JP4224884B2 - 複合体パルプ状粒子、複合体ペーパー及びそれらの製法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は優れた耐熱性を有するガラスとポリアミドとの複合体から成るパルプ状粒子、該パルプ状粒子から成るペーパー、成型材料及びそれらの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特公昭52−35763号公報や特開昭57−61715号公報には、無機成分を水に分散させてポリアミドのパルプ状粒子と混抄させ、耐熱性に優れる複合体ペーパーやシートを得る方法が記載されている。しかしながら、これらは全て易溶性芳香族ポリアミドの溶液を凝固浴中に通じ、パルプ化する特性を活用したものであり、全芳香族ポリアミドと異なる、アミド系溶媒への溶解性に劣る脂肪族鎖含有ポリアミドへの適用は困難であった。
【0003】
本発明者らは、先にガラスと脂肪族鎖含有ポリアミドとの均一な複合体の製造方法を開発し、例えば、特開平10−176106号公報等に報告したが、該製法で得られるガラスとポリアミドとの均一な複合体は、適切な裁断工程を取り入れないと十分良好な抄紙性を有するパルプ状粒子とならず、また成型材料としての用途によっては、更に強度を高めることが好ましい場合があった。
【0004】
脂肪族鎖含有ポリアミドを、例えば Journal of Polymer Science XL, 329(1959)に記載の界面重縮合反応で得ると、パルプ状の生成物が得られるが、これ単独では溶融性であり、耐熱性に問題を有していた。
【0005】
一方、水ガラスは最も単純なガラスとされ、古くは中世期から知られ、資源が豊富で供給不安がない為、洗剤、土壌硬化剤、防火剤、耐火セメント材料の他、シリカゲル製造用の原料としても使用されている。
【0006】
しかしながら、水ガラスを無機成分として、単にポリアミドに物理的に混合しても、アルカリ金属含有率が高いために、アルカリ金属塩としての性格が強く、十分な機械的特性や電気的特性を与えない。また、ガラス組成中にアルカリ金属が存在すると、それが水酸化物もしくは炭酸塩を形成し、ガラスのケイ酸構造を破壊してしまう等の種々の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、優れた耐熱性を有するガラスとポリアミドとの複合体パルプ状粒子、該複合体パルプ状粒子から成る複合体ペーパー、及び安価な水ガラスを原料とするそれらの製法、更に該複合体パルプ状粒子を接着させる、耐熱性と強度に優れる成型材料の製法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、水溶液と有機溶液とを接触又は混合して両溶液中のモノマーを反応せしめてポリアミドを生成させる際に、水溶液中に水ガラスを共存させることにより、ガラスとポリアミドとの均一な複合体が得られ、次いで、この複合体を裁断して得たパルプ状粒子から耐熱性に優れるペーパーが得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明は、
(1)水と水ガラスとジアミンモノマーとを含む水溶液(A)と、有機溶媒とアシル化したジカルボン酸モノマーとを含む有機溶液(B)とを接触、又は混合させて重縮合反応させることにより、ガラスとポリアミドとの複合体(C)を得て、次いで、該複合体(C)を裁断する、ポリアミド中に平均粒径8〜160nmのガラスを均一に分散含有してなる複合体パルプ状粒子の製法と、
【0010】
(2)水ガラスがM2O・nSiO2の組成式で表わされ、ここで、Mがアルカリ金属であり、かつ、1.2≦n≦4であることを特徴とする(1)に記載の複合体パルプ状粒子の製法と、
【0011】
(3)水溶液相(A)中の水ガラスの濃度が4〜100g/L、ジアミンモノマーの濃度が0.01〜5モル/L、有機溶液相(B)中のアシル化したジカルボン酸モノマーの濃度が0.01〜5モル/Lである(1)又は(2)に記載の複合体パルプ状粒子の製法と、
【0012】
(4)上記の(1)〜(3)のいずれか一つに記載の製法により得られる複合体パルプ状粒子であって、かつ、アジピン酸、セバチン酸、テレフタル酸、イソフタル酸からなる群から選ばれる少なくとも一種以上のジカルボン酸成分と、1,6−ジアミノヘキサン及び/又はメタキシリレンジアミンのジアミン成分とから成る脂肪族鎖含有ポリアミド中に、アルカリ金属含有率が2重量%以下で平均粒径が8〜160nmのガラスを30〜65重量%、均一に分散含有してなる複合体パルプ状粒子と、
【0015】
(5)上記の(4)に記載のパルプ状粒子(D)に、溶融可能な有機パルプ状粒子(E)を(D)/(E)=60/40〜95/5の重量比で混合し、次いで加熱して、パルプ状粒子(D)及び(E)間を接着させる、ガラスとポリアミドとの均一な複合体から成る成型材料の製法と、
【0016】
(6)溶融可能な有機パルプ状粒子(E)が、パルプ状粒子(D)のポリアミド成分と同種のポリアミドである(5)に記載の成型材料の製法と、
【0017】
(7)上記の(4)に記載のパルプ状粒子から成る複合体ペーパーと、
【0018】
(8)上記の(4)に記載のパルプ状粒子を抄紙する複合体ペーパーの製法とを含むものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。本発明では、水溶液(A)と有機溶液(B)とを接触又は混合させ、モノマーの重縮合反応を行なってポリアミドを得るものである。この反応は、ショッテン−バウマン反応を有機ポリマー生成に応用したものであり、それぞれの液中の二官能性モノマーを重合させる、重縮合反応として知られる。
【0020】
この反応により、水溶液(A)中のジアミンモノマーと、有機溶液中(B)のアシル化したジカルボン酸モノマーから、ポリアミドが常温で殆ど瞬時に得られる。また、本反応は重縮合反応であるにもかかわらず、実質的に非平衡反応であり、両モノマーのモル比は生成有機ポリマーの重合度にあまり影響しない。従って、両モノマーのモル比の厳密な管理が不要である。
【0021】
本発明では、これら重縮合反応を行う際に、水溶液(A)に水ガラスを共存させることにより、ポリアミドの生成、及びこれへのガラスの均一なる導入を同時に行い、複合体を得るものである。水溶液(A)と有機溶液(B)との接触又は混合でのポリアミドの生成に伴い、反応系に存在する水ガラスが、常温かつ短時間で生成ポリアミドのマトリックス中に均一に取り込まれる。
【0022】
水ガラスは、アルカリ金属(M)と珪素と酸素を主な構成元素とし、一般に、M2O・nSiO2の組成式を有するガラスであり、水に対する大きな溶解度のために、普通のガラスと区別される。尚、わが国では上記の水ガラスを水に溶解せしめた溶液を、水ガラスと呼称することが多いが、本発明においては水分を含まないガラス成分自身を水ガラスと定義する。
【0023】
係る水ガラスとしては、Mがナトリウムもしくはカリウムといったアルカリ金属であることが好ましく、また水への溶解性に優れる点でnの範囲が1.2≦n≦4であることが好ましい。本発明においては、これらの水ガラスを各種の酸による加水分解やシリル化等の前処理を必要とせずに、直接使用出来ることも、本発明の優れた特長の一つである。
【0024】
水溶液(A)と有機溶液(B)とは、予め別々に調製される。水溶液(A)中の水ガラスの濃度は4〜100g/L(L=リットル)の範囲が好ましい。水ガラス濃度が4g/L未満であると、ポリアミドへの十分な量の複合化が行なわれず、100g/Lを超えると後述のアルカリ金属除去が不十分となる不具合を生ずる。
【0025】
複合体中のガラス含有率は、水ガラスの濃度を調製することにより、容易に制御でき、上記濃度範囲から5〜65重量%とすることが可能で、なかでも30〜65重量%のガラス分率の複合体は高耐熱材料として特に有用である。
【0026】
水溶液(A)中のジアミンモノマーとしては、脂肪族鎖を分子中に有する脂肪族ジアミンが挙げられ、その具体例としては1,3−ジアミノプロパン、1,4ージアミノブタン、1,5ージアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミンが挙げられら、なかでも1,6−ジアミノヘキサン、メタキシリレンジアミンが好ましい。ジアミンモノマーの濃度としては、重縮合反応を十分に進行させる観点から、0.01〜5モル/Lの濃度範囲が好ましい。
【0027】
本発明で言う脂肪族鎖含有ポリアミドとは、アシル化したジカルボン酸モノマーとジアミンモノマーから得られるポリアミドが、ジカルボン酸成分とジアミン成分のいずれにも芳香族環を含まないポリアミド(全脂肪族ポリアミドと言う場合がある)と、ジカルボン酸とジアミンのいずれかの成分、もしくはその一部に芳香族環を含むポリアミド(半芳香族ポリアミドと言う場合がある)とを意味し、ジカルボン酸成分とジアミン成分のいずれにも芳香族環を含むポリアミド(いわゆる全芳香族ポリアミド)は含まない。
【0028】
全脂肪族ポリアミドから成る複合体パルプ状粒子は、粒子長が長いものが得やすく、抄紙し易い利点を有し、ペーパー、フィルム、シート等の製造に好ましい。一方、半芳香族ポリアミドから成る複合体パルプ状粒子は、全脂肪族ポリアミドから成る複合体パルプ状粒子に比べると抄紙性は落ちるが耐熱性が向上する。従って、複合体パルプ状粒子の用途に応じて、ポリアミドを構成するジカルボン酸成分とジアミン成分中の芳香族成分量を選定することが好ましい。
【0029】
水溶液(A)は、水ガラス及びジアミンモノマーを水に添加して得られ、添加の順序は特に制限されないが、水ガラスの添加に際しては、予め水ガラスを水に溶解せしめた水溶液を用いることも可能である。例えば、日本工業規格(JISK1408−1950)に記載の水ガラス1号、2号、3号、4号等の予め水に溶解せしめた水ガラス(M2O・nSiO2の組成式において、Mがナトリウムであり、1.2≦n≦4である)を使用することが出来る。
【0030】
モノマーの重縮合反応を十分に促進させる目的で、水酸化ナトリウム等の酸受容体及び/又はラウリル硫酸ナトリウム等の界面活性剤が添加されてもよい。
酸受容体は反応により放出されるプロトンを中和し、また界面活性剤はモノマー間の接触効率を上昇させ反応を促進する。但し、水ガラス自身も塩基性であり、酸受容体としての作用も有するので、酸受容体、界面活性剤を用いなくともポリアミドの生成が十分に行える場合が多い。各成分の水への溶解は室温にて行なうことが可能である。得られた水溶液(A)は均一透明であることが好ましい。
【0031】
有機溶液(B)中のアシル化したジカルボン酸モノマーとしては、塩化アジポイル、塩化セバシル、塩化テレフタロイル、塩化イソフタロイル等が挙げられる。これらアシル化したジカルボン酸モノマーの濃度は、重縮合反応が十分に進行すれば特に制限されないが、0.01〜5モル/Lの濃度範囲が好ましい。
【0032】
また(B)に使用する有機溶媒としては、一般に重縮合反応に使用される有機溶媒であれば良く、トルエン、キシレン、クロロホルム、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフランを代表的な例として挙げることが出来る。
【0033】
これら有機溶液の調製法は、特に限定されるものではないが、例えば常温で溶媒中に上述の成分を添加、撹拌すれば良い。この際、各成分は予め該溶媒に溶解し溶液状態とした形で添加しても良い。水溶液相と有機溶液相はともに均一透明であることが好ましい。次いで、得られた水溶液と有機溶液を接触させて反応を行う。
【0034】
反応は重縮合反応の速度が速いため、−5℃〜40℃の温度範囲で行うことが可能で、特に加熱設備を必要とせずに常温で反応を行うことが出来る。係る反応は静止系又は攪拌系にて行うことが可能である。水溶液(A)と有機溶液(B)との界面にて生成するガラスとポリアミドとの複合体(C)を糸状に引きながら連続的に紡糸することが可能であり、紡糸後、糸状の複合体(C)を機械的に裁断して、抄紙可能な複合体パルプ状粒子が得られる。
【0035】
静止系にて得た複合体パルプ状粒子長は、攪拌系にて得られる複合体パルプ状粒子長よりも通常は大きく、強度に優れる複合体ペーパーを与える。一旦、紡糸された複合体(C)は強靭である為に、裁断するには強い裁断力が要求され、例えば高速で回転する金属刃等の適用が望ましいが、本発明による複合体(C)は、ガラスが均一に導入されているため、機械的裁断が純ポリアミドに比し容易であるといった製法上の利点を有する。
【0036】
攪拌系においては水溶液(A)と有機溶液(B)の一方を攪拌しながら、もう片方を一度に、もしくは滴下にて添加するが、この際、攪拌を裁断能のある攪拌翼で行うことにより、一度にパルプ状粒子の複合体(C)を得ることも可能である。攪拌系では静止系に比し、反応時間がより短い利点がある。但し、攪拌系においてポリマー生成反応と裁断とを同時に、裁断効率の強すぎる条件にて行うと、複合体パルプ状粒子長が短くなり、その抄紙性を損なう恐れがあるため、その条件設定には注意を要する。
【0037】
本発明では、得られる複合体パルプ状粒子長は任意に設定でき、30μm〜30cmとすることが可能である。例えば、150〜10000μmの範囲でパルプ状粒子長を調節することが容易で、なかでも200〜8000μmの範囲の複合体パルプ状粒子が抄紙性が良く、好ましい。500μm以上のパルプ状粒子長を得る場合には、反応工程と裁断工程を分けることが有用な場合が多い。
【0038】
いずれの場合においても、裁断の前後に適宜、未反応モノマーや副生成物を完全に除去する目的で有機溶媒や水で洗浄する工程を導入しても良く、例えば先ずアセトンで洗浄し、次いで濾別し、続いて水洗をした後に裁断することも可能である。上述の静止系での紡糸により得た複合体パルプ状粒子は、ろ材への目づまりが抑制され、洗浄後の濾別速度が速い。
【0039】
上記の界面反応に伴い、水溶液(A)に存在する水ガラスが、生成ポリアミド中に均一に取り込まれるが、本発明の特長の一つは、水ガラスのポリアミドへの複合化に伴い、化1及び化2に示すような、水ガラスの加水分解及び脱水縮合が進行し、アリカリ金属成分の極めて少ない良質なガラスとしてパルプ状粒子中に取り込まれることである。
【0040】
【化1】
【0041】
【化2】
【0042】
ガラスとポリアミドとの複合体(C)中のガラス含有率は、複合体を空気中で600℃以上の温度にて焼成することにより、ポリアミド成分を除去して灰分を測定することにより行える。焼成後の灰は焼成前と同一の形状を保ち、このことは無機成分であるガラスがポリアミドマトリックスに均一に分布していることを示す。こうした均一な微分散は、耐熱性及び常温での強度等の機械的特性の向上に極めて効果的である。
【0043】
灰分(重量%)は合成時の水溶液(A)中の水ガラス濃度等の条件を設定することにより制御することが可能である。一般に、高い水ガラス濃度は高い灰分を与え、例えば、水溶液(A)中の水ガラス濃度を8g/L、15g/L、40g/Lとすることにより、複合体(C)中の灰分を各々20重量%以上、40重量%以上、60重量%以上とすることが可能である。
【0044】
複合体(C)中のガラスは8〜300nmの平均粒径をもつ球状粒子として存在する。中でも平均粒径が8〜160nmであるものが、十分な耐熱性、機械的特性を発現させる観点で好ましい。ガラス粒径によらず複合体中でのガラスとポリアミドとの接着性は非常に良好である。
【0045】
複合体(C)中のガラス中のアルカリ金属の量は、原料水ガラスのそれに比し低減されることは既に触れたが、具体的には複合体のガラス中のアルカリ金属量が2重量%未満である複合体を得ることが可能となる。係るガラス中のアルカリ金属量(重量%)は、原子吸光分析に代表されるフレーム分光法にて求まる複合体中のアルカリ金属量と灰分との比から求めることが出来る。
【0046】
アルカリ金属の除去された割合で換算すると、例えば、水ガラスの濃度条件を4〜100g/Lとすることにより、ガラス中のアルカリ金属を93%以上除去することが可能である。更に該濃度を7〜40g/Lにすると、アルカリ金属を98%以上除去することができる。前者の条件ではガラス中のアルカリ金属量を2重量%以下、後者の条件では1重量%以下とすることが可能である。
【0047】
係るアルカリ金属の除去率(R)は、式1で定義される。
【0048】
【式1】
【0049】
式中、Wm=複合体(C)中のアルカリ金属の重量%
Wa=灰分の重量%
Mm=水ガラスを構成するアリカリ金属(M)の原子量
Msi=酸化珪素の式量(=60.1)
n=原料水ガラスのSiO2/M2Oのモル比
【0050】
複合体(C)の灰分が20重量%以上の場合は、マトリックスポリアミドの融点以上の温度、例えばマトリックスポリアミドの融点よりも100℃以上高い温度で、空気中もしくは不活性ガス雰囲気中で処理しても、該複合体は溶融することなく、その形状を維持することが出来る。即ち、本発明の製法により、熱溶融性のないガラスと脂肪族ポリアミドとの複合体ペーパーが容易に得られる。
【0051】
本発明の複合体パルプ状粒子は、例えば水に分散させた分散液から、公知慣用の方法により抄紙することが可能であり、例えば分散液をステンレス網や濾紙等の濾材に通じる方法が挙げられる。抄紙には特に結合剤を必要としないが、本発明の複合体ペーパーの特性を損なわない範囲で、公知慣用の結合剤を用いることができる。また同様に、抄紙の際に、本発明の複合体ペーパーの特性を損なわない範囲で、公知慣用の他種成分、例えば、雲母等の鉱物やガラス繊維等の短繊維を分散液に含ませて混抄しても良い。
【0052】
抄紙後は、例えば常温〜90℃の温度にて水を揮散させて乾燥処理することが出来る。本発明の複合体ペーパーは白色であり、純ポリアミドのペーパーの常温及び湿潤状態での強度が改善されたものとなる。特に熱的安定性に優れ、例えば150℃以上の高温域での機械的特性に優れる。
【0053】
本発明のパルプ状粒子間の接着力の更なる向上の為に、このパルプ状粒子(D)に更に溶融可能な有機パルプ状粒子(E)を配合してもよく、また必要に応じて結合剤や繊維材を配合しても差し支えない。溶融可能な有機パルプ状粒子(E)の配合は、有機パルプ状粒子(E)の融点以上の温度で、融着によるパルプ状粒子(D)の粒子間接着が起こる為に機械的強度が更に向上する。
【0054】
パルプ状粒子(D)と溶融可能な有機パルプ状粒子(E)の混合比は、(D)/(E)=60/40〜95/5となる重量比で混合することが好ましい。
(E)の量が、この範囲を超えると複合体本来の耐熱性が損なわれ、この範囲より少ないとその効果が希薄となる。特に溶融可能な有機パルプ状粒子(E)が、パルプ状粒子(D)のポリアミド成分と同種のポリアミドであることが融着性の観点から好ましい。
【0055】
得られる成型材料は、空隙を多く含みながら、十分な粒子間の接着が発現しており、軽量性、強度、耐熱性を兼備した成形材料となる。本発明の製法により得られる、ガラスとポリアミドとの均一な複合体から成る成型材料は、それ自体、もしくは圧縮成型等の公知慣用の手段で加工することにより、軽量性、強度、耐熱性を要する各種成型物に有用な成型材料として好ましく用いられる。例えば、複合体ペーパー、シート、フィルムの他に、各種の成型材料、例えばフィルター用材料、包装材料、構造材料、電子材料として有用である。
【0056】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、これらは本発明の代表的態様を例示するもので、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、評価に用いた測定法は以下の通りである。
【0057】
(1)光学顕微鏡観察
ニコン製の光学顕微鏡OPTIPHOT−POLを用いて、1試料毎に50個のパルプ状粒子の平均長を測った。
【0058】
(2)灰分測定
灰分を複合体中のガラスの分率と定義した。複合体を空気中、800℃で3時間加熱し、ポリアミド成分を完全に焼失させた後、残量を測定し、重量変化から灰分を重量%として算出した。
【0059】
(3)透過型電子顕微鏡観察
マイクロトームを用い、300℃にて焼結してなる平板試料を厚み75nmの超薄切片とした。得られた超薄切片を日本電子製JEM−200CXにて100000倍の倍率で観察し、1試料毎に100個のガラス粒子の平均粒径を測定した。
【0060】
(4)ナトリウムの定量
複合体を硝酸、ついで塩酸で溶解してなる溶液を原子吸光法により分析し、ガラス中のナトリウム含有率(Na量)を求めた。Na量は灰分に対する重量%として算出し、その除去率も求めた。
【0061】
(5)動的機械特性試験
セイコー電子工業製のDMS200を用い、ゲージ長10mm、1Hzの引張りモード、窒素雰囲気下、5℃/分で昇温させ、25℃、100℃及び200℃における貯蔵弾性率を求めた。
【0062】
(6)熱機械特性試験
セイコー電子工業製のTMA/SS120Cを用い、200mgの荷重下、空気中で5℃/分で昇温させ、200℃及び350℃におけるペーパーの厚み方向の熱時変位を調べた。
【0063】
(7)引っ張り試験
10mm幅のフィルム短冊を試験片とし、島津製作所製のAG-2000Bを用い、初期ゲージ間隔10mm、引張り速度1mm/分で25℃にて引っ張り試験を行い、乾燥及び/水浸せき後の引張り強度をそれぞれ4つの測定の平均値として求めた。
【0064】
(実施例1)
水ガラスの水溶液(キシダ化学株式会社製、ケイ酸ナトリウム溶液(3号)組成式、Na2O・3.1SiO2、水分=60重量%)30gと、1,6−ジアミノヘキサン4.64gとに、室温で蒸留水を加えながら攪拌し、均一透明な300mLの水溶液を調製した。また、塩化アジポイル7.32gに室温でトルエンを加えて攪拌し、均一透明な200mLの有機溶液を調製した。
【0065】
次いで1Lの容量のビーカーに水溶液を入れ、25℃でIKA製ウルトラタラックス50N−W80SMK(攪拌装置)を3000回転/分で攪拌しながら有機溶液を一度に加えた。混合溶液から直ちに白色の複合体ペーストが析出し、そのまま2分間攪拌を続けた。得られた複合体をアセトン、次いで蒸留水で洗浄した後、OSTERIZER製ブレンダー瓶中にて付属の金属刃を10000回転/分の速度で水共存下で走行させつつ裁断し、ガラスとポリアミドの複合体のパルプ状粒子の分散液を得た。
【0066】
得られた分散液を、紙濾材を通じた後、80℃で乾燥して0.5mm厚の白色の複合体ペーパーを得た。透過型電子顕微鏡観察からは、ガラス成分が直径約10nmの球状のガラス微粒子として存在することが確認された。結果を表1と表2に示す。
【0067】
(実施例2)
実施例1において、水ガラスの水溶液量30gを13.3gに変えた以外は実施例1と全く同様の操作を行い、ガラスとポリアミドの複合体ペーパーを得た。結果を表1と表2に示す。
【0068】
(実施例3)
実施例1において、水ガラスの水溶液量30gを3.8gに変えた以外は実施例1と全く同様の操作を行い、ガラスとポリアミドの複合体ペーパーを得た。
結果を表1と表2に示す。
【0069】
(実施例4)
1Lの容量のビーカー中に実施例1で用いた水溶液を配し、続いてその表層に有機溶液を静かに配し、上層が有機溶液相、下層が水溶液相からなる互いに混ざり合わない2相を形成した。次いで、25℃にてその界面にのみ生成した複合体の薄層を連続的に糸状に取り出して紡糸した。紡糸された複合体を、1LのOSTERIZER製ブレンダー瓶中にて付属の金属刃を10000回転/分の速度で水共存下で走行させつつ裁断し、引き続いてアセトン、次いで蒸留水で洗浄した後、水中に分散せしめ、ガラスとポリアミドとの複合体のパルプ状粒子の分散液を得た。
【0070】
得られた分散液を、紙濾材を通じた後、80℃で乾燥して0.5mm厚の白色の複合体ペーパーを得た。透過型電子顕微鏡観察からは、ガラス成分が直径約10nmの球状のガラス微粒子として存在することが確認された。結果を表1に示す。
【0071】
(実施例5)
実施例1において、塩化アジポイル7.32gに代えて、塩化セバシル9.56gを用いた以外は実施例1と全く同様の操作を行い、ガラスとポリアミドの複合体ペーパーを得た。結果を表1に示す。
【0072】
(比較例1)
実施例1において水溶液に水ガラス添加しない以外は実施例1と全く同様の操作を行い、0.5mm厚の白色のポリアミドのペーパーを得た。結果を表1及び2に示す。
【0073】
(比較例2)
実施例1で用いた水溶液を1LのOSTERIZER製ブレンダー瓶に入れ、25℃で付属の金属刃を10000回転で走行させつつ実施例1で用いた有機溶液を一度に加えた。混合溶液から直ちに白色の複合体パルプが析出した。得られた複合体パルプをアセトン、次いで蒸留水で洗浄した後、水中に分散させて得た分散液を紙濾材に通じたが、平均パルプ状粒子長が80μmと短かいため抄紙ができず、ペーパーを作成することはできなかった。結果を表1に示す。
【0074】
(比較例3)
実施例4において水溶液に水ガラス添加しない以外は実施例4と全く同様の操作を行なったが、紡糸後のポリアミドが裁断できず、ペーパーが得られなかった。結果を表1に示す。
【0075】
(比較例4)
実施例5において、水溶液に水ガラスを添加しない以外は、実施例5と全く同様の操作を行い、0.5mm厚の白色のポリアミドのペーパーを得た。結果を表1に示す。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
(実施例6〜9)
実施例1で得た複合体のパルプ状粒子、及び実施例1において水ガラスの代わりに当等量の水酸化ナトリウムを用いた以外は同様の操作を行って得た純ナイロン66のパルプ状粒子(パルプ状粒子長=220nm)を表3に示す比率となるよう分散液(I)と(II)とを混合後、200メッシュのステンレス網に通じ5mm厚の平板に抄造、乾燥後に300℃で5分間加熱処理し、表3の特性を有する成形材料を得た。このものは軽量、高強度で、且つ350℃でも安定してその形状を保った。
【0079】
【表3】
【0080】
(実施例10)
水ガラスの水溶液(キシダ化学株式会社製、ケイ酸ナトリウム溶液(3号)組成式、Na2O・3.1SiO2、水分=60重量%)24gと1,6−ジアミノヘキサン3.83gに室温で蒸留水を加えながら攪拌し、均一透明な66mLの水溶液を調製した。また、塩化イソフタロイル6.7gに室温でトルエンを加えて攪拌し、均一透明な66mLの有機溶液を調製した。
【0081】
次いで1Lの容量のブレンダー瓶(Osterizer製)に水溶液を入れ、付属の攪拌羽根を毎分10000回転で攪拌しながら、25℃にて有機溶液を一度に加えた。混合溶液から直ちに白色の複合体が析出し、懸濁状態のまま2分間攪拌を続けた。得られた複合体パルプ状粒子を濾別したのち、沸騰アセトン、次いで蒸留水で洗浄後、濾別し、再度蒸留水中分散させてから、100メッシュのステンレス網で抄紙し、引き続き真空中80℃で乾燥してガラスと半芳香族ポリアミドとの複合体ペーパーを得た。結果を表4に示す。
【0082】
(実施例11)
水ガラスの水溶液(キシダ化学株式会社製、ケイ酸ナトリウム溶液(3号)組成式、Na2O・3.1SiO2、水分=60重量%)24gと1,6−ジアミノヘキサン3.83gに室温で蒸留水を加えながら攪拌し、均一透明な66mLの水溶液を調製した。また、塩化テレフタロイル6.7gに室温でシクロヘキサノンを加えて攪拌し、均一透明な66mLの有機溶液を調製した。
【0083】
次いで1Lの容量のブレンダー瓶(Osterizer製)に水溶液を入れ、付属の攪拌羽根を毎分10000回転で攪拌しながら、25℃にて有機溶液を一度に加えた。混合溶液から直ちに白色の複合体が析出し、懸濁状態のまま2分間攪拌を続けた。得られた複合体パルプ状粒子を濾別したのち、沸騰アセトン、次いで蒸留水で洗浄後濾別し、再度蒸留水中分散させてから、100メッシュのステンレス網状で抄紙し、引き続き真空中80℃で乾燥してガラスと半芳香族ポリアミドとの複合体ペーパーを得た。結果を表4に示す。
【0084】
得られたペーパー(2mm厚)の平面方向の、200℃、1時間処理後、及び25℃、96%湿度(RH)で24時間処理後の寸法変化率を物差しにて測定した。結果を表5に示す。
【0085】
(比較例5)
実施例7において、水ガラスに代えて、これと等量論量の水酸化ナトリウムを用いて得た純半芳香族ポリアミドを、実施例7と同様に評価した結果を表5に示す。
【0086】
(実施例12)
実施例1において、塩化テレフタロイル6.7gに代えて塩化テレフタロイル3.35gと塩化イソフタロイル3.35gの混合物を用いた以外は実施例1と全く同様にして白色の均一なガラスと半芳香族ポリアミドとの複合体パルプ状粒子、続いて複合体ペーパーを得た。結果を表4に示す。
【0087】
(実施例13)
実施例2において、1,6−ジアミノヘキサン3.83gに代えて1,4−ジアミノブタン2.91gを用いた以外は実施例2と全く同様にして、白色の均一なパルプ状粒子状のガラスと半芳香族ポリアミドとの複合体パルプ状粒子、複合体ペーパーを得た。結果を表4に示す。
【0088】
(実施例14)
実施例2において、1,6−ジアミノヘキサン3.83gに代えてメタキシリレンジアミン4.49gを用いた以外は実施例2と全く同様にして、白色の均一なガラスと半芳香族ポリアミドとの複合体パルプ状粒子、複合体ペーパーを得た。結果を表4に示す。
【0089】
【表4】
【0090】
【表5】
【0091】
【発明の効果】
本発明は、安価な水ガラスを原料として、ガラスとポリアミドとの複合体から成るパルプ状粒子、該複合体パルプ状粒子から成る複合体ペーパー、シート、フィルムの他、軽量性、強度、耐熱性を要する各種の成型材料、例えば、フィルター用材料、包装材料、構造材料、電子材料、及びそれらの簡便な製法を提供できる。
Claims (7)
- 水と水ガラスとジアミンモノマーとを含む水溶液(A)と、有機溶媒とアシル化したジカルボン酸モノマーとを含む有機溶液(B)とを接触、又は混合させて重縮合反応させることにより、ガラスとポリアミドとの複合体(C)を得て、次いで、該複合体(C)を裁断する、ポリアミド中に平均粒径8〜160nmのガラスを均一に分散含有してなる複合体パルプ状粒子の製法。
- 水ガラスがM2O・nSiO2の組成式で表わされ、ここで、Mがアルカリ金属であり、かつ、1.2≦n≦4であることを特徴とする請求項1に記載の複合体パルプ状粒子の製法。
- 水溶液相(A)中の水ガラスの濃度が4〜100g/L、ジアミンモノマーの濃度が0.01〜5モル/L、有機溶液相(B)中のアシル化したジカルボン酸モノマーの濃度が0.01〜5モル/Lである請求項1又は2に記載の複合体パルプ状粒子の製法。
- 請求項1〜3のいずれか一つに記載の製法により得られる複合体パルプ状粒子であって、かつ、アジピン酸、セバチン酸、テレフタル酸、イソフタル酸からなる群から選ばれる少なくとも一種以上のジカルボン酸成分と、1,6−ジアミノヘキサン及び/又はメタキシリレンジアミンのジアミン成分とから成る脂肪族鎖含有ポリアミド中に、アルカリ金属含有率が2重量%以下で平均粒径が8〜160nmのガラスを30〜65重量%、均一に分散含有してなる複合体パルプ状粒子(D)に、溶融可能な有機パルプ状粒子(E)を(D)/(E)=60/40〜95/5の重量比で混合し、次いで加熱して、パルプ状粒子(D)及び(E)間を接着させる、ガラスとポリアミドとの均一な複合体から成る成型材料の製法。
- 溶融可能な有機パルプ状粒子(E)が、パルプ状粒子(D)のポリアミド成分と同種のポリアミドである請求項4に記載の成型材料の製法。
- 請求項1〜3のいずれか一つに記載の製法により得られる複合体パルプ状粒子であって、かつ、アジピン酸、セバチン酸、テレフタル酸、イソフタル酸からなる群から選ばれる少なくとも一種以上のジカルボン酸成分と、1,6−ジアミノヘキサン及び/又はメタキシリレンジアミンのジアミン成分とから成る脂肪族鎖含有ポリアミド中に、アルカリ金属含有率が2重量%以下で平均粒径が8〜160nmのガラスを30〜65重量%、均一に分散含有してなる複合体パルプ状粒子から成る複合体ペーパー。
- 請求項1〜3のいずれか一つに記載の製法により得られる複合体パルプ状粒子であって、かつ、アジピン酸、セバチン酸、テレフタル酸、イソフタル酸からなる群から選ばれる少なくとも一種以上のジカルボン酸成分と、1,6−ジアミノヘキサン及び/又はメタキシリレンジアミンのジアミン成分とから成る脂肪族鎖含有ポリアミド中に、アルカリ金属含有率が2重量%以下で平均粒径が8〜160nmのガラスを30〜65重量%、均一に分散含有してなる複合体パルプ状粒子を抄紙する複合体ペーパーの製法。
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