JP4219121B2 - 薄膜光電変換モジュールの製造方法、並びに、製膜装置 - Google Patents

薄膜光電変換モジュールの製造方法、並びに、製膜装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜光電変換モジュールの製造方法、並びに、薄膜光電変換モジュールの製造に使用する製膜装置に関する
【0002】
【従来の技術】
一般に、薄膜光電変換モジュールを製造する場合、光電変換層の製膜速度に依存する製膜装置のコストが、モジュールの製造原価に対して大きな比重を占める。特に非晶質シリコン/多結晶シリコンのタンデム型光電変換素子モジュールの場合、光電変換層は非晶質セルだけでなく、その5〜10倍の光電変換層厚みが必要な多結晶セルのを製膜する必要があり、高速で大面積に多数枚同時に安定して製膜するための装置が必須である。
【0003】
ところで通常、薄膜光電変換モジュールは、複数の薄膜光電変換セルをガラス基板上で相互に直列接続した構造を有している。それぞれの薄膜光電変換セルは、一般的には、ガラス基板上への前面透明電極層、薄膜光電変換ユニット、及び金属裏面電極層の成膜とパターニングとを順次行うことにより形成されている。
【0004】
このような薄膜光電変換モジュールには、光電変換効率を向上させることが求められている。タンデム型構造は、前面透明電極層と金属裏面電極層との間に吸収波長域が互いに異なる複数の薄膜光電変換ユニットを積層するものであり、入射光をより有効に利用可能とする構造として知られている。
【0005】
タンデム型構造の1種であるハイブリッド型構造では、それら薄膜光電変換ユニット間で、薄膜光電変換ユニットの主要部である光電変換層の結晶性が異なっている。例えば、ハイブリッド型構造の薄膜光電変換モジュールにおいては、光入射側(または前面側)の薄膜光電変換ユニットの光電変換層としてより広いバンドギャップを有する非晶質シリコン層が使用され、裏面側の薄膜光電変換ユニットの光電変換層としてより狭いバンドギャップを有するポリシリコン層が使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、安価な非晶質シリコン/多結晶シリコンのタンデム型光電変換素子モジュール及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するに当たり、本発明者らは、棒状のアンテナ電極を有するCVD装置による多結晶シリコンの製膜について調べた。その結果、十分な太陽電池特性を有するハイブリッド型光電変換素子モジュールが高い生産性で製造できることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明によると、安価な非晶質シリコン/多結晶シリコンのハイブリッド型光電変換素子モジュール及びその製造方法が提供される。
【0009】
なお、ここで使用する用語「結晶質」は、多結晶及び微結晶を包含する。また、用語「多結晶」及び「微結晶」は、部分的に非晶質を含むものをも意味するものとする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながらより詳細に説明する。なお、各図において同様の部材には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド型光電変換素子モジュールを概略的に示す平面図である。
【0012】
図1に示すハイブリッド型光電変換素子モジュールについて、さらに詳しく説明する。
【0013】
図2に示すように、モジュール1の薄膜光電変換セル10は、透明基板2上に、透明前面電極層3、非晶質光電変換層を備えた第1の薄膜光電変換ユニット4a、結晶質光電変換層を備えた第2の薄膜光電変換ユニット4b、及び金属裏面電極層5、封止樹脂層6、有機保護層7を順次積層した構造を有している。すなわち、このモジュール1は、透明基板2側から入射する光を、ハイブリッド型構造を形成する光電変換ユニット4a、4bによって光電変換するものである。
【0014】
次に、このハイブリッド型光電変換素子モジュールの各構成要素について説明する。
【0015】
透明基板2としては、例えば、ガラス板や透明樹脂フィルムなどを用いることができる。ガラス板としては、大面積な板が安価に入手可能で透明性、絶縁性が高い、SiO2、Na2O及びCaOを主成分とする両主面が平滑なフロート板ガラスを用いることができる。
【0016】
透明前面電極層3は、ITO膜、SnO2膜、或いはZnO膜のような透明導電性酸化物層等で構成することができる。導電性は一般にシート抵抗(Ω/□)で表すことができる。透明前面電極層3は単層構造でも多層構造であっても良い。透明前面電極層3は、蒸着法、CVD法、或いはスパッタリング法等それ自体既知の気相堆積法を用いて形成することができる。
【0017】
透明前面電極層3の表面には、微細な凹凸を含む表面テクスチャ構造を形成することが好ましい。透明前面電極層3の表面にこのようなテクスチャ構造を形成することにより、光電変換ユニット4への光の入射効率を向上させることができる。表面テクスチャ構造を形成する方法に特に制限はなく、公知の様々な方法を用いることができる。透明全面電極層3の表面テクスチャーの度合いは、両主面が平滑な透明基板2の上に透明前面電極層3が形成された状態で、C光源で測定したヘイズ率により表される。
【0018】
薄膜光電変換ユニット4aは非晶質光電変換層を備えており、例えば、透明前面電極層3側からp型シリコン系半導体層、シリコン系光電変換層、及びn型シリコン系半導体層を順次積層した構造を有する。これらp型半導体層、非晶質光電変換層、及びn型半導体層はいずれもプラズマCVD法により形成することができる。
【0019】
一方、薄膜光電変換ユニット4bは結晶質光電変換層を備えており、例えば、薄膜光電変換ユニット4a側からp型シリコン系半導体層、シリコン系光電変換層、及びn型シリコン系半導体層を順次積層した構造を有する。これらp型半導体層、結晶質光電変換層、及びn型半導体層はいずれもプラズマCVD法により形成することができる。
【0020】
これら薄膜光電変換ユニット4a、4bを構成するp型半導体層は、例えば、シリコンまたはシリコンカーバイドやシリコンゲルマニウム等のシリコン合金に、ボロンやアルミニウム等のp導電型決定不純物原子をドープすることにより形成することができる。また、非晶質光電変換層及び結晶質光電変換層は、非晶質シリコン系半導体材料及び結晶質シリコン系半導体材料でそれぞれ形成することができ、そのような材料としては、真性半導体のシリコン(水素化シリコン等)やシリコンカーバイド及びシリコンゲルマニウム等のシリコン合金等を拳げることができる。また、光電変換機能を十分に備えていれば、微量の導電型決定不純物を含む弱p型もしくは弱n型のシリコン系半導体材料も用いられ得る。さらに、n型半導体層は、シリコンまたはシリコンカーバイドやシリコンゲルマニウム等のシリコン合金に、燐や窒素等のn導電型決定不純物原子をドープすることにより形成することができる。
【0021】
以上のように構成される薄膜光電変換ユニット4aと薄膜光電変換ユニット4bとでは互いに吸収波長域が異なっている。例えば、薄膜光電変換ユニット4aの薄膜光電変換層を非晶質シリコンで構成し、薄膜光電変換ユニット4bの薄膜光電変換層を結晶質シリコンで構成した場合には、前者に550nm程度の光成分を最も効率的に吸収させ、後者に900nm程度の光成分を最も効率的に吸収させることができる。
【0022】
薄膜光電変換ユニット4aの厚さは、0.01μm〜0.5μmの範囲内にあることが好ましく、0.1μm〜0.3μmの範囲内にあることがより好ましい。
【0023】
一方、薄膜光電変換ユニット4bの厚さは、0.1μm〜10μmの範囲内にあることが好ましく、0.1μm〜5μmの範囲内にあることがより好ましい。すなわち、薄膜光電変換ユニット4bの厚さは、薄膜光電変換ユニット4aの厚さの数倍から10倍程度であることが好ましい。これは、非晶質光電変換層に比べ、結晶質光電変換層は光吸収系数が小さいためである。
【0024】
金属裏面電極層5は電極としての機能を有するだけでなく、透明基板2から光電変換ユニット4a、4bに入射し金属裏面電極層5に到着した光を反射して光電変換ユニット4a、4b内に再入射させる反射層としての機能も有している。金属裏面電極層5は、銀やアルミニウム等を用いて、蒸着法やスパッタリング法等により、例えば200nm〜400nm程度の厚さに形成することができる。
【0025】
なお、金属裏面電極層5と光電変換ユニット4bとの間には、例えば両者の間の接着性を向上させるために、ZnOのような非金属材料からなる透明電導性薄膜(図示せず)を設けることができる。
【0026】
モジュール1の透明基板2上に形成された各薄膜光電変換セル10は、封止樹脂層6を介して有機保護層7により封止されている。この封止樹脂層6は、有機保護層をこれらセル10に接着することが可能な樹脂が用いられる。そのような樹脂としては、例えば、EVA(エチレン・ビニルアセテート共重合体)、PVB(ポリビニルブチラール)、PIB(ポリイソブチレン)、及びシリコーン樹脂等を用いることができる。また、有機保護層7としては、ポリフッ化ビニルフィルム(例えば、テドラーフィルム(登録商標名))のようなフッ素樹脂系フィルム或いはPETフィルムのような耐湿性や耐水性に優れた絶縁フィルムが用いられる。有機保護層は、単層構造でもよく、これらを積層した積層構造であってもよい。さらに、有機保護層は、アルミニウム等からなる金属箔がこれらのフィルムで挟持された構造を有してもよい。アルミニウム箔のような金属箔は耐湿性や耐水性を向上させる機能を有するので、有機保護層をこのような構造とすることにより、薄膜光電変換セル10より効果的に水分から保護することができる。これら封止樹脂層6/有機保護層7は、真空ラミネート法により薄膜光電変換モジュール1の裏面側に同時に貼着することができる。
【0027】
図2に示すように、薄膜光電変換モジュール1には、上記薄膜を分割する第1、第2の分離溝21、22と接続溝23とが設けられている。これら第1、第2の分離溝21、22及び接続溝23は、互いに平行であって、紙面に対して垂直な方向に延在している。なお、隣り合うセル10間の境界は、第2の分離溝22によって規定されている。
【0028】
第1の分離溝21は、透明前面電極層3をそれぞれのセル10に対応して分割しており、透明前面電極層3と薄膜光電変換ユニット4aとの界面に開口を有し且つ基板2の表面を底面としている。この第1の分離溝21は、薄膜光電変換ユニット4aを構成する非晶質によって埋め込まれており、隣り合う透明前面電極層3同士を電気的に絶縁している。
【0029】
第2の分離溝22は、第1の分離溝21から離れた位置に設けられている。第2の分離溝22は、薄膜光電変換ユニット4a、4b、及び金属裏面電極層5をそれぞれのセル10に対応して分割しており、金属裏面電極層5と樹脂封止層6との界面に開口を有し且つ透明前面電極層3の表面を底面としている。この第2の分離溝22は、封止樹脂層6によって埋め込まれており、隣り合うセル10間で金属裏面電極層6同士を電気的に絶縁している。
【0030】
接続溝23は、第1の分離溝21と第2の分離溝22との間に設けられている。接続溝23は、薄膜光電変換ユニット4a、4bを分割しており、薄膜光電変換ユニット4bと金属裏面電極層5との界面に開口を有し且つ透明前面電極層3の表面を底面としている。この接続溝23は、金属裏面電極層5を構成する金属材料で埋め込まれており、隣り合うセル10の一方の金属裏面電極層5と他方の透明前面電極層3とを電気的に接続している。すなわち、接続溝23及びそれを埋め込む金属材料は、基板1上に並置されたセル10同士を直列接続する役割を担っている。
【0031】
光電変換ユニット4aの製膜は、製膜室構成を図5(c)に示す多室のインライン装置を用いて、その製膜室の側面図を図5(a)に示す装置を用いて製膜した。この製膜室はいわゆる縦型CVD装置で、2枚の縦長に設置された基板2枚が同時に処理可能な、平行平板電極25を具備する容量結合型CVD装置である。図5で各々LCは搬入室、HCは昇温室、p層Cはp層製膜室、i層Cはi層製膜室、n層Cはn層製膜室、UCは搬出室である。以下ではp層C、i層C、n層C等を含め製膜室をPCとする。
【0032】
平行平板電極25を具備する容量結合型CVD装置においては、製膜室の中央に基板加熱ヒータ27が設置され、高周波電源に接続されガス導入が行われる平行平板電極25が両側に設置されている。このとき、平行平板電極25は、図5の25−1のように製膜室の壁とは別に存在する場合もあるが、いわゆるイクスターナル電極25−2として製膜室の壁と兼用される場合もある。
【0033】
従来、光電変換ユニット4bの製膜も図5に示す平行平板電極25を具備する容量結合型CVD装置により実施されてきたが、同時に処理可能な製膜面が2面のみで、また光電変換ユニット4aに比べ厚く積む必要がある光電変換ユニット4bの製膜速度が十分大きくできないという問題があった。
【0034】
そこで、本発明に於いては、光電変換ユニット4bの製膜は、その製膜室の側面図を図6(a)に示す装置を用いて製膜した。この製膜室はいわゆる縦型CVD装置で、複数の縦長に設置された基板が同時に処理可能な、具体的には3つの製膜空間で同時に6枚の基板が処理可能な、13.56MHz〜80MHz〜3GHzの複数の周波数から選択される周波数の電源から電力が供給される棒状電極26を具備するインダクタンス結合型CVD装置である。
【0035】
13.56、VHF、MWの周波数変更が可能であることが好ましい。また製膜の途中で、周波数を変更したり、本発明の他の棒状電極26による製膜を実施することで、膜質を最適化することができる。縦型CVDを用いることで、一辺1mもある大面積基板を処理する場合でも、基板、アンテナの撓みの影響を受けずに製膜することが可能である。さらに、製膜中に装置内に粉が発生しても、基板の製膜面への粉の落下及び付着を回避することができる。
【0036】
図6の棒状電極26はU字型のアンテナ電極25−1である。図6の装置において、光電変換ユニット4bの製膜をアンテナ電極25−1の代わりにワイヤ電極26−2を用いても良い。ワイヤ電極26−2においてもアンテナ電極26−1と同様にU字形のものが用いられる。
【0037】
さらに、1GHz以上のマイクロ波を導入する場合には、棒状電極26としてマイクロ波電極26−3を図9(a)、(b)に示す様に直線状に鉛直に複数本並べた装置が用いられる。
【0038】
アンテナ電極26−1としてはブラスト処理を施したステンレスの棒が用いられる。アンテナの一方の端は同軸ケーブルで高周波電源に接続されており、他方の端は接地される。この状態で、電源側と接地側が交互になるようにアンテナは配置される。
【0039】
また、アンテナ電極26−1の断面形状としては真円が一般的だが、扁平な楕円のものを用い、基板面に対して扁平な面を向けて配置することにより、膜厚分布を小さくすることができる。更に、アンテナ電極26−1として中空のパイプを使用し製膜ガスの供給にもちいることができる。この場合、断面形状が楕円の中空パイプを用い、基板面に対しない曲率が大きな面に複数のガス吹き出し孔を設けることにより、基板間の膜厚差を小さくすることができる。
【0040】
図6(b)の製膜装置で製膜する場合に、アンテナ電極26−1に供給する高周波電力の位相を隣り合うアンテナ電極26−1で互いに逆位相にすることが重要である。電力供給は、1つの電源から複数の隣接するアンテナ電極26−1に供給する場合と、複数の電源から複数の隣接するアンテナ電極26−1に供給する場合とがあるが、その場合も、電源の間で位相を制御することにより、隣接する給電部には逆位相となるようにする。
【0041】
図8にアンテナ電極26−1への電力供給の方法を示す。ファンクションジェネレータで発生させた高周波を、高周波アンプで電流増幅し、分波器で所定の電力供給数に分波する。分波器で分波された高周波は、アンテナ電極26−1からの反射波をダミーロードへと導くサーキュレータを介してCVD装置壁28のOリングまたはガイシ付フランジ29を通して装置内のアンテナ電極26−1に供給される。
【0042】
アンテナ電極26−1に供給する高周波に、振幅変調やON OFF変調を施すことは、高周波アンプにパルス信号を加えることによって可能である。
【0043】
フェーズシフターを、ファンクションジェネレータと高周波アンプとの間に挿入することにより、複数のアンテナ電極26−1群の間の位相を調整することが可能である。
【0044】
ファンクションジェネレータ、フェーズシフター、高周波アンプ、分波器、サーキュレータ、ダミーロード、Oリングまたはガイシ付フランジ29の間は同軸ケーブルによって接続される。
【0045】
アンテナ電極26−1の他端はCVD装置壁28に電気的に接続され接地される。具体的には、図8に示すように、CVD装置壁28のOリングまたはガイシ付フランジ29を介して一旦CVD装置壁28の外側に導出され、再び、CVD装置壁28に電気的に接続され接地される。この場合には、コンデンサ、コイル等のインピーダンスを介して接地することでアンテナ電極26−1での放電を、電極毎に有る程度制御することが可能である。そのような場合、コンデンサの静電容量としては100pF〜10μFのものが用いられる。CVD装置壁28への接地は、ケーブルと電気的に接続した銅やSUS製の広表面積導体30を装置の壁にねじ留めすることにより実施される。
【0046】
マイクロ波を棒状電極26に供給する場合には、棒状電極26は誘電体管32内に導波管31を通した図9の構造のマイクロ波電極26−3となる。さらに、誘電体管32と導波管31との間に導電体33を設置し放電の広がりを制御することが可能である。この誘電体管32内は真空または窒素ガスが流れている。通常、誘電体管32としては石英管が、導波管31及び導電体33としてはステンレス製の管を用いられる。
【0047】
マイクロ波電極26−3への電力の供給は、マイクロ波発振器で発生したマイクロ波を、マイクロ波分配器、アイソレータ、スタブチューナ、ボールアンテナ、導波管等を介してマイクロ波電極26−3内の導波管31に伝播させることで行われる。
【0048】
誘電体管32の材料として石英の代わりに他の誘電体材料、例えば、アルミナセラミックス、ポリテトラフルオロエチレン、ホウケイ酸ガラス、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪素等を使用することもできる。さらに、管状の誘電体材料の外側にプラズマ溶射によるAl23,BN,AlN,ZrSiO4,TiO2,Cr23,MgO等のセラミックス材料が付着されているものを使用することもできる。
【0049】
導波管31及び導電体33の材料としてステンレスの代わりに他の例えば、Al,Fe,Ni,Cr,Ti,Mo,Au,In,Nb,Te,V,Pt,Pbの金属又はこれら金属を含む合金、特にインコネルが使用され得る。
【0050】
図7(b)の配置で製膜装置の上下からマイクロ波電極26−3の導入がなされる場合には、図9(b)のように導波管31が中央でとぎれたマイクロ波電極26−3となる。
【0051】
導電体33が存在する方向へのマイクロ波の放射は制限されるので、図9の断面図の左右に基板が配置された状態で製膜する。導電体33は軸方向に細長い開孔を有するが、部分的に閉じた環として導電体管33としての強度を保持したりマイクロ波の製膜室内への放射を制御したりしても良い。更に、図9(b)のように管ではなく2枚の細長い金属板であっても良い。特に、図9(a)とは逆の曲率の管の一部を2枚の細長い金属板として用いることで、マイクロ波の製膜室内への放射を良好なものとし膜厚及び膜質の基板内での均一性を向上させることができる。
【0052】
図6に示すように基板2の製膜面と棒状電極26との間の距離34(ES)は、基板枠35の厚みを調整し、基板面保持板36の棒状電極26からの距離を変化させることにより0cmから棒状電極中心軸間距離37の間で可変とする。
【0053】
ワイヤ電極26−2としては、線状或いは板状の遷移金属を直線或いはコイル状に巻いた形状の物をU字型に曲げたものが使用される。この場合図6(b)のような配置となる。図7(b)のように直線状のワイヤ電極26−2とし、装置の上下から電力を供給する場合もある。ワイヤ電極26−2はCVD装置壁28の電流導入ポートに接続され装置外の電源から電力が供給される。装置内の各ワイヤ電極26−2は電源に対して互いに並列又は直列に接続される。ワイヤ電極26−2に使用する金属材料としてはタンタル、タングステン、モリブデン等がある。ワイヤ電極26−2による多結晶シリコン薄膜の基板2上への製膜は、ワイヤ電極26−2を通常1000℃〜2000℃、好ましくは1300℃〜1700℃に通電により加熱することで水素希釈のシランガスの分解により実施される。
【0054】
例えば、LC−PCの構成の装置においては、基板加熱をワイヤ電極26−2で行い、その初期に製膜ガスを導入し初期膜を形成する方法が考えられる。昇温及び初期膜形成終了後にワイヤ電極26−2への電力投入は中止され、プラズマ放電による製膜を開始する。
【0055】
各棒状電極26での放電を確実に実施するために、各棒状電極26あるいは各放電領域38に図6のように放電点火装置39を設けることができる。また、比較的高圧で製膜する場合には、レーザ光を放電領域38に照射することにより、放電を確実に開始することができる。
【0056】
本CVD装置の室構成は、インライン、インターバック、枚葉等の方式が考えられる。例えば、インラインでの構成は、図10(a)のようにLC(搬入室)、HC(昇温室)、PC(製膜室)、UC(搬出室)の順が考えら、3セットの基板が配置されたカートがこの順でCVD装置の各室を移動することにより、真空排気、昇温、製膜、大気導入等が順序通りに実施される。
【0057】
本CVD装置においては、棒状電極26へのシリコン膜の付着や、プラズマ中で発生するポリシランの粉のPC内壁への付着が起こるためCF 4 、CF m n (m+n=4)、ClF3、C26、SF6、NF3、ClF3等やこれらの混合ガスを用いたクリーニングが有効であり、その際プラズマの放電を活用することができる。必要に応じてクリーニングガスにO2、H2、Ar、N2、Heから選ばれる1つ以上のガスを混合する場合もある。特に、室構成が図10(b)のULC(搬入出室)−HC−PCあるいは(c)のULHC(搬入出昇温室)−PCのインターバックの場合には、HCあるいはULHCでの加熱中にPCをプラズマクリーニングすることによって製造タクトを短縮したりメンテナンス周期を延長したりすることができる。更に、マイクロ波電極26−3を具備するCVD装置で製膜する場合には、誘電体管32の表面に付着したシリコン膜或いは粉をクリーニングにより除去することにより安定した製膜が実施でき、特に有効である。
【0058】
本CVD装置を図10(d)のように、光電変換ユニット4aのCVD装置と真空を破ることなくインラインで繋ぎ製造装置としての生産性を上げることが可能である。
【0059】
本装置においては、カート移動、ポンプ駆動、ガスバルブ開閉、製膜電力投入、ヒータ電力投入等の制御は、あらかじめコンピュータに入力されたレシピによって行われる。
【0060】
本装置において、ローターリーポンプ、メカニカルブースターポンプ、ターボポンプ、ドライポンプ等のポンプによる排気は、チャンバー周辺部、棒状電極26、あるいは後述するプレート40等から行われる。本CVD装置では6枚の基板に同時に製膜するために大量の製膜ガスを流す。このため装置内で発生する粉に対する対策が必要である。例えば、排気配管に粉をトラップするフィルターを設け、更に排気配管を2系列以上並列に設け、定期的にフィルター交換を実施する方法などが考えられる。
【0061】
基板2の搬送は、基板が6枚セットされたカート41の移動によって行われる。カート41は上又は下もしくは上下に設けられたレール42に従って搬送される。カート41は必ずしも6枚1組で搬送する必要は無く、1〜6枚の間で任意の枚数を搬送できる方式とすることができる。
【0062】
本装置においては、製膜ガスの導入は、棒状電極26に設けた穴から行う。図11(c)、(d)のようにU字型の棒状電極26の平面内にプレート40を設け、これを直線的なパイプとし、パイプに設けた穴からガスを吹き出しても良い。また、図7(a)、(b)のように直線状の棒状電極26を使用する装置では棒状電極26の平面内の並びにプレート40を設け、同様にガスを供給することができる。更には、チャンバー側壁に設けたガス吹き出し穴から吹き出しても良い。
【0063】
図12〜図15に本CVD装置で使用するカート42の構造を示す。基板脱着時には図13のようにカートが蝶番43を基点に3つに分離して開閉する。この構造にすることで基板2及びバックプレート44が容易に脱着可能となる。又、カート42の下部に受け皿45を設けて製膜時に生じた粉を受け、基板2の脱着時に清掃後の受け皿45と交換することで、装置内への粉の飛散を防ぐようにすると良い。
【0064】
さらに、図14のように上下にレールガイド46が備わった形のカート41を用いても良い。この場合、カート41は製膜装置に設けられたレール42に沿ってレールガイド46により搬送される。基板2の脱着時には図15のようにカート41がレール方向にスライドするため、基板2及びバックプレート44が容易に脱着できる。カート41は、図12と図14を組み合わせた構造でも良い。
【0065】
基板2は製膜面の端部が基板面保持板36に接触するように基板枠35に囲まれた開孔に挿入され、その上にバックプレート44が基板2の非製膜面をカバーするように挿入され、その後、脱落を防止する措置を講じることでカート41にセットされる。
【0066】
本装置においては、基板非製膜面への製膜雰囲気の回り込みによる薄膜堆積を防止するため、カーボン製のバックプレート44が基板2の非製膜面にセットされる。バックプレート44の材料としてはカーボン以外にもガラス、ステンレス等が用いられる。
【0067】
カート41が導入されたHC内は180℃まで昇温され、次にPC室にカートが移動する。昇温の方法は、大気によるほぼ大気圧下での強制対流伝熱による加熱の後、真空ポンプによる減圧を行う方法とし、昇温時間を短縮し均熱性を向上させた。他の昇温方法として、ランプ加熱による輻射伝熱による方法、棒状ヒータによる伝導・輻射・対流伝熱による方法、加熱プレートによる伝導・輻射・対流伝熱による方法も考えられる。加熱プレートを用いる方式では、基板に接触させるための基板方向へ駆動可能な加熱プレートを使用することが望ましい。
【0068】
本装置のように棒状電極26により製膜を行う場合、平行平板電極25により製膜を行う場合に比べ、面内の放電強度分布が不均一になってしまう。そのため同一の放電領域38内の棒状電極26の並びに対して平行にカート41を搬送することで、基板2を単振動的に製膜中に揺動することが好ましい。この時の揺動の振幅は棒状電極中心軸間距離37の半分又は1/4とすると面内での不均一性を十分緩和することができる。
【0069】
また、製膜中放電の不均一性により基板2が局所的に加熱される場合が生じる。特に、棒状電極26にマイクロ波電力を投入する場合には、その影響が顕著であり、基板2に熱割れが起こる場合がある。基板2の揺動はこうした局所的な加熱による熱割れの発生を防止する対策にもなる。
【0070】
本装置のように棒状電極26により製膜を行う場合、平行平板電極25により製膜を行う場合に比べ、製膜に寄与する活性種の密度分布に偏りが生じてしまう。活性種の寿命及びプラズマ中での拡散長を考慮して活性種の生成を制御することにより膜厚及び膜質の分布を均一化することが可能である。具体的には棒状電極26への電力の投入には、ON OFF等の変調を加えることが好ましい。
【0071】
さらに、棒状電極26への投入パワーが大きいときには、ON OFF変調のduty比を固定せず、製膜開始からの時間の経過に伴いduty比を下げていくことで基板2の温度上昇を制御する必要がある場合もある。例えば、表1に示すように指数関数的にduty比を減衰させる方法が有効である。また、棒状電極26間でパルスタイミングを少しずつずらすことで温度上昇を抑制する場合もある。パルスタイミングのずらし方は例えば表2のようになる。この例では、装置内の中心と端とで棒状電極26へ投入される電力を半周期ずらしている。
【0072】
【表1】
Figure 0004219121
【0073】
【表2】
Figure 0004219121
【0074】
基板2の割れの原因は基板内の温度分布によるものであるが、バックプレート44の材料として熱伝導が良く均熱性の高いカーボンを用いることで温度分布が改善される。
【0075】
図11(a)に示すように、製膜室内に、棒状電極26による製膜空間と冷却板として機能するプレート40による冷却空間を別々に設けることにより、製膜と冷却とを、真空を破ることなく繰り返すことが可能である。
【0076】
また、図11(c)のように棒状電極26と冷却板として機能するプレート40とを交互に配置し、更に基板2を揺動する事により、高速製膜と基板温度の最適化を同時に計ることができる。プレート40の機能としては、基板2の加熱、冷却、ガスの導入、排気が可能である。
【0077】
特に、図11(d)のように1本の棒状電極26の2本の直線部分の中央にプレート40を配置した場合には、効果的に基板2の加熱、冷却、ガスの導入、排気ができる。
【0078】
さらに、図11(b)のようにカート41による搬送を2枚の基板2の単位で実施する方式の場合には、バックプレート44の後ろに設けられるプレート40により基板の加熱、冷却、ガスの導入、排気を行うことができる。
【0079】
さらに、また、図13(e)のように搬送を1枚の基板2の単位で実施できる方式の装置にした場合には、棒状電極26の導入を製膜装置の上下から交互に行うことができ、基板の面内でより均一に製膜可能となる。
【0080】
以上の図11(a)〜(e)の方式を組み合わせて実施するとより効果的である。
【0081】
製膜条件としては、基板の製膜面と棒状電極との間の距離34、圧力、ガス流量、温度、電源周波数、放電パワー等がある。
【0082】
本装置では、棒状電極26等の比較的容易に物理的な力で変形する突起物がPC室にあり、また、カート41が移動するために、図6の様に、PC内の製膜領域の下部に、カート41の移動及びメンテナンスのための空間を設ける必要がある。
【0083】
本装置では、特に40MHz以下の周波数帯の高周波電力を使用する場合、反応ガスとしてSiH 4 系ガスとその10倍以上の流量比のH 2 が必要となる。SiH 4 系ガスと水素の粘性は大きく異なるため、棒状電極26のような複雑な形状の流路を通じて上記混合ガスが流れる場合、個々のアンテナの僅かな寸法誤差や部品組み付けの状態によって、放電領域38に到達するガスの実質的な混合比が変化する場合がある。このため、安定生産のためには一平面上に並んだ複数の棒状電極26群の周辺に発生する各々の放電領域38に対して、独立に反応ガスの流量制御を行う必要がある。具体的には、各々の放電領域38に対して独立にマスフローコントローラが備えられていることが好ましい。
【0084】
また、本装置においては棒状電極26上にシリコン膜が堆積するため安定生産のためには、棒状電極26やプレート40等が、着脱が容易で、堆積膜の除去がしやすく、また製膜中の膜の脱落が発生しにくい構造となっていること重要である。具体的には、棒状電極26やプレート40等の材質はアルカリによるシリコンエッチング除去に耐え得るSUSが望ましく、さらに製膜中の脱膜防止のため、表面がサンドブラスト等により微少な凹凸状になっていることが望ましい。
【0085】
このような本装置を用いて光電変換ユニット4bを形成する場合には、以上のように、高速で大面積に多数枚同時に安定して製膜することができる。
【0086】
すなわち、本発明によると、安価な非晶質シリコン/多結晶シリコンのタンデム型光電変換素子モジュール及びその製造方法が提供される。
【0087】
本発明においては、棒状のアンテナ電極を有するCVD装置により、多結晶シリコンユニットセルの光電変換層を、高速で大面積に多数枚同時に安定して製膜することができる。
【0088】
(実施例)
以下に示す手順で、図1、2に示す薄膜光電変換モジュール1を、図5〜15の装置を用いて、表3、表4の条件で製膜し作製し、表5、表6の結果を得た。
【0089】
まず、一方の主面に厚み800nmのSnO 2 膜3を有する910mm×910mm×5mmtのガラス基板を準備した。このガラス基板のヘイズ率は13%、シート抵抗は12Ω/□であった。
【0090】
【表3】
Figure 0004219121
【0091】
【表4】
Figure 0004219121
【0092】
【表5】
Figure 0004219121
【0093】
【表6】
Figure 0004219121
【0094】
次に、YAG IRパルスレーザを用いて基板2にSnO2膜側からレーザビームを照射しスキャンすることにより、SnO2膜3を複数の帯状パターンへと分割する幅40μmの分離溝21を形成した。
【0095】
この分離溝21は、SnO2膜3を複数の帯状パターンに分割する。スクライブライン間の距離は8.9mmであり、100個の幅8.9mm長さ904mmの帯状パターンが基板2の中央に形成される。
【0096】
さらに、薄膜光電変換モジュール1の集積方向50に平行な基板2の2つの辺から5mm内側においてレーザースクライブにより周辺絶縁溝11を形成する。図3に示すように、この位置は、基板2を基板面保持板36の上にセットした際、基板保持板36の縁から約1mm基板2の内側の位置となる。この周辺絶縁溝11は複数本で形成することにより絶縁性を確実にすることが好ましい。具体的には、第1周辺絶縁溝11−1から内側に約0.7mmの距離にレーザースクライブにより幅約100μmの第2周辺絶縁溝11−2を形成し、さらに第2周辺絶縁溝11−2から内側に約0.7mmの距離にレーザースクライブにより幅約100μmの第3周辺絶縁溝11−3を形成した。
【0097】
この時、図4に示すように3本の周辺絶縁溝11を挟んで約8mmの間隔を空けてメガテスターの探針51を当てて、250Vの電圧を印可し測定したときに0.5MΩ以上の絶縁性を得ることができた。これら第1〜第3の周辺絶縁溝11−1〜3はいずれも分離溝21の端部から基板2の内側に形成されており、SnO2膜3を周縁部とセル集積領域に絶縁する。
【0098】
その後、洗浄及び乾燥を行い、さらに、プラズマCVD法により、SnO2膜3上に膜厚200nm〜350nmの薄膜光電変換ユニット4aを成膜した。なお、この光電変換ユニット4aは、光電変換層としてノンドープの非晶質シリコン層を有しており、p−i−n接合を形成している。光電変換ユニット4aの製膜は、製膜室構成を図5(c)に示す多室のインライン装置を用いて、その製膜室の側面図を図5(a)に示す装置を用いて13.56MHzの周波数のRF電源から平行平板電極25に電力を供給し2枚の基板2を同時に製膜した。
【0099】
この光電変換ユニット4a製膜後に、SnO2膜3及び薄膜光電変換ユニット4aを貫通して周辺絶縁溝11を形成しても良い。
【0100】
続いて、CVD法により、薄膜光電変換ユニット4a上に薄膜光電変換ユニット4bを成膜した。なお、この光電変換ユニット4bは、光電変換層としてノンドープの多結晶シリコン層を有している。場合によっては、4aの製膜終了後に引き続いて4b層のp層又はn層を製膜し、以下の図6、図7に示す製膜装置では4b層のi層から製膜する場合もある。
【0101】
続いて、YAG SHGパルスレーザを用いて基板2にガラス面側からレーザビームを照射しスキャンすることにより、これら薄膜光電変換ユニット4a及び薄膜光電変換ユニット4bのスクライブを行い、それらを複数の帯状パターンへと分割する幅60μmの接続溝23を形成した。なお、接続溝23と分離溝24との中心間距離は100μmとした。
【0102】
その後、薄膜光電変換ユニット4b上に、スパッタリング法により、ZnO膜(図示せず)及びAg膜を順次製膜して裏面電極層5を形成した。次いで、YAG SHGパルスレーザを用いて基板1にガラス面側からレーザビームを照射しスキャンすることにより、薄膜光電変換ユニット4a、4b、及び裏面電極層5を複数の帯状パターンへと分割する幅60μmの分離溝22を形成した。なお、分離溝22と接続溝23との中心間距離は100μmとした。
【0103】
続いて、YAG IRパルスレーザを用いて基板2の周囲に沿ってレーザスキャンすることにより、SnO2膜3、薄膜光電変換ユニット4a、4b、裏面電極層5に溝を形成し、さらに、YAG SHGパルスレーザを用いて基板2の周囲に沿ってレーザスキャンすることにより、薄膜光電変換ユニット4a、4b、及び裏面電極層5に溝を形成して発電領域を確定した。
【0104】
以上のようにして、それぞれ8.9mm×890mmのサイズを有するハイブリッド型薄膜光電変換セル10が、基板2の集積方向50に100段直列接続された構造を形成した。
【0105】
その後、基板2に一対の電極バスバー12を取り付けた。さらに、基板2のハイブリッド型薄膜光電変換セル10を形成した面に、封止樹脂層6としてEVAシートを、その上に、有機保護層7として黒色のフッ素樹脂系シート(商標名:テドラー)を載せ、真空ラミネート法によりラミネートすることにより図1及び図2に示す薄膜光電変換モジュール1を得た。
【0106】
太陽電池の初期特性は、光源としてキセノンランプ及びハロゲンランプを用いた放射照度100mW/cm2、AM1.5のソーラーシュミレータを用いて出力特性を調べた。
なお測定温度は25℃とした。
【0107】
膜厚分布は、分離溝22形成後でハイブリッド型薄膜光電変換セル10を形成した面への封止樹脂層6及び有機保護層7のラミネートまでに、レーザ顕微鏡により分離溝22の段差から薄膜光電変換ユニット4a、4b、裏面電極層5の総計の膜厚を測定し、比較的均一で薄い薄膜光電変換ユニット4a及び裏面電極層5の膜厚を予め設定した値で一定とし、測定結果からこの一定値を引くことで、薄膜光電変換ユニット4bの膜厚とした。
【0108】
測定点は、基板の端から1、25、50、75、100本目の分離溝22の、基板の端から55、255、455、655、855mmの位置とし、基板面内で25箇所測定し(最大値−最小値)/(最大値+最小値)×100%を膜厚分布とした。
【0109】
各実施例の光電変換ユニット4bの製膜は、図6、図7に示す装置を用いて製膜した。比較例の光電変換ユニット4bの製膜は、図5に示す従来のCVD装置を用いて、光電変換ユニット4bのpin層をp層、i層、n層を別々の製膜室で製膜した。
【0110】
比較例1では25―1の構造の電極とした装置で、比較例2ではイクスターナル電極25−2とした装置で、各々2枚の基板2に同時に製膜した。
【0111】
光電変換ユニット4bはp層、i層、n層の3層からなるが、各実施例ではガスを切り替えて導入することにより1室で各層を、6枚の基板2を同時に製膜した。
【0112】
実施例1〜10では、アンテナ電極26−1として直線部の長さが約120cmで全長が約240cmで16mmφステンレス管をブラスト処理したものを用いた。アンテナ電極26−1の一方の端は同軸ケーブルで高周波電源に接続されており、他方の端は接地されている。この状態で、電源側と接地側が交互になるようにアンテナは配置されている。また棒状電極中心軸間距離37は16cmとした。また、アンテナとして断面が扁平な楕円のものを用い、基板面に対して扁平な面を向けて配置し、更に、基板面に対しない曲率が大きな面に複数のガス吹き出し孔を設けた構造のアンテナ電極26−1を用い、このガス吹き出し孔から製膜ガスであるシランと水素を製膜室に導入した。
【0113】
アンテナ電極26−1に供給する高周波電力の位相は、分波器からのケーブル長さを調節することで、隣り合うアンテナ電極26−1で互いに逆位相にした。分派器では、高周波アンプからの電力を均等に16分割した。装置内のアンテナ電極26−1への電力供給はCVD装置壁28のガイシ付フランジ29を介して行った。
【0114】
アンテナ電極26−1の接地は、図10に示すように、CVD装置壁28のガイシ付きフランジ29を介して一旦装置外に導出してから、再びCVD装置壁28に広表面積導体30を介してねじ留めすることにより実施した。
【0115】
実施例11では、長さが約120cmで、6cmφの石英管32、1cmφのステンレス管31、5cmφのステンレス管33から構成されるマイクロ波電極26−3を使用した装置で光電変換ユニット4bの製膜を行った。製膜ガスの製膜室への導入はCVD装置壁28から行った。また棒状電極中心軸間距離37は16cmとした。
【0116】
実施例で使用した装置は、図6、図7に示されるように基板加熱機構が無い装置で、放電による加熱のみで製膜を実施した。また、実施例では図10(a)の室構成のインライン方式の装置を使用した。さらに、実施例での基板2の着脱及び搬送は図12、図13に示す方法を用いた。
【0117】
アンテナ電極26−1へ供給する高周波には、高周波アンプにパルス信号を加えることにより1kHzでデューティー比1:1のON OFF変調を加えた。また、マイクロ波電極26−3にも同様の変調を加えた。
【0118】
さらに、各実施例では基板2を棒状電極中心軸間距離37の半分の8cmを8秒で往復する揺動を実施した。
【0119】
製膜室(PC)の真空度が2×10-3Pa以下となる状態でカート41の投入が可能な状態となる。基板2を6枚セットした状態でカート41はLCへ導入される。カート41が導入された状態でLC内は1×10-2Paまで真空排気され、その後、ゲートバルブの開閉操作を経て、HCにカート41が移動する。
【0120】
カート41が導入されたHC内は120℃まで昇温され、次にPCにカート41が移動する。PCでの製膜条件として表3の条件を用いた。製膜終了後PC内は真空度が2×10-3Pa以下となるまで真空引きれ、カート41はUCへ導入される。カート41が導入されたUC内に窒素ガス導入され、減圧下での強制対流伝熱により100℃以下の基板温度とした後、大気開放され、カート41は装置の外に搬出される。
【0121】
以上説明した方法で各条件6枚のモジュール1を製造し、太陽電池の初期特性の測定を行った。それら結果を、実施例は表5に、比較例は表6に示す。
【0122】
また、実施例9Aのサンプルについては、断面TEM(透過電子顕微鏡)観察、ラマン測定、SIMSによる不純物分析を実施した。
【0123】
図16は実施例9Aから切り出したサンプルの断面TEM像である。基板側から製膜方向に繊維状構造の多結晶シリコンが製膜されている。
【0124】
図17は実施例9A、比較例1、及び単結晶シリコンのラマンスペクトルである。実施例9A及び比較例1のラマン測定用のサンプルは薄膜光電変換ユニット4b製膜後、金属裏面電極層5の製膜を実施せず基板2から小面積に切り出したものである。ラマン測定の浸入深さは1μm程度なので、最上部の多結晶シリコン薄膜の結晶性がこの測定により評価できる。図17(a)に示すように520cm-1付近のシリコン結晶によるピークは比較例1に比べ、実施例9Aの方が強い。図17(b)に示すように非晶質のLA(320cm-1)、LO(420cm-1)、TO(490cm-1)のピークは実施例9Aに比べ、比較例1の方が強い。従って、実施例9Aの方が非晶質成分が少なく結晶子サイズが大きいといえる。
【0125】
図19は、上記のラマン測定と同様のサンプルでSIMSによる不純物分析を実施例9Aについて実施した結果である。多結晶シリコン薄膜中の不純物量は窒素が1E+17、炭素が2E+18、酸素が5E+18atoms/cc程度であった。ガラス基板2上に表面が凹凸なSnO2膜を製膜し、その上にシリコン薄膜を製膜しているので、SIMSにより深さ方向に掘って分析した場合、界面部分でスペクトルの立ち上がり(立ち下がり)はどうしてもシャープにならずブロードになってしまう。
【0126】
製膜条件4イ(実施例9Aの製膜条件)で単結晶シリコンウェハ上に多結晶シリコンを700nm製膜し、IR(赤外吸収)測定とTDS(昇温脱理ガス)分析を実施した。
【0127】
図18(a)、(b)はこのIR測定の結果である。水素化シリコン薄膜の赤外吸収スペクトルには、通常、Si−H結合に対応する2000cm-1の吸収と、Si−H2結合に対応する2100cm-1の吸収とがあるが、この領域でピークは1つであった。
【0128】
TDS測定では、水素イオンを打ち込んだ単結晶シリコンをリファレンスとして多結晶シリコン中の水素の絶対濃度を測定した。その結果、結合水素濃度は6.7%であった。
【0129】
各実施例では、比較例と比較し、基板1枚当たりの製膜時間が1/3〜1/10倍と短縮され製膜装置の生産性が大幅に向上しているにも関わらず特性は同等以上の結果となった。
【0130】
また、各実施例では、放電周波数が高くなるにつれて、最適な水素/シランの流量比が小さくなっており、比較例に比べて基板1枚当たり少ない水素流量で高品質膜の製膜が可能であった。
【0131】
また、各実施例では、放電周波数が高くなるにつれて、最適な圧力は低くなり、最適な基板の製膜面と棒状電極との間の距離34(E/S)は狭くなり、膜厚分布は大きくなるが、製膜速度は大きくなることが判った。
【0132】
棒状電極26の長手方向と集積方向50とが平行な場合と直角な場合とでは、表5の実施例9Aと実施例9Bのように、平行になるように基板2がセットされた場合に高い出力が得られた。これは本製膜装置において発生する棒状電極26からの距離に応じた透明導電膜SnO2膜3の分離溝21との相互干渉が、平行な場合には防止され、面内の膜厚分布によるユニットセル10毎の光電流の発生量のばらつきが小さくなるためである。
【0133】
薄膜光電変換ユニット4a製膜前に周辺絶縁溝11を形成した場合と、薄膜光電変換ユニット4a製膜後で光電変換ユニット4a製膜前に周辺絶縁溝11を形成した場合と、製膜前には周囲絶縁溝11を形成せず、全製膜終了後に周囲絶縁溝11を形成した場合の膜厚分布等の比較を表3の条件3イ〜3ハに、太陽電池特性の比較を表5実施例7イ〜ロに示す。周囲絶縁溝の形成により膜厚分布が小さくなり、太陽電池特性が向上している。
【0134】
基板2の揺動の有無及びON OFF変調の有無の比較を表3の条件4イ〜4ニに示す。基板揺動と変調により膜厚分布が小さくなり、基板の割れの発生が防止されている。
【0135】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、棒状電極を具備するCVD装置による多結晶シリコンの製膜により、充分な太陽電池特性を有するハイブリッド型光電変換素子モジュールが高い生産性で製造可能である。
【0136】
すなわち、本発明によると、安価な非晶質シリコン/多結晶シリコンのハイブリッド型光電変換素子モジュール及びその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド型薄膜光電変換モジュールを概略的に示す平面図。
【図2】ハイブリッド型薄膜光電変換モジュールを概略的に示す断面図。
【図3】周辺絶縁溝の形成位置を概略的に示す断面図。
【図4】周辺絶縁溝の絶縁性を測定する方法を示す平面図。
【図5】平行平板型電極を具備するCVD装置の概念図。
【図6】棒状電極を具備するCVD装置の概念図。
【図7】直線状の棒状電極を具備するCVD装置の概念図。
【図8】アンテナ電極への電力供給及び接地方法を示す概念図。
【図9】マイクロ波電極の構造を示す概念図。
【図10】製膜装置の室構成を示す概念図。
【図11】種々の態様の棒状電極を具備するCVD装置の概念図。
【図12】カートの構造示す概念図。
【図13】カートへの基板の脱着方法を示す概念図。
【図14】カートの別な構造示す概念図。
【図15】別な構造のカートへの基板の脱着方法を示す概念図。
【図16】実施例9AのTEM像。
【図17】実施例9A、比較例1及び単結晶シリコンのラマンスペクトル。
【図18】製膜条件4イで製膜したサンプルのIRスペクトル。
【図19】実施例9AのSIMSデプスプロファイル。
【符号の説明】
1 薄膜光電変換モジュール
2 透明基板
3 透明前面電極層
4a,4b 薄膜光電変換ユニット
5 金属裏面電極層
6 封止樹脂層
7 有機保護層
10 薄膜光電変換セル
11 周辺絶縁溝
12 電極バスバー
13 モジュール周辺領域
14,21,22 分離溝
23 接続溝
25 平行平板電極
26 棒状電極
26−1 アンテナ電極
26−2 ワイヤ電極
26−3 マイクロ波電極
27 基板加熱ヒータ
28 CVD装置壁
29 Oリングまたはガイシ付フランジ
30 広表面積導体
31 導波管
32 誘電体管
33 導電体
34 基板の製膜面と棒状電極との間の距離
35 基板枠
36 基板面保持板
37 棒状電極中心軸間距離
38 放電領域
39 放電点火装置
40 プレート
41 カート
42 レール
43 蝶番
44 バックプレート
45 受け皿
46 レールガイド
50 集積方向
51 メガテスターの探針

Claims (3)

  1. 排気手段と、ガス導入手段と、電力供給手段とを具備する反応容器を用い前記反応容器内の鉛直な同一平面内に複数の棒状電極を平行に配置し電力を供給することで放電領域を形成し、その放電領域の両側に基板を配置してシラン系ガスと水素を含む反応ガスから製膜された多結晶シリコン薄膜を含む光電変換ユニットと、非晶質シリコン薄膜を光電変換層とする光電変換ユニットとを積層した帯状のタンデム型光電変換素子を複数、1枚の前記基板上において直列接続した薄膜光電変換モジュールの製造方法であって、
    前記棒状電極の一端が高周波電源に接続され、他端が接地されており、
    前記タンデム型光電変換素子の直列接続の方向と前記棒状電極の長手方向とが平行な位置関係にあることを特徴とする薄膜光電変換モジュールの製造方法。
  2. 請求項1記載の薄膜光電変換モジュールの製造方法であって、前記棒状電極に供給される電力の周波数が13.56MHz〜3GHzの間で可変であることを特徴とする薄膜光電変換モジュールの製造方法
  3. 排気手段と、ガス導入手段と、電力供給手段とを具備し、シラン系ガスと水素を含む反応ガスから多結晶シリコン薄膜を製膜する製膜装置であって、
    非晶質シリコン薄膜を光電変換層とする光電変換ユニットと、前記製膜装置で製膜された多結晶シリコン薄膜を含む光電変換ユニットとを積層した帯状のタンデム型光電変換素子を複数、1枚の前記基板上において直列接続した薄膜光電変換モジュールの製造に使用するものであり、
    前記棒状電極の一端が高周波電源に接続され、他端が接地されており、
    前記タンデム型光電変換素子の直列接続の方向と前記棒状電極の長手方向とが平行な位置関係にあることを特徴とする製膜装置。
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