JP2000353465A - 異常表示機能付き回路遮断器 - Google Patents

異常表示機能付き回路遮断器

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JP2000353465A
JP2000353465A JP11162550A JP16255099A JP2000353465A JP 2000353465 A JP2000353465 A JP 2000353465A JP 11162550 A JP11162550 A JP 11162550A JP 16255099 A JP16255099 A JP 16255099A JP 2000353465 A JP2000353465 A JP 2000353465A
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circuit
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led
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JP11162550A
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Kenichi Komada
賢一 駒田
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路遮断器の遮断原因の調査を行う際に、過
電流による遮断であることを容易に表示することができ
る異常表示機能付き回路遮断器の提供を目的とする。 【解決手段】 異常表示機能付き回路遮断器1に赤色発
光のLED41を取り付け、過電流を検知して出力電流
を遮断したときは、マイクロスイッチ5の接点が切り替
わり、取り外し自在に内蔵した電池6によりLED41
を点灯させる。これにより、出力電流を遮断した原因調
査を行うときは、LED41の点灯の有無を確認するこ
とにより、過電流による遮断であるかを容易に確認でき
るので、遮断原因の調査時間を大幅に削減することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異常表示機能付き
回路遮断器に関し、特に、過電流を検出したときに、異
常を表示する異常表示機能付き回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回路遮断器のなかには、警報表示
の一形態として、主回路に過負荷電流,短絡電流または
大過負荷電流(以下、過電流と総称する。)が流れる
と、回路遮断器の主回路の可動接点が開離して出力電流
を遮断するとともに、警報回路としてのマイクロスイッ
チの接点が切り替わり、別個に設けられた警報手段、例
えば、ブザーや、表示灯等に警報を発せさせる警報表示
回路付き回路遮断器がある。
【0003】従来例における警報表示回路付き回路遮断
器について、図面を参照して説明する。図7は、従来例
における警報表示回路付き回路遮断器の概略拡大断面図
を示している。同図において、100は警報表示回路付
き回路遮断器であり、操作レバー3によりオン・オフ動
作される可動接点84b,過電流を検出する電磁引きは
ずし機構部70,この電磁引きはずし機構部70と連動
する引きはずし機構部80及び過電流を検出して可動接
点84bを開離するときにのみ、引きはずし機構部80
と連動するマイクロスイッチ5を有する構成としてあ
る。
【0004】接続端子4a、4bは、警報表示回路付き
回路遮断器100の背面に突設してあり、通常、接続端
子4aは入力用として、接続端子4bは出力用として電
源ケーブルと接続される。ここで、接続端子4a、4b
は、クイックコネクト接続構造や、半田付け構造などの
様々な構造の端子が採用されている。
【0005】回動可能な操作レバー3に突設されたクラ
ンク3a,クランク3aに回動自在に支持された連接棒
87a,連接棒87b及び連接棒87bと回動自在に支
持された接点アーム81は、スライダクランク機構を構
成する構造としてあり、操作レバー3を上方に回動する
ことにより、可動接点84bは、時計方向に回動して接
点84aと接続する。
【0006】可動接点84bと接点アーム81は電気的
に接続してあり、接点アーム81は電磁引きはずし機構
部70のコイル71を介して接続端子4bと電気的に接
続してある。したがって、操作レバー3を上方に回動す
ることにより、接点84aと可動接点84bが接触し、
接続端子4aから入力した電流を接続端子4bから出力
する。また、操作レバー3を下方に回動することによ
り、可動接点84bが接点84aから開離し出力電流を
遮断する。
【0007】電磁引きはずし機構部70は、コイル7
1,極74,スプリング72及び可動鉄心73から構成
してある。水平方向に配設された極74,スプリング7
2及び可動鉄心73の外周方向には、コイル71を複数
回巻き付けてあるので、可動鉄心73および極74は、
コイル71に電流が流れると、電磁石のように電磁力を
発生する。ここで、警報表示回路付き回路遮断器100
の定格電流以上の過電流が、コイル71に流れると、極
74の電磁力が強くなり、引きはずし機構部80のアー
マチュア83の下方先端が極74に吸着される。
【0008】引きはずし機構部80は、アーマチュア8
3,カムストッパー86,カムガイド85及び上述した
スライダクランク機構を構成する部品等から構成してあ
る。アーマチュア83は、下方に平板が突設され、上方
に湾曲部材が突設してあり、中央部を中心に回動する構
造としている。このようにすることにより、アーマチュ
ア83の下方先端が極74に吸着されると、湾曲部材
は、反時計方向に回動しカムストッパー86と当接し、
カムストッパー86を反時計方向に回動させる。
【0009】カムストッパー86は、上部に、湾曲部材
と当接する当接部が突設され、図示してないが、下部
に、引きはずし板82の先端および連接棒87aの右端
下面と当接するカムを有する構造としてあり、カムスト
ッパー86の中央部がカムガイド85に回動自在に支持
されている。ここで、カムストッパー86の当接部がア
ーマチュア83の湾曲部材と当接し、半時計方向に回動
すると、カムは反時計方向に回動し、引きはずし板82
を右方向に移動させて、マイクロスイッチ5の接点切り
替えを行なうとともに、連接棒87aの右端下面を上方
に押し上げる。
【0010】図示してないが、連接棒87aの右端と連
接棒87bの左端は、下方向にセンターオーバーロック
可能に連結した構造としてあり、カムストッパー86の
カムが、連接棒87aの右端下面を上方に押し上げると
センターオーバーロックが解除される。ここで、接点ア
ーム81は、反時計方向に回動するようにばねにより付
勢してあるので、センターオーバーロックが解除される
と、連接棒87aと連接棒87bの連結部分が上方に移
動するように回動して、接点アーム81は反時計方向に
回動し、可動接点84bは接点84aから開離する。
【0011】引きはずし板82は、左右方向に移動可能
に、かつ、左方向に付勢された状態で、マイクロスイッ
チ5に突設してあり、カムストッパー86のカムの回動
と連動して右方向に移動すると、マイクロスイッチ5
は、接点がノーマルクロス端子5bからノーマルオープ
ン端子5cに切り替わる構造としてある。ここで、引き
はずし板82は、警報回路機構部としての機能を有し、
マイクロスイッチ5は、警報回路としての機能を有して
いる。なお、引きはずし板82を接点アーム81の上部
右側側面の回動と連動させた場合は、マイクロスイッチ
5は、接点84aと可動接点84bが接続されているか
否かを出力する補助回路としての機能を有し、このよう
な回路遮断器は、補助回路付き回路遮断器として使用さ
れている。
【0012】また、過電流を検知して出力電流が遮断さ
れた場合に、過電流の原因を取り除いてから、可動接点
84bを再びオン動作させるには、連接棒87aと連接
棒87bのセンターオーバーロックが解除されているの
で、操作レバー3を一度下方に押し下げて、連接棒87
a,87bのセンターオーバーロックを行なった状態
で、操作レバー3を上方に押し上げる。
【0013】このとき、連接棒87aの右端下面は、カ
ムストッパー86のカムを下方に押し下げ、カムが時計
方向に回動するので、左方向に付勢された引きはずし板
82は、左方向に移動し、マイクロスイッチ5は、接点
がノーマルオープン端子5cからノーマルクロス端子5
bに切り替わる。なお、過電流を検出しない状態で、操
作レバー3により可動接点84bのオン・オフ動作を行
なっても、カムストッパー86が回動しないので、マイ
クロスイッチ5の接点が切り替わることはない。
【0014】このような警報表示回路付き回路遮断器1
00は、主に、設備や装置等の過電流を検出して出力電
流を遮断したときに、安全性等の観点から、早急にこの
異常を外部に知らせて対応する必要がある場合に使用さ
れる。つまり、警報表示の必要性が高いときには、警報
表示回路付き回路遮断器100は、警報手段としての警
報表示装置の費用が高額となる場合であっても警報表示
装置とともに用いられる。
【0015】一方、警報表示の必要性が低いときには、
大掛かりな異常監視システムは設備の費用低減および小
型化の観点から必要とされないので、警報表示回路の付
いていない回路遮断器が用いられる。例えば、過電流異
常が発生したときに、応急処置として電源回路を遮断す
るだけで十分な生産設備を、夜間に無人の工場で自動運
転するような場合には、警報表示回路の付いていない回
路遮断器を用いれば良いのであって、警報表示回路付き
回路遮断器100を生産設備に取り付けて、夜間に、無
人の工場でブザー等を用いて大掛かりに警報を発する必
要はない。
【0016】つまり、従来の警報表示回路付き回路遮断
器は、システム的に大掛かりとなり、警報手段をも含め
た回路遮断器の設備費低減および小型化を行うことがで
きないといった問題があり、このため、警報表示の必要
性が低いときは、警報表示回路の付いていない回路遮断
器が用いられている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
警報表示の必要性が低い場合であっても、例えば、作業
者が朝に点検したときに、生産設備が停止し、かつ、回
路遮断器が遮断されているときは、早急に、回路遮断の
原因調査,生産設備の異常箇所の点検及び復旧作業を行
ない、生産を再開する必要がある。この際、警報表示回
路の付いていない回路遮断器は、過電流以外の原因、例
えば、人的操作ミスにより操作レバーを下げてしまった
ときや、誤動作により出力電流を遮断した場合であって
も全く表示がないので、回路遮断の原因が、過電流によ
るものか、それ以外の原因によるものかを調査する必要
があり、この調査に多くの時間がかかるといった問題が
あった。
【0018】本発明は、上記の問題を解決すべくなされ
たものであり、警報表示手段として回路遮断器表面にL
ED表示器を設け、過電流を検出して出力電流を遮断し
た場合には、LED表示器を点灯させることにより、過
電流異常による遮断であることを表示することができと
ともに、設備費として廉価であり、かつ、小型化された
異常表示機能付き回路遮断器の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における請求項1記載の異常表示機能付き回
路遮断器は、操作手段によりオン・オフ動作される可動
接点,過電流を検出する電磁引きはずし機構部,この電
磁引きはずし機構部と連動して前記可動接点をオフする
引きはずし機構部,前記過電流を検出して前記可動接点
をオフするときにのみ、前記引きはずし機構部と連動す
る警報回路機構部及びこの警報回路機構部により接点の
切り替えが行なわれる警報回路を少なくとも有する回路
遮断器であって、この回路遮断器の表面に取り付けら
れ、かつ、前記警報回路と接続されるとともに、前記過
電流を検出して前記可動接点が開離するときにのみ点灯
するLED表示器と、このLED表示器を点灯させる内
蔵した電源とを具備した構成としてある。
【0020】このようにすると、異常表示機能付き回路
遮断器は、過電流を検出して出力電流を遮断したとき
は、LED表示器が点灯するので、極めて容易に、過電
流による回路遮断であることを確認することができ、遮
断原因の調査時間を短縮することができる。また、例え
ば、LED表示器への電源供給が、異なる回路遮断器に
より遮断されて供給されなくなった場合であっても、L
ED表示器は点灯して、過電流による回路遮断であるこ
とを表示することができる。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の異
常表示機能付き回路遮断器において、前記警報回路をマ
イクロスイッチとした構成としてある。このようにする
ことにより、異常表示機能付き回路遮断器を、大掛かり
な構造とすることなく小型化することができるととも
に、開発コスト,生産設備費用及び材料原価等の低減を
図ることができる。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載の異常表示機能付き回路遮断器において、
前記LED表示器を赤色発光のLEDとした構成として
ある。このようにすることにより、異常表示機能付き回
路遮断器のLED表示器を、小型化された、かつ、廉価
な構造とすることができるとともに、赤色による表示
は、停止を連想させる効果があり、仕様を覚えやすいと
いった効果を期待できる。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の異常表示機能付き回路遮断器にお
いて、前記内蔵した電源を電池とした構成としてある。
このように、使用する電源を汎用性の極めて高い電池、
具体的には、一般に市販されている電池とすることによ
り、予備の電源を用意しておかなくても良いので、設備
保全の観点から好適である。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の異常表示機能付き回路遮断器にお
いて、前記LED表示器の点灯を解除する点灯解除スイ
ッチを、前記LED表示器に接続した構成としてある。
このようにすると、異常表示機能付き回路遮断器のLE
D表示器の点灯を確認してから、過電流の不具合箇所を
復旧し再起動するまでに時間がかかる場合に、LED表
示器を消灯させることができるので、内蔵した電源の電
力消費を低減することができる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5のいずれかに記載の異常表示機能付き回路遮断器にお
いて、前記LED表示器を手動により点灯させる手動点
灯スイッチを、前記LED表示器に接続した構成として
ある。このようにすると、手動点灯スイッチでLED表
示器を点灯させて、内蔵した電源に電力が蓄えられてい
ることを確認することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態におけ
る警報表示回路付き回路遮断器について、図面を参照し
て説明する。先ず、第一実施形態における異常表示機能
付き回路遮断器の概略の構成について、図面を参照して
説明する。図1は、第一実施形態における異常表示機能
付き回路遮断器を示す概略ブロック図である。同図にお
いて、1は異常表示機能付き回路遮断器であり、主回路
20,警報表示回路30及び異常表示回路40によって
構成してある。
【0027】主回路20は、過電流検出回路21,接点
アーム81,接点84a及び接点84bから構成してあ
り、接点アーム81は、操作レバーにより開閉される。
また、過電流検出回路21は、接点アーム81,商用電
源60及び負荷50と直列に接続してあり、予め設定さ
れた定格電流以上の過電流を検出すると、接点アーム8
1を開離して、負荷50への出力電流を遮断するととも
に、警報表示回路30の接点切り替えを行なう。
【0028】警報表示回路30は、マイクロスイッチ5
から構成してあり、過電流検出回路21が過電流を検出
すると、ノーマルクロス端子5bからノーマルオープン
端子5cに接点が切り替わる。マイクロスイッチ5は、
コモン端子5aおよびノーマルオープン端子5cが異常
表示回路50と接続してあり、ノーマルクロス端子5b
は他の回路と接続していない。
【0029】異常表示回路40は、電池6,抵抗42及
びLED(発光ダイオード)41を直列に接続した回路
としてあり、電池6はコモン端子5aと接続してあり、
LED41はノーマルオープン端子5cと接続してあ
る。したがって、マイクロスイッチ5の接点がノーマル
クロス端子5bからノーマルオープン端子5cに切り替
わると、LED41が点灯して異常を表示する。
【0030】次に、異常表示機能付き回路遮断器1の構
造について、図面を参照して説明する。図2は、第一実
施形態における異常表示機能付き回路遮断器の模式外観
図であり、(a)は正面図を、(b)は側面図を、
(c)は背面図を示している。
【0031】同図において、異常表示機能付き回路遮断
器1は、直方体状の形状としており、正面にLED41
と操作手段としての操作レバー3を配設し、かつ、背面
に接続端子4a,4b及びマイクロスイッチ5を突設し
てある。また、異常表示機能付き回路遮断器1は、LE
D41を点灯させる電池6を内蔵した構造としてある。
【0032】同図において、LED41は、操作レバー
3と同じ面に取り付けてあるので、操作レバー3を操作
するときに、視線を変えなくてもLED41を確認する
ことができる。LED41は、消費電力が小さいので、
電池6を小型の電池としたときでも長時間の点灯を行う
ことができる。また、LED表示器として、反射板等の
付属品を付けずにLED41のみを用いることにより、
製造原価を低減することができる。ここで、好ましく
は、LED41の発光色を赤色とすると良い。このよう
にすることにより、赤色による表示は、停止を連想させ
る効果があり、仕様を覚えやすいといった効果を期待で
きる。
【0033】次に、異常表示機能付き回路遮断器1の内
部構造について、図面を参照して説明する。図3は、異
常表示機能付き回路遮断器1の側面の概略拡大断面図を
示している。同図において、警報表示回路付き回路遮断
器1は、操作レバー3によりオン・オフ動作される可動
接点84b,過電流を検出する電磁引きはずし機構部7
0,この電磁引きはずし機構部70と連動する引きはず
し機構部80,過電流を検出して可動接点84bを開離
するときにのみ、引きはずし機構部80と連動するマイ
クロスイッチ5,LED41及び電池6を有する構造と
してある。なお、基本的な構造は、警報表示回路付き回
路遮断器100と同様としてある。
【0034】マイクロスイッチ5のコモン端子5a,ノ
ーマルクロス端子5b及びノーマルオープン端子5c
は、異常表示機能付き回路遮断器1の内側に面した表面
に突設してあり、コモン端子5aは、LED41のマイ
ナス側端子と電気的に接続され、かつ、ノーマルオープ
ン端子5cは、電池6のプラス側端子と電気的に接続し
てある。
【0035】電池6は、異常表示機能付き回路遮断器1
の筐体上部に、取り外し可能に埋設してあり、電池6の
マイナス電極は、LED41のマイナス側電極と電気的
に接続してある。ここで、電池6を取り外し可能に埋設
することにより、電池6を容易に交換することができ
る。その他の構造については、従来例における警報表示
回路付き回路遮断器100と同様としてある。
【0036】次に、上記構造を有する異常表示機能付き
回路遮断器1の作用について説明する。従来例における
警報表示回路付き回路遮断器100と同様に、電磁引き
はずし機構部70が過電流を検出し、アーマチュア83
およびカムストッパー86が回動すると、連接棒87a
と連接棒87bのセンターオーバーロックが解除され、
可動接点84bが接点84aから開離し、出力電流を遮
断するとともに、引きはずし板82は、カムストッパー
86の回動と連動して左方向に移動し、マイクロスイッ
チ5の接点を、ノーマルクロス端子5bからノーマルオ
ープン端子5cに切り替える。
【0037】この接点切り替えにより、LED41に電
池6から電気が流れLED41は赤色点灯する。このよ
うに、異常表示機能付き回路遮断器1は、過電流を検出
して出力電流を遮断すると、LED41を点灯するの
で、遮断原因を調査する際に、極めて容易に、過電流に
よる回路遮断であることを確認することができ、遮断原
因の調査時間を短縮することができる。
【0038】また、LED41は、内蔵された電池6の
電力で点灯するので、例えば、過電流を検出した後に停
電状態となっても、過電流による回路遮断であることを
表示することができる。さらに、電池6として、例え
ば、一般に市販されている電池を用いると、容易に入手
可能となり、設備保全の観点から好適である。
【0039】また、LED41の赤色による表示は、停
止を連想させる効果があり、仕様を覚えやすいといった
効果を期待できるとともに、マイクロスイッチ5を用い
ることにより、異常表示機能付き回路遮断器1を、大掛
かりな構造とすることなく小型化することができるとと
もに、開発コスト,生産設備費用及び材料原価等の低減
を図ることができる。
【0040】次に、第二実施形態における異常表示機能
付き回路遮断器の概略の構成について、図面を参照して
説明する。図4は、第二実施形態における異常表示機能
付き回路遮断器を示す概略ブロック図である。同図にお
いて、1aは異常表示機能付き回路遮断器であり、主回
路20,異常表示回路40及び警報表示回路30によっ
て構成してあり、第一実施形態と比べて、異常表示回路
40に、点灯解除スイッチ43と手動点灯スイッチ44
を追加した構造としてある。
【0041】異常表示回路40は、電池6,抵抗42,
LED41,点灯解除スイッチ43及び手動点灯スイッ
チ44を直列に接続した回路としてある。電池6のプラ
ス電極は、マイクロスイッチ5のコモン端子5aおよび
手動点灯スイッチ44の接点44bと接続してあり、ま
た、LED41のプラス側端子は、点灯解除スイッチ4
3の接点43aと接続してある。
【0042】手動点灯スイッチ44は、接点44bと接
点44aを有しており、接点44aはノーマルオープン
端子5cと接続してある。その他の構造については、第
一実施形態の異常表示機能付き回路遮断器1と同様とし
てある。
【0043】次に、点灯解除スイッチ43および手動点
灯スイッチ44の作用について説明する。警報表示回路
40のマイクロスイッチ5がノーマルオープン端子5c
に接点が切り替わり、LED41が点灯しているとき
に、点灯解除スイッチ43を接点43aから開離させる
と、LED41を消灯することができる。このように、
点灯解除スイッチ43を設けることにより、例えば、負
荷50の不具合箇所を復旧し再起動するまでに時間がか
かる場合であっても、LED41を消灯させることがで
きるので、内蔵した電池6の電力を無駄に消費しないで
すむ。
【0044】また、警報表示回路40のマイクロスイッ
チ5がノーマルクロス端子5bと接触し、LED41が
消灯しているときに、手動点灯スイッチ44を接点44
aから接点44bに切り替えることにより、LED41
を点灯させることができる。この手動点灯スイッチ44
を設けることにより、定期点検のときに、LED41を
点灯させて、電池6に電力が蓄えられていることを容易
に確認することができる。その他の作用については、第
一実施形態と同様としてある。
【0045】次に、異常表示機能付き回路遮断器1aの
構造について、図面を参照して説明する。図5は、第二
実施形態における異常表示機能付き回路遮断器の模式外
観図であり、(a)は正面図を、(b)は側面図を、
(c)は背面図を示している。
【0046】同図において、異常表示機能付き回路遮断
器1aは、直方体状の形状としてあり、正面にLED4
1,点灯解除スイッチ43,手動点灯スイッチ44及び
操作手段としての操作レバー3を配設し、かつ、背面に
接続端子4a,4b及びマイクロスイッチ5を突設して
ある。
【0047】同図において、点灯解除スイッチ43およ
び手動点灯スイッチ44を、LED41と同じ面に取り
付けてあるので、LED41の点灯を確認しながら操作
することができる。その他の構造については、第一実施
形態の異常表示機能付き回路遮断器1と同様としてあ
る。
【0048】次に、異常表示機能付き回路遮断器1aの
内部構造について、図面を参照して説明する。図6は、
第二実施形態における異常表示機能付き回路遮断器の側
面の概略拡大断面図を示している。同図において、マイ
クロスイッチ5のノーマルオープン端子5cは、手動点
灯スイッチ44と接続され、手動点灯スイッチ44は点
灯解除スイッチ43と接続され、点灯解除スイッチ43
はLED41のプラス側端子と電気的に接続してある。
【0049】点灯解除スイッチ43は、一度押すと接点
が切り離れて押し続けていなくてもその状態を保持する
プッシュ式保持型スイッチとしてある。このようにする
ことにより、点灯解除スイッチ43を容易に操作するこ
とができるとともに、押し続ける必要がないので便利で
ある。
【0050】また、手動点灯スイッチ44は、押してい
るときだけ接点が切り替わるプッシュ式非保持型スイッ
チとしてある。このようにすることにより、手動点灯ス
イッチ44はLED41の確認用なので、操作する上で
好適である。その他の構造については、第一実施形態の
異常表示機能付き回路遮断器1と同様としてある。
【0051】次に、上記構造を有する異常表示機能付き
回路遮断器1aの作用について説明する。点灯解除スイ
ッチ43は、過電流を検出してLED41が点灯してい
ることを確認してから、過電流異常を復旧するまでに時
間がかかるときに、LED41を消灯させることがで
き、電池6の電力を無駄に消費をすることを防止するこ
とができる。
【0052】また、手動点灯スイッチ44を設けること
により、LED41を試験的に点灯させて、LED41
が正常に点灯することを容易に確認することができる。
ここで、手動点灯スイッチ44による点灯確認は、操作
レバー3により出力電流を遮断した状態でも、出力電流
を遮断しない状態でも行なうことができるので、例え
ば、定期点検で容易に確認することができる。
【0053】以上、上述したように、本発明における異
常表示機能付き回路遮断器は、回路遮断の原因が、過電
流によるものか、それ以外の原因によるものかをLED
表示器により表示することができる。このため、本発明
における異常表示機能付き回路遮断器を使用することに
より、回路遮断の原因が、過電流によるものか、それ以
外の原因によるものかを調査する時間を大幅に短縮する
ことができる。さらに、異常表示機能付き回路遮断器
は、従来例の警報表示回路付き回路遮断器のように、新
たに警報手段を設ける必要がないので、結果的に、回路
遮断器の設備費用の低減および小型化を行うことができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における異
常表示機能付き回路遮断器は、過電流を検知して出力電
流を遮断すると、LED表示器が内蔵した電源により点
灯し、異常を表示するので、回路遮断の原因調査を行う
際の調査時間を大幅に削減することができる。また、表
示手段として、LED表示器および内蔵された電源を用
いることにより、大掛かりな警報手段等を必要としない
ので、小型化されかつ廉価な異常表示機能付き回路遮断
器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第一実施形態における異常表示機能付
き回路遮断器の概略の構成を示す概略ブロック図であ
る。
【図2】図2は、第一実施形態における異常表示機能付
き回路遮断器の模式外観図であり、(a)は正面図を、
(b)は側面図を、(c)は背面図を示している。
【図3】図3は、第一実施形態における異常表示機能付
き回路遮断器の側面の概略拡大断面図を示している。
【図4】図4は、第二実施形態における異常表示機能付
き回路遮断器の概略の構成を示す概略ブロック図であ
る。
【図5】図5は、第二実施形態における異常表示機能付
き回路遮断器の模式外観図であり、(a)は正面図を、
(b)は側面図を、(c)は背面図を示している。
【図6】図6は、第二実施形態における異常表示機能付
き回路遮断器の側面の概略拡大断面図を示している。
【図7】図7は、従来例における警報表示回路付き回路
遮断器の概略拡大断面図を示している。
【符号の説明】
1 異常表示機能付き回路遮断器 1a 異常表示機能付き回路遮断器 3 操作レバー 3a クランク 4a 接続端子 4b 接続端子 5 マイクロスイッチ 5a コモン端子 5b ノーマルクロス端子 5c ノーマルオープン端子 6 電池 10 異常表示機能付き回路遮断器の回路 10a 異常表示機能付き回路遮断器の回路 20 主回路 21 過電流検出回路 22 スイッチ 30 警報表示回路 40 異常表示回路 41 LED 42 抵抗 43 点灯解除スイッチ 43a 接点 44 手動点灯スイッチ 44a 接点 44b 接点 50 負荷 60 商用電源 70 電磁引きはずし機構部 71 コイル 72 スプリング 73 可動鉄心 74 極 80 引きはずし機構部 81 接点アーム 82 引きはずし板 83 アーマチュア 84a 接点 84b 可動接点 85 カムガイド 86 カムストッパー 87a 連接棒 87b 連接棒 100 警報表示回路付き回路遮断器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作手段によりオン・オフ動作される可
    動接点,過電流を検出する電磁引きはずし機構部,この
    電磁引きはずし機構部と連動して前記可動接点をオフす
    る引きはずし機構部,前記過電流を検出して前記可動接
    点をオフするときにのみ、前記引きはずし機構部と連動
    する警報回路機構部及びこの警報回路機構部により接点
    の切り替えが行なわれる警報回路を少なくとも有する回
    路遮断器であって、 この回路遮断器の表面に取り付けられ、かつ、前記警報
    回路と接続されるとともに、前記過電流を検出して前記
    可動接点が開離するときにのみ点灯するLED表示器
    と、 このLED表示器を点灯させる内蔵した電源とを具備し
    たことを特徴とする異常表示機能付き回路遮断器。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の異常表示機能付き
    回路遮断器において、 前記警報回路をマイクロスイッチとしたことを特徴とす
    る異常表示機能付き回路遮断器。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2に記載の異
    常表示機能付き回路遮断器において、 前記LED表示器を赤色発光のLEDとしたことを特徴
    とする異常表示機能付き回路遮断器。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の異常表示機能付き回路遮断器において、 前記内蔵した電源を電池としたことを特徴とする異常表
    示機能付き回路遮断器。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の異常表示機能付き回路遮断器において、 前記LED表示器の点灯を解除する点灯解除スイッチ
    を、前記LED表示器に接続したことを特徴とする異常
    表示機能付き回路遮断器。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求5のいずれかに記載
    の異常表示機能付き回路遮断器において、 前記LED表示器を手動により点灯させる手動点灯スイ
    ッチを、前記LED表示器に接続したことを特徴とする
    異常表示機能付き回路遮断器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007143242A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Ntt Facilities Inc 分電盤
JP2009259242A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 General Electric Co <Ge> 回路遮断器制御装置への電力供給を管理するシステムおよび方法

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