JP4219022B2 - 板金加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、曲げ加工を必要とする板金加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、曲げ加工を必要とする部材の板金加工の方法には、平板から所要形状に切り取った後、プレス成形により曲げ加工し完成品を得る方法がある。
【0003】
例えば車両のタイヤには、氷雪路での制動性および操向性を確保し、一般路での耐偏磨耗性の向上を図るために、タイヤトレッドに複数の切れ込みを設けているが、この切り込みはタイヤ加硫成形金型に添設されたブレードにより形成される。
【0004】
このブレードを製造するのに、従来は平板から所要形状の板材を複数切り取り、各板材をプレス成形により曲げ加工していた。
すなわち図6に示すようにまず平板から所要形状の板材01を複数切り取る。
【0005】
そして切り取られた板材01を金型02,02によりプレス成形し(図7▲1▼参照)、3か所の曲げ加工を施し、次いで金型03,03を追加してプレス成形し(図7▲2▼参照)、4か所の曲げ加工を加え、次いでさらに金型04,04を追加してプレス成形し(図7▲3▼参照)、さらに4か所の曲げ加工を追加して合計11か所の曲げ加工を施す。
【0006】
このように順次曲げ箇所を追加していくのは、一度に全ての曲げ箇所をプレス加工すると板材01に割れを生じるおそれがあるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のようにレーザカットにより切り取られた板材に対して3か所以上曲げる必要がある場合に、順次金型を加えてプレス加工を複数回繰り返しブレード等の製品が完成する。
【0008】
この複数回のプレス加工は、平板から切り取られた各板材について、それぞれ行わなければならないので、時間と労力がかかり生産性が良くなかった。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、曲げ加工を必要とする板金加工を効率良く行い生産性を向上させることができる板金加工方法を供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するために、本発明は、金属製の板材を所要形状に曲げ加工し、前記曲げ加工された板材をレーザにより所要形状の周縁に沿って切断して所要形状の完成品であるタイヤの金型に用いられるブレードを複数切り取る板金加工方法とした。
【0010】
まず先に板材に所要形状の曲げ加工を施してから、曲げ加工された板材をレーザにより切断するので、切り取られた各部材は所要形状の曲げ加工が既に施された状態にあって完成品であるタイヤの金型に用いられるブレードに相当する。
すなわち各ブレードに必要とされる曲げ加工を、切り取る前の板材において一遍に行ってしまうことにより、大幅に曲げ加工工数を削減して複数のブレードを効率良く製造することができ、生産性を向上させることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、金属製の板材を所要形状に曲げ加工し、前記曲げ加工された板材をレーザにより所要形状の周縁に沿って切断して所要形状の半完成品を複数切り取り、前記半完成品を最小限の回数のプレス加工により修正し完成品であるタイヤの金型に用いられるブレードを得る板金加工方法である。
【0012】
先に板材に所要形状の曲げ加工を施してから、曲げ加工された板材をレーザにより切断して複数の半完成品を成形するので、曲げ加工工数を大幅に削減することができ、その後のプレス加工は半完成品を修正して完成品であるタイヤの金型に用いられるブレードを得るもので、1回ないし2回程度の最小限の回数のプレス加工で済むものであり、高い生産効率を維持して複数のブレードを製造することができる。
【0013】
タイヤトレッドに設けられる複数の切れ込みを形成するブレードを、効率良く生産することができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の板金加工方法において、前記曲げ加工においては少なくとも2つ以上の山部および谷部を成形することを特徴とする。
1片の製品に複数の山部および谷部を形成し、使用するブレードの数を減らすことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図5に図示し説明する。
本実施の形態は、タイヤの金型に用いられタイヤトレッドの切り込みを形成するブレードを製造するものである。
【0016】
図1に示すような金属製の平板1に、図2に示すように波状の曲げ加工を施す。
まず金型11,11によりプレス成形されて3つの曲げが形成される(図2▲1▼)。金型11,11は長尺で平板1の幅長は十分あり、平板1の幅一杯に曲げが形成される。
【0017】
次に金型11,11に金型12,12を追加してプレス成形され、平板1にさらに5つの曲げが形成される(図2▲2▼)。
そして同様に金型13,13を追加してプレス成形され(図2▲3▼)、さらに金型14,14を追加してプレス成形される(図2▲4▼)。
【0018】
このように金型を順次追加してプレス成形してくことで、平板1の全体に波状の曲げ加工が施され、図3に示すような波状板材2が形成される。
この波状板材2の所定箇所を図3に破線で示すような所要形状にレーザにより切断し、半完成品3を複数切り取る。
【0019】
半完成品3は、端部を最終形状(完成品)に曲げる場合があるので、最終的に図4に示すように金型20,20によりプレス成形を1回行い、端部に曲げ形状が施されて図5に示すような完成したブレード4が製造される。
このブレードがタイヤ加硫成形金型の表面に添設され、タイヤトレッドに多数の切り込みを形成することができる。
【0020】
以上のように多数のブレード4の曲げ加工は、レーザにより切り取る前の平板1の状態で一遍に行われるので、各ブレードごとに曲げ加工をする必要がなく、大幅に曲げ加工工数を削減して多数のブレード4を効率良く製造することができ、生産性を向上させることができ、納期を短縮することができる。
【0021】
図4に示す最終的な半完成品3のプレス加工は、端部に曲げ形状を施し、最終形状を得るためのものであり、1回または2回程度のプレスで済み生産効率にそれ程影響を与えない。
【0022】
なおこのプレスにおいて金型20,20に長尺のものを用い、複数の半完成品3を並べて一斉に加工し、一度に多数のブレード4を得るようにすることができ、生産効率を上げることができる。
【0023】
波状板材2から半完成品3を切り取るのにレーザカットすることで、歩留りを上げ製品のコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の板金加工方法に用いられた板材の斜視図である。
【図2】プレス成形による曲げ加工の複数の過程を示す側面図である。
【図3】波状板材の斜視図である。
【図4】最終的なプレス成形を示す側面図である。
【図5】完成品としてのブレードの斜視図である。
【図6】従来の板金加工方法における切り取られた板材の斜視図である。
【図7】同板材のプレス成形による曲げ加工の複数の過程を示す側面図である。
【符号の説明】
1…平板、2…波状板材、3…半完成品、4…ブレード、
11,12,13,14…金型、
20…金型。
Claims (3)
- 金属製の板材を所要形状に曲げ加工し、
前記曲げ加工された板材をレーザにより所要形状の周縁に沿って切断して所要形状の完成品であるタイヤの金型に用いられるブレードを複数切り取ることを特徴とする板金加工方法。 - 金属製の板材を所要形状に曲げ加工し、
前記曲げ加工された板材をレーザにより所要形状の周縁に沿って切断して所要形状の半完成品を複数切り取り、
前記半完成品を最小限の回数のプレス加工により修正し完成品であるタイヤの金型に用いられるブレードを得ることを特徴とする板金加工方法。 - 前記曲げ加工においては少なくとも2つ以上の山部および谷部を成形することを特徴とする請求項1または請求項2記載の板金加工方法。」
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