JP4218334B2 - 回転型流体機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポンプ、ブロアまたはモータ等の回転型流体機械、更に詳しくは容積変化型の回転型流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
容積変化型の代表的な回転型流体機械として、ベーン型ポンプ(圧縮機)が知られている。ベーン型ポンプ(圧縮機)は、円形の内周面を有する作動室を備えたケーシングと、該作動室内に内周面の軸芯から偏芯して配設されたロータと、該ロータに放射状に形成された複数個の溝に径方向に摺動可能に配設された複数個のベーンとからなっており、複数個のベーンを回転による遠心力またはスプリング力によって作動室の内周面に摺接させ、ロータとベーンおよびケーシングの作動室の内周面とで区画される室の容積変化により、流体を圧送するように構成されている。このようなベーン型ポンプ(圧縮機)は、気密性に優れており、圧縮機としても広く用いられている。しかるに、ベーン型ポンプ(圧縮機)はロータの回転に伴いベーンの先端が作動室の内周面に摺接するとともにベーンの側面がロータを摺接する構成であるため、摩擦抵抗が大きく、摩耗や発熱による焼付きが発生する。
【0003】
上記ベーン型ポンプ(圧縮機)の問題を解消するために、円形の内周面を有する作動室を備えたケーシングと、該作動室内に内周面の軸芯から偏芯して配設されたロータと、該ロータに放射状に形成された複数個の溝に配設され作動室の内周面に接触して転動可能に構成された複数個の転動ロールと、ロータ内に作動室の内周面軸芯と同芯に設けられ外周面が上記複数個の転動ロールと接触する中心円形体とからなる回転型流体機械が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0004】
【特許文献1】
特開2000−297767号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
而して、上記公報に開示された回転型流体機械は、作動時に転動ロールがロータに形成された溝の壁面から押圧されるため、転動ロールが必ずしも円滑に転動することができず、転動ロールと作動室の内周面およびロータの溝壁面が摺動するすることになる。
【0006】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その主たる技術的課題は、構成部材の摺動をなくし摩擦抵抗を極力小さくして摩耗を抑えるとともに、発熱による焼付きの発生を防止することができる回転型流体機械を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記主たる技術的課題を解決するために、円形の内周面を有する作動室を備えたケーシングと、該作動室内に内周面軸芯から偏芯して配設され駆動軸に連結されたサンローラと、該サンローラの外周面に接触して転動可能に配設された複数個の第1の遊星ローラ群と、該第1の遊星ローラ群の互いに隣接する各ローラとそれぞれ接触するとともに該作動室の内周面に接触して転動可能に配設された複数個の第2の遊星ローラ群と、からなる、
ことを特徴とする回転型流体機械が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された回転型流体機械の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0009】
図1には本発明に従って構成された回転型流体機械の縦断面図が示されており、図2には図1におけるA−A断面図が示されている。なお、図示の実施形態においては、回転型流体機械をポンプに適用した例として説明する。図示の実施形態における回転型流体機械は、環状の本体21と該環状の本体21の両側に装着される第1の蓋体22および第2の蓋体23とからなるケーシング2を具備している。ケーシング2を構成する環状の本体21は、図2に示すようにP1を軸芯とする円形の内周面211を有する作動室210を備えている。また、環状の本体21の外周部には、軸方向に貫通する複数個のボルト挿通孔212が設けられている。環状の本体21の図1において左側面に装着されれる第1の蓋体22は、中心部に環状の本体21に形成された作動室210の内周面211の軸芯P1から図1および図2において上側に距離Lだけ偏芯して形成された軸芯P2を有する軸支持穴221を備えているとともに、図2に示すように上記作動室210に開口する吸込口222および吐出口223を備えている。また、第1の蓋体22の外周部には、軸方向に貫通する複数個のボルト挿通孔224が設けられている。環状の本体21の図1において右側面に装着されれる第2の蓋体23は、中心部に環状の本体21に形成された作動室210の内周面211の軸芯P1から図1および図2において上側に距離Lだけ偏芯して形成された軸芯P2を有する軸支持穴231を備えているとともに、その外周部には軸方向に貫通する複数個のボルト挿通孔232が設けられている。このように構成された第1の蓋体22および第2の蓋体23を環状の本体21の両側に装着し、第1の蓋体22に形成されたボルト挿通孔224と本体21に形成されたボルト挿通孔212および第2の蓋体23に形成されたボルト挿通孔232に締結ボルト31を挿通してナット32を螺合することによって、ケーシング2が構成される。
【0010】
上記のように構成されたケーシング2の作動室210内には、駆動軸4と一体的に形成されたサンローラ5が配設される。駆動軸4は、第1の蓋体22に形成された軸支持穴221部および第2の蓋体23に形成された軸支持穴231部に軸受61、62を介して回転可能に支持されており、図示しない電動モータ等の駆動源に伝動連結される。サンローラ5は駆動軸4と同一軸芯上に設けられており、このためサンローラ5の軸芯は上記第1の蓋体22に形成された軸支持穴221および第2の蓋体23に形成された軸支持穴231の軸芯P2と同芯となる。従って、サンローラ5は、ケーシング2を構成する環状の本体21に形成された作動室210の内周面211の軸芯P1から図1および図2において上側に距離Lだけ偏芯して配設されることになる。
【0011】
上記ケーシング2の作動室210内には、第1の遊星ローラ群7と第2の遊星ローラ群8が配設される。第1の遊星ローラ群7は複数個(図示の実施形態においては10個)のローラ71からなり、サンローラ5の外周面に接触して転動可能に配設されている。第2の遊星ローラ群8は複数個(図示の実施形態においては10個)のローラ81からなり、第1の遊星ローラ群7の互いに隣接する各ローラ71とそれぞれ接触するとともに作動室210の内周面211に接触して転動可能に配設されている。
【0012】
以上のように構成された回転型流体機械は、サンローラ5が図2において矢印で示す方向に回転されると、サンローラ5から第1の遊星ローラ群7のローラ71へ回転が伝達され、そして第1の遊星ローラ群7のローラ71から第2の遊星ローラ群8のローラ81へ回転が伝達されてそれぞれ矢印で示す方向に回転せしめられる。第2の遊星ローラ群8のローラ81の矢印で示す方向の回転はケーシング2の作動室210の内周面211に伝達されるが、ケーシング2が固定されているため、第2の遊星ローラ群8のローラ81はサンローラ5の回転方向と逆方向に作動室210の内周面211に沿って公転する。このとき、第1の遊星ローラ群7のローラ71にはサンローラ5と第2の遊星ローラ群8のローラ81との間に割り込もうとするウエッジ効果が働き、各ローラ間の押し付け圧力が高くなる。第2の遊星ローラ群8のローラ81の作動室内周面211に沿った矢印で示す方向への公転運動は第1の遊星ローラ群7のローラ71にも伝達され、第2の遊星ローラ群8のローラ81と第1の遊星ローラ群7のローラ71は同方向に公転運動する。このとき、各ローラ同士の間隔は図2に示す状態しか幾何学的に取り得ないので、公転しつつローラ同士の間隔が変化する。即ち、ローラ同士の間隔は、図示の実施形態においてはサンローラ5の軸芯P2が作動室210の内周面211の軸芯P1から図1および図2において上側に距離Lだけ偏芯して配設されている関係から、図2に示すように下側が最も小さく上側に行くに従って徐々に大きくなる。従って、第2の遊星ローラ群8のローラ81と第1の遊星ローラ群7のローラ71の同方向への公転運動により、サンローラ5と第1の遊星ローラ群7のローラ71および第2の遊星ローラ群8のローラ81によって形成される作動空間210aの容積と、作動室212の内周面211と第1の遊星ローラ群7のローラ71および第2の遊星ローラ群8のローラ81によって形成される作動空間210bの容積が変化するので、容積変化型のポンプとして機能する。この作動空間210aの容積と作動空間210bの容積は、図示の実施形態においては下側が最も小さく上側に行くに従って徐々に大きくなる。
【0013】
さて、サンローラ5が図2において矢印で示す方向に回転せしめられることにより、第1の遊星ローラ群7のローラ71および第2の遊星ローラ群8のローラ81が上述したように矢印で示す方向に回転しつつ公転すると、上記作動空間210aおよび作動空間210bの容積は、図2において下側から上側に移動するに従って徐々に大きくなる。この作動空間210aおよび作動空間210bが下側から上側に移動する途中に吸込口222が設けられているので、吸込口222を通過する際に作動空間210aおよび作動空間210bにはオイルが吸入される。そして、吸込口222を通過する際にオイルを吸入した作動空間210aおよび作動空間210bは、上側位置を通過するとその容積が徐々に小さくなる。この作動空間210aおよび作動空間210bが上側から下側に移動する途中に吐出口223が設けられているので、吐出口223を通過する際に作動空間210aおよび作動空間210b内のオイルが吐出される。
【0014】
【実施例】
上述した構成において、作動室210の内周面211の直径が90mm、サンローラ5の直径が36.6mm、第1の遊星ローラ群7のローラ71の直径が12mm、第2の遊星ローラ群8のローラ81の直径が18mm、上記軸芯P1と軸芯P2との偏芯距離Lが0.935mmの回転型流体機械を制作しポンプとして作動したところ、第1の遊星ローラ群7のローラ71および第2の遊星ローラ群8のローラ81とも円滑に作動することが確認された。
【0015】
以上のように図示の実施形態における回転型流体機械は、第1の遊星ローラ群7のローラ71および第2の遊星ローラ群8のローラ81の転動運動によりオイルを吸引して圧送するので、摺動がないため摩擦抵抗が小さく摩耗を抑えることができるとともに、発熱による焼付きの発生を防止することができる。また、サンローラ5と第1の遊星ローラ群7のローラ71および第2の遊星ローラ群8のローラ81の組み合わせによって構成されるので、その作動が円滑で静粛であるとともに、構成部材の加工が容易である。なお、図示の実施形態においては、本発明をポンプに適用した例を示したが、本発明は圧縮機やモータに適用することもできる。
【0016】
【発明の効果】
本発明による回転型流体機械は以上のように構成されているので、第1の遊星ローラ群と第2の遊星ローラ群の転動運動が円滑に行われるため、摩擦抵抗が小さく摩耗を抑えることができるとともに、発熱による焼付きの発生を防止することができる。また、本発明による回転型流体機械は、サンローラと第1の遊星ローラ群および第2の遊星ローラ群の組み合わせによって構成されるので、その作動が円滑で静粛であるとともに、構成部材の加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された回転型流体機械の縦断面図。
【図2】図1におけるA−A断面図。
【符号の説明】
2:ケーシング
21:ケーシングの環状の本体
210:作動室
210a:作動空間
210b:作動空間
211:作動室の内周面
212:ボルト挿通孔
22:ケーシングの第1の蓋体
221:軸支持穴
222:吸込口
223:吐出口
224:ボルト挿通孔
23:ケーシングの第2の蓋体
231:軸支持穴
232:ボルト挿通孔
31:締結ルト
32:ナット
4:駆動軸
5:サンローラ
61:軸受
62:軸受
7:第1の遊星ローラ群
71:第1の遊星ローラ群のローラ
8:第2の遊星ローラ群
81:第2の遊星ローラ群のローラ

Claims (1)

  1. 円形の内周面を有する作動室を備えたケーシングと、該作動室内に内周面の軸芯から偏芯して配設され駆動軸に連結されたサンローラと、該サンローラの外周面に接触して転動可能に配設された複数個の第1の遊星ローラ群と、該第1の遊星ローラ群の互いに隣接する各ローラとそれぞれ接触するとともに該作動室の内周面に接触して転動可能に配設された複数個の第2の遊星ローラ群と、からなる、
    ことを特徴とする回転型流体機械。
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