JP4216293B2 - 光ディスクの再生耐久性評価方法及び情報再生装置 - Google Patents

光ディスクの再生耐久性評価方法及び情報再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスクの繰り返し再生に対する耐久性を評価する方法及び情報再生装置に関する。
現在、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu−ray Disc;商標)等の光ディスクを用いて多種多様なコンテンツの記録や再生が行われている。光ディスクは、他の媒体と比較すると、コンテンツを長期間に渡って保存したり、何度も再生するような、いわゆるアーカイバル的な用途に適している。したがって、光ディスクでは、何回再生しても一定の品質で再生が行えたり、さらには記録したコンテンツが消失しない、という再生耐久性が極めて重要であり、一般的には100万回程度の再生をしても安定であることが求められている。
しかしながら、光ディスクの繰り返し再生に対する耐久性を評価するために、実際に100万回程度の再生を実施すると、連続的に最低でも数時間に及んでレーザビームを照射する必要がある。これは、非効率であり、またレーザの劣化にもつながってしまう。
これに対して、特許文献1においては、複数の再生パワーのレーザビームによる繰り返し再生から得られた測定値を基にして、再生回数の常用対数と再生パワーとの関係を示す一次の近似式を求め、この近似式により任意の再生パワーのレーザビームで繰り返し再生をした場合における光記録媒体の再生耐久性を評価する方法が開示されている。
特開2003−6941号公報
この発明は、特許文献1とは異なる方法及び装置であって、従来よりもさらに簡便かつ信頼性も高く、光ディスクの再生耐久性を評価する方法及び装置を提供することを課題とする。
熱によって反応が進行する反応のうち、以下の関係式で表される過程のことを熱活性化過程と呼ぶ。
ν=Αexp(−ΔE/kB/Τ)・・・(1)
この式はアレニウスの式と呼ばれており、νは反応速度、ΔEは反応の活性化エネルギー、kBはボルツマン定数、Τは温度であり、A、Bは定数である。ΔEはトータルな反応を律速する過程に固有な数値である。発明者らは種々の検討の結果、上記のアレニウスの式は、光ディスクの再生劣化において、光ディスクの評価パラメーターを用いて以下のように変換できることを見いだした。
Ν=Α´exp(ΔE´/kB/Pr)+B´・・・(2)
→Ln(Ν)=ΔE´/kB×1/Pr+C・・・(3)
ここで、Νは光ディスクの信号品質を表す指標が、一定値の劣化をしたときの再生回数であり、信号品質を表す指標として、CNR(Carrier to Noise Ratio)やジッタ、エラーレート等を用いることができ、一定値の劣化の一定値の数値は任意であるが、たとえばCNRでは初期値と比べて−3dB、ジッタでは初期値と比べて+1%の変化、エラーレートであればそのシステムが許容する最大のエラーレートを取ることができ、そのときの再生回数がNとなる。ΔE´は擬似的な反応の活性化エネルギー、Prは再生パワー、B、Cは定数である。ΔEはトータルな反応を律速する過程に固有な数値であることから、擬似的な活性化エネルギーΔE´は再生劣化モードに固有な値をとり、Prが一定の範囲では媒体の構造・材料によって決定される。
(1)式が(2)式に変換できることは次のように説明できる。νは反応速度、Nはその反応が一定程度進行するための回数、つまり時間に置き換えることができるので、ν∝1/Nと考えられる。したがって、(1)式のexp内の−(マイナス)、が(2)式のexp内では+(プラス)になる。また、光ディスクの再生では温度を与える熱源は再生パワーのレーザビームであり、T∝Prであるため、(1)式から(2)式において適当に定数を変化させる(B´)ことによりTをPrに置き換えることができる。
本発明では、ΔE´を用いて再生耐久性の評価を行う。具体的には、実際にドライブで用いるレーザビームの通常の再生パワーをPr 、この再生パワーPr での再生耐久回数をN としたときに、レーザビームの再生パワーを、Prよりも高い、少なくとも2種の再生パワーPr、Prとして、再生耐久回数、Nを測定し、(3)式を用いてΔE´を算出し、その結果を用いて、再生パワーPrでの再生耐久回数Nを算出する。(3)式から明らかなように、再生パワーを高くすると一定量の劣化のための再生回数(時間)は指数関数的に減少するために、実際にドライブで用いるような低い再生パワーのレーザビームで直接測定するよりも大幅に簡便かつ迅速である。
(1)式のΔE、つまり(2)、(3)式のΔE´は反応を律速する過程に固有な数値であることから、劣化をおよぼす原因が同一であれば、劣化を示す指標としてCNRやジッタ、エラーレート等のいずれも利用してもよい。また本方法では(3)式の傾きΔE´を用いるので、傾きを算出するためのNを決定する劣化量の取り方は任意であり、たとえばCNRの劣化量として、劣化を及ぼす原因が同一であれば、−1dB、−3dB、−5dB等々いずれの値を採用してもよい。劣化を及ぼす原因が同一であることは(2)、(3)式が成立することによって確かめることができる。
以上の点をふまえ、本発明者は鋭意研究の結果、2種以上の再生パワーのレーザビームを用いてデータを再生し、その劣化を数値として表すことにより、従来よりもさらに簡便かつ信頼性も高く、光ディスクの再生耐久性を評価できることを見出した。
また、上述の議論から、本方法を用いることにより、再生専用光ディスクおよび記録型光ディスクとも再生耐久性を評価できることは明らかである。
即ち、以下の実施例により上記課題を解決することができる。
(1)光ディスクの再生耐久性を評価する方法であって、前記光ディスクに記録されている通常再生条件設定情報に含まれる通常再生パワー、あるいは、規格で定められた推奨再生パワーよりも高く設定された、パワーレベルの相異なる少なくとも2種の再生パワーのレーザビームによりそれぞれ繰り返し再生を行って、それぞれの再生パワーにおける、再生回数に対する特性値が変化し、前記特性値が特定の値に達したときの前記繰り返し再生の再生回数の対数を縦軸に取り、再生パワーの逆数を横軸に取ったグラフにおいて、前記グラフの傾きを用いて再生耐久性を推定することを特徴とする光ディスクの再生耐久性を評価する方法。
(2)前記再生パワーは、パワーレベルの相異なる2種であることを特徴とする、請求項1記載の光ディスクの再生耐久性を評価する方法。
(3)光ディスクの再生耐久性を評価する情報再生装置であって、前記光ディスクにレーザビームを照射するためのヘッドと、このヘッドに対して、前記レーザビームを制御するためのレーザ駆動信号を供給するレーザ駆動回路と、前記レーザ駆動信号を生成するレーザコントロール回路と、前記光ディスクに記録されている通常再生条件設定情報に含まれる通常再生パワー、あるいは、規格で定められた推奨再生パワーよりも高く設定された、パワーレベルの相異なる少なくとも2種の再生パワーのレーザビームによりそれぞれ繰り返し再生を行った場合に、再生回数に対する特性値の変化を測定できる特性値測定部と、前記特性値が特定の値に達したときに、その時点の再生回数を記録する再生回数記録部と、前記再生回数記録部が記録したデータと所定の計算式に基づき、前記光ディスクの通常の再生パワーのレーザビームにおける再生可能回数を演算する再生耐久性判定部と、からなる再生耐久性評価回路と、を有することを特徴とする光ディスクの再生耐久性を評価する情報再生装置。
(4)前記再生パワーは、パワーレベルの相異なる2種であることを特徴とする請求項3記載の光ディスクの再生耐久性を評価する情報再生装置。
この発明においては、光ディスクの再生耐久性を短時間で精度よく評価することができる。
最良の形態の、光ディスクの再生耐久性を評価する方法は、光ディスクに対し、前記光ディスクに記録されている通常再生条件設定情報に含まれる通常再生パワー、あるいは、規格で定められた推奨再生パワーよりも高く設定された、パワーレベルの相異なる少なくとも2種の再生パワーによりそれぞれ繰り返し再生を行って、それぞれの再生パワーにおける、再生回数に対する特性値が変化し、前記特性値が特定の値に達したときの前記繰り返し再生の再生回数の対数を縦軸に取り、再生パワーの逆数を横軸に取ったグラフにおいて、前記グラフの傾きを用いて再生耐久性を推定することによって、短時間で精度よく評価することができる。光ディスクは、媒体の種類を問わない。
以下、本発明の実施例について図2、図3及び図4を参照して詳細に説明する。
図2に示される、この実施例に係る情報再生装置30は、光ディスク10に対して情報の再生及び再生耐久性評価を行うようにされている。
情報再生装置30は、光ディスク10を回転させるためのスピンドルモータ32と、レーザ光源33及び光学系(図示省略)を有し、レーザビームを光ディスク10に照射するためのヘッド34と、このヘッド34及びスピンドルモータ32を制御するためのコントローラ36と、ヘッド34からのレーザビームを、パルス列に変調制御するためのレーザ駆動信号を供給するレーザ駆動回路38と、前記ヘッド34にレンズ駆動信号を供給するレンズ駆動回路40と、を備えて構成されている。
コントローラ36には、フォーカスサーボ追従回路36A、トラッキングサーボ追従回路36B、レーザコントロール回路36C及び再生耐久性評価回路36Dが含まれている。
レーザコントロール回路36Cは、レーザ駆動回路38により供給されるレーザ駆動信号を生成する回路であり、対象となる光ディスクに記録されている再生条件設定情報に基づいて、再生耐久性の評価に適切なレーザ駆動信号の生成を行なうようにされている。
再生条件設定情報とは、光ディスクの記録データを再生する場合に必要な各種条件を特定するために用いられる情報を言う。本実施例においては、再生条件設定情報には、光ディスクの再生耐久性を評価するために必要な情報が少なくとも含まれている。
再生条件設定情報としては、光ディスクの再生耐久性の評価に必要な各条件を具体的に示すもののみならず、情報再生装置内に予め格納されている各種条件のいずれかを指定することにより、再生条件の特定を行なうものも含まれる。
再生耐久性評価回路36Dには、図3に示されるように、特性値測定部60、再生回数記録部62、再生耐久性判定部64が含まれている。
特性値測定部60は、コントローラ36から出力される再生データをリアルタイムあるいは、特定の再生回数おきに読み取り、再生回数に対する特性値の変化を測定できる機能を有している。
再生回数記録部62は、特性値が特定の値に達したときに、その時点の再生回数を記録する機能を有している。
再生耐久性判定部64は、再生回数記録部62が記録したデータと()式に基づき、ディスクの通常の再生パワーにおける再生可能回数を演算する機能を有している。
なお、特性値測定部60、再生回数記録部62、再生耐久性判定部64はそれぞれ独立していてもよいし、一体になっていてもよい。
また、特性を示す値は、CNR、ジッタ、エラーレート等を単独で使用してもよいし、これらを組み合わせてもよい。
特性値測定部60、再生回数記録部62、再生耐久性判定部64は図4に示したフローチャートに従い、記録型光ディスクの再生耐久性を評価するようにされている。
ここで、図4に示したフローチャートに即して、具体的な再生耐久性の評価法を説明する。
A1においては、再生パワーPrを、光記録媒体に記録されている通常再生条件設定情報に含まれる通常再生パワーPr、あるいは、規格で定められた推奨再生パワーPrよりも高く設定し、レーザを照射する。Prの設定は、Pr>PrあるいはPr>Prを満たせば任意であるが、測定を早く終了させるためには、劣化のモードが変化しない限り高く設定するとよい。
ここで、劣化のモードとは、劣化の種類のことを言い、例えば、非晶質である記録マークの結晶化による消失を一つの劣化のモードとすると、媒体を構成している各膜が、混合してしまったり、特定の膜が熱により機械的に破壊されてしまうことは異なる劣化のモードとなる。
A2においては、再生パワーPrのレーザを照射しながら、あるいは特定の回数おきに、着目する特性値を測定する。前述したように、着目する特性としては、CNR、ジッタ、エラーレート等を用いることができる。
A3においては、測定した特性値が、決められた値よりも劣化したかどうかを判定する。決められた値の数値は任意であるが、前述のように、例えばCNRでは初期値と比べて−3dB、ジッタでは初期値と比べて+1%、エラーであれば許容される最大のエラーレートを取ることができる。劣化の度合いが一定値よりも少ない場合は、一定値の劣化を生じるまで上述の作業を続ける。あまりに多数の回数の再生を行っても劣化が進行しない場合は、途中でさらに再生パワーPrを高くしてA1から試行を始め直してもよい。
A4においては、劣化の度合いが一定値に達したとき、このときの再生回数を記録する。記録のタイミングはリアルタイムでもよいし、時間を置いて記録してもよい。
A5においては、何回目の試行かを確認する。ここで、試行回数をMとする。
A6においては、M=1かどうかを確認する。M=1の場合は、A9へ、M=1でない場合はA7へ移行する。
A7においては、さらに試行を続けるかどうかを確認する。さらに試行を続ける場合は、A10へ、試行を続けない場合は、A8へ移行する。
A8においては、()式に従い、通常再生パワーPrで再生した場合の、耐久回数を算出する。
A9においては、Pr>PrあるいはPr>Prの範囲で、M=1の場合に設定した値と異なる値をPrに設定し、A2へ移行する。
A10においては、Pr>PrあるいはPr>Prの範囲で、すでに設定した値と異なる値をPrに設定し、A2へ移行する。
このとき、A8において、()式を適用するためには、少なくとも異なる2種の再生パワーを用いる必要があるが、A6において、試行の回数を確認しており、少なくとも2回の試行が行われている、即ち少なくとも異なる2種の再生パワーを用いているため、()式を適用するための条件が保証される。
なお、2種以上の再生パワーの最小差は、0でなければよく、情報再生装置によって多少異なるが、測定の際における再生パワーの差の設定は例えば、再生パワーが1.0≦a<10、nを整数として、a×10mWと表わされるときに、1.0×10n−1mW、あるいは2.0×10n−1mWを最小差としてもよい。
また、試行回数は、多いほどデータの信頼性は増すが、測定のために時間がかかり、評価時間を短縮することができるという本実施例の効果が損なわれることとなる。ただし、目的に応じて何度の試行を行うかは実施者の自由である。
[測定例1]
本発明による測定例1について、以下に説明する。
この測定例においては、光ディスクとして、超解像光ディスク10Aを用いる。
超解像光ディスクとは、ディスク内に解像度を向上させる層を設けることにより波長λ、対物レンズの開口数NAの再生光学系において、解像限界よりも小さなλ/(4NA)よりも小さいマーク(ビット)列を読み取ることができるディスクである。
この超解像光ディスク10Aは、図1に示されるように、基板12上に第1の誘電体層14、超解像層16、第2の誘電体層18、記録層20、第3の誘電体層22及び光透過層24をこの順で積層した構成とされている。
前記基板12は、例えばポリカーボネートから形成されている。
又、前記第1の誘電体層14、第2の誘電体層18、及び、第3の誘電体層22は、ZnS−SiO2、ZnS、ZnO等の、半導体・金属の酸化物、硫化物等から構成されている。
又、前記記録層20は、PtOx等の、白金と酸素に熱分解した結果、その部分の光学定数が変化する材料から構成されているが、PtOxに限定されるものでなく、記録用レーザー光の照射によって、光学定数が変化し、且つ、なんらかの形状変化を生じ、再生用レーザー光の照射において、記録層20に形成された記録マークが消失しない材料であればよい。
前記超解像層16は、λ/(4NA)以下の長さの記録マークを再生可能とする、超解像能を有する材料からなり、Sb、Bi、Teのいずれかの単体、あるいは、Sb、Bi、Te、Zn、Sn、Ge、Siのいずれかの化合物、例えば、前記いずれかの単体を一方に含むSb−Zn又はTe−Ge、Sb−Te、Sb−Bi、Bi−Te、Sb−Bi−Teのいずれかの化合物、のうち一つの材料から構成されている。
なお、他の材料であっても、再生用レーザー光の波長に対して不透明であって、且つ熱伝導率が低い材料であればよい。
更に、超解像層16の材料として、上記の材料に、Ag、Inの少なくとも一方が含まれているものであってもよい。
本測定例では、前記基板12上に形成した第1、第2、第3の誘電体層14、18、22の材料を、それぞれ(ZnS)85(SiO15とし、更に、超解像層16をSb75Te25とし、記録層20をPtOxとして、超解像光ディスクを構成した。
具体的には、光ディスクとして、ポリカーボネード基板上に、厚さ40nmのAg:Pd:Cu:=98:1:1からなる反射膜、厚さ20nmのZnS:SiO=85:15からなる第1の誘電体層、厚さ10nmのSb75Te25からなる超解像層、厚さ40nmのZnS:SiO=85:15からなる第2の誘電体層、厚さ4nmのPtOxからなる記録層、厚さ90nmのZnS:SiO=85:15からなる第3の誘電体層、厚さ0.1mmの光透過層を順に積層して構成した超解像光ディスクを用いた。また、波長λ=405nm、対物レンズの開口数NA=0.85の光学系を用いた。
この測定例においては、超解像再生のためにPr=2.0mWの照射が必要であり、再生耐久性もPr=2.0mWで評価する必要があるが、実際には、3つの再生パワーPr=2.2mW、Pr=2.4mW、Pr=2.6mWで測定を行った。これらの逆数はそれぞれ、1/Pr=0.45、1/Pr=0.42、1/Pr=0.38である。また、各再生パワーで再生したときに、CNRが再生初期から−3dBになるまでの再生回数はそれぞれPr:約20000回、Pr:約7000回、Pr:約2800回である。これらの結果を図5に示す。図5においては、縦軸を300nm(>λ/(4NA))の記録マークを各再生パワーで再生したときにCNRが再生初期から−3dBになったときの再生回数対数軸と、横軸を再生パワーの逆数とし、Prに対応する点をAで、Prに対応する点をBで、Prに対応する点をCで表している。図5より、式(3)に従って再生劣化が進行していること、すなわち本評価方法の信頼性の高さが確認できる。ここで、本測定例に必要なPr=2.0mWでの評価ではCNRが−3dBになるまで約60,000回の再生が必要であることが分かっているが、Pr(B)とPr(C)の結果から図5のように傾きを求め、本来の再生パワーであるPr=2.0mWへ外挿すれば、同様の結果を得ることができ、実際にPr=2.0mWでの再生耐久性を測定するよりもはるかに簡便かつ迅速に、本来の再生パワーであるPr=2.0mWでの再生耐久性を見積もることができる。なお、75nm(<λ/(4NA))の記録マークの再生耐久性の評価でも全く同様の結果が得られた。また、縦軸Nの指標として、再生初期のCNRから−1dBのCNRになったときの回数を取った場合も式(3)が成立することも確かめることができた。
[測定例2]
本発明による測定例2について、以下に説明する。
この測定例においては、光ディスクとして、測定例1で用いたものに加え、材料系の異なる超解像光ディスクを用いた。具体的には、ポリカーボネート基板上に、厚さ40nmのAg:Pd:Cu:=98:1:1からなる反射膜、厚さ20nmのZnS:SiO=85:15からなる第1の誘電体層、厚さ10nmのBi50Ge50からなる超解像層、厚さ40nmのZnS:SiO=85:15からなる第2の誘電体層、厚さ4nmのPtOxからなる記録層、厚さ90nmのZnS:SiO=85:15からなる第3の誘電体層、厚さ0.1mmの光透過層を順に積層して構成した超解像光ディスクを用いた。測定方法は測定例1と同様である。この測定値においては、Pr=1.2mW、1.4mW、1.6mW、1.8mW、2.0mW、2.2mWの再生パワーで測定を行った。これらの逆数は、それぞれ0.83、0.71、0.63、0.56、0.50、0.45である。図6に、測定例1と測定例2の両方の結果を示す。図6においては、測定例1の結果から得られた傾きをDで、即定例2の結果から得られた傾きをEで示す。図6から、光ディスクの材料系を変化させても(3)式が成り立つこと、及び材料系の違いにより、ΔE´が異なる値を示すことが分かる。
[測定例3]
本発明による測定例3について、以下に説明する。
この測定例においては、光ディスクとして、相変化型ディスクを用いた。具体的には、ポリカーボネート基板上に、厚さ100nmのZnS:SiO=80:20からなる第1誘電体層、厚さ100nmのAg:Pd:Cu:=98:1:1からなる反射層、厚さ12nmのCeOからなる第2誘電体層、厚さ12nmのSb:Te:Ge:Tb=74.3:19.2:4.0:2.5からなる記録層、厚さ5nmのZnS:SiO=50:50からなる第3誘電体層及び厚さ30nmのZnS:SiO=80:20からなる第4誘電体層、厚さ60nmのAlからなる放熱層を順に積層して構成した相変化型ディスクを用いた。
図7においては、縦軸を、(1、7)RLL変調信号を再生したときのジッタを各再生パワーで再生したときに、再生初期のジッタから+1%増加したときの回数対数軸、横軸再生パワーの逆数している。図7より、式(3)に従って再生劣化が進行していること、すなわち本評価方法の信頼性の高さが確認できる。また、本測定例は測定例1と比較して、媒体のタイプ及び縦軸の指標の取り方を変化させても、本測定例に係る評価方法が信頼性高く用いることができることを示している。本測定例で使用した相変化型ディスクの通常の再生パワーは0.5mW以下であり、測定例1で使用した超解像光ディスクの通常の再生パワーより低いが、再生パワーの高低に関わらず、再生耐久性を見積もることができる。
また、図示しないが、縦軸の指標として、再生初期のジッタから+2%ジッタが増加したときの回数を取った場合でも式(3)が成立することも確認した。
本発明による測定例1により評価すべき超解像光ディスクを模式的に示す断面図 本発明の実施例に係る情報再生装置を模式的に示すブロック図 本発明の実施例に係る再生耐久性評価回路を模式的に示すブロック図 本発明の実施例に係る再生耐久性の評価方法の概要を示すフローチャート 本発明による測定例1に係る光ディスクの再生耐久性を示すグラフ 本発明による測定例1及び測定例2に係る光ディスクの再生耐久性を比較して示すグラフ 本発明の測定例3に係る光ディスクの再生耐久性を示すグラフ
符号の説明
10…光ディスク
10A…超解像光ディスク
12…基板
16…超解像層
20…記録層
24…光透過層
30…情報再生装置
33…レーザ光源
34…ヘッド
36…コントローラ
36C…レーザコントロール回路
36D…再生耐久性評価回路
38…レーザ駆動回路
60…特性値測定部
62…再生回数記録部
64…再生耐久性判定部

Claims (4)

  1. 光ディスクの再生耐久性を評価する方法であって、
    前記光ディスクに記録されている通常再生条件設定情報に含まれる通常再生パワー、あるいは、規格で定められた推奨再生パワーよりも高く設定された、パワーレベルの相異なる少なくとも2種の再生パワーのレーザビームによりそれぞれ繰り返し再生を行って、それぞれの再生パワーにおける、再生回数に対する特性値が変化し、前記特性値が特定の値に達したときの前記繰り返し再生の再生回数の対数を縦軸に取り、再生パワーの逆数を横軸に取ったグラフにおいて、前記グラフの傾きを用いて再生耐久性を推定することを特徴とする光ディスクの再生耐久性を評価する方法。
  2. 請求項1において、
    前記再生パワーは、パワーレベルの相異なる2種であることを特徴とする、光ディスクの再生耐久性を評価する方法。
  3. 光ディスクの再生耐久性を評価する情報再生装置であって、
    前記光ディスクにレーザビームを照射するためのヘッドと、
    このヘッドに対して、前記レーザビームを制御するためのレーザ駆動信号を供給するレーザ駆動回路と、
    前記レーザ駆動信号を生成するレーザコントロール回路と、
    前記光ディスクに記録されている通常再生条件設定情報に含まれる通常再生パワー、あるいは、規格で定められた推奨再生パワーよりも高く設定された、パワーレベルの相異なる少なくとも2種の再生パワーのレーザビームによりそれぞれ繰り返し再生を行った場合に、再生回数に対する特性値の変化を測定できる特性値測定部と、
    前記特性値が特定の値に達したときに、その時点の再生回数を記録する再生回数記録部と、
    前記再生回数記録部が記録したデータと所定の計算式に基づき、前記光ディスクの通常の再生パワーのレーザビームにおける再生可能回数を演算する再生耐久性判定部と、
    からなる再生耐久性評価回路と、
    を有することを特徴とする光ディスクの再生耐久性を評価する情報再生装置。
  4. 請求項3において、
    前記再生パワーは、パワーレベルの相異なる2種であることを特徴とする光ディスクの再生耐久性を評価する情報再生装置。
JP2006119102A 2006-04-24 2006-04-24 光ディスクの再生耐久性評価方法及び情報再生装置 Expired - Fee Related JP4216293B2 (ja)

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