JP4214094B2 - 消音器用バルブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主として車両用エンジンの排気系に介設する消音器用バルブ装置に関し、詳しくは、消音器内の排気ガスのバイパス経路を、排気圧が所定圧に上昇したときに開くバルブ装置に関する。
一般に車両においては、加速走行時や高速走行時の性能を向上させるため、エンジンの高速回転域の出力を十分に確保することが要求される。また、アイドリング時や低速走行時の静粛性を確保するため、排気騒音を低減することが要求される。すなわち、エンジンの高速回転域の出力を十分に確保しつつ、少なくともエンジンの低速回転域では排気騒音を低減することが要求されている。
ここで、エンジン出力および排気騒音は、車両用エンジンの排気系を構成する通路の断面積によって大きく影響されることが知られている。すなわち、通路の断面積を増大すれば、排気抵抗の減少によりエンジン出力を十分に確保することができる反面、排気抵抗の減少によって排気騒音が増大し、反対に通路の断面積を減少すれば、排気抵抗の増大により排気騒音を低減できる反面、排気抵抗の増大によってエンジン出力が低下することが知られている。
そのため、エンジンの排気系に設けられる消音器においては、排気通路にバイパス経路が設けられているものがある。バイパス経路にはバルブ装置が設けられ、高速回転時にのみバイパス経路を開き通路の断面積を増大するように構成されている(例えば特許文献1参照)。
図9(a)は、従来のバルブ装置の一部分であって、バイパス経路を開くための機構を示す斜視図であり、(b)は、X軸方向からみた同機構の正面図である。ここで、板状弁83は、バイパス経路に設けられた弁孔(図示せず)をふさぐようにして配置され、そして省略されている固定端とは反対の先端部分が自由端83cとなり、この自由端83cがZ軸方向に変位して前記弁孔を開閉する。さらに板バネ部材87は、その末端部分の当接部87cが自由端83cに当接して、Z軸方向へ弾性的に板状弁83を押圧する。また、この当接部87cは、幅方向(Y軸方向)に亘って一定の曲率半径を有するように板バネ部材87の末端部分が湾曲して形成されており、湾曲した曲面が板状弁83に接触している。
そして、消音器内の圧力が上昇すると、弁孔をふさいでいる板状弁83が撓んで自由端83cがZ軸方向に変位して開弁する。これに同期して、自由端83cの近傍を当接部87cの湾曲面で押圧している板バネ部材87も撓んで、弁孔の開きが過度にならないように押圧力を付与して板状弁83の撓みを調節する。
特開2004−124904号公報(段落番号0012、図4)
しかしながら、従来のバルブ装置における当接部87cは、板バネ部材87の幅方向(Y軸方向)に亘って一定の曲率半径を有するように設計されているため、製造上のバラツキによっては図9(b)に示すように、板状弁83と、これに当接する当接部87cとの間に、対称軸87eの直下が最大の隙間になるような空間Kが生じてしまう場合がある。このような空間Kが形成されると、その直下の板状弁83の部分に付与される押圧力が不充分となる。そのため、この押圧力が不充分な板状弁83の部分がエンジンからの振動により共振したり、弁孔が閉じられている状態にあるにもかかわらず排気が漏れたりして、異音が発生する問題があった。
そこで、本発明は、以上の問題を解決することを課題とし、弁孔の周辺部分と、弁孔を覆う板状弁との接触部分における密閉性を向上させることによって、異音が発生しない消音器用バルブ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の消音器用バルブ装置の発明において、撓変形して前記弁孔を開弁する板状弁と、この板状弁に当接して前記板状弁を閉弁する方向へ押圧力を付与する板バネ部材と、を備え、前記押圧力は、前記板状弁の側端よりも中央寄りに偏重して付与されることを特徴とした。
係る構成により、閉弁状態の板状弁と弁孔との接触部分において密閉性が低い部分の密閉性が向上し、排気の漏れが少なくなるので板状弁が振動して異音を発生することがなくなる。
さらに、請求項2に記載の消音器用バルブ装置の発明においては、前記板バネ部材が、前記板状弁に当接する当接部において、その中央から側端に向かうに従って曲率半径が大きくなるように湾曲して形成されていることを特徴とした。
係る構成により、前記当接部は中央寄りが下に突出した凸形状を有することになる。このように、板状弁に接する当接部の中央寄りが下に突出していれば、当接部が板状弁に当接する部分の中央寄りに偏重して押圧力が付与されることになる。
そして、請求項3に記載の消音器用バルブ装置の発明においては、前記板バネ部材が、その板厚において、中央から側端に向かうに従って薄くなるように形成されていることを特徴とした。
係る構成によっても、同様に、中央寄りに偏重した押圧力を付与することができる。
また、請求項4に記載の消音器用バルブ装置の発明においては、前記板バネ部材が、前記板状弁に当接する当接部において、側端よりも中央部分が延出するように形成されていることを特徴とした。
係る構成によれば、前記側端の部分が当接する前記板状弁に付与される押圧力よりも、前記中央部分が当接する前記板状弁に付与される押圧力のほうが大きくなる。これにより、板状弁の中央寄りに偏重した押圧力が、板バネ部材によって付与されることになる。
さらに、請求項5または請求項6に記載の消音器用バルブ装置の発明においては、弁座部、延出部、ストッパ部材を備えることにより、消音器用バルブ装置の全体の剛性が向上することになる。
本発明によれば、弁孔を閉弁する板状弁の中央寄りに偏重して押圧力が付与されるので、閉弁時の密閉性が向上し、エンジンから伝わる加振入力で板状弁が共振したり、排気の漏れにより振動したりして異音を発生するような問題が回避される。
<第1実施形態>
(消音器の説明)
まず本発明に係るバルブ装置が適用される消音器について適宜図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のバルブ装置が適用される消音器の一例を示す断面図である。
図1に示すように、内燃機関の排気系の途中に介設される消音器1は、筒状のシェル11と、シェル11の一端と他端とを閉塞する端壁12、13とで消音器本体10が構成されている。消音器本体10は、その内部空間を第1及び第2セパレータ14、15により3つに区画され、さらに、排気流入管21、インナーパイプ22、排気流出管23の3つのパイプにより、排気ガスの通路が形成されている。
第1セパレータ14及び第2セパレータ15は、消音器本体10内で端壁12,13と平行に配置されている。第1セパレータ14は、端壁12との間で第1消音室31を形成し、第2セパレータ15は、第1セパレータ14との間で第2消音室32を、また、端壁13との間で第3消音室33を形成している。
排気流入管21は、端壁12、第1セパレータ14及び第2セパレータ15を貫通して、エンジンからの排気経路と第3消音室33を連通している。また、排気流入管21の第2消音室32を通過している部分の管壁には、多数の透孔21aが形成されている。
インナーパイプ22は、第1セパレータ14及び第2セパレータ15を貫通して、第1消音室31と第3消音室33を連通している。また、インナーパイプ22の第2消音室32を通過している部分の管壁には、多数の透孔22aが形成されていることで、インナーパイプ22は、排気流入管21と第2消音室32を介して連通している。
排気流出管23は、第1セパレータ14、第2セパレータ15及び端壁13を貫通して、第1消音室31と外部を連通している。
このような構造により、排気流入管21に流入した排気ガスの流通経路は、第3消音室33、インナーパイプ22、第1消音室31を通って排気流出管23に至る経路と、透孔21a、第2消音室32、透孔22a、インナーパイプ22、第1消音室31を通って排気流出管23に至る経路との2系統になる。
ところで、エンジンの高速回転に伴って多量の排気ガスが排気流入管21に流入すると、前記2系統だけの排気ガスの流通経路では第2及び第3消音室32,33内の排気圧が高くなり、ひいては、エンジンの出力が低下する。
このため、第1セパレータ14に、第2消音室32と第1消音室31とを連通するバイパス経路用の開口部14aを設け、この開口部14aに排気圧が所定圧に上昇したときに開くバルブ装置4を設けている。そして、エンジンの高回転域では、前記した2系統にバイパス経路を追加した3系統の流通経路で多量の排気ガスが大気にスムーズに排出されるようになっている。
(バルブ装置の説明)
次に、図2及び図3を参照してバルブ装置4について詳細に説明する。図2はバルブ装置の分解斜視図であり、図3はバルブ装置の縦断面図である。
バルブ装置4は、図2,図3に示すように、弁孔41を有する弁座42と、弁孔41を開閉するバルブである板状弁43と、板状弁43の表面と当接し板状弁43の撓み特性を調整する板バネ部材47と、板状弁43の開度を規制するストッパ部材46とを備えている。
弁座42は、図2に示すように、中心部に矩形の弁孔41が形成された弁座部42cを有している。弁座部42cの一端側42aにおいて2つの貫通した位置決め孔42bが形成され、弁孔41を隔てた反対側の他端側42hの端面から延出部材として支持部42e,42eとリテーナ部42gが形成されている。支持部42e,42eは、他端側42hの両側から延出され、折り曲げ加工によって弁座部42cに対してほぼ直角に起立した状態となっている。
支持部42e,42eの上側、すなわちリテーナ部42gに近いところは、さらに外方に一定の角度を形成するように折り曲げられ、弁座部42cに対してリテーナ部42gが傾斜するようにさせている。リテーナ部42gの傾斜角は後記するストッパ部材46における先端部46cの傾斜角度に合わせて設定される。リテーナ部42gの弁座部42c側端面の中央に弁座部42c側に向かって延出された突出部42dが形成されている。この突出部42dはリテーナ部42gと同様に弁座部42cに対して一定の角度で傾斜している。
リテーナ部42gには弁座部42cの一端側42aと同様に2つの貫通した位置決め孔42fが形成されている。
板状弁43は、弾性変形可能な薄い矩形の板材からなり、前記した弁孔41を覆うように配置されている。例えば、板状弁43は、厚さ0.15mm程度のバネ鋼からなる板で形成されている。板状弁43の固定端43aには、弁座部42c上の位置決め孔42bに対応する位置及び大きさで位置決め孔43b,43bが形成されている。板状弁43の固定端43aは、板状弁43の末端から所定範囲、すなわち、図2におけるエリアA1において、ストッパ部材46の基端部46aと弁座部42cの一端側42aに挟まれて固定されている。
一方、板状弁43のエリアA3において、自由端43cが、板状弁43の両側縁部を弁座部42cに対して逆側へ折り曲げた折曲げ部43d,43dとともに形成されている。この折曲げ部43d,43dにより、板状弁43はエリアA3の曲げ剛性が高くなっている。また、エリアA3の曲げ剛性を高めた結果、板状弁43は、エリアA1とエリアA3の間、すなわちエリアA2で撓変形し、弁孔41を開閉するため、弁孔41への密閉性が向上する。
ストッパ部材46は、板状弁43の押さえ部分となる基端部46aと、基端部46aから延出し、基端部46aに対し傾斜したストッパ部46eと、ストッパ部46eからさらに延出し、ストッパ部46eに対してさらに傾斜した先端部46cとが一体になって形成されている。
ストッパ部材46は、板状弁43に比較して厚い、例えば板厚2mm程度の板材をプレス成形したものである。そして、ストッパ部材46は板状弁43を弁座部42cの一端側42a、板バネ部材47をリテーナ部42gに固定する機能を有している。また、弁孔41からくる排気圧を受け板状弁43が撓んだときに、ストッパ部46eで板状弁43を受け止めて、板状弁43が過度に撓むことを防止している。ストッパ部材46は基端部46aが弁座部42c上の一端側42a、先端部46cがリテーナ部42gに固定される。
またストッパ部材46の基端部46aには弁座部42c上の位置決め孔42b,42bに対応する位置及び大きさで位置決め孔46b,46b、先端部46cにはリテーナ部42gに形成された位置決め孔42f,42fに対応する位置及び大きさで位置決め孔46d,46dが形成されている。
(板バネ部材の説明)
次に、本発明の要部となる板バネ部材47に関し、図面を参照して詳細に説明する。ここで、図4(a)は、板バネ部材47を図2のY軸方向からみた側面図であり、(b)は板バネ部材47を図2のZ軸方向からみた底面図である。また図5は、板バネ部材47が板状弁43に当接する部分を拡大して示す斜視図である。そして、図6(a)は、図5に示される当接部47cの周辺部分を拡大してY軸方向からみた側面図であり、(b)は同X軸方向からみた正面図である。なお、図4(a)は、図4(b)のA−A断面とB−B断面とを重ねて記載したものとして見ることもできる。
図2を参照して説明を続ける。板バネ部材47は、板状弁43よりも薄いばね鋼の板、たとえば0.1mm程度の板からなる矩形の板バネ部材である。板バネ部材47の一端47a側にはリテーナ部42g上の位置決め孔42f,42fに対応する位置及び大きさの一対の位置決め孔47b,47bが形成されている。一方、板バネ部材47の当接部47cは、板状弁43の自由端43cの所定範囲、すなわちエリアA3に斜めに当接している。板バネ部材47の当接部47cは、板バネ部材47の末端部分が湾曲して形成されている。このように、当接部47cが板状弁43に接する部分が曲面を有することで、板状弁43と板バネ部材47の摺動が滑らかになる。
この当接部47cは、図4(b)に示されるように、板バネ部材47の対称軸47e、つまり中央寄りから側端47dに向かうに従って曲率半径が大きくなるように湾曲して形成されている。ここで、図4(b)のA−A断面、すなわち対称軸47eに沿う断面は、図4(a)において符号47eが付された実線で示されている。このように、当接部47cの対称軸47eに沿う部分は、曲率半径rで湾曲している。そして、図4(b)のB−B断面、すなわち側端47dに沿う断面は、図4(a)において符号47dが付された実線で表されている。このように、当接部47cの側端47dに沿う部分は、曲率半径R(R>r)で湾曲している。さらに、当接部47cの、対称軸47eから側端47dに至るまでの部分は、曲率半径がrからRまで連続的に大きくなるように形成されている。このため、板バネ部材47の平面部47fから湾曲が開始される湾曲開始線47gは、図4(b)に示されるように円弧形状を示す。
以上のようにして形成された、板バネ部材43の当接部47cを、図5に示すように板状弁43に対して当接させると、図6(a)に示すように、二点鎖線で示される平坦部47fが実線で示されるように撓んで、弾性的な押圧力を発生する。この押圧力は、当接部47cを介して板状弁43の自由端43c(図5参照)に伝達されることとなる。ところで、この当接部47cと板状弁43とが当接する部分を正面(X軸方向)から見ると、図6(b)に示すように、当接部47cは、下に突出した凸形状を有していることがわかる。
なお、この凸形状の先端部分(接点T)は、対称軸47eの上に位置し、その突出量uは、図6(a)で示される板バネ部材47及び板状弁43が接する接点Tと、この接点Tを始点にする垂線が側端47dに交わる交点Fとの間隔で定められるものである。なお、図面上、明確にするために突出量uを誇張して記しているが、実際は、板バネ部材47の幅Lが15mm〜30mmであるのに対して突出量uは、十数μm〜数百μmの範囲に含まれる程度の値を有するものである。
このように、当接部47cが凸形状の先端部分を有することにより、板状弁43は、接点Tすなわち対称軸47e側に偏重して押圧力が付与されることになる。
なお、第1実施形態における板バネ部材47は、図5に示すように、末端47hが直線をとり、湾曲開始線47gが曲線をとるようにして、当接部47cの中央から側端47d,47dに向かうに従って曲率半径が大きくなる湾曲が形成されることとした。しかし、これにとらわれることなく、末端47hが曲線をとり、湾曲開始線47gが直線をとる場合であっても同様の湾曲を形成することができる。
(バルブ装置の組立方法)
次に、図2を参照して、弁座42、板状弁43、ストッパ部材46、及び板バネ部材47の各部品の組立方法について簡単に説明する。
まず、前記した順に部品を重ね合わせ、それぞれの位置決め孔46d、47b、42f、及び、46b、43b、42bが重なるように位置を調整する。この際、各位置決め孔に合う太さのピンを差し込むことにより位置決めが確実になる。
そして、図2において太い破線で示した部分を溶接して、重ねられた各部品を一体的に溶接する。これらの溶接は例えばアーク溶接やレーザ溶接を利用することができる。
(バルブ装置の動作)
次に、バルブ装置4の動作について説明する。まず図1と図2を参照して、エンジンの回転数が低いうちは、第2消音室32内の排気圧は低いので、板状弁43(実線部分)は板バネ部材47によって撓むことなく弁座42と接することにより、バルブ装置4は閉じている。このとき、図2に示される弁孔41と、板状弁43とが接触する領域(二点鎖線で囲まれている領域)のうち他端側42hにおける領域を領域Qとすると、この領域Qは密閉性が低下しやすいが、図6(b)に示すように、当接部47cの凸状の先端が、板状弁43の中央部分を押圧するとなると、板バネ部材47が発揮する押圧力は、板状弁43の側端よりも中央寄りに偏重して付与されることとなり領域Qの密閉性が向上する。このため、図3の実線で示されるように板状弁43が閉じて閉弁している状態では、開口部14aから排気が外部に漏れることはない。したがって、排気の漏れに伴って発生する板状弁43の振動も生じ得ない。
そして、エンジンの回転数が上昇して、第2消音室32内(図1参照)の排気圧が所定圧に上昇すると、板状弁43(図3参照)に掛かる圧力が高くなって板バネ部材47の押圧力を超えると、板状弁43が撓み始める。そして、板状弁43がある量だけ撓み、板バネ部材47も撓むと、板バネ部材47と板状弁43の当接位置が板状弁43の基端側へ変位する。このとき、板バネ部材47の押圧力の増加はさほどではないが、当接位置の変位によって、板バネ部材47が板状弁43を回転させるモーメントの減少は比較的大きいので、図3で示される二点鎖線のように、板状弁43は一気に大きく開く。このとき、板状弁43の開度はストッパ部材46のストッパ部46eによって規制され、板状弁43が過度に撓むことがない。
そして、再びエンジンの回転数が低くなると、板状弁43の撓み量が小さくなって、ある撓み量以下になると、板バネ部材47の板状弁43との当接位置が板バネ部材47の先端側へ変位してくるので、板バネ部材47が板状弁43を回転させるモーメントが大きくなり、板状弁43を一気に閉じる。すると、前記したように、自由端43cの中央寄り(対称軸43e)に偏重して荷重が付与されている板状弁43は、弁孔41を密閉性良くふさぐので、排気が漏れて板状弁43を振動させることはない。以上によって板状弁43が安定して開弁、閉弁され、異音が発生することがない。
<第2実施形態>
次に、板バネ部材についての変形例を示す第2実施形態について図7を参照して説明する。図7(a)は、当接部57cの第2実施形態を示す斜視図、(b)は、X方向からみた正面図、(c)は板バネ部材57のD−D断面を示す断面図である。
第2実施形態における板バネ部材57は、図7(c)に示されるように、板バネ部材57の対称軸57eから側端57dに向かうに従って薄くなるように形成されているので中心部分で厚くなっている。そして、図7(a)に示されるように、当接部57cは、板バネ部材57の末端部分が湾曲して形成されているが、第1実施形態の場合とは異なり、湾曲部分の曲率半径は、板バネ部材57の幅方向(Y軸方向)に対して一定で、湾曲開始線57gは直線を示している。
このように形成される第2実施形態の当接部57cは、図7(b)に示すように、その板厚が中心部分で厚くなっているため、中央部分に行く程、板バネ部材57の弾性定数が高くなり、第1実施形態の場合と同様、板状弁43の自由端43c(図7a参照)の中央寄り(対称線43eの近傍)を集中的に押圧することとなる。
<第3実施形態>
次に、板バネ部材についての変形例を示す第3実施形態について図8を参照して説明する。図8(a)は、当接部67cの第3実施形態を示す斜視図、(b)は、X方向からみた正面図である。
第3実施形態における板バネ部材67の当接部67cは、図8(a)に示されるように、均一の板厚を有する板バネ部材67において、その末端部分が幅方向(Y軸方向)に対して一定の曲率半径で湾曲して形成されている。そして、当接部67cは、板バネ部材67の末端部分において、側端67d,67dよりも対称軸67e寄りの中央部分が延出するように形成されている
このように形成される第3実施形態の当接部67cは、図8(a)(b)で、二点鎖線の仮想線によって示されるように、図9の従来例に対して、板バネ部材67の末端部分の側端が欠落したような構成をとる。このように、末端部分の側端が欠落しているので、板バネ部材67の弾性定数は、側端67dよりも中央寄りの対称線67eの側において偏重して大きくなる。このため、板バネ部材67により板状弁63に付与される押圧力は、側端67dよりも中央寄り(対称線63eの近傍)に偏重して付与されることとなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されることなく適宜変更して実施することが可能である。例えば、実施形態においては、図2に示すように、弁孔41、板状弁43、板バネ部材47等の部品が一体的に設けられている弁座42を用いた構成を有しているが、このような弁座42を用いずに、前記した各部品がそれぞれ別個に設けられる構成をとることも考えられる。また、ストッパ部材46がない構成も取り得る。
本発明のバルブ装置が適用される消音器の一例である。 本発明に係るバルブ装置の分解斜視図である。 本発明に係るバルブ装置の縦断面図である。 第1実施形態に係る板バネ部材の(a)側面図、及び(b)底面図である。 第1実施形態に係る板バネ部材の当接部を拡大して示す斜視図である。 第1実施形態に係る板バネ部材の当接部の周辺を示す(a)側面図、(b)正面図である。 第2実施形態に係る板バネ部材の当接部を拡大して示す(a)斜視図、(b)正面図、(c)板バネ部材の断面図である。 第3実施形態に係る板バネ部材の当接部の周辺を示す(a)側面図、(b)正面図である。 従来のバルブ装置における板バネ部材の当接部を拡大して示す、(a)斜視図、(b)正面図である。
符号の説明
1 消音器
4 バルブ装置
41 弁孔
42c 弁座部
42g リテーナ部(延出部材)
43 板状弁
43a 固定端
43c 自由端
46 ストッパ部材
47,57 板バネ部材
47c,57c,67c 当接部
47d,57d,67d 側端
43e,47e,57e,67e 対称軸

Claims (6)

  1. 排気圧が所定圧に上昇したときに弁孔を開弁する消音器用バルブ装置であって、
    前記弁孔を覆うように配置され、一端が固定端で他端が自由端をなし、撓変形して前記弁孔を開弁させる板状弁と、
    前記板状弁に当接して、前記板状弁を閉弁させる方向へ押圧力を付与する板バネ部材と、を備え、
    前記押圧力は、前記板状弁の側端よりも中央寄りに偏重して付与されることを特徴とする消音器用バルブ装置。
  2. 前記板バネ部材は、
    前記板状弁に当接する当接部が、その中央から側端に向かうに従って曲率半径が大きくなるように湾曲して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の消音器用バルブ装置。
  3. 前記板バネ部材は、
    その板厚が、中央から側端に向かうに従って薄くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の消音器用バルブ装置。
  4. 前記板バネ部材は、
    前記板状弁に当接する当接部の末端部分が、側端よりも中央部分で延出するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の消音器用バルブ装置。
  5. 前記弁孔が形成される弁座部と、
    この弁座部から延出して設けられる延出部材と、を備え、
    前記板状弁の固定端は前記弁座部に固定され、前記板バネ部材は前記延出部材に固定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の消音器用バルブ装置。
  6. 前記弁座部及び前記延出部材に両端が連結されるとともに、前記板状弁の開度を規制するストッパ部材を、さらに備えることを特徴とする請求項5に記載の消音器用バルブ装置。
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