JP4215222B2 - 船艇用内燃機関の吸気消音装置 - Google Patents

船艇用内燃機関の吸気消音装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船体の内部に収納された内燃機関における吸気消音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
船艇には、従来、次のように構成されたものがある。
【0003】
即ち、船体の内部の前後方向の中途部にこの船体を推進させるための内燃機関が収納され、この内燃機関が前後方向に延びるクランク軸を備え、上記内燃機関の外側面から外側方に向って延出する吸気系部材が設けられ、この吸気系部材の内部の吸気通路を通して大気側が上記内燃機関の内部に連通させられている。また、上記吸気系部材は上記内燃機関側から延出する吸気管と、この吸気管の延出端に取り付けられる吸気箱とを備えている。一方、上記船体の後部には、上記クランク軸に連動して船体の後方に向って水を噴射可能とするジェット噴射手段が設けられている。
【0004】
そして、上記内燃機関の駆動に連動させて上記ジェット噴射手段を駆動させ、これにより、船体の後方に向って水を噴射させれば、その反力で上記船艇が推進させられるようになっている。
【0005】
上記の場合、上記吸気箱の吸気通路の断面積は、上記吸気管の吸気通路のそれよりも大きくされていて、上記内燃機関側から、上記吸気管を通して大気側に向おうとする吸気騒音は上記吸気箱によって消音されるようになっている。
【0006】
また、上記船艇は転覆することがあって、これは復元可能であるが、この際、船体の内部に入り込んだ水が、上記吸気管を通して内燃機関に流入しようとすることは、上記吸気箱によって防止されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術によれば、吸気箱によって消音がなされているが、上記内燃機関の上方に位置するシートに着座した運転者にとって船艇への乗り心地がより向上するよう、内燃機関の消音がより効果的になされるようにすることが望まれている。
【0008】
また、上記したように、吸気箱によって吸気管を通しての内燃機関への液状の水の流入は防止されているが、船体の内部に溜った水が船艇の推進時の振動等で霧状となったときには、この霧状の水が多量に上記吸気箱の吸気通路を通り過ぎて、一時に、上記吸気管の吸気通路を通り内燃機関に流入するおそれがあり、これは、内燃機関の駆動を不安定に変動させ、エンジン性能を低下させるものであって好ましくない。
【0009】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、内燃機関の騒音をより効果的に消音させることにより船艇への乗り心地を向上させるようにし、かつ、霧状の水が一時に多量に内燃機関に流入するということをより効果的に防止させて、エンジン性能を向上させるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の船艇用内燃機関の吸気消音装置は、次の如くである。
【0011】
請求項1の発明は、船体3の内部に推進用内燃機関16を収納し、この内燃機関16から延出する吸気系部材18を設け、この吸気系部材18の内部の吸気通路42を通して大気側を上記内燃機関16の内部に連通させ、上記内燃機関16の上方で、上記船体3の上部に跨座式のシート32を設け、このシート32の両側方に左右一対の足載せステップ35を設け
【0012】
記吸気系部材18が、上記内燃機関16側から延出する吸気管44と、この吸気管44の延出端に取り付けられる吸気箱45とを備え、この吸気箱45が、この吸気箱45の外殻部を構成する吸気箱本体46と、この吸気箱本体46に形成されてその外部の大気側を内部に連通させる空気導入口47と、上記吸気箱本体46に形成されてその内部を上記吸気管44の内部に連通させる空気排出口48と、上記吸気箱本体46の内面からこの吸気箱本体46の内部に向うよう突設されてその内部が上記空気排出口48を通して上記吸気管44の内部に連通させられる空気排出筒体45bとを備えた船艇1において、
【0013】
上記吸気通路42の中途部から分岐する連通路59を通し、内部空間60が上記吸気通 路42に連通する箱体61を設け、
【0014】
上記空気排出筒体45bの内部の吸気通路42から分岐する連通路59を通し、内部空間60が上記吸気通路42に連通する箱体61を設け、上記吸気箱45と上記箱体61とを互いに隣接させて結合させたものである。
【0015】
請求項の発明は、請求項の発明に加えて、上記内燃機関16が前後方向に延びるクランク軸39を備え、上記吸気管44が上記内燃機関16の外側面から外側方に向って延出した船艇1において、
【0016】
上記吸気箱45の前方および/もしくは後方に上記箱体61を配設させたものである。
【0017】
請求項の発明は、請求項、もしくはの発明に加えて、上記吸気箱45が、上記吸気管44の延出端に取り付けられてこの吸気管44の延出方向に向って開口する吸気箱基部46aと、この吸気箱基部46aの開口を閉じてこの吸気箱基部46aに着脱自在に固着される吸気箱カバー部46bとを備えたものである。
【0018】
請求項の発明は、請求項からのうちいずれか1つの発明に加えて、上記吸気箱45と箱体61の各一部を互いに共通の隔壁75で形成し、この隔壁75に上記連通路59を形成したものである。
【0019】
請求項の発明は、請求項1から4のうちいずれか1つの発明に加えて、上記内燃機関16が前後方向に延びるクランク軸39を備え、上記内燃機関16の外側面から外側方に向って上記吸気系部材18を延出させた船艇1において、
【0020】
上記箱体61を上記吸気系部材18の外側端よりも船体3の幅方向で上記内燃機関16側に配設したものである。
【0021】
請求項の発明は、請求項1から5のうちいずれか1つの発明に加えて、上記箱体61の内部空間60の底部を上記連通路59を通し上記吸気通路42に連通させ、上記連通路59の底面をほぼ水平もしくは上記吸気通路42に向うに従い下方に向うよう傾斜させたものである
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0023】
本発明との比較例
【0024】
図1〜5により、まず、本発明との比較例につき、説明する。
【0025】
図1〜5において、符号1は跨座式(換言すれば、鞍乗式)の小型の船艇であり、海等における水2に浮かべられている。また、矢印Frは、上記船艇1の進行方向の前方を示し、下記する左右とは、上記前方に向っての上記船艇1の船体3の幅方向をいうものとする。
【0026】
上記船艇1は滑走型の小型の船艇であり、つまり、この船艇1は水2面に対して小さい傾角の前上がりのほぼ一定姿勢で水2面上を滑走するように高速推進可能とされるものである。上記船艇1の船体3は繊維で強化された樹脂(FRP)製で、その下部がハル4、上部がデッキ5であり、これらハル4とデッキ5の結合部がガンネル6である。
【0027】
上記の船体3の内部室14に搭載されてこの船体3を推進させるための推進装置15が設けられている。この推進装置15は、上記ハル4に緩衝材を介し支持された2サイクル多(二)シリンダ内燃機関16と、上記内燃機関16に供給される燃料Aを溜める燃料タンク17と、上記内燃機関16の外部の大気側における空気Bと、上記燃料Aとを同時に上記内燃機関16に供給可能とする吸気系部材18と、上記内燃機関16で燃焼した燃料Aの燃焼ガスを排気Cとして上記船体3の外部に排出させる排気系部材19とを備えている。
【0028】
上記推進装置15は、上記内燃機関16からの動力を受けて駆動し上記船体3を推進させるジェット噴射手段22を備えている。このジェット噴射手段22は、上記ハル4の後部に支持されて前端が上記船体3の後部の下方に向って開口し後端が上記船体3の後方に向って開口する流水管23を有している。この流水管23は断面が円形で、その内部が、上記船体3の後部の下方を、同上船体3の後方に連通させる水通路24とされている。この水通路24の後部に配設されて上記流水管23に支承されるインペラ25が設けられ、このインペラ25は推進軸28により上記内燃機関16に連動連結されている。
【0029】
上記流水管23の後端に外嵌されて上記船体3の後部に支承される操舵管30が設けられ、この操舵管30はその後部が上下、左右に回動するよう支承されている。一方、上記船体3の前上部に操舵用のハンドル31が突設され、このハンドル31に上記操舵管30が連動連結されている。
【0030】
上記ハンドル31の後方で、同上船体3の上部に跨座式のシート32が設けられ、このシート32は上記デッキ5の幅方向の中途部を上方に向って膨出させることにより形成されたシート支持台33と、このシート支持台33に支持されたシート本体34とで構成されている。また、上記シート32の左右両側方のデッキ5の各側部上面には左右一対の足載せステップ35,35が設けられている。そして、前方に向って上記シート32に跨座状に着座し、上記各足載せステップ35上に足を置いた運転者により、上記ハンドル31の端部に設けられたグリップ31aが把持可能とされている。
【0031】
上記のように内燃機関16から出力された動力は前記ジェット噴射手段22の推進軸28に伝達され、この推進軸28と共に回転する上記インペラ25により、上記水通路24内の水2が後方に向って加速され、これにより、上記船体3の後部の下方の水2が上記水通路24の前端からこの水通路24内に吸入される一方、この水通路24を通過してその後端から後方に向って噴射させられ、この噴射の反力により、上記船艇1が前方に向って推進させられる。
【0032】
上記推進時に、運転者が上記ハンドル31を操作し、上記操舵管30の姿勢を変化させるよう回動させれば、上記噴射の方向が変化して、船艇1が所望の方向に操舵される。
【0033】
上記内燃機関16は、上記ハル4に支持されたクランクケース38と、軸心が前後方向に延びてその軸心回りに回動自在に上記クランクケース38に支承されるクランク軸39と、上記クランクケース38から上方に向って突出させられる前後方向で複数(二つの)のシリンダ40,40とを備え、上記クランク軸39に上記ジェット噴射手段22の推進軸28が連動連結されている。
【0034】
上記吸気系部材18は、上記内燃機関16のクランクケース38の外側面から外側方の斜め上方に向って延出させられており、上記吸気系部材18の内部の吸気通路42を通して上記内燃機関16の外部の大気側がこの内燃機関16の内部に連通させられている。
【0035】
上記吸気系部材18は、上記各シリンダ40毎に設けられるリード弁、気化器43、および吸気管44を有し、これらはこの順序で上記内燃機関16のクランクケース38からの延出方向に向って連設されている。なお、上記吸気管44は気化器43のケーシングと兼用されたり、ケーシングに一体成形されていてもよい。
【0036】
また、上記吸気系部材18は、上記各吸気管44の各延出端に跨って着脱自在に取り付けられる金属製もしくは樹脂製の吸気箱45を備えている。この吸気箱45は、その外殻部を構成して上記各吸気管44の延出端に着脱自在に取り付けられる吸気箱本体46と、この吸気箱本体46に形成されてその外部の大気側を内部の吸気通路42に連通させる空気導入口47と、上記吸気箱本体46に形成されてその内部の吸気通路42を上記吸気管44の内部の吸気通路42に連通させる空気排出口48と、上記吸気箱本体46の内面から斜め上方かつこの吸気箱本体46の内部の吸気通路42に向うよう一体的に突設されてその下端部の内部の吸気通路42が上記空気導入口47を通して大気側に連通させられる空気導入筒体45aと、上記吸気箱本体46の内面から斜め上方かつこの吸気箱本体46の内部の吸気通路42に向うよう一体的に突設されてその下端部の内部の吸気通路42が上記空気排出口48を通して上記吸気管44の内部の吸気通路42に連通させられる空気排出筒体45bとを備えている。
【0037】
上記吸気箱45の吸気通路42において、上記空気導入口47側の上記吸気通路42の上流側50と、上記空気排出口48側の上記吸気通路42の下流側51である上記空気排出筒体45bの内部の吸気通路42とを仕切る針金製の網体52が設けられ、この網体52は上記空気排出筒体45bの突出端に取り付けられている。
【0038】
また、上記吸気箱45の吸気箱本体46は、上記各吸気管44の延出端に着脱自在に取り付けられてこの吸気管44の延出方向に向って開口する吸気箱基部46aと、この吸気箱基部46aの開口を開閉自在に閉じる吸気箱カバー部46bと、上記吸気箱基部46aに対し上記吸気箱カバー部46bを着脱自在に固着させる固着具46c(この実施の形態では、符号46cは図示していない)とを備えている。
【0039】
なお、上記の場合、吸気箱45の吸気箱本体46が、吸気箱基部46a、吸気箱カバー部46b、および固着具46cを備えることとしたが、吸気箱45が、各吸気管44の延出端に着脱自在に取り付けられる吸気箱基部46a、吸気箱カバー部46b、および固着具46cとを備え、かつ、上記吸気箱基部46aに空気導入口47と空気排出口48が形成されると共に、上記吸気箱基部46aが空気導入筒体45aと空気排出筒体45bとを備えるようにしてもよい。
【0040】
前記排気系部材19の内部の排気通路53を通して、上記内燃機関16の各シリンダ40の内部が船体3の外部に連通させられ、上記排気系部材19は、上記内燃機関16から延出する排気管54と、この排気管54の延出端に連結されるウォータロック装置55と、このウォータロック装置55から延出してこのウォータロック装置55を船体3の外部に連通させる他の排気管56とを備えている。
【0041】
そして、上記内燃機関16を駆動させると、吸気系部材18の各吸気通路42を通りこの内燃機関16の外部の空気Bと、上記燃料タンク17から上記気化器43を介し供給される燃料Aとが上記内燃機関16に供給されて、燃焼に供され、その熱エネルギーが動力に変換されて出力される。上記燃焼で生じた燃焼ガスは前記した排気Cとして上記排気系部材19の排気通路53を通し船体3の外部に排出される。
【0042】
上記の場合、吸気管44の断面積よりも、上記吸気箱45のそれのほうが十分に大きくされており、このため、上記内燃機関16側から、上記吸気管44の吸気通路42を通して大気側に向おうとする吸気騒音は上記吸気箱45によって効果的に消音される。
【0043】
しかも、上記空気排出筒体45bは、上記吸気箱45の内部に向って突出していて、上記吸気管44の吸気通路42は上記空気排出筒体45bを通して広がりの大きい吸気箱45の吸気通路42にいきなり開放されているため、上記吸気騒音の消音効果が更に向上することとされている。
【0044】
つまり、上記吸気箱45は、船艇1における吸気消音装置57の一部を構成している。
【0045】
また、上記吸気箱45は、上記内燃機関16への水入り防止装置としての機能も備えている。つまり、上記推進装置15の吸気系部材18に水2が降りかかっても、この水2が上記吸気系部材18に吸入されようとすることは上記吸気箱45によって防止される。また、仮に、水2が上記吸気箱45の吸気通路42に入り込んだとしても、この水2が上記吸気管44の吸気通路42に向うことは上記網体52によって防止される。また、吸気箱45の底部に溜まろうとする水2は、上記吸気箱45の底部に形成された不図示の水抜き孔からこの吸気箱45の外部に排水され、もって、水2が上記吸気管44の吸気通路42に吸入されることが防止される。
【0046】
また、船艇1が転覆した後に復元させられるときなど、上記吸気箱45の内部に多量の水2が一時的に入り込み、吸気箱45の内底部に溜まった場合でも、この水2が上記吸気管44の吸気通路42に入り込もうとすることは上記空気排出筒体45bによって防止される。
【0047】
よって、上記吸気通路42を通り水2が内燃機関16に流入することが防止されて、エンジン性能が良好に保たれる。
【0048】
上記吸気消音装置57は、上記吸気箱45に加えて、下記する連通管58と箱体61とを備えている。
【0049】
上記吸気箱45において、上記網体52よりも下流側51である上記空気排出筒体45bの内部の吸気通路42から分岐する前後一対の連通管58が設けられている。これら各連通管58の内部が連通路59とされ、この連通路59を通し、内部空間60が上記吸気箱45における上記空気排出筒体45bの内部の吸気通路42に連通する前後一対の箱体61が設けられている。上記連通管58はその長手方向の中途部で分断され、これら分断された両分断管はジョイント62により互いに連結させられている。上記箱体61は上記連通管58、ジョイント62、および、ピン状の連結手段63により上記吸気箱45に着脱自在に連結されて支持されている。
【0050】
上記吸気消音装置57によれば、吸気系部材18の吸気通路42を通る吸気騒音にとって、上記箱体61の内部空間60は共鳴室として働くことから、上記内燃機関16側から、上記吸気通路42を通して大気側に向おうとする吸気騒音は、上記箱体61によってより効果的に消音されることとなる。
【0051】
よって、上記内燃機関16の上方に位置するシート32に着座した運転者にとって、船艇1への乗り心地が向上する。
【0052】
また、上記船体3の内底部に溜った水が霧状となって、この霧状の水が上記吸気系部材18の吸気通路42に吸入されようとするとき、上記水の少なくとも一部は、一旦、上記箱体61の内部空間60に入り込むことから、その分、上記吸気系部材18の吸気通路42側から内燃機関16に向って多量の水が一時に流入するということが防止される。
【0053】
よって、多量の水の一時の流入により上記内燃機関16の駆動が変動させられるということが抑制されて、エンジン性能の向上が達成される。
【0054】
上記箱体61の内部空間60の上部は下部よりも断面積が大きくされ、船艇1の転覆時には水(図5中一点鎖線)が溜められるようになっている。
【0055】
また、上記吸気箱45の前方近傍に一方の箱体61が配設され、上記吸気箱45の後方近傍に他方の箱体61が配設されている。しかも、上記各箱体61は、その全体が上記吸気系部材18の延出端部における船体3の幅方向の外側端よりも、この幅方向で上記内燃機関16側に配設されている。なお、上記箱体61は吸気箱45の前後方向のいずれか一方にだけ設けてもよい。
【0056】
このため、上記船体3の前後方向および幅方向において、吸気箱45から箱体61が前後方向や外側方に大きく突出するということが防止されて、上記内燃機関16、吸気系部材18、および箱体61による組み合わせ体の全体寸法が大きくなることが抑制される。
【0057】
よって、上記箱体61を設けたことにより、この箱体61の配設空間の確保のために、上記シート32の幅寸法を大きくさせ、また、これに伴って、左右足載せステップ35,35の間隔を大きくさせるということが回避されて、上記シート32への座り心地や各足載せステップ35への足載せ状態が良好に保たれ、つまり、前記したように、箱体61を設けることによりエンジン性能を向上させたものでありながら、船艇1への乗り心地は良好に保たれる。
【0058】
また、上記吸気箱45は、上記吸気管44の延出端に取り付けられてこの吸気管44の延出方向に向って開口する吸気箱基部46aと、この吸気箱基部46aの開口を閉じてこの吸気箱基部46aに着脱自在に固着される吸気箱カバー部46bとを備えている。
【0059】
このため、上記吸気箱基部46aから吸気箱カバー部46bを取り外すとき、この取り外し作業が上記吸気管44によって邪魔されることが防止され、この作業が容易にできることとなる。
【0060】
また、上記吸気箱カバー部46bを取り外せば、上記吸気箱基部46aの開口を通して上記吸気管44の吸気通路42への視認や作業ができるため、上記吸気管44における気化器43等の保守、点検作業が容易にできることとなる。
【0061】
また、上記箱体61の内部空間60の底部は上記連通路59を通し上記吸気通路42に連通させられており、この場合、内部空間60と連通路59の各底面の連結部は互いにほぼ面一で、上記連通路59の底面はほぼ水平に直線的に延びている。
【0062】
このため、上記箱体61の内部空間60に、一旦、入り込んだ水がそのまま滞留するということが防止される。
【0063】
よって、上記箱体61の内部空間60に入り込んで滞留した水が一時に上記内燃機関16に流入するということも防止され、この点でも、内燃機関16の駆動の変動が抑制される。なお、上記連通路59の底面は、上記内部空間60側から吸気通路42に向うに従い下方に向うよう傾斜するものであってもよい。
【0064】
また、前記したように、網体52よりも吸気通路42の下流側51に上記連通路59を通し上記箱体61の内部空間60が連通させられている。
【0065】
このため、上記吸気通路42の上流側50から下流側51に向って水が向おうとすることは上記網体52によって防止されると共に、仮に、上記網体52を水が通り抜けたときには、この水は上記網体52によって分散させられることから、多量の水が一時に上記箱体61の内部に流入することが抑制される。
【0066】
よって、上記箱体61の内部空間60による共鳴室としての働きが良好に保たれて、内燃機関16からの騒音がより効果的に消音される。
【0067】
また、上記吸気箱45に上記箱体61の内部空間60が連通させられているため、内燃機関16が多シリンダ40であるとしても、これらのシリンダ40に共通の箱体61が用いられることとなって、その分、消音装置の構成が簡単になる。
【0068】
一方、前記他の排気管56は、船艇1の正面視(背面視)で、倒立U字形状をなし、上記他の排気管56の上流側69の断面積よりも下流側70のそれの方が大きくされ、上記上流側69から下流側70に至る断面積の変化部71は、上記他の排気管56のほぼ頂部に位置させられている。
【0069】
上記構成によれば、他の排気管56を通る排気Cは、その中途部で断面積が拡大する分、膨張させられて、上記排気Cの騒音が消音され、この点でも船艇1への乗り心地が向上する。
【0070】
また、上記したように他の排気管56の下流側70の断面積を大きくした分、排気Cの流動抵抗が小さくなって、内燃機関16の駆動開始や、駆動の継続が円滑になされる。
【0071】
なお、以上は図示の例によるが、吸気箱45の吸気通路42における網体52よりも上流側50の中途部から連通路59を分岐させてもよい。
【0072】
以下の各図は、本発明の実施の形態を示している。こ各実施の形態は、前記比較例と構成、作用において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。
【0073】
施の形態)
【0074】
図6〜8は、実施の形態を示している。
【0075】
上記吸気箱45と箱体61とは共に樹脂製で、これらは互いに隣接させられて、一体的に結合させられている。この場合、上記箱体61は、吸気箱基部46aに一体成形される箱体基部61aと、吸気箱カバー部46bに一体成形される箱体カバー部61bとに分割され、これら吸気箱基部46aと吸気箱カバー部46bとの間、および箱体基部61aと箱体カバー部61bとの間にはそれぞれシール材72が介設されている。
【0076】
上記構成によれば、吸気箱45と箱体61とが互いに接近することから、これら45,61を備えた吸気消音装置57はよりコンパクトとなる。
【0077】
よって、上記箱体61を設けたことにより、この箱体61の配設空間の確保のために、上記シート32の幅寸法を大きくさせ、また、これに伴って、左右足載せステップ35,35の間隔を大きくさせるということが回避されて、上記シート32への座り心地や各足載せステップ35への足載せ状態が良好に保たれ、つまり、前記したように、箱体61を設けることによりエンジン性能を向上させたものでありながら、船艇1への乗り心地は良好に保たれる。
【0078】
上記各箱体61の箱体基部61aにはそれぞれ外部に向って膨出する膨出部61cが形成されている。これら各膨出部61cは上記連通路59よりも下側に位置させられている。
【0079】
このため、上記連通路59を通して上記箱体61の内部空間60に流入した水2は、上記膨出部61cが形成された分、より確実に箱体61の内部空間60に溜められる。
【0080】
また、上記各膨出部61cよりも更に下側の箱体61の底部にはその内部空間60を外部に連通させる水抜き孔73が設けられている。この水抜き孔73は上記内部空間60の底部に所定量の水2が溜まったとき、上記内部空間60における吸気負圧に抗して上記水2を一方的に外部に排水させるものである。
【0081】
このため、上記内部空間60に多量の水2が溜まることが防止されることから、上記内部空間60から連通路59を通って、吸気系部材18の吸気通路42に水2が逆流することは防止される。
【0082】
また、上記吸気箱45の底部にも、他の水抜き孔73が形成され、これによって、吸気箱45の底部に水2が溜まることも防止されている。
【0083】
上記吸気箱45と各箱体61の各一部は互いに共通の隔壁75で形成され、つまり、この隔壁75を挟んで上記吸気箱45と各箱体61とが一体成形されている。そして、この箱体61に連通管58が貫設され、つまり、上記箱体61に連通路59が形成されている。
【0084】
このため、上記吸気箱45と箱体61の各一部が互いに共用された分、吸気消音装置57の構成が簡単になると共に、吸気消音装置57がコンパクトとなり、上記吸気箱45と箱体61とが互いに接近している分、上記連通路59の成形も容易にできる。
【0085】
また、上記箱体61は、吸気箱45の吸気箱本体46の吸気箱基部46aに一体成形された箱体基部61aと、吸気箱カバー部46bに一体成形された箱体カバー部61bとで構成されているため、上記吸気箱本体46の形成の際に、その吸気箱基部46aと吸気箱カバー部46bとを互いに組み付けると、これに伴い上記箱体基部61aと箱体カバー部61bとも互いに組み付けられることとなり、つまり、吸気箱本体46が形成されると同時に箱体61が形成されることから、この箱体61の形成作業や、吸気箱45に対する上記箱体61の組み付け作業が容易にできることとなる。
【0086】
なお、吸気箱45と箱体61の互いの結合は、上記した一体成形に代えて、締結具による締結によるものでもよい
【0087】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0088】
請求項1の発明は、船体の内部に推進用内燃機関を収納し、この内燃機関から延出する吸気系部材を設け、この吸気系部材の内部の吸気通路を通して大気側を上記内燃機関の内部に連通させ、上記内燃機関の上方で、上記船体の上部に跨座式のシートを設け、このシートの両側方に左右一対の足載せステップを設け
【0089】
上記吸気系部材が、上記内燃機関側から延出する吸気管と、この吸気管の延出端に取り付けられる吸気箱とを備え、この吸気箱が、この吸気箱の外殻部を構成する吸気箱本体と 、この吸気箱本体に形成されてその外部の大気側を内部に連通させる空気導入口と、上記吸気箱本体に形成されてその内部を上記吸気管の内部に連通させる空気排出口と、上記吸気箱本体の内面からこの吸気箱本体の内部に向うよう突設されてその内部が上記空気排出口を通して上記吸気管の内部に連通させられる空気排出筒体とを備えた船艇において、
【0090】
上記吸気通路の中途部から分岐する連通路を通し、内部空間が上記吸気通路に連通する箱体を設けてある。
【0091】
このため、上記吸気系部材の吸気通路を通る吸気騒音にとって、上記箱体の内部空間が共鳴室として働くことから、上記内燃機関側から、上記吸気通路を通して大気側に向おうとする吸気騒音は、上記箱体によってより効果的に消音されることとなる。
【0092】
よって、上記内燃機関の上方に位置するシートに着座した運転者にとって、船艇への乗り心地が向上する。
【0093】
また、上記船体の内底部に溜った水が霧状となって、この霧状の水が上記吸気系部材の吸気通路に吸入されようとするとき、上記水の少なくとも一部は、一旦、上記箱体の内部空間に入り込むことから、その分、上記吸気系部材の吸気通路側から内燃機関に向って多量の水が一時に流入するということが防止される。
【0094】
よって、多量の水の一時の流入により上記内燃機関の駆動が変動させられるということが抑制されて、エンジン性能の向上が達成される。
【0095】
また、上記空気排出筒体の内部の吸気通路から分岐する連通路を通し、内部空間が上記吸気通路に連通する箱体を設けてある。
【0096】
このため、上記吸気系部材の吸気通路を通る吸気騒音にとって、上記箱体の内部空間が共鳴室として働くことから、上記内燃機関側から、上記吸気通路を通して大気側に向おうとする吸気騒音は、上記箱体によってより効果的に消音されることとなる。
【0097】
よって、上記内燃機関の上方に位置するシートに着座した運転者にとって、船艇への乗り心地が向上する。
【0098】
また、上記船体の内底部に溜った水が霧状となって、この霧状の水が上記吸気系部材の吸気通路に吸入されようとするとき、上記水の少なくとも一部は、一旦、上記箱体の内部空間に入り込むことから、その分、上記吸気系部材の吸気通路側から内燃機関に向って多量の水が一時に流入するということが防止される。
【0099】
よって、多量の水の一時の流入により上記内燃機関の駆動が変動させられるということが抑制されて、エンジン性能の向上が達成される。
【0100】
しかも、上記したように、連通路は吸気箱の内部に設けられた空気排出筒体から分岐させたため、上記吸気箱の内部の一部が連通路の成形に利用されることとなり、その分、上記吸気箱と箱体とをより接近させることができて、これらを備えた吸気消音装置をコンパクトにさせることができる。
【0101】
更に、上記吸気箱と箱体とを互いに隣接させて結合させてある。
【0102】
このため、吸気箱と箱体とが互いに更に接近することから、これらを備えた吸気消音装置は更にコンパクトとなる。
【0103】
よって、上記箱体を設けたことにより、この箱体の配設空間の確保のために、上記シートの幅寸法を大きくさせ、また、これに伴って、左右足載せステップの間隔を大きくさせるということがより確実に回避されて、上記シートへの座り心地や各足載せステップへの足載せ状態が良好に保たれ、つまり、前記したように、箱体を設けることによりエンジン性能を向上させたものでありながら、船艇への乗り心地がより確実に良好に保たれる。
【0104】
請求項の発明は、上記内燃機関が前後方向に延びるクランク軸を備え、上記吸気管が上記内燃機関の外側面から外側方に向って延出した船艇において、
【0105】
上記吸気箱の前方および/もしくは後方に上記箱体を配設させてある。
【0106】
このため、上記船体の幅方向において、吸気箱から箱体が外側方に大きく突出するということが防止されて、上記内燃機関、吸気系部材、および箱体による組み合わせ体の全体寸法が大きくなることが抑制される。
【0107】
よって、上記箱体を設けたことにより、この箱体の配設空間の確保のために、上記シートの幅寸法を大きくさせ、また、これに伴って、左右足載せステップの間隔を大きくさせるということが回避されて、上記シートへの座り心地や各足載せステップへの足載せ状態が良好に保たれ、つまり、前記したように、箱体を設けることによりエンジン性能を向上させたものでありながら、船艇への乗り心地は良好に保たれる。
【0108】
請求項の発明は、上記吸気箱が、上記吸気管の延出端に取り付けられてこの吸気管の延出方向に向って開口する吸気箱基部と、この吸気箱基部の開口を閉じてこの吸気箱基部に着脱自在に固着される吸気箱カバー部とを備えている。
【0109】
このため、上記吸気箱基部から吸気箱カバー部を取り外すとき、この取り外し作業が上記吸気管によって邪魔されることが防止され、この作業が容易にできることとなる。
【0110】
また、上記吸気箱カバー部を取り外せば、上記吸気箱基部の開口を通して上記吸気管の吸気通路への視認や作業ができるため、上記吸気管における気化器等の保守、点検作業が容易にできることとなる。
【0111】
請求項の発明は、上記吸気箱と箱体の各一部を互いに共通の隔壁で形成し、この隔壁に上記連通路を形成してある。
【0112】
このため、上記吸気箱と箱体の各一部が互いに共用された分、吸気消音装置の構成が簡単になると共に、吸気消音装置がコンパクトとなり、上記吸気箱と箱体とが互いに接近している分、上記連通路の成形も容易にできる。
【0113】
請求項の発明は、上記内燃機関が前後方向に延びるクランク軸を備え、上記内燃機関の外側面から外側方に向って上記吸気系部材を延出させた船艇において、
【0114】
上記箱体を上記吸気系部材の外側端よりも船体の幅方向で上記内燃機関側に配設してある。
【0115】
このため、上記船体の幅方向における上記内燃機関、吸気系部材、および箱体による組み合わせ体の全体寸法が大きくなることが抑制される。
【0116】
よって、上記箱体を設けたことにより、この箱体の配設空間の確保のために、上記シートの幅寸法を大きくさせるということが回避されて、上記シートへの座り心地が良好に保たれ、つまり、前記したように、箱体を設けることによりエンジン性能を向上させたものでありながら、船艇への乗り心地が良好に保たれる。
【0117】
請求項の発明は、上記箱体の内部空間の底部を上記連通路を通し上記吸気通路に連通させ、上記連通路の底面をほぼ水平もしくは上記吸気通路に向うに従い下方に向うよう傾斜させてある。
【0118】
このため、上記箱体の内部空間に、一旦、入り込んだ水がそのまま滞留するということが防止される。
【0119】
よって、上記箱体の内部空間に入り込んで滞留した水が一時に上記内燃機関に流入するということも防止され、この点でも、内燃機関の駆動の変動が抑制される
【図面の簡単な説明】
【図1】 比較例で、図3の部分拡大断面図である。
【図2】 比較例で、船艇の簡略平面図である。
【図3】 比較例で、図2の3‐3線矢視断面図である。
【図4】 比較例で、図2の4‐4線矢視断面図である。
【図5】 比較例で、図1の5‐5線矢視部分断面図である。
【図6】 施の形態で、図1に相当する図である。
【図7】 施の形態で、図6の7‐7線矢視断面図である。
【図8】 施の形態で、図6の8‐8線矢視図である
【符号の説明】
1 船艇
2 水
3 船体
15 推進装置
16 内燃機関
18 吸気系部材
19 排気系部材
22 ジェット噴射手段
32 シート
35 足載せステップ
38 クランクケース
39 クランク軸
40 シリンダ
42 吸気通路
44 吸気管
45 吸気箱
45a 空気導入筒体
45b 空気排出筒体
46 吸気箱本体
46a 吸気箱基部
46b 吸気箱カバー部
46c 固着具
47 空気導入口
48 空気排出口
50 上流側
51 下流側
52 網体
57 吸気消音装置
58 連通管
59 連通路
60 内部空間
61 箱体
61a 箱体基部
61b 箱体カバー
燃料
B 空気
C 排気

Claims (6)

  1. 船体の内部に推進用内燃機関を収納し、この内燃機関から延出する吸気系部材を設け、この吸気系部材の内部の吸気通路を通して大気側を上記内燃機関の内部に連通させ、上記内燃機関の上方で、上記船体の上部に跨座式のシートを設け、このシートの両側方に左右一対の足載せステップを設け
    記吸気系部材が、上記内燃機関側から延出する吸気管と、この吸気管の延出端に取り付けられる吸気箱とを備え、この吸気箱が、この吸気箱の外殻部を構成する吸気箱本体と、この吸気箱本体に形成されてその外部の大気側を内部に連通させる空気導入口と、上記吸気箱本体に形成されてその内部を上記吸気管の内部に連通させる空気排出口と、上記吸気箱本体の内面からこの吸気箱本体の内部に向うよう突設されてその内部が上記空気排出口を通して上記吸気管の内部に連通させられる空気排出筒体とを備えた船艇において、
    上記吸気通路の中途部から分岐する連通路を通し、内部空間が上記吸気通路に連通する箱体を設け、
    上記空気排出筒体の内部の吸気通路から分岐する連通路を通し、内部空間が上記吸気通路に連通する箱体を設け、上記吸気箱と上記箱体とを互いに隣接させて結合させた船艇用内燃機関の吸気消音装置。
  2. 上記内燃機関が前後方向に延びるクランク軸を備え、上記吸気管が上記内燃機関の外側面から外側方に向って延出した船艇において、
    上記吸気箱の前方および/もしくは後方に上記箱体を配設させた請求項に記載の船艇用内燃機関の吸気消音装置。
  3. 上記吸気箱が、上記吸気管の延出端に取り付けられてこの吸気管の延出方向に向って開口する吸気箱基部と、この吸気箱基部の開口を閉じてこの吸気箱基部に着脱自在に固着される吸気箱カバー部とを備えた請求項もしくは、に記載の船艇用内燃機関の吸気消音装置。
  4. 上記吸気箱と箱体の各一部を互いに共通の隔壁で形成し、この隔壁に上記連通路を形成した請求項からのうちいずれか1つに記載の船艇用内燃機関の吸気消音装置。
  5. 上記内燃機関が前後方向に延びるクランク軸を備え、上記内燃機関の外側面から外側方に向って上記吸気系部材を延出させた船艇において、
    上記箱体を上記吸気系部材の外側端よりも船体の幅方向で上記内燃機関側に配設した請求項1から4のうちいずれか1つに記載の船艇用内燃機関の吸気消音装置。
  6. 上記箱体の内部空間の底部を上記連通路を通し上記吸気通路に連通させ、上記連通路の底面をほぼ水平もしくは上記吸気通路に向うに従い下方に向うよう傾斜させた請求項1から5のうちいずれか1つに記載の船艇用内燃機関の吸気消音装置。
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