JP4214492B2 - 工作機械におけるワーク冷却装置 - Google Patents
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Description
そのため、自動パレット交換装置内の待機ワークを機械内のテーブル上に移載して切削加工をするに際して、前記特許文献1〜3に記載されている技術のようにワークやイケール構造体にクーラントや冷却液をワークに噴射すると、ワーク自身の温度分布やワークとクーラントとの温度差が徐々に変化して、ワークの温度がクーラントの温度に近づいて行き、このような温度変化の途中で切削加工が行われることなるので、加工精度の劣化やそのバラツキが生じる問題がある。
そこで、加工精度の劣化等を防止するために、待機ワークを自動パレット交換装置で機械のテーブル上に搬入した直後は、暫く加工せずにワークにクーラントを吹き付けてワークの温度が均一になるのを待つ方法も考えられるが、この場合には長い養生時間が必要であり、加工時間が長くなってしまうという問題もある。
すなわち、請求項1に係る工作機械におけるワーク冷却装置は、テーブル上のワークを加工する加工領域を囲む加工領域カバーと、テーブルに対してワークを受け渡しする自動パレット交換装置の少なくとも段取り部側を囲むパレット交換領域カバーとが仕切り部材で区切られて設けられると共に、温度調節されたクーラントタンク内のクーラントを、クーラントポンプによって加工領域内に設けたクーラントノズルに供給し、テーブル上のワークに向かって吹き付けるクーラント装置を備えた工作機械におけるワーク冷却装置において、クーラント装置には、パレット交換領域カバー内に設けた吐出ノズルによって、クーラントタンク内のクーラントをパレット交換領域カバー内に位置されたワークに吹き付ける冷却液吐出装置が設けられていることを特徴としている。
すなわち、請求項1に係る工作機械におけるワーク冷却装置によれば、パレット交換領域カバー内で待機ワークやこれを取り付けたイケール等を、加工領域で加工中のワークに吹き付ける温度調節されたクーラントと同一のクーラントによって冷却するので、ワークやイケール等の温度分布の違いをワークの加工前に修正し、次に加工される時点の温度にワークやイケール等の温度を均一化し、それらの熱変形を防止することにより、ワークの加工精度を向上させることができる。また、加工待ち時間を利用してパレット交換領域カバー内でワークやイケール等にクーラントを吹き付けるため、ワークの加工精度を高めるための養生時間を加工時間に含める必要がなく、加工時間の短縮が可能である。
図1は本発明の一実施の形態に係る工作機械におけるワーク冷却装置1を示す。このワーク冷却装置1は、例えば、横型のマシニングセンタ(工作機械)2に付設されている。
工作機械2は、ベース3と、該ベース3上の前部に設けられてZ軸方向zに移動するテーブル4と、ベース3上の後部に設けられてX軸方向xに移動するコラム5と、該コラム5に支持されてY軸方向yに移動する主軸ヘッド6とを備えている。
テーブル4の上面の中央には、ワークWをイケールまたは治具(以下、「イケール等」という)7を介して取り付けたパレットPが、自動パレット交換装置8によって自動交換されて載置されるようになっており、ワークWが主軸ヘッド6に設けられた主軸Sに装着された工具で加工されるようになっている。
可動仕切部材14gは、旋回支持アーム10に固定せずに天井パネル14dに昇降可能に支持させて開口部14fを開閉するようにすることもできる。
クーラントタンク15には温度調節器26が付設されており、ベース3の後端部付近に取り付けられ、工作機械2の設置された周囲環境の代表温度を検出する温度センサ27と、クーラントタンク15内のクーラントLの温度を検出する液温センサ28との各検出温度の偏差値にもとづいて、温度調節器26がクーラントLを冷却、加熱して予め定められた設定温度を維持すべく調節するようになっている。
そして、パレット交換領域カバー13bの外側における段取り部Bの近傍(架台9の正面)には、押しボタンスイッチからなる操作スイッチ33が設けられ、該操作スイッチ33が作業者によって手動で押されると、NC装置29を経て制御手段30に操作信号が入力され、該制御手段30が電磁弁ドライバ32を介して電磁弁25に対して開閉の切換動作を行わせるようになっている。
なお、架台9とベース3には急勾配の傾斜液流路9aと緩やかな傾斜液流路3aがそれぞれ設けられており、パレット交換領域カバー13bと加工領域カバー13a内においてワークWに吹き付けられた後に架台9上とベース3上に流下したクーラントLが、各傾斜液流路9a,3aを通って樋3bからクーラントタンク15に戻るようになっている。
NC装置29が動作して工作機械2が作動されると、NC装置29の記憶部に格納されている加工プログラムが実行され、テーブル4上のパレットPに固定されたイケール等7に取り付けられているワークW,Wが、主軸ヘッド6の主軸Sに装着された工具で加工が行われる。その際、NC装置29の指令で制御手段30が動作して、ポンプ駆動装置31を介して第1,第2のクーラントポンプ16,19が作動されると共に、電磁弁20が開かれるので、クーラントタンク15内の設定温度に調節されたクーラントLが、クーラント配管17によって主軸ヘッド6内のクーラント通路に送られた後クーラントノズル6aからテーブル4上のワークWの側面に吹き付けられると共に、クーラント配管21によってクーラントパイプ18に送られてクーラントノズル18aからワークWの上部に吹き付けられる。これにより、ワークWやイケール等7が温度差を生じない状態とされてワークWの加工が行われる。
この間、図2に示すように、NC装置29は操作スイッチ33が押されたか否かを検知している(ステップS1)。そして、作業者がワーク段取り作業を完了したときに(ステップS2)、操作スイッチ33を押す(ステップS3)と、パレット交換領域カバー13b内の吐出ノズル22a,23aからクーラントLを吹き出させるための指令信号がNC装置29を経てに制御手段30に入力されるので、制御手段30は、電磁弁ドライバ32を介して分岐配管24の電磁弁25を開かせる(ステップS4)。
この場合、NC装置29は、テーブル4上のワークWが加工を完了されて自動パレット交換装置8によって新しいワーク(待機ワーク)Wと交換される前に、吐出ノズル22a,23aへのクーラントLの供給を自動的に停止させる自動停止手段として機能している。
また、加工待ち時間を利用してパレット交換領域カバー13b内でワークWやイケール7等にクーラントLを吹き付けるため、ワークWの加工精度を高めるための養生時間を加工時間に含める必要がなく、加工時間の短縮が可能である。
本発明を適用する工作機械として横型のマシニングセンタを例にして説明したが、本発明はこれに限らず、縦型のマシニングセンタ、フライス盤、研削盤、その他の工作機械に適用することもできる。
2 工作機械
4 テーブル
6a,18a クーラントノズル
7 イケール等
8 自動パレット交換装置
10 旋回支持アーム
13a 加工領域カバー
13b パレット交換領域カバー
14e 仕切部材
14g 可動仕切部材(仕切部材)
15 クーラントタンク
16,19 第1、第2のクーラントポンプ
17,21 クーラント配管
18、22,23 クーラントパイプ
20,25 電磁弁(切換弁)
22a,23a 吐出ノズル
24 分岐配管
24a,24b,24c 分岐枝管
26 温度調節器
29 NC装置
30 制御手段
33 操作スイッチ
A 加工領域
B 段取り部
P パレット
W ワーク
Claims (5)
- テーブル上のワークを加工する加工領域を囲む加工領域カバーと、前記テーブルに対してワークを受け渡しする自動パレット交換装置の少なくとも段取り部側を囲むパレット交換領域カバーとが仕切部材で区切られて設けられると共に、クーラントタンク内の温度調節されたクーラントを、クーラントポンプによって前記加工領域内に設けたクーラントノズルに供給し、前記テーブル上のワークに向かって吹き付けるクーラント装置を備えた工作機械におけるワーク冷却装置において、
前記クーラント装置には、前記パレット交換領域カバー内に設けた吐出ノズルによって、前記クーラントタンク内のクーラント液をパレット交換領域カバー内に位置するワークに吹き付ける冷却液吐出装置が設けられていることを特徴とする工作機械におけるワーク冷却装置。 - 前記冷却液吐出装置は、前記クーラントポンプと前記クーラントノズルとを接続するクーラント配管から分岐されて前記吐出ノズルに接続された分岐配管と、該分岐配管に設けられ前記クーラント配管から前記吐出ノズルへのクーラントの供給およびその停止を切り換える切換弁と、該切換弁の切換動作を制御する制御装置とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械におけるワーク冷却装置。
- 前記冷却液吐出装置は、前記クーラントノズルに供給するクーラントポンプとは別に設けられ、クーラントタンク内のクーラントを配管を通して前記吐出ノズルに供給する冷却液ポンプと、該冷却液ポンプの運転、停止の切換動作を制御する制御装置とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械におけるワーク冷却装置。
- 前記制御装置は、前記パレット交換領域カバーの外側における段取り部の近傍に設けられて前記切換動作を行わせる手動の操作スイッチを備えていることを特徴とする請求項2または3に記載の工作機械におけるワーク冷却装置。
- 前記制御装置は、前記テーブル上の加工を完了したワークを前記自動パレット交換装置によって待機ワークと交換する前に、前記吐出ノズルへのクーラントの供給を自動的に停止させる自動停止手段を備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の工作機械におけるワーク冷却装置。
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