JP2005006861A - 遊技用管理装置及び遊技用システム - Google Patents
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Abstract
【課題】特定遊技状態(大当り状態)の終了後において保留されている始動条件の成立のうちの所定条件を満たしている始動条件の成立に基づき変動表示装置の変動表示を行っている状態(保留変動状態)中における変動表示回数を考慮した適切な遊技関連情報を管理することができる遊技用管理装置及び遊技用システムを提供する。
【解決手段】保留変動状態中において、パチンコ機から出力された超短変動信号がホールコンピュータに入力され、該ホールコンピュータにおいて、保留変動状態中における変動表示回数(*1,*4)が集計され、該*1を除いて確率変動状態信号の入力がない期間の低確Sが集計され、該*4を除いて確率変動状態信号の入力がある期間の高確Sが集計されるので、該低確S及び高確Sが大当り状態の終了後のみ極端に上がってしまうことがなく、遊技場にとって、出玉率の調整の指標として用いる適切なデータとなる。
【選択図】 図3
【解決手段】保留変動状態中において、パチンコ機から出力された超短変動信号がホールコンピュータに入力され、該ホールコンピュータにおいて、保留変動状態中における変動表示回数(*1,*4)が集計され、該*1を除いて確率変動状態信号の入力がない期間の低確Sが集計され、該*4を除いて確率変動状態信号の入力がある期間の高確Sが集計されるので、該低確S及び高確Sが大当り状態の終了後のみ極端に上がってしまうことがなく、遊技場にとって、出玉率の調整の指標として用いる適切なデータとなる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理する遊技用管理装置及び該遊技機と該遊技用管理装置とを備える遊技用システムに係り、特に保留変動状態中における変動表示回数を考慮した適切な遊技関連情報を管理することができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技装置の動作結果に従って発生する特定遊技状態の発生確率が変動する弾球遊技機を管理する管理装置であって、特定遊技状態の発生確率の変動が開始されてから次の特定遊技状態の発生までの前記遊技装置の遊技のための動作の実行回数に関するデータを集計するものが知られている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−68041号公報(第2頁,第13頁,図9)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
最近では、複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示可能な変動表示装置を備え、遊技球(パチンコ玉)を遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われ、該打ち込まれた遊技球が前記遊技領域に設けられた始動入賞領域(始動入賞口)を通過したことに基づき前記変動表示装置の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留され、該保留されている始動条件の成立(保留玉)に基づく前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者に有利な特定遊技状態(大当り状態)となり、前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったときに前記特定遊技状態を発生する割合が向上する特別遊技状態(確率変動状態)となる遊技機(パチンコ機)において、前記保留される始動条件の成立の上限数を増加させたり、前記保留される始動条件の成立の上限数を無くしたりすることが考えられている。このような遊技機では、特定遊技状態中に成立した始動条件が一旦保留され、前記特定遊技状態の終了後に、該保留されている始動条件の成立に基づいて前記変動表示装置の変動表示が行われて該変動表示を行っている旨を示す変動情報(スタート信号)が出力される。
【0005】
しかしながら、従来の管理装置では、前記遊技機から出力された変動情報に基づいて単位時間当りの変動表示回数を集計するにあたり、特定遊技状態中に成立した始動条件の成立に基づく変動表示も含め、特別遊技状態でない低確率状態中の単位時間当たりの変動表示回数(いわゆる低確S)と、特別遊技状態である高確率状態中の単位時間当たりの変動表示回数(いわゆる高確S)とが集計されてしまうため、該集計された低確Sと高確Sが特定遊技状態の終了後のみ極端に上がってしまうこととなり、該集計された低確Sと高確Sに基づいて遊技機の出玉率の調整(いわゆる釘調整)を行う遊技場にとっては、該出玉率の調整の指標として用いる適切なデータではなかった。
【0006】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、特定遊技状態の終了後において保留されている始動条件の成立のうちの所定条件を満たしている始動条件の成立に基づき変動表示装置の変動表示を行っている状態(保留変動状態)中における変動表示回数を考慮した適切な遊技関連情報を管理することができる遊技用管理装置及び遊技用システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明の実施の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
【0008】
まず請求項1に係る発明は、複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示可能な変動表示装置(12)を備え、遊技球(パチンコ玉)を遊技領域(11)に打ち込むことにより遊技が行われ、該打ち込まれた遊技球が前記遊技領域に設けられた始動入賞領域(始動入賞口13)を通過したことに基づき前記変動表示装置の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留され、該保留されている始動条件の成立(保留玉)に基づく前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者に有利な特定遊技状態(大当り状態)となり、前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったときに前記特定遊技状態を発生する割合が向上する特別遊技状態(確率変動状態)となる遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理する遊技用管理装置(ホールコンピュータ20)であって、前記遊技機から出力される、前記変動表示装置の変動表示を行っている旨を示す変動情報(スタート信号)を入力する変動情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される、前記特定遊技状態が発生した旨を示す特定遊技状態情報(大当り状態信号)を入力する特定遊技状態情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される、前記特別遊技状態が発生した旨を示す特別遊技状態情報(確率変動状態信号)を入力する特別遊技状態情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される、少なくとも前記特定遊技状態の終了後において前記保留されている始動条件の成立のうちの所定数以上の始動条件の成立又は該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立に基づき前記変動表示装置の変動表示を行っている状態(保留変動状態)を示す保留変動状態情報(超短変動信号)を入力する保留変動状態情報入力手段(通信部21)と、前記変動情報入力手段に入力された変動情報に基づいて、単位時間当りに前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である単位時間当り変動表示回数(S)を集計する単位時間当り変動表示回数集計手段(制御部22)と、前記変動情報入力手段に入力された変動情報と前記特定遊技状態情報入力手段に入力された特定遊技状態情報に基づいて、一の特定遊技状態の終了後から次の特定遊技状態の発生までの間において前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である特定遊技状態間変動表示回数(TS)を集計する特定遊技状態間変動表示回数集計手段(制御部22)と、前記単位時間当り変動表示回数集計手段による集計結果と前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段による集計結果を出力する出力手段(ディスプレイ24又はプリンタ25)と、を備え、前記単位時間当り変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記単位時間当り変動表示回数(低確S)を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記単位時間当り変動表示回数(高確S)を集計し、前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記特定遊技状態間変動表示回数(低確TS)を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記特定遊技状態間変動表示回数(高確TS)を集計することを特徴とする遊技用管理装置である。
【0009】
また請求項2に係る発明は、複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示可能な変動表示装置(12)を備え、遊技球(パチンコ玉)を遊技領域(11)に打ち込むことにより遊技が行われ、該打ち込まれた遊技球が前記遊技領域に設けられた始動入賞領域(始動入賞口13)を通過したことに基づき前記変動表示装置の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留され、該保留されている始動条件の成立(保留玉)に基づく前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者に有利な特定遊技状態(大当り状態)となり、前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったときに前記特定遊技状態を発生する割合が向上する特別遊技状態(確率変動状態)となる遊技機(パチンコ機10)と、該遊技機での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理する遊技用管理装置(ホールコンピュータ20)と、から構成される遊技用システム(1)であって、前記遊技機は、前記変動表示装置の変動表示を行っている旨を示す変動情報(スタート信号)を出力する変動情報出力手段(情報出力基板17)と、前記特定遊技状態が発生した旨を示す特定遊技状態情報(大当り状態信号)を出力する特定遊技状態情報出力手段(情報出力基板17)と、前記特別遊技状態が発生した旨を示す特別遊技状態情報(確率変動状態信号)を出力する特別遊技状態情報出力手段(情報出力基板17)と、少なくとも前記特定遊技状態の終了後において前記保留されている始動条件の成立のうちの所定数以上の始動条件の成立又は該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立に基づき前記変動表示装置の変動表示を行っている状態を示す保留変動状態情報(超短変動信号)を出力する保留変動状態情報出力手段(情報出力基板17)と、を備え、前記遊技用管理装置は、前記遊技機から出力される前記変動情報を入力する変動情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される前記特定遊技状態情報を入力する特定遊技状態情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される前記特別遊技状態情報を入力する特別遊技状態情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される前記保留変動状態情報を入力する保留変動状態情報入力手段(通信部21)と、前記変動情報入力手段に入力された変動情報に基づいて、単位時間当りに前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である単位時間当り変動表示回数(S)を集計する単位時間当り変動表示回数集計手段(制御部22)と、前記変動情報入力手段に入力された変動情報と前記特定遊技状態情報入力手段に入力された特定遊技状態情報に基づいて、一の特定遊技状態の終了後から次の特定遊技状態の発生までの間において前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である特定遊技状態間変動表示回数(TS)を集計する特定遊技状態間変動表示回数集計手段(制御部22)と、前記単位時間当り変動表示回数集計手段による集計結果と前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段による集計結果を出力する出力手段(ディスプレイ24又はプリンタ25)と、を備え、前記単位時間当り変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記単位時間当り変動表示回数(低確S)を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記単位時間当り変動表示回数(高確S)を集計し、前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記特定遊技状態間変動表示回数(低確TS)を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記特定遊技状態間変動表示回数(高確TS)を集計することを特徴とする遊技用システムである。
【0010】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した遊技用管理装置(ホールコンピュータ20)又は遊技用システム(1)であって、前記遊技用管理装置は、前記保留変動状態情報入力手段(通信部21)に保留変動状態情報(超短変動信号)が入力されている期間における前記変動情報(スタート信号)が示す変動表示回数を集計する保留変動状態中変動表示回数集計手段(制御部22)を備え、前記出力手段(ディスプレイ24又はプリンタ25)は、該保留変動状態中変動表示回数集計手段による集計結果を出力することを特徴とする遊技用管理装置又は遊技用システムである。
【0011】
さらに請求項4に係る発明は、請求項3に記載した遊技用管理装置(ホールコンピュータ20)又は遊技用システム(1)であって、前記遊技用管理装置は、前記保留変動状態中変動表示回数集計手段(制御部22)による集計結果と前記特定遊技状態情報入力手段(通信部21)に入力された特定遊技状態情報(大当り状態信号)に基づいて、前記保留変動状態情報入力手段(通信部21)に保留変動状態情報(超短変動信号)が入力されている期間における前記特定遊技状態(大当り状態)の発生率を算出する保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段(制御部22)を備え、前記出力手段(ディスプレイ24又はプリンタ25)は、該保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段による算出結果を出力することを特徴とする遊技用管理装置又は遊技用システムである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明は、図1に示すように、遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理する遊技用管理装置(ホールコンピュータ20)及び該遊技機と該遊技用管理装置とを備える遊技用システム1である。
【0013】
ここで遊技機は、図2に示すように、複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示可能な変動表示装置12を備え、遊技球(パチンコ玉)を遊技領域11に打ち込むことにより遊技が行われ、該打ち込まれた遊技球(以下「打込玉」という。)が遊技領域11に設けられた始動入賞領域(始動入賞口13)を通過したことに基づき変動表示装置12の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留され、該保留されている始動条件の成立(以下「保留玉」という。)に基づく変動表示装置12の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者に有利な特定遊技状態(以下「大当り状態」という。)となり、変動表示装置12の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったときに大当り状態を発生する割合が向上する特別遊技状態(以下「確率変動状態」という。)となるパチンコ機10である。
【0014】
このパチンコ機10では、大当り状態中以外の通常状態中(確率変動状態中を含む)においては、保留玉の上限数が4個とされているが、大当り状態中においては、保留玉の上限数が30個まで増加されるように構成されている。またパチンコ機10では、通常状態中においては、変動表示装置12の変動表示が開始されてから停止するまでの時間(以下「変動時間」という。)が10秒程度とされているが、大当り状態の終了後において保留されている保留玉のうちの所定条件を満たしている保留玉(例えば5個以上の保留玉)に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態(以下「保留変動状態」という。)中においては、変動表示装置12の変動時間が1秒程度に短縮されるように構成されている。
【0015】
本発明に係る遊技用管理装置であるホールコンピュータ20及び遊技用システム1は、保留変動状態中における変動表示回数を考慮した適切な遊技関連情報を管理することができるものであり、具体的には、保留変動状態中における変動表示回数を除いて特別遊技状態中でない期間における単位時間当り変動表示回数である低確Sを集計すると共に、保留変動状態中における変動表示回数を除いて特別遊技状態中の期間における単位時間当り変動表示回数である高確Sを集計することができるものである。
【0016】
また、本発明に係る遊技用管理装置であるホールコンピュータ20及び遊技用システム1は、保留変動状態中における変動表示回数を含んで特別遊技状態中でない期間における特定遊技状態間変動表示回数である低確TSを集計すると共に、保留変動状態中における変動表示回数を含んで特別遊技状態中の期間における特定遊技状態間変動表示回数である高確TSを集計することができるものである。以下、ホールコンピュータ20を含む遊技用システム1について説明する。
【0017】
遊技用システム1は、図1に示すように、パチンコ機10とホールコンピュータ20とから構成される。このホールコンピュータ20は、複数台のパチンコ機10と通信可能とされているが、図1では図面の簡略化のためにパチンコ機10を1台のみ表示する。このパチンコ機10は、遊技場内に設けられる遊技島に機種等に従って配置され、台番号によって個々に識別可能とされている。
【0018】
パチンコ機10は前記遊技機の一例である。このパチンコ機10の前面には、図2に示すように、変動表示装置12,始動入賞口13,通常状態中には開閉板14aにより閉成されている大入賞口14,及び保留個数表示ランプ15等を有する遊技領域11と、遊技球であるパチンコ玉を遊技領域11に打ち込むための操作を受け付ける操作ハンドル等が設けられている。またパチンコ機10の内部には、図1に示すように、始動入賞口13への打込玉の入賞を検出する始動入賞検出器13aと、遊技状態を制御する遊技制御基板16と、各種信号を出力する情報出力基板17等が設けられている。これらのパチンコ機10に設けられる各機器は、図1に示すように接続されている。
【0019】
変動表示装置12は、複数種類の識別情報を変動表示可能なものであり、該識別情報として例えば0〜9の10種類の特別図柄が3列に変動表示されるLCD表示器である。この変動表示装置12の表示結果は、遊技制御基板16により制御され、予め定められた所定の確率で大当り状態の発生及び確率変動状態の発生が表示されるように構成されている。
【0020】
始動入賞口13は始動入賞領域の一例であって、打込玉が該始動入賞領域を通過したこと(ここでは打込玉が始動入賞口13に入賞して、該始動入賞口13への打込玉の入賞が始動入賞検出器13aにより検出されたこと)に基づき、変動表示装置12の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留される。ここで保留された始動条件である保留玉の上限数は、前述の如く、通常状態中においては4個とされ、大当り状態中においては30個まで増加される。なお保留玉の上限数を超えて始動入賞口13に打込玉が入賞しても、始動条件は成立せずに無効とされる。この保留玉の数は、4個までは、保留個数表示ランプ15に設けられた各個数(1〜4)を示すランプが点灯することにより表示され、5個以上30個までは、変動表示装置12に設けられた超過保留個数表示部12aに数字で表示される。
【0021】
パチンコ機10においては、操作ハンドルが操作されると、通常は1分間当り99〜100個のパチンコ玉が遊技領域11に打ち込まれて遊技が行われ、該遊技に関連して、図1に示す各種信号が出力される。具体的には、まず遊技領域11に打ち込まれた打込玉が始動入賞口13に入賞すると、既に保留されている保留玉の数が上限数未満であるときには、前述の如く始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留玉として保留される。次に変動表示装置12の変動表示が停止しており変動表示を開始できる状態であることを条件として、保留玉が一つ減算されて、該保留玉に基づいて変動表示装置12の変動表示が開始され、所定時間経過後(例えば4個迄の保留玉に基づき変動表示を行っているときは10秒後、5個以上の保留玉に基づき変動表示を行っているときは1秒後)に該変動表示が停止されると共に、変動表示を行っている旨を示す変動情報として、1パルスのスタート信号が、変動情報出力手段として機能する情報出力基板17から出力される。
【0022】
ここで遊技制御基板16の制御により、変動表示装置12の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったとき(具体的には、前記3列の特別図柄が例えば000〜999等の10通りのゾロ目で変動表示が停止されたとき)には、遊技者に有利な特定遊技状態である大当り状態となり、開閉板14aにより閉成されていた大入賞口14が開成されて打込玉が大入賞口14に入賞可能になると共に、該大当り状態が発生した旨を示す特定遊技状態情報として、該大当り状態の発生から終了までの間において継続的な大当り状態信号が、特定遊技状態情報出力手段として機能する情報出力基板17から出力される。なお大当り状態中には、変動表示装置12の変動表示は行われず、該大当り状態の終了後に、保留玉に基づいて変動表示装置12の変動表示が行われる。
【0023】
また遊技制御基板16の制御により、変動表示装置12の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったとき(具体的には、前記3列の特別図柄が例えば111,333,555,777,999等の5通りのゾロ目で変動表示が停止されたとき)には、大当り状態を発生する割合が向上する特別遊技状態である確率変動状態となり、該確率変動状態が発生した旨を示す特別遊技状態情報として、該確率変動状態の発生から終了までの間において継続的な確率変動状態信号が、特別遊技状態情報出力手段として機能する情報出力基板17から出力される。
【0024】
さらに遊技制御基板16の制御により、大当り状態の終了後において保留されている保留玉のうちの所定条件を満たしている保留玉(ここでは5個以上の保留玉)に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている保留変動状態中においては、該保留変動状態を示す保留変動状態情報として、該保留変動状態の発生から終了までの間において継続的な超短変動信号が、保留変動情報出力手段として機能する情報出力基板17から出力される。具体的には、大当り状態の終了後において保留されている保留玉が例えば28個である場合には、1個目〜24個目の保留玉に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態が保留変動状態となる。なお、例えば12個目の保留玉に基づく変動表示で大当り状態が発生した場合には、1個目〜12個目の保留玉に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態が保留変動状態となり、残りの13個目〜28個目の保留玉は該大当り状態の終了後に繰り越される。
【0025】
なお打込玉が各入賞口に入賞すると、各入賞口に対応した数のパチンコ玉が賞球として内部から払い出される。また各入賞口に入賞した打込玉及びいずれの入賞口にも入賞しなかった打込玉は、パチンコ機10の背後における遊技島に設けられたアウトタンクに導かれ、該アウトタンクに付設された打込玉カウンタ18により打込玉が10個計数される毎に、打込玉数を示す情報として、1パルスの打込玉信号が、打込玉カウンタ18から出力される。
【0026】
ホールコンピュータ20は遊技用管理装置の一例であって、パチンコ機10での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理するものである。このホールコンピュータ20は、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、図1に示すように接続される通信部21,制御部22,ハードディスク23,ディスプレイ24,及びプリンタ25を備えている。
【0027】
通信部21は、パチンコ機10の情報出力基板17と通信可能に接続されており、パチンコ機10から出力される各種信号を入力するものである。この通信部21は、前記変動情報であるスタート信号を入力する変動情報入力手段,前記特定遊技状態情報である大当り状態信号を入力する特定遊技状態情報入力手段,前記特別遊技状態情報である確率変動状態信号を入力する特別遊技状態入力手段,及び前記保留変動状態情報である超短変動信号を入力する保留変動状態情報入力手段として機能するものである。また通信部21は、打込玉カウンタ18とも通信可能に接続されており、前記打込玉信号も入力される。
【0028】
制御部22はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク23に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ホールコンピュータ20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0029】
この制御部22は保留変動状態中変動表示回数集計手段の一例であって、通信部21に超短変動信号が入力されている期間におけるスタート信号が示す変動表示回数を集計するものであり、具体的には、図3に示すように、超短変動信号が入力されている期間において、スタート信号の入力パルス数をカウントすることにより、保留変動状態中変動表示回数を大当り状態の発生毎に集計する。
【0030】
また制御部22は単位時間当り変動表示回数集計手段の一例であって、通信部21に入力されたスタート信号(及びここでは打込玉信号)に基づいて、単位時間当りに変動表示装置12の変動表示が行われた変動表示回数である単位時間当り変動表示回数Sを集計するものであり、具体的には、(スタート信号の入力パルス数をカウントした変動表示回数)÷(大当り状態期間外の打込玉信号の入力パルス数をカウントして信号比10を乗じた打込玉数)×1000の式で、大当り状態期間外の打込玉1000個当りの変動表示回数である単位時間当り変動表示回数Sを大当り状態の発生毎に算出する。
【0031】
なお、単位時間当り変動表示回数Sは、特別遊技状態(確率変動状態)中でない期間における単位時間当り変動表示回数である低確Sと、特別遊技状態(確率変動状態)中の期間における単位時間当り変動表示回数である高確Sとに区分して集計される。ここでは、単位時間当り変動表示回数集計手段である制御部22は、通信部21に超短変動信号が入力されている期間におけるスタート信号が示す変動表示回数(即ち前記保留変動状態中変動表示回数集計手段により集計された保留変動状態中変動表示回数)を除いて通信部21に確率変動状態信号が入力されていない期間における単位時間当り変動表示回数Sを低確Sとして集計すると共に、通信部21に超短変動信号が入力されている期間におけるスタート信号が示す変動表示回数を除いて通信部21に確率変動状態信号が入力されている期間における単位時間当り変動表示回数Sを高確Sとして集計するが、その詳細については図4を参照して後述する。
【0032】
また制御部22は特定遊技状態間変動表示回数集計手段の一例であって、通信部21に入力されたスタート信号と大当り状態信号に基づいて、一の大当り状態の終了後から次の大当り状態の発生までの間において変動表示装置12の変動表示が行われた変動表示回数である特定遊技状態間変動表示回数TSを集計するものであり、具体的には、一の大当り状態信号が入力されなくなってからスタート信号の入力パルス数のカウントを開始し、次の大当り状態信号が入力されたときにスタート信号の入力パルス数のカウントを停止して、該停止時のカウント数が示す変動表示回数である特定遊技状態間変動表示回数TSを大当り状態の発生毎に算出する。
【0033】
なお、特定遊技状態間変動表示回数TSは、特別遊技状態(確率変動状態)中でない期間における特定遊技状態間変動表示回数である低確TSと、特別遊技状態(確率変動状態)中の期間における特定遊技状態間変動表示回数である高確TSとに区分して集計される。ここでは、特定遊技状態間変動表示回数集計手段である制御部22は、通信部21に超短変動信号が入力されている期間におけるスタート信号が示す変動表示回数(即ち前記保留変動状態中変動表示回数集計手段により集計された保留変動状態中変動表示回数)を含んで通信部21に確率変動状態信号が入力されていない期間における特定遊技状態間変動表示回数TSを低確TSとして集計すると共に、通信部21に超短変動信号が入力されている期間におけるスタート信号が示す変動表示回数を含んで通信部21に確率変動状態信号が入力されている期間における特定遊技状態間変動表示回数TSを高確TSとして集計するが、その詳細については図4を参照して後述する。
【0034】
さらに制御部22は保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段の一例であって、前記保留変動状態中変動表示回数集計手段による集計結果と通信部21に入力された大当り状態信号に基づいて、通信部21に超短変動信号が入力されている期間における大当り状態の発生率を算出するものであり、具体的には、超短変動信号が入力されている期間において大当り状態信号の入力があったときには、後述する図4に示すように、該大当り状態信号が示す大当り状態の発生回数である大当り回数と対応付けて、保留変動状態中大当りである旨を記憶し、保留変動状態中大当り回数÷総大当り回数の式で、保留変動状態中大当り発生率を算出する。
【0035】
ハードディスク23は、制御部22により集計・算出された遊技関連情報を記憶するものである。このハードディスク23には、図4に示すように、日付毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、パチンコ機10の台番号毎に、前述の如く制御部22により集計・算出された遊技関連情報が記憶される。具体的には、大当り状態の発生回数である大当り回数と対応付けて、該大当り状態で確率変動状態が発生したか否か,一つ前の大当り状態から該大当り状態まで(1回目の大当り状態については、パチンコ機10の稼働開始から該1回目の大当り状態まで)における単位時間当り変動表示回数である低確S又は高確S,一つ前の大当り状態から該大当り状態まで(1回目の大当り状態については、パチンコ機10の稼働開始から該1回目の大当り状態まで)における特定遊技状態間変動表示回数である低確TS又は高確TS,該大当り状態の終了後における保留変動状態中変動表示回数,及び該大当り状態が保留変動状態中大当りであるか否かが記憶される。
【0036】
ここで単位時間当り変動表示回数Sとしては、単位時間当り変動表示回数集計手段により前述の如く、保留変動状態中変動表示回数を除いて集計された値が低確Sと高確Sとに区分されて記憶される。具体的には、2回目の大当り状態に対応する単位時間当り変動表示回数S(*2)としては、1回目の大当り状態から2回目の大当り状態までにおける変動表示回数に基づいて単位時間当り変動表示回数が集計されるが、1回目の大当り状態の終了から2回目の大当り状態の開始までの間に確率変動状態信号が入力されていないため(図3)、該単位時間当り変動表示回数S(*2)は、1回目の大当り状態の終了後における保留変動状態中変動表示回数(*1)を除いて確率変動状態信号が入力されていない期間における単位時間当り変動表示回数である低確Sとして集計され、記憶される。
【0037】
また、3回目の大当り状態に対応する単位時間当り変動表示回数S(*5)としては、2回目の大当り状態から3回目の大当り状態までにおける変動表示回数に基づいて単位時間当り変動表示回数が集計されるが、2回目の大当り状態の終了から3回目の大当り状態の開始までの間に確率変動状態信号が入力されているため(図3)、該単位時間当り変動表示回数S(*5)は、2回目の大当り状態の終了後における保留変動状態中変動表示回数(*4)を除いて確率変動状態信号が入力されている期間における単位時間当り変動表示回数である高確Sとして集計され、記憶される。
【0038】
また特定遊技状態間変動表示回数TSとしては、特定遊技状態間変動表示回数集計手段により前述の如く保留変動状態中変動表示回数を含んで集計された値が低確TSと高確TSとに区分されて記憶される。具体的には、2回目の大当り状態に対応する特定遊技状態間変動表示回数TS(*3)としては、1回目の大当り状態から2回目の大当り状態までにおける変動表示回数に基づいて特定遊技状態間変動表示回数が集計されるが、1回目の大当り状態の終了から2回目の大当り状態の開始までの間に確率変動状態信号が入力されていないため(図3)、該特定遊技状態間変動表示回数TS(*3)は、1回目の大当り状態の終了後における保留変動状態中変動表示回数(*1)を含んで確率変動状態信号が入力されていない期間における特定遊技状態間変動表示回数である低確TSとして集計され、記憶される。
【0039】
また、3回目の大当り状態に対応する特定遊技状態間変動表示回数TS(*6)としては、2回目の大当り状態から3回目の大当り状態までにおける変動表示回数に基づいて特定遊技状態間変動表示回数が集計されるが、2回目の大当り状態の終了から3回目の大当り状態の開始までの間に確率変動状態信号が入力されているため(図3)、該特定遊技状態間変動表示回数TS(*6)は、2回目の大当り状態の終了後における保留変動状態中変動表示回数(*4)を含んで確率変動状態信号が入力されている期間における特定遊技状態間変動表示回数である高確TSとして集計され、記憶される。このように、特定遊技状態間変動表示回数からは保留変動状態中変動表示回数は除かれず、特定遊技状態間変動表示回数である低確TS又は高確TSとして集計された値がそのまま記憶される。
【0040】
なおハードディスク23には、単位時間当り変動表示回数である低確S及び高確Sを各々対応するすべての大当り回数について平均した平均値(平均低確S及び平均高確S),特定遊技状態間変動表示回数である低確TS及び高確TSを各々対応するすべての大当り回数について平均した平均値(平均低確TS及び平均高確TS),及び保留変動状態中変動表示回数をすべての大当り回数について平均した平均値が記憶されると共に、保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段により前述の如く算出された保留変動状態中大当り発生率も記憶される。
【0041】
ディスプレイ24は、各種の情報を表示する表示デバイスである。プリンタ25は、各種の情報を紙等に印刷する印刷デバイスである。これらディスプレイ24及びプリンタ25は出力手段の一例であって、単位時間当り変動表示回数集計手段による集計結果である低確S及び高確S,特定遊技状態間変動表示回数集計手段による集計結果である低確TS及び高確TS,保留変動状態中変動表示回数集計手段による集計結果である保留変動状態中変動表示回数,及び保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段による算出結果である保留変動状態中大当り発生率を出力するものであり、具体的には、図4に示す内容が出力される。
【0042】
本発明に係るホールコンピュータ20及び遊技用システム1では、図1に示すように、パチンコ機10から出力された超短変動信号がホールコンピュータ20に入力され、該ホールコンピュータ20において、図4に示すように、保留変動状態中変動表示回数を除いた単位時間当り変動表示回数である低確S及び高確Sが集計されて出力されると共に、保留変動状態中における変動表示回数を含む特定遊技状態間変動表示回数である低確TS及び高確TSが集計されて出力されるので、低確Sや高確Sが大当り状態の終了後のみ極端に上がってしまうことがなく、かつ正確な低確TS及び高確TSとなることにより、遊技場にとって、出玉率の調整(いわゆる釘調整)の指標として用いる適切なデータとなる。
【0043】
また図4に示すように、保留変動状態中変動表示回数が集計されて出力されるので、大当り状態の終了後において、所定数以上(ここでは5個以上)の保留玉がどの程度あるかを把握できることにより、遊技場にとって、大当り状態中における保留玉も考慮した出玉率の調整(いわゆる釘調整)の指標として用いるデータとなる。
【0044】
さらに図4に示すように、保留変動状態中大当り状態発生率が算出されて出力されるので、大当り状態が連続して発生している状況及びパチンコ機10の特性を把握できることにより、遊技場にとって、該大当り状態の連続発生状況及びパチンコ機10の特性も考慮した出玉率の調整(いわゆる釘調整)の指標として用いるデータとなる。
【0045】
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0046】
上記の実施形態では、遊技機が、内部からパチンコ玉が払い出されるタイプのパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、パチンコ玉が指触不能に封入されると共に入賞口への入賞に応じて得点が付与される封入式のパチンコ機や、遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示されると共に入賞に応じて得点が付与される画像式のパチンコ機や、入賞口への入賞に応じてクレジットが加算されるクレジット式のパチンコ機であっても良い。即ち遊技機は、遊技球(パチンコ玉)を遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われるものであれば良い。
【0047】
上記の実施形態では、通常状態中における始動条件の成立(保留玉)の上限数が4個であり、大当り状態中における始動条件の成立の上限数が30個まで増加される例について説明したが、これらの上限数は任意に設定変更可能である。また該上限数を常に一定の任意の数(例えば通常状態中も大当り状態中も30個)としても良く、さらに該上限数を無くして、遊技領域11に打ち込まれた遊技球(打込玉)が始動入賞領域(始動入賞口)を通過したときには、常に始動条件が成立するようにしても良い。
【0048】
上記の実施形態では、特定遊技状態(大当り状態)の終了後において保留されている始動条件の成立(保留玉)のうちの5個以上の保留玉に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態が保留変動状態である例について説明したが、これに限らず、該保留変動状態は、特定遊技状態の終了後において保留されている始動条件の成立のうちの所定数以上の始動条件の成立に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態であれば良く、該所定数は任意に設定変更可能である。
【0049】
また該保留変動状態は、特定遊技状態(大当り状態)の終了後において保留されている始動条件の成立(保留玉)のうちの該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態であっても良い。具体的には、3個の保留玉が保留されている状態で大当り状態が発生し、該大当り状態中に25個の保留玉が保留された場合には、該大当り状態中に保留された25個の保留玉に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態が保留変動状態となる。
【0050】
即ち、少なくとも特定遊技状態(大当り状態)の終了後において保留されている始動条件の成立(保留玉)のうちの所定数以上の始動条件の成立又は該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態が保留変動状態である。
【0051】
上記の実施形態では、保留変動状態中において、変動表示装置12の変動時間が1秒程度に短縮される例について説明したが、該変動時間は任意に設定変更可能である。また保留変動状態中において、変動表示装置12の変動時間が短縮されなくても良い。
【0052】
上記の実施形態では、変動表示装置12がLCD表示器である例について説明したが、これに限らず、該変動表示装置12は他の表示器(ドラムやドットマトリックス等)であっても良く、この場合には、前記超過保留個数表示部12aに表示される保留玉の数を表示するための表示手段が別途設けられる。
【0053】
上記の実施形態では、変動情報(スタート信号)が、変動表示装置12の変動表示が停止した後に変動情報出力手段(情報出力基板17)から出力される例について説明したが、これに限らず、該変動情報は、変動表示装置12の変動表示が開始された後に変動情報出力手段から出力されるようにしても良い。即ち変動情報は、変動表示を行っている旨を示す情報であれば良い。
【0054】
上記の実施形態では、始動入賞領域が、賞球が付与される始動入賞口13である例について説明したが、これに限らず、該始動入賞領域は、賞球が付与されない通過領域(いわゆるスルーチャッカー)であっても良い。即ち始動入賞領域は、遊技領域11に打ち込まれた遊技球(打込玉)が通過したときに始動条件が成立するものであれば良い。
【0055】
上記の実施形態では、単位時間当り変動表示回数Sが、特定遊技状態外の打込玉1000個当りの変動表示回数である例について説明したが、これに限らず、該単位時間当り変動表示回数は、特定遊技状態外の打込玉100個当りの変動表示回数,特定遊技状態外の10分間当りの変動表示回数,又は特定遊技状態外の1分間当りの変動表示回数等でも良い。
【0056】
上記の実施形態では、単位時間当り変動表示回数Sが、各特定遊技状態(大当り状態)間の変動表示回数と打込玉数に基づいて算出され、低確S又は高確Sに区分して集計される例について説明したが、これに限らず、低確Sが遊技機(パチンコ機10)の稼働開始から各特定遊技状態の発生までの間における、特別遊技状態(確率変動状態)中でない期間の変動表示回数の累積値と打込玉数の累積値に基づいて算出され、高確Sが遊技機の稼働開始から各特定遊技状態の発生までの間における、特別遊技状態中である期間の変動表示回数の累積値と打込玉数の累積値に基づいて算出されるものでも良い。このとき低確Sは(特別遊技状態中でない期間の変動表示回数の累積値−特別遊技状態中でない期間の保留変動状態中変動表示回数の累積値)÷(特別遊技状態中でない期間の打込玉数の累積値−特定遊技状態中である期間の打込玉数の累積値)で算出され、高確Sは(特別遊技状態中である期間の変動表示回数の累積値−特別遊技状態中である期間の保留変動状態中変動表示回数の累積値)÷(特別遊技状態中である期間の打込玉数の累積値)で算出される。
【0057】
上記の実施形態では、単位時間当り変動表示回数である低確S及び高確Sと、該低確S及び高確Sを各々対応するすべての大当り回数について平均した平均値(平均低確S及び平均高確S)が、記憶及び出力される例について説明したが、該低確S及び高確Sの最大値(低確Smax及び高確Smax)と該低確S及び高確Sの最小値(低確Smin及び高確Smin)も記憶及び出力されるようにしても良い。
【0058】
【発明の効果】
本発明に係る遊技用管理装置及び遊技用システムによれば、以下のような効果を奏する。
【0059】
まず請求項1に係る遊技用管理装置によれば、遊技機から出力された保留変動状態情報が入力され、該入力された保留変動状態情報に基づいて、保留変動状態中における変動表示回数を除いた低確S及び高確Sが集計されて出力されると共に、保留変動状態中における変動表示回数を含む低確TS及び高確TSが集計されて出力されるので、低確S及び高確Sが特定遊技状態の終了後のみ極端に上がってしまうことがなく、かつ正確な低確TS及び高確TSとなることにより、遊技場にとって、出玉率の調整の指標として用いる適切なデータとなる。
【0060】
また請求項2に係る遊技用システムによれば、遊技機から出力された保留変動状態情報が遊技用管理装置に入力され、該遊技用管理装置において、該入力された保留変動状態情報に基づいて、保留変動状態中における変動表示回数を除いた低確S及び高確Sが集計されて出力されると共に、保留変動状態中における変動表示回数を含む低確TS及び高確TSが集計されて出力されるので、低確S及び高確Sが特定遊技状態の終了後のみ極端に上がってしまうことがなく、かつ正確な低確TS及び高確TSとなることにより、遊技場にとって、出玉率の調整の指標として用いる適切なデータとなる。
【0061】
また請求項3に係る遊技用管理装置又は遊技用システムによれば、保留変動状態中における変動表示回数が集計されて出力されるので、特定遊技状態の終了後において、所定数以上の始動条件の成立又は該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立がどの程度あるかを把握できることにより、遊技場にとって、特定遊技状態中における始動条件の成立も考慮した出玉率の調整の指標として用いるデータとなる。
【0062】
さらに請求項4に係る遊技用管理装置又は遊技用システムによれば、保留変動状態中における特定遊技状態の発生率が算出されて出力されるので、特定遊技状態が連続して発生している状況及び遊技機の特性を把握できることにより、遊技場にとって、該特定遊技状態の連続発生状況及び遊技機の特性も考慮した出玉率の調整の指標として用いるデータとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はパチンコ機及びホールコンピュータを含む遊技用システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2はパチンコ機の一例を表す正面図である。
【図3】図3はホールコンピュータの通信部に入力される各種信号の一例を表すタイミングチャートである。
【図4】図4はホールコンピュータのハードディスクに記憶される遊技関連情報の一例を表す図である。
【符号の説明】
1…遊技用システム
10…パチンコ機
11…遊技領域
12…変動表示装置
13…始動入賞口
17…情報出力基板
20…ホールコンピュータ
21…通信部
22…制御部
24…ディスプレイ
25…プリンタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理する遊技用管理装置及び該遊技機と該遊技用管理装置とを備える遊技用システムに係り、特に保留変動状態中における変動表示回数を考慮した適切な遊技関連情報を管理することができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技装置の動作結果に従って発生する特定遊技状態の発生確率が変動する弾球遊技機を管理する管理装置であって、特定遊技状態の発生確率の変動が開始されてから次の特定遊技状態の発生までの前記遊技装置の遊技のための動作の実行回数に関するデータを集計するものが知られている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−68041号公報(第2頁,第13頁,図9)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
最近では、複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示可能な変動表示装置を備え、遊技球(パチンコ玉)を遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われ、該打ち込まれた遊技球が前記遊技領域に設けられた始動入賞領域(始動入賞口)を通過したことに基づき前記変動表示装置の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留され、該保留されている始動条件の成立(保留玉)に基づく前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者に有利な特定遊技状態(大当り状態)となり、前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったときに前記特定遊技状態を発生する割合が向上する特別遊技状態(確率変動状態)となる遊技機(パチンコ機)において、前記保留される始動条件の成立の上限数を増加させたり、前記保留される始動条件の成立の上限数を無くしたりすることが考えられている。このような遊技機では、特定遊技状態中に成立した始動条件が一旦保留され、前記特定遊技状態の終了後に、該保留されている始動条件の成立に基づいて前記変動表示装置の変動表示が行われて該変動表示を行っている旨を示す変動情報(スタート信号)が出力される。
【0005】
しかしながら、従来の管理装置では、前記遊技機から出力された変動情報に基づいて単位時間当りの変動表示回数を集計するにあたり、特定遊技状態中に成立した始動条件の成立に基づく変動表示も含め、特別遊技状態でない低確率状態中の単位時間当たりの変動表示回数(いわゆる低確S)と、特別遊技状態である高確率状態中の単位時間当たりの変動表示回数(いわゆる高確S)とが集計されてしまうため、該集計された低確Sと高確Sが特定遊技状態の終了後のみ極端に上がってしまうこととなり、該集計された低確Sと高確Sに基づいて遊技機の出玉率の調整(いわゆる釘調整)を行う遊技場にとっては、該出玉率の調整の指標として用いる適切なデータではなかった。
【0006】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、特定遊技状態の終了後において保留されている始動条件の成立のうちの所定条件を満たしている始動条件の成立に基づき変動表示装置の変動表示を行っている状態(保留変動状態)中における変動表示回数を考慮した適切な遊技関連情報を管理することができる遊技用管理装置及び遊技用システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明の実施の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
【0008】
まず請求項1に係る発明は、複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示可能な変動表示装置(12)を備え、遊技球(パチンコ玉)を遊技領域(11)に打ち込むことにより遊技が行われ、該打ち込まれた遊技球が前記遊技領域に設けられた始動入賞領域(始動入賞口13)を通過したことに基づき前記変動表示装置の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留され、該保留されている始動条件の成立(保留玉)に基づく前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者に有利な特定遊技状態(大当り状態)となり、前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったときに前記特定遊技状態を発生する割合が向上する特別遊技状態(確率変動状態)となる遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理する遊技用管理装置(ホールコンピュータ20)であって、前記遊技機から出力される、前記変動表示装置の変動表示を行っている旨を示す変動情報(スタート信号)を入力する変動情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される、前記特定遊技状態が発生した旨を示す特定遊技状態情報(大当り状態信号)を入力する特定遊技状態情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される、前記特別遊技状態が発生した旨を示す特別遊技状態情報(確率変動状態信号)を入力する特別遊技状態情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される、少なくとも前記特定遊技状態の終了後において前記保留されている始動条件の成立のうちの所定数以上の始動条件の成立又は該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立に基づき前記変動表示装置の変動表示を行っている状態(保留変動状態)を示す保留変動状態情報(超短変動信号)を入力する保留変動状態情報入力手段(通信部21)と、前記変動情報入力手段に入力された変動情報に基づいて、単位時間当りに前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である単位時間当り変動表示回数(S)を集計する単位時間当り変動表示回数集計手段(制御部22)と、前記変動情報入力手段に入力された変動情報と前記特定遊技状態情報入力手段に入力された特定遊技状態情報に基づいて、一の特定遊技状態の終了後から次の特定遊技状態の発生までの間において前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である特定遊技状態間変動表示回数(TS)を集計する特定遊技状態間変動表示回数集計手段(制御部22)と、前記単位時間当り変動表示回数集計手段による集計結果と前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段による集計結果を出力する出力手段(ディスプレイ24又はプリンタ25)と、を備え、前記単位時間当り変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記単位時間当り変動表示回数(低確S)を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記単位時間当り変動表示回数(高確S)を集計し、前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記特定遊技状態間変動表示回数(低確TS)を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記特定遊技状態間変動表示回数(高確TS)を集計することを特徴とする遊技用管理装置である。
【0009】
また請求項2に係る発明は、複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示可能な変動表示装置(12)を備え、遊技球(パチンコ玉)を遊技領域(11)に打ち込むことにより遊技が行われ、該打ち込まれた遊技球が前記遊技領域に設けられた始動入賞領域(始動入賞口13)を通過したことに基づき前記変動表示装置の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留され、該保留されている始動条件の成立(保留玉)に基づく前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者に有利な特定遊技状態(大当り状態)となり、前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったときに前記特定遊技状態を発生する割合が向上する特別遊技状態(確率変動状態)となる遊技機(パチンコ機10)と、該遊技機での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理する遊技用管理装置(ホールコンピュータ20)と、から構成される遊技用システム(1)であって、前記遊技機は、前記変動表示装置の変動表示を行っている旨を示す変動情報(スタート信号)を出力する変動情報出力手段(情報出力基板17)と、前記特定遊技状態が発生した旨を示す特定遊技状態情報(大当り状態信号)を出力する特定遊技状態情報出力手段(情報出力基板17)と、前記特別遊技状態が発生した旨を示す特別遊技状態情報(確率変動状態信号)を出力する特別遊技状態情報出力手段(情報出力基板17)と、少なくとも前記特定遊技状態の終了後において前記保留されている始動条件の成立のうちの所定数以上の始動条件の成立又は該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立に基づき前記変動表示装置の変動表示を行っている状態を示す保留変動状態情報(超短変動信号)を出力する保留変動状態情報出力手段(情報出力基板17)と、を備え、前記遊技用管理装置は、前記遊技機から出力される前記変動情報を入力する変動情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される前記特定遊技状態情報を入力する特定遊技状態情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される前記特別遊技状態情報を入力する特別遊技状態情報入力手段(通信部21)と、前記遊技機から出力される前記保留変動状態情報を入力する保留変動状態情報入力手段(通信部21)と、前記変動情報入力手段に入力された変動情報に基づいて、単位時間当りに前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である単位時間当り変動表示回数(S)を集計する単位時間当り変動表示回数集計手段(制御部22)と、前記変動情報入力手段に入力された変動情報と前記特定遊技状態情報入力手段に入力された特定遊技状態情報に基づいて、一の特定遊技状態の終了後から次の特定遊技状態の発生までの間において前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である特定遊技状態間変動表示回数(TS)を集計する特定遊技状態間変動表示回数集計手段(制御部22)と、前記単位時間当り変動表示回数集計手段による集計結果と前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段による集計結果を出力する出力手段(ディスプレイ24又はプリンタ25)と、を備え、前記単位時間当り変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記単位時間当り変動表示回数(低確S)を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記単位時間当り変動表示回数(高確S)を集計し、前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記特定遊技状態間変動表示回数(低確TS)を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記特定遊技状態間変動表示回数(高確TS)を集計することを特徴とする遊技用システムである。
【0010】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した遊技用管理装置(ホールコンピュータ20)又は遊技用システム(1)であって、前記遊技用管理装置は、前記保留変動状態情報入力手段(通信部21)に保留変動状態情報(超短変動信号)が入力されている期間における前記変動情報(スタート信号)が示す変動表示回数を集計する保留変動状態中変動表示回数集計手段(制御部22)を備え、前記出力手段(ディスプレイ24又はプリンタ25)は、該保留変動状態中変動表示回数集計手段による集計結果を出力することを特徴とする遊技用管理装置又は遊技用システムである。
【0011】
さらに請求項4に係る発明は、請求項3に記載した遊技用管理装置(ホールコンピュータ20)又は遊技用システム(1)であって、前記遊技用管理装置は、前記保留変動状態中変動表示回数集計手段(制御部22)による集計結果と前記特定遊技状態情報入力手段(通信部21)に入力された特定遊技状態情報(大当り状態信号)に基づいて、前記保留変動状態情報入力手段(通信部21)に保留変動状態情報(超短変動信号)が入力されている期間における前記特定遊技状態(大当り状態)の発生率を算出する保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段(制御部22)を備え、前記出力手段(ディスプレイ24又はプリンタ25)は、該保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段による算出結果を出力することを特徴とする遊技用管理装置又は遊技用システムである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明は、図1に示すように、遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理する遊技用管理装置(ホールコンピュータ20)及び該遊技機と該遊技用管理装置とを備える遊技用システム1である。
【0013】
ここで遊技機は、図2に示すように、複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示可能な変動表示装置12を備え、遊技球(パチンコ玉)を遊技領域11に打ち込むことにより遊技が行われ、該打ち込まれた遊技球(以下「打込玉」という。)が遊技領域11に設けられた始動入賞領域(始動入賞口13)を通過したことに基づき変動表示装置12の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留され、該保留されている始動条件の成立(以下「保留玉」という。)に基づく変動表示装置12の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者に有利な特定遊技状態(以下「大当り状態」という。)となり、変動表示装置12の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったときに大当り状態を発生する割合が向上する特別遊技状態(以下「確率変動状態」という。)となるパチンコ機10である。
【0014】
このパチンコ機10では、大当り状態中以外の通常状態中(確率変動状態中を含む)においては、保留玉の上限数が4個とされているが、大当り状態中においては、保留玉の上限数が30個まで増加されるように構成されている。またパチンコ機10では、通常状態中においては、変動表示装置12の変動表示が開始されてから停止するまでの時間(以下「変動時間」という。)が10秒程度とされているが、大当り状態の終了後において保留されている保留玉のうちの所定条件を満たしている保留玉(例えば5個以上の保留玉)に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態(以下「保留変動状態」という。)中においては、変動表示装置12の変動時間が1秒程度に短縮されるように構成されている。
【0015】
本発明に係る遊技用管理装置であるホールコンピュータ20及び遊技用システム1は、保留変動状態中における変動表示回数を考慮した適切な遊技関連情報を管理することができるものであり、具体的には、保留変動状態中における変動表示回数を除いて特別遊技状態中でない期間における単位時間当り変動表示回数である低確Sを集計すると共に、保留変動状態中における変動表示回数を除いて特別遊技状態中の期間における単位時間当り変動表示回数である高確Sを集計することができるものである。
【0016】
また、本発明に係る遊技用管理装置であるホールコンピュータ20及び遊技用システム1は、保留変動状態中における変動表示回数を含んで特別遊技状態中でない期間における特定遊技状態間変動表示回数である低確TSを集計すると共に、保留変動状態中における変動表示回数を含んで特別遊技状態中の期間における特定遊技状態間変動表示回数である高確TSを集計することができるものである。以下、ホールコンピュータ20を含む遊技用システム1について説明する。
【0017】
遊技用システム1は、図1に示すように、パチンコ機10とホールコンピュータ20とから構成される。このホールコンピュータ20は、複数台のパチンコ機10と通信可能とされているが、図1では図面の簡略化のためにパチンコ機10を1台のみ表示する。このパチンコ機10は、遊技場内に設けられる遊技島に機種等に従って配置され、台番号によって個々に識別可能とされている。
【0018】
パチンコ機10は前記遊技機の一例である。このパチンコ機10の前面には、図2に示すように、変動表示装置12,始動入賞口13,通常状態中には開閉板14aにより閉成されている大入賞口14,及び保留個数表示ランプ15等を有する遊技領域11と、遊技球であるパチンコ玉を遊技領域11に打ち込むための操作を受け付ける操作ハンドル等が設けられている。またパチンコ機10の内部には、図1に示すように、始動入賞口13への打込玉の入賞を検出する始動入賞検出器13aと、遊技状態を制御する遊技制御基板16と、各種信号を出力する情報出力基板17等が設けられている。これらのパチンコ機10に設けられる各機器は、図1に示すように接続されている。
【0019】
変動表示装置12は、複数種類の識別情報を変動表示可能なものであり、該識別情報として例えば0〜9の10種類の特別図柄が3列に変動表示されるLCD表示器である。この変動表示装置12の表示結果は、遊技制御基板16により制御され、予め定められた所定の確率で大当り状態の発生及び確率変動状態の発生が表示されるように構成されている。
【0020】
始動入賞口13は始動入賞領域の一例であって、打込玉が該始動入賞領域を通過したこと(ここでは打込玉が始動入賞口13に入賞して、該始動入賞口13への打込玉の入賞が始動入賞検出器13aにより検出されたこと)に基づき、変動表示装置12の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留される。ここで保留された始動条件である保留玉の上限数は、前述の如く、通常状態中においては4個とされ、大当り状態中においては30個まで増加される。なお保留玉の上限数を超えて始動入賞口13に打込玉が入賞しても、始動条件は成立せずに無効とされる。この保留玉の数は、4個までは、保留個数表示ランプ15に設けられた各個数(1〜4)を示すランプが点灯することにより表示され、5個以上30個までは、変動表示装置12に設けられた超過保留個数表示部12aに数字で表示される。
【0021】
パチンコ機10においては、操作ハンドルが操作されると、通常は1分間当り99〜100個のパチンコ玉が遊技領域11に打ち込まれて遊技が行われ、該遊技に関連して、図1に示す各種信号が出力される。具体的には、まず遊技領域11に打ち込まれた打込玉が始動入賞口13に入賞すると、既に保留されている保留玉の数が上限数未満であるときには、前述の如く始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留玉として保留される。次に変動表示装置12の変動表示が停止しており変動表示を開始できる状態であることを条件として、保留玉が一つ減算されて、該保留玉に基づいて変動表示装置12の変動表示が開始され、所定時間経過後(例えば4個迄の保留玉に基づき変動表示を行っているときは10秒後、5個以上の保留玉に基づき変動表示を行っているときは1秒後)に該変動表示が停止されると共に、変動表示を行っている旨を示す変動情報として、1パルスのスタート信号が、変動情報出力手段として機能する情報出力基板17から出力される。
【0022】
ここで遊技制御基板16の制御により、変動表示装置12の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったとき(具体的には、前記3列の特別図柄が例えば000〜999等の10通りのゾロ目で変動表示が停止されたとき)には、遊技者に有利な特定遊技状態である大当り状態となり、開閉板14aにより閉成されていた大入賞口14が開成されて打込玉が大入賞口14に入賞可能になると共に、該大当り状態が発生した旨を示す特定遊技状態情報として、該大当り状態の発生から終了までの間において継続的な大当り状態信号が、特定遊技状態情報出力手段として機能する情報出力基板17から出力される。なお大当り状態中には、変動表示装置12の変動表示は行われず、該大当り状態の終了後に、保留玉に基づいて変動表示装置12の変動表示が行われる。
【0023】
また遊技制御基板16の制御により、変動表示装置12の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったとき(具体的には、前記3列の特別図柄が例えば111,333,555,777,999等の5通りのゾロ目で変動表示が停止されたとき)には、大当り状態を発生する割合が向上する特別遊技状態である確率変動状態となり、該確率変動状態が発生した旨を示す特別遊技状態情報として、該確率変動状態の発生から終了までの間において継続的な確率変動状態信号が、特別遊技状態情報出力手段として機能する情報出力基板17から出力される。
【0024】
さらに遊技制御基板16の制御により、大当り状態の終了後において保留されている保留玉のうちの所定条件を満たしている保留玉(ここでは5個以上の保留玉)に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている保留変動状態中においては、該保留変動状態を示す保留変動状態情報として、該保留変動状態の発生から終了までの間において継続的な超短変動信号が、保留変動情報出力手段として機能する情報出力基板17から出力される。具体的には、大当り状態の終了後において保留されている保留玉が例えば28個である場合には、1個目〜24個目の保留玉に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態が保留変動状態となる。なお、例えば12個目の保留玉に基づく変動表示で大当り状態が発生した場合には、1個目〜12個目の保留玉に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態が保留変動状態となり、残りの13個目〜28個目の保留玉は該大当り状態の終了後に繰り越される。
【0025】
なお打込玉が各入賞口に入賞すると、各入賞口に対応した数のパチンコ玉が賞球として内部から払い出される。また各入賞口に入賞した打込玉及びいずれの入賞口にも入賞しなかった打込玉は、パチンコ機10の背後における遊技島に設けられたアウトタンクに導かれ、該アウトタンクに付設された打込玉カウンタ18により打込玉が10個計数される毎に、打込玉数を示す情報として、1パルスの打込玉信号が、打込玉カウンタ18から出力される。
【0026】
ホールコンピュータ20は遊技用管理装置の一例であって、パチンコ機10での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理するものである。このホールコンピュータ20は、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、図1に示すように接続される通信部21,制御部22,ハードディスク23,ディスプレイ24,及びプリンタ25を備えている。
【0027】
通信部21は、パチンコ機10の情報出力基板17と通信可能に接続されており、パチンコ機10から出力される各種信号を入力するものである。この通信部21は、前記変動情報であるスタート信号を入力する変動情報入力手段,前記特定遊技状態情報である大当り状態信号を入力する特定遊技状態情報入力手段,前記特別遊技状態情報である確率変動状態信号を入力する特別遊技状態入力手段,及び前記保留変動状態情報である超短変動信号を入力する保留変動状態情報入力手段として機能するものである。また通信部21は、打込玉カウンタ18とも通信可能に接続されており、前記打込玉信号も入力される。
【0028】
制御部22はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク23に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ホールコンピュータ20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0029】
この制御部22は保留変動状態中変動表示回数集計手段の一例であって、通信部21に超短変動信号が入力されている期間におけるスタート信号が示す変動表示回数を集計するものであり、具体的には、図3に示すように、超短変動信号が入力されている期間において、スタート信号の入力パルス数をカウントすることにより、保留変動状態中変動表示回数を大当り状態の発生毎に集計する。
【0030】
また制御部22は単位時間当り変動表示回数集計手段の一例であって、通信部21に入力されたスタート信号(及びここでは打込玉信号)に基づいて、単位時間当りに変動表示装置12の変動表示が行われた変動表示回数である単位時間当り変動表示回数Sを集計するものであり、具体的には、(スタート信号の入力パルス数をカウントした変動表示回数)÷(大当り状態期間外の打込玉信号の入力パルス数をカウントして信号比10を乗じた打込玉数)×1000の式で、大当り状態期間外の打込玉1000個当りの変動表示回数である単位時間当り変動表示回数Sを大当り状態の発生毎に算出する。
【0031】
なお、単位時間当り変動表示回数Sは、特別遊技状態(確率変動状態)中でない期間における単位時間当り変動表示回数である低確Sと、特別遊技状態(確率変動状態)中の期間における単位時間当り変動表示回数である高確Sとに区分して集計される。ここでは、単位時間当り変動表示回数集計手段である制御部22は、通信部21に超短変動信号が入力されている期間におけるスタート信号が示す変動表示回数(即ち前記保留変動状態中変動表示回数集計手段により集計された保留変動状態中変動表示回数)を除いて通信部21に確率変動状態信号が入力されていない期間における単位時間当り変動表示回数Sを低確Sとして集計すると共に、通信部21に超短変動信号が入力されている期間におけるスタート信号が示す変動表示回数を除いて通信部21に確率変動状態信号が入力されている期間における単位時間当り変動表示回数Sを高確Sとして集計するが、その詳細については図4を参照して後述する。
【0032】
また制御部22は特定遊技状態間変動表示回数集計手段の一例であって、通信部21に入力されたスタート信号と大当り状態信号に基づいて、一の大当り状態の終了後から次の大当り状態の発生までの間において変動表示装置12の変動表示が行われた変動表示回数である特定遊技状態間変動表示回数TSを集計するものであり、具体的には、一の大当り状態信号が入力されなくなってからスタート信号の入力パルス数のカウントを開始し、次の大当り状態信号が入力されたときにスタート信号の入力パルス数のカウントを停止して、該停止時のカウント数が示す変動表示回数である特定遊技状態間変動表示回数TSを大当り状態の発生毎に算出する。
【0033】
なお、特定遊技状態間変動表示回数TSは、特別遊技状態(確率変動状態)中でない期間における特定遊技状態間変動表示回数である低確TSと、特別遊技状態(確率変動状態)中の期間における特定遊技状態間変動表示回数である高確TSとに区分して集計される。ここでは、特定遊技状態間変動表示回数集計手段である制御部22は、通信部21に超短変動信号が入力されている期間におけるスタート信号が示す変動表示回数(即ち前記保留変動状態中変動表示回数集計手段により集計された保留変動状態中変動表示回数)を含んで通信部21に確率変動状態信号が入力されていない期間における特定遊技状態間変動表示回数TSを低確TSとして集計すると共に、通信部21に超短変動信号が入力されている期間におけるスタート信号が示す変動表示回数を含んで通信部21に確率変動状態信号が入力されている期間における特定遊技状態間変動表示回数TSを高確TSとして集計するが、その詳細については図4を参照して後述する。
【0034】
さらに制御部22は保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段の一例であって、前記保留変動状態中変動表示回数集計手段による集計結果と通信部21に入力された大当り状態信号に基づいて、通信部21に超短変動信号が入力されている期間における大当り状態の発生率を算出するものであり、具体的には、超短変動信号が入力されている期間において大当り状態信号の入力があったときには、後述する図4に示すように、該大当り状態信号が示す大当り状態の発生回数である大当り回数と対応付けて、保留変動状態中大当りである旨を記憶し、保留変動状態中大当り回数÷総大当り回数の式で、保留変動状態中大当り発生率を算出する。
【0035】
ハードディスク23は、制御部22により集計・算出された遊技関連情報を記憶するものである。このハードディスク23には、図4に示すように、日付毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、パチンコ機10の台番号毎に、前述の如く制御部22により集計・算出された遊技関連情報が記憶される。具体的には、大当り状態の発生回数である大当り回数と対応付けて、該大当り状態で確率変動状態が発生したか否か,一つ前の大当り状態から該大当り状態まで(1回目の大当り状態については、パチンコ機10の稼働開始から該1回目の大当り状態まで)における単位時間当り変動表示回数である低確S又は高確S,一つ前の大当り状態から該大当り状態まで(1回目の大当り状態については、パチンコ機10の稼働開始から該1回目の大当り状態まで)における特定遊技状態間変動表示回数である低確TS又は高確TS,該大当り状態の終了後における保留変動状態中変動表示回数,及び該大当り状態が保留変動状態中大当りであるか否かが記憶される。
【0036】
ここで単位時間当り変動表示回数Sとしては、単位時間当り変動表示回数集計手段により前述の如く、保留変動状態中変動表示回数を除いて集計された値が低確Sと高確Sとに区分されて記憶される。具体的には、2回目の大当り状態に対応する単位時間当り変動表示回数S(*2)としては、1回目の大当り状態から2回目の大当り状態までにおける変動表示回数に基づいて単位時間当り変動表示回数が集計されるが、1回目の大当り状態の終了から2回目の大当り状態の開始までの間に確率変動状態信号が入力されていないため(図3)、該単位時間当り変動表示回数S(*2)は、1回目の大当り状態の終了後における保留変動状態中変動表示回数(*1)を除いて確率変動状態信号が入力されていない期間における単位時間当り変動表示回数である低確Sとして集計され、記憶される。
【0037】
また、3回目の大当り状態に対応する単位時間当り変動表示回数S(*5)としては、2回目の大当り状態から3回目の大当り状態までにおける変動表示回数に基づいて単位時間当り変動表示回数が集計されるが、2回目の大当り状態の終了から3回目の大当り状態の開始までの間に確率変動状態信号が入力されているため(図3)、該単位時間当り変動表示回数S(*5)は、2回目の大当り状態の終了後における保留変動状態中変動表示回数(*4)を除いて確率変動状態信号が入力されている期間における単位時間当り変動表示回数である高確Sとして集計され、記憶される。
【0038】
また特定遊技状態間変動表示回数TSとしては、特定遊技状態間変動表示回数集計手段により前述の如く保留変動状態中変動表示回数を含んで集計された値が低確TSと高確TSとに区分されて記憶される。具体的には、2回目の大当り状態に対応する特定遊技状態間変動表示回数TS(*3)としては、1回目の大当り状態から2回目の大当り状態までにおける変動表示回数に基づいて特定遊技状態間変動表示回数が集計されるが、1回目の大当り状態の終了から2回目の大当り状態の開始までの間に確率変動状態信号が入力されていないため(図3)、該特定遊技状態間変動表示回数TS(*3)は、1回目の大当り状態の終了後における保留変動状態中変動表示回数(*1)を含んで確率変動状態信号が入力されていない期間における特定遊技状態間変動表示回数である低確TSとして集計され、記憶される。
【0039】
また、3回目の大当り状態に対応する特定遊技状態間変動表示回数TS(*6)としては、2回目の大当り状態から3回目の大当り状態までにおける変動表示回数に基づいて特定遊技状態間変動表示回数が集計されるが、2回目の大当り状態の終了から3回目の大当り状態の開始までの間に確率変動状態信号が入力されているため(図3)、該特定遊技状態間変動表示回数TS(*6)は、2回目の大当り状態の終了後における保留変動状態中変動表示回数(*4)を含んで確率変動状態信号が入力されている期間における特定遊技状態間変動表示回数である高確TSとして集計され、記憶される。このように、特定遊技状態間変動表示回数からは保留変動状態中変動表示回数は除かれず、特定遊技状態間変動表示回数である低確TS又は高確TSとして集計された値がそのまま記憶される。
【0040】
なおハードディスク23には、単位時間当り変動表示回数である低確S及び高確Sを各々対応するすべての大当り回数について平均した平均値(平均低確S及び平均高確S),特定遊技状態間変動表示回数である低確TS及び高確TSを各々対応するすべての大当り回数について平均した平均値(平均低確TS及び平均高確TS),及び保留変動状態中変動表示回数をすべての大当り回数について平均した平均値が記憶されると共に、保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段により前述の如く算出された保留変動状態中大当り発生率も記憶される。
【0041】
ディスプレイ24は、各種の情報を表示する表示デバイスである。プリンタ25は、各種の情報を紙等に印刷する印刷デバイスである。これらディスプレイ24及びプリンタ25は出力手段の一例であって、単位時間当り変動表示回数集計手段による集計結果である低確S及び高確S,特定遊技状態間変動表示回数集計手段による集計結果である低確TS及び高確TS,保留変動状態中変動表示回数集計手段による集計結果である保留変動状態中変動表示回数,及び保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段による算出結果である保留変動状態中大当り発生率を出力するものであり、具体的には、図4に示す内容が出力される。
【0042】
本発明に係るホールコンピュータ20及び遊技用システム1では、図1に示すように、パチンコ機10から出力された超短変動信号がホールコンピュータ20に入力され、該ホールコンピュータ20において、図4に示すように、保留変動状態中変動表示回数を除いた単位時間当り変動表示回数である低確S及び高確Sが集計されて出力されると共に、保留変動状態中における変動表示回数を含む特定遊技状態間変動表示回数である低確TS及び高確TSが集計されて出力されるので、低確Sや高確Sが大当り状態の終了後のみ極端に上がってしまうことがなく、かつ正確な低確TS及び高確TSとなることにより、遊技場にとって、出玉率の調整(いわゆる釘調整)の指標として用いる適切なデータとなる。
【0043】
また図4に示すように、保留変動状態中変動表示回数が集計されて出力されるので、大当り状態の終了後において、所定数以上(ここでは5個以上)の保留玉がどの程度あるかを把握できることにより、遊技場にとって、大当り状態中における保留玉も考慮した出玉率の調整(いわゆる釘調整)の指標として用いるデータとなる。
【0044】
さらに図4に示すように、保留変動状態中大当り状態発生率が算出されて出力されるので、大当り状態が連続して発生している状況及びパチンコ機10の特性を把握できることにより、遊技場にとって、該大当り状態の連続発生状況及びパチンコ機10の特性も考慮した出玉率の調整(いわゆる釘調整)の指標として用いるデータとなる。
【0045】
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0046】
上記の実施形態では、遊技機が、内部からパチンコ玉が払い出されるタイプのパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、パチンコ玉が指触不能に封入されると共に入賞口への入賞に応じて得点が付与される封入式のパチンコ機や、遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示されると共に入賞に応じて得点が付与される画像式のパチンコ機や、入賞口への入賞に応じてクレジットが加算されるクレジット式のパチンコ機であっても良い。即ち遊技機は、遊技球(パチンコ玉)を遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われるものであれば良い。
【0047】
上記の実施形態では、通常状態中における始動条件の成立(保留玉)の上限数が4個であり、大当り状態中における始動条件の成立の上限数が30個まで増加される例について説明したが、これらの上限数は任意に設定変更可能である。また該上限数を常に一定の任意の数(例えば通常状態中も大当り状態中も30個)としても良く、さらに該上限数を無くして、遊技領域11に打ち込まれた遊技球(打込玉)が始動入賞領域(始動入賞口)を通過したときには、常に始動条件が成立するようにしても良い。
【0048】
上記の実施形態では、特定遊技状態(大当り状態)の終了後において保留されている始動条件の成立(保留玉)のうちの5個以上の保留玉に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態が保留変動状態である例について説明したが、これに限らず、該保留変動状態は、特定遊技状態の終了後において保留されている始動条件の成立のうちの所定数以上の始動条件の成立に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態であれば良く、該所定数は任意に設定変更可能である。
【0049】
また該保留変動状態は、特定遊技状態(大当り状態)の終了後において保留されている始動条件の成立(保留玉)のうちの該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態であっても良い。具体的には、3個の保留玉が保留されている状態で大当り状態が発生し、該大当り状態中に25個の保留玉が保留された場合には、該大当り状態中に保留された25個の保留玉に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態が保留変動状態となる。
【0050】
即ち、少なくとも特定遊技状態(大当り状態)の終了後において保留されている始動条件の成立(保留玉)のうちの所定数以上の始動条件の成立又は該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立に基づき変動表示装置12の変動表示を行っている状態が保留変動状態である。
【0051】
上記の実施形態では、保留変動状態中において、変動表示装置12の変動時間が1秒程度に短縮される例について説明したが、該変動時間は任意に設定変更可能である。また保留変動状態中において、変動表示装置12の変動時間が短縮されなくても良い。
【0052】
上記の実施形態では、変動表示装置12がLCD表示器である例について説明したが、これに限らず、該変動表示装置12は他の表示器(ドラムやドットマトリックス等)であっても良く、この場合には、前記超過保留個数表示部12aに表示される保留玉の数を表示するための表示手段が別途設けられる。
【0053】
上記の実施形態では、変動情報(スタート信号)が、変動表示装置12の変動表示が停止した後に変動情報出力手段(情報出力基板17)から出力される例について説明したが、これに限らず、該変動情報は、変動表示装置12の変動表示が開始された後に変動情報出力手段から出力されるようにしても良い。即ち変動情報は、変動表示を行っている旨を示す情報であれば良い。
【0054】
上記の実施形態では、始動入賞領域が、賞球が付与される始動入賞口13である例について説明したが、これに限らず、該始動入賞領域は、賞球が付与されない通過領域(いわゆるスルーチャッカー)であっても良い。即ち始動入賞領域は、遊技領域11に打ち込まれた遊技球(打込玉)が通過したときに始動条件が成立するものであれば良い。
【0055】
上記の実施形態では、単位時間当り変動表示回数Sが、特定遊技状態外の打込玉1000個当りの変動表示回数である例について説明したが、これに限らず、該単位時間当り変動表示回数は、特定遊技状態外の打込玉100個当りの変動表示回数,特定遊技状態外の10分間当りの変動表示回数,又は特定遊技状態外の1分間当りの変動表示回数等でも良い。
【0056】
上記の実施形態では、単位時間当り変動表示回数Sが、各特定遊技状態(大当り状態)間の変動表示回数と打込玉数に基づいて算出され、低確S又は高確Sに区分して集計される例について説明したが、これに限らず、低確Sが遊技機(パチンコ機10)の稼働開始から各特定遊技状態の発生までの間における、特別遊技状態(確率変動状態)中でない期間の変動表示回数の累積値と打込玉数の累積値に基づいて算出され、高確Sが遊技機の稼働開始から各特定遊技状態の発生までの間における、特別遊技状態中である期間の変動表示回数の累積値と打込玉数の累積値に基づいて算出されるものでも良い。このとき低確Sは(特別遊技状態中でない期間の変動表示回数の累積値−特別遊技状態中でない期間の保留変動状態中変動表示回数の累積値)÷(特別遊技状態中でない期間の打込玉数の累積値−特定遊技状態中である期間の打込玉数の累積値)で算出され、高確Sは(特別遊技状態中である期間の変動表示回数の累積値−特別遊技状態中である期間の保留変動状態中変動表示回数の累積値)÷(特別遊技状態中である期間の打込玉数の累積値)で算出される。
【0057】
上記の実施形態では、単位時間当り変動表示回数である低確S及び高確Sと、該低確S及び高確Sを各々対応するすべての大当り回数について平均した平均値(平均低確S及び平均高確S)が、記憶及び出力される例について説明したが、該低確S及び高確Sの最大値(低確Smax及び高確Smax)と該低確S及び高確Sの最小値(低確Smin及び高確Smin)も記憶及び出力されるようにしても良い。
【0058】
【発明の効果】
本発明に係る遊技用管理装置及び遊技用システムによれば、以下のような効果を奏する。
【0059】
まず請求項1に係る遊技用管理装置によれば、遊技機から出力された保留変動状態情報が入力され、該入力された保留変動状態情報に基づいて、保留変動状態中における変動表示回数を除いた低確S及び高確Sが集計されて出力されると共に、保留変動状態中における変動表示回数を含む低確TS及び高確TSが集計されて出力されるので、低確S及び高確Sが特定遊技状態の終了後のみ極端に上がってしまうことがなく、かつ正確な低確TS及び高確TSとなることにより、遊技場にとって、出玉率の調整の指標として用いる適切なデータとなる。
【0060】
また請求項2に係る遊技用システムによれば、遊技機から出力された保留変動状態情報が遊技用管理装置に入力され、該遊技用管理装置において、該入力された保留変動状態情報に基づいて、保留変動状態中における変動表示回数を除いた低確S及び高確Sが集計されて出力されると共に、保留変動状態中における変動表示回数を含む低確TS及び高確TSが集計されて出力されるので、低確S及び高確Sが特定遊技状態の終了後のみ極端に上がってしまうことがなく、かつ正確な低確TS及び高確TSとなることにより、遊技場にとって、出玉率の調整の指標として用いる適切なデータとなる。
【0061】
また請求項3に係る遊技用管理装置又は遊技用システムによれば、保留変動状態中における変動表示回数が集計されて出力されるので、特定遊技状態の終了後において、所定数以上の始動条件の成立又は該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立がどの程度あるかを把握できることにより、遊技場にとって、特定遊技状態中における始動条件の成立も考慮した出玉率の調整の指標として用いるデータとなる。
【0062】
さらに請求項4に係る遊技用管理装置又は遊技用システムによれば、保留変動状態中における特定遊技状態の発生率が算出されて出力されるので、特定遊技状態が連続して発生している状況及び遊技機の特性を把握できることにより、遊技場にとって、該特定遊技状態の連続発生状況及び遊技機の特性も考慮した出玉率の調整の指標として用いるデータとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はパチンコ機及びホールコンピュータを含む遊技用システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2はパチンコ機の一例を表す正面図である。
【図3】図3はホールコンピュータの通信部に入力される各種信号の一例を表すタイミングチャートである。
【図4】図4はホールコンピュータのハードディスクに記憶される遊技関連情報の一例を表す図である。
【符号の説明】
1…遊技用システム
10…パチンコ機
11…遊技領域
12…変動表示装置
13…始動入賞口
17…情報出力基板
20…ホールコンピュータ
21…通信部
22…制御部
24…ディスプレイ
25…プリンタ
Claims (4)
- 複数種類の識別情報を変動表示可能な変動表示装置を備え、遊技球を遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われ、該打ち込まれた遊技球が前記遊技領域に設けられた始動入賞領域を通過したことに基づき前記変動表示装置の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留され、該保留されている始動条件の成立に基づく前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者に有利な特定遊技状態となり、前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったときに前記特定遊技状態を発生する割合が向上する特別遊技状態となる遊技機での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理する遊技用管理装置であって、
前記遊技機から出力される、前記変動表示装置の変動表示を行っている旨を示す変動情報を入力する変動情報入力手段と、
前記遊技機から出力される、前記特定遊技状態が発生した旨を示す特定遊技状態情報を入力する特定遊技状態情報入力手段と、
前記遊技機から出力される、前記特別遊技状態が発生した旨を示す特別遊技状態情報を入力する特別遊技状態情報入力手段と、
前記遊技機から出力される、少なくとも前記特定遊技状態の終了後において前記保留されている始動条件の成立のうちの所定数以上の始動条件の成立又は該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立に基づき前記変動表示装置の変動表示を行っている状態を示す保留変動状態情報を入力する保留変動状態情報入力手段と、
前記変動情報入力手段に入力された変動情報に基づいて、単位時間当りに前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である単位時間当り変動表示回数を集計する単位時間当り変動表示回数集計手段と、
前記変動情報入力手段に入力された変動情報と前記特定遊技状態情報入力手段に入力された特定遊技状態情報に基づいて、一の特定遊技状態の終了後から次の特定遊技状態の発生までの間において前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である特定遊技状態間変動表示回数を集計する特定遊技状態間変動表示回数集計手段と、
前記単位時間当り変動表示回数集計手段による集計結果と前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段による集計結果を出力する出力手段と、を備え、
前記単位時間当り変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記単位時間当り変動表示回数を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記単位時間当り変動表示回数を集計し、
前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記特定遊技状態間変動表示回数を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記特定遊技状態間変動表示回数を集計することを特徴とする遊技用管理装置。 - 複数種類の識別情報を変動表示可能な変動表示装置を備え、遊技球を遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われ、該打ち込まれた遊技球が前記遊技領域に設けられた始動入賞領域を通過したことに基づき前記変動表示装置の変動表示を行う始動条件が成立し、該成立した始動条件が保留され、該保留されている始動条件の成立に基づく前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者に有利な特定遊技状態となり、前記変動表示装置の変動表示が行われた後の表示結果が特別の表示態様となったときに前記特定遊技状態を発生する割合が向上する特別遊技状態となる遊技機と、
該遊技機での遊技に関連して発生した遊技関連情報を管理する遊技用管理装置と、から構成される遊技用システムであって、
前記遊技機は、
前記変動表示装置の変動表示を行っている旨を示す変動情報を出力する変動情報出力手段と、
前記特定遊技状態が発生した旨を示す特定遊技状態情報を出力する特定遊技状態情報出力手段と、
前記特別遊技状態が発生した旨を示す特別遊技状態情報を出力する特別遊技状態情報出力手段と、
少なくとも前記特定遊技状態の終了後において前記保留されている始動条件の成立のうちの所定数以上の始動条件の成立又は該特定遊技状態中に発生した始動条件の成立に基づき前記変動表示装置の変動表示を行っている状態を示す保留変動状態情報を出力する保留変動状態情報出力手段と、を備え、
前記遊技用管理装置は、
前記遊技機から出力される前記変動情報を入力する変動情報入力手段と、
前記遊技機から出力される前記特定遊技状態情報を入力する特定遊技状態情報入力手段と、
前記遊技機から出力される前記特別遊技状態情報を入力する特別遊技状態情報入力手段と、
前記遊技機から出力される前記保留変動状態情報を入力する保留変動状態情報入力手段と、
前記変動情報入力手段に入力された変動情報に基づいて、単位時間当りに前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である単位時間当り変動表示回数を集計する単位時間当り変動表示回数集計手段と、
前記変動情報入力手段に入力された変動情報と前記特定遊技状態情報入力手段に入力された特定遊技状態情報に基づいて、一の特定遊技状態の終了後から次の特定遊技状態の発生までの間において前記変動表示装置の変動表示が行われた変動表示回数である特定遊技状態間変動表示回数を集計する特定遊技状態間変動表示回数集計手段と、
前記単位時間当り変動表示回数集計手段による集計結果と前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段による集計結果を出力する出力手段と、を備え、
前記単位時間当り変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記単位時間当り変動表示回数を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を除いて前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記単位時間当り変動表示回数を集計し、
前記特定遊技状態間変動表示回数集計手段は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されていない期間における前記特定遊技状態間変動表示回数を集計すると共に、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を含んで前記特別遊技状態情報入力手段に特別遊技状態情報が入力されている期間における前記特定遊技状態間変動表示回数を集計することを特徴とする遊技用システム。 - 請求項1又は2に記載した遊技用管理装置又は遊技用システムであって、
前記遊技用管理装置は、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記変動情報が示す変動表示回数を集計する保留変動状態中変動表示回数集計手段を備え、
前記出力手段は、該保留変動状態中変動表示回数集計手段による集計結果を出力することを特徴とする遊技用管理装置又は遊技用システム。 - 請求項3に記載した遊技用管理装置又は遊技用システムであって、
前記遊技用管理装置は、前記保留変動状態中変動表示回数集計手段による集計結果と前記特定遊技状態情報入力手段に入力された特定遊技状態情報に基づいて、前記保留変動状態情報入力手段に保留変動状態情報が入力されている期間における前記特定遊技状態の発生率を算出する保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段を備え、
前記出力手段は、該保留変動状態中特定遊技状態発生率算出手段による算出結果を出力することを特徴とする遊技用管理装置又は遊技用システム。
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JP2003174036A JP2005006861A (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | 遊技用管理装置及び遊技用システム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7740809B2 (en) | 2006-02-15 | 2010-06-22 | Hitachi Metals, Ltd. | Exhaust gas-cleaning apparatus |
JP2015044091A (ja) * | 2014-12-09 | 2015-03-12 | 株式会社大都技研 | 遊技管理装置および遊技管理システム |
JP2015062725A (ja) * | 2014-12-09 | 2015-04-09 | 株式会社大都技研 | 遊技管理装置および遊技管理システム |
-
2003
- 2003-06-18 JP JP2003174036A patent/JP2005006861A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7740809B2 (en) | 2006-02-15 | 2010-06-22 | Hitachi Metals, Ltd. | Exhaust gas-cleaning apparatus |
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