JP4216961B2 - 超音波処置装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、処置部に伝達した超音波振動により組織を処置する超音波処置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、前立腺肥大症の手術においては、長尺な挿入部を有するシース管路内にスコープと処置具とを挿入したものを経尿道的に挿入し、スコープによる観察下で、前記処置具を用いて肥大した前立腺を剥離・切除する処置方法がある。前記処置具としては、一般的に、高周波処置具が用いられている。
【0003】
この処置方法では、透明な液体を体内外で還流させることにより、処置のための腔が体内に確保される。高周波処置具を使用する場合には、意図しない部分での熱傷の危険を防ぐために、非電解質の液体を還流させるが、この非電解質の液体を長時間使用した場合には、人体に対して悪影響を与える危険がある。また、高周波処置では、組織への熱損傷の範囲が大きいため、穿孔等の危険の可能性もある。
【0004】
また、前立腺は、図18に示されるように、内腺65と外腺66とからなり、前立腺肥大症では、肥大した内腺65を切除する前に、外腺66を内腺65から鈍的に剥離する。具体的には、処置部を観察するためのスコープと、処置用チャンネルを有する手術装置67と、剥離子68とを、組み合わせて、外腺66と内腺65との間に挿入していく。したがって、術者は、術中において剥離処置と高周波処置といった別々の処置を行なわなければならず、そのため、術中において処置具を交換しなければならない。これは、術者に多大の労力を課し、手術時間の遅延を招く。
【0005】
そこで、こうした問題解決のため、特開平1−146539号公報や特開平1−135342号公報では、超音波処置具によって前立腺を切除する技術を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、超音波処置の利点は、高周波処置に比べて生体組織への熱損傷の範囲が少なく、穿孔等の危険が少ない点にある。また、人体にとって安全な生理食塩水等を還流液として使用できるため、長時間の手術が可能であるという点も利点の1つである。
【0007】
しかしながら、超音波処置では、キャビテーションによって還流液中に気泡が発生し、視野が妨げられるという欠点がある。
【0008】
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、還流液を使用することなく処置のための腔を体内に確保することができる超音波処置装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の超音波処置装置は、超音波振動を発生する超音波振動子と、前記超音波振動子に接続され、前記超音波振動子で発生した超音波振動を先端の処置部に伝達するプローブと、前記プローブが挿通されるシースと、を具備し、前記プローブは、前記シースに対して前記シースの軸方向にスライド可能であり、前記シースの先端から突出される前記プローブの先端側部位には、体内の処置領域の周囲に腔を確保するための腔確保手段が、前記プローブによって伝達される超音波振動の節に位置して設けられていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0011】
図1〜図9は本発明の第1の実施形態を示している。図1および図2に示されるように、本発明の超音波処置装置1は、体腔内に挿入される長尺なシース2と、シース2内に挿通配置され且つ処置領域を観察するためのスコープ3と、シース2内に挿通配置され且つ処置対象組織を処置するための超音波プローブ4とを備えている。
【0012】
スコープ3の先端部には、図示しない固体影像素子が内蔵されている。スコープ3の基端部に設けられたスコープ本体5からはコード6が延びている。このコード6は、固体影像素子からの電気信号を処理する機器に接続される。スコープ本体5にはライトガイド接続部7が設けられている。このライトガイド接続部7には、観察対象領域に照明光を供給するための図示しないライトガイドが着脱自在に接続される。
【0013】
シース2の基端部にはシース本体8が設けられている。シース本体8の内部には、スコープ取付部9とプローブ挿入孔10とが設けられている。スコープ取付部9にはスコープ本体5が取付け固定されている。スコープ本体5の先端付近には、エラストマー部材からなるゴムパッキン26が取り付けられている。このゴムパッキン26は、スコープ3をシース2に取り付けた状態で、スコープ取付部9の基端側を水密または気密に保持する。また、プローブ挿入孔10には、後述する振動子12で発生した超音波振動を先端の処置部4aまで伝達する超音波プローブ4が挿通されている。
【0014】
また、シース2の内部には、超音波プローブ4をシース2内で安定させるための内管11が配設されている。内管11の基端部は、シース本体8のプローブ挿入孔10に接続固定されている。なお、プローブ挿通孔10の断面形状は円形であるが、内管11はその断面が楕円形状を成している(図5および図6参照)。
【0015】
図6に示されるように、シース本体8の側面にはチューブ口金25が設けられている。このチューブ口金25には、生理食塩水等を送水または吸引するための図示しないチューブが接続される。なお、チューブ口金25は、スコープ取付部9を介してシース2の内側の管路に連通している。
【0016】
シース本体8の基端には、中間保持部材13を介して振動子12が着脱可能に接続されている。中間保持部材13は、超音波プローブ4が挿通可能な挿通孔14と、シース本体8の外周面と係合するスライド穴15とを有しており、スライド穴15の基端の突き当て面16がシース本体8の基端部に突き当たるまでシース本体8に対して前方にスライドできる。
【0017】
シース本体8には、バネ性を有するU字形状の金属板からなるハンドル32の一端が取り付けられている。また、ハンドル32の他端は、中間保持部材13に対して回動可能に取り付けられたハンドル接続部材34に連結されている。この場合、ハンドル接続部材34は、図8に示されるように、ピン33a、33bを介して、中間保持部材13に回動可能に取り付けられている。また、ハンドル32の他端は、固定ネジ35を介して、ハンドル接続部材34に連結されている。なお、ハンドル32は、そのバネ性により、中間保持部材13を基端側に向けて常時付勢している。
【0018】
振動子12の内部には、電流を超音波振動に変換する図示しない素子が組み込まれている。振動子12の基端からは、圧電素子に電流を供給するためのコード17が延びている。振動子12の先端側には、前記素子に固定されたホーン18と、中間保持部材13に接続されるアタッチメント19とが固定されている。アタッチメント19には、一部が切り欠かれたバネ性を有する金属製のリング20が取り付けられている。このリング20は、中間保持部材13の基端に固定された接続環21と係合する。また、ホーン18は、超音波プローブ4に接続されるネジ部22を有しており、超音波振動の振幅をある程度拡大させながら超音波プローブ4へ伝達する。
【0019】
超音波プローブ4の基端部には、ホーン18のネジ部22に螺合されるネジ部23が設けられている。また、超音波プローブ4の基端部付近には、超音波プローブ4をホーン18に着脱する際に使用される工具が掛けられる工具掛け部24が設けられている。
【0020】
超音波プローブ4は、超音波振動の振幅を拡大して先端処置部4aで処置に必要な振幅が得られるように、途中にある振動の節の位置で軸方向の断面積が減少されている。また、超音波プローブ4の全長は、先端処置部4aが振動の腹になるように、超音波の半波長(1/2λ)の整数倍に設定されている。
【0021】
また、超音波プローブ4の途中にある振動の節の数箇所には、超音波プローブ4と内管11の内面との干渉を防止するエラストマー製のゴムリング27が取り付けられている。このうち、超音波プローブ4の基端に一番近いゴムリング27aは、プローブ挿通孔10の内径に密着して、プローブ挿通孔10の基端側を水密または気密に保持する。
【0022】
超音波プローブ4の先端部にはへラ形状の先端処置部4aが設けられている。また、超音波プローブ4には、その先端に一番近い振動の節の位置に、透明の樹脂からなるディスク(腔確保手段)28が着脱可能に取り付けられている。ディスク28は、その外径がシース2のそれと略同一に設定されている。また、図4に示されるように、ディスク28には、軸方向に対して垂直に延びる溝29が設けられている。この溝29は、超音波プローブ4の先端処置部4aに一番近い振動の節に設けられたディスク取付溝31と係合するプローブ係止部30を有している。また、溝29は、プローブ係止部30が位置する側で開放されている。この開放端29aの幅は、超音波プローブ4のディスク取付溝31の幅よりも小さく設定されている。したがって、開放端29aを通じて溝29を押し広げるようにディスク28を弾性変形させれば、プローブ係止部30を超音波プローブ4のディスク取付溝31に係止させることができるとともに、係止後は超音波プローブ4がプローブ係止部30から溝29の延在方向に抜け出ることはない。
【0023】
次に、上記構成の超音波処置装置に作用について説明する。
【0024】
通常、図1の位置にある超音波プローブ4は、ハンドル32を握ると、中間保持部材13がシース本体8の外周に沿って摺動する。そのため、振動子12および超音波プローブ4も共に軸方向前方にスライドする。握りを緩めると、ハンドル32は弾性力により元に戻り、超音波プローブ4も元の位置に後退する。
【0025】
図9に示すように、処置に際して、プローブ4の先端処置部4aを前方にスライドさせると、振動の節部に設けられたディスク28によって処置のための腔が確保される。ディスク28は透明であるため、スコープ3によって先端処置部4aを観察することもできる(スコープ3による観察視野も確保される)。そのため、生理食塩水等を還流しなくても処置が可能となる。
【0026】
また、万が一、出血した場合でも、ディスク28に設けられた溝29を通じて処置領域に生理食塩水等を送水できるため、出血部位の確認・洗滌等が可能となる。この場合、シース本体8の基端側の水密がゴムパッキン26およびゴムリング27aによって保持されるため、逆流した還流液が振動子12側に漏れる心配はない。
【0027】
図10および図11は超音波プローブ4の先端処置部4aの変形例を示している。図10に示される超音波プローブの先端処置部36は平板状の本体36bを有し、その本体36bには、稜線部にエッジを有するフック部36aが設けられている。これにより、先端部での剥離およびフック部36aでの生体組織の切除が可能となる。また、図11に示される超音波プローブ4の先端処置部37は断面が楕円の本体部37bを有し、その本体部37bには、くわ形状のフック部37aが設けられている。これにより、先端部での剥離およびフック部37aでの生体組織の切除が可能となる。
【0028】
図12〜図17は本発明の第2の実施形態を示している。
【0029】
本実施形態に係る超音波処置装置38は、体腔内に挿入される長尺なシース39と、シース39の内部に挿通配置された中空の超音波処置具41とを備えている。超音波処置具41には、その全長にわたってチャンネル40を有する超音波プローブ54が取付け固定されている。また、チャンネル40内には、先端部に図示しない固体影像素子が内蔵されたスコープ42が配設されている。
【0030】
スコープ42はその基端部にスコープ本体43を有している。スコープ本体43の基端からはコード44が延びている。このコード44は、前記固体影像素子からの電気信号を処理する機器に接続される。また、スコープ本体43にはライトガイド接続部45が設けられている。このライトガイド接続部45には、観察対象領域に照明光を供給するための図示しないライトガイドが着脱自在に接続される。なお、また、スコープ本体43の先端部付近には、チャンネル40の基端部側の開口部に対して水密または気密を保持するゴムパッキン46が取り付けられている。
【0031】
スコープ42の先端部には、チャンネル40の先端開口部に対して水密または気密を保持し且つスコープ42と超音波プローブ54の内面との干渉を防止するスタビライザを兼ねたゴムパッキン57が取り付けられている。このゴムパッキン57は、組み付け状態で、超音波プローブ54の振動の節の位置にセットされるようになっている。
【0032】
シース39の基端部にはシース本体47が設けられている。シース本体47の内部には、シース39の内側管路に連通し且つ超音波処置具41が挿通可能な挿通孔48が設けられている。シース本体47の側面には、生理食塩水等を送水または吸引するための図示しないチューブが接続されるチューブ口金58が設けられている(図14参照)。このチューブ口金58の内孔は挿通孔48と連通している。
【0033】
シース本体47の基端には振動子50がスライド可能に取り付けられている。また、シース本体47には、バネ性を有するU字形状の金属板からなるハンドル49の一端が固定されている。ハンドル49の他端は、振動子50に対して回動可能に取り付けられたハンドル接続部材52に連結されている。この場合、ハンドル接続部材52は、図16に示されるように、ピン51a、51bを介して、振動子50に回動可能に取り付けられている。また、ハンドル49の他端は、固定ネジ53を介して、ハンドル接続部材52に連結されている。なお、ハンドル49は、そのバネ性により、振動子50を基端側に向けて常時付勢している。
【0034】
振動子50は、シース本体47の外周面と係合するスライド孔62を有しており、スライド孔62の基端の突き当て面がシース本体47の基端部に突き当たるまでシース本47に対して前方にスライドできる。また、振動子50の基端付近からは、圧電素子へ電流を供給するためのコード63が延びている。
【0035】
スコープ42が挿入されるチャンネル40の基端付近には、チャンネル40内に送気または送水するためのチューブが接続される送気送水口金64が設けられている。この送気送水口金64は、チャンネル40内にスコープ42が装着された状態で、スコープ42のゴムパッキン46よりも前方に位置するように設けられている。
【0036】
振動子50には、電流を超音波振動に変換する図示しない素子が組み込まれている。前記素子には、超音波振動を後述する先端処置部59まで伝達するための超音波プローブ54が取り付け固定されている。このプローブ54および圧電素子の内側に基端から先端まで中空の孔を設けることにより、チャンネル40を形成している。また、プローブ54の基端部にはホーン55が形成されており、断面積を減少させることでプローブ先端部で処置に必要な振幅を得ている。このプローブ54も、第1の実施形態と同様、先端処置部59が振動の腹になるよう設計されている。
【0037】
プローブ54にある振動の節の位置の数箇所には、プローブ54とシース39の内面との干渉を防止するゴムリング56が取り付けられている。このゴムリング56のうち、プローブ54の基端に一番近い位置にあるゴムリング56aは、シース本体47の内側にある挿通孔48の内面に密着しており(図15参照)、基端側開口部に対して水密または気密を保持している。また、それ以外の節部にあるゴムリング56は、図13に示されるように、全周でシース39の内面に密着しておらず、シース本体43内の挿通孔48とシース39の先端開口部との間を連通させている。
【0038】
プローブ54の先端部にはカップ形状の先端処置部59が設けられている。また、プローブ54には、その先端に一番近い振動の節部近傍に、伸縮率の大きいエラストマー素材からなるバルーン(腔確保手段)60が全周にわたって取り付けられている。バルーン60の内側は、プローブ54に開けられた送気送水孔61を通じてチャンネル40と連通している。なお、送気送水孔61は、スコープ42の先端に設けられたゴムパッキン57よりも基端側に位置している。
【0039】
次に、上記構成の超音波処置装置38の作用について説明する。
【0040】
第1の実施形態と同様、ハンドル49を握ると、振動子50がシース本体47の外周に沿って摺動するため、超音波プローブ54も共に軸方向前方にスライドする。また、スコープ42は超音波プローブ54に取り付けられているため、超音波プローブ54をスライドさせても先端処置部59に対する視野の位置関係は常に一定となり、より観察しやすい視野が得られる。
【0041】
また、図17に示されるように、送気送水口金64を通じてシリンジ等で送気または送水することにより、バルーン60を膨らませて、処置のための腔を体内に確保することができる。したがって、灌流等を行なわなくても、先端処置部59を観察および処置するための腔を体内に確保でき、プローブ54の先端処置部59をスライドさせても常に観察しやすい視野を得ることができる。また、スコープ42をプローブ54の中に配置することにより、先端処置部59の大きさを第1の実施形態に比べて大きくできるという利点がある。
【0042】
また、万が一、出血等の際には、バルーン60を縮ませて、チューブ口金58から生理食塩水等を還流させれば、出血部の確認や洗滌等が行える。また、処置の際には、ゴムパッキン57によってチャンネル40が体腔内に対して水密または気密に保持されるとともに、ゴムパッキン46およびゴムリング56によってシース本体39の基端側が水密または気密に保持されるため、還流液やバルーン60を膨ませるための液体または気体が漏れる心配はない。
【0043】
また、本実施形態のバルーン60付き中空プローブ54を第1の実施形態に適用しても良い。すなわち、中空プローブ54の径を小さく設定してこれを超音波プローブ4の代わりに用いる。具体的には、中空プローブ54をシース2の内管11およびプローブ挿通孔10内に挿通し、ディスク28ではなくバルーン60によって腔を確保するようにする。この場合も、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0044】
なお、以上説明してきた技術内容によれば、以下に示すような各種の構成が得られる。
【0045】
1.超音波振動を利用した外科手術用超音波処置装置において、超音波振動を伝達するプローブの節部に、体腔内に観察用の腔を確保するための手段が設けられていることを特徴とする外科手術用超音波処置装置。
【0046】
2.節部に透明な樹脂からなる板が設けられていることを特徴とする第1項に記載の超音波処置装置。
【0047】
3.前記板を先端から一番近い振動の節の位置に設けたことを特徴とする第2項に記載の超音波処置装置。
【0048】
4.前記板状部材を着脱可能に設けたことを特徴とする第2項に記載の超音波処置装置。
【0049】
5.節部に伸縮可能な部材を設けたことを特徴とする第1項に記載の超音波処置装置。
【0050】
6.前記伸縮部材が透明な素材からなることを特徴とする第5項に記載の超音波処置装置。
【0051】
7.前記伸縮部材を中空の超音波プローブの節部に設けたことを特徴とする第5項に記載の超音波処置装置。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の超音波処置装置によれば、還流液を使用することなく処置のための腔を体内に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る超音波処置装置の側断面図である。
【図2】図1の超音波処置装置の先端側の拡大断面図である。
【図3】図1の超音波処置装置の先端部の平面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図2のC−C線に沿う断面図である。
【図6】図2のD−D線に沿う断面図である。
【図7】図2のE−E線に沿う断面図である。
【図8】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図9】図1の超音波処置装置によって腔を確保する様子を示す断面図である。
【図10】図1の超音波処置装置の先端処置部の第1の変形例を示す斜視図である。
【図11】図1の超音波処置装置の先端処置部の第2の変形例を示す斜視図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る超音波処置装置の側断面図である。
【図13】図12のF−F線に沿う断面図である。
【図14】図12のG−G線に沿う断面図である。
【図15】図12のH−H線に沿う断面図である。
【図16】図12のI−I線に沿う断面図である。
【図17】図12の超音波処置装置によって腔を確保する様子を示す断面図である。
【図18】従来の手術装置によって前立腺の外腺を内腺から鈍的に剥離する状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,38…超音波処置装置
2,39…シース
4,54…プローブ
12,50…振動子
28…ディスク(腔確保手段)
60…バルーン(腔確保手段)
Claims (5)
- 超音波振動を発生する超音波振動子と、
前記超音波振動子に接続され、前記超音波振動子で発生した超音波振動を先端の処置部に伝達するプローブと、
前記プローブが挿通されるシースと、
を具備し、
前記プローブは、前記シースに対して前記シースの軸方向にスライド可能であり、
前記シースの先端から突出される前記プローブの先端側部位には、体内の処置領域の周囲に腔を確保するための腔確保手段が、前記プローブによって伝達される超音波振動の節に位置して設けられていることを特徴とする超音波処置装置。 - 前記腔確保手段は、透明な樹脂からなる板であることを特徴とする請求項1に記載の超音波処置装置。
- 前記腔確保手段は、前記プローブの先端に一番近い超音波振動の節に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の超音波処置装置。
- 前記腔確保手段は、伸縮可能な部材であることを特徴とする請求項1に記載の超音波処置装置。
- 前記腔確保手段は、中空の前記プローブの節部に設けたことを特徴とする請求項4に記載の超音波処置装置。
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