JP4224269B2 - キャニスタモジュール - Google Patents

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャニスタモジュール、より詳しくは燃料タンクに収納されたインタンク式のキャニスタモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
キャニスタは、蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制する蒸発燃料処理装置の一環をなす装置である。例えば、特許文献1には、燃料タンク外付けのキャニスタを持つ蒸発燃料処理装置が紹介されている。
【0003】
まず、特許文献1に記載の蒸発燃料処理装置の構成について説明する。図4に、特許文献1に記載の蒸発燃料処理装置の概略図を示す。図に示すように、蒸発燃料処理装置100は、燃料タンク101とエバポ通路102とキャニスタ103とパージ通路104と新気導入通路105とを備えている。燃料タンク101には、液体燃料が貯留されている。エバポ通路102は、燃料タンク101とキャニスタ103とを連通している。エバポ通路102の中程には、三方弁106が介装されている。三方弁106は、エバポ通路102と圧力センサ107と内圧導入通路108とを、連結している。エバポ通路102のキャニスタ側端には、圧力弁109が配置されている。キャニスタ103内には、活性炭110が充填されている。新気導入通路105は、キャニスタ103と大気中(図略)とを連通している。新気導入通路105のキャニスタ側端には、新気導入弁111が配置されている。パージ通路104は、キャニスタ103と吸気通路112とを連通している。パージ通路104の中程には、パージ制御弁113が介装されている。
【0004】
次に、特許文献1に記載の蒸発燃料処理装置における蒸発燃料の流れについて説明する。燃料タンク101内の液体燃料が蒸発すると蒸発燃料が発生する。発生した蒸発燃料は、燃料タンク101から、エバポ通路102、圧力弁109を介して、キャニスタ103に流入する。そして、活性炭110に一時的に吸着される。この吸着により、キャニスタ103から、新気導入弁111、新気導入通路105を介して、大気中に放出される空気中に、蒸発燃料が混入するのを抑制している。活性炭110に吸着された蒸発燃料は、新気導入通路105から導入される新気および吸気通路112の負圧により、キャニスタ103から、パージ通路104を介して、吸気通路112にパージされる。
【0005】
ところで、燃料タンク101やキャニスタ103に孔などのリーク部分が発生すると、このリーク部分を介して蒸発燃料が環境中に漏出してしまう。そこで、蒸発燃料処理装置には、リークの有無を診断するリーク診断システムが搭載されている。
【0006】
キャニスタ103のリークを診断する場合は、まず、新気導入弁111を閉じる。次いで、三方弁106を、内圧導入通路108と圧力センサ107とが連通する方向に、切り換える。それから、パージ制御弁113を開ける。パージ制御弁113を開けると、吸気通路104を介して、吸気通路112の負圧がキャニスタ103内に導入される。これに対し、キャニスタ103外は大気圧に保持されている。その後、キャニスタ103内の内圧が目標圧力以下まで下がったら、パージ制御弁113を閉める。こうして、キャニスタ103内外に圧力差を設定する。そして、この状態のまま所定時間保持し、保持後、圧力センサ107でキャニスタ103内の内圧を検出する。検出圧力が許容圧力以下の場合、リーク無しと判別する。一方、検出圧力が許容圧力を超える場合、リーク有りと判別する。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−8974号公報(第2頁−3頁、第9図)
【特許文献2】
特開2001−115915号公報(第4頁−6頁、第1図)
【特許文献3】
特開平10−318051号公報(第3頁−7頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、キャニスタには、特許文献1に記載の燃料タンク外付け式のキャニスタの他に、燃料タンクに収納されるインタンク式のキャニスタがある。このインタンク式のキャニスタの場合、従来のリーク診断システムによるリーク診断が困難である。すなわち、キャニスタは燃料タンクに収納されている。このため、キャニスタ内と燃料タンク内との間に圧力差を設けることが困難である。したがって、仮にキャニスタにリーク部分があっても、このリーク部分を検出することは難しい。このように、圧力差を設定してリークを判別する従来のリーク診断システムでは、インタンク式のキャニスタのリークの有無を判別することは困難である。一方、例えば特許文献2に紹介されているようなインタンク式キャニスタ専用のリーク診断システムを車両に搭載する場合、従来の蒸発燃料処理装置に別途、配管やバルブなどの部材を配置する必要がある。このため、蒸発燃料処理装置の構造が複雑化する。
【0009】
ところで、燃料タンク外付け式のキャニスタの中には、特許文献3に紹介されているキャニスタのように、燃料タンクの上壁に設けられた凹部に搭載するタイプのキャニスタもある。このタイプのキャニスタによると、前出の図4に示すような、従来のリーク診断システムを使用することができる。
【0010】
しかしながら、このタイプのキャニスタを配置するには、燃料タンクの上壁にキャニスタ搭載用の凹部を形成する必要がある。したがって、燃料タンクの形状が複雑化してしまう。また、燃料タンクは、車両構造物の間隙スペースに配置される場合が多い。このため、燃料タンクは、間隙スペースの形状に沿うような形状に形づくる必要がある。すなわち、燃料タンクは形状選択の自由度が低い。したがって、燃料タンクの上壁に、所望の凹部を形成することができない場合がある。この場合、凹部搭載タイプのキャニスタは配置することができない。
【0011】
また、燃料タンクの上壁にキャニスタ搭載用の凹部を形成すると、この凹部に雨水などが滞留するおそれがある。キャニスタのリーク部分が雨水などの液相中に浸漬している場合、キャニスタ外の空気は、液圧に打ち勝たないと、リーク部分を介してキャニスタ内に流入することができない。このため、キャニスタ外の大気圧が、リーク部分を介して、減圧されたキャニスタ内に導入されるのに時間がかかる。したがって、従来のリーク診断システムにおいて、キャニスタ内を減圧した後所定時間保持しても、リークが有るにも拘わらず検出圧力が許容圧力以下に保持される場合が起こりうる。言い換えると、リークが有るのにリーク無しと誤診されるおそれがある。
【0012】
この問題を解決するためには、キャニスタ内減圧後の保持時間を調整してやればよい。しかしながら、凹部に雨水などが滞留している場合および滞留していない場合の双方に対応できるように保持時間を調整することは困難である。
【0013】
本発明は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、従来のリーク診断システムを高精度に使用できるインタンク式のキャニスタモジュールを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するため、本発明のキャニスタモジュールは、液体燃料を貯留した燃料タンクに収納され、該液体燃料を内燃機関の燃焼室に圧送する燃料ポンプと、該燃料ポンプと一体的に配設され該液体燃料が蒸発して生じた蒸発燃料を一時的に吸着するキャニスタと、を備えてなるキャニスタモジュールであって、さらに、前記キャニスタを前記燃料タンクの内部空間および外部空間から隔離して収納する隔離ケースを備え、前記キャニスタのリーク診断時に、前記隔離ケース内であって該キャニスタ外のスペースに大気圧を導入し、該キャニスタ内に負圧を導入することにより、該キャニスタ内外に圧力差を設定する圧力差設定手段を有することを特徴とする。
【0015】
つまり、本発明のキャニスタモジュールは、燃料ポンプとキャニスタと隔離ケースとを備えるものである。隔離ケースは、キャニスタを収納している。これにより、キャニスタは、燃料タンクの内部空間および外部空間から隔離されている。このため、例えば、隔離ケース内であってキャニスタ外のスペースに大気圧を導入し、キャニスタ内に吸気負圧を導入すれば、キャニスタ内外において圧力差を設定することができる。したがって、本発明のキャニスタモジュールによると、インタンク式のキャニスタを備えながら、前出の図4に示すような、従来のリーク診断システムを使用することができる。このため、本発明のキャニスタモジュールを組み込んだ燃料処理装置は、構造が単純である。
【0016】
さらに、例えば、隔離ケース内であってキャニスタ外のスペースに大気圧を導入し、キャニスタ内および燃料タンク内に吸気負圧を導入すれば、キャニスタ内と隔離ケース内、および燃料タンク内と隔離ケース内において、それぞれ圧力差を設定することができる。したがって、本発明のキャニスタモジュールによると、キャニスタのリーク診断と燃料タンクのリーク診断とを同時に行うことができる。 また、本発明のキャニスタモジュールによると、キャニスタが燃料タンク内に収納されている。このため、燃料タンク外部におけるキャニスタ搭載スペースを省略化できる。
【0017】
また、本発明のキャニスタモジュールによると、燃料タンク上壁に凹部が形成されてなくても、キャニスタを搭載することができる。言い換えると、あらゆる形状の燃料タンクにキャニスタを搭載することができる。このため、本発明のキャニスタモジュールは、汎用性が高い。
【0018】
また、キャニスタは、隔離ケースにより、燃料タンクの内部空間のみならず外部空間からも隔離されている。このため、隔離ケース内に雨水などが滞留するおそれが小さい。したがって、本発明のキャニスタモジュールを組み込んだリーク診断システムは、高精度である。
【0019】
(2)好ましくは、前記燃料タンクの上壁には、モジュール取り付け口が開設され、前記隔離ケースは、該モジュール取り付け口を塞ぐアッパケースと、該アッパケースの下方に配置されるロアケースと、を備えてなる構成とする方がよい。
【0020】
つまり、本構成は、隔離ケースを、アッパケースとロアケースとを含んで形成するものである。そして、この隔離ケースを、モジュール取り付け口を介して、燃料タンクに取り付けるものである。本構成によると、隔離ケースを分割することができる。このため、キャニスタの出し入れ、メンテナンスが簡単である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のキャニスタモジュールの実施の形態について説明する。まず、本実施形態のキャニスタモジュールの構成について説明する。図1に、本実施形態のキャニスタモジュールの軸方向断面図を示す。キャニスタモジュール1は、燃料ポンプ2とキャニスタ3と隔離ケース4とバルブ5と燃料フィルタ6とサブタンク7と液面ゲージ8とフロート9とを備えている。
【0022】
燃料タンク10は、樹脂製であって箱状を呈している。燃料タンク10は、ブロー成形により作製されている。燃料タンク10の上壁には、短筒12が突設されている。短筒12の内周側には、モジュール取り付け口11が開設されている。また、短筒12の外周面には、ねじ溝13が形成されている。また、短筒12の頂面には、短筒側リング溝14が凹設されている。
【0023】
隔離ケース4は、アッパケース40とロアケース41とからなる。ロアケース41は、樹脂製であって上方に開口するカップ状を呈している。ロアケース41の開口端には、ロア側フランジ42が周設されている。ロア側フランジ42は、前記短筒12の頂面に搭載されている。すなわち、ロアケース41は、ロア側フランジ42が短筒12の頂面に係止された状態で、燃料タンク10内に収納されている。ロア側フランジ42の下面には、ロア側リング溝420が凹設されている。ロア側リング溝420は、前記短筒側リング溝14と対向している。そして、これらロア側リング溝420と短筒側リング溝14との間には、ゴム製のガスケット15が介装されている。
【0024】
また、ロアケース41には、小径円筒状のバルブハウジング43が形成されている。バルブハウジング43の側周壁には、蒸発燃料流入口430が穿設されている。バルブハウジング43の上壁には、エバポ開口431が穿設されている。バルブハウジング43の底壁下面からは、金属製のロッド432が後述するサブタンク7に向かって延設されている。ロッド432の下方部分外周面には、ばね用フランジ433が形成されている。
【0025】
また、ロアケース41には、大径カップ状のキャニスタハウジング44が形成されている。キャニスタハウジング44の底壁下面からは、金属製のロッド440が後述するサブタンク7に向かって延設されている。
【0026】
液面ゲージ8は、キャニスタハウジング44の側周壁外面下端に配置されている。液面ゲージ8には前記フロート9が連結されている。また、液面ゲージ8および燃料ポンプ2は、ECU(エンジン制御ユニット)92と、ケーブル80を介して電気的に接続されている。
【0027】
バルブ5は、樹脂製であって上端に突起を持つ円柱状を呈している。バルブ5は、前記バルブハウジング43に収納されている。
【0028】
キャニスタ3は、活性炭(図略)を収納している。キャニスタ3は、前記キャニスタハウジング44内に収納されている。キャニスタ3内部とエバポ開口431とは、エバポ通路30により接続されている。キャニスタ3内部と吸気通路90とは、パージ通路31により接続されている。パージ通路31の吸気通路側端には、パージ制御弁310が配置されている。キャニスタ3内部と大気中91とは、新気導入通路32により接続されている。新気導入通路32のキャニスタ側端には、新気導入弁320が配置されている。また、新気導入弁320付近には、隔離ケース4内に開口するオリフィス321が配置されている。
【0029】
アッパケース40は、樹脂製であって下方に開口するカップ状を呈している。アッパケース40の開口端には、アッパ側フランジ45が周設されている。アッパ側フランジ45は、ガスケット450を挟んで、ロア側フランジ42の頂面に搭載されている。すなわち、アッパケース40は、ロアケース41の上方開口を覆っている。アッパケース40およびロアケース41の内周側には、燃料タンク10内部空間および外部空間から隔離された閉空間が形成されている。前記パージ通路31および新気導入通路32およびケーブル80は、アッパケース40の上底壁を貫通している。
【0030】
アッパケース40の外周側には、リング部材16が配置されている。リング部材16は、樹脂製であって下方に開口するカップ状を呈している。リング部材16の側周壁内面には、ねじ溝17が形成されている。ねじ溝17は、前記短筒12のねじ溝13に螺着されている。この螺着により、ロアケース41およびアッパケース40は、燃料タンク10に固定されている。
【0031】
サブタンク7は、樹脂製であって上方に開口するカップ状を呈している。サブタンク7は、ロアケース41の下方に配置されている。サブタンク7は、前記ロッド432およびロッド440を介して、ロアケース41に連結されている。ロッド432のばね用フランジ433と、サブタンク7開口縁との間には、コイルばね70が介装されている。また、ロッド440には、コイルばね71が環装されている。コイルばね70およびコイルばね71は、サブタンク7を燃料タンク10の底壁上面に押しつけている。そして、サブタンク7の揺動を規制している。
【0032】
燃料ポンプ2は、サブタンク7に収納されている。燃料ポンプ2の吸入側には、サクションフィルタ20が配置されている。燃料フィルタ6は、燃料ポンプ2の吐出側に配置されている。
【0033】
次に、本実施形態のキャニスタモジュールの組み付け方法について説明する。図2に、本実施形態のキャニスタモジュールの分解図を示す。なお、説明の便宜上、キャニスタ、液面ゲージ、フロート、燃料ポンプ、燃料フィルタ、サクションフィルタなどの部材は省略して示す。
【0034】
組み付けにおいては、まず燃料タンク10の短筒側リング溝14に、ガスケット15を配置する。次いで、予めキャニスタ、液面ゲージ、フロート、燃料ポンプ、燃料フィルタ、サクションフィルタ、バルブが搭載されたロアケース41をモジュール取り付け口11に挿入する。そして、ロア側フランジ42の下面を短筒12の頂面に当接させる。このとき、ガスケット15は、短筒側リング溝14と、ロア側フランジ42下面のロア側リング溝(図略)と、の間で挟持される。それから、ロア側フランジ42の上面にガスケット450を載置する。その後、アッパケース40を、アッパ側フランジ45下面がガスケット450を介してロア側フランジ42上面と当接するように、ロアケース41の上方に搭載する。続いて、アッパ側フランジ45の外周側に、リング部材16を環装する。最後に、リング部材16内周面のねじ溝17と、短筒12外周面のねじ溝13と、を噛み合わせ、リング部材16を回転させる。すなわち、リング部材16を燃料タンク10に螺着する。このようにして、本実施形態のキャニスタモジュールは組み付けられる。
【0035】
次に、本実施形態のキャニスタモジュールが組み込まれた蒸発燃料処理装置における蒸発燃料の流れについて、前出の図1を用いて説明する。燃料タンク10内の液体燃料が蒸発すると蒸発燃料が発生する。発生した蒸発燃料は、燃料タンク10から、蒸発燃料流入口430、エバポ開口431、エバポ通路30を介して、キャニスタ3に流入する。そして、活性炭に一時的に吸着される。この吸着により、キャニスタ3から、新気導入弁320、新気導入通路32を介して、大気中91に放出される空気中に、蒸発燃料が混入するのを抑制している。活性炭に吸着された蒸発燃料は、新気導入通路32から導入される新気および吸気通路90の負圧により、キャニスタ3から、パージ通路31、パージ制御弁310を介して、吸気通路90にパージされる。
【0036】
次に、本実施形態のキャニスタモジュールが組み込まれたリーク診断システムについて説明する。図3に、リーク診断時のフローチャートを示す。なお、前出の図1に示す燃料タンク10には、タンク、キャニスタ内圧を検出する圧力センサ(図略)が配置されている。また、リーク診断はECU92にて行われる。
【0037】
ステップ1(図中、S1と略称する。以下、同様)においては、例えば内燃機関(エンジン)の運転状態などから、リーク診断の条件が成立しているか否かを判別する。ステップ1の判別結果がNOの場合は、診断を終了する。一方、ステップ1の判別結果がYESの場合は、ステップ2に進む。
【0038】
ステップ2においては、新気導入弁320を閉じる。新気導入弁320を閉じることにより、キャニスタ3内と大気中91との連通が遮断される。ただし、隔離ケース4内と大気中91とは、オリフィス321を介して連通している。このため、隔離ケース4内には、大気圧が導入されている。新気導入弁320を閉じたら、ステップ3に進む。
【0039】
ステップ3においては、パージ制御弁310を開ける。パージ制御弁310を開けると、パージ通路31を介して、吸気通路90の負圧がキャニスタ3内に導入される。また、吸気通路90の負圧は、エバポ通路30、エバポ開口431、蒸発燃料流入口430を介して、キャニスタ3内から燃料タンク10内にも導入される。パージ制御弁310を開けたら、ステップ4に進む。
【0040】
ステップ4においては、燃料タンク10、キャニスタ3の内圧が目標圧力以下に到達したか否かを判別する。NOの場合は、ステップ9に進む。ステップ9において、所定時間が経過している場合は、ステップ10に進む。すなわち、リーク有りと判断される。その後、ステップ11に進み、車室のメータパネルに配置された警告灯が点灯され、診断が終了する。一方、ステップ9において、所定時間が経過していない場合は、燃料タンク10、キャニスタ3の内圧が目標圧力以下に到達するまで、ステップ4とステップ9との間で、繰り返し処理が行われる。
【0041】
一方、ステップ4において、YESの場合は、ステップ5に進み、パージ制御弁310を閉じる。パージ制御弁310を閉じると、キャニスタ3内および燃料タンク10内が密閉される。パージ制御弁310を閉じたら、ステップ6に進む。
【0042】
ステップ6において、所定時間が経過している場合は、ステップ7に進む。ステップ7においては、タンク、キャニスタ内圧の検出値と、予めECU92のRAMに記憶された基準値とを比較する。比較の結果、検出値が基準値以下の場合は、ステップ8に進む。すなわち、リーク無しと判断され診断を終了する。一方、検出値が基準値を超える場合は、ステップ10に進む。ステップ10においては、大気圧が燃料タンク10、キャニスタ3内に漏れていると判断される。すなわち、リーク有りと判断される。その後、ステップ11に進み、警告灯が点灯され、診断を終了する。以上のようにして、本実施形態のキャニスタモジュールが組み込まれたリーク診断システムにおいては、リーク診断が行われる。
【0043】
次に、本実施形態のキャニスタモジュールの効果について説明する。本実施形態のキャニスタモジュール1のキャニスタ3は、隔離ケース4に収納されている。そして、キャニスタ3は、燃料タンク10の内部空間および外部空間から隔離されている。このため、本実施形態のキャニスタモジュール1によると、インタンク式のキャニスタ3を備えながら、従来のリーク診断システムを使用することができる。したがって、本実施形態のキャニスタモジュール1を組み込んだ燃料処理装置は、構造が単純である。また、組み付けが簡単であり、製造コストが低い。また、キャニスタ3が燃料タンク10内に収納されているため、燃料タンク10外部におけるキャニスタ搭載スペースを省略化できる。
【0044】
また、図3に示すように、キャニスタ3内および燃料タンク10内のリークを同時に診断することができる。
【0045】
また、本実施形態のキャニスタモジュール1は、燃料タンク上壁に凹部などの搭載スペースが別途形成されてなくても、燃料タンク10に搭載可能である。言い換えると、あらゆる形状の燃料タンク10に搭載することができる。このため、汎用性が高い。
【0046】
また、隔離ケース4は、アッパケース40とロアケース41とを含んで構成されている。このため、隔離ケース4を簡単に分割することができる。したがって、キャニスタ3の出し入れやメンテナンスが簡単である。
【0047】
また、隔離ケース4は、燃料タンク10の内部空間のみならず外部空間からもキャニスタ3を隔離している。このため、雨水などが隔離ケース4内に滞留するおそれが小さい。したがって、リーク診断システムを高精度に使用することができる。
【0048】
また、本実施形態のキャニスタモジュール1は、燃料ポンプ2、バルブ5、液面ゲージ8、フロート9を備えている。したがって、これらの部材を別途配置する場合と比較して、搭載スペースが小さくて済む。
【0049】
また、本実施形態のキャニスタモジュール1によると、リング部材16を短筒12に螺着することにより、アッパケース40とロアケース41との合体すなわち隔離ケース4の形成と、隔離ケース4の燃料タンク10への搭載と、を同時に行うことができる。このため、組み付け工数が少なくて済む。
【0050】
以上、本発明のキャニスタモジュールの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
【0051】
例えば、上記実施形態においては、キャニスタモジュール1にバルブ5や液面ゲージ8やフロート9を搭載したが、これらの部材を搭載しない形態で実施してもよい。
【0052】
また、上記実施形態においては、リング部材16を短筒12に螺着することにより、隔離ケース4の形成と、隔離ケース4の燃料タンク10への搭載と、を同時に行った。しかしながら、例えば、まず隔離ケース4を形成し、次いで隔離ケース4を燃料タンク10に搭載してもよい。また、螺着ではなく、嵌合や溶着や接着などにより、隔離ケース4を燃料タンク10に搭載してもよい。
【0053】
【発明の効果】
本発明によると、従来のリーク診断システムを高精度に使用できるインタンク式のキャニスタモジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるキャニスタモジュールの軸方向断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態であるキャニスタモジュールの分解図である。
【図3】 リーク診断時のフローチャートである。
【図4】 従来の蒸発燃料処理装置の概略図である。
【符号の説明】
1:キャニスタモジュール、2:燃料ポンプ、20:サクションフィルタ、3:キャニスタ、30:エバポ通路、31:パージ通路、310:パージ制御弁、32:新気導入通路、320:新気導入弁、321:オリフィス、4:隔離ケース、40:アッパケース、41:ロアケース、42:ロア側フランジ、420:ロア側リング溝、43:バルブハウジング、430:蒸発燃料流入口、431:エバポ開口、432:ロッド、433:ばね用フランジ、44:キャニスタハウジング、440:ロッド、45:アッパ側フランジ、450:ガスケット、5:バルブ、6:燃料フィルタ、7:サブタンク、70:コイルばね、71:コイルばね、8:液面ゲージ、80:ケーブル、9:フロート、90:吸気通路、91:大気中、92:ECU、10:燃料タンク、11:モジュール取り付け口、12:短筒、13:ねじ溝、14:短筒側リング溝、15:ガスケット、16:リング部材、17:ねじ溝。

Claims (2)

  1. 液体燃料を貯留した燃料タンクに収納され、該液体燃料を内燃機関の燃焼室に圧送する燃料ポンプと、該燃料ポンプと一体的に配設され該液体燃料が蒸発して生じた蒸発燃料を一時的に吸着するキャニスタと、を備えてなるキャニスタモジュールであって、
    さらに、前記キャニスタを前記燃料タンクの内部空間および外部空間から隔離して収納する隔離ケースを備え
    前記キャニスタのリーク診断時に、前記隔離ケース内であって該キャニスタ外のスペースに大気圧を導入し、該キャニスタ内に負圧を導入することにより、該キャニスタ内外に圧力差を設定する圧力差設定手段を有することを特徴とするキャニスタモジュール。
  2. 前記燃料タンクの上壁には、モジュール取り付け口が開設され、前記隔離ケースは、該モジュール取り付け口を塞ぐアッパケースと、該アッパケースの下方に配置されるロアケースと、を備えてなる請求項1に記載のキャニスタモジュール。
JP2002261560A 2002-09-06 2002-09-06 キャニスタモジュール Expired - Fee Related JP4224269B2 (ja)

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