JP4216240B2 - 短パルスレーダ - Google Patents

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Description

本発明は、幅の狭いパルス波(短パルス波)を所定周期で空間に放射し、空間にある物体からの反射波を受信して検波し、その検波出力に基づいて空間にある物体の解析を行う短パルスレーダのうち、特に車載レーダや視覚障害者の歩行支援用レーダ等のために割り当てられている22〜29GHzの準ミリ波帯(UWB)で用いる短パルスレーダを、低消費電力化するための技術に関する。
パルス波を用いて空間の物体を探査するパルスレーダは、基本的に図9に示す構成を有している。
即ち、送信部11は、後述する制御部16から所定周期Tgで出力されるトリガ信号Gを受け、所定のキャリア周波数を有し、トリガ信号Gに同期した所定幅のパルス波Ptを生成して送信アンテナ11aを介して空間へ放射する。
このパルス波Ptは空間1にある物体1aによって反射され、その反射波Prが、受信部12の受信アンテナ12aで受信されて、検波される。
信号処理部15は、例えば送信部11からパルス波が送出されたタイミングを基準タイミングとし、受信部12から検波出力Dが出力されるタイミングや、その出力波形を求めて、空間1に存在する物体1aの解析を行う。制御部16は、信号処理部15の処理結果等に基づいて、送信部11および受信部12に対する各種制御を行う。
なお、このようなパルスレーダの基本的な構成は、次の特許文献1、2に開示されている。
特開平7−012921号公報 特開平8−313619号公報
このような基本構成を有するパルスレーダのうち、近年実用化されつつある車載用のものとしては、ミリ波帯(77GHz)を用い、高出力で、遠距離の狭い角度範囲を探査して、衝突防止や走行制御等の高速走行時の支援を目的とするものと、準ミリ波(22〜29GHz)を用い、低出力で近距離の広い角度範囲を探査し、死角補助、車庫入れ補助等、低速走行時の支援を目的とするものとがある。
この準ミリ波帯は、将来UWB(Ultra Wide Band)無線通信に使われる計画があり、車載レーダだけでなく、視覚障害者の歩行支援用レーダや近距離通信システム等にも使用されると考えられる。
UWBは広帯域であるので、レーダシステムにおいては、幅1ns以下の短パルスを用いることができ、距離分解能が高いレーダを実現できる。
しかし、このUWBを用いた短パルスレーダを実現するために、解決すべき種々の課題がある。
その重要な課題の一つは、各種車両への組み込みや携帯利用などを考慮した低消費電力化であり、特に、歩行支援用システムの場合、携帯が容易となるように、装置全体を小型にかつ軽量にする必要があり、必然的に小型の電池で装置を長時間駆動する必要がある。
これに対し、上記UWBのような高い周波数帯で用いる半導体素子は、低い周波数帯用の半導体素子に比べて消費電力が大きく、たとえ装置の回路構成を簡素化しても、上記要求に応えられない。
本発明は、この課題を解決して、低消費電力の短パルスレーダを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の短パルスレーダは、
短パルス波を空間へ繰り返し放射する送信部(21)と、前記空間に放射された短パルス波の反射波を受信して検波する受信部(30)と、前記受信部の検波出力に基づいて、前記空間に存在する物体の解析処理を行う信号処理部(45)と、前記信号処理部の解析結果に基づいて、前記送信部および受信部の制御を行う制御部(50)とを有する短パルスレーダにおいて、
温度センサを有し、
前記制御部は、
前記送信部が短パルス波を空間に放射してから次の短パルス波を放射するまでの期間内に、前記送信部への電源供給を停止させるとともに、該送信部に対する電源供給の停止期間を前記温度センサが検出した温度に応じて変化させることを特徴としている。
前記制御部は、
前記送信部が短パルス波を空間に放射してから次の短パルス波を放射するまでの期間内で、且つ放射された短パルス波についての反射波を受信するための期間を除く期間に、前記受信部への電源供給を停止させるとともに、該受信部に対する電源供給の停止期間を前記温度センサが検出した温度に応じて変化させることを特徴としている。
このように、本発明の短パルスレーダでは、短パルス波を送信してから次の短パルス波を送信するまでの期間内に、少なくとも送信部に対する電源供給を停止させるようにしたので、電力消費の極めて少ないレーダシステムを実現できる。
また、受信部に対する電源供給も間欠的に行うことで、さらに低消費電力化が可能になる。
また、温度センサによって検出した温度に応じて、送信部または受信部への電源供給の停止期間を変化させる構成では、環境温度の大きな変化に対するデバイスの特性変化を防ぐことができ、安定に動作させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した短パルスレーダ20の構成を示している。
この短パルスレーダ20は、送信部21、受信部30、信号処理部45および制御部50によって構成されている。
送信部21は、制御部50から所定周期Tgで出力されるトリガ信号Gを受ける毎に、所定幅Tp(例えば1ns)で所定キャリア周波数Fc(例えば26GHz)の短パルス波Ptを生成して送信アンテナ22から空間1へ放射する。なお、送信アンテナ22を受信アンテナ31と共用する場合もある。
この送信部21は、図1に示しているように、トリガ信号Gに同期した幅Tpのパルス信号Paを発生するパルス発生器23、パルス信号Paを受けている間Tpだけキャリア周波数Fcの信号を発振出力する発振器24と、発振器24の出力信号を増幅して送信アンテナ22に供給する電力増幅器25と、帯域外不要放射を抑圧するバンドリジェクションフィルタ(BRF)26とを有している。
ここで、発振器24は、MMICにより1チップ化され、その内部には、図2に示すように、入力共通のAND回路とNAND回路とが一体化されたゲート回路24a、そのゲート回路24aの入力部に接続されたエミッタフォロア型の入力バッファ24b、24c、ゲート回路24aの出力部に接続された出力バッファ24dおよびゲート回路24aの反転出力を遅延して一方の入力バッファ24bに入力する遅延回路24eとを有している。
この構成の発振器24では、図3の(a)に示す周期Tgのパルス信号Paが入力バッファ24cに入力されている間、図3の(b)のように、所定周波数(キャリア周波数)の矩形波の信号Pbがバースト状に発振出力される。
この出力信号Pbの周波数は、入力バッファ24bおよびゲート回路24aの入出力遅延時間と、遅延回路24eの遅延時間との合計で決まるが、入力バッファ24bおよびゲート回路24aの入出力遅延時間は一般的に回路素子に依存して決まる固定値であるので、ここでは、遅延回路24eの定数の一部を可変できるように構成し、この定数を調整して、発振周波数を前記UWBのほぼ中心(例えば26GHz)に設定している。
この送信部21は、上記のようにパルス信号Paによって発振器24の発振動作そのものを制御する構成であるので、原理的にキャリア漏れは発生しない。したがって、UWBの使用に際して規定されている電力密度の制限は、発振時に出力される短パルス波の瞬時パワーについてのみ考慮すればよく、規定されている電力を最大限有効に使用できる。
なお、上記した図2の発振器24の構成は一例であり、他の回路構成であってもよい。その場合でも、発振のための帰還ループをパルス信号Paによって開閉したり、発振回路の電源(電流源等)をパルス信号Paによりオンオフすることで、上記のようなキャリア漏れのないバースト波を得ることができる。
発振器24から出力される信号Pbは、パワーFET等からなる電力増幅器25により増幅され、BRF26を介して送信アンテナ22に供給される。このため、送信アンテナ22からは前記した短パルス波Ptが探査対象の空間1に放射される。電力増幅器25の利得は、制御部50によって可変できるようになっている。
送信部21のパルス発生器23、発振器24および電力増幅器25に対する電源Btは、電源スイッチ27を介して供給される。この電源スイッチ27は、制御部50によりオンオフ制御される。
一方、受信部30は、空間1の物体1aからの反射波Prを受信アンテナ31を介して受信し、その受信信号RをLNA(低雑音増幅器)32により増幅した後、帯域幅2GHz程度のバンドパスフィルタ(BPF)41により帯域制限し、その帯域制限された反射信号R′を検波回路33によって検波する。LNA32の利得は、制御部50によって可変できるようになっている。
検波回路33は、BPF41から出力される反射信号R′を同相(0°)分岐する分岐回路34と、その同相分岐された反射信号同士を線形乗算する線形乗算器35と、線形乗算器35の出力信号からベースバンド成分Wを抽出する低域通過フィルタ(LPF)36とによって構成されている。
線形乗算器35には、二重平衡ミキサを用いる等いくつかの方式があるが、高速動作をするものとして、ギルバートミキサを用いて構成する方法が考えられる。
ギルバートミキサは、図4に示すように、3組の差動増幅器35a、35b、35cからなり、差動増幅器35aに第1信号V1を差動入力し、その負荷側に接続された2組の差動増幅器35b、35cに第2信号V2を差動入力すると、第1信号V1と第2信号V2の積に等しい信号成分のみを負荷抵抗R3、R4から出力する。
この構成の線形乗算器35に、例えば図5の(a)のような正弦状の信号S(t)を同相でバースト状に入力すると、その出力信号は、図5の(b)のように、入力信号S(t)を2乗した波形となり、その包絡線(ベースバンド)Wは、入力信号S(t)の電力に比例している。
このように複数の差動増幅器からなる線形乗算器35は、MMICで極めて小型に構成することができ、しかも、ローカル信号を供給する必要がないので、電力消費が少なくて済む。
検波回路33で得られたベースバンド信号Wは、サンプルホールド回路37に入力される。サンプルホールド回路37は、図6にその原理図を示すように、抵抗37aとコンデンサ37bによる積分回路にスイッチ37cを介してベースバンド信号Wを入力する構成を有しており、パルス発生器38からのパルス信号Pcがハイレベル(ローレベルでもよい)の間、スイッチ37cを閉じてベースバンド信号Wを積分し、パルス信号Pcがローレベルになると、スイッチ37cを開いて積分結果を保持する。
なお、ここではサンプルホールド回路37のサンプリングの周期、即ち、パルス信号Pcの周期をトリガ信号Gの周期に等しいものとして説明するが、サンプリングの周期は、トリガ信号Gの周期Tgの整数倍であってもよい。
パルス発生器38は、トリガ信号Gに同期する信号G′(トリガ信号Gそのものであってもよい)を受け、信号Gに対して制御部50で指定された時間Tdだけ遅延し、且つ制御部50で指定された幅Tcのパルス信号Pcを生成して、サンプルホールド回路37に出力する。
サンプルホールド回路37で積分されて保持された信号Hは、その保持直後にA/D変換器39によってデジタル値に変換され、信号処理部45に入力される。
受信部30のLNA32、検波回路33、サンプルホールド回路37およびパルス発生器38に対する電源Brは、電源スイッチ40を介して供給される。この電源スイッチ40は、制御部50によりオンオフ制御される。
信号処理部45は、受信部30で得られた信号Hに基づいて、空間1に存在する物体1aについての解析を行い、その解析結果を図示しない出力機器(例えば表示器、音声発生器)によって報知し、また制御に必要な情報を制御部50に通知する。
制御部50は、この短パルスレーダ20について予め決められたスケジュールにしたがって、あるいは、信号処理部45の処理結果に応じて、送信部21および受信部30に対する各種制御を行う。
また、この制御部50は、送信部21が短パルス波を空間1に放射してから次の短パルス波を放射するまでの期間内に、送信部21への電源供給を停止させるとともに、送信部21が短パルス波を空間に放射してから次の短パルス波を放射するまでの期間内で、且つ放射された短パルス波についての反射波を受信するための期間を除く期間に、受信部30への電源供給を停止させて、電力消費を低減させている。
なお、送信部21と受信部30に、主電源Bt、Brの供給前にバイアス電源の供給を必要とする回路がある場合で、そのバイアス電源の消費電力が少ない(例えばFETのゲートバイアスように電流を流さなくてもよい場合)には、そのバイアス電源を常時供給しておけばよい。また、バイアス電源の消費電力が大きい場合には、そのバイアス電源供給用のスイッチを別途設け、バイアス電源を供給してから主電源を供給すればよい。
次に、この短パルスレーダ20の一つの動作例について説明する。
制御部50は、探査初期において、図7の(a)のように、電源スイッチ27、40を、一定周期Tg(例えば10μs)で、一定時間Tw(例えば400ns)ずつオンさせ、送信部21と受信部30に電源を供給する(ここでは、上記バイアス電源の制御は不要として説明する)。
ここで、電源スイッチ27、40のオン時間Twは、送信部21と受信部30に供給された電源の電圧が安定するために必要な時間Tw1(例えば200ns)と、最長探査距離(例えば15m)を往復した電波に対する検波処理およびサンプルホールド処理が完了するための時間Tw2(例えば200ns)との合計時間である。
そして、電源スイッチ27、40がオンしたタイミングから時間Tw1が経過したタイミングに、電力増幅器25の利得を規定値に設定し、LNA32の利得を例えば最大に設定するとともに、周期Tgのトリガ信号Gを送信部21に与えて、図7の(b)のような、幅Tp(例えば1ns)のパルス信号Paを発振器24に入力させ、送信部21から図7の(c)に示すように、キャリア周波数Fc(例えば26GHz)で幅Tpの短パルス波Ptを空間1へ放射させる。
送信部21から放射された短パルス波Ptは、空間1に存在する物体1aで反射し、その反射波Prが、例えば図7の(d)のように、各短パルス波Ptの送信タイミングから物体1aまでの往復距離に応じた時間Txだけ遅延して受信アンテナ31で受信される。
受信部30では、この受信信号RをLNA32によって増幅した後、BPF41により帯域制限して雑音電力を低減し、その出力信号R′を検波回路33の線形乗算器35と低域通過フィルタ36により検波して、図7の(e)のようなベースバンド成分Wを検出する。
一方、サンプルホールド回路37には、図7の(f)のように、幅Tc(例えば1ns)のパルス信号Pcが、短パルス波Ptの各送信タイミングからTd、2Td、3Td、…ずつ遅れて入力される。なお、ここでは、遅延時間TdがパルスPcの幅と等しい場合で説明する。
前記したように、探査対象の空間1の遠端までの距離を15m以内とするとその15mを電波が往復するための時間はほぼ100nsであるので、短パルス波Ptの送信タイミングから最大で100Tdまで遅延することで、15m以内からの反射波をカバーすることができる。
なお、短パルス波Ptの各送信タイミングから時間Tw2が経過するまでの間に所定探査距離からの反射波が到達して受信検波されることになり、その時間Tw2が経過した後からTg−Tw2が経過するまでの間、図7の(a)に示しているように、送信部21および受信部30に対する電源供給が停止される。
ここで、前記のように時間Tgを10μs、時間Twを400nsとすれば、パルス送信周期Tgに対する電源供給時間の割合Tw/Tgは、0.04(4パーセント)であり、常時電源を供給する場合に比べて単純計算で96パーセント省電力化される。
そして、図7に示しているように、1回目から3回目までのパルス信号Pcは、ベースバンド成分Wと重なり合わないため、サンプルホールド回路37はノイズ成分のみを積分することになり、その積分結果および保持値はほぼゼロとなる。
そして、4回目および5回目のパルス信号Pcがベースバンド成分Wと重なり合うと、図7の(g)のように、パルス信号Pcのハイレベル期間内でベースバンド信号Wが積分され、その積分結果H1、H2が保持され、図7の(h)のように、デジタル値に変換されて信号処理部45に出力される。
信号処理部45は、この保持値H1、H2に基づいて、物体1aまでの距離、物体の大きさなどを検出する。
例えば、所定レベル以上の保持値Hが入力されたとき、それが何回目のサンプリングで得られたかにより、物体までの距離を検出する。また、所定レベル以上の保持値Hが連続する場合には、その連続する回数などにより、物体の大きさを検出する。
この検出情報は制御部50に通知される。制御部50は、例えば通知された検出情報が、物体までの距離が近く、反射波Prの強度が大きいことを示しているときには、検波回路33の入力レベルが、線形乗算器35の線形動作範囲内となるように、LNA32の利得を下げ、また、必要であれば電力増幅器25の利得も下げて、次の探査において、より正確なベースバンド成分Wを検出させる。
また、探査空間1の遠端近傍からの弱い反射波を解析する必要がある場合には、電力増幅器25の利得を上げる。
また、サンプルホールド回路37の積分時間Tcについても探査対象の空間1の状態や物体1の大きさなどに応じ適宜可変して、必要な探査情報を得る。
なお、ここでは、送信部21と受信部30に対して、電源電圧の安定時間Tw1と所定探査距離についての反射波を受信するのに必要な時間Tw2との合計時間だけ電源供給していたが、図8の(a)のように、送信部21に対して、安定時間Tw1と、図8の(c)のパルス信号Paの幅Tpの合計時間だけ電源供給し、受信部30に対しては、図8の(b)のように、安定時間Tw1と所定探査距離についての反射波を受信検波するのに必要な時間Tw2との合計時間だけ電源供給すれば、さらに消費電力を少なくすることができる。
また、電源供給時間を可変する必要があるが、受信部30に対する電源供給を、サンプルホールド終了後に直ちに停止させてしまうことで、さらに消費電力を少なくすることができる。
また、状況によっては、送信部21と受信部30に対する電源供給を、前記周期Tgより長い時間停止させることで、さらに省電力化する場合もある。
例えば100回の短パルス波Ptの放射で、所定レベル以上の保持出力Hが得られない場合、信号処理部45は探査範囲内に障害となる物体がないと判断し、これを制御部50に通知する。この通知を受けた制御部50は、一定期間(例えば1ms)、送信部21および受信部30への電源供給を停止させ、その一定時間経過後に再び上記の動作を繰り返す。
このような電源の供給制御により、消費電力を極めて小さくすることができ、電池による長時間駆動が可能となり、携帯利用が可能となる。
なお、この実施形態の短パルスレーダ20では、ローカル信号を用いないで、短パルス波の発生や検波を行っているので、ローカル信号発生器やローカル信号の増幅器による電力消費が無く、構成上の点でも省電力化でき、さらに、ローカル信号の引き回しやシールドなどが不要で小型化できる。
また、車載レーダの場合、その設置される環境温度の範囲は、−50°C〜80°Cと広く、送信部21や受信部30を構成するデバイスの特性の温度変化により、レーダ全体としての特性が大きく変化してしまうことが予想される。
このような場合には、上記した短パルスレーダ20に温度センサ(図示せず)を設け、制御部50が、この温度センサによって検出される温度に応じて、送信部21あるいは受信部30(両方でもよい)への電源供給の停止期間を変化させて、送信部21や受信部30を構成するデバイスの温度が大きく変化しないようにし、レーダ全体としての特性を安定化すればよい。
即ち、温度センサによって検出される周囲温度が低くなるほど送信部21や受信部30の電源停止期間を短くしてデバイスの消費電力を増加させ、逆に周囲温度が高くなるほど電源停止期間を長くしてデバイスの消費電力を減少させて、デバイスの温度を恒温化する。
また、送信部21または受信部30のデバイスのうち、温度変化による特性変動が特に大きいデバイスについては、その近傍に温度センサを配置し、その温度センサによって検出される温度が一定になるように、電源供給の停止期間の長さを可変制御すればよい。
本発明の実施形態の構成を示す図 実施形態の要部の構成例を示す図 実施形態の要部の動作説明図 実施形態の要部の構成例を示す図 実施形態の要部の動作説明図 実施形態の要部の特性を示す図 実施形態の動作を説明するための図 実施形態の別の動作例を説明するための図 パルスレーダの基本構成図
符号の説明
1……空間、1a……物体、20……短パルスレーダ、21……送信部、22……送信アンテナ、23……パルス発生器、24……発振器、25……電力増幅器、26……バンドリジェクションフィルタ(BRF)、27……電源スイッチ、30……受信部、31……受信アンテナ、32……LNA、33……検波回路、34……分岐回路、35……線形乗算器、36……低域通過フィルタ(LPF)、37……サンプルホールド回路、38……パルス発生器、39……A/D変換器、40……電源スイッチ、45……信号処理部、41……バンドパスフィルタ(BPF)、50……制御部

Claims (2)

  1. 短パルス波を空間へ繰り返し放射する送信部(21)と、前記空間に放射された短パルス波の反射波を受信して検波する受信部(30)と、前記受信部の検波出力に基づいて、前記空間に存在する物体の解析処理を行う信号処理部(45)と、前記信号処理部の解析結果に基づいて、前記送信部および受信部の制御を行う制御部(50)とを有する短パルスレーダにおいて、
    温度センサを有し、
    前記制御部は、
    前記送信部が短パルス波を空間に放射してから次の短パルス波を放射するまでの期間内に、前記送信部への電源供給を停止させるとともに、該送信部に対する電源供給の停止期間を前記温度センサが検出した温度に応じて変化させることを特徴とする短パルスレーダ。
  2. 前記制御部は、
    前記送信部が短パルス波を空間に放射してから次の短パルス波を放射するまでの期間内で、且つ放射された短パルス波についての反射波を受信するための期間を除く期間に、前記受信部への電源供給を停止させるとともに、該受信部に対する電源供給の停止期間を前記温度センサが検出した温度に応じて変化させることを特徴とする請求項1記載の短パルスレーダ。
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