JP4213266B2 - パチンコゲーム機の稼働管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタート入賞口にパチンコ玉が入賞することに応じて動作を開始する特賞用役物を備えたパチンコゲーム機の稼働を管理するパチンコゲーム機の稼働管理装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般に特賞台と呼ばれるパチンコゲーム機としては、盤面に打込まれたパチンコ玉がスタート入賞口に入賞する毎に表示役物(特賞用役物)に表示されている3桁の数字を更新表示する所謂セブン機、あるいは盤面に打込まれたパチンコ玉を特定の入賞口に案内するための羽根(特賞用役物)を所定回数開閉する所謂羽根物などが供されている。
【0003】
ところで、この場合、特賞用役物が動作を開始する時間間隔のばらつきが大きいと、特賞用役物が集中的に動作を開始したり、特賞用役物が全く動作を開始しなかったりすることになる。このように特賞用役物が極端に集中・分散して動作を開始するパチンコゲーム機では、遊技客が遊技に飽き易くなって敬遠気味となることから、パチンコゲーム機の稼働率が低下してパチンコホールの経営悪化の要因となる。
【0004】
したがって、パチンコホール側では、パチンコゲーム機毎に特賞用役物が動作を開始する時間間隔を把握し、極端なばらつきが生じないようにパチンコゲーム機の釘調整を行うことが経営上重要な指針となっている。具体的な方法としては、パチンコホール側では、スタート入賞口にパチンコ玉が入賞して特賞用役物が動作を開始したときにパチンコ台から出力されるスタート信号を監視し、スタート信号が出力される時間間隔を測定することにより、特賞用役物が動作を開始する時間間隔のばらつきを把握し、それにより得られたデータに基づいてパチンコゲーム機の釘調整を行っていた。
【0005】
さて、遊技客は、一般的には、特賞用役物が動作している間は遊技に対する集中力が高まるが、その一方で、特賞用役物が動作していない間(停止している間)は遊技に対する集中力が低下する傾向にある。そのため、遊技客は、特賞用役物が停止している時間が長くなると、実際には特賞用役物が動作を開始する時間間隔のばらつきが小さいにも拘らず、ばらつきが大きいと実感することになり、遊技に飽き易くなってしまうという場合があった。
【0006】
しかしながら、従来のものは、上記したようにスタート信号が出力される時間間隔を測定することにより特賞用役物が動作を開始する時間間隔のばらつきを把握することはできるが、特賞用役物が停止している時間を把握することができないため、このような問題に対しては、十分に対応することができなかった。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、パチンコゲーム機毎に特賞用役物が停止している時間を示すデータを出力することができ、それによって、特賞用役物が停止している時間のばらつきが大きいパチンコゲーム機を発見することができるパチンコゲーム機の稼働管理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のパチンコゲーム機の稼働管理装置は、
スタート入賞口にパチンコ玉が入賞することに応じて動作を開始する特賞用役物を備えたパチンコゲーム機の稼働を管理するものにおいて、
前記パチンコゲーム機の稼働状況を検出する稼働状況検出手段と、
前記特賞用役物の動作状況を検出する動作状況検出手段と、
前記稼働状況検出手段による検出結果および動作状況検出手段による検出結果に基づいて前記パチンコゲーム機の稼働中に前記特賞用役物が停止する毎にその停止時間を測定する停止時間測定手段と、
この停止時間測定手段による測定結果を出力する出力手段とを備えて構成したところに特徴を有する(請求項1)。
【0009】
上記したパチンコゲーム機の稼働管理装置によれば、停止時間測定手段は、稼働状況検出手段による検出結果および動作状況検出手段による検出結果に基づいて、パチンコゲーム機の稼働中に特賞用役物が停止する毎にその停止時間を測定する。そして、出力手段は、停止時間測定手段が測定した測定結果を出力する。したがって、このようにして出力された測定結果に基づいて、特賞用役物が動作を停止している停止時間のばらつきが大きいパチンコゲーム機を発見することができ、パチンコゲーム機の釘調整を適切に行うことにより、パチンコゲーム機の稼働を高めることができる。
【0010】
また、上記したパチンコゲーム機の稼働管理装置において、
前記出力手段を、前記停止時間測定手段が測定した停止時間の分布を示す分布データもしくは分布の分散度を示す分散指標をパチンコゲーム機に対応させて出力するように構成しても良い(請求項2)。
これにより、測定結果として、停止時間の分布を示す分布データもしくは分布の分散度を示す分散指標をパチンコゲーム機に対応して得ることができ、パチンコゲーム機の釘調整をより適切に行うことができる。
【0011】
また、上記したパチンコゲーム機の稼働管理装置において、
前記出力手段を、前記分布データもしくは分散指標を複数段階に区切られた時間幅に対応させて出力するように構成しても良い(請求項3)。
これにより、特賞用役物が停止する状態の発生頻度を適切に把握することができ、パチンコゲーム機の釘調整をより適切に行うことができる。
【0012】
さらに、上記したパチンコゲーム機の稼働管理装置において、
前記停止時間測定手段を、所定時間あたりの停止時間を示す平均停止時間を測定するように構成しても良い(請求項4)。
これにより、特賞用役物が停止している平均停止時間を適切に把握することができ、パチンコゲーム機の釘調整をより適切に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
図2は、全体構成を概略的に示している。図2において、各パチンコゲーム機1には、1対1で対応して玉貸ユニット2が設けられており、集中管理装置3(本発明でいう稼働管理装置)は、パチンコゲーム機1の稼働状況を管理すると共に、玉貸ユニット2の売上を管理するようになっている。
【0014】
図3は、パチンコゲーム機1の盤面を示している。図3において、盤面4には、一般入賞口5が設けられており、この一般入賞口5にパチンコ玉が入賞したときには、所定個数のパチンコ玉が払出されるようになっている。また、盤面4には、液晶表示器6(本発明でいう特賞用役物)、スタート入賞口7および大口入賞口8が設けられており、スタート入賞口7にパチンコ玉が入賞したときには、液晶表示器6に表示されている3桁の数字が更新表示され、更新表示された3桁の数字が特賞数字と一致したときには、大口入賞口8が開口して入賞確率が極めて高い特賞状態を呈するようになっている。
【0015】
さらに、盤面4には、誘導釘9が設けられており、これら誘導釘9を釘調整することにより、スタート入賞口7にパチンコ玉を安定して誘導することができるようになっている。また、スタート入賞口7の上方には、2本の入賞釘10が設けられており、これら入賞釘10の間隔を調整することにより、スタート入賞口7に誘導されるパチンコ玉の入賞度合いを決定することができるようになっている。すなわち、盤面4に発射されたパチンコ玉がスタート入賞口7に入賞する確率は、誘導釘9および入賞釘10に対する釘調整の相関関係により最終的に決定することができるようになっている。
【0016】
図1は、上記パチンコゲーム機1および集中管理装置3の電気的な構成の要部を機能ブロック図として示し、また、それらの間で送受信される各種信号を示している。パチンコゲーム機1の情報出力部11は、パチンコゲーム機1が稼働しているときには、稼働信号を集中管理装置3の情報入力部12に出力し、スタート入賞口7にパチンコ玉が入賞し、液晶表示器6の3桁の数字が更新表示されているときには、スタート信号を集中管理装置3の情報入力部12に出力し、特賞状態になっているときには、特賞信号を集中管理装置3の情報入力部12に出力するようになっている。
【0017】
セーフ玉計数器13は、例えばパチンコゲーム機1にパチンコ玉を10個補給する毎に、セーフ玉数信号を集中管理装置3の情報入力部12に出力するようになっており、アウト玉計数器14は、例えばパチンコゲーム機1からパチンコ玉を10個回収する毎に、アウト玉数信号を集中管理装置3の情報入力部12に出力するようになっている。
【0018】
集中管理装置3の制御装置15(本発明でいう稼働状況検出手段、動作状況検出手段、停止時間測定手段および出力手段)は、あらかじめ記憶されたプログラムを実行するもので、例えばキーボードなどにより構成される操作部16から所定の操作信号が与えられると、パチンコゲーム機1から与えられる上記各種信号(稼働信号、スタート信号、特賞信号、セーフ玉数信号およびアウト玉数信号)に基づいて、詳しくは以下(1),(2)に説明する計時処理を実行し、その結果を示す比較表を例えばCRTディスプレイやプリンタなどにより構成される出力部17を通じて出力するようになっている。
【0019】
(1)スタート停止時間の計時処理
パチンコゲーム機1が稼働しているときに、液晶表示器6の3桁の数字が更新表示されていない時間、つまり、特賞用役物が動作を停止している時間(スタート停止時間)を計時し、所定時間内(例えば1分間)におけるスタート停止時間の分布を算出すると共に、所定時間内(例えば1分間)における平均スタート停止時間を算出する。
(2)スタート連続時間の計時処理
パチンコゲーム機1が稼働しているときに、液晶表示器6の3桁の数字が更新表示されている時間、つまり、特賞用役物が連続動作している時間(スタート連続時間)を計時し、スタート連続時間の分布を算出すると共に、所定時間内(例えば1分間)における平均スタート停止時間を算出する。
【0020】
次に、上記構成の作用について、特には、集中管理装置3の制御装置15が実行する上記(1),(2)の計時処理について説明する。
(1)スタート停止時間の計時処理
まず、「(1)スタート停止時間の計時処理」について、図4ないし図6を参照して説明する。図4は、制御装置15が実行する処理をフローチャートとして示しており、図5は、制御装置15が入力する稼働信号、スタート信号および特賞信号の入力状態などをタイムチャートとして示しており、図6は、この「(1)スタート停止時間の計時処理」を実行することにより得られた比較表を示している。
【0021】
さて、パチンコホールが営業を開始し(開店し)、集中管理装置3が稼働すると、集中管理装置3の制御装置15は、遊技客がパチンコゲーム1で遊技を開始したか否かを、稼働信号を入力しているか否かに基づいて判断する(ステップS1)。
【0022】
ここで、最初(1人目)の遊技客がパチンコゲーム1で遊技を開始すると、御装置15は、稼働信号を入力するようになるので(図5中、t1 参照)、ステップS1において「YES」と判断する。次いで、制御装置15は、特賞状態となっているか否かを、特賞信号を入力しているか否かに基づいて判断する(ステップS2)。この場合、遊技客が遊技を開始した直後では、特賞状態となっていることはなく、制御装置15は、特賞信号を入力していないので、ステップS2において「NO」と判断する。
【0023】
次いで、制御装置15は、スタート入賞口7にパチンコ玉が入賞したか否かを、スタート信号を入力しているか否かに基づいて判断する(ステップS3)。この場合も、遊技客が遊技を開始した直後では、スタート入賞口7にパチンコ玉が入賞することはなく、制御装置15は、スタート信号を入力していないので、ステップS3において「NO」と判断する。
【0024】
次いで、制御装置15は、スタート停止時間の計時中であるか否かを判断する(ステップS4)。ここでは、スタート停止時間の計時を開始しておらず、スタート停止時間の計時中ではないので、制御装置15は、ステップS4において「NO」と判断する。次いで、制御装置15は、スタート停止時間の計時を中断中であるか否かを判断する(ステップS5)。ここでは、スタート停止時間の計時を中断中ではないので、制御装置15は、ステップS5において「NO」と判断する。そして、制御装置15は、スタート停止時間の計時を開始し(ステップS6)、ステップS1に戻る。
【0025】
ここで、遊技客が遊技している遊技中に、スタート入賞口7にパチンコ玉が入賞しない間は、制御装置15は、ステップS1〜S4の処理を繰返し実行することになり、つまり、スタート停止時間の計時を継続することになる。
【0026】
さて、遊技客が遊技している遊技中に、スタート入賞口7にパチンコ玉が入賞し、液晶表示器6の3桁の数字が更新表示されると、制御装置15は、スタート信号を入力するようになるので(図5中、t2 参照)、ステップS3において「YES」と判断し、スタート停止時間の計時中であるか否かを判断する(ステップS7)。ここでは、制御装置15は、上記したようにスタート停止時間の計時を開始しており、スタート停止時間の計時中であるので、ステップS7において「YES」と判断し、スタート停止時間の計時を停止する(ステップS8)。
【0027】
次いで、制御装置15は、スタート停止時間として、この場合であれは、図5中、t1 〜t2 に相当する時間を記憶する記憶処理を実行する(ステップS9)。このようにして、制御装置15は、スタート入賞口7にパチンコ玉が入賞したときには、その毎に、それよりも以前に液晶表示器6の3桁の数字が更新表示されていなかった時間、つまり、特賞用役物が動作を停止していた時間をスタート停止時間として記憶する。そして、制御装置15は、計時をリセットし(ステップS10)、ステップS1に戻る。
【0028】
さて、スタート入賞口7にパチンコ玉が入賞しなくなり、液晶表示器6の3桁の数字が更新表示されなくなると、制御装置15は、スタート信号を入力しなくなるので(図5中、t3 参照)、ステップS3において「NO」と判断し、ステップS4において「NO」と判断し、さらには、ステップS5において「NO」と判断し、スタート停止時間の計時を再度開始し(ステップS6)、ステップS1に戻る。
【0029】
これ以降、制御装置15は、これと同様にして、スタート停止時間として、この場合であれば、図5中、t3 〜t4 ,t5 〜t6 およびt7 〜t8 に相当する時間を記憶する。
【0030】
また、液晶表示器6に表示されている3桁の数字が更新表示され、更新表示された3桁の数字が特賞数字と一致して特賞状態となると、制御装置15は、特賞信号を入力するようになるので(図5中、t9 参照)、ステップS2において「YES」と判断し、スタート停止時間の計時中であるか否かを判断する(ステップS11)。ここでは、制御装置15は、スタート停止時間の計時中ではないので、ステップS11において「NO」と判断し、ステップS1に戻る。
【0031】
そして、特賞状態でなくなると、制御装置15は、特賞信号を入力しなくなるので(図5中、t10参照)、ステップS2において「NO」と判断し、ステップS3において「NO」と判断し、ステップS4において「NO」と判断し、さらには、ステップS5において「NO」と判断し、スタート停止時間の計時を再度開始し(ステップS6)、ステップS1に戻る。
【0032】
また、最初(1人目)の遊技客が遊技を中断したり終了すると、制御装置15は、稼働信号を入力しなくなるので、ステップS1において「NO」と判断し、スタート停止時間の計時中であるか否かを判断する(ステップS11)。ここでは、制御装置15は、スタート停止時間の計時中であるので、ステップS11において「YES」と判断し、スタート停止時間の計時を中断する(ステップS12)。
【0033】
次いで、制御装置15は、スタート停止時間として、この場合であれは、図5中、t10〜t11に相当する時間を記憶する記憶処理を実行する(ステップS13)。このようにして、制御装置15は、遊技客が遊技を中断したり終了したときには、その毎に、それよりも以前に液晶表示器6の3桁の数字が更新表示されていなかった時間、つまり、特賞用役物が動作を停止していた時間をスタート停止時間として記憶する。そして、制御装置15は、計時をリセットし(ステップS14)、ステップS1に戻る。
【0034】
以上に説明したように、制御装置15は、遊技客が遊技している時間のうち特賞用役物が停止している時間、この場合であれば、図5中、t1 〜t2 ,t3 〜t4 ,t5 〜t6 ,t7 〜t8 およびt10〜t11に相当する時間をスタート停止時間として得ることができる。
【0035】
さて、最初(1人目)の遊技客が遊技を再開するまでの間、もしくは次の(2人目)の遊技客が遊技を開始するまでの間は、制御装置15は、ステップS1,S11の処理を繰返し実行することになる。ここで、最初(1人目)の遊技客が遊技を再開する、もしくは次の(2人目)の遊技客が遊技を開始すると、制御装置15は、ステップS1において「YES」と判断し、ステップS2において「NO」と判断し、ステップS3において「NO」と判断し、ステップS4において「NO」と判断し、この場合は、スタート停止時間の計時を中断中であるので、ステップS5において「YES」と判断し、スタート停止時間の計時の中断を解除し(ステップS15)、ステップS1に戻り、これ以降、上記した処理を実行する。このようにして、制御装置15は、これ以降も、特賞用役物が停止している時間をスタート停止時間として得ることができる。すなわち、制御装置15は、パチンコホールが営業している間は、このような処理を繰返し実行することにより、パチンコゲーム機1におけるスタート停止時間のデータを得ることができる。
【0036】
さて、制御装置15は、操作部16が操作され、操作部16から所定の操作信号が与えられると、以上のようにして得られたスタート停止時間のデータを集計し、図6に示す比較表を出力部17を通じて出力するようになっている。具体的には、制御装置15は、1分間におけるスタート停止時間の分布を算出すると共に、1分間における平均スタート停止時間を算出し、それらを出力するようになっている。
【0037】
図6において、台番号1のパチンコゲーム機1は、稼働時間が650分であり、そのうち、1分間に特賞用役物が一度も停止しなかった回数の割合が35%、1分間に特賞用役物が停止した時間が5秒未満である回数の割合が15%、1分間に特賞用役物が停止した時間が5秒以上10秒未満である回数の割合が16%、1分間に特賞用役物が停止した時間が10秒以上15秒未満である回数の割合が9%、1分間に特賞用役物が停止した時間が15秒以上20秒未満である回数の割合が6%、1分間に特賞用役物が停止した時間が20秒以上25秒未満である回数の割合が4%、1分間に特賞用役物が停止した時間が25秒以上である回数の割合が15%であることが示されている。また、台番号1のパチンコゲーム機1は、1分間における平均スタート停止時間が8.0秒であることが示されている。
【0038】
したがって、以上のようにして、パチンコゲーム機1毎に、稼働中に特賞用役物が停止しているスタート停止時間の分布を示すデータを得ることができる。そして、このようにして得られたデータに基づいて、スタート停止時間のばらつきが大きいパチンコゲーム機1を発見することができ、パチンコゲーム機1の釘調整を適切に行うことにより、パチンコゲーム機1の稼働を高めることが可能となる。
【0039】
(2)スタート連続時間の計時処理
次に、「(2)スタート連続時間の計時処理」について、上述した図5、図7および図8を参照して説明する。図7は、制御装置15が実行する処理をフローチャートとして示しており、図8は、この「(2)スタート連続時間の計時処理」を実行することにより得られた比較表を示している。
【0040】
ここでは、遊技客が遊技している遊技中に、スタート入賞口7にパチンコ玉が入賞し、液晶表示器6の3桁の数字が更新表示されると、制御装置15は、スタート信号を入力するようになるので(図5中、t2 参照)、ステップS21において「YES」と判断し、ステップS22において「NO」と判断し、ステップS23において「YES」と判断し、さらには、スタート連続時間の計時中でないときには、ステップS24において「NO」と判断し、スタート連続時間の計時を開始し(ステップS25)、ステップS21に戻る。
【0041】
そして、スタート入賞口7にパチンコ玉が入賞しなくなり、液晶表示器6の3桁の数字が更新表示されなくなると、制御装置15は、スタート信号を入力しなくなるので(図5中、t3 参照)、ステップS23において「NO」と判断し、スタート連続時間の計時中であるときには、ステップS26において「YES」と判断し、スタート連続時間の計時を停止する(ステップS27)。
【0042】
次いで、制御装置15は、スタート連続時間として、この場合であれは、図5中、t2 〜t3 に相当する時間を記憶する記憶処理を実行する(ステップS28)。このようにして、制御装置15は、スタート連続時間を記憶する。そして、制御装置15は、計時をリセットし(ステップS29)、ステップS21に戻る。これ以降、制御装置15は、これと同様にして、スタート連続時間として、この場合であれば、図5中、t4 〜t5 ,t6 〜t7 およびt8 〜t9 に相当する時間を記憶する。
【0043】
さて、この場合においても、制御装置15は、操作部16が操作され、操作部16から所定の操作信号が与えられると、以上のようにして得られたスタート連続時間のデータを集計し、図8に示す比較表を出力するようになっている。具体的には、制御装置15は、スタート連続時間の分布を算出すると共に、1分間における平均スタート停止時間を算出し、それらを比較表として出力するようになっている。
【0044】
図8において、台番号1のパチンコゲーム機1は、稼働時間が650分であり、そのうち、特賞用役物が連続して動作していた時間が1分未満である回数の割合が44%、特賞用役物が連続して動作していた時間が1分以上2分未満である回数の割合が25%、特賞用役物が連続して動作していた時間が2分以上3分未満である回数の割合が15%、特賞用役物が連続して動作していた時間が3分以上4分未満である回数の割合が6%、特賞用役物が連続して動作していた時間が4分以上である回数の割合が10%であることが示されている。また、台番号1のパチンコゲーム機1は、1分間における平均スタート停止時間が8.0秒であることが示されている。
【0045】
したがって、以上のようにして、パチンコゲーム機1毎に、稼働中に特賞用役物が連続動作しているスタート連続時間の分布を示すデータを得ることができる。そして、このようにして得られたデータと、上記「(1)スタート停止時間の計時処理」により得られたデータとを組合わせて得られるデータを活用することにより、パチンコゲーム機1の釘調整をより適切に行うことが可能となる。
【0046】
このように本実施例によれば、パチンコゲーム機1の稼働中に特賞用役物が停止する毎にスタート停止時間を測定し、スタート停止時間の分布を示す分布データもしくは分布の分散度を示す分散指標をパチンコゲーム機1毎に出力するように構成したので、それら分布データや分散指標に基づいて、スタート停止時間のばらつきが大きいパチンコゲーム機1を発見することができ、パチンコゲーム機1の釘調整を適切に行うことにより、パチンコゲーム機1の稼働を高めることができる。
【0047】
また、この場合、1分間に特賞用役物が停止した時間を5秒単位で区切って出力するように構成したので、スタート停止状態が発生する頻度を適切に把握することができ、これにより、パチンコゲーム機1の釘調整をより適切に行うことができる。また、1分間における平均スタート停止時間を出力するように構成したので、平均スタート停止時間を適切に把握することができ、これによっても、パチンコゲーム機1の釘調整をより適切に行うことができる
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものでなく、次のように変形または拡張することができる。
スタート停止時間の分布を示す時間間隔を5秒に設定することに限らず、また、スタート連続時間の分布を示す時間間隔を1分に設定することに限らず、それらを任意に設定しても良い。
3桁の数字が更新表示されるセブン機に限らず、羽根物などの他の特賞台に適用しても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明のパチンコゲーム機の稼働管理装置によれば、パチンコゲーム機の稼働中に特賞用役物が停止する毎にその停止時間を測定し、停止時間の分布を示す分布データもしくは分布の分散度を示す分散指標をパチンコゲーム機毎に出力するように構成したので、それら分布データや分散指標に基づいて、特賞用役物が停止している停止時間のばらつきが大きいパチンコゲーム機を発見することができ、パチンコゲーム機の釘調整を適切に行うことにより、パチンコゲーム機の稼働を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す機能ブロック図
【図2】全体の構成を示す概略図
【図3】パチンコゲーム機の盤面を示す正面図
【図4】「スタート停止時間の計時処理」を示すフローチャート
【図5】タイムチャート
【図6】「スタート停止時間の計時処理」により得られた比較表を示す図
【図7】「スタート連続時間の計時処理」を示すフローチャート
【図8】「スタート連続時間の計時処理」により得られた比較表を示す図
【符号の説明】
図面中、1はパチンコゲーム機、3は集中管理装置(稼働管理装置)、6は液晶表示器(特賞用役物)、7はスタート入賞口、15は制御装置(稼働状況検出手段、動作状況検出手段、停止時間測定手段、出力手段)である。
Claims (4)
- スタート入賞口にパチンコ玉が入賞することに応じて動作を開始する特賞用役物を備えたパチンコゲーム機の稼働を管理する稼働管理装置において、
前記パチンコゲーム機の稼働状況を検出する稼働状況検出手段と、
前記特賞用役物の動作状況を検出する動作状況検出手段と、
前記稼働状況検出手段による検出結果および動作状況検出手段による検出結果に基づいて前記パチンコゲーム機の稼働中に前記特賞用役物が停止する毎にその停止時間を測定する停止時間測定手段と、
この停止時間測定手段による測定結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とするパチンコゲーム機の稼働管理装置。 - 前記出力手段は、前記停止時間測定手段が測定した停止時間の分布を示す分布データもしくは分布の分散度を示す分散指標をパチンコゲーム機に対応させて出力することを特徴とする請求項1記載のパチンコゲーム機の稼働管理装置。
- 前記出力手段は、前記分布データもしくは分散指標を複数段階に区切られた時間幅に対応させて出力することを特徴とする請求項1または2記載のパチンコゲーム機の稼働管理装置。
- 前記停止時間測定手段は、所定時間あたりの停止時間を示す平均停止時間を測定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のパチンコゲーム機の稼働管理装置。
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