JP4225404B2 - 高耐熱・高耐食性皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブ - Google Patents

高耐熱・高耐食性皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
自動車や家電製品などにおいて、流体(液体や気体)を冷却する目的で使用される熱交換器の1つにフィンチューブがある。これは、流体用配管(鉄、銅、アルミニウム、SUSなどで製作された配管)にフィンを螺旋状に巻付け、溶接あるいはろう接により固着したものである。
【0002】
この種の一般のフィンチューブは、防錆あるいは外観向上などを目的として各種の表面処理(めっきや塗装など)が行われている。
【0003】
フィンチューブの1つの大きな用途分野として、自動車の燃料クーラー用がある。
この場合、自動車の燃料クーラー用フィンチューブには、その使用環境からみて当然のことながら高度の耐熱性と高度の耐食性(防錆性)が要求されることはいうまでもないことである。
【0004】
特に、最近においては、高度の要求性能が課せられており、例えば15年間の使用期間及び/又は15万マイルの走行距離において穴明き無しの高性能の自動車の燃料クーラー用フィンチューブが要求されている。このような高性能のフィンチューブは、従来の表面処理技術によっては得ることができないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとうする課題】
本発明は、前記した高度の高性能の要求に対応することができる自動車の燃料クーラー用フィンチューブを提供しようとするものである。
【0006】
本発明者らは、高性能の自動車の燃料クーラー用フィンチューブを新しい表面処理技術により提供するために、鋭意検討を加えた。
この結果、本発明者らは、従来のめっき技術だけによるフィンチューブの改良・改善策においては、フィンチューブは独特の複雑な形状、構造をしており、その表面に均一なめっき皮膜を形成することが困難であり、これに起因して高性能のフィンチューブの実現が阻止される、という知見を見い出した。
【0007】
本発明は、前記知見によるめっき仕様単独による欠点を解消すべく創案されたものである。本発明の最大の特徴点は、めっき仕様と電着塗装仕様との複合的な皮膜形成手段を採用することにより、複雑な形状、構造をしているフィンチューブ上に均一な皮膜構造を実現する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明を概説すれば、本発明の第一の発明は、高耐熱性で高耐食性の皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブにおいて、前記高耐熱・高耐食性の皮膜が、
(1).フィンチューブの表面に設けられたNiまたはCoめっき層、
(2).前記NiまたはCoめっき層の上に設けられたZn−Ni合金めっき層、
(3).前記Zn−Ni合金めっき層の上に設けられた電着塗装層、
から成ることを特徴とする高耐熱・高耐食性皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブに関するものである。
【0009】
また、本発明の第二の発明は、高耐熱性で高耐食性の皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブにおいて、前記高耐熱・高耐食性の皮膜が、
(1).フィンチューブの表面に設けられたNiまたはCoめっき層、
(2).前記NiまたはCoめっき層の上に設けられたZn−Ni合金めっき層、
(3).前記Zn−Ni合金めっき層の上に設けられたクロメート皮膜層、
(4).前記クロメート皮膜層の上に設けられた電着塗装層、
から成ることを特徴とする高耐熱・高耐食性皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブに関するものである。
【0010】
以下、本発明の技術的構成及び実施態様について詳しく説明する。
なお、図面を参照して本発明の技術的構成が説明されるが、本発明は当該図面のものに限定されないことはいういまでもないことである。
【0011】
自動車の燃料クーラー用フィンチューブの表面処理による性能向上手段として、塗装仕様を採用する場合、飛石などでもっとも影響を受けやすいフィンの先端部(エッジ部)の塗膜が他の部位よりも薄くなる。これは、前記したようにフィンチューブの複雑な形状構造に起因したものであり避けることができないものである。
前記した欠点を解消しようとして塗膜を厚膜化すると、フィンチューブの最も重要な特性である放熱性能が低下してしまう。
【0012】
一方、電気めっきなどのめっき仕様においては、フィンの先端部(エッジ部)は電流効率が良いため、他の部位と比較してフィンの先端部(エッジ部)は相対的に厚膜化する。しかしながら、フィンと配管の溶接部もしくはろう付け部(フィンの根元部)にはめっきがつきにくく、その結果、水分等の腐食因子が当該部位に残留すると当該部位の腐食が進行するという欠点が生じる。
また、めっき仕様においては、めっきする金属または合金の種類によっては、例えばZnめっき等は耐熱性が低く、自動車の燃料クーラー用フィンチューブの使用環境からみて、少なくとも100℃以上の耐熱性とこのような高温下での耐食性(防錆性)が十分に発揮されるめっき仕様が重要である。
【0013】
本発明の技術的構成の最大の特徴点は、
1).フィンチューブの表面に、まず、めっき仕様による高耐熱性・高耐食性の
特定のめっき皮膜を形成し、次いで、
2).前記めっき仕様のもとで生じるフィンと配管の溶接部もしくはろう付け部(フィンの根元部)でのめっき皮膜の薄膜化を、電着塗装仕様による塗膜を
形成させて、前記溶設部もしくはろう付け部を厚膜化し、
フィンチューブの表面において全体的に均一な高耐熱性・高耐食性の皮膜構造を実現する、という技術的構成を採用する点にある。
【0014】
図1〜図2は、本発明の自動車の燃料クーラー用フィンチューブ(1)を説明する図である。
図1は、フィンチューブ(1)の斜視図である。
図2は、図1のフィンチューブ(1)の中心線断面(上半分)の拡大図に相当する図であり、本発明によるフィンチューブ(1)上に形成された皮膜構造を説明するための図である。即ち、図2に示される皮膜構造は、現実の皮膜構造を拡大してわかりやすく図式化していると考えるべきである。なお、図2は、図示明確化のために断面部位のみを図示しており、その他の部位は省略してあることに留意すべきである。
【0015】
図1に示されるように、本発明のフィンチューブ(1)は、配管(パイプ)(1a)上にフィン(1b)を巻付け、ろう接合もしくは溶接して製作されるものであり、その外観形状は、従来と同じである。
【0016】
図2は、本発明の技術的構成を理解する上で有用な図である。
図2において、
・ A層は、前記1)によるめっき層、即ち、フィンチューブの表面に設けられたNiまたはCoめっき層及びその上に設けられたZn−Niめっき
層を示し、
・ B層は、前記A層の上に設けられた前記2)による電着塗装層を示して
いる。
図2のA層のA´部位は、配管(1a)とフィン(1b)がろう接合などにより接合された部位であり、めっき仕様においてめっきがつきにくくめっき皮膜が薄膜化する部位である。
図2のB層のB´部位は、電着塗装仕様において前記A´部位のめっき皮膜の薄膜上で塗膜が厚膜化する部位である。
なお、図2において、参考資料(1c)は銅ろうのフィレットを示している。
【0017】
本発明は、前記したように高耐熱性でかつ高耐食性の特定のめっき成分によるめっき仕様と電着塗装仕様を併用し、後者(電着塗装化仕様)により前者(めっき化仕様)の配管(1a)とフィン(1b)の固着部への薄膜化を補償し、かつ、外部ダメージ(飛石などによるダメージ)を防ぐための保護皮膜を形成させ、全体的に均一な高耐熱性でかつ高耐食性の皮膜構造を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブを提供することができる。
【0018】
次に、本発明で採用するめっき仕様について説明する。
本発明は、前記したようにまず第一段としてフィンチューブの表面にNiまたはCoめっき層を形成し、第二段として前記NiまたはCoめっき層上にZn−Ni合金めっき層を形成する。
【0019】
自動車などの配管(パイプ)、継手、クランプなどの部材の耐食性を向上させるために、Znめっき層とクロメート皮膜の複層皮膜を形成したもの(特開昭60−165387号)などが提案されている。しかし、これらは常温使用時の耐食性の改善には効果があるものの高温環境では耐食性を発揮しない。
【0020】
自動車のエンジンルーム内などの高温環境下で使用に耐える耐熱・耐食性重層めっき鋼材として、NiまたはCoめっき層とZn−Ni合金めっき層の複層皮膜、更にはこれにクロメート皮膜を組合わせた複層皮膜を有するものが知られている(特開平2−120034号公報、同3−47987号公報、同8−134685号公報)。
【0021】
本発明は、前記したNiまたはCoめっき層とZn−Ni合金めっき層の複層皮膜、更にはこれにクロメート皮膜を組合わせた複層皮膜の高耐熱・高耐食重層めっき鋼材におけるめっき仕様を、利用することができる。
本発明は、これら公知技術のめっき仕様を利用するが、これらを形状構造が複雑なフィンチューブに適用するときに招来される前記した不均一皮膜による欠点を、他の塗装仕様と組合わせることにより解決するものであり、この点は、従来技術において知られておらず、本発明のに最大の特徴点である。
【0022】
本発明において、フィンチューブ上の皮膜構成の第1層の下層としてのNiまたはCoめっき層は、所望に形成すればよい。
本発明において、前記Niめっき層は、Ni,Ni−P,Ni−BなどNi単独またはNi合金(但し、次工程で使用されるZn−Ni合金は除く。)によるめっき層を意味すると解釈すべきである。
また、本発明において、前記Coめっき層は、Co、Co−NiなどCo単独またはCo合金によるめっき層を意味すると解釈すべきである。
本発明において、これらNiまたはCoめっき層の厚さは、所望に設定すればよく、例えば素地に対する被覆能力、耐熱耐食性などの観点から0.2〜10μmのめっき層とすればよい。
【0023】
前記Niめっき層は、例えばNiめっき皮膜はワット浴を使用し、Ni−Pめっき皮膜は日本カニゼン(株)の商品名「シューマ−S−780」の5倍希釈液を使用し、Ni−Bめっき皮膜は上村工業(株)の商品名「BEL−801」の浴を使用して形成すればよい。
前記Coめっき層は、例えばCoめっき層は塩化コバルト150g/l、ホウ酸50g/l、pH5の浴を使用し、Co−Ni合金めっき皮膜は硫酸ニッケル140g/l、硫酸コバルト110g/l、ホウ酸30g/l、塩化カリウム15g/l、pH4.5の浴を使用して、形成すればよい。
【0024】
本発明において、前記第1層の下層としてのNiまたはCoめっき層の上層として形成されるZn−Ni合金めっき皮膜は、所望により形成すればよい。
例えば、公知の塩化浴又は硫酸浴を使用して電気めっきにより形成すればよく、Ni含有率は2〜20%Niの範囲とすることが耐食性の観点から、あるいは次工程においてクロメート皮膜を形成する場合、クロメート皮膜の形成性の観点から好ましい。
【0025】
本発明において、前記第1層の上層としてのZn−Ni合金めっき層上に、クロメート皮膜を形成してもあるいは形成しなくてもよいものである。
クロメート皮膜を形成する場合、クロム酸または重クロム酸に硫酸を添加した処理液あるいは市販のZn−Niめっき用クロメート処理液、例えば荏原コージライト社製「Z−80YMU」を使用すればよい。
【0026】
本発明において、前記しためっき仕様による特定のめっき皮膜の形成に次いで、電着塗装から成る塗装仕様による塗膜形成が併用される。
【0027】
本発明において、前記したようにめっき仕様に次いで、電着塗装から成る塗装仕様が併用される。
電着塗装としては、周知のようにカチオン型またはアニオン型のものがあるが、アニオン型には電解作用があり、管表面の金属成分が逆電解されて電着塗装液中に溶出し耐食性が低下するため、カチオン型電着塗装の方がより好ましい。
【0028】
本発明において、電着塗装層はカチオン型電着塗装により所望に形成すればよい。特に、耐食性などの観点からエポキシ樹脂系のカチオン型電着塗装が好ましい。
【0029】
本発明において、電着塗装による塗膜の厚さは所望に設定すればよい。一般的には膜厚が薄いと耐食性が低く、また厚いと密着性や製造性が悪いため、15〜150μmの膜厚が好ましい。
例えば、電着塗装として、カチオン型電着塗料に関西ペイント社製のエポキシ樹脂系の商品名「エレクロンWコート」を使用した場合、膜厚が15〜150μmになるように複数回に分けて電着塗装し、焼付温度150〜220℃で焼成して電着塗膜を形成すればよい。
【0030】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳しく説明する。
なお、本発明は実施例のものに限定されないことはいうまでもないことである。
【0031】
(第1実施例)
常法により製造した外径φ8mm、肉厚0.7mmの二重巻鋼管に厚さ0.5mm、幅8mmの鋼帯を螺旋状に巻きつけ銅ろう付けしてフィンチューブを作成した。
(1) 前記フィンチューブに下層としてのコバルトめっき皮膜(膜厚はフィン根本で1μm、フィン先端で2μm)を塩化コバルト150g/l、ホウ酸50g/l、pH5のめっき浴を使用して、浴温60℃、電流密度5A/dm で形成した。
(2) 前記コバルトめっき皮膜上に、荏原ユージライト(株)のZIN‐ROYプロセスのめっき浴を使用して浴温35℃、電流密度3A/dmで亜鉛−ニッケル合金めっき皮膜(膜厚はフィン根本で5μm、フィン先端で10μm)を形成した。
(3) 前記亜鉛−ニッケル合金めっき皮膜上に、荏原ユージライト(株)のZN−80YMUクロメート液を50ml/lの濃度で、液温50℃に20秒間浸漬処理してクロメート皮膜を形成した。
(4) 前記クロメート皮膜上に、関西ペイント(株)製の商品名「エレクロンWコート」のカチオン型電着塗料を使用し、膜厚がフィン先端で25〜35μm、フィン根本で90〜120μmになるよう2回に分けて電着塗装し、焼付温度180〜200℃にて焼成して塗膜を形成した。
前記のようにして製作したフィンチューブは、高耐熱・高耐食性であるため自動車の燃料クーラー用として優れている。
【0032】
(第2実施例)
常法により製造した外径φ8mm、肉厚0.7mmの一重巻鋼管に厚さ0.5mm、幅8mmの鋼帯を螺旋状に巻きつけ銅ろう付けしてフィンチューブを作製した。
(1) 前記フィンチューブに下層としてのニッケルめっき皮膜(膜厚はフィン根本で1μm、フィン先端で2μm)をワット浴に使用して、浴温55℃、電流密度3A/dm で形成した。
(2) 前記ニッケルめっき皮膜の上に、ZnCl 100g/l、NiCl
・6HO 130g/l、NHCl 200g/l、pH5.7の亜鉛−ニッケル合金めっき浴を使用して、浴温35℃、電流密度3A/dm で酸性浴による亜鉛−ニッケル合金めっき皮膜(膜厚はフィン根本で4μm、フィン先端で8μm)を形成した。
(3) 前記酸性浴による亜鉛−ニッケル合金めっき皮膜の上に、ZnO 10g/l、NiSO 10g/l、NaOH 130g/l、日本表面処理化学(株)の商品名Ni−T溶液の100ml/lの濃度で、液温25℃、電流密度4A/dm でアルカリ性浴による亜鉛−ニッケル合金めっき皮膜(膜圧はフィン根本で5μm、フィン先端で7μm)を形成した。
(4) 前記アルカリ性浴による亜鉛−ニッケル合金めっき皮膜上に、関西ペイント(株)製の商品名「エレクロンWコート」のカチオン型電着塗料を使用し、膜厚がフィン先端で25〜35μm、フィン根本で90〜120μmになるよう2回に分けて電着塗装し、焼付温度180〜200℃にて焼成して塗膜を形成した。
前記のようにして製作したフィンチューブは、高耐熱・高耐食性であるため自動車の燃料クーラー用として優れている。
【0033】
【発明の効果】
フィンチューブの性能向上として、めっきなどの表面処理技術が採用されているが、フィンチューブの複雑な形状により均一なめっき皮膜を形成させることが困難であった。
本発明は、異種の皮膜形成手段、即ち、めっき仕様及び電着塗装仕様を併用することにより、特に高耐熱性と高耐食性が要求される高性能の自動車の燃料クーラー用フィンチューブの提供を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動車の燃料クーラー用フィンチューブ(1)の斜視図である。
【図2】 図1のフィンチューブ(1)の中心線断面(上半分)の拡大図に相当し、チューブ(1)上の皮膜構造を説明する図である。
【符号の説明】
1 ………… 自動車の燃料クーラー用フィンチューブ
1a ………… パイプ
1b ………… フィン
1c ………… 銅ろうのフィレット
A ………… めっき層
A´ ………… めっき層の薄膜部位
B ………… 電着塗装層
B´ ………… 電着塗装層の厚膜部位

Claims (3)

  1. 高耐熱性で高耐食性の皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブにおいて、前記高耐熱・高耐食性の皮膜が、
    (1).フィンチューブの表面に設けられたNiまたはCoめっき層、
    (2).前記NiまたはCoめっき層の上に設けられたZn−Ni合金めっき層、
    (3).前記Zn−Ni合金めっき層の上に設けられた電着塗装層、
    から成ることを特徴とする高耐熱・高耐食性皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブ。
  2. 高耐熱性で高耐食性の皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブにおいて、前記高耐熱・高耐食性の皮膜が、
    (1).フィンチューブの表面に設けられたNiまたはCoめっき層、
    (2).前記NiまたはCoめっき層の上に設けられたZn−Ni合金めっき層、
    (3).前記Zn−Ni合金めっき層の上に設けられたクロメート皮膜層、
    (4).前記クロメート皮膜層の上に設けられた電着塗装層、
    から成ることを特徴とする高耐熱・高耐食性皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブ。
  3. 電着塗装層が、カチオン型電着塗装により形成されたものである請求項1または2に記載の高耐熱・高耐食性皮膜を有する自動車の燃料クーラー用フィンチューブ。
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