JP4218437B2 - 自動車用窓部材のシール構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車窓部材のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車における窓部材を有する開閉体のシール構造としては、車体側に装着されたシール部材(ウエザストリップ)と、開閉体であるバックドア(リヤゲート)との間のシール構造を開示した下記特許文献1が知られている。
【0003】
下記文献1に開示された車体とバックドア間のシール構造は、樹脂製リヤゲートがアウタパネルのみで成形され、リヤゲートガラスを接着剤で接着するフランジ部の裏側を、車体を構成するアウタパネルとインナパネルのフランジ合せ部に装着された車体側のシール用ウエザストリップに対する当接面とし、該当接面に、ウエザストリップを車内側から覆うように補強リブを突設したものである。
【0004】
ところで、近年、自動車ユーザのニーズの多様化により、下記文献1に記載されているようなガラスを接着固定するドアとは別に、ガラスがドアに対して開閉可能な構造が採用されている自動車がある。
【0005】
前席側方の上下スライド式ガラス、後席側方の上下、又は前後方向スライド式ガラス、或いは回転式三角窓ガラス等もガラスが開閉可能なドアガラスとして従来から採用されているが、例えば、車体に対するドアの開放とは別に、ガラスの下部がドアに対して上方に跳ね上げ可能とされたガラスハッチ式バックドアが、荷室への積載物出し入れの利便性を高めるドア構造として採用されている。
【0006】
例えば、このようなガラスハッチ式バックドアの従来構造は、図5に示すように、バックドア枠体に対して車体ルーフパネルのフランジ合せ部端部に装着されたドアシール用ウエザストリップを当接してバックドアと車体間をシールする一方、バックドア枠体のアウターパネルとインナーパネルのフランジ合せ部にガラスハッチウエザストリップを装着し、該ガラスハッチウエザストリップでバックドア枠体に設けられたリフトゲートトリムを保持すると共に、バックウインドガラスとバックドア枠体との間をシールする構造が一般的であった。ここでリフトゲートトリムは、バックドア枠体のインナーパネルが車室内側から見えないようにして質感を高めるものであるが、ガラスハッチウエザストリップ自体が車室内側から見えてしまうため、十分に見栄えが向上されたものとはなっていなかった。
【0007】
また、図5から分かるように、ガラスハッチウエザストリップを装着するには、フランジ合せ部に差し込むと同時に、リフトゲートトリムを保持するように装着しなければならない事や、バックドア枠体のアウターパネルとインナーパネルのフランジ合せ部がバックウインドガラスによって開閉される開口部に向かって形成されている構造上、作業者は車室内に入って開口部に対して上下左右方向に向きを変えながら装着作業をしなければならない事等、極めて作業性が悪く、改善すべき問題点もあった。
【0008】
このような問題は、ガラスハッチ式バックドアに限らない。例えば、開閉しない窓枠体を有する車両、例えば、前席の左右ドアだけが開閉可能な、所謂、2ドアタイプ車両において、後席の左右のサイドパネルに窓部材が設けられ、該窓部材の下部がヒンジ部材によって上方向に跳ね上げられるタイプの窓部材のシール構造、或いは窓部材の後部がヒンジ部材によって前方向に開くタイプの窓部材のシール構造、さらには、荷室の左右のサイドパネルに設けられ、開閉可能なリヤクオーターウインド等のシール構造も、車室内側からシール部材が見得て見栄えが悪い、シール部材の装着には作業者は車室内に入って開口部に対して上下左右方向に向きを変えながら作業をしなければならず、作業性が悪い等の問題を有していた。
【0009】
【特許文献1】
実開昭62−203720号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上から本発明は、簡単な構造で車室内側からの窓部材の見栄えが向上できると共に、ウエザストリップの装着作業性が向上できる自動車用窓部材のシール構造を実現することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に関わる第一の構成は、インナーパネルとアウターパネルとによって、上部枠体部、左側枠体部、右側枠体部、及び下部枠体部を備えた窓枠体が形成され、該窓枠体の内方に開口部が形成され、上記インナーパネルとアウターパネルとには夫々、上記開口部に臨むフランジが形成され、該両フランジが互いに当接される合せ面部近傍に上記開口部を覆う窓部材と当接されるシール部材が配設される自動車用窓部材のシール構造において、上記アウターパネルのフランジ端部は上記合せ面部から車両外方に向かって折曲されて折曲部が形成され、上記シール部材は上記折曲部を挟持して装着されると共に、上記インナーパネルのフランジ端部は、上記シール部材の上記開口部側に臨む開口側端面部を覆うように、インナーパネルフランジから延設面部が延設されていて、上記上部枠体部における延設面部は、下方に延びるインナーパネルフランジから上方に向かうように延設されているものである。
【0012】
第一の構成によれば、窓枠体を構成するインナーパネルのフランジ端部は、アウターパネルの折曲部から分岐してさらに延び、折曲部に装着されたシール部材の開口側端面部を覆うように延設面部が設けられているので、別のトリム部材でシール部を覆わずともシール部材が車室内側から見えず、簡単な構造で見栄えを向上させることができる。
【0013】
また、第一の構成によれば、窓枠体を構成するアウターパネルのフランジ端部は、インナーパネルのフランジとの合せ面部から車両外方に向かって折曲され、折曲部にシール部材が装着される構造となっているので、車両内に入って無理な姿勢での装着作業をせずとも車両外で楽に装着でき、作業性が向上できる。
【0014】
本発明に関わる第二の構成は、インナーパネルは樹脂製とされているものである。
【0015】
第二の構成によれば、インナーパネルは樹脂製とされているため、ドアインナーパネルの成形性が良くなって生産性が向上するばかりでなく、該インナーパネルにシボ等の成形処理を行えば、別のトリム部材を設けてインナーパネルを覆う必要が無く、樹脂製インナーパネルのみによって車室内の見栄えを向上させることができる。
【0016】
また、上記のように、別のトリム部材を設けてインナーパネルを覆う必要が無くなるので、波及効果として、上記トリム部材の配設に要す空間分だけ車室内空間を広くできる。
【0017】
本発明に関わる第三の構成は、窓枠体はバックドアであり、シール部材はバックドアに形成されている開口部周縁に配設され、開口部に開閉自在に設けられている窓部材との間でシールするものである。
【0018】
第三の構成によれば、窓枠体であるバックドアの窓部材が開口部を開閉自在に設けられているので、比較的重いバックドアを開閉操作することなく、窓部材のみの開閉で荷室への荷物の出し入れが可能となって、利便性が向上できる。そして、このような窓部材を窓枠体であるバックドアとの間でシールする本発明のシール構造は、上記第一の構成、第二の構成によって、見栄えの向上、装着作業性の向上が可能である。
【0019】
本発明に関わる第四の構成は、アウターパネルは樹脂製とされているものである。
【0020】
第四の構成によれば、第二の構成で説明した、インナーパネルが樹脂製であることに加え、アウターパネルも樹脂製とされているので、鋼板製窓枠体よりも軽量化できると共に、スポット溶接や端部ヘム加工が不要で、接着剤によってインナーパネルとアウターパネルとを接合するだけで良く、極めて簡単に窓枠体を製造することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上より本発明は、簡単な構造で車室内側からの窓部材の見栄えが向上できると共に、ウエザストリップの装着作業性が向上できる自動車用窓部材のシール構造を実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4に基づいて説明する。
【0023】
図1は本発明に係る車両の後部斜視図であり、一実施形態として説明するバックドア(窓枠体)の外観を示している。
【0024】
図1において、車両1は、ルーフパネル3と、ルーフパネル3の左右後部から夫々下方に向かうサイドパネル5、7とが設けられ、サイドパネル5の下方部は、ホイールWRの上方に位置するリヤフェンダ部10と連続的に繋がっている(サイドパネル7も同様である)。また、車両1の下部後端にはリヤバンパ9が車幅方向に配設されている。リヤバンパ9の上方左右には、車体側に固定されたリヤコンビランプ15、17が夫々設けられている。
【0025】
そして、車両1の後端部にはルーフパネル3と、サイドパネル5、7と、リヤコンビランプ15、17と、リヤバンパ9とによって囲まれるように、バックドア13が設けられている。
【0026】
このバックドア13の本体部は、インナーパネルとアウターパネルとからなり、共に樹脂で一体的に形成され、接着剤で接合されているものである(図3、図4参照)。
【0027】
また、図3で簡単に説明するが、バックドア13の上部には、車体ルーフ後部との間にヒンジ部材H1、H1が設けられており、取っ手部材20の上方に設けられているキーシリンダ部材24にキーを差し込んで解錠した後、取っ手部材20を掴んで後上方に引っ張るとバックドア13の下部19がヒンジ部材H1、H1を支点として上方に跳ね上げ可能となっている。そして、バックドア13が跳ね上げられた後には、車両1の後端部に大面積の開口部が現れるようになっている。
【0028】
バックドア13の下部19より上方には、窓部材であるウインドガラスGが設けられている。このウインドガラスGの下部にはワイパー21と、取っ手部材23が設けられている。上で説明したキーシリンダ部材24は、バックドア13を車体に対して解施錠すると同時に、ウインドガラスGをバックドア13に対して解施錠することも可能になっており、キーシリンダ部材24にキーを差し込んで解錠した後、取っ手部材23を掴んで後上方に引っ張るとウインドガラスGの下方部が、バックドア13の上部枠体部33(図3参照)とウインドガラスGの外面上部との間に設けられているガラスハッチヒンジ部材H2、H2(図3参照)を支点として跳ね上げられる。つまり、ウインドガラスGは、バックドア13の本体部である枠体部と下部19とに対して開閉可能となっている。
【0029】
図2は、そのバックドア13におけるウインドガラスGを開いた状態を示す斜視図である。
【0030】
図2に示すように、バックドア13におけるウインドガラスGを上方に跳ね上げると、ウインドガラスGによって閉じられていた開口部Kが現れる。
【0031】
開口部Kは、ガラスハッチヒンジ部材H2が設けられている上部枠体部33と、ウインドガラスGを支持するステーダンパ27が連結された左側枠体部35、及び右側枠体部37と、左側枠体部35の下端部と右側枠体部37の下端部とを連結していると共に、施錠装置29の一部であるストライカ31が設けられた下部枠体部39とによって形成されている。
【0032】
バックドア13の下部19のアウターパネル面19aを基準にすると、これら上部枠体部33、左側枠体部35、右側枠体部37、及び下部枠部体39は車両前方に向かって窪んだ状態とされており、ウインドガラスGが閉じられると、ウインドガラスGの車室外表面とアウターパネル面19aが略面一になるようにされている。
【0033】
また、上部枠体部33、左側枠体部35、右側枠体部37、及び下部枠部体39の開口部Kに臨む端部近傍には、ウインドガラスGの車室内側の面との間で、雨、水等をシールするウエザストリップが設けられている。以下、ウエザストリップの取付け構造について説明する。
【0034】
図3は、図1におけるA−A断面図(図3(A))と、図3(A)におけるC部拡大図(図3(B))とを示している。
【0035】
図3に示すように、ルーフパネル3は、アウターパネル3aとインナーパネル3bとからなり、アウターパネル3aとインナーパネル3bの夫々後方部にはフランジ3c、フランジ3dが形成され、これらフランジ3cとフランジ3dとは溶接により連結されている。そして、フランジ3cはさらに後方に延びて上方に向かって屈曲する立設部3eが設けられている。
【0036】
立設部3eには、バックドア13を構成する上部枠体部33のインナーパネル33bに当接して雨、水等をシールするウエザストリップ51が装着されている。このウエザストリップ51は、インナーパネル3bを覆うように車室内側に配設されたルーフトリム43の後端部を保持している。
【0037】
なお、図1のA−A断面内には設けられていないので仮想線で示しているが、上部枠体部33とルーフパネル3との間の隙間Sには、ヒンジ部材H1が設けられておりバックドア13を上方に跳ね上げて開放可能とされている。
【0038】
また、バックドア13における上部枠体部33は、アウターパネル33aとインナーパネル33bから構成されている。
【0039】
なお、先に説明したが、本実施の形態では、これらアウターパネル33aとインナーパネル33bは共に樹脂製で、特に、インナーパネル33bにおいて、車室内Rから見える部分は、シボ成形処理が施されている。
【0040】
アウターパネル33aは、アウターパネル前端部33cから車両後方に向かって延びた後、下方に傾斜し、ウインドガラスGの上部を収めるように窪んだ窪み部33fと、窪み部33fから更に下方に設けられたアウターパネルフランジ33hと、ウインドガラスウエザストリップ53を装着する折曲部33eとを有している(詳細後述)。
【0041】
一方、インナーパネル33bは、アウターパネル33aのアウターパネル前端部33cと接着剤層ADを介して接着されるインナーパネル前端部33dと、インナーパネル前端部33dから後方下部に向かって傾斜して延びた後、ウエザストリップ51が当接するシール面部33tと、シール面部33tから更に下後方に延びて後端部近傍に設けられたインナーパネルフランジ33gと、インナーパネルフランジ33gから後上方に向かって延設された延設面部33iとを有している。
【0042】
そして、図3(B)に示すように、アウターパネルフランジ33hとインナーパネルフランジ33gとは、接着剤層ADを介して接着されたフランジ合せ面部33jとされている。
【0043】
ウインドガラスウエザストリップ53は、ウインドガラスGの車室内側の面と当接してシールするシール部53aと、シール部53aからインナーパネルフランジ33g側に向かって二股に分かれて延設された装着挟持脚部53c、53dと、装着挟持脚部53cから更に分岐したリップ部53bとを有している。
【0044】
そして、二股に分かれて延設された装着挟持脚部53cと装着挟持脚部53dとの間には溝部53mが形成されており、溝部53mを利用してウインドガラスウエザストリップ53は、折曲部33eに装着されている。
【0045】
また、二股に分かれて延設された装着挟持脚部53cと装着挟持脚部53dの内、開口Kの側に位置する装着挟持脚部(開口側端面部)53dは、インナーパネルフランジ33gから後上方に向かって延設された延設面部33iによって覆われている。
【0046】
したがって、本実施の形態によれば、車室内Rからウインドガラスウエザストリップ53がインナーパネル33bのインナーパネルフランジ33g、及び延設面部33iによって隠されているため、見栄えが向上する。
【0047】
また、本実施の形態で説明したように、インナーパネル33bの車室内側の面にシボ成形処理をしておくことによって車室内の質感が高まり、更に見栄えが向上する。
【0048】
さらに、図3(B)から分かるように、ウインドガラスウエザストリップ53を装着する折曲部33eが車両外方に向かって形成されているので、作業者は車室内に入り込んで無理な姿勢で装着作業する必要が無く、作業性が向上できる。
【0049】
さらにまた、別のトリム部材を設けてインナーパネルを覆う必要が無くなるので、波及効果として、上記トリム部材の配設に要す空間分だけ車室内空間を広く出来る。
【0050】
続いて、図4を用いてドア枠体の内、右側枠体部37に装着されるシール部材であるウインドガラスウエザストリップのシール構造について説明する。図4は、図1におけるB−B断面図(図4(A))と、図4(A)におけるD部拡大図(図4(B))とを示している。
【0051】
図4(A)に示すように、図1におけるB−B断面では、サイドパネル7の一部として車両後方に回り込むように形成されたアウターパネル7aと、インナーパネル7cと、アウターパネル7aとインナーパネル7cとを連結するように略L字状に屈曲された連結パネル7bとからなるリヤエンドパネル部8が、バックドア13を受入れ可能なように上下方向に配設されている。
【0052】
連結パネル7bとインナーパネル7cとには、夫々フランジ(符号なし)が形成されて、これらのフランジはフランジ合せ部7jとされて、溶接にて連結されている。
【0053】
フランジ合せ部7jには、バックドア13の右側枠体部37と車体側とをシールするウエザストリップ51が装着されている。このウエザストリップ51は、図3で説明したウエザストリップ51と連続的に成形されたものである。
【0054】
一方、バックドア13の右側枠体部37は、アウターパネル37aとインナーパネル37bとから構成されている。アウターパネル37aの車幅方向外方側の端部にはアウターパネル外端部37cが設けられ、アウターパネル37aは、アウターパネル外端部37cからウインドガラスGに沿って車幅方向内方側に向かって延び、ウインドガラスウエザストリップ53が装着される折曲部37eが形成されている。
【0055】
ウインドガラスウエザストリップ53は、図3で説明したウインドガラスウエザストリップ53と連続的に成形されたものである。
【0056】
インナーパネル37bの車幅方向外方側の端部にはインナーパネル外端部37dが設けられ、該インナーパネル外端部37dは、接着剤層ADを介してアウターパネル外端部37cと接合されている。
【0057】
インナーパネル外端部37dの車幅方向内方側端部は、一旦、車両前方に向かうように屈曲された後、再び車幅方向内方に向かうと共にウエザストリップ51が当接するシール面部37tが形成され、更に、アウターパネル37aの折曲部37eが設けられた車両後方に向かって延設されている。
【0058】
ウインドガラスウエザストリップ53が装着されている周辺部は、図4(B)に示しているが、図3のC部拡大図である図3(B)と略同じである。
【0059】
つまり、アウターパネル37aの車幅方向内方側端部には、アウターパネルフランジ37hと、アウターパネルフランジ37hから車両後方に向かって折曲された折曲部37eとが設けられている。
【0060】
また、インナーパネル37bの車幅方向内方側端部には、インナーパネルフランジ37gと、アウターパネル37aの折曲部37eよりも更に車幅方向内方に延びて開口部Kの周縁部を形成する延設面部37iが設けられている。
【0061】
アウターパネルフランジ37hとインナーパネルフランジ37gとは、接着剤層ADを介して接着されたフランジ合せ面部37jとされている。
【0062】
ウインドガラスウエザストリップ53は、ウインドガラスGの車室内側の面と当接してシールするシール部53aと、シール部53aからインナーパネルフランジ37g側に向かって二股に分かれて延設された装着挟持脚部53c、53dと、装着挟持脚部53cから更に分岐したリップ部53bとを有している。
【0063】
そして、二股に分かれて延設された装着挟持脚部53cと装着挟持脚部53dとの間には溝部53mが形成されており、溝部53mを利用してウインドガラスウエザストリップ53は、折曲部37eに装着されている。
【0064】
また、二股に分かれて延設された装着挟持脚部53cと装着挟持脚部53dの内、開口Kの側に位置する装着挟持脚部(開口側端面部)53dは、インナーパネルフランジ37gから後上方に向かって延設された延設面部37iによって覆われている。
【0065】
したがって、本実施の形態によれば、バックドア13における右側枠体部37のシール構造においても、上部枠体部33のシール構造(図3)による効果と同様、見栄えの向上、ウエザストリップの装着作業性の向上、及び開口部面積の拡大が可能となる。
【0066】
なお、本発明の主旨は、インナーパネルとアウターパネルとによって窓枠体が形成され、窓枠体の内方に開口部が形成され、インナーパネルとアウターパネルとには夫々、開口部に臨むフランジが形成され、両フランジが互いに当接される合せ面部近傍に開口部を覆う窓部材と当接されるシール部材が配設される自動車用窓部材のシール構造において、アウターパネルのフランジ端部は合せ面部から車両外方に向かって折曲されて折曲部が形成され、シール部材は折曲部を挟持して装着されると共に、インナーパネルのフランジ端部は、シール部材の開口部側に臨む開口側端面部を覆うように延設面部が設けられているものである。したがって、実施の形態で説明した、バックドアのシール構造に限定されたり、ドアが樹脂製であることに限定されたりするものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の後部斜視図
【図2】バックドアにおけるウインドガラスを開いた状態を示す斜視図
【図3】図1におけるA−A断面図
【図4】図1におけるB−B断面図
【図5】従来技術を示す図
【符号の説明】
1・・・車両
13・・・バックドア(窓枠体)
33・・・上部枠体部
35・・・左側枠体部
37・・・右側枠体部
39・・・下部枠体部
33a、37a・・・アウターパネル
33b、37b・・・インナーパネル
33e、37e・・・折曲部
33h、37h・・・アウターパネルフランジ
33i、37i・・・延設面部
33g、37g・・・インナーパネルフランジ
33j、37j・・・フランジ合せ面部
53・・・ウインドガラスウエザストリップ(シール部材)
53d・・・装着挟持脚部(開口側端面部)
G・・・ウインドガラス(窓部材)
K・・・開口部
AD・・・接着剤層

Claims (4)

  1. インナーパネル(33b,37b)とアウターパネル(33a,37a)とによって、上部枠体部(33)、左側枠体部(35)、右側枠体部(37)、及び下部枠体部(39)を備えた窓枠体が形成され、該窓枠体の内方に開口部(K)が形成され、上記インナーパネル(33b,37b)とアウターパネル(33a,37a)とには夫々、上記開口部(K)に臨むフランジが形成され、該両フランジが互いに当接される合せ面部(33j,37j)近傍に上記開口部(K)を覆う窓部材(G)と当接されるシール部材(53)が配設される自動車用窓部材のシール構造において、
    上記アウターパネル(33a,37a)のフランジ端部は上記合せ面部(33j,37j)から車両外方に向かって折曲されて折曲部(33e,37e)が形成され、上記シール部材(53)は上記折曲部(33e,37e)を挟持して装着されると共に、上記インナーパネル(33b,37b)のフランジ端部は、上記シール部材(53)の上記開口部(K)側に臨む開口側端面部(53d)を覆うように、インナーパネルフランジ(33g,37g)から延設面部(33i,37i)が延設されていて、
    上記上部枠体部(33)における延設面部(33i)は、下方に延びるインナーパネルフランジ(33g)から上方に向かうように延設されていることを特徴とする、自動車用窓部材のシール構造。
  2. 請求項1において、上記インナーパネル(33b,37b)は樹脂製とされていることを特徴とする、自動車用窓部材のシール構造。
  3. 請求項2において、上記窓枠体はバックドアであり、上記シール部材(53)は上記バックドアに形成されている開口部(K)周縁に配設され、該開口部(K)に開閉自在に設けられている窓部材(G)との間でシールすることを特徴とする、自動車用窓部材のシール構造。
  4. 請求項2又は3において、上記アウターパネル(33a,37a)は樹脂製とされていることを特徴とする、自動車用窓部材のシール構造。
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