JP4218027B2 - 密閉形圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵、冷凍機器や、空調機器などに用いられる密閉形圧縮機に係り、特に、往復移動するピストンを有する密閉形圧縮機に関する。
往復移動するピストンを有する密閉型圧縮機では、内部をピストンが往復移動するシリンダ部の開口を塞いだ状態で設けられたバルブプレートの吐出孔を、バルブプレートのシリンダ部側と反対側に設けられた吐出弁で開閉する構造が一般に用いられている。このような構造の密閉型圧縮機では、吐出弁は、シリンダの内部の圧力が吐出弁よりも外側の圧力より高くなったときに開くようになっている(例えば、特許文献1−3参照)。
特許文献1では、吐出弁は、吐出弁の固定部を、吐出弁上に重ねられた制振部材の固定部と共にボルトにより締付け固定された構成となっている。特許文献2では、吐出弁は、吐出弁上に設置される制振部材が制振部材上に設置されるストッパーによって位置決めされ固定されることにより、吐出弁の固定部が、この制振部材を折り曲げて形成した頂部からなる固定部によって押さえつけられ、この制振部材がバルブプレートに形成された窪み部内に固定される構成となっている。特許文献3では、吐出弁は、吐出弁の固定部が、吐出弁上に順に設置される制振部材の固定部に、この固定部の側縁部から吐出弁方向に折り曲げて形成したバルブ押え片や安定片によって押さえつけられ、バルブプレートに形成された窪み部内に固定される構成となっている。
いずれの構成においても、吐出弁の固有振動を制御して減衰させるための制振部材が設けられており、制振部材は、吐出弁の固定部に対応する部分で、固定部に対して突出弁側と反対側に折り曲げられた状態となっている。そして、このような制振部材により、吐出弁が開くときに発生する吐出弁の固有振動を制御して減衰させ、吐出弁に起因する圧縮機の動作音を低減させている。
特開平9−4582号公報(第3頁、第3図) 特開平10−110678公報(第3−4頁、第1−3図) 特開2000−87858号公報(第2−3頁、第1、2図)
ところで、近年、地球環境保護の観点から、冷蔵庫などの冷蔵冷凍機器や、空調機器などに用いられる冷媒として炭化水素冷媒が用いられるようになっている。炭化水素冷媒では、従来用いられてきた代替フロンと比べて、圧縮機の吐出圧力と吸入圧力の比が小さい、吐出圧力が低い、分子量が小さいため流体力が小さいといった理由により圧縮機の吐出弁の閉じ遅れが生じてしまう。圧縮機の吐出弁の閉じ遅れが生じると、圧縮された冷媒ガスの逆流が生じるため、圧縮機の圧縮効率が低下して圧縮機の性能が低下してしまう。このため、吐出弁開閉時の閉じ遅れを低減することにより、圧縮機の性能を向上することが必要となっている。
これに対して、特許文献1に記載されたような構成では、ボルトを相通する孔の加工精度、ボルトを締め付けるときの吐出弁の位置精度などにより、吐出弁の支点位置が変化し、吐出弁の振動部分となる支点から弁部までの長さが変化することにより、吐出弁の固有振動数が変化してしまう。
特許文献2に記載されたような構成では、制振部材を位置決めして固定するストッパーの固定に関係してくるシリンダヘッドやバルブプレートの成形精度などにより、密閉型圧縮機のシリンダ部分の組立時にシリンダヘッドによる負荷されるストッパーへの押さえ付け力が変化する。ストッパーへの押さえ付け力が変化すると、ストッパーへの押さえ付け力により変形したストッパーにより位置決めされる制振部材の折り曲げた部分の頂部からなる固定部が吐出弁の固定部を押さえ付ける位置が変化し、吐出弁の固有振動数が変化してしまう。
特許文献3に記載されたような構成でも、特許文献2に記載されたような構成と同様に、シリンダヘッドやバルブプレートの成形精度などによってストッパーへの押さえ付け力が変化することにより、制振部材の固定部の側縁部から吐出弁方向に折り曲げて形成したバルブ押え片や安定片が吐出弁の固定部を押さえ付ける位置が変化し、吐出弁の固有振動数が変化してしまう。このように、従来の密閉型圧縮機では、吐出弁の固有振動数の制御が難しいため、吐出弁開閉時の閉じ遅れを低減することは難しい。
本発明の課題は、吐出弁開閉時の閉じ遅れを低減することにある。
本発明の密閉型圧縮は、内部をピストンが往復移動するシリンダ部と、このシリンダ部の開口を塞いだ状態で設けられ、吐出孔が形成されたバルブプレートと、このバルブプレートのシリンダ部側と反対側の面に設けられた窪み部内に設置されて吐出孔を開閉する板状の吐出弁と、窪み部内で吐出弁上に設置された板状の制振部材と、窪み部内でこの制振部材上に設置されたストッパーとを有する密閉型圧縮機であり、吐出弁は、バルブプレートに固定される固定部と、吐出孔を開閉する弁部と、固定部と弁部とを連結するアーム部とを備え、制振部材は、吐出弁の固定部に対応する形状の固定部と、吐出弁のアーム部の延在方向に対応する方向に延在する制振部とを備え、ストッパーは、制振部材の固定部に重ねられる固定部を備え、バルブプレートの窪み部の吐出弁の固定部が嵌合される部分は、この固定部の形状に対応する形状に形成されており、吐出弁の固定部と制振部材の固定部との間、または、制振部材の固定部とストッパーの固定部との間には、吐出弁の固定部に対応する形状に形成された固定板が設置され、制振部は、固定部側の部分が吐出弁のアーム部と接触した状態で延在しており、固定部と反対側の部分がストッパー方向に向けて屈曲して吐出弁のアーム部と接触していない状態で延在している構成とすることにより上記課題を解決する。
このような構成とすることにより、まず、固定板が、吐出弁の固定部、または、制振部材の固定部と吐出弁の固定部とを押さえつけ固定することになる。このとき、固定板と吐出弁の固定部、または、固定板、制振部材の固定部及び吐出弁の固定部は、各々面で接触しているため、固定板の吐出弁のアーム部側の縁部分が支点となり吐出弁の振動部分の長さを決めることになる。したがって、シリンダヘッドやバルブプレートの成形精度などによってストッパーへの押さえ付け力が変化しても、吐出弁の振動部分となる支点から弁部までの長さが変化し難くなる。すなわち、吐出弁の振動部分となる支点から弁部までの長さが変化し難くなることにより、吐出弁の固有振動数の制御精度を向上できるため、吐出弁開閉時の閉じ遅れを低減できる。
ところで、吐出弁開閉時の閉じ遅れを低減するためには、吐出弁が吐出孔を塞ぐタイミングとピストンの位置が上死点となるタイミングとができるだけ同一になるように吐出弁の固有振動数を制御する必要がある。このため、圧縮機の回転速度などによっては、固定板を用いて吐出弁の固定位置を変わり難くし、固定板の突出部の端縁部分を支点としただけでは、吐出弁が吐出孔を塞ぐタイミングとピストンの位置が上死点となるタイミングとができるだけ同一になるように吐出弁の固有振動数を制御できない場合がある。
これに対して、本発明の密閉型圧縮では、制振部材の制振部、固定部側の部分が吐出弁のアーム部と接触した状態で延在しており、固定部と反対側の部分がストッパー方向に向けて屈曲して吐出弁のアーム部と接触していない状態で延在している構成とすることにより、吐出弁の固有振動数は、吐出弁のアーム部の長さに加え、厚みによっても変化する。このため、吐出弁のアーム部に制振部材が接触している部分は、吐出弁のアーム部の厚みが厚くなったのと同じ状態となり、吐出弁の固有振動数を変化させることになる。したがって、吐出弁のアーム部に制振部材が接触している部分の長さを調整することで、より広い範囲で吐出弁の固有振動数の制御が可能となる。すなわち、吐出弁開閉時の閉じ遅れをより確実に低減できる。
また、固定板は、吐出弁のアーム部の延在方向に突出した突出部を有している構成とすれば、突出部の吐出弁のアーム部側の面を削ることで吐出弁の支点の位置を用意に調整できる。
さらに、制振部材は、制振部の先端部分がストッパーまたはバルブプレートの窪み部が形成された側の面に取り付けられるシリンダヘッドの内面に当接する構成とする。このような構成とすれば、制振部材の制振部の吐出弁のアーム部に接触した状態の部分が、吐出弁のアーム部に確実に押し付けられ、吐出弁のアーム部と確実に密着した状態となる。このため、吐出弁のアーム部の制振部材の制振部の吐出弁のアーム部に接触した状態の部分が確実に一体に動くようになり、吐出弁のアーム部に制振部材が接触している部分の長さを調整することで、より確実に吐出弁の固有振動数を制御できるようになる。
また、固定板は、この固定板の縁部分から形成されたスリット状の切り込みを有してばね様の構造となっており、バルブプレートの窪み部の吐出弁の固定部が嵌合される部分に固定板自体の付勢力で固定可能である構成とする。圧入によりバルブプレートに固定板を嵌合させる場合、固定板の圧入時にバルブプレートの窪み部の壁面などが削れることにより、吐出弁の支点の位置を同一位置にできない場合が生じる。しかし、固定板がばね様の構造となっているため、固定板をバルブプレートの窪み部に嵌合するとき、バルブプレートの窪み部の壁面などが削れ難い。したがって、吐出弁の支点の位置をほぼ同一位置にでき、吐出弁の固有振動数の制御精度を向上できる。
本発明によれば、吐出弁開閉時の閉じ遅れを低減できる。
以下、本発明を適用してなる密閉型圧縮機の一実施形態について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなる密閉型圧縮機の概略構成を示す断面図である。図2は、本発明を適用してなる密閉型圧縮機のシリンダ部分の概略構成を拡大して示す分解斜視図である。図3は、本発明を適用してなる密閉型圧縮機が有する吐出弁部分の概略構成を拡大して示す断面図である。図4は、固定板及び吐出弁を拡大して示す斜視図である。図5は、吐出弁開閉時の閉じ遅れについて説明する図である。
本実施形態の密閉型圧縮機は、図1に示すように、密閉容器1内の中央部に位置する略筒状の軸受3、軸受3の上端部から鍔状に張り出したフレーム5、軸受3やフレーム5と一体にフレーム5の上面側に成形されたシリンダ部7、シリンダ部7内を往復移動するピストン9などを有するレシプロ型の圧縮機である。軸受3の貫通穴には、クランクシャフト11が挿通されている。フレーム5の上面から突出したクランクシャフト11の上端部には、クランクシャフト11の回転中心より偏心した位置に上方に向けて突設された略棒状のクランクピン11aが設けられている。フレーム5の下方で軸受3の周囲部分には、電動機を構成するロータ13、ロータ13の外側に位置するステータ15などが配設されている。ロータ13は、クランクシャフト11に連結されている。
クランクピン11aには、ピストン9の端部に接合されたスライド管9aがクランクピン11aの円周面を覆うように被せられており、スライド管9a内を摺動するスライダ11bが設けられている。したがって、クランクシャフト11の回転、例えば時計回りに回転すると、クランクピン11aが編心状態で回転移動するため、スライダ11b及びスライド管9aを介してピストン9が横向きに形成されたシリンダ部7内で横方向の往復動を行う。
このような本実施形態の密閉型圧縮機のシリンダ部7のピストン9が挿入されたクランクピン11a側の開口と反対側の開口は、図1及び図2に示すように、吸入孔21と吐出孔23が形成されたバルブプレート19により塞がれた構造となっている。バルブプレート19とシリンダ部7の端部との間には、吸入孔21を圧力差により開閉するための吸入弁25がバルブプレート19とシリンダ部7の端部との間に挟み込まれた状態で取り付けられている。バルブプレート19のシリンダ部7側と反対側の面側には、図2に示すように、底面に吐出孔23が穿設された窪み部19aが形成されており、窪み部19a内に、吐出弁27、吐出弁27の開度を規制する制振部材であるリテーナー29、固定板31、そして、ストッパー33が順次重ねて設置されている。さらに、バルブプレート19の窪み部19aが形成された側の面には、内部を密閉にするためのシール部材であるパッキン35を間に挟み込んだ状態でシリンダヘッド37が取り付けられている。
バルブプレート19は、焼結材などでシリンダ部7の端部の形状に対応する形状に形成された板状の部材であり、図2及び図3に示すように、両面間に貫通する吸入孔21や吐出孔23が形成されている。また、バルブプレート19の四隅部分には、各々、シリンダヘッド37からシリンダ部7の端部にかけて図示していないボルトを挿通するための貫通孔19bが形成されている。
吸入弁25は、図2に示すように、バルブ鋼板をシリンダ部7の端部の形状及びバルブプレート19の外形に対応する形状に成形した部材であり、バルブプレート19に形成された吸入孔21に対応する部分には、吸入孔21を開閉する弁部25aが形成されている。吸入弁25の弁部25aは、吸入弁25となるバルブ鋼板をプレス加工することなどにより吸入弁25に一体に成形されている。吸入弁25には、バルブプレート19の吐出孔23やボルトのための貫通孔39に対応する位置に、各々に対応する径の孔25a、25bが形成されている。
吐出弁27は、図4に示すように、バルブ鋼板をプレス加工などで型抜きした平らな板状の部材であり、バルブプレート19に形成された吐出孔23を開閉する円形状の弁部27a、バルブプレート19に固定される略方形状の固定部27b、弁部27aと固定部27b間に延在する帯状のアーム部27cを有している。なお、図2及び図4では、吐出弁27のアーム部27cは、間隔を置いて平行に延在する2本の帯状に形成されているが、吐出弁のアーム部は、例えば1本の帯状に形成されたものなど様々な形状で形成できる。
制振部材であるリテーナー29は、図2及び図3に示すように、例えばバルブ鋼板などの鋼板をプレス加工などで型抜きした部材を設定された位置で斜めに折り曲げて形成したものである。リテーナー29は、吐出弁27に対応する形状に形成されており、バルブプレート19に固定される略方形状の固定部29a、固定部29aから延在する帯状の制振部29bを有している。リテーナー29の固定部29aは、吐出弁27の固定部27bと同じ形状に形成されている。リテーナー29の固定部29aに連続する側の制振部29bの部分は、固定部29aに対して平らに連続しているが、制振部29bは、途中で折り曲げられ、制振部29bの先端側の部分は、固定部29aに連続する側の制振部29bの部分に対して傾斜した状態になっている。リテーナー29の制振部29bの折り曲げ位置は、吐出弁27のアーム部27cと接触する長さを決めるものであり、必要とされる吐出弁の固有振動数に応じて設定される。
さらに、本実施形態のリテーナー29の制振部29bは、先端部分が吐出弁27の弁部27aに対応する円形状に拡大した状態に形成されている。ただし、リテーナー29の制振部29bは、先端部分が円形状に拡大した状態になっていない形状、例えば、先端部分まで帯状に形成された形状などにできる。
固定板31は、図4に示すように、例えばバルブ鋼板などの鋼板をプレス加工などで型抜きした板状の部材である。固定板31は、吐出弁27の固定部27bやリテーナー29の固定部29aと同様の形状の略方形に形成された本体部31a、そして、本体部31aの吐出弁27のアーム部27cやリテーナー29の制振部29bが延在する側に来る縁部分から吐出弁27のアーム部27cやリテーナー29の制振部29bが延在する方向に突出させて形成した突出部31bを有している。この固定板31の突出部31bは、突出部31bが形成された本体部31aの縁部分の幅よりも幅が狭い略方形状に形成されており、固定板31は、全体が略T字状になっている。
さらに、本実施形態の固定板31は、突出部31bが形成された本体部31aの縁部分に直角に交わる縁部分から、この縁部分に対向する縁部分に向けてスリット上の切り込み31cが形成されている。そして、固定板31の切り込み31cが延在している方向の幅は、吐出弁27の固定部27bやリテーナー29の固定部29aと同じ幅に形成されており、突出部31bが形成された縁部分と、この縁部分に対向する縁部分間の本体部31aの幅は、吐出弁27の固定部27bやリテーナー29の固定部29aよりも大きめに形成されている。
ここで、バルブプレート19の窪み部19aには、図2に示すように、吐出弁27の固定部27bやリテーナー29の固定部29aなどを嵌合する部分が形成されており、この部分は、吐出弁27の固定部27bやリテーナー29の固定部29aとほぼ同じ形状で同じ大きさに形成されている。したがって、固定板31の突出部31bが形成された縁部分と、この縁部分に対向する縁部分間の本体部31aの幅は、バルブプレート19の窪み部19aの、吐出弁27の固定部27bやリテーナー29の固定部29aなどを嵌合する部分の対応する側壁間の幅よりも大きめに形成されていることになる。
このため、固定板31は、突出部31bが形成された縁部分と、この縁部分に対向する縁部分間を切り込み31cの幅を狭めるように本体部31aを押さえ付けた状態で、バルブプレート19の窪み部19aの対応する部分に挿入する。固定板31がバルブプレート19の窪み部19aの対応する部分に挿入されると、固定板31の本体部31aの突出部31bが形成された縁部分と、この縁部分に対向する縁部分とが、切り込み31cの幅が広がる方向に付勢されることにより、バルブプレート19の窪み部19aの対応する壁面に押さえつけられ、固定板31がバルブプレート19の窪み部19aの対応する部分内に固定される。
本実施形態のストッパー33は、図2及び図3に示すように、例えばバルブ鋼板などの鋼板をプレス加工などで型抜きした部材である。ストッパー33は、バルブプレート19に固定される略方形状の固定部33a、固定部33aから延在する帯状部33bを有している。ストッパー33の固定部33aは、吐出弁27の固定部27bと同じ形状に形成されている。ストッパー33の帯状部33bは、ストッパー33の固定部33aに対して折り曲げられ、固定部33aに対して傾斜した状態になっている。そして、ストッパー33の帯状部33bの傾斜面からは、この傾斜面から固定部33aの方向に向けて斜め上方に延在する帯状の板ばね部33cが形成されている。
このような、吐出弁29、リテーナー29、固定板31、そして、ストッパー33は、図2及び図3に示すように、順にバルブプレート19の窪み部19a内に、積み重ねるように設置される。このとき、バルブプレート19の窪み部19aの対応する部分に、吐出弁27の固定部27b、リテーナー29の固定部29aが順次積み重ねられ、そして、固体板31がリテーナー29の固定部29a上に積み重ねられた状態で固定される。さらに、固体板31上に、ストッパー33の固定部33aが積み重ねられる。これにより、吐出弁27、リテーナー29そしてストッパー33は、各々のアーム部27c、制振部29bそして帯状部33bが同方向に延在した状態でバルブプレート19の窪み部19a内に設置される。
この状態で、パッキン35を挟んでシリンダヘッド37が取り付けられ、シリンダヘッド37からシリンダ部7に向けて挿通された図示していないボルトによって、シリンダヘッド37やバルブプレート19などがシリンダ部7に固定される。
このように組み立てられたとき、吐出弁27の弁部27aは、バルブプレート19の窪み部19aの底面に設けられた吐出孔23周囲のリング状の突起からなる弁座23aに当接し、吐出孔23を閉じた状態となっている。リテーナー29は、制振部29bの先端がシリンダヘッド37の内面に向かう状態となっており、折り曲げられていない固定部29aに連続する側の制振部29bの部分は、この制振部29bの部分の面が吐出弁27のアーム部27cの面に接触した状態となっている。また、折り曲げられて傾斜したリテーナー29の制振部29bの部分は、吐出弁27のアーム部27cに接触していない状態となっている。
ストッパー33の帯状部33bは、先端がシリンダヘッド37の内面に向かう状態に傾斜しており、先端部分がシリンダヘッド37の内面に当接している。また、ストッパー33の板ばね部33cもシリンダヘッド37方向に延在した状態となり、先端部分がシリンダヘッド37の内面に当接している。さらに、リテーナー29の制振部29bの先端部分は、ストッパー33の帯状部33bの先端部分に当接している。これにより、吐出弁27、リテーナー29、そして、固定板31は、ストッパー33と共にバルブプレート19とシリンダヘッド37に挟まれ、ストッパー33に設けられた板バネ部33cの復元力によりバルブプレート19に押し付けられて固定される。
さらに、リテーナー29の制振部29bの先端部分がシリンダヘッド37組み付けによってバルブプレート19方向に押し付けられることにより、リテーナー29の制振部29bと吐出弁27のアーム部27cとが接触した部分の密着性が高まり、リテーナー29の制振部29bと吐出弁27のアーム部27cとが接触した部分が、確実に吐出弁27のアーム部27cの厚みが増した場合と同じ状態になる。なお、リテーナー29の制振部29bの先端部分は、ストッパー33の帯状部33bの先端部分に当接している状態だけでなく、シリンダヘッド37の内面に直接当接した状態にすることもできる。ただし、リテーナー29の制振部29bの先端部分をシリンダヘッド37の内面に直接当接した状態にすると、吐出弁27の振動によってリテーナー29が振動することにより、シリンダヘッド37の内面が削れてしまう場合がある。このため、リテーナー29の制振部29bの先端部分は、ストッパー33の帯状部33bの先端部分に当接している状態とすることが望ましい。
ここで、組立時に吐出弁27の振動の支点の位置がずれると吐出弁27の支点から弁部27aまでの長さが変化する為、吐出弁27の固有振動数が変化する。したがって、本実施形態では、図4に示すように、固定板31の本体部31aの突出部31bが形成された縁部分の面31dと、突出部31bの端面31eとの距離、つまり、突出部31bが本体部31aから突出した距離をL1、そして、吐出弁27の固定部27bのアーム部27cが形成された縁部分の面27dと、弁部27aの先端との距離をL2としたとき、固定板31における距離L1と、吐出弁27における距離L2とが一定となるように固定板31及び吐出弁27を作成している。
そして、吐出弁27及び固定板31を組み立てるときの位置決めを、固定板31の本体部31aの縁部分の面31dと、吐出弁27の固定部27bの縁部分の面27dとが、バルブプレート19の窪み部19aの吐出弁27の固定部27bを嵌合する部分の壁面に当接させることで行ない、吐出弁27の振動部分の長さ、つまり固定板31の突出部31bの端面31eで決まる吐出弁27の振動の支点から吐出弁27の弁部27aの先端までの長さが一定の長さL2‐L1となるようにした。さらに、固定板31の突出部31bが本体部31aから突出した距離L1は、固定板31をプレス加工などにより形成する際の加工精度を向上しなくても、突出部31bの端面31eを削ることで容易に調整できる。
なお、リテーナー29も、吐出弁27と同等の方法により位置決めを行った。また、本実施形態では、固定板31の本体部31aの縁部分の面31dと、吐出弁27の固定部27bの縁部分の面27dとにより位置決めを行った。しかし、固定板31の本体部31aの面31と対向する縁部分の面と、吐出弁27の固定部27bの面27dと対向する縁部分の面とで位置決めを行なうこともできる。
さらに、本実施形態では、図3に示すように、リテーナー29の制振部29bの一部が吐出弁27のアーム部27cの一部と接触した状態となっている。このため、リテーナー29の制振部29bと吐出弁27のアーム部27cとが接触している部分は、吐出弁27のアーム部27cの厚みが増したのと同じ状態となる。吐出弁27の固有振動数は、振動部分の長さと厚みで決まるため、吐出弁27の振動の支点となる固定板31の突出部31bの端面31eからのリテーナー29の制振部29bと吐出弁27のアーム部27cとが接触している部分の距離、つまり、固定板31の突出部31bの端面31eからリテーナー29の制振部29bの折り曲げ位置までの長さL3を調整することによって吐出弁27の固有振動数を制御することができる。
したがって、リテーナー29は、リテーナー29の固定部29aの制振部29bが形成された縁部分の面からリテーナー29の制振部29bの折り曲げ位置までの距離が一定になるように形成されており、これにより吐出弁27の支点からのアーム部27cの厚みが増した状態となる部分の長さL3が一定となるようになっている。このような本実施形態の構成において、吐出弁27の固有振動数を調整する場合、リテーナー29の制振部29bの折り曲げ位置を調整することで長さL3を調整することができる。しかし、吐出弁27の固有振動数を調整する場合、固定板31の突出部31bの端面31eを削ることで長さL3を調整すれば、リテーナー29は一定の折り曲げ位置で作成できるため、製造を簡素化できる。
このような吐出弁部分の構成を有する密閉型圧縮機における吐出弁の動作挙動について説明する。ピストン9のシリンダヘッド37方向への移動により、吐出孔23内の圧力が吐出弁27より外側の圧力よりも高くなると、吐出弁27の表裏両面側の圧力差により生じる負荷が吐出弁27に作用し、吐出弁27が撓むことで吐出孔23が開いた状態となり、図5に示すように、冷媒ガスの吐出開始となる。その後、吐出弁27は周期をP1からPnまで徐々に変化させながら激しく振動し、やがて吐出弁27が開いていても冷媒ガスの吐出がなくなる状態となって吐出終了となる。一方、吐出弁27が吐出孔23を開く時間Tは、T=P1+P2+・・・+Pnで決まる長さとなり、時間Tと、吐出開始から終了までの吐出時間T1との差が閉じ遅れ時間T2となる。
閉じ遅れ時間T2が短くなる程、つまり閉じ遅れが低減される程、圧縮冷媒の逆流が無くなり、圧縮機の性能が向上する。吐出弁27の振動周期P1,P2,・・・Pnは、それぞれ吐出弁27の固有振動の周期に比例する。そこで、本実施形態では、閉じ遅れ時間T2ができるだけなくなるように、固定板31の突出部31bが本体部31aから突出した距離L1、そして、吐出弁27の固定部27bの縁部分の面27dから弁部27aの先端までの距離L2を選択して吐出弁27の振動の支点から吐出弁27の弁部27aの先端までの長さL2‐L1を選択すると共に、固定板31の突出部31bの端面31eからリテーナー29の制振部29bの折り曲げ位置までの長さL3の長さを選択して、吐出弁27の固有振動数を調整した。
このような本実施形態の密閉型圧縮機の一例として、吐出弁27の振動の支点から吐出弁27の弁部27aの先端までの長さL2‐L1を14mm、固定板31の突出部31bの端面31eからリテーナー29の制振部29bの折り曲げ位置までの長さL3を4mm、そして、吐出弁27の最大変位量を1mmとした場合、従来の密閉型圧縮機に比べて、固有振動の周期を1/4程度短くでき、閉じ遅れ時間を短縮できた。さらに、閉じ遅れ時間を短縮できたことにより、圧縮冷媒の逆流が発生し難くなり、圧縮機の効率が向上することによって圧縮機の性能を向上できた。
このように、本実施形態の密閉型圧縮機では、固定板31が制振部材であるリテーナー29の固定部29aと吐出弁27の固定部27bとを面で押さえつけて固定することになる。そして、固定板31の突出部31bの端面31eが吐出弁27の振動の支点となり、吐出弁27の振動部分の長さを決めることになる。したがって、シリンダヘッド37やバルブプレート19の成形精度などによってストッパー33への押さえ付け力が変化しても、吐出弁27の振動部分となる支点から弁部27aまでの長さL2−L1は変化し難い。すなわち、吐出弁の振動部分の長さが設定した長さから変化し難くなることにより、吐出弁の固有振動数の制御精度を向上できるため、吐出弁開閉時の閉じ遅れを低減できる。
さらに、本実施形態の密閉型圧縮機では、制振部材であるリテーナー29の制振部29bは、固定部29a側の部分が吐出弁27のアーム部27cと接触した状態で延在しており、固定部29aと反対側の部分がストッパー33方向に向けて屈曲して吐出弁27のアーム部27cと接触していない状態で延在している。したがって、吐出弁27のアーム部27cにリテーナー29の制振部29bが接触している部分は、吐出弁27のアーム部27cの厚みが厚くなったのと同じ状態となり、吐出弁27の固有振動数を変化させることになる。
このため、固定板31の突出部31bが本体部31aから突出した距離L1を調整して支点の位置を調整しただけでは、吐出弁27が吐出孔23を塞ぐタイミングとピストン9の位置が上死点となるタイミングとができるだけ同一になるように吐出弁27の固有振動数を制御できない場合でも、吐出弁27のアーム部27cにリテーナー29の制振部29bが接触している部分の長さL3を調整することで、より広い範囲で吐出弁27の固有振動数の制御が可能となり、吐出弁27が吐出孔23を塞ぐタイミングとピストン9の位置が上死点となるタイミングとができるだけ同一になるように吐出弁27の固有振動数を制御でき、吐出弁開閉時の閉じ遅れをより確実に低減できる。
加えて、固定板31は、吐出弁27のアーム部27cの延在方向に突出した突出部31bを有しているため、突出部31bの端面31eを削ることで吐出弁27の振動の支点の位置を用意に調整できる。また、リテーナー29の制振部29bが折り曲げられ、制振部29bの固定部29a側の部分が吐出弁27のアーム部27cと接触した状態で延在しており、固定部29aと反対側の部分がストッパー33方向に向けて屈曲して吐出弁27のアーム部27cと接触していない状態で延在している構成においては、固定板31の突出部31bの端面31eを削ることで、リテーナー29の制振部29bの折り曲げ位置を変えずに、吐出弁27のアーム部27cにリテーナー29の制振部29bが接触している部分の長さL3を調整できる。
さらに、本実施形態では、リテーナー29は、制振部29bの先端部分がストッパー33の先端部分に当接しており、シリンダヘッド37が組み付けられたとき、リテーナー29の制振部29bの吐出弁27のアーム部27cに接触している部分が、吐出弁27のアーム部27cに押さえ付けられる状態となる。したがって、リテーナー29の制振部29bの吐出弁27のアーム部27cに接触した部分が、吐出弁27のアーム部27に確実に密着した状態となる。このため、リテーナー29の制振部29bの吐出弁27のアーム部27cに接触している部分と吐出弁27のアーム部27cとが確実に一体に動くようになり、吐出弁27のアーム部27cにリテーナー29の制振部29bが接触している部分の長さL3を調整することで、確実に吐出弁の固有振動数を制御できるようになる。
加えて、本実施形態の固定板31は、固定板31の縁部分から形成されたスリット状の切り込み31cを有してばね様の構造となっている。このため、バルブプレート19の窪み部19aの吐出弁27の固定部27bが嵌合される部分に、固定板31自体の付勢力で固定できる。したがって、圧入によりバルブプレートに固定板31を嵌合させる場合、固定板31の圧入時にバルブプレート19の窪み部19aの壁面などが削れることにより、吐出弁27の支点の位置を同一位置にできなくなるのを防ぐことができる。このように、バルブプレートの窪み部の壁面などが削れ難いため、吐出弁の支点の位置をほぼ同一位置にでき、吐出弁の固有振動数の制御精度を向上できる。
また、本実施形態では、固定板31にスリット状の切り込み31cを形成しているが、スリット状の切り込み31cを形成していない構成にすることもできる。この場合、固定板31を形成する際の加工精度を、スリット状の切り込み31cを形成した場合よりも向上させる必要がある。さらに、本実施形態では、固定板31に突出部31bを形成しているが、突出部31bを形成していない構成にすることもできる。ただし、突出部31bを形成した方が、吐出弁27の固有振動数の調整が容易になり、また、吐出弁27の固有振動数に影響する各部品の製造や加工などが容易になる。
また、本実施形態では、リテーナー29は、制振部29bの途中で折り曲げられ、制振部29bの一部が吐出弁27のアーム部27cと接触した状態となっている。しかし、リテーナー29は、固定部29aや、固定部29aと制振部29bとの境界部分で折り曲げ、制振部29bが吐出弁27のアーム部27cと接触していない構成にすることもできる。ただし、固定板31を用いただけでは、固有振動数を制御して吐出弁開閉時の閉じ遅れを低減できない場合には、リテーナー29の制振部29bを途中で折り曲げ、制振部29bの一部が吐出弁27のアーム部27cと接触した構成とすることが望ましい。
また、本実施形態では、固定板31は、リテーナー29の固定部29aとストッパー33の固定部33aとの間に設けられている。しかし、テーナー29が、固定部29aや、固定部29aと制振部29bとの境界部分で折り曲げ、制振部29bが吐出弁27のアーム部27cと接触していない構成の場合などには、固定板31は、吐出弁27の固定部27bとリテーナー29の固定部29aとの間に設けた構成にすることもできる。
また、本実施形態では、ストッパー33に一体に板ばね部33cを設けているが、ストッパーに一体に板ばね部を設けず、板ばね部33cに代えて、板ばね部33cの役割を果たす弾性を有する別部材を設けた構成にすることもできる。さらに、ストッパー33は、一つの固定部33aを有している構成に限らず、帯状部の両側に固定部を有する構成などにすることもできる。
また、本発明は、本実施形態の構成の密閉型圧縮機に限らず、往復移動するピストンを備えた様々な構成の密閉型圧縮機に適用することができる。
本発明を適用してなる密閉型圧縮機の一実施形態の概略構成を示す断面図である。 本発明を適用してなる密閉型圧縮機のシリンダ部分の一実施形態の概略構成を拡大して示す分解斜視図である。 本発明を適用してなる一実施形態の密閉型圧縮機が有する吐出弁部分の概略構成を拡大して示す断面図である。 本発明を適用してなる一実施形態の密閉型圧縮機が有する固定板及び吐出弁を拡大して示す斜視図である。 吐出弁開閉時の閉じ遅れについて説明する図である。
符号の説明
19 バルブプレート
19a 窪み部
23 吐出孔
27 吐出弁
27a 弁部
27b 固定部
27c アーム部
29 リテーナー
29a 固定部
29b 制振部
31 固定板
31a 本体部
31b 突出部
33 ストッパー
33a 固定部
33b 帯状部

Claims (4)

  1. 内部をピストンが往復移動するシリンダ部と、該シリンダ部の開口を塞いだ状態で設けられ、吐出孔が形成されたバルブプレートと、該バルブプレートの前記シリンダ部側と反対側の面に設けられた窪み部内に設置されて前記吐出孔を開閉する板状の吐出弁と、前記窪み部内で前記吐出弁上に設置された板状の制振部材と、前記窪み部内で該制振部材上に設置されたストッパーとを有する密閉型圧縮機であり、
    前記吐出弁は、前記バルブプレートに固定される固定部と、前記吐出孔を開閉する弁部と、前記固定部と前記弁部とを連結するアーム部とを備え、前記制振部材は、前記吐出弁の固定部に対応する形状の固定部と、前記吐出弁のアーム部の延在方向に対応する方向に延在する制振部とを備え、前記ストッパーは、前記制振部材の固定部に重ねられる固定部を備え、前記バルブプレートの窪み部の前記吐出弁の固定部が嵌合される部分は、該固定部の形状に対応する形状に形成されており、前記吐出弁の固定部と前記制振部材の固定部との間、または、前記制振部材の固定部と前記ストッパーの固定部との間には、前記吐出弁の固定部に対応する形状に形成された固定板が設置され、前記制振部は、前記固定部側の部分が前記吐出弁のアーム部と接触した状態で延在しており、前記固定部と反対側の部分が前記ストッパー方向に向けて屈曲して前記吐出弁のアーム部と接触していない状態で延在していることを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 前記固定板は、前記吐出弁のアーム部の延在方向に突出した突出部を有していることを特徴とする請求項に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記制振部材は、前記制振部の先端部分が前記ストッパーまたは前記バルブプレートの窪み部が形成された側の面に取り付けられるシリンダヘッドの内面に当接することを特徴とする請求項に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記固定板は、該固定板の縁部分から形成されたスリット状の切り込みを有してばね様の構造となっており、前記バルブプレートの窪み部の前記吐出弁の固定部が嵌合される部分に前記固定板自体の付勢力で固定可能であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
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