すような手順で分岐管の取り出しを行うことができる。元管10の側方に、分岐継手1を、脚部23の端面23aが元管10の外周面に当接するように配置し、例えば分岐継手1の脚部23にフック11を係止し、このフック11を図示矢印B方向に引っ張ることにより、分岐継手1を元管1に向かって押し込む{図3参照}。これにより薄肉部22は弾性変形して上下方向に開く。更に薄肉部22の内周面が元管1の外周面に当接するまでフック11を図示矢印B方向に引っ張ると、脚部23の存在により薄肉部22にはそれを閉じる方向の力が作用するので、薄肉部22及び融着部24が元管10に密着する(図1参照)。次にコネクターピン25に電源(不図示)を接続して電熱線6に通電することにより継手1を元管10に融着固定する。融着が完了すると、インジケータ26が上昇して、これを目視で確認することができる。その後分岐管(不図示)が分岐管受容部3に接続される。最後に、ガイド部材8のガイド穴81から駆動シャフト(不図示)を差し込み、穿孔管部4に装入されたねじシャフト70の穴部71に駆動シャフト(不図示)の先端(例えば6角形の断面形状を有する)を係止し、カッター7を回転させることにより、元管10に穿孔し、穿孔後カッター7を上記と反対方向に回転させて元の位置に戻した後、上側管部5の上端面にキャップ9を被せて密閉する。図3において、フック11を使わずに、分岐継手1を元管10に向かって押し込んでもよい。
【0012】
分岐継手1によれば、元管10の分岐管受容部4と対向する部位を穿孔するカッター7が収容される穿孔管部4が、この穿孔口よりも下方に形成されるので、サドル部21から地表に向かって突出する部分(上側管部5)の高さを抑えることができる。そのため、元管10が浅く埋設された状態でも、分岐取り出し配管を行うことが可能となる。
【0013】
【発明の効果】
以上に記述のごとく本発明によれば、サドル部は元管の半円周以上を覆う基体部とその両端部から半径方向に突出する脚部を有し、かつ基体部の脚部よりの部分は他の部分よりも薄肉に形成されているので、サドル部は元管の上面に強固に接合される。従って、元管と同等の外径を有する分岐管の取り出しにおいて、信頼性の高い配管を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる分岐取り出し用継手の断面図である。
【図2】図1をA方向から見た矢視図である。
【図3】図1の継手を元管に装着する工程を示す側面図である。
【符号の説明】
1:分岐取り出し用継手
2:サドル部
21:基体部
22:薄肉部
23:脚部
23a:端面
23b:底面
24:融着部
25:コネクターピン
26:インジケータ
3:分岐管受容部
4:穿孔管部
41:キャップ
5:上側管部
6:電熱線
7:カッター
70:ねじシャフト
71:穴部
8:ガイド部材
81:ガイド穴
9:ねじキャップ
10:元管
Claims (1)
- 全体が樹脂で形成され、元管との融着手段を含みかつ元管に跨設されるサドル部と、前記サドル部から前記元管の管軸と交叉する方向に伸長し、前記元管と同等の外径を有する分岐管を受取る分岐管受容部とを有する分岐取り出し用継手において、前記サドル部は前記元管の半円周以上を覆う基体部とその両端部から半径方向に突出し端部に向かって先太となるテーパ面が形成された脚部を有し、かつ基体部の脚部よりの部分は元管の半円周(分岐される側)が接触する部分(θ1=180°の部分)よりも薄肉に形成されていることを特徴とする分岐取り出し用継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021885A JP4225532B2 (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 分岐取り出し用継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021885A JP4225532B2 (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 分岐取り出し用継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004232729A JP2004232729A (ja) | 2004-08-19 |
JP4225532B2 true JP4225532B2 (ja) | 2009-02-18 |
Family
ID=32951102
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003021885A Expired - Lifetime JP4225532B2 (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 分岐取り出し用継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4225532B2 (ja) |
-
2003
- 2003-01-30 JP JP2003021885A patent/JP4225532B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004232729A (ja) | 2004-08-19 |
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