JP4216655B2 - バランサ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、エンジン等の被取付機器に取付けられ、その被取付機器の振動を打ち消すように作動するバランサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のバランサ装置として、以下のようなものが知られている(特許文献1参照。)。
【0003】
このバランサ装置は、エンジンブロックの下面に取付けられるハウジングに複数の梁が並列に設けられ、これらの梁に設けられた軸受部にバランサシャフトが回転可能に取付支持されている。バランサシャフトには回転中心に対して偏って配置されたバランスウエイトが設けられ、そのバランスウエイトは被取付機器であるエンジンの回転(クランクシャフトの回転)に連動するようになっている。したがって、このバランサ装置は、バランサシャフトがエンジンの回転に連動してアンバランスに回転することにより、エンジンの回転振動を打ち消すように機能する。また、バランサシャフトの回転に伴う振れ等の荷重は軸受部を介して複数の梁によって支持される。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−213278号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種のバランサ装置は、梁自体の長さや隣接する梁間の間隔を拡張しようとすると、ハウジングの剛性が低下してしまうため、梁の長さや間隔はある程度以上に拡張することができない。このため、従来のバランサ装置においては、被取付機器の構造等に合わせた最適な梁の設計が難しく、設計の自由度が低いというのが実情である。
【0006】
そこでこの出願の発明は、ハウジングの剛性低下を招くことなく梁の長さや間隔を拡張できるようにして、設計の自由度の高いバランサ装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、バランサシャフトに非円形の把持部を設け、隣接する梁を連結するリブを、装置の組付時に、回転係止用治具によって前記把持部と共に係止可能に前記ハウジングに一体に設けるようにした。
【0008】
この発明の場合、ハウジングに一体に設けたリブが隣接する梁間を確実に補強するため、ハウジングの剛性低下を招くことなく梁の長さや間隔を拡張することができる。したがって、剛性の低下を気にすることなくハウジングを自由に設計することができる。さらに、この発明においては、装置の組付時に、バランサシャフトの把持部とリブに回転係止用治具を係止させることによってバランサシャフトの回転を規制することができるため、バランサシャフトと他の部材との回転方向の位置合わせを容易にかつ確実に行うことができる。そして、この位置合わせを行うに際して、回転係止用治具を係合させるための専用の係合部をハウジング側に設けることなく、補強用のリブをハウジング側の係合部として利用することができるため、ハウジングの構造をより簡素化することができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、前記リブに、隣接する梁の軸受部相互に潤滑液を流通させる流通路を設けるようにした。
【0010】
この発明においては、リブの流通路を通して隣接する梁の軸受部相互に潤滑液を流通させることができるため、バランサシャフト内に流通路を設ける必要がなく、流通路を設けるにしてもその断面を小さくすることができる。したがって、バランサシャフトの強度低下を招くことなく、各軸受部に充分な量の潤滑液を供給することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記リブを、ハウジングの回転係止用治具を挿入するための開口から見て、バランサシャフトの把持部に対して上下の位置関係になるように配置するようにした。
【0012】
この場合、ハウジングの開口部から真直ぐに回転係止用治具を挿入することによって、その治具を把持部とリブに係合させることができるため、組付時におけるバランサシャフトの回転規制を容易にかつ確実に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、この出願の発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
最初に、図1〜図4に示す第1の実施形態について説明する。
【0015】
図2は、この出願の発明にかかるバランサ装置1を組付けたエンジンの正面図であり、同図中2は、シリンダブロックとシリンダヘッドを含むエンジンブロックであり、3は、クランクシャフトに取付けられたクランク側スプロケット、4,5は、吸排気用の各カムシャフトに取付けられたカム側スプロケット、6は、バランサ装置1の入力用スプロケットである。バランサ装置1はエンジンブロック2の下面に取付けられ、カム側スプロケット4,5とクランク側スプロケット3、クランク側スプロケット3と入力用スプロケット6には夫々タイミングチェーン7,8が係合され、それによって各スプロケット3〜6が連動回転するようになっている。
【0016】
バランサ装置1は、図1〜図4に示すように上面と下面が開口した略方形状のハウジング9の内側に、三つの梁10,11,12(以下、「第1の梁10」,「第2の梁11」,「第3の梁12」と呼ぶ。)が並列に設けられている。これらの梁10,11,12は、クランクシャフトの軸延出方向と直交するようにハウジング9の内壁間に渡され、後述する第1,第2バランサシャフト13,14を回転自在に支持するようになっている。
【0017】
第1バランサシャフト13は、第1の梁10〜第3の梁12に跨るように延出し、各ジャーナル部15a,15b,15cが梁10〜12の軸受部10a〜12aに支持されると共に、第2の梁11と第3の梁12の間に位置される部位にバランスウエイト16が一体に形成されている。このバランスウエイト16は、その重心位置が第1バランサシャフト13の回転中心から設定距離オフセットするように形成されている。また、第1バランサシャフト13は、第1の梁10から突出した一方の端部に前記入力用スプロケット6が取付けられ、第3の梁12から突出した他方の端部に同期用ギヤ17が取付けられている。
【0018】
第2バランサシャフト14は、第2の梁11と第3の梁12に跨るように延出し、各ジャーナル部25b,25cが梁11,12の軸受部11b,12bに支持されている。第2バランサシャフト14の第2の梁11と第3の梁12の間に位置される部位には第1バランサシャフト13と同様のバランスウエイト18が一体に形成されている。また、第2バランサシャフト14の第3の梁12から突出した先端部には、第1バランサシャフト13の同期ギヤ17に噛合する同様のギヤ19が一体に取付けられている。第1,第2バランサシャフト13,14はこれらのギヤ17,19の噛合いによって相反方向に同期回転し、バランスウエイト16,18の回転に伴なう水平方向の振動を相互に打ち消し合う。
【0019】
また、第1〜第3の梁10〜12は、各バランサシャフト13,14を組付ける関係で上下に二つ割り構造とされている。各梁10〜12の上半部はハウジング9の本体ブロックに一体に形成されており、第1の梁10の下半部と、第2,第3の梁11,12の各下半部は夫々別体の梁ブロック20,21に形成されている(図2,図3参照。)。一方の梁ブロック20は第1の梁10の本体部に単独で結合されているが、他方の梁ブロック21は、厚肉の一対の梁構成部で第2の梁11と第3の梁12の各本体部に結合されている。尚、図中22は、梁ブロック21に一体に形成されて、両シャフト13,14のバランスウエイト16,18と同期ギヤ17,19の下方を覆う下側カバー部であり、23は、ハウジング9の本体ブロック側に形成されて、前記バランスウエイト16,18と同期ギヤ17,19の上方を覆う上側カバー部である。
【0020】
ここで、第1の梁10と第2の梁11の間には、エンジンの部品レイアウトや別部材の取付け等の関係で軸方向と幅方向に広い大きなスペースが確保されている。このため、第1の梁10と第2の梁11の間には第1バランサシャフト13に沿うように補強用のリブ26が掛け渡され、そのリブ26によって梁10,11間の補強が成されている。このリブ26はバランサシャフト13の側部のスペースを二分し、かつ同シャフト13と平行になるようにハウジング9の本体ブロックに一体に形成されている。
【0021】
また、各梁10〜12の軸受部10a,11a,11b,12a,12bには図1に示すようにハウジング9の本体ブロック上の主通路27を中心にして潤滑液の供給が行われる。この主通路27はハウジング9の第2の梁11の近傍に設けられ、そこから複数の流通路28,29,30に分岐して各軸受部10a,11a,11b,12a,12bに連通している。
【0022】
ここで、軸受部11a,11bに連通する中央の流通路29は主通路27から第2の梁11に沿って真直ぐに延び、軸受部12a,12bに連通する流通路30は主通路27からバランスウエイト16の側方を回り込むハウジング9の壁を通って第2の梁11に沿って延びている。これに対し、軸受部10aに連通する流通路28は前記リブ26の内部を通り、第1の梁10に沿って延びている。そして、各軸受部10a,11a,11b,12a,12bの内周面には流通路28,29,30に連通する環状溝31が形成され、この環状溝31を通してバランサシャフト13,14の支持部に潤滑液を供給できるようになっている。
【0023】
このバランサ装置1は以上のような構成であるため、エンジン始動によってクランクシャフトが回転すると、その回転がタイミングチェーン8を介して第1バランサシャフト13に伝達され、これによって第1,第2バランサシャフト13,14が相反方向に回転する。そして、このとき各バランサシャフト13,14に設けられたバランスウエイト16,18が偏心回転し、その偏心回転がピストン作動に伴なうエンジン振動を打ち消すように機能する。
【0024】
ところで、上述のようなバランサシャフト13,14の回転時には、バランスウエイト16,18の振れ等による荷重が梁10〜12を通してハウジング9のブロック全体で支持される。ここで、中央の第2の梁11とそれに隣接する第3の梁12の間のスペースの幅は比較的狭いため、両梁部11,12間の剛性はスペース側部のハウジング9の厚肉部によって充分に維持することができる。これに対し、第1の梁10と第2の梁11の間のスペースはハウジング9の薄肉の縦壁近傍まで広がっていることから、梁部10,11間の剛性は低下しがちとなる。しかし、このバランサ装置1の場合、第1バランサシャフト13の側部においてリブ26によって梁10,11間が直結されているため、この剛性低下を確実に補うことができる。
【0025】
したがって、この装置においては、ハウジング9全体の剛性を高く維持することことができるため、ハウジング9の変形や不用の振動を招くことなくエンジン振動を確実に抑制することができる。また、ハウジング9の剛性低下の心配がないことから、エンジン仕様に応じた適切な装置設計を実現することができる。
【0026】
また、このバランサ装置1は、第1の梁と第2の梁を連結する補強用のリブ26の内部に流通路28を設けたため、軸受部10aに潤滑液を供給するために第1バランサシャフト13の内部に流通路を形成する必要がない。したがって、この装置によれば、流通路を形成することによる第1バランサシャフト13の強度低下を招くことがなく、軸受部10aに対して充分な潤滑液を供給することができる。
【0027】
つづいて、図5〜図9に示す第2の実施形態について説明する。
【0028】
この実施形態のバランサ装置101は、全体の構成は第1の実施形態と同様であるが、リブ126の形状と配置が第1の実施形態ものと異なっている。以下では、第1の実施形態と同一部分に同一符号を付し、重複する部分については説明を省略するものとする。
【0029】
この実施形態のバランサ装置101の場合、リブ126は、第1バランサシャフト13の軸部の鉛直方向上方にそのシャフト13と平行になるように配置されている。このリブ126は、第1の実施形態と同様に第1の梁10と第2の梁11を連結するようにハウジング9の本体ブロックに一体に形成され、その内部には潤滑液を軸受部10aに供給するための流通路28が形成されている。
【0030】
また、第1バランサシャフト13の第1の梁10と第2の梁11の間に位置される部位には非円形の把持部としての二面幅40が形成されており、このバランサ装置101をエンジンブロックに取付けるときに、この二面幅40を後述する回転係止用治具41(図8,図9参照。)によって支持するようになっている。二面幅40は、図8に示すように、その幅中心o’が第1バランサシャフト13の軸心oに対して微小距離dだけオフセットしており、第1バランサシャフト13が、図9に示す設定回転位置にあるときに二面幅40の幅中心o’と前記リブ126の幅中心pが鉛直方向で合致するようになっている。また、二面幅40の幅と前記リブ126の幅(水平方向の幅)は同幅に設定されている。
【0031】
リブ126と第1バランサシャフト13はエンジンブロックに取付けた状態でクランクシャフトの鉛直方向下側に位置されるようになっており、リブ126は両側上部のコーナ部が面取りされ、鉛直方向上面側が滑らかな曲面形状に形成されている。この上面の曲面形状はエンジンブロックから落下及びクランクシャフトから飛散した潤滑液をリブ126の上面に沿ってスムーズに下方に滴下させるためのものであり、エンジンブロックから落下及びクランクシャフトから飛散した潤滑液がリブ126の上面で跳ね返る、または、溜まることによってクランクシャフトの回転抵抗が増大するのを防止する。
【0032】
また、リブ126の下面中央には軸方向に沿うように凹状の肉抜き部42が設けられ、この肉抜き部42によってリブ126の軽量化が図られている。この肉抜き部42は鉛直方向下側に開口しているため、クランクシャフト側から飛散若しくは滴下した潤滑液がこの部分に溜まることがない。したがって、リブ126上に溜まった潤滑液をクランクシャフトが巻き込むことがなく、クランクシャフトに回転抵抗を与える不具合は生じない。また、リブ126の下側下部のコーナ部は(鉛直下方が先細り状になるように)面取りされ、後述する回転係止用治具41を容易に挿入できるようになっている。
【0033】
回転係止用治具41は、図8,図9に示すように二股状に分岐した一対の係止爪43,43を有し、その係止爪43,43が先端に向かって平行に延出している。この係止爪43,43の間隔は、第1バランサシャフト13の二面幅40とリブ126の幅とほぼ同幅に設定されている。
【0034】
尚、このバランサ装置101のハウジング9は鉛直方向上下に開口しているが、バランサ装置101をエンジンブロックの鉛直方向下面に取り付けるときにはハウジング9の下面側の開口から前記回転係止用治具41を内部に挿入できるようになっている。
【0035】
このバランサ装置101は以上のような構成であるため、第1,第2バランサシャフト13,14がクランクシャフトに連動して回転することによってエンジン振動を抑制する。そして、第1の梁10と第2の梁11が第1バランサシャフト13の直上部でリブ126によって連結されていることから、両梁10,11間の剛性低下を確実に補強することができると共に、リブ126内の流通路28によって軸受部10aに充分な潤滑液を供給することができる。
【0036】
さらに、この実施形態のバランサ装置101においては、補強用のリブ126が第1バランサシャフト13の二面幅40の上部に配置されているため、装置101をエンジンブロックに組付けるときに第1バランサシャフト13の回転位置を以下のようにして容易に位置決めすることができる。
【0037】
即ち、装置101の組付時にはハウジング9の下面側の開口から回転係止用治具41を挿入し、第1バランサシャフト13の回転位置を調整しつつ治具41の係止爪43,43間に同シャフト13の二面幅40を係合させ、さらに治具41の挿入を進めることによって係止爪43,43間にリブ126を挿入する。このとき、二面幅40は第1バランサシャフト13の回転方向の2位置で治具41の係止爪43,43間に係合できるが、バランサシャフト13の回転位置が適性位置でないときには、図8に示すように二面幅40の幅方向中心o’とリブ126の幅方向中心pがずれて、リブ126に対する係止爪43,43の係合が不可能になるため、この場合には、一度治具41の引き抜いてバランサシャフト13を180°回転調整し、図9に示す適性位置において係止爪43,43間に二面幅40とリブ126に係止爪43,43を係合させる。
【0038】
このようにして第1バランサシャフト13の回転位置を位置決めした後に、例えば、入力用スプロケットとクランク側スプロケットにタイミングチェーンを掛け渡すようにすれば、クランクシャフト側と第1,第2バランサシャフト13,14の回転位相を正確に設定調整することができる。
【0039】
このような治具41を用いた第1バランサシャフト13の位置決めはハウジング9側に位置決め専用の突起等を設けることによっても同様に行うことができるが、このバランサ装置101においては、専用の突起等を設けることなく補強用のリブ126を利用するため、ハウジング9の構造を簡素化して製造コストの削減と軽量化を図ることができるという利点がある。また、この装置101においては、第1バランサシャフト13の二面幅40とリブ126が鉛直方向上下の位置関係にあるため、ハウジング9の下面の開口から治具41を真直ぐに挿入するだけで係止爪43,43を容易に係合させることができ、位置決め作業が極めて容易になるという利点もある。
【0040】
尚、この実施形態ではリブ126を第1バランサシャフト13と平行に形成したが、リブ126は同シャフト13に対して傾斜させるようにしても良い。ただし、この実施形態のようにリブ126を第1バランサシャフト13に対して平行に形成するようにした場合には、梁10,11間を効率良く補強することができるうえ、治具41の係合作業も容易になる。また、この実施形態ではバランサシャフト13の把持部を二面幅40によって構成したが、把持部は治具によって回転を係止できる非円形の形状であれば必ずしも二面幅でなくても良い。また、この実施形態ではクランクシャフトとバランサシャフトをスプロケット及びチェーンにて連動させるようにしたが、ギヤ駆動またはベルト駆動によって連動させるようにしても良い。
【0041】
次に、上記の各実施形態から把握し得る請求項に記載以外の発明について、以下にその作用効果と共に記載する。
【0042】
(イ) 前記リブを、バランサシャフトの軸線と平行に配置したことを特徴とする請求項2または3に記載のバランサ装置。
【0043】
この場合、隣接する梁間をリブによって効率よく補強することができるうえ、回転係止用治具をリブに対して安定姿勢で容易に係合することができる。
【0044】
(ロ) 前記リブを、その治具係合幅が把持部の治具係合幅と略同一になるように形成したことを特徴とする請求項2,3,前記(イ)のいずれかに記載のバランサ装置。
【0045】
この場合、回転係止用治具の係合部を略一定幅の単純な形状にすることができる。
【0046】
(ハ) 前記リブの外面を、回転係止用治具の挿入される側が先細り状に傾斜するように形成したことを特徴とする請求項2,3,前記(イ),(ロ)のいずれかに記載のバランサ装置。
【0047】
この場合、リブに対する回転係止用治具の挿入性が良好になる。
【0048】
(ニ) リブの中央部を軸方向に沿って凹状に肉抜きしたことを特徴とする請求項2,3,前記(イ)〜(ハ)のいずれかに記載のバランサ装置。
【0049】
この場合、リブの軽量化、延いては装置全体の軽量化を図ることができる。
【0050】
(ホ) ハウジングを内燃機関のクランクシャフトの鉛直方向下側に配置し、前記リブの肉抜きを鉛直方向下方に向くように凹状に形成したことを特徴とする前記(ニ)に記載のバランサ装置。
【0051】
この場合、リブの肉抜き部分に潤滑液が溜まらず、溜まった潤滑液をクランクシャフトが巻き込むことがなくなるため、クランクシャフトの回転抵抗が増大する不具合を無くすことができる。
【0052】
(ヘ) 前記リブを内燃機関のクランクシャフトの鉛直方向下側に配置し、クランクシャフトに臨む前記リブの鉛直方向上面側を曲面形状に形成したことを特徴とする請求項2,3,前記(イ)〜(ホ)のいずれかに記載のバランサ装置。
【0053】
この場合、クランクシャフト側から飛散した潤滑液がリブの上面に沿ってスムーズに流れクランクシャフト側に跳ね返りにくくなる、または、溜まりにくくなるため、潤滑液の跳ね返り、または、溜まりによるクランクシャフトの回転抵抗の増大を防止することができる。
【0054】
(ト) 前記把持部を二面幅によって構成したことを特徴とする請求項2,3,前記(イ)〜(ヘ)のいずれかに記載のバランサ装置。
【0055】
この場合、回転係止用治具による把持部の係止を確実なものとすることができる。
【0056】
(チ) 前記二面幅の幅中心を、バランサシャフトの軸心からオフセットさせたことを特徴とする前記(ト)に記載のバランサ装置。
【0057】
この場合、リブに係合した回転係止用治具はバランサシャフトが設定回転位置にあるときにだけ二面幅と合致することとなるため、回転係止用治具によりバランサシャフトを設定位置で確実に係止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の第1の実施形態を示す図2のA−A線に沿う拡大断面図。
【図2】同実施形態を示すエンジンの正面図。
【図3】同実施形態を示す図1のB−B線に沿う断面図。
【図4】同実施形態を示すバランサ装置の上面図。
【図5】この出願の発明の第2の実施形態を示す斜視図。
【図6】同実施形態を示す図5のC−C線に沿う断面図。
【図7】同実施形態を示す図5のD−D線に沿う断面図。
【図8】同実施形態を示す組付時における図7の要部の拡大図。
【図9】同実施形態を示す組付時における図7の要部の拡大図。
【符号の説明】
1,101…バランサ装置
9…ハウジング
10…第1の梁(梁)
11…第2の梁(梁)
12…第3の梁(梁)
13…第1バランサシャフト(バランサシャフト)
16…バランスウエイト
26,126…リブ
28…流通路
40…二面幅(把持部)
41…回転係止用治具

Claims (3)

  1. ハウジングの内側に並列に配設された複数の梁に軸受部が設けられ、バランスウエイトを有するバランサシャフトが軸受部を介して前記複数の梁に跨って支持され、バランサシャフトが被取付機器の作動に連動して回転することによって被取付機器の振動を打ち消すバランサ装置において、
    前記バランサシャフトに非円形の把持部を設け、隣接する梁を連結するリブを、装置の組付時に、回転係止用治具によって前記把持部と共に係止可能に前記ハウジングに一体に設けたことを特徴とするバランサ装置。
  2. 前記リブに、隣接する梁の軸受部相互に潤滑液を流通させる流通路を設けたことを特徴とする請求項1に記載のバランサ装置。
  3. 前記リブを、ハウジングの回転係止用治具を挿入するための開口から見て、バランサシャフトの把持部に対して上下の位置関係になるように配置したことを特徴とする請求項に記載のバランサ装置。
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