JP4220078B2 - 自立性袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自立性袋に関し、更に詳しくは、特に袋の底部の形状を改善し、内容物充填後の袋の自立性を一層向上させた自立性袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スタンディングパウチと呼ばれる通常の自立性袋は、その底部が、前後両側の壁面の積層フィルムの下部の間に、底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット部を有する形式で形成され、折り込まれた底面フィルムの両側下端近傍には半円形などの底面フィルム切り欠き部が設けられ、且つ、そのガセット部は船底形のシールパターンでヒートシールされ、更にその下端が水平方向にカットされて形成され、また、胴部が、前後両側の壁面の積層フィルムの両側端縁部を所定幅の側部シール部でヒートシールして形成されていた。
【0003】
このような自立性袋は、上部の開口部から内容物を充填することにより、胴部と共に底部のガセット部が筒状に広がり、且つ、底部では、前記船底形の底部シール部により、ガセット部の下側端縁部がヒートシールされると同時に、その両側の側部が、前記底面フィルム切り欠き部の部分で両側の壁面の積層フィルム同士がヒートシールされているので、底部の外周には、ヒートシール部によるリング状の脚部が形成され、それにより袋に自立性が付与されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような自立性袋の自立安定性は、内容物充填後の通常の取り扱いや、店頭陳列などの際の自立性の点では問題ないが、例えば、内容物が加熱して食するような食品で、実際に加熱の際、袋の上部の一部を蒸気抜き口として開口させて、袋ごと電子レンジなどで加熱するような使用方法を採る場合には、加熱中、電子レンジの回転トレーで回転されるため、トレー上に自立させた袋が転倒して内容物が袋からこぼれ出ることがあり、更に自立安定性の向上を図る必要があった。
【0005】
このような回転などの動きが袋に加えられた時の自立安定性の不足については、その要因として、袋の底面の形状や面積と、袋の高さとの関係などもあるが、そのほかにも例えば、▲1▼袋の底部の外周に船底形のヒートシール部で形成される脚部の剛性が必ずしも十分ではないため、袋が傾いた時、重量を支えきれず脚部が折れ曲がって袋が転倒しやすいこと。また、▲2▼自立性袋に内容物を充填して、立てて置いた時、底部の外周に形成されるリング状の脚部が均一には接地せず、袋の前後の壁面の下辺、即ち、ガセット部の前後の下辺に、左右両側から中央部にかけて、僅かであるが徐々に中央部で大きくなる浮き上がり部が生じ、袋に回転や振動が加えられた時、倒れやすくなることがあった。
【0006】
尚、上記浮き上がり部の高さは、袋の底部の構成、即ち、底部の幅およびガセット部の底面フィルムの折り込み深さ、船底形の底部シール部の形状、更には、内容物の充填量などにより影響されるため一定ではないが、内容量500〜1000ml程度の標準的な袋の場合、最大部で2.0〜4.5mm程度である。
【0007】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、通常の自立性袋と同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填適性や、その保存性に優れると共に、自立性においても、通常の取り扱い時や、店頭陳列での安定性はもとより、内容物を袋ごと電子レンジで加熱するような操作を行った場合でも転倒するようなことのない、自立安定性にも一層優れた自立性袋を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
只、前記自立安定性不足の要因のうち、袋の底面の形状や面積と、袋の高さとの関係については、自立性袋の基本的な構成に係わり、内容物との関連においても安易に変更できない面があり、本発明では前記▲1▼、▲2▼の要因に重点を置いて、できる限り生産性や経済性を損なうことのない方法で解決したものである。
【0009】
即ち、請求項1に記載した発明は、袋の底部が、前後両側の壁面の積層フィルムの下部の間に、底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット部を有する形式で形成され、該ガセット部が船底形のシールパターンでヒートシールされてなる自立性袋において、該ガセット部の船底形のヒートシール部に縦方向の波状の凹凸が型付けされており、該ガセット部の前後両側の下端に、該ガセット部のフィルムを延長してなる突出部が設けられ、且つ、該突出部にも縦方向の波状の凹凸が型付けされており、前記突出部が、前記ガセット部の下辺の中央部、または下辺の複数箇所にタブ状の形状に設けられていることを特徴とする自立性袋からなる。
【0010】
上記縦方向の波状の凹凸は、そのリブ効果により縦方向の剛性を高めるために設けるものである。従って、波状の凹凸形状自体は、任意の形状でよく、例えば、曲線状に折れ曲がる波状の凹凸のほか、ジグザグの折れ線状に折れ曲がる波状の凹凸でもよく、更には、筋状の凸部または凹部が平行に配列されたような形状であってもよい。また、凸部や凹部の幅、およびピッチなども任意に設けることができる。
【0011】
このような構成を採ることにより、通常のスタンディングパウチと同様な製造工程で生産性よく製造することができ、内容物の充填も容易で、内容量の割にコンパクトで外観に優れると共に、取り扱いやすく、特に、袋の自立性については、底部の外周に形成される脚部の縦方向の剛性が、この部分に型付けされた縦方向の波状の凹凸のリブ効果により高められるので、脚部に荷重がかかっても折れ曲がりにくくなり、袋の自立安定性を一層向上させることができる。
【0013】
上記突出部は、先に説明した袋の前後の壁面の下辺、即ち、ガセット部の前後の下辺の左右両側から中央部にかけて発生する浮き上がり部を補足するために設けるものであり、その形状は任意の形状でよいが、長さは少なくとも前記浮き上がり部の高さに相当する長さであることが好ましい。
【0014】
このような構成を採ることにより、前述した発明の作用効果に加えて、袋に内容物を充填して立てて置いた時、袋のガセット部の前後の下辺、即ち、底部の外周に形成された脚部の先端に生じる浮き上がり部を、前記突出部で補足することができ、且つ、該突出部にも縦方向の波状の凹凸が型付けされているので、縦方向の剛性が向上され、脚部と同様に突出部に荷重がかかっても折れ曲がりにくくなり、袋の自立安定性を更に向上させることができる。
【0019】
また、上記突出部のタブ状の形状は、矩形状のほか、半円形、半楕円形状など任意の形状に設けることができる。その長さについても、最低限、前記浮き上がり部を埋める長さであることが好ましいが、更に長くして、袋の前後両側に開いてその剛性で袋を支えるようにすることができる。
【0020】
このような構成を採ることにより前述した発明の作用効果に加えて、前記突出部が、前記ガセット部の下辺の中央部、または下辺の複数箇所にタブ状の形状に設けられているので、内容物を充填した袋を自立させた時、袋の両側の壁面の下端中央部の領域に主に発生する浮き上がり部を有効に補足することができるので、袋の自立安定性を一層向上させることができる。
【0021】
請求項2に記載した発明は、前記袋の上部が狭い幅に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自立性袋である。
【0022】
このような構成を採ることにより、前記請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、袋に充填される内容物の形状、流動性などに応じて、上部の幅を調節することができるので、内容物の取り出しなどの操作を容易に行えるようになる。また、袋の上部を、くびれた形状などの狭い幅に形成することにより、ボトルなどの容器に似たスマートな外観となり、袋の意匠性を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の自立性袋に用いるフィルム、および袋の製造方法などについて説明する。
先ず、本発明の自立性袋の製造に用いるフィルムは、主にプラスチックを主とする積層フィルムを用いるが、特に限定はされず、液状物、その他水分を含む内容物などの包装用袋に用いられている公知の積層フィルムは、いずれも使用することができ、充填する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など、使用条件に応じて、適する材料を自由に選択して使用することができる。
只、袋に充填された内容物を、袋ごと電子レンジで加熱するような使用法を採る場合は、積層フィルム中に、アルミニウムなどの金属箔や金属蒸着層などを含まない構成とすることが必要である。
【0024】
好ましく使用できる積層フィルムの構成の代表的な例として、以下のような構成が挙げられる。
(1) ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(2) ONフィルム/接着剤/PETフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(3) ONフィルム/接着剤/PETフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(4) ONフィルム/接着剤/二軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(5) ONフィルム/接着剤/OPPフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(6) ONフィルム(シリカ又はアルミナ蒸着層)/接着剤/二軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層は、L・LDPE層)
(8) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(9) PETフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(10)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
CPPフィルム(シーラント層)
(11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(12)PETフィルム/接着剤/(シリカまたはアルミナ蒸着層)ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(13)PETフィルム/接着剤/(シリカまたはアルミナ蒸着層)ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(14)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができる。
【0025】
上記の構成において、ONフィルムは二軸延伸ナイロンフィルム、OPPフィルムは二軸延伸ポリプロピレンフィルム、PETフィルムは二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは低密度ポリエチレン、CPPフィルムは無延伸ポリプロピレンフィルム、また、EVOHフィルムはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルムを指すものである。
そして、アンカーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層する際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予めコーティングするものでプライマーコートの一種である。
【0026】
前記の積層フィルムの構成において、ONフィルム、PETフィルムは、最外層に用いる場合は、基材フィルムとして袋に機械的強度や耐熱性、印刷適性を付与し、中間層に用いる場合は、主に機械的強度を補強するために用いられる。
また、中間層に用いる二軸延伸HDPEフィルム、OPPフィルムは、厚さを増し剛性を高めると同時に透湿度を向上させるために用いられる。
【0027】
上記二軸延伸HDPEフィルム、OPPフィルムは、一軸延伸HDPEフィルム、一軸延伸ポリプロピレンフィルムとすることもでき、その場合、延伸方向が、袋を開封する際の引き裂き方向と一致するように積層することにより、引き裂きを容易にし、且つ、その方向性を安定化させることができる。
そして、シリカ又はアルミナ蒸着層、EVOHフィルムなどは、ガスバリヤー性を付与するために積層するものであり、これらのほか、ポリアクリロニトリルフィルム、或いは、ポリ塩化ビニリデンの塗膜層などのガスバリヤー性材料を積層することもできる。
【0028】
また、シーラント層としては、L・LDPEフィルムとCPPフィルムの2種類の例を挙げたが、L・LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性に優れており、これらの性能を必要とする内容物の包装用に適している。
【0029】
シーラント層には上記のほか、充填される内容物や加熱処理の有無など、使用条件に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリエステル系樹脂、低密度乃至高密度ポリエチレンなども適宜選択して使用することができる。
【0030】
特に、エチレン・αオレフィン共重合体でメタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、本発明の自立性袋のように、ガセット部と胴部シール部との間など、ヒートシール部にフィルムの重なりの差による段差のある袋のシーラント層には、シール抜けによるピンホールの発生を防止できる点で適している。
更に、前記共重合体にオレフィン系エラストマーをブレンドしたものを用いることにより、シーラント層の熱流動性が改善され、前記段差によるピンホールの発生も一層効果的に防止することができる。
【0031】
次に、以上のような積層フィルムを用いて製造する本発明の自立性袋の製造方法について説明する。
本発明の自立性袋は、底部のガセット部の船底形のヒートシール部に縦方向の波状の凹凸を型付けし、また、袋の前後両側の壁面の下端、即ち、底部ガセット部の船底形のヒートシール部の下端に、前後両側のガセット部のフィルムを延長して突出部を設け、この突出部にも前記縦方向の波状の凹凸を型付けし、更に、必要に応じて袋の上部をくびれた形状などの狭い幅に形成する点で、通常のスタンディングパウチとは異なっている。
しかし、その製袋自体は、従来のスタンディングパウチ用製袋機(1列用製袋機でも、2列突き合わせ製袋機でもいずれでもよい)を利用して、その底部および側部のシールパターンを適宜変更し、また、底部や側部のトリミング装置などを適宜付加することにより、容易に製袋することができる。
【0032】
尚、底部ガセット部の船底形のヒートシール部に縦方向の波状の凹凸を型付けする方法は、船底形の底部シール部をヒートシールする際、同時に波状の凹凸を設けた雄型と雌型でプレスして型付けしてもよく、また、船底形の底部シール部をヒートシールした後、後加工として熱プレス方式などで波状の凹凸を型付けすることもできる。
【0033】
【実施例】
以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に説明する。但し、本発明はこれらの図面に限定されるものではない。
【0034】
図1は、本発明の自立性袋の第1の参考例の構成を示す正面図である。図1において、自立性袋100は、底部が、前後両側の壁面の積層フィルム1の下部の間に、底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット部6を有する形式に形成されており、内側に折り込まれた底面フィルムの両側下端近傍には、この場合、半円形の底面フィルム切り欠き部5、5が設けられ、該ガセット部6が、船底形の底部シール部2でヒートシールされると共に、底部シール部2に縦方向の波状の凹凸9が型付けされて形成されている。尚、この場合、底部シール部2の下端は水平にカット(トリミング)されている。
【0035】
また、胴部は、両側の壁面の積層フィルム1の両側端縁部を側部シール部3、3でヒートシールして形成され、上部が開口する袋状に形成されている。
上部シール部4は、内容物の充填前は未シールの開口部とし、この部分から内容物を充填した後、脱気シールなどによりヒートシールして密封するものである。この点は、以下の図2〜図5に示す自立性袋においても同様である。
【0036】
そして、袋を開封する際の易開封性手段として、上部シール部4の下側近傍で、両側の側部シール部3、3の外側端部に、ノッチ8、8が設けられて構成されている。
上記ノッチは、片側のみに設けてもよい。また、易開封性手段としては、ノッチのほかに、レーザー光照射などによりハーフカット線を設ける方法、一軸延伸フィルムを積層フィルムの中間層などに積層する方法、カットテープを貼着する方法などがあり、これらのいずれかを単独で設けてもよく、また、適宜組み合わせて設けてもよい。
【0037】
このような構成を採ることにより、自立性袋100は、通常のスタンディングパウチと同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填も上部の開口部から容易に行うことができる。
そして、内容物が充填された自立性袋100は、胴部と底部が筒状に広がり、底部の外周には底部シール部2によるリング状の脚部が形成されているので、自立性が付与され、取り扱いやすく、且つ、内容量の割にコンパクトで、外観にも優れている。
特に、自立性については、前記底部の外周に形成されたリング状の脚部に、縦方向の波状の凹凸9が型付けされているので、そのリブ効果により縦方向の剛性が高められ、脚部に荷重がかかっても折れ曲がりにくく、一層自立安定性に優れたものとなる。
【0038】
図2は、本発明の自立性袋の第2の参考例の構成を示す正面図である。図2に示した自立性袋200は、前記図1に示した自立性袋100の構成において、袋の上部の形状のみを、図示したように、くびれた形状で狭い幅になるように変更して構成したものである。
【0039】
このような構成を採ることにより、自立性袋200は、上部がくびれた形状で狭い幅に形成されているので、外観がボトルなどの容器に似てスマートな形状となり意匠性が向上する。
また、上部の開口部の幅を、内容物の形状、或いは流動性などに応じて、狭く調節することができるので、内容物を取り出す際、安全に取り出すことができる。
そして、自立性袋200の上部のくびれた形状以外の構成は、前記図1に示した自立性袋100と同じであるため、自立安定性などその他の点では、図1に示した自立性袋100と同様な作用効果を得ることができる。
尚、上記のような袋の上部の形状は、以下の図3、図4、図5に示す自立性袋300、400、500においても、同様に適用することができ、それにより上記と同様な作用効果を得ることができる。
【0040】
図3は、本発明の自立性袋の第3の参考例の構成を示す正面図である。図3に示した自立性袋300は、前記図1に示した自立性袋100の構成において、袋の下部(底部シール部2)の構成のみを、袋300の下端に、前後両側のガセット部6のフィルム、即ち、前後両側の壁面の積層フィルム1と、折り込まれた底面フィルムとを延長して、袋300の前後両側の下辺全体から、図示したように円弧状に下方に突出する突出部7を設けると共に、この部分にも縦方向の波状の凹凸9を延長して型付けした構成に変更して構成したものである。
【0041】
このような構成を採ることにより、自立性袋300は、内部に内容物を充填して自立させた時、従来、自立性袋の両側の壁面の下端に発生していた、左右両側から中央部にかけて徐々に中央部で大きくなる浮き上がり部が、円弧状の突出部7で補足されるので、底部の外周に形成された前記リング状の脚部全体が均一に接地して袋300を支えることができ、且つ、脚部全体の縦方向の剛性が、前記縦方向の波状の凹凸9のリブ効果により向上されるので、一層優れた自立安定性を得ることができる。
また、袋300の前後両側の下端に設けた突出部7以外の構成は、前記図1に示した自立性袋100と同じであるため、図1に示した自立性袋100と同様な作用効果を得ることができる。
【0042】
図4は、本発明の自立性袋の第4の参考例の構成を示す正面図である。図4に示した自立性袋400は、前記図3に示した自立性袋300の構成において、袋の前後両側の下端に設けた突出部7の形状のみを、袋400の下辺の中央部を含む一部の領域に、該突出部7の先端が円弧状となる形状に変更して設けて構成したものである。
【0043】
このような構成を採ることによっても、自立性袋400は、内部に内容物を充填して自立させた時、従来、自立性袋の両側の壁面の下端に発生していた、左右両側から中央部にかけて徐々に中央部で大きくなる浮き上がり部を、前記突出部7により重点的に補足することができるので、前記図3に示した自立性袋300に設けた突出部7と略同様に、袋400の自立安定性を一層向上させることができる。
この場合も、突出部7の形状以外の点では、前記図3に示した自立性袋300と同じ構成であるため、同様な作用効果を得ることができる。
【0044】
図5は、本発明の自立性袋の第1の実施例の構成を示す正面図である。図5に示した自立性袋500は、前記図3に示した自立性袋300の構成において、袋の前後両側の下端に設けた突出部7の形状のみを、袋500の前後両側の下辺の中央部にタブ状の形状に変更して設けて構成したものである。
【0045】
上記タブ状の突出部7の形状は、図では横長の長方形で示したが、半円形、半楕円形など任意の形状に設けることができる。
また、突出部7の長さについても、最低限、袋の下辺中央部近辺で大きくなる浮き上がり部を補足できる長さがあればよいが、例えば、10〜15mmのように、浮き上がり部の高さよりも長くして、突出部7の先を外側に開かせて、その剛性で支えるようにしてもよい。
【0046】
このような構成を採った場合も、自立性袋500は、内容物を充填して自立させた時、袋の両側の壁面の下端中央部の領域に主に発生する浮き上がり部が、前記突出部7により補足されるので、前記図3に示した自立性袋300に設けた突出部7と略同様に、袋500の自立安定性を一層向上させることができる。
また、突出部7の形状以外の点では、前記図3に示した自立性袋300と同じ構成であるため、自立性袋300と同様な作用効果を得ることができる。
【0047】
以上、図1〜図5に示した本発明の自立性袋では、下部のガセット部6をヒートシールする船底形のシールパターンを、その内側ラインが、湾曲線で形成される船底形のシールパターンで例示したが、例えば、一定幅の底部から両側が外側に傾斜を持って直線状に立ち上がる形状の船底形のシールパターンであってもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上、詳しく説明したように、本発明によれば、製袋および内容物の充填が容易で、充填後の袋が、優れた自立性を有し、容量の割にコンパクトで取り扱いやすく、外観、意匠性にも優れた自立性袋を生産性よく提供できる効果を奏する。特に、袋の自立性に関しては、袋の下部の船底形のヒートシール部、即ち、底部の外周に形成される脚部に、縦方向の波状の凹凸が型付けされているので、脚部の縦方向の剛性が高められ、この部分に荷重がかかっても折れ曲がりにくくなり、袋の自立安定性が向上される。また、前記船底形のヒートシール部への縦方向の波状の凹凸の型付けに加えて、更に、袋の前後両側の壁面の下端、即ち、前記脚部の下端に、前後のガセット部のフィルムを延長してなる突出部を設け、且つ、該突出部にも、縦方向の波状の凹凸を型付けすることにより、内容物を充填した袋を自立させた時、袋の両側の壁面の下端中央部の領域に主に発生する浮き上がり部を、該突出部で補足することができると共に、該突出部を含む脚部全体が、縦方向の波状の凹凸でその剛性が高められているので、しっかりと袋を支えることができ、袋の自立安定性を更に向上させることができる。
従って、例えば、内部に電子レンジなどで加熱して食する食品を充填し、内容物を袋ごと電子レンジに立てて入れて加熱した場合でも、袋が転倒することがないという優れた自立安定性を備えた自立性袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自立性袋の第1の参考例の構成を示す正面図である。
【図2】本発明の自立性袋の第2の参考例の構成を示す正面図である。
【図3】本発明の自立性袋の第3の参考例の構成を示す正面図である。
【図4】本発明の自立性袋の第4の参考例の構成を示す正面図である。
【図5】本発明の自立性袋の第1の実施例の構成を示す正面図である。

Claims (2)

  1. 袋の底部が、前後両側の壁面の積層フィルムの下部の間に、底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット部を有する形式で形成され、該ガセット部が船底形のシールパターンでヒートシールされてなる自立性袋において、該ガセット部の船底形のヒートシール部に縦方向の波状の凹凸が型付けされており、該ガセット部の前後両側の下端に、該ガセット部のフィルムを延長してなる突出部が設けられ、且つ、該突出部にも縦方向の波状の凹凸が型付けされており、前記突出部が、前記ガセット部の下辺の中央部、または下辺の複数箇所にタブ状の形状に設けられていることを特徴とする自立性袋。
  2. 前記袋の上部が狭い幅に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自立性袋。
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