JP4213427B2 - 電波障害防止金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線を腕金に絶縁支持している碍子同士又は碍子と金具との一方がクレビス部形状、他方がアイ部形状で、両者をピンにて回転可能に連結する構造の連結部に装着されて、その連結部の接触不良によって発生する電位差放電によって生じるテレビ、ラジオ等の電波障害を防止する電波障害防止金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電線等を支持する碍子同士あるいは碍子とストラップ金具等の接続金具との連結方法として、その一方の部材にクレビス部を設け、他方の部材にアイ部を設け、これらをピンにて回転可能に連結して連設する方法がある。
【0003】
上記のように、クレビス部とアイ部とにより連結するものにおいては、これらの間において酸化腐蝕、振動等により電気的接触不良が生じ易く、そのため、両者間に電位差が発生し、発生した電位差による放電により、テレビ、ラジオ等に電波障害を発生させている。このため、上記連結部にはクレビス部とアイ部との間を電気的に接続するために導電金具(電波障害防止金具)が設けられている。
【0004】
このような導電金具としては、従来、軟銅線を溶着させたものや、接触片を穿設させた座金形状のものがある。軟銅線を溶着させたものとしては、軟銅線の一方を溶着させたクランプ金具をアイ部に把持圧着させ、他方を碍子のキャップ金具に直接溶着するもの或いはクランプ金具を溶着してそれをクレビス部に把持させるもので、例えば実公昭50−9594号公報、実開昭63−153425号公報に記載されている。
【0005】
または座金形状のものは、その導電金具をピンで連結されているアイ部とクレビス部との隙間に挿入して使用するもので、例えば、実開平4−66727号公報において、両側に複数の接触片を穿設させたV字型形状の導電金具が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電車線路においては、一般に電車の駆動部に直流又は交流電源を送るためのき電線やちょう架線等の電源線が懸垂碍子を2個連結させた碍子連にて絶縁支持されて腕金に吊架されている。
【0007】
このような碍子連の碍子同士或いは碍子と金具の連結部においても、前記のような酸化腐蝕、振動等により電気的接触不良を生じてテレビ、ラジオ等に電波障害を発生させるおそれがある。そのため、この連結部においても上述の導電金具が使用されている。
【0008】
しかしながら、電車線路においては、列車通過等の振動により常時上記の連結部が揺れているため、上記従来のような軟銅線を溶着させる方法においては、軟銅線の溶着個所が繰り返し応力により外れるという問題がある。また、上記座金形状の導電金具においても、振動による繰り返し応力で接触片が破損し接触不良を生じるという問題がある。
【0009】
更に、上記座金形状の導電金具は、並列配列しているクレビス部とアイ部との小さな隙間に圧介状態で挿入されるため、クレビス部とアイ部が相互に回転不能の固定状態で連結されることになり、連結部の回動が規制されて列車通過時の振動を連結部で吸収できなくなり、吊架されている電線へストレスを加える原因ともなる問題がある。また、施工時に、アイ部がクレビス部の一側へ片寄って連結されて、一方の隙間が狭くなっている場合には導電金具が挿入しづらいという問題もある。
【0010】
そこで、本発明は、上記各問題を解決する電波障害防止金具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、電線を腕金に絶縁支持している碍子同士又は碍子と金具との一方がクレビス部形状、他方がアイ部形状で、両者をピンにて回転可能に連結する構造の連結部に使用されるクレビス部とアイ部とを電気的に接続する電波障害防止金具において、
基板部と、その両側から突設した両側片と、該両側片の先部に形成した係止部とからなるクランプ金具と、
前記クランプ金具の基板部に螺着して前記係止部側に対して進退するように設けた接触ボルトと、
前記接触ボルトにおける前記係止部側へ突出する先部に、接触ボルトの軸方向に移動可能で、かつ先方へ付勢されて備えた接触金具と、
前記接触金具の先部に、該接触金具の先端から一部が露出するとともに回転可能に備えられた球体とからなり、
前記クランプ金具の係止部をクレビス部の一方の面に係止し、前記球体をアイ部の他方の面に接触させて、クレビス部とアイ部を電気的に導通させるようにすることを特徴とする電波障害防止金具である。
【0012】
本発明においては、クレビス部とアイ部との電気的接続を確実にするために、接触ボルトを締めて球体をアイ部に圧接しても、クレビス部とアイ部がピンを中心として相互に回転した場合、球体が回転してアイ部との接触状態が保持される。
【0013】
したがって、クレビス部とアイ部との相対回転を容易にしつつクレビス部とアイ部との電気的接続状態を確実に保持することができる。
【0014】
請求項2記載の第2の発明は、電線を腕金に絶縁支持している碍子同士又は碍子と金具との一方がクレビス部形状、他方がアイ部形状で、両者をピンにて回転可能に連結する構造の連結部に使用されるクレビス部とアイ部とを電気的に接続する電波障害防止金具において、
基板部と、その両側から突設した両側片と、該両側片の先部に形成したフック部とからなるクランプ金具と、
前記クランプ金具の基板部に螺着して前記フック部側に対して進退するように設けた接触ボルトと、
前記接触ボルトにおける前記フック部側へ突出する先部に、接触ボルトの軸方向に移動可能で、かつ先方へ付勢されて備えた接触金具と、
前記接触金具の先部に、該接触金具の先端から一部が露出するとともに回転可能に備えられた球体とからなり、
前記クランプ金具の両側片を、クレビス部とアイ部との隙間に挿通してクレビス部に接触させるとともに、前記フック部を前記ピンの一方の面に係止し、前記球体をアイ部の他方の面に接触させて、クレビス部とアイ部を電気的に導通させるようにすることを特徴とする電波障害防止金具である。
【0015】
本発明においても前記第1の発明と同様の作用、効果を発揮できる。
請求項3記載の第3の発明は、前記第1又は第2の発明において、前記接触ボルトに前記接触金具を先方へ付勢する第1のバネを設け、前記球体を接触金具の軸方向へ移動可能に設けるとともに該球体を先方へ付勢する第2のバネを設けた電波障害防止金具である。
【0016】
本発明においては、球体に外力が作用した場合には、球体を第2のバネで回転可能に保持しつつ第1のバネで前記の外力を吸収することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
【0018】
図1乃至図7は第1実施例を示す。
図1は本発明の電波障害防止金具10を、2個の懸垂碍子30,31からなる碍子連の連結部4に使用した場合の実施例を示し、かつ、この懸垂碍子30,31によって電車線路のき電線を懸垂支持する場合の実施例を示す。
【0019】
図1において、電車線路のき電線52は下部懸垂碍子30で絶縁支持され、該下部懸垂碍子30のクレビス部1に、上部懸垂碍子31のアイ部2が嵌合され、これら嵌合部がピン3で回転可能に連結され、上部懸垂碍子31が接続金具であるストラップ金具51を介して腕金50に吊架されている。
【0020】
なお、上部懸垂碍子31とストラップ金具51も、クレビス部1とアイ部2をピン3で連結して備えられている。
【0021】
前記連結部4には図1乃至図3に示すように、クレビス部1に係止するクランプ金具11とアイ部2の外面に接触する接触ボルト14から構成された電波障害防止金具10が備えられており、クレビス部1とアイ部2はクランプ金具11と接触ボルト14を介して常時電気的に接触している。
【0022】
前記電波障害防止金具10の詳細について詳述する。
クランプ金具11はステンレス鋼等の金属からなる平板を上方から見てコ字状に折曲して形成されており、その基板部11aに接触ボルト挿通穴11gが形成されているとともに該接触ボルト挿通穴11gの内側に位置して雌ねじ部13が設けられている。該雌ねじ部13は、実施例では基板部11aに六角ナットを設けて形成したが、接触ボルト挿通穴11gに直接雌ねじを刻設してもよい。
【0023】
クランプ金具11の両側片11b,11cは、図2に示すように、前記クレビス部1の両外側を通るように形成され、更に、その両側片11b,11cの先部には、前記クレビス部1における前記ピン3の軸方向と直交する方向の一方の端面1aに係止する係止部11d,11eが、内側へ略半円状に折曲して形成されている。
【0024】
前記クランプ金具11の基板部11a側、すなわち、前記クレビス1の一方の端面1aと反対側の他方の端面側に位置して、導電性材料からなる接触ボルト14が備えられている。該接触ボルト14は、その六角頭部14aを基板11aの外側部に位置して前記雌ねじ部13に螺挿され、その先部が、前記アイ部2におけるピン3の軸方向と直交する方向における他方の面2a、すなわち、前記クレビス部1における一方の端面1aと反対側に位置する面に指向するように設けられている。また、該接触ボルト14は、図2に示すように、基板11aの左右方向の略中央部に設けられ、その先部が前記アイ部2の左右方向の略中央部に位置するようになっている。
【0025】
前記接触ボルト14の先部側の内部には、図7に示すように、先端が開口した略円筒状の穴15が形成されており、その穴15の先部には雌ねじ14aが刻設されている。
【0026】
前記穴15内には、後端に係止鍔16aを形成した略円筒状の接触金具16が、接触ボルト14の軸方向に摺動可能に備えられており、その係止鍔16aと穴15の底面間に導電性材料からなる第1バネ17が蓄勢状態で介在されている。該接触金具16は金属或いは合成樹脂で形成されている。
【0027】
前記接触金具16は、その略後半部が前記穴15内に収納され、略前半部が接触ボルト14の先端から突出するように設けられている。
【0028】
前記接触ボルト14の先部側に形成した雌ねじ14a部には、金属或いは合成樹脂からなる筒状の第1の止め具18が、この第1の止め具18の外周に刻設した雌ねじ18aを螺合して備えられている。更に、該第1の止め具18の先端外周には鍔18bが形成されており、第1の止め具18を、鍔18bが接触ボルト14の先端面に当接するまで螺挿することにより、該第1の止め具18の後端の位置が所定位置におかれるようになっている。
【0029】
そして、前記接触金具16を前記接触ボルト14の穴15に挿入した後、前記第1の止め具18を、接触金具16の外周に嵌合する状態で接触ボルト14に螺着することにより、接触金具16が第1の止め具18に案内されて軸方向に進退可能に移動し、かつ、係止鍔16aが第1の止め具18の後端に当接することにより、接触金具16の抜け止めがなされるようになっている。
【0030】
前記接触金具16の中空部19の後部には雌ねじ16bが刻設され、前端には、内方へ若干突出した球体受け部21が形成されている。該球体受け部21の開口内径は、後述する球体22の外径よりも若干小径に設定されている。
【0031】
そして、先ず、中空部19の後端開口部より、導電性材料からなる球体22を挿入し、次で導電性材料からなる第2バネ23を挿入し、次で、導電性材料からなる第2の止め具24を、その外周に刻設した雄ねじ24aを中空部19の後部に刻設した雌ねじ16bに螺合して備え、球体22が、第2のバネ23の付勢力と球体受け部21により、常時は図7に示すようにその球体22の一部が接触金具16の先端面より突出(露出)した状態で備えられており、かつ、球体22に外力が作用した場合にはその球体22が第2のバネ23に抗して没入方向へ移動できるとともに回転ができるように備えられている。
【0032】
そして、前記のように、球体22等を備えた接触ボルト14をクランプ金具11の基部11aに、座金25、バネ座金26、カラー27を介して螺装することにより、その球体22が前記アイ部2の面2aに接触するようになっている。
【0033】
以上の構造により、球体22は、第2のバネ23、第2の止め具24を介して接触ボルト14に電気的に接続されている。なお、前記第2のバネ23のバネ定数は、第1のバネ17のバネ定数よりも大きく設定されている。
【0034】
次に、本第1実施例における電波障害防止金具10の取付方法について説明する。
【0035】
先ず、図1に示すように、懸垂碍子30,31同士が連結されている連結部4のクレビス部1の外側に、図2に示すように、クランプ金具11の両側片11b,11cを位置させるとともに係止部11d,11eをクレビス部1の端面1aに係止して、クランプ金具11をクレビス部1に抱着するように係止させる。
【0036】
次に接触ボルト14をバネ座金26が座金25とカラー27に密着するまで締め付ける。これにより、接触金具16に備えた球体22がアイ部2の面2aに当接されるとともにバネ17,23が蓄勢される。
【0037】
バネ17,23に蓄勢されたバネ力の反作用によってクランプ金具11の係止部11d,11eがクレビス部1の面1aに圧接され、クランプ金具11は振動等の衝撃により外れることなくクレビス部1に止着される。
【0038】
また、同時にバネ17,23に蓄勢されたバネ力により、球体22がアイ部2の面2aに圧接されるとともにクランプ金具11の係止部11d,11eがクレビス部1に圧接され、クレビス部1とアイ部2が本電波障害防止金具10を介して電気的に接続される。
【0039】
この時、本電波障害防止金具10におけるアイ部2の面との圧接部が可動する球面形状であるため、列車通過等による連結部4の揺れによるクレビス部1とアイ部2の動きに対して電波障害防止金具10がスムースに追従移動し、クレビス部1とアイ部2の動きが規制されない。
【0040】
また、第1のバネ17のバネ定数を第2のバネ23のバネ定数よりも小さくしたので、球体22にアイ部2からの外力が作用した場合には、第1のバネ17が縮小するため、球体22が没入することなく、その作用をなす。すなわち、前記の外力に関係なく、球体22とアイ部2の当接面の接圧並びに接触状態を常に一定に保つことができ、常に安定した接触状態を維持させることができる。
【0041】
このように本電波障害防止金具10は、球体22と接触金具16の2つの可動箇所により、列車通過等の連結部4の揺れによるクレビス部1とアイ部2の位置変化を吸収するとともに、その動きに追従して常に球体22がアイ部2と当接するようになっている。
【0042】
更に、前記のように、特に自由に回転する球体22を使用することにより、アイ部2との当接部が連結部4の揺れに対してスムーズに動くとともに、連結部4の動きに追従して常に球体22がアイ部2と確実に接触することができる。
【0043】
更に、振動等の揺れにより当接面に加わる繰り返し応力は第1のバネ17と第2のバネ23の2つのバネ部で吸収させる構造にしているため、本電波障害防止金具10の破損を一層防止することができる。
【0044】
更に、施工時にピン3で連結されているアイ部2の一側面がクレビス部1側に片寄って、一方の隙間が小さくなっている場合にも使用することができる。
【0045】
図8乃至図15は第2実施例を示す。
本第2実施例は、前記第1実施例におけるクランプ金具11の変形例である。
【0046】
すなわち、クランプ金具11の両側片11b,11cを前記クレビス部1とアイ部2との隙間に介在できるように形成するとともに該両側片11b,11cの先部に、前記ピン3における前記接触金具16が位置する側と反対側の面3aに係止するフック部11fを形成したものである。更に、前記両側片11b,11cには、図11に示すように、前記クレビス部1の内面側へ突出する半円形状の係止片11h,11iが切り起こし状態で形成されており、両側片11b,11cをクレビス部1とアイ部2との隙間に介在した場合に、係止片11h,11iがクレビス部1の内面に弾力的に圧着するようになっている。
【0047】
その他の構造は前記第1実施例と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】
以上の構造であるから、クランプ金具11の両側片11b,11cを図8に示すように、クレビス部1とアイ部2との隙間dに介在するとともに両側片11b,11cにおけるフック部11fを図9に示すようにピン3に係止し、接触ボルト14を締めてその先部の球体22を前記第1実施例ようにアイ部2に接触させることにより、前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮することができる。
【0049】
なお、前記両実施例において、接触金具16を導電性材料で形成して、この接触金具16と第2のバネ23を介して球体22と接触ボルト14とを電気的に接続してもよいが、第2の止め具24を導電性材料からなる平ネジのような鍔付きネジ形状とし、該鍔部16aに第1のバネ17を当接させることにより、球体22を、接触金具16を介さずに、接触ボルト14と電気的に接触させるようにしてもよい。この場合には、接触金具16を合成樹脂で製造して、該接触金具16と第1の止め具18との摺動性を良くすることができる。
【0050】
また、前記球体22、第2のバネ23、第2の止め具24を備えた接触金具16の代わりに、球体をバネで出没可能に備えた周知のボールプランジャ等を接触金具として用いてもよい。
【0051】
また、前記のカラー27は、接触ボルト14の締め付け時に、クランプ金具11の内側への接触ボルト14の突出量を規制するものであるが、このカラー27は無くてもよい。
【0052】
更に、前記バネ座金26は、接触ボルト14の緩み防止を行うものであるが、これは、緩み防止を図る他の公知手段を使用してもよい。
【0053】
更に、前記両バネ17,23の代わりに急激な変化に対しては動かず、緩やかな変化には追従して動くダンパ構造のような弾性構造(弾性体)を用いてもよい。
【0054】
なお、前記実施例は本発明を懸垂碍子を2個連結した碍子連の連結部に適用した例であるが、本発明は、このような連結部に限るものではなく、その他、図1に示すような懸垂碍子31とストラップ金具51とをクレビス部1とアイ部2で連結する連結部に適用してもよい。すなわち、連結する部材の少なくとも一方が碍子であって、これらをクレビス部とアイ部で連結する場合の連結部に適用できるものである。
【0055】
【発明の効果】
以上のようであるから、本発明によれば、球体の回転によってクレビス部とアイ部との相対回転を容易にしてクレビス部とアイ部との電気的接続を確保できるため、例えば、電車の駆動部に直流又は交流電源を送るためのき電線やちょう架線等の電源線を吊架する懸垂碍子において、従来のように、そのクレビス部とアイ部との連結部の回転が規制されて電線にストレスを加えるようなことを防止することができる。
【0056】
更に、請求項3に記載のように、2つのバネを使用することにより、球体に振動が加わった場合にもその球体の回転と通電を確保するとともにその球体に作用する振動を容易に吸収することができるため、繰り返し振動が加わっても本電波障害防止金具の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電波障害防止金具を付設した状態を示す一部破断した側面図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】図2におけるB−B線拡大断面図。
【図4】図1における電波障害防止金具を示す平面図。
【図5】図4における側面図。
【図6】図4において左側から見た背面図。
【図7】図4におけるC−C線拡大側断面図。
【図8】本発明の第2実施例の電波障害防止金具を付設した状態を示す平面図。
【図9】図8におけるD−D線断面図。
【図10】図8におけるE−E線断面図。
【図11】図8に示す電波障害防止金具の平面図。
【図12】図11における側面図。
【図13】図11における右から見た正面図。
【図14】図11における左から見た背面図。
【図15】図11におけるF−F線拡大側断面図。
【符号の説明】
1 クレビス部
2 アイ部
3 ピン
10 電波障害防止金具
11 クランプ金具
11a 基板部
11b,11c 側片
11d,11e 係止部
11f フック部
14 接触ボルト
16 接触金具
17 第1のバネ
22 球体
23 第2のバネ
d 隙間

Claims (3)

  1. 電線を腕金に絶縁支持している碍子同士又は碍子と金具との一方がクレビス部形状、他方がアイ部形状で、両者をピンにて回転可能に連結する構造の連結部に使用されるクレビス部とアイ部とを電気的に接続する電波障害防止金具において、
    基板部と、その両側から突設した両側片と、該両側片の先部に形成した係止部とからなるクランプ金具と、
    前記クランプ金具の基板部に螺着して前記係止部側に対して進退するように設けた接触ボルトと、
    前記接触ボルトにおける前記係止部側へ突出する先部に、接触ボルトの軸方向に移動可能で、かつ先方へ付勢されて備えた接触金具と、
    前記接触金具の先部に、該接触金具の先端から一部が露出するとともに回転可能に備えられた球体とからなり、
    前記クランプ金具の係止部をクレビス部の一方の面に係止し、前記球体をアイ部の他方の面に接触させて、クレビス部とアイ部を電気的に導通させるようにすることを特徴とする電波障害防止金具。
  2. 電線を腕金に絶縁支持している碍子同士又は碍子と金具との一方がクレビス部形状、他方がアイ部形状で、両者をピンにて回転可能に連結する構造の連結部に使用されるクレビス部とアイ部とを電気的に接続する電波障害防止金具において、
    基板部と、その両側から突設した両側片と、該両側片の先部に形成したフック部とからなるクランプ金具と、
    前記クランプ金具の基板部に螺着して前記フック部側に対して進退するように設けた接触ボルトと、
    前記接触ボルトにおける前記フック部側へ突出する先部に、接触ボルトの軸方向に移動可能で、かつ先方へ付勢されて備えた接触金具と、
    前記接触金具の先部に、該接触金具の先端から一部が露出するとともに回転可能に備えられた球体とからなり、
    前記クランプ金具の両側片を、クレビス部とアイ部との隙間に挿通してクレビス部に接触させるとともに、前記フック部を前記ピンの一方の面に係止し、前記球体をアイ部の他方の面に接触させて、クレビス部とアイ部を電気的に導通させるようにすることを特徴とする電波障害防止金具。
  3. 前記接触ボルトに前記接触金具を先方へ付勢する第1のバネを設け、前記球体を接触金具の軸方向へ移動可能に設けるとともに該球体を先方へ付勢する第2のバネを設けた請求項1又は2記載の電波障害防止金具。
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