JP2001037768A - 超音波処置装置 - Google Patents

超音波処置装置

Info

Publication number
JP2001037768A
JP2001037768A JP11212187A JP21218799A JP2001037768A JP 2001037768 A JP2001037768 A JP 2001037768A JP 11212187 A JP11212187 A JP 11212187A JP 21218799 A JP21218799 A JP 21218799A JP 2001037768 A JP2001037768 A JP 2001037768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
probe
treatment
sheath
cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11212187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4216961B2 (ja
Inventor
Eiji Murakami
栄治 村上
Shuichi Kimura
修一 木村
Toshihiko Suzuta
敏彦 鈴田
Ryoichi Kono
良一 小納
Hideto Yoshimine
英人 吉嶺
Takeaki Nakamura
剛明 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP21218799A priority Critical patent/JP4216961B2/ja
Publication of JP2001037768A publication Critical patent/JP2001037768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4216961B2 publication Critical patent/JP4216961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】還流液を使用することなく処置のための腔を体
内に確保することができる超音波処置装置の提供を目的
としている。 【解決手段】本発明の超音波処置装置は、超音波振動を
発生する超音波振動子と、超音波振動子に接続され、超
音波振動子で発生した超音波振動を先端の処置部に伝達
するプローブ4と、プローブ4が挿通されるシース2と
を具備し、シース2の先端から突出されるプローブ4の
先端側部位には、体内の処置領域の周囲に腔を確保する
ための腔確保手段28が、プローブ4によって伝達され
る超音波振動の節に位置して設けられていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処置部に伝達した
超音波振動により組織を処置する超音波処置装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、前立腺肥大症の手術において
は、長尺な挿入部を有するシース管路内にスコープと処
置具とを挿入したものを経尿道的に挿入し、スコープに
よる観察下で、前記処置具を用いて肥大した前立腺を剥
離・切除する処置方法がある。前記処置具としては、一
般的に、高周波処置具が用いられている。
【0003】この処置方法では、透明な液体を体内外で
還流させることにより、処置のための腔が体内に確保さ
れる。高周波処置具を使用する場合には、意図しない部
分での熱傷の危険を防ぐために、非電解質の液体を還流
させるが、この非電解質の液体を長時間使用した場合に
は、人体に対して悪影響を与える危険がある。また、高
周波処置では、組織への熱損傷の範囲が大きいため、穿
孔等の危険の可能性もある。
【0004】また、前立腺は、図18に示されるよう
に、内腺65と外腺66とからなり、前立腺肥大症で
は、肥大した内腺65を切除する前に、外腺66を内腺
65から鈍的に剥離する。具体的には、処置部を観察す
るためのスコープと、処置用チャンネルを有する手術装
置67と、剥離子68とを、組み合わせて、外腺66と
内腺65との間に挿入していく。したがって、術者は、
術中において剥離処置と高周波処置といった別々の処置
を行なわなければならず、そのため、術中において処置
具を交換しなければならない。これは、術者に多大の労
力を課し、手術時間の遅延を招く。
【0005】そこで、こうした問題解決のため、特開平
1−146539号公報や特開平1−135342号公
報では、超音波処置具によって前立腺を切除する技術を
開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波処置
の利点は、高周波処置に比べて生体組織への熱損傷の範
囲が少なく、穿孔等の危険が少ない点にある。また、人
体にとって安全な生理食塩水等を還流液として使用でき
るため、長時間の手術が可能であるという点も利点の1
つである。
【0007】しかしながら、超音波処置では、キャビテ
ーションによって還流液中に気泡が発生し、視野が妨げ
られるという欠点がある。
【0008】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、還流液を使用するこ
となく処置のための腔を体内に確保することができる超
音波処置装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の超音波処置装置は、超音波振動を発生する
超音波振動子と、超音波振動子に接続され、超音波振動
子で発生した超音波振動を先端の処置部に伝達するプロ
ーブと、プローブが挿通されるシースとを具備し、シー
スの先端から突出されるプローブの先端側部位には、体
内の処置領域の周囲に腔を確保するための腔確保手段
が、プローブによって伝達される超音波振動の節に位置
して設けられていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。
【0011】図1〜図9は本発明の第1の実施形態を示
している。図1および図2に示されるように、本発明の
超音波処置装置1は、体腔内に挿入される長尺なシース
2と、シース2内に挿通配置され且つ処置領域を観察す
るためのスコープ3と、シース2内に挿通配置され且つ
処置対象組織を処置するための超音波プローブ4とを備
えている。
【0012】スコープ3の先端部には、図示しない固体
影像素子が内蔵されている。スコープ3の基端部に設け
られたスコープ本体5からはコード6が延びている。こ
のコード6は、固体影像素子からの電気信号を処理する
機器に接続される。スコープ本体5にはライトガイド接
続部7が設けられている。このライトガイド接続部7に
は、観察対象領域に照明光を供給するための図示しない
ライトガイドが着脱自在に接続される。
【0013】シース2の基端部にはシース本体8が設け
られている。シース本体8の内部には、スコープ取付部
9とプローブ挿入孔10とが設けられている。スコープ
取付部9にはスコープ本体5が取付け固定されている。
スコープ本体5の先端付近には、エラストマー部材から
なるゴムパッキン26が取り付けられている。このゴム
パッキン26は、スコープ3をシース2に取り付けた状
態で、スコープ取付部9の基端側を水密または気密に保
持する。また、プローブ挿入孔10には、後述する振動
子12で発生した超音波振動を先端の処置部4aまで伝
達する超音波プローブ4が挿通されている。
【0014】また、シース2の内部には、超音波プロー
ブ4をシース2内で安定させるための内管11が配設さ
れている。内管11の基端部は、シース本体8のプロー
ブ挿入孔10に接続固定されている。なお、プローブ挿
通孔10の断面形状は円形であるが、内管11はその断
面が楕円形状を成している(図5および図6参照)。
【0015】図6に示されるように、シース本体8の側
面にはチューブ口金25が設けられている。このチュー
ブ口金25には、生理食塩水等を送水または吸引するた
めの図示しないチューブが接続される。なお、チューブ
口金25は、スコープ取付部9を介してシース2の内側
の管路に連通している。
【0016】シース本体8の基端には、中間保持部材1
3を介して振動子12が着脱可能に接続されている。中
間保持部材13は、超音波プローブ4が挿通可能な挿通
孔14と、シース本体8の外周面と係合するスライド穴
15とを有しており、スライド穴15の基端の突き当て
面16がシース本体8の基端部に突き当たるまでシース
本体8に対して前方にスライドできる。
【0017】シース本体8には、バネ性を有するU字形
状の金属板からなるハンドル32の一端が取り付けられ
ている。また、ハンドル32の他端は、中間保持部材1
3に対して回動可能に取り付けられたハンドル接続部材
34に連結されている。この場合、ハンドル接続部材3
4は、図8に示されるように、ピン33a、33bを介
して、中間保持部材13に回動可能に取り付けられてい
る。また、ハンドル32の他端は、固定ネジ35を介し
て、ハンドル接続部材34に連結されている。なお、ハ
ンドル32は、そのバネ性により、中間保持部材13を
基端側に向けて常時付勢している。
【0018】振動子12の内部には、電流を超音波振動
に変換する図示しない素子が組み込まれている。振動子
12の基端からは、圧電素子に電流を供給するためのコ
ード17が延びている。振動子12の先端側には、前記
素子に固定されたホーン18と、中間保持部材13に接
続されるアタッチメント19とが固定されている。アタ
ッチメント19には、一部が切り欠かれたバネ性を有す
る金属製のリング20が取り付けられている。このリン
グ20は、中間保持部材13の基端に固定された接続環
21と係合する。また、ホーン18は、超音波プローブ
4に接続されるネジ部22を有しており、超音波振動の
振幅をある程度拡大させながら超音波プローブ4へ伝達
する。
【0019】超音波プローブ4の基端部には、ホーン1
8のネジ部22に螺合されるネジ部23が設けられてい
る。また、超音波プローブ4の基端部付近には、超音波
プローブ4をホーン18に着脱する際に使用される工具
が掛けられる工具掛け部24が設けられている。
【0020】超音波プローブ4は、超音波振動の振幅を
拡大して先端処置部4aで処置に必要な振幅が得られる
ように、途中にある振動の節の位置で軸方向の断面積が
減少されている。また、超音波プローブ4の全長は、先
端処置部4aが振動の腹になるように、超音波の半波長
(1/2λ)の整数倍に設定されている。
【0021】また、超音波プローブ4の途中にある振動
の節の数箇所には、超音波プローブ4と内管11の内面
との干渉を防止するエラストマー製のゴムリング27が
取り付けられている。このうち、超音波プローブ4の基
端に一番近いゴムリング27aは、プローブ挿通孔10
の内径に密着して、プローブ挿通孔10の基端側を水密
または気密に保持する。
【0022】超音波プローブ4の先端部にはへラ形状の
先端処置部4aが設けられている。また、超音波プロー
ブ4には、その先端に一番近い振動の節の位置に、透明
の樹脂からなるディスク(腔確保手段)28が着脱可能
に取り付けられている。ディスク28は、その外径がシ
ース2のそれと略同一に設定されている。また、図4に
示されるように、ディスク28には、軸方向に対して垂
直に延びる溝29が設けられている。この溝29は、超
音波プローブ4の先端処置部4aに一番近い振動の節に
設けられたディスク取付溝31と係合するプローブ係止
部30を有している。また、溝29は、プローブ係止部
30が位置する側で開放されている。この開放端29a
の幅は、超音波プローブ4のディスク取付溝31の幅よ
りも小さく設定されている。したがって、開放端29a
を通じて溝29を押し広げるようにディスク28を弾性
変形させれば、プローブ係止部30を超音波プローブ4
のディスク取付溝31に係止させることができるととも
に、係止後は超音波プローブ4がプローブ係止部30か
ら溝29の延在方向に抜け出ることはない。
【0023】次に、上記構成の超音波処置装置に作用に
ついて説明する。
【0024】通常、図1の位置にある超音波プローブ4
は、ハンドル32を握ると、中間保持部材13がシース
本体8の外周に沿って摺動する。そのため、振動子12
および超音波プローブ4も共に軸方向前方にスライドす
る。握りを緩めると、ハンドル32は弾性力により元に
戻り、超音波プローブ4も元の位置に後退する。
【0025】図9に示すように、処置に際して、プロー
ブ4の先端処置部4aを前方にスライドさせると、振動
の節部に設けられたディスク28によって処置のための
腔が確保される。ディスク28は透明であるため、スコ
ープ3によって先端処置部4aを観察することもできる
(スコープ3による観察視野も確保される)。そのた
め、生理食塩水等を還流しなくても処置が可能となる。
【0026】また、万が一、出血した場合でも、ディス
ク28に設けられた溝29を通じて処置領域に生理食塩
水等を送水できるため、出血部位の確認・洗滌等が可能
となる。この場合、シース本体8の基端側の水密がゴム
パッキン26およびゴムリング27aによって保持され
るため、逆流した還流液が振動子12側に漏れる心配は
ない。
【0027】図10および図11は超音波プローブ4の
先端処置部4aの変形例を示している。図10に示され
る超音波プローブの先端処置部36は平板状の本体36
bを有し、その本体36bには、稜線部にエッジを有す
るフック部36aが設けられている。これにより、先端
部での剥離およびフック部36aでの生体組織の切除が
可能となる。また、図11に示される超音波プローブ3
7の先端処置部37は断面が楕円の本体部37bを有
し、その本体部37bには、くわ形状のフック部37a
が設けられている。これにより、先端部での剥離および
フック部37aでの生体組織の切除が可能となる。
【0028】図12〜図17は本発明の第2の実施形態
を示している。
【0029】本実施形態に係る超音波処置装置38は、
体腔内に挿入される長尺なシース39と、シース39の
内部に挿通配置された中空の超音波処置具41とを備え
ている。超音波処置具41には、その全長にわたってチ
ャンネル40を有する超音波プローブ54が取付け固定
されている。また、チャンネル40内には、先端部に図
示しない固体影像素子が内蔵されたスコープ42が配設
されている。
【0030】スコープ42はその基端部にスコープ本体
43を有している。スコープ本体43の基端からはコー
ド44が延びている。このコード44は、前記固体影像
素子からの電気信号を処理する機器に接続される。ま
た、スコープ本体43にはライトガイド接続部45が設
けられている。このライトガイド接続部45には、観察
対象領域に照明光を供給するための図示しないライトガ
イドが着脱自在に接続される。なお、また、スコープ本
体43の先端部付近には、チャンネル40の基端部側の
開口部に対して水密または気密を保持するゴムパッキン
46が取り付けられている。
【0031】スコープ42の先端部には、チャンネル4
0の先端開口部に対して水密または気密を保持し且つス
コープ42と超音波プローブ54の内面との干渉を防止
するスタビライザを兼ねたゴムパッキン57が取り付け
られている。このゴムパッキン57は、組み付け状態
で、超音波プローブ54の振動の節の位置にセットされ
るようになっている。
【0032】シース39の基端部にはシース本体47が
設けられている。シース本体47の内部には、シース3
9の内側管路に連通し且つ超音波処置具41が挿通可能
な挿通孔48が設けられている。シース本体47の側面
には、生理食塩水等を送水または吸引するための図示し
ないチューブが接続されるチューブ口金58が設けられ
ている(図14参照)。このチューブ口金58の内孔は
挿通孔48と連通している。
【0033】シース本体47の基端には振動子50がス
ライド可能に取り付けられている。また、シース本体4
7には、バネ性を有するU字形状の金属板からなるハン
ドル49の一端が固定されている。ハンドル49の他端
は、振動子50に対して回動可能に取り付けられたハン
ドル接続部材52に連結されている。この場合、ハンド
ル接続部材52は、図16に示されるように、ピン51
a、51bを介して、振動子50に回動可能に取り付け
られている。また、ハンドル49の他端は、固定ネジ5
3を介して、ハンドル接続部材52に連結されている。
なお、ハンドル49は、そのバネ性により、振動子50
を基端側に向けて常時付勢している。
【0034】振動子50は、シース本体47の外周面と
係合するスライド孔62を有しており、スライド孔62
の基端の突き当て面がシース本体47の基端部に突き当
たるまでシース本47に対して前方にスライドできる。
また、振動子50の基端付近からは、圧電素子へ電流を
供給するためのコード63が延びている。
【0035】スコープ42が挿入されるチャンネル40
の基端付近には、チャンネル40内に送気または送水す
るためのチューブが接続される送気送水口金64が設け
られている。この送気送水口金64は、チャンネル40
内にスコープ42が装着された状態で、スコープ42の
ゴムパッキン46よりも前方に位置するように設けられ
ている。
【0036】振動子50には、電流を超音波振動に変換
する図示しない素子が組み込まれている。前記素子に
は、超音波振動を後述する先端処置部59まで伝達する
ための超音波プローブ54が取り付け固定されている。
このプローブ54および圧電素子の内側に基端から先端
まで中空の孔を設けることにより、チャンネル40を形
成している。また、プローブ54の基端部にはホーン5
5が形成されており、断面積を減少させることでプロー
ブ先端部で処置に必要な振幅を得ている。このプローブ
54も、第1の実施形態と同様、先端処置部59が振動
の腹になるよう設計されている。
【0037】プローブ54にある振動の節の位置の数箇
所には、プローブ54とシース39の内面との干渉を防
止するゴムリング56が取り付けられている。このゴム
リング56のうち、プローブ54の基端に一番近い位置
にあるゴムリング56aは、シース本体47の内側にあ
る挿通孔48の内面に密着しており(図15参照)、基
端側開口部に対して水密または気密を保持している。ま
た、それ以外の節部にあるゴムリング56は、図13に
示されるように、全周でシース39の内面に密着してお
らず、シース本体43内の挿通孔48とシース39の先
端開口部との間を連通させている。
【0038】プローブ54の先端部にはカップ形状の先
端処置部59が設けられている。また、プローブ54に
は、その先端に一番近い振動の節部近傍に、伸縮率の大
きいエラストマー素材からなるバルーン(腔確保手段)
60が全周にわたって取り付けられている。バルーン6
0の内側は、プローブ54に開けられた送気送水孔61
を通じてチャンネル40と連通している。なお、送気送
水孔61は、スコープ42の先端に設けられたゴムパッ
キン57よりも基端側に位置している。
【0039】次に、上記構成の超音波処置装置38の作
用について説明する。
【0040】第1の実施形態と同様、ハンドル49を握
ると、振動子50がシース本体47の外周に沿って摺動
するため、超音波プローブ54も共に軸方向前方にスラ
イドする。また、スコープ42は超音波プローブ54に
取り付けられているため、超音波プローブ54をスライ
ドさせても先端処置部59に対する視野の位置関係は常
に一定となり、より観察しやすい視野が得られる。
【0041】また、図17に示されるように、送気送水
口金64を通じてシリンジ等で送気または送水すること
により、バルーン60を膨らませて、処置のための腔を
体内に確保することができる。したがって、灌流等を行
なわなくても、先端処置部59を観察および処置するた
めの腔を体内に確保でき、プローブ54の先端処置部5
9をスライドさせても常に観察しやすい視野を得ること
ができる。また、スコープ42をプローブ54の中に配
置することにより、先端処置部59の大きさを第1の実
施形態に比べて大きくできるという利点がある。
【0042】また、万が一、出血等の際には、バルーン
60を縮ませて、チューブ口金58から生理食塩水等を
還流させれば、出血部の確認や洗滌等が行える。また、
処置の際には、ゴムパッキン57によってチャンネル4
0が体腔内に対して水密または気密に保持されるととも
に、ゴムパッキン46およびゴムリング56によってシ
ース本体39の基端側が水密または気密に保持されるた
め、還流液やバルーン60を膨ませるための液体または
気体が漏れる心配はない。
【0043】また、本実施形態のバルーン60付き中空
プローブ54を第1の実施形態に適用しても良い。すな
わち、中空プローブ54の径を小さく設定してこれを超
音波プローブ4の代わりに用いる。具体的には、中空プ
ローブ54をシース2の内管11およびプローブ挿通孔
10内に挿通し、ディスク28ではなくバルーン60に
よって腔を確保するようにする。この場合も、第1の実
施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0044】なお、以上説明してきた技術内容によれ
ば、以下に示すような各種の構成が得られる。
【0045】1.超音波振動を利用した外科手術用超音
波処置装置において、超音波振動を伝達するプローブの
節部に、体腔内に観察用の腔を確保するための手段が設
けられていることを特徴とする外科手術用超音波処置装
置。
【0046】2.節部に透明な樹脂からなる板が設けら
れていることを特徴とする第1項に記載の超音波処置装
置。
【0047】3.前記板を先端から一番近い振動の節の
位置に設けたことを特徴とする第2項に記載の超音波処
置装置。
【0048】4.前記板状部材を着脱可能に設けたこと
を特徴とする第2項に記載の超音波処置装置。
【0049】5.節部に伸縮可能な部材を設けたことを
特徴とする第1項に記載の超音波処置装置。
【0050】6.前記伸縮部材が透明な素材からなるこ
とを特徴とする第5項に記載の超音波処置装置。
【0051】7.前記伸縮部材を中空の超音波プローブ
の節部に設けたことを特徴とする第5項に記載の超音波
処置装置。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波処
置装置によれば、還流液を使用することなく処置のため
の腔を体内に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る超音波処置装置
の側断面図である。
【図2】図1の超音波処置装置の先端側の拡大断面図で
ある。
【図3】図1の超音波処置装置の先端部の平面図であ
る。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図2のC−C線に沿う断面図である。
【図6】図2のD−D線に沿う断面図である。
【図7】図2のE−E線に沿う断面図である。
【図8】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図9】図1の超音波処置装置によって腔を確保する様
子を示す断面図である。
【図10】図1の超音波処置装置の先端処置部の第1の
変形例を示す斜視図である。
【図11】図1の超音波処置装置の先端処置部の第2の
変形例を示す斜視図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る超音波処置装
置の側断面図である。
【図13】図12のF−F線に沿う断面図である。
【図14】図12のG−G線に沿う断面図である。
【図15】図12のH−H線に沿う断面図である。
【図16】図12のI−I線に沿う断面図である。
【図17】図12の超音波処置装置によって腔を確保す
る様子を示す断面図である。
【図18】従来の手術装置によって前立腺の外腺を内腺
から鈍的に剥離する状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,38…超音波処置装置 2,39…シース 4,54…プローブ 12,50…振動子 28…ディスク(腔確保手段) 60…バルーン(腔確保手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴田 敏彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小納 良一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉嶺 英人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 JJ12 JJ13 JJ30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動を発生する超音波振動子と、 超音波振動子に接続され、超音波振動子で発生した超音
    波振動を先端の処置部に伝達するプローブと、 プローブが挿通されるシースと、を具備し、 シースの先端から突出されるプローブの先端側部位に
    は、体内の処置領域の周囲に腔を確保するための腔確保
    手段が、プローブによって伝達される超音波振動の節に
    位置して設けられていることを特徴とする超音波処置装
    置。
JP21218799A 1999-07-27 1999-07-27 超音波処置装置 Expired - Fee Related JP4216961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21218799A JP4216961B2 (ja) 1999-07-27 1999-07-27 超音波処置装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21218799A JP4216961B2 (ja) 1999-07-27 1999-07-27 超音波処置装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001037768A true JP2001037768A (ja) 2001-02-13
JP4216961B2 JP4216961B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=16618376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21218799A Expired - Fee Related JP4216961B2 (ja) 1999-07-27 1999-07-27 超音波処置装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4216961B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005103015A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Olympus Corp 超音波処置具
US7942834B2 (en) 2004-03-10 2011-05-17 Olympus Corporation Endoscope with ultrasonic vibration isolating protrusions
JP2017514593A (ja) * 2014-04-29 2017-06-08 ミソニクス インコーポレイテッド 超音波手術器具アセンブリ、関連付属品、及び関連する外科的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005103015A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Olympus Corp 超音波処置具
US7942834B2 (en) 2004-03-10 2011-05-17 Olympus Corporation Endoscope with ultrasonic vibration isolating protrusions
JP2017514593A (ja) * 2014-04-29 2017-06-08 ミソニクス インコーポレイテッド 超音波手術器具アセンブリ、関連付属品、及び関連する外科的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4216961B2 (ja) 2009-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3902290B2 (ja) 内視鏡用結紮具
JP3989030B2 (ja) 超音波切開凝固装置
JP2004230054A (ja) 内視鏡用粘膜切除具
JP2005131163A (ja) 内視鏡用の外付けチャンネル
JP2004523286A (ja) 超音波医学装置および横モード操作の超音波医学装置を用いて閉塞物を除去する方法
JP2002045369A (ja) 内視鏡用フード
US7942834B2 (en) Endoscope with ultrasonic vibration isolating protrusions
JP2003230567A (ja) 超音波処置具
JPS61159953A (ja) 前立腺切除装置
JPH1147079A (ja) 内視鏡システム
JPH10216146A (ja) 超音波アダプタ
JP2001037768A (ja) 超音波処置装置
JP2006187471A (ja) 内視鏡用処置具
JP4307957B2 (ja) 超音波内視鏡装置
JP2963313B2 (ja) 外科手術用ハンドピース
JPH09528A (ja) 内視鏡的手術用補助装置
JP3103614B2 (ja) 超音波手術用ハンドピース
JP2004000430A (ja) 挿入用外套管
JP2001046500A (ja) 医療用注射装置
JPS62211054A (ja) 生体組織切除装置
JP2007082766A (ja) 内視鏡用フード
JP3766674B2 (ja) 超音波切開凝固装置
JP4285841B2 (ja) 超音波処置具
JP4372907B2 (ja) 超音波トロッカー装置
JP4242793B2 (ja) 超音波処置装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081014

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees