JP4215293B2 - 伸縮ブームの同時伸縮機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、伸縮ブームの同時伸縮機構に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
従来より、伸縮ブームの伸縮方式として、例えば実開平4−44282号公報に開示される如く、伸縮可能に順次嵌挿された基端側ブームと中間ブームと先端側ブームとを備えた伸縮ブームにおいて、上記基端側ブームと中間ブームとを伸縮シリンダにより伸縮駆動するとともに、該中間ブームの伸縮変位を伸側ワイヤロープ又は縮側ワイヤロープを介して上記先端側ブームに伝達して該先端側ブームを上記中間ブームと同時に伸縮させる方式が知られている。
【0004】
この場合、例えば上掲公知例の如く上記伸縮シリンダを、そのシリンダチューブのボトム側端部をブーム先端側に向けて配置し且つ該シリンダチューブのピストンロッド側端部を上記中間ブームの基端部に、ピストンロッドの先端部を上記基端側ブームの基端部に、それぞれ連結する構成のものにおいては、上記伸縮シリンダにおけるシリンダチューブのボトム側端部に上記伸側ワイヤロープがU字状に巻掛けられる伸側シーブを配置するとともに、ピストンロッド側端部には上記縮側ワイヤロープがU字状に巻掛けられる縮側シーブを配置するのが通例である。
【0005】
一方、上記伸側ワイヤロープ及び縮側ワイヤロープは、伸縮ブームの使用中に、共に先端側ブームの自重を受けるとともに、特にこの伸縮ブームがクレーン用ブームである場合には上記先端側ブームの先端に吊下される吊荷重を受けることから、長期の使用により次第に伸びが生じる。従って、適正な同時伸縮を確保するためには、上記伸側ワイヤロープ及び縮側ワイヤロープの張力調節(即ち、長さ調節)が必要となる。この伸側ワイヤロープ及び縮側ワイヤロープの張力調節は、その作業の容易さの観点から、通常、伸縮ブームを最縮小させた状態で、その先端側において行うのが通例である。そして、上記伸側ワイヤロープ側においては、上記伸側シーブが伸縮ブームの先端寄りに配置されているので該伸側シーブをブーム軸方向へ移動させて行う。これに対して、上記縮側ワイヤロープ側においては、伸縮ブームの先端寄りには上記縮側ワイヤロープを折り返すための折り返しシーブが設けられているため、該折り返しシーブをブーム軸方向へ移動させて行うようにしている。
【0006】
さらに、伸縮ブームの伸縮動作に伴って上記伸側ワイヤロープが走行する上記伸側シーブ、及び上記縮側ワイヤロープが走行する上記縮側シーブには、該各ワイヤロープの走行に伴ってこれがロープ溝から外れるのを防止するワイヤ外れ止め部材が備えられるのが通例である。そして、このワイヤ外れ止め部材は、上記伸側シーブ及び縮側シーブがそれぞれ回転自在に取り付けられる伸縮シリンダ側に、該伸側シーブ及び縮側シーブとの相対位置をそれぞれ最適に設定した状態で固定配置される。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、このように上記伸側シーブ及び縮側シーブのそれぞれに対応して設けられるワイヤ外れ止め部材を上記伸縮シリンダ側に固定配置した場合、上記縮側ワイヤロープ側においては、その張力調節を上記縮側シーブではなく折り返しシーブを移動させて行うものであるため張力調節に拘わらず上記縮側シーブとワイヤ外れ止め部材との相対位置は常時適正に維持されるが、上記伸側ワイヤロープ側においては、その張力調節が上記伸側シーブを移動させることで行われることから、張力調節により上記伸側シーブとワイヤ外れ止め部材との相対位置が適正位置から変化し、該ワイヤ外れ止め部材がそれ本来の機能を為さなくなり、場合によっては上記伸縮ブームの稼動中に上記伸側ワイヤロープが上記伸側シーブから外れるということも懸念される。かかる状態は、伸縮ブームの作動上の信頼性を損なうものであるため、これを確実に防止する手段を講じる必要があるが、未だ有効な手段が提案されていないというのが実情である。
【0008】
そこで本発明では、伸縮ブームの同時伸縮機構において、伸側ワイヤロープが掛け回される伸側シーブに付設されるワイヤ外れ止め部材を常時有効に機能させて伸縮ブームの動作上の信頼性を高めることを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願の請求項1に係る発明では、基端側ブーム2と該基端側ブーム2に伸縮自在に嵌挿された中間ブーム3と該中間ブーム3に伸縮自在に嵌挿された先端側ブーム4とを備えてなる伸縮ブーム1の上記基端側ブーム2の基端部2aにそのピストンロッド5Bの先端部を連結すると共に上記中間ブーム3の基端部3aにそのシリンダチューブ5Aのピストンロッド側端部を連結した状態で上記伸縮ブーム1内に内装配置された伸縮用シリンダ5と、上記伸縮シリンダ5における上記シリンダチューブ5Aのボトム側端部に配置された伸側シーブ11と、上記伸縮シリンダ5における上記シリンダチューブ5Aのピストンロッド側端部に配置された縮側シーブ12と、その基端部6aを上記基端側ブーム2の基端部2aに連結した状態で上記伸縮ブーム1内に該伸縮ブーム1の軸方向に向けて内装配置された連結棒6と、上記伸側シーブ11にU字状に掛け回された状態で上記連結棒6の先端部6bと上記先端側ブーム4の基端部4aに固定された索端固定部材15との間に張設された伸側ワイヤロープ13と、上記縮側シーブ12にU字状に掛け回された状態で上記連結棒6の先端部6bと上記索端固定部材15との間に張設された縮側ワイヤロープ14とを備え、上記伸縮シリンダ5の伸縮動作により上記基端側ブーム2に対して上記中間ブーム3を伸縮させると同時に、該中間ブーム3の伸縮変位を上記伸側ワイヤロープ13又は縮側ワイヤロープ14を介して上記先端側ブーム4に伝達して該先端側ブーム4を上記中間ブーム3に対して伸縮させるようにした伸縮ブームの同時伸縮機構において、上記伸側ワイヤロープ13の張力調節を、上記シリンダチューブ5Aのボトム側端部に配置された上記伸側シーブ11を上記伸縮ブーム1の軸方向へ移動させることで行ない、上記縮側ワイヤロープ14の張力調節を、上記連結棒6の先端部6bに設けられて上記縮側ワイヤロープ14を折り返す縮み側折り返しシーブ17を上記伸縮ブーム1の軸方向へ移動させることで行なうことを特徴としている。
【0010】
本願の請求項2に係る発明では、上記第1の発明に係る伸縮ブームの同時伸縮機構において、上記伸側シーブ11を、該伸側シーブ11を回転自在に枢支する枢支軸43と共に移動させる構成とし、該枢支軸43には、上記伸側シーブ11の外側に配置されて該伸側シーブ11のロープ溝11aに巻掛けられる上記伸側ワイヤロープ13が該ロープ溝11aから外れるのを防止するワイヤ外れ止め部材20を、上記伸側シーブ11の外周を略半周に亘って覆うように配置するとともに、上記ワイヤ外れ止め部材20の上記枢支軸43回りの相対回転を規制する回り止め部材44を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
(a) 本願の請求項1に記載の伸縮ブームの同時伸縮機構によれば、以下のような効果が得られる。
【0012】
(a−1) 上記伸側ワイヤロープの張力調節は、上記シリンダチューブのボトム側端部に配置された上記伸側シーブを上記伸縮ブームの軸方向へ移動させることで行ない、縮側ワイヤロープの張力調節は、上記連結棒の先端部に設けられて上記縮側ワイヤロープを折り返す縮み側折り返しシーブを上記伸縮ブームの軸方向へ移動させることで行なう構成であることから、上記伸側ワイヤロープの張力調節と上記縮側ワイヤロープの張力調節を共に伸縮ブーム1の先端側で行なえることとなり、張力調節作業の簡易且つ迅速化が実現される。
【0013】
(a−2) 上記縮側ワイヤロープの中央部を上記縮み側折り返しシーブに掛け回し、該縮み側折り返しシーブを移動させて張力調節を行なうようにしているので、上記縮み側 折り返しシーブを移動させても、該縮み側折り返しシーブと上記縮側ワイヤロープとの相対関係は変化せず、当初設定状態のまま維持され、この結果、上記縮側ワイヤロープの張力調節がより一層適正に行なわれることになる。
(b) 本願の請求項2に記載の同時伸縮機構によれば、上記(a)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。
(b−1) この発明では、上記伸側シーブを、該伸側シーブを回転自在に枢支する枢支軸と共に移動させる構成とし、該枢支軸には、上記伸側シーブの外側に配置されて該伸側シーブのロープ溝に巻掛けられる上記伸側ワイヤロープが該ロープ溝から外れるのを防止するワイヤ外れ止め部材を、上記伸側シーブの外周を略半周に亘って覆うように配置するとともに、上記ワイヤ外れ止め部材の上記枢支軸回りの相対回転を規制する回り止め部材を備えているので、上記伸縮ブームの作動上における高い信頼性が確保される。
(b−2) 上記枢支軸と共に上記伸側シーブを上記伸縮ブームの軸方向へ移動させて上記伸側ワイヤロープの張力調節を行う場合、上記枢支軸の移動と共に上記ワイヤ外れ止め部材も該枢支軸と一体的に移動し、該ワイヤ外れ止め部材と上記伸側シーブとの相対位置が、上記枢支軸及び伸側シーブの移動にかかわらず当初設定の適正位置のまま維持される。
【0014】
従って、上記ワイヤ外れ止め部材は、上記伸側ワイヤロープの張力調節の有無に拘わらず常時有効に機能し、上記伸側ワイヤロープが上記伸側シーブから外れるのが確実に防止され、これにより上記伸縮ブームの作動上における高い信頼性が確保される。
【発明の実施の形態】
【0015】
以下、本発明にかかる伸縮ブームの同時伸縮機構を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0016】
図1には、本発明にかかる同時伸縮機構を備えたトラッククレーン用の三段伸縮式ブーム1を示しており、同図において符号2は該伸縮ブーム1の最基端側に位置する基端側ブーム、3は該基端側ブーム2に対して伸縮可能に嵌挿配置された中間ブーム、4は該中間ブーム3に対して伸縮可能に嵌挿配置された先端側ブームである。そして、上記伸縮ブーム1は、上記基端側ブーム2に対して上記中間ブーム3と先端側ブーム4とが連動して同時に伸縮する次述の同時伸縮機構Zを備えている。
【0017】
尚、上記先端側ブーム4の基端部4aの天板内面には、第1固定部15aと第2固定部15bとを備えた索端固定部材15が固定されている。また、該先端側ブーム4の先端4dには、適宜大きさの作業用の開口60が形成されている。
【0018】
上記同時伸縮機構Zは、次述の伸縮用シリンダ5と連結棒6と伸側ワイヤロープ13と縮側ワイヤロープ14とを備えて構成される。
【0019】
上記伸縮用シリンダ5は、上記基端側ブーム2に対して上記中間ブーム3を伸縮駆動させるものであって、上記伸縮ブーム1の内部に、そのシリンダチューブ5Aのボトム側端部をブーム先端側に向けた状態で嵌装配置され、且つそのシリンダチューブ5Aのピストンロッド側端部が枢支軸42により上記中間ブーム3の基端部3aの両側板に枢支されるとともに、ピストンロッド5Bの先端は枢支軸41により上記基端側ブーム2の基端部2aの両側板に枢支されている。従って、上記伸縮用シリンダ5の伸縮作動により、上記中間ブーム3は上記基端側ブーム2に対して伸縮駆動されることになる。
【0020】
また、上記シリンダチューブ5Aのピストンロッド側端部を上記中間ブーム3側に枢支せしめる上記枢支軸42には、該シリンダチューブ5Aの左右両側にそれぞれ位置するようにして左右一対の縮側シーブ12,12が軸支されている。さらに、上記ピストンロッド5Bの先端部を上記基端側ブーム2側に枢支せしめる上記枢支軸41には、次述する連結棒6の基端部6aが枢支されている。
【0021】
一方、上記伸縮用シリンダ5のボトム側端部には、所定長さの支持杆7が、該ボトム側端部から後方側へ延出するようにして取り付けられており、該支持杆7は上記シリンダチューブ5Aと一体化されている。さらに、上記支持杆7の先端部7aには、図2及び図4に示すように、該先端部7aをその下方側において支持する左右一対のガイドローラ62,62と、該先端部7aの上方への揺動を規制する左右一対のガイドローラ63,63が設けられている。
【0022】
また、図2及び図3に示すように、上記支持杆7の先端部7aの両側板7b,7bには、上記伸縮用シリンダ5の軸方向に延びる長穴27,27がそれぞれ形成されているとともに、該各長穴27,27には枢支軸43が、該長穴27,27を貫通して且つ該長穴27,27の長軸方向へ所定寸法だけ移動可能に嵌挿配置されている。そして、この枢支軸43のうち、上記支持杆7の各側板7b,7bよりも外側に突出した両端部43b,43bには、それぞれ伸側シーブ11,11が軸受25を介して回転可能に軸支されている。また、この枢支軸43の中央部43aには、その軸心を通ってこれに直交する方向に貫通する左右一対の貫通孔46,46が、該軸心方向に適宜離間して平行に形成されている。
【0023】
また、上記伸側シーブ11の外側には、次述のワイヤ外れ止め部材20が配置されている。このワイヤ外れ止め部材20は、上記伸側シーブ11の外周を上記支持杆7の先端側から略半周ほどの部分を覆って該伸側シーブ11のロープ溝11aから後述する伸側ワイヤロープ13が外れるのを防止する如く機能するものであって、上記支持杆7の側板7b寄りに位置する内側板21と、該内側板21に対して所定間隔をもって対向する外側板22と、これら内側板21と外側板22の間に跨がって且つ上記伸側シーブ11の外周形状に近似する如く多角状に折曲された周壁板23とで構成されている(尚、上記周壁板23は、多角状に折曲されたものに限らず、例えば円弧状に湾曲させることもできる)。そして、このワイヤ外れ止め部材20は、上記伸側シーブ11の外周側を覆う如く該伸側シーブ11に嵌装された状態で、上記内側板21に形成した軸穴21aを上記枢支軸43に嵌挿せしめることで該枢支軸43と連結されている。さらに、このワイヤ外れ止め部材20の内側板21には、貫通孔45を備えた回り止め部材44が固定されている。そして、この回り止め部材44は、上記ワイヤ外れ止め部材20を上記枢支軸43側に取り付けた状態において、上記支持杆7の側板7bに設けた上記長穴27を通ってその内側に延出するとともに、上記貫通孔45が上記枢支軸43に設けた貫通孔46と同軸上に位置するように、その形状寸法及び上記貫通孔45の形成位置が設定されている。
【0024】
また、上記支持杆7の先端には、左右一対のボルト孔31a,31aを設けたボルト支持材31が固定されている。そして、この各ボルト孔31a,31aは、上記枢支軸43の各貫通孔46,46と同軸上に位置するようにその形成位置が設定されている。そして、この各ボルト孔31a,31aには、その外側からそれぞれ伸側ワイヤ調節ボルト32,32が嵌挿される。この各伸側ワイヤ調節ボルト32,32は、上記各ワイヤ外れ止め部材20,20の上記各回り止め部材44,44にそれぞれ設けた上記各貫通孔45,45、及び上記枢支軸43の上記各貫通孔46,46を順次貫通するとともに、該枢支軸43から突出した先端部は、左右一対のネジ孔51,51を備え且つ該枢支軸43の径方向外側に配置された受け部材50の該各ネジ孔51,51に螺合せしめられている。
【0025】
従って、上記各伸側ワイヤ調節ボルト32,32をそれぞれ螺回操作すると、該伸側ワイヤ調節ボルト32,32に螺合連結された上記受け部材50が該伸側ワイヤ調節ボルト32,32の軸方向に移動するとともに、この受け部材50の移動位置により、上記長穴27,27に沿ってその長軸方向へ移動可能とされた上記枢支軸43の上記伸縮用シリンダ5側への移動位置が規制される。
【0026】
また、上記伸側ワイヤ調節ボルト32が上記回り止め部材44の貫通孔45、及び上記枢支軸43の貫通孔46にそれぞれ挿通されていることで、上記ワイヤ外れ止め部材20は上記枢支軸43に対する相対回転が規制され、該枢支軸43との間の相対位置が常時一定に維持されることになる。
【0027】
上記連結棒6は、所定長さの棒体で構成され且つ上記伸縮用シリンダ5に沿うようにして上記伸縮ブーム1の内部に嵌装配置されるものであって、その基端部6aは上述のように上記伸縮用シリンダ5のピストンロッド5Bの先端部と共に上記枢支軸41によって上記基端側ブーム2の基端部2aに固定されている。また、この連結棒6の先端部6b側にはガイドローラ61,61が設けられており、該連結棒6の先端部6bは該ガイドローラ61,61によって下方から支持されている。
【0028】
さらに、この連結棒6の先端部6bには、後述する伸側ワイヤロープ13の折り返し部分を支持するための伸側折り返しシーブ16と、後述する縮側ワイヤロープ14の折り返し部分を支持するための縮み側折り返しシーブ17とがそれぞれ設けられている。尚、上記縮み側折り返しシーブ17は、図2及び図4に示すように、ブラケット38に取り付けられている。また、このブラケット38は、上記連結棒6の先端に固定したボルト支持材33に嵌挿配置した縮側ワイヤ調節ボルト34に螺着されており、該縮側ワイヤ調節ボルト34を螺回操作することで該ブラケット38と一体的に上記連結棒6の軸方向へ進退移動されるようになっている。
【0029】
上記伸側ワイヤロープ13は、上記伸縮用シリンダ5の伸長動により上記基端側ブーム2に対して上記中間ブーム3が伸長作動する際に、この中間ブーム3の変位力を受けて該中間ブーム3に対して上記先端側ブーム4を伸長作動させて各ブーム2〜4の同時伸長を実現するためのものであって、その長さ方向中央部13bを上記伸側折り返しシーブ16に掛け回して略U字状に折り返すとともに、この折り返された後の左右一対のロープをそれぞれ左右一対の上記伸側シーブ11,11に対してその下側から略U字状に掛け回すとともに、さらにこれを上記索端固定部材15側に引き出し、その各先端13a,13aをそれぞれ上記第1固定部15aに固定する。
【0030】
上記縮側ワイヤロープ14は、上記伸縮用シリンダ5の縮小動により上記基端側ブーム2に対して上記中間ブーム3が縮小作動する際に、この中間ブーム3の変位力を受けて該中間ブーム3に対して上記先端側ブーム4を縮小作動させて各ブーム2〜4の同時縮小を実現するためのものであって、その長さ方向中央部14bを上記縮み側折り返しシーブ17に掛け回して略U字状に折り返すとともに、この折り返された後の左右一対のロープをそれぞれ左右一対の上記縮側シーブ12,12側に引き出して該各縮側シーブ12,12に対してその下側から略U字状に掛け回した後、その各先端14a,14aをそれぞれ上記索端固定部材15の第2固定部15bに固定する。
【0031】
尚、図2〜図4において、符号35は固定ボルト36によって上記伸側ワイヤ調節ボルト32及び縮側ワイヤ調節ボルト34の頭部近傍に配置されて該各調節ボルト32,34の回り止め及び抜け止めを行うボルト止め部材、37は上記先端側ブーム4の幅方向における上記伸縮用シリンダ5の振れを規制するストッパーである。また、この実施形態のものにおいては、上記伸側ワイヤ調節ボルト32と上記受け部材50とで伸側張力調節手段Xを構成している。
【0032】
以上の如く構成された同時伸縮機構Zを備えた伸縮ブーム1においては、その伸長操作時には、上記伸縮用シリンダ5を伸長動させる。この伸縮用シリンダ5の伸長動により上記基端側ブーム2に対して上記中間ブーム3が伸長作動するとともに、該中間ブーム3の伸長に伴う変位が上記伸側ワイヤロープ13を介して上記先端側ブーム4に伝達されることで該先端側ブーム4も上記中間ブーム3に対して伸長作動し、結果的に上記中間ブーム3と先端側ブーム4とが連動して同時に伸長する同時伸長動作が実現される。また、上記伸縮ブーム1の縮小操作時には、上記伸縮用シリンダ5を縮小動させる。この伸縮用シリンダ5の縮小動により上記基端側ブーム2に対して上記中間ブーム3が縮小作動するとともに、該中間ブーム3の縮小に伴う変位が上記縮側ワイヤロープ14を介して上記先端側ブーム4に伝達されることで該先端側ブーム4も上記中間ブーム3に対して縮小作動し、結果的に上記中間ブーム3と先端側ブーム4とが連動して同時に縮小する同時縮小動作が実現されるものである。
【0033】
ところで、上記伸側ワイヤロープ13及び縮側ワイヤロープ14は、上記伸縮ブーム1の工場出荷時にその張力調節が行われるが、例え張力調節をして出荷したとしても、該伸縮ブーム1が実際に使用されその稼働時間が長くなるに従って上記伸側ワイヤロープ13及び縮側ワイヤロープ14は上記先端側ブーム4の自重及びその先端に吊下される吊荷重を受けて次第に伸びを生じるため、該伸側ワイヤロープ13と縮側ワイヤロープ14の張力調節を定期的に行うことが必要となる。
【0034】
先ず、上記縮側ワイヤロープ14においては、上記伸縮ブーム1を最縮小させた状態で上記先端側ブーム4の先端に設けた開口60から手を差し入れて、上記縮側ワイヤ調節ボルト34を締め込み操作することで上記縮側ワイヤロープ14の張力を容易に調節することができる。この場合、この縮側ワイヤロープ14においては、該縮側ワイヤロープ14との相対関係が変化しない上記縮み側折り返しシーブ17を上記固定ボルト36の螺回操作によって移動させて張力調節を行うものであるため、張力調節に伴う問題は生じない。
【0035】
これに対して、上記伸側ワイヤロープ13の張力調節は、上記開口60から手を差し入れて上記各伸側ワイヤ調節ボルト32,32をそれぞれ締め込み操作することで行われるが、この張力調節は、該伸側ワイヤロープ13がU字状に掛け回される上記伸側シーブ11,11を移動させて行うものであり、しかも該伸側ワイヤロープ13には該伸側シーブ11から上記伸側ワイヤロープ13が外れるのを防止するために上記ワイヤ外れ止め部材20が備えられているため、従来のように上記ワイヤ外れ止め部材20が上記支持杆7側に固定配置される構造である場合には、例え工場出荷時に該ワイヤ外れ止め部材20の取付位置を最適位置に設定してあったとしても、該伸側ワイヤロープ13の伸びに伴う張力調節によって上記伸側シーブ11の位置がブーム軸方向に移動すると、該伸側シーブ11と上記ワイヤ外れ止め部材20との相対位置が当初設定の最適状態から変化し、場合によっては該ワイヤ外れ止め部材20が本来の機能を発揮しない場合も起こり得る。
【0036】
ところが、この実施形態のものにおいては、上述のように、上記ワイヤ外れ止め部材20は上記伸側シーブ11と共に上記枢支軸43に枢支され、上記伸側ワイヤ調節ボルト32の螺回操作により上記枢支軸43がブーム軸方向に移動すると、該枢支軸43と共に上記伸側シーブ11とワイヤ外れ止め部材20もこれら両者の相対位置を当初設定の最適位置に保持したまま移動し、該ワイヤ外れ止め部材20の機能(即ち、上記伸側シーブ11が回転してそのロープ溝11a上を上記伸側ワイヤロープ13が走行する場合において該伸側ワイヤロープ13が上記ロープ溝11aから外れるのを防止する機能)は適正に維持される。これにより、上記伸縮ブーム1の作動上における高い信頼性が確保されることになる。
【0037】
また一方、この実施形態のものにおいては、上記各伸側シーブ11,11がそれぞれ上記先端側ブーム4の両側板4c,4c寄りに配置され、該先端側ブーム4の幅方向の中央部位に上記各伸側ワイヤ調節ボルト32,32及び上記縮側ワイヤ調節ボルト34が配置された構造であることから、例えば上掲公知例に示す如く上記伸側シーブ11,11が先端側ブーム4の幅方向の中央寄りに配置されたことに伴って各ワイヤ調節ボルトが該先端側ブーム4の幅方向の両側に偏って配置されているものに比して、上記先端側ブーム4の先端に設けた上記開口60から手を差し入れてこれら各ワイヤ調節ボルト32,34を螺回操作して張力調節を行う場合の作業スペースが広くとれ、それだけ上記伸側ワイヤロープ13及び縮側ワイヤロープ14の張力調節作業を容易且つ迅速に行うことができるものである。
【0038】
その他
(1) 上記実施形態においては、同時伸縮機構を三段伸縮ブームに適用した場合を例にとって説明したが、この同時伸縮機構は少なくとも相隣接する三つのブームを備えた伸縮ブームであれば適用できるものであり、例えば四段伸縮ブームとか五段伸縮ブーム等の多段伸縮ブームにおける先端側の相隣接する三つのブーム間にも適用できるものである。
【0039】
(2) 上記実施形態においては、上記ワイヤ外れ止め部材20を枢支軸43に回転可能に取り付け、その回り止め(即ち、該枢支軸43との相対回動の規制)を該枢支軸支43を貫通して配置される伸側ワイヤ調節ボルト32によって行うように構成しているが、このワイヤ外れ止め部材20は使用状態時において上記枢支軸支43との相対回動が規制されておれば十分であり、従って上記実施形態の如き構造に限定されることなく、例えば上記ワイヤ外れ止め部材20を上記枢支軸43に対して溶接接合とかボルト接合等の接合手段により直接的に固定したり、上記枢支軸43と上記ワイヤ外れ止め部材20との嵌合構造を角穴嵌合構造とする等、種々の構造を採用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる伸縮ブームの同時伸縮機構の側面図である。
【図2】 図1に示した同時伸縮機構における伸側シーブ近傍の拡大図である。
【図3】 図2のIII−III断面図である。
【図4】 図2のIV−IV矢視図である。
【符号の説明】
1は伸縮ブーム、2は基端側ブーム、3は中間ブーム、4は先端側ブーム、5は伸縮用シリンダ、6は連結棒、7は支持杆、11は伸側シーブ、12は縮側シーブ、13は伸側ワイヤロープ、14は縮側ワイヤロープ、15は索端固定部材、16は伸側折り返しシーブ、17は縮み側折り返しシーブ、20はワイヤ外れ止め部材、21は内側板、22は外側板、23は周壁板、25は軸受、27は長穴、31はボルト支持材、32は伸側ワイヤ調節ボルト、33はボルト支持材、34は縮側ワイヤ調節ボルト、35はボルト止め部材、36は固定ボルト、37はストッパー、38はブラケット、41は枢支軸、42は枢支軸、43は枢支軸、44は回り止め部材、45及び46は貫通孔、50は受け部材、51はネジ孔、52は仮支持材、60は開口、61〜63はガイドローラである。
Claims (2)
- 基端側ブーム(2)と該基端側ブーム(2)に伸縮自在に嵌挿された中間ブーム(3)と該中間ブーム(3)に伸縮自在に嵌挿された先端側ブーム(4)とを備えてなる伸縮ブーム(1)の上記基端側ブーム(2)の基端部(2a)にそのピストンロッド(5B)の先端部を連結すると共に上記中間ブーム(3)の基端部(3a)にそのシリンダチューブ(5A)のピストンロッド側端部を連結した状態で上記伸縮ブーム(1)内に内装配置された伸縮用シリンダ(5)と、
上記伸縮シリンダ(5)における上記シリンダチューブ(5A)のボトム側端部に配置された伸側シーブ(11)と、
上記伸縮シリンダ(5)における上記シリンダチューブ(5A)のピストンロッド側端部に配置された縮側シーブ(12)と、
その基端部(6a)を上記基端側ブーム(2)の基端部(2a)に連結した状態で上記伸縮ブーム(1)内に該伸縮ブーム(1)の軸方向に向けて内装配置された連結棒(6)と、
上記伸側シーブ(11)にU字状に掛け回された状態で上記連結棒(6)の先端部(6b)と上記先端側ブーム(4)の基端部(4a)に固定された索端固定部材(15)との間に張設された伸側ワイヤロープ(13)と、
上記縮側シーブ(12)にU字状に掛け回された状態で上記連結棒(6)の先端部(6b)と上記索端固定部材(15)との間に張設された縮側ワイヤロープ(14)とを備え、
上記伸縮シリンダ(5)の伸縮動作により上記基端側ブーム(2)に対して上記中間ブーム(3)を伸縮させると同時に、該中間ブーム(3)の伸縮変位を上記伸側ワイヤロープ(13)又は縮側ワイヤロープ(14)を介して上記先端側ブーム(4)に伝達して該先端側ブーム(4)を上記中間ブーム(3)に対して伸縮させるようにした伸縮ブームの同時伸縮機構であって、
上記伸側ワイヤロープ(13)の張力調節を、上記シリンダチューブ(5A)のボトム側端部に配置された上記伸側シーブ(11)を上記伸縮ブーム(1)の軸方向へ移動させることで行ない、
上記縮側ワイヤロープ(14)の張力調節を、上記連結棒(6)の先端部(6b)に設けられて上記縮側ワイヤロープ(14)を折り返す縮み側折り返しシーブ(17)を上記伸縮ブーム(1)の軸方向へ移動させることで行なうことを特徴とする伸縮ブームの同時伸縮機構。 - 請求項1において、
上記伸側シーブ(11)は、該伸側シーブ(11)を回転自在に枢支する枢支軸(43)と共に移動される構成であって、
該枢支軸(43)には、上記伸側シーブ(11)の外側に配置されて該伸側シーブ(11)のロープ溝(11a)に巻掛けられる上記伸側ワイヤロープ(13)が該ロープ溝(11a)から外れるのを防止するワイヤ外れ止め部材(20)が、上記伸側シーブ(11)の外周を略半周に亘って覆うように配置されるとともに、
上記ワイヤ外れ止め部材(20)の上記枢支軸(43)回りの相対回転を規制する回り止め部材(44)が備えられたことを特徴とする伸縮ブームの同時伸縮機構。
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- 1997-09-25 JP JP26009397A patent/JP4215293B2/ja not_active Expired - Lifetime
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