JP4216994B2 - 電源の自動切替装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、常用電源系統の停電時にはエンジン発電機が出力する電力を電気負荷に供給するようにして、電気負荷への電力供給系統を自動的に切替えるようにした電源の自動切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
常用電源系統の停電時にスイッチを切替えて、エンジン発電機の出力電力を電気負荷に供給し得るようにしたものが、たとえば特開平5−64382号公報等で開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような電源の自動切替装置にあっては、非常時の自動切替機構だけでなく、制御ユニットが故障した場合等に備えてオペレータの手動操作による切替えも可能としておくことが必要であり、従来の自動切替装置には、特別な切替レバー構造等が付設されるのが一般的である。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、特別な機構を設けなくともオペレータの手動操作による切替えを可能とした電源の自動切替装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、常用電源系統およびエンジン発電機に個別に連なる第1および第2個別接点ならびに電気負荷に連なる共通接点を有するとともに共通接点の第1および第2個別接点への択一的な導通を可能としたスイッチングユニットと、前記常用電源系統での停電に応じて前記共通接点を第2個別接点に導通させるとともに前記常用電源系統での復電に応じて前記共通接点を第1個別接点に導通させるようにして前記スイッチングユニットの作動を制御する制御ユニットとを備える電源の自動切替装置において、前記スイッチングユニットは、前記共通接点を第1個別接点に導通させる第1回動位置ならびに前記共通接点を第2個別接点に導通させる第2回動位置間での回動を可能として支持枠に支承されるシーソー型の回動部材と、前記第1および第2回動位置間の中央を通過して前記回動部材が第1および第2回動位置の一方側に回動するのに応じて第1および第2回動位置の一方に前記回動部材を保持するばね力を発揮するばね部材と、該ばね部材のばね力に抗して前記回動部材を第1回動位置側に駆動する電磁力を発揮し得る第1ソレノイドと、前記ばね部材のばね力に抗して前記回動部材を第2回動位置側に駆動する電磁力を発揮し得る第2ソレノイドとを備え、第1および第2ソレノイドがそれぞれ備えるプランジャには、それらのプランジャを外部から押込み操作することを可能とした操作部がそれぞれ一体に設けられることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、制御ユニットにより第1および第2ソレノイドの通電・非通電を切替制御することで、常用電源系統が停電したときのエンジン発電機からの電気負荷への電力供給ならびに常用電源系統が復電したときの常用電源系統からの電気負荷への電力供給を自動的に切替えることが可能である。しかも第1および第2ソレノイドの通電・非通電によらず、それらのソレノイドがそれぞれ備えるプランジャに一体に設けられる操作部をオペレータが押込み操作することにより、万一の場合に、常用電源系統およびエンジン発電機と、電気負荷との間の択一的な切替えが可能であり、しかも特別なレバー機構等を付設することを不要とし、操作部がプランジャに一体に設けられるだけの簡単な構成で、オペレータの手動による切替操作が可能となる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記共通接点は、前記回動部材と同軸の軸線まわりに回動することを可能として該回動部材に連動連結される可動接点支持部材に設けられ、前記スイッチングユニットは、蓋部材で開閉可能な開口部を有する箱体内に、前記操作部を開口部側に配置するとともに前記回動部材および可動接点支持部材を前記開口部とは反対側に配置して収容されることを特徴とし、かかる構成によれば、第1および第2個別接点と共通接点との接触部を箱体の内方側に配置してそれらの接触部への外部からの接触を極力防止した上に、操作部を箱体の開口部側に配置することでオペレータによる手動操作を容易とすることができる。
【0008】
さらに請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明の構成に加えて、前記可動接点支持部材の両端部に前記共通接点が設けられ、該共通接点への導通を可能とした第1および第2個別接点が前記可動接点支持部材の両端部に対応した位置にそれぞれ固定配置され、常用電源系統およびエンジン発電機に個別に連なる第1および第2電源用端子部材が第1および第2個別接点に連設され、電気負荷に連なるとともに前記可動接点支持部材の中央部に対応した位置に固定配置される負荷用端子部材が、前記共通接点に接続されることを特徴とし、かかる構成によれば、可動接点支持部材の両端側に第1および第2電源用端子部材が固定配置され、可動接点支持部材の中央部に対応して負荷用端子部材が固定配置されるので、第1電源用端子部材、第2電源用端子部材および負荷用端子部材にそれぞれ連なる電線の配線ラインを振り分けるようにして各電線の配線を容易とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図13は本発明の一実施例を示すものであり、図1は自動切替装置の構成を示す回路図、図2は自動切替装置の一部切欠き正面図、図3は収容箱の分解斜視図、図4はスイッチングユニットの拡大正面図、図5は図4の5−5線拡大断面図、図6は図4の6−6線断面図、図7は図4の7−7線断面図、図8は端子部材への電線接続構造を図4の8−8線に沿って示す拡大断面図、図9は端子部材への電線接続構造を示す斜視図、図10は端子部材への電線接続構造を示す分解斜視図、図11は電線の一端にアイレット型端子が取付けられている場合の図9に対応した斜視図、図12は制御系の構成を示すブロック図、図13は自動切替制御モードでの制御手順を示すフローチャートである。
【0011】
先ず図1において、自動切替装置15は、常用電源系統18の停電時にエンジン発電機19が出力する電力を電気負荷20に供給するように、電気負荷20への電力供給系統を自動的に切替えるものであり、常用電源系統18からの電力およびエンジン発電機19の出力電力の電気負荷20への供給を択一的に選択するように作動するスイッチングユニット16と、前記常用電源系統18の停電および復電を常時監視するとともにその停電および復電に応じてスイッチングユニット16の作動を制御する制御ユニット17とを備える。
【0012】
図2および図3を併せて参照して、前記自動切替装置15は、たとえば家屋の壁等に取付けられる収容箱21内に収容、固定されるものであり、該収容箱21は、一端を閉じるとともに他端を開放した四角形の有底角筒状に形成される箱体22と、該箱体22の開口端を開閉可能に閉じる蓋部材23とで構成される。しかも箱体22は、連結時に四角形の筒状をなす第1〜第4側板24,25,26,27と、第1〜第4側板24〜27の一端を共通にかつ着脱可能に連結せしめるベース板28とから成る。
【0013】
ベース板28は、四角形の平板状に形成されており、このベース板28の側縁の相互に平行な二辺には連結板部28a,28aの基端が直角にかつ一体に連設され、それらの連結板部28a,28aの先端には取付板部28b,28bの基端がそれぞれ直角にかつ一体に連設される。両取付板部28b,28bには、それらの取付板部28b,28bを家屋の壁等に取付ける際にねじ部材30,30…(図2参照)を挿通させる挿通孔29,29…がそれぞれ複数たとえば一対ずつ設けられる。また両連結板部28a,28aには挿通孔31,31…がそれぞれ複数たとえば3つずつ設けられており、各挿通孔31,31…に対応する部分で両連結板部28a,28aの内面にはウエルドナット32,32…が固着される。
【0014】
相互に対向する第1および第2側板24,25は、ベース板28が備える前記両連結板部28a,28aの外面側に着脱可能に連結されるものであり、両連結板部28a,28aの挿通孔31,31…にそれぞれ対応する挿通孔33,33…が、第1および第2側板24,25のベース板28側の一端部に3つずつ設けられ、挿通孔33,33…;31,31…に挿通されるねじ部材34,34…を前記ウエルドナット32,32…に螺合して締付けることにより、第1および第2側板24,25の一端部がベース板28に直角に連結される。
【0015】
前記連結板部28a,28aが連設される二辺とは直交する二辺側で前記ベース板28の側縁部には、複数たとえば3つずつの挿通孔(図示せず)が設けられるともにそれらの挿通孔に個別に対応するウエルドナット35,35…がそれぞれ固着される。
【0016】
一方、相互に対向する第3および第4側板26,27の前記ベース板28側の一端部には、前記ウエルドナット35,35…に対応する部分でベース板28に重なる連結板部26a,27aの基端がそれぞれ直角にかつ一体に連設されており、それらの連結板部26a,27aには、前記ウエルドナット35,35…にそれぞれ螺合されるねじ部材37,37…を挿通させるスリット36,36…が、連結板部26a,27aの先端側で開放するようにそれぞれ形成される。したがってスリット36,36…にそれぞれ挿通されるねじ部材37,37…を前記ウエルドナット35,35…に螺合して締付けることにより、第3および第4側板26,27の一端部がベース板28に直角に連結される。
【0017】
また第1および第2側板24,25の両側縁には、第3および第4側板26,27の両側縁に重なる連結板部24a,24a;25a,25aがそれぞれ直角にかつ一体に連設され、それらの連結板部24a,24a;25a,25aに、挿通孔38,38…が複数たとえば一対ずつ設けられるとともに各挿通孔38,38…にそれぞれ対応するウエルドナット39,39…が固着される。一方、第3および第4側板26,27の両側縁には前記各挿通孔38,38…に対応した挿通孔40,40…が設けられており、挿通孔40,40…に挿通されるねじ部材41,41…をウエルドナット39,39…に螺合して締付けることにより第1〜第4側板24〜27が相互に連結される。
【0018】
このような箱体22では、ねじ部材34,34…;37,37…を緩めることによりベース板28への各側板24〜27の連結を解除することができ、またねじ部材41,41…を緩めることにより各側板24〜27相互の連結を解除することができる。
【0019】
しかも各側板24〜27は、側板24〜27同士の連結を解除するとともにベース板28との連結を解除したときに、隣接する一対の側板と平行な方向でベース板28から離脱する方向に取り外し可能であり、その取り外し時には、他の側板同士の連結ならびに他の側板およびベース板の連結に影響を及ぼすことが回避される。たとえば第1側板24を取外すときには、第3およ第4側板26,27との連結を解除するとともにベース板28との連結を解除した第1側板24を、図2の上方に離脱するように取外すことができ、この際、第2〜第4側板25〜27同士の連結ならびに第2〜第4側板25〜27およびベース板28の連結に影響を及ぼすことはない。
【0020】
なお、この実施例では、ウエルドナット32…,35…,39…が、ベース板28、第1および第2側板24,25に固着されていたが、それらのウエルドナット32…,35…,39…に代えて、他の固着式ナット、たとえばピアスナット等を用いて、部品コストを低減することも可能である。
【0021】
各側板24〜27のベース板28とは反対側の他端には、蓋部材23で塞がれるようにして箱体22の他端部に形成される開口部42の周縁を共同して規定する鍔部24b,25b,26b,27bが直角にかつ一体に連設される。また蓋部材23は、第3側板26にヒンジ結合されることで開閉可能として箱体22に支承されるものであり、蓋部材23に締結される一対のヒンジ部材43,43を締結するためのたとえば3つずつ2組の締結孔44,44…が、第3側板26に設けられる。またヒンジ部材43,43が設けられる側とは反対側で蓋部材23には、第4側板27の鍔部27bへの係合および係合解除をキー操作で切換えるロック機構(図示せず)が取付けられるものであり、ロック機構取付けのための透孔45が蓋部材23に設けられる。
【0022】
ところで、自動切替装置15はスイッチングユニット16および制御ユニット17で構成されるのであるが、スイッチングユニット16が箱体22におけるベース板28に取付けられるのに対し、制御ユニット17は蓋部材23に取付けられる。しかも蓋部材23で箱体22の開口部42を閉じた状態では、図2で示すように、スイッチングユニット16および制御ユニット17が相互に重なることがないように、前記両ユニット16,17が箱体22および蓋部材23に分かれて取付けられる。
【0023】
図4〜図7を併せて参照して、スイッチングユニット16は、絶縁板49を介して前記箱体22のベース板28に締結される支持枠50と、常用電源系統18に連なって支持枠50に固定配置される3つの第1個別接点51…と、エンジン発電機19に連なって支持枠50に固定配置される3つの第2個別接点52…と、電気負荷20に連なる一対ずつ3組の共通接点53,53…と、共通接点53…を第1個別接点51…に導通させる第1回動位置ならびに共通接点53…を第2個別接点52…に導通させる第2回動位置(図6で示す位置)間での回動を可能として支持枠50に支承されるシーソー型の回動部材54と、回動部材54が第1および第2回動位置の一方側に回動するのに応じて第1および第2回動位置の一方に回動部材54を保持するばね力を発揮するばね部材55と、該ばね部材55のばね力に抗して回動部材54を第1回動位置側に駆動する電磁力を発揮し得る第1ソレノイド56と、ばね部材55のばね力に抗して回動部材54を第2回動位置側に駆動する電磁力を発揮し得る第2ソレノイド57とを備える。
【0024】
支持枠50には、軸方向両端部を除く大部分を横断面矩形状としてベース板28と平行な平面に配置される回動軸58の両端部が回動可能に支承される。また回動部材54は、該回動軸58の軸線と直交する方向に延びるものであり、該回動部材54の中央部が前記回動軸58の一端寄りの部分に固着される。
【0025】
図6に特に注目して、第1ソレノイド56は、回動部材54の一端側(図6の下端側)に対応して支持枠50に配設され、第2ソレノイド57は、回動部材54の他端側(図6の上端側)に対応して支持枠50に配設される。
【0026】
第1ソレノイド56は、回動部材54側の固定コア59と、回動部材54とは反対側で固定コア59に対向するプランジャ60と、プランジャ60を固定コア59に吸着する電磁力を発揮するコイル61と、一端を回動部材54の一端に当接させ得るようにして固定コア59の中央部を軸方向移動可能に貫通してプランジャ60に連結される押圧ロッド62と、プランジャ60を固定コア59から離反させる方向のばね力を発揮して押圧ロッド62および固定コア59間に設けられる戻しばね63とを有して、支持枠50に配設される。
【0027】
また第2ソレノイド57は、回動部材54側の固定コア64と、回動部材54とは反対側で固定コア64に対向するプランジャ65と、プランジャ65を固定コア64に吸着する電磁力を発揮するコイル66と、一端を回動部材54の他端に当接させ得るようにして固定コア64の中央部を軸方向移動可能に貫通してプランジャ65に連結される押圧ロッド67と、プランジャ65を固定コア64から離反させる方向のばね力を発揮して押圧ロッド67および固定コア64間に設けられる戻しばね68とを有して、支持枠50に配設される。
【0028】
前記回動部材54が固定される部分に隣接した位置で前記回動軸58には、前記回動部材54とともに略T字状をなすばね受け腕69の基端が直角に固着され、第1および第2ソレノイド56,57間に対応する部分で支持枠50にはばね受け部材70が締結される。
【0029】
前記ばね受け腕69の先端および前記ばね受け部材70には、三角形状に凹んだ受け部69a,70aが相互に対向するようにして形成されており、板ばねから成るばね部材55の両端がそれらの受け部69a,70aで受けられる。しかもばね受け部材70は、回動部材54が第1および第2回動位置の中央の位置にあるときに、該ばね受け部材70が有する受け部70aの中央すなわちばね部材55の一端の当接点と回動軸48の軸線とを結ぶ直線71が回動部材54と直交するように設定されるものであり、前記回動部材54が第1および第2回動位置の中央の位置にあるときにはばね受け腕69の受け部69aの中央すなわちばね部材55の他端の当接点が前記直線71上に在る。
【0030】
したがって回動部材54が、図6で示す第2回動位置にある状態から第1回動位置側に回動する際に、前記ばね受け腕69の受け部69aの中央が直線71を通過すると、ばね部材55は回動部材54を第1回動位置側に付勢するばね力を発揮する。それとは逆に、回動部材54が、第1回動位置から第2回動位置側に回動する際にはばね受け腕69の受け部69aの中央が直線71を通過すると、ばね部材55は回動部材54を第2回動位置側に付勢するばね力を発揮することになる。
【0031】
また第1ソレノイド56は、そのコイル61の非通電状態では第2回動位置にある回動部材54の一端に押圧ロッド62の一端を当接させた状態にあり、第2ソレノイド57におけるコイル66の非通電状態でコイル61に通電すると、押圧ロッド62は、ばね受け腕69の受け部69aの中央が直線71を通過するまで回動部材54を第1回動位置側に押圧回動せしめることになり、その後で、ばね部材55のばね力により回動部材54が第1回動位置まで回動すると、押圧ロッド62の一端から回動部材54の一端が離反する。一方、第2ソレノイド57は、そのコイル66の非通電状態では第1回動位置にある回動部材54の他端に押圧ロッド67の一端を当接させた状態にあり、第1ソレノイド56のコイル61の非通電状態でコイル66に通電すると、押圧ロッド67は、ばね受け腕69の受け部69aの中央が直線71を通過するまで回動部材54を第2回動位置側に押圧回動せしめることになり、その後で、ばね部材55のばね力により回動部材54が第2回動位置まで回動すると、押圧ロッド67の一端から回動部材54の他端が離反する。
【0032】
しかも第1回動位置にある回動部材54の位置は、ばね部材55のばね力により保持されるものであり、第1回動位置にある回動部材54に接触している押圧ロッド67に作用する戻しばね68のばね荷重は、ばね部材55のばね力よりも低く設定される。また第2回動位置にある回動部材54の位置は、ばね部材55のばね力により保持されるものであり、第2回動位置にある回動部材54に接触している押圧ロッド62に作用する戻しばね63のばね荷重は、ばね部材55のばね力よりも低く設定される。
【0033】
ところで、第1および第2ソレノイド56,57のコイル61,66を非通電としたままの状態での手動操作により、回動部材54に回動力を作用せしめることも可能であり、手動操作力を作用せしめることを可能とした操作部60a,65aが、第1および第2ソレノイド56,57がそれぞれ備えるプランジャ60,65にそれぞれ一体に設けられる。各操作部60a,65aは、第1および第2ソレノイド56,57の外部からプランジャ60,65を押込むことで押圧ロッド62,67により回動部材54に操作力を及ぼすようにして各プランジャ60,65の外端に一体に設けられるものであり、第1および第2ソレノイド56,57のコイル61,66が非通電状態にあるときには支持枠50から突出するように形成される。
【0034】
前記ばね受け部材70に関して回動部材54とは反対側で回動軸58には、たとえば3つの絶縁材料から成る可動接点支持部材74…が、相互に間隔を受けて固着される。すなわち可動接点支持部材74…は、回動部材54と同軸の軸線まわりに回動することを可能として該回動部材54に連動連結される。
【0035】
支持枠50には、各可動接点支持部材74…にそれぞれ対応した絶縁材料製の支持ブロック75…と、各可動接点支持部材74…および各支持ブロック75…間を隔てる複数枚たとえば4枚の隔板76…が固定される。
【0036】
各可動接点支持部材74…の両端部には、可動接点支持部材74…から一部を突出させるようにして共通接点53,53がそれぞれ設けられる。また可動接点支持部材74…の両端部に対応する位置で前記支持ブロック75…には第1および第2個別接点51…,53…が固定される。すなわち第1個別接点51…は、可動接点支持部材74…が回動部材54とともに第1回動位置に回動するのに応じて一方(図7の上方)の共通接点53に接触、導通するようにして各支持ブロック75…に固定され、第2個別接点52…は、可動接点支持部材74…が回動部材54とともに第2回動位置に回動するのに応じて他方(図7の下方)の共通接点53に接触、導通するようにして各支持ブロック75…に固定される。
【0037】
第1個別接点51…には第1電源用端子部材77…がそれぞれ連設され、第2個別接点52…には第2電源用端子部材78…がそれぞれ連設される。また各可動接点支持部材74…の中央部に対応した位置で支持ブロック75…には、各共通接点53,53…にリード線79,79…を介して連なる導電部材80…が固定配置されており、各導電部材80…およびリード線79,79…を介して一対の共通接点53,53に1つずつ連なる負荷用端子部材81…が導電部材80…に一体に連設される。
【0038】
而して第1電源用端子部材77…には常用電源系統18に連なる電線82…が接続され、第2電源用端子部材78…にはエンジン発電機19に連なる電線83…が接続され、負荷用端子部材81…には電気負荷20に連なる電線84…が接続される。
【0039】
図8〜図10において、第1電源用端子部材77は、電線82を挿入させる挿入孔85を有するとともに該挿入孔85に直交する軸線を有するねじ孔86を有して導電材料により形成されるものであり、この第1電源用端子部材77への電線82の接続にあたっては、第1電源用端子部材77に、導電材料製のリテーナ87が装着されるとともにボルト88が螺合される。
【0040】
リテーナ87は、電線82を挿入孔85の内面との間で挟持可能として挿入孔85内に挿入される挟圧板89と、ボルト88を挿通せしめる挿通孔92を有して第1電源用端子部材77の外面に対向する対向板90と、挟圧板89および対向板90の一端間を結ぶ連結板92とが、略U字状の横断面形状となるように一体に連設されて成るものである。また挿通孔92に挿通されるボルト88は、その先端を前記挟圧板89に当接させ得るようにしてねじ孔86に螺合され、ボルト88を締付けることで、挿入孔85に挿入された電線82の一端の被覆剥離部が、挟圧板89および挿入孔85の内面間に挟持され、これにより第1電源用端子部材77への電線82の電気的接続が得られる。
【0041】
また挿入孔85は、その軸方向いずれの側からでも電線82を挿入可能とすべく両端を開放して第1電源用端子部材77に設けられており、前記リテーナ87は、前記挟圧板89を前記挿入孔85内に軸方向いずれの側からでも挿入可能とするとともに挿入された挟圧板89にボルト88の先端を当接させることを可能として、略U字状に形成されている。
【0042】
しかも図8で明示するように、挟圧板89の電線82側の面には凹凸部89aが形成されており、これにより、挟圧板89を電線82の被覆剥離部に喰込ませ、電線82の第1電源用端子部材77への電気的接続状態をより確実に保持することができる。
【0043】
ところで、電線82の一端に、図11で示すようなアイレット型端子101が取付けられている場合があるが、第1電源用端子部材77のねじ孔88との螺合を解除してボルト88をリテーナ87の対向板90から抜くことが可能であるので、対向板90および第1電源用端子部材77の外面間に挿入したアイレット型端子101をボルト88の締付で対向板90および第1電源用端子部材77の外面間に挟持することが可能であり、アイレット型端子101を第1電源用端子部材77に電気的に接続することも可能となる。
【0044】
また第2電源用接続端子78への電線83の接続構造、ならびに負荷用接続端子81への電線84の接続構造は、上記第1電源用接続端子77への電線82の接続構造と基本的には同一であり、詳細な説明を省略する。
【0045】
このようなスイッチングユニット16は、蓋部材23で開閉可能な開口部42を有する箱体22内に、第1および第2ソレノイド56,57の操作部60a,65aを開口部42側に配置するとともに回動部材54および可動接点支持部材74…を開口部42とは反対側すなわちベース板28側に配置して収容される。
【0046】
しかも各端子部材77…,78…,81…への電線82…,83…,84…の接続部はカバー板93で覆われており、このカバー板93は、支持枠50に植設された複数の支柱94,94…の先端部に着脱可能に取付けられる。
【0047】
またスイッチングユニット16を収容した収容箱21からは各電線82…,83…,84…が導出されるのであるが、この実施例では、箱体22のうち第1側板24に、第1電源用端子部材77…および常用電源系統18を結ぶ電線82…を導出させるための電線導出孔95が設けられ、第2側板25に、第2電源用端子部材78…およびエンジン発電機19を結ぶ電線83…を導出させるための電線導出孔96と、負荷用端子部材81…および電気負荷20を結ぶ電線84…を導出させるための電線導出孔97とが設けられる。しかも各電線導出孔95,96,97を貫通するようにして第1および第2側板24,25には、導出管98,99,100が固着され、電線82…,83…,84…は、それらの導出管98,99,100を貫通して箱体22の外方に導出される。
【0048】
図12を併せて参照して、制御ユニット17は、収容箱21における蓋部材23の内面側に固定配置される基板102上に、マイクロチップ等が搭載されることで構成されるものであり、この制御ユニット17には、前記基板102に配設される設定時間変更操作手段103からの設定時間変更指示信号、ならびに蓋部材23の外面側に配設される制御モード設定手段104の操作に基づく信号が入力される。また制御ユニット17は、常用電源系統18の停電・復電を常時監視する機能を有しており、その検出結果と、前記設定時間変更操作手段103および制御モード設定手段104からの信号とに基づいて、スイッチングユニット16における第1および第2ソレノイド56,57の通電・非通電、エンジン発電機19の起動・停止、液晶等で構成されて蓋部材23に設けられている表示手段105の表示を制御する。
【0049】
設定時間変更操作手段103は、その操作部103aの操作に応じて、エンジン発電機19での暖機時間として必要な時間を、たとえば15秒、30秒および120秒の3種類に変化させて設定可能に構成されるものであり、設定時間変更操作手段103で設定される設定時間が、設定時間変更操作手段103から制御ユニット17に入力される。
【0050】
また制御モード設定手段104は、回動操作可能な操作ダイヤル106を有しており、その操作ダイヤル106を第1ポジションP1〜第4ポジションP4まで回動するのに応じて、制御ユニット17による制御モードを設定するための各ポジションP1〜P4毎に異なる信号が制御モード設定手段104から制御ユニット17に入力される。
【0051】
而して第1ポジションP1は、制御ユニット17による制御を停止するためのポジションであり、第2ポジションP2は、電源供給系統の自動切替制御モードであり、この第2ポジションP2に操作ダイヤル106を回動操作しておくことで、制御ユニット17によるスイッチングユニット16の切替制御、エンジン発電機19の起動・停止制御および表示手段105の表示制御が自動的に実行される。また第3ポジションP3は、エンジン発電機19を手動起動させるためのポジションであり、操作ダイヤル106を第3ポジションP3に回動操作すると制御ユニット17はエンジン発電機19を起動させる。さらに第4ポジションP4は、エンジン発電機19の出力電力を電気負荷20に供給するためのポジションであり、操作ダイヤル106を第4ポジションP4に回動操作すると、制御ユニット17は、常用電源系統18での停電の有無にかかわらず、エンジン発電機19の出力電力を電気負荷20に供給するようにスイッチングユニット16の作動を制御する。
【0052】
前記自動切替制御モードにおいて、制御ユニット17は、図13で示す手順に従って、スイッチングユニット16における第1および第2ソレノイド56,57の通電・非通電、エンジン発電機19の起動・停止、ならびに表示手段105の表示を制御するものであり、ステップS1では、常用電源系統18で停電が生じているか否かを判断し、停電時にはステップS2でフラグFAが「0」であるか否かを確認する。このフラグFAは、エンジン発電機19が作動中であるか否かを示すフラグであり、エンジン発電機19の作動状態ではFA=1である。
【0053】
ステップS2でFA=0であることを確認したとき、すなわちエンジン発電機19が非作動状態であるときには、設定時間変更操作手段103で設定される設定時間をステップS3で読込み、ステップS4でエンジン発電機19を起動せしめるとともに表示手段15の表示状態を切替える。
【0054】
ところで制御ユニット17は、エンジン発電機19の累積運転時間を表示する状態と、エンジン発電機19の起動後に前記設定時間変更操作手段103で設定される設定時間が経過するまでのエンジン発電機19の暖機運転中に前記設定時間の減少をカウントダウン表示する状態とを切替えて、表示手段105の表示を制御することが可能であり、ステップS4において制御ユニット17は、エンジン発電機19の暖機運転中に前記設定時間の減少をカウントダウン表示する状態に表示手段105の表示状態を切替える。
【0055】
ステップS5では、ステップS4でのエンジン発電機19の起動に応じてフラグFAを「1」に設定し、次のステップS6に進む。またステップS2でFA=1であると判断したときには、ステップS3,S4,S5を迂回してステップS6に進む。
【0056】
ステップS6では、設定時間変更操作手段103で設定される設定時間をカウントするタイマがカウントダウンを実行し、ステップS7で、設定時間の減少を表示手段105にカウントダウン表示する。
【0057】
次のステップS8では、設定時間変更操作手段103で設定された設定時間が経過したか否かを判断し、時間が経過したと判断したとき、すなわちエンジン発電機19の設定時間の暖機運転が終了したと判断したときには、ステップS9において、電気負荷20に供給する電力を、常用電源系統18からエンジン発電機19の出力電力に切替えるようにスイッチングユニット16を制御し、また表示手段105の表示をエンジン発電機19の累積運転時間を表示する状態に切替える。
【0058】
ステップS10ではフラグFBを「1」に設定する。このフラグFBは、常用電源系統18の電力およびエンジン発電機19の出力電力のいずれを電気負荷20に供給している状態であるかを示すフラグであり、エンジン発電機19の出力電力を電気負荷20に供給している状態ではFB=1であり、ステップS9での電源切替に応じてステップS10でFB=1とする。
【0059】
ステップS1で、停電が生じていないと判断したとき、すなわち常用電源系統18の電力を用いている状態で常用電源系統18が停電していない状態、もしくはエンジン発電機19の出力電力を用いている状態で常用電源系統18が復電した状態では、ステップS1からステップS11に進み、このステップS11でフラグFBが「1」であるか否かを判断する。
【0060】
ステップS11で、FB=1であると判断したとき、すなわちエンジン発電機19の出力電力を用いている状態で常用電源系統18が復電したと判断したときには、ステップS12で、電気負荷20に供給する電力を、エンジン発電機19の出力電力から常用電源系統18の電力に切替えるようにスイッチングユニット16を制御し、またエンジン発電機19を停止する。その後、ステップS13で設定時間のカウントダウンを行なうタイマをリセットし、ステップS14では、フラグFA,FBをそれぞれ「0」にセットする。
【0061】
次にこの実施例の作用について説明すると、制御ユニット17で制御されるスイッチングユニット16は、電気負荷20に連なる共通接点53…を常用電源系統18に連なる第1個別接点51…に導通させる第1回動位置ならびに前記共通接点53…をエンジン発電機19に連なる第2個別接点52…に導通させる第2回動位置間での回動を可能として支持枠50に支承されるシーソー型の回動部材54と、第1および第2回動位置間の中央を通過して回動部材54が第1および第2回動位置の一方側に回動するのに応じて第1および第2回動位置の一方に前記回動部材54を保持するばね力を発揮するばね部材55と、該ばね部材55のばね力に抗して前記回動部材54を第1回動位置側に駆動する電磁力を発揮し得る第1ソレノイド56と、前記ばね部材55のばね力に抗して前記回動部材54を第2回動位置側に駆動する電磁力を発揮し得る第2ソレノイド57とを備えている。
【0062】
このようなスイッチングユニット16によれば、制御ユニット17により第1および第2ソレノイド56,57の通電・非通電を切替制御することで、常用電源系統18が停電したときのエンジン発電機19からの電気負荷20への電力供給ならびに常用電源系統18が復電したときの常用電源系統18からの電気負荷20への電力供給を自動的に切替えることが可能である。
【0063】
第1および第2ソレノイド56,57がそれぞれ備えるプランジャ60,65には、それらのプランジャ60,65を外部から押込み操作することを可能とした操作部60a,65aがそれぞれ一体に設けられており、第1および第2ソレノイド56,57の通電・非通電によらず、前記操作部60a,65aをオペレータが押込み操作することにより、たとえば制御ユニット17が故障した場合に、常用電源系統18およびエンジン発電機19と、電気負荷20との間の択一的な切替えが可能である。しかも特別なレバー機構等を付設することを不要とし、操作部60a,65aがプランジャ60,65に一体に設けられるだけの簡単な構成で、オペレータの手動による切替操作が可能となる。
【0064】
また共通接点53…は、回動部材54と同軸の軸線まわりに回動することを可能として該回動部材54に連動連結される可動接点支持部材74に設けられており、スイッチングユニット16は、蓋部材23で開閉可能な開口部42を有する箱体22内に、操作部60a,65aを開口部42側に配置するとともに前記回動部材54および可動接点支持部材64を前記開口部42とは反対側に配置して収容されている。このため第1および第2個別接点51…,52…と共通接点53…との接触部を箱体22の内方側に配置してそれらの接触部への外部からの接触を極力防止した上に、操作部60a,65aを箱体22の開口部42側に配置することでオペレータによる手動操作を容易とすることができる。
【0065】
さらに共通接点53…は、可動接点支持部材74の両端部に設けられ、該共通接点53…への導通を可能とした第1および第2個別接点51…,52…が可動接点支持部材74の両端部に対応した位置にそれぞれ固定配置されており、常用電源系統18およびエンジン発電機19に個別に連なる第1および第2電源用端子部材77…,78…が第1および第2個別接点51…,52…に連設され、電気負荷20に連なるとともに前記可動接点支持部材74の中央部に対応した位置に固定配置される負荷用端子部材81…が共通接点53…に接続されている。このような構成によれば、第1電源用端子部材77…、第2電源用端子部材78…および負荷用端子部材81…にそれぞれ連なる電線82…,83…,84…の配線ラインを振り分けるようにして各電線82…,83…,84…の配線を容易とすることができる。
【0066】
前記各端子部材77…,78…,81…に各電線82…,83…,84…を接続するにあたり、各端子部材77…,78…,81…には、電線82…,83…,84…を挿入させる挿入孔85がそれぞれ設けられるとともに挿入孔85に直交する軸線を有するねじ孔86がそれぞれ設けられている。また電線82…,83…,84…を挿入孔85の内面との間で挟持可能として挿入孔85内に挿入される挟圧板89と、挿通孔92を有して前記端子部材77…,78…,81…の外面に対向する対向板90と、挟圧板89および対向板90の一端間を結ぶ連結板91とが、略U字状の横断面形状を有して一体に連設されることで導電材料製のリテーナ87が構成されており、前記挿通孔92に挿通されるとともにねじ孔86に螺合されるボルト88の先端が挟圧板89に当接されている。
【0067】
したがって挟圧板89を挿入孔85内に挿入するだけで該挟圧板89がねじ孔86の軸線まわりに回転することが阻止されることになり、挟圧板89にボルト88の先端を当接させるだけの簡単な構成で、電線82…,83…,84…によじれが生じることや、素線を傷付けることを防止しつつ挟圧板89および挿入孔85の内面間に電線82…,83…,84…の一端を挟持して、電線82…,83…,84…の端子部材77…,78…,81…への電気的接続状態を確実に保持することができる。
【0068】
しかもねじ孔86との螺合を解除してボルト88を対向板90から抜くことが可能であるので、対向板90および端子部材77…,78…,81…の外面間に挿入したアイレット型端子101をボルト88の締付で対向板90および端子部材77…,78…,81…の外面間に挟持することが可能であり、アイレット型端子101を端子部材77…,78…,81…に電気的に接続することも可能となる。
【0069】
また挿入孔85は、その両端を開放して前記各端子部材77…,78…,81…に設けられるものであり、挿入孔85に軸方向いずれの側からでも挿入可能な挟圧板89にボルト88の先端を当接させることができるので、挟圧板89および電線82…,83…,84…の挿入孔86への挿入方向を選ぶことで、電線82…,83…,84…を挿入孔85の軸方向いずれからでも端子部材77…,78…,81…に電気的に接続することができる。
【0070】
ところで自動切替装置15が収容される収容箱21は、一端を閉じるとともに他端を開放した四角形の有底角筒状に形成される箱体22と、該箱体22の開口部42を開閉可能に閉じる蓋部材23とから構成され、箱体22は、連結時に四角形の角筒状をなす4つの第1〜第4側板24,25,26,27と、それらの側板24〜27の一端を共通にかつ着脱可能に連結せしめるベース板28とから成り、従来のような穿孔用プレート等を不要としたので、少ない専用部品点数で箱体22を構成することができるとともに箱体22の組立作業工数を低減することができる。
【0071】
しかも前記各側板24〜27は、それらの側板24〜27のうち電線導出孔95,96,97が設けられるべきであるとして選択された側板たとえば24,25を穿孔加工のために取外す際には、他の側板同士の連結ならびに他の側板およびベース板28の連結に影響を及ぼすことを回避することを可能として、相互に隣接した側板24〜27に着脱可能に連結されている。
【0072】
したがって収容箱21の設置場所の状況に応じて自動切替装置15に連なる電線82…,83…,84…を導出させる電線導出孔95,96,97が設けられるべきであるとして選択された側板だけを、箱体22の他の部分に影響を及ぼすことなく取外し、電線導出孔95,96,97の穿孔加工を施すことが可能であり、設置場所の状況によって電線導出孔95〜97を設ける箇所を任意に設定することが可能である。
【0073】
また各側板24〜27およびベース板28は、相互の連結解除を可能として相互に連結されるものであるので、搬送時に箱体22を4つの側板24〜27およびベース板28に分解しておくことで、収容箱21を搬送する際に必要なスペースを小さくし、搬送効率を向上することができる。
【0074】
さらに自動切替装置15を相互に構成するスイッチングユニット16および制御ユニット17が、箱体22の開口部42を蓋部材23で閉じた状態では、相互に重なることを回避した配置で箱体22および蓋部材23に分かれて取付けられており、これにより収容箱21内で自動切替装置15の配線に必要なスペースを確保することが容易となる。また収容箱21内部の実装密度を高めることが可能となるとともに、電線導出孔95〜97を設ける箇所の設定自由度を増大することができる。
【0075】
収容箱21の蓋部材23には制御ユニット17で表示状態が制御される表示手段105が設けられており、制御ユニット17は、常用電源系統18での停電に応じたエンジン発電機19の起動時から設定時間が経過した暖機運転終了に伴ってエンジン発電機19の出力電力を電気負荷20に供給するようにスイッチングユニット16の切替作動を制御するとともに、エンジン発電機19の起動に伴って前記設定時間を表示するように前記表示手段105を制御するように構成されている。
【0076】
したがって常用電源系統18の停電に伴ってエンジン発電機19が起動したときには、そのエンジン発電機19の暖機に要する時間が表示手段105に表示されることになり、エンジン発電機19の起動後に電気負荷20に電力が供給されるまで時間遅れがあっても、エンジン発電機19が暖機運転中であることを使用者に認識させることができ、自動切替装置15が故障しているのではないかと言う不信感を使用者に抱かせる可能性を解消することができる。
【0077】
しかも前記設定時間を設定時間変更操作手段103により変更操作可能であるので、エンジン発電機18の暖機時間を該エンジン発電機19の運転環境に応じて適切に設定することが可能であるとともに、その変更に応じて暖機時間を適切に表示することができる。
【0078】
また制御ユニット17は、エンジン発電機19の起動後の時間経過に伴なう前記設定時間の減少をカウントダウン表示するように表示手段105を制御するものであり、それにより、電気負荷20に電力が供給されるまでの時間を使用者が適切に把握することができ、充分な安堵感を与えることができる。
【0079】
さらに制御ユニット17は、エンジン発電機19の暖機運転中以外ではエンジン発電機19の累積運転時間を表示するように表示手段105を制御するものであるので、エンジン発電機19のメンテナンスを実行するタイミングを適切に把握することを可能とした上で、常用電源系統18の停電時には使用者に不信感を抱かせないような緊急表示ができるようにしたシステムを簡単に構成することができる。
【0080】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、常用電源系統が停電したときのエンジン発電機からの電気負荷への電力供給ならびに常用電源系統が復電したときの常用電源系統からの電気負荷への電力供給を自動的に切替えることが可能であり、たとえば制御ユニットが故障した場合にはオペレータによる操作部の押込み操作により、常用電源系統およびエンジン発電機と、電気負荷との間の択一的な切替えが可能であり、しかも特別なレバー機構等を付設することを不要とし、操作部がプランジャに一体に設けられるだけの簡単な構成で、オペレータの手動による切替操作が可能となる。
【0082】
また請求項2記載の発明によれば、第1および第2個別接点と共通接点との接触部への外部からの接触を極力防止した上に、操作部を箱体の開口部側に配置することでオペレータによる手動操作を容易とすることができる。
【0083】
さらに請求項3記載の発明によれば、第1電源用端子部材、第2電源用端子部材および負荷用端子部材にそれぞれ連なる電線の配線ラインを振り分けるようにして各電線の配線を容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動切替装置の構成を示す回路図である。
【図2】自動切替装置の一部切欠き正面図である。
【図3】収容箱の分解斜視図である。
【図4】スイッチングユニットの拡大正面図である。
【図5】図4の5−5線拡大断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】図4の7−7線断面図である。
【図8】端子部材への電線接続構造を図4の8−8線に沿って示す拡大断面図である。
【図9】端子部材への電線接続構造を示す斜視図である。
【図10】端子部材への電線接続構造を示す分解斜視図である。
【図11】電線の一端にアイレット型端子が取付けられている場合の図9に対応した斜視図である。
【図12】制御系の構成を示すブロック図である。
【図13】自動切替制御モードでの制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
15・・・自動切替装置
16・・・スイッチングユニット
17・・・制御ユニット
18・・・常用電源系統
19・・・エンジン発電機
20・・・電気負荷
22・・・箱体
23・・・蓋部材
42・・・開口部
50・・・支持枠
51・・・第1個別接点
52・・・第2個別接点
53・・・共通接点
54・・・回動部材
55・・・ばね部材
56・・・第1ソレノイド
57・・・第2ソレノイド
60,65・・・プランジャ
60a,65a・・・操作部
74・・・可動接点支持部材
77・・・第1電源用端子部材
78・・・第2電源用端子部材
81・・・負荷用端子部材
Claims (3)
- 常用電源系統(18)およびエンジン発電機(19)に個別に連なる第1および第2個別接点(51,52)ならびに電気負荷(20)に連なる共通接点(53)を有するとともに共通接点(53)の第1および第2個別接点(51,52)への択一的な導通を可能としたスイッチングユニット(16)と、前記常用電源系統(18)での停電に応じて前記共通接点(53)を第2個別接点(52)に導通させるとともに前記常用電源系統(18)での復電に応じて前記共通接点(53)を第1個別接点(51)に導通させるようにして前記スイッチングユニット(16)の作動を制御する制御ユニット(17)とを備える電源の自動切替装置において、前記スイッチングユニット(16)は、前記共通接点(53)を第1個別接点(51)に導通させる第1回動位置ならびに前記共通接点(53)を第2個別接点(52)に導通させる第2回動位置間での回動を可能として支持枠(50)に支承されるシーソー型の回動部材(54)と、前記第1および第2回動位置間の中央を通過して前記回動部材(54)が第1および第2回動位置の一方側に回動するのに応じて第1および第2回動位置の一方に前記回動部材(54)を保持するばね力を発揮するばね部材(55)と、該ばね部材(55)のばね力に抗して前記回動部材(54)を第1回動位置側に駆動する電磁力を発揮し得る第1ソレノイド(56)と、前記ばね部材(55)のばね力に抗して前記回動部材(54)を第2回動位置側に駆動する電磁力を発揮し得る第2ソレノイド(57)とを備え、第1および第2ソレノイド(56,57)がそれぞれ備えるプランジャ(60,65)には、それらのプランジャ(60,65)を外部から押込み操作することを可能とした操作部(60a,65a)がそれぞれ一体に設けられることを特徴とする電源の自動切替装置。
- 前記共通接点(53)は、前記回動部材(54)と同軸の軸線まわりに回動することを可能として該回動部材(54)に連動連結される可動接点支持部材(74)に設けられ、前記スイッチングユニット(16)は、蓋部材(23)で開閉可能な開口部(42)を有する箱体(22)内に、前記操作部(60a,65a)を開口部(42)側に配置するとともに前記回動部材(54)および可動接点支持部材(74)を前記開口部(42)とは反対側に配置して収容されることを特徴とする請求項1記載の電源の自動切替装置。
- 前記可動接点支持部材(74)の両端部に前記共通接点(53)が設けられ、該共通接点(53)への導通を可能とした第1および第2個別接点(51,52)が前記可動接点支持部材(74)の両端部に対応した位置にそれぞれ固定配置され、常用電源系統(18)およびエンジン発電機(19)に個別に連なる第1および第2電源用端子部材(77,78)が第1および第2個別接点(51,52)に連設され、電気負荷(20)に連なるとともに前記可動接点支持部材(74)の中央部に対応した位置に固定配置される負荷用端子部材(81)が、前記共通接点(53)に接続されることを特徴とする請求項2記載の電源の自動切替装置。
Priority Applications (4)
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